JP7402747B2 - 釣竿 - Google Patents
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Description
竿本体は、複数の竿体を備えている。竿本体は、図1及び図2に示すように、外側竿体としての元竿7と、内側竿体としての元上竿8と、図示しない穂先竿等の竿体とを備えている。元竿7は、複数の竿体のうち最も後側に位置する竿体である。元上竿8は、元竿7に収納される収納状態と、元竿7から前側に突出する突出状態とを切り替え可能である。図1(a)に、元上竿8が元竿7から前側に引き出された突出状態を示している。図1(b)に、元上竿8が元竿7に収納された収納状態を示している。元上竿8は、収納状態と突出状態のそれぞれにおいて元竿7に保持される。収納状態において、元上竿8の前端部(竿先部)は、元竿7から前側に僅かに突出する。収納状態において元竿7から前側に突出する元上竿8の突出部分は、元竿7から元上竿8を前側に引き出す際に把持される把持部8aである。尚、元竿7と元上竿8は、何れも中空であり、プリプレグから形成される。
元上竿8は、円筒状である。元上竿8は、全長に亘って断面円形である。元上竿8は、後側に向けて徐々に拡径している。元上竿8の把持部8aの後側の外周面には、径方向外側に膨出する肉盛り部8bが形成されている。肉盛り部8bは、収納状態において元竿7の前端部の内周面に嵌合する。収納状態において元上竿8の肉盛り部8bが元竿7の前端部の内周面に嵌合することにより、元上竿8の前端部が元竿7の前端部に保持される。
元竿7は、中空状のリアグリップ部11を一体的に備えた竿体である。元竿7は、主部10とリアグリップ部11を有している。主部10とリアグリップ部11は、一体的に形成されている。主部10は、元竿7の前部である。主部10の中心線が元竿7の中心線7aである。図4に元竿7の中心線7aを示している。主部10は、断面円形であり、円筒状である。主部10は、断面が円形の円形部である。主部10は、径略一定のストレート形状であってもよいし、後側に向けて僅かなテーパ率で拡径していてもよい。主部10にリールシート1が装着される。主部10のうちリールシート1が装着される部分に、補強層が設けられてもよい。
リアグリップ部11は、主部10の後側に連続している。リアグリップ部11は、主部10よりも径方向外側に膨出している。リアグリップ部11は、元竿7の後部である。リアグリップ部11は、断面非円形の筒状である。リアグリップ部11は、断面が非円形の非円形部である。図4に、主部10の断面形状を二点鎖線で示し、リアグリップ部11の断面形状を実線で示している。元竿7の断面形状は、主部10からリアグリップ部11にかけて徐々に径方向外側に膨出しつつ円形から非円形に変化している。リアグリップ部11には、釣竿を持つ手の肘や前腕が当てられる。また、両手でキャストする場合には、リールシート1を持つ手とは反対側の手でリアグリップ部11が把持される。リアグリップ部11の長さは任意であるが、片方の手で把持できる程度の長さであって、一般的な大人の手の人差し指から小指までの四本の指に相当する長さ以上が好ましい。リアグリップ部11は、リールシート1から後側に離れている。リアグリップ部11の少なくとも後部は、ストレート形状である。
リールシート1は、竿本体の外周面に装着されている。具体的には、リールシート1は、元竿7の主部10に装着されている。リールシート1には、リールのリール脚100が取り付けられる。本実施形態のリールシート1は、スピニングリールを取り付けることに適している。スピニングリールは、使用状態において釣竿の下側に位置する。但し、両軸受けリールを取り付けることに適したリールシート1であってもよい。両軸受けリールは、使用状態において釣竿の上側に位置する。尚、釣竿は、延べ竿であってもよい。
尻スリーブ2は、筒状である。尻スリーブ2は、保持部材3よりも硬質である。尻スリーブ2は、硬質の合成樹脂や金属から構成されてよい。尻スリーブ2は、竿本体の後端部(竿尻部)の内周面に装着されている。具体的には、元竿7の後端部の内側に装着されている。尻スリーブ2は、元竿7の後端開口部から元竿7に挿入されている。尻スリーブ2の外周面が元竿7の後端部の内周面に接着されている。尻スリーブ2は、リアグリップ部11に装着されている。尻スリーブ2の大部分はリアグリップ部11の内側に位置し、尻スリーブ2の後部のみリアグリップ部11から後側に突出している。
保持部材3は、収納状態における元上竿8の後端部を保持する。図16~図18に保持部材3を単体で示している。保持部材3は、筒状である。保持部材3は、軟質であり、具体的には、尻スリーブ2よりも軟質である。保持部材3は、シリコンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等の各種のゴムから構成される。保持部材3の断面形状は、リアグリップ部11の断面形状に対応している。保持部材3の断面形状は、角丸の逆三角形である。保持部材3は、上面部30と、上面部30の左右両隣に位置する左右両角部32と、角部32の隣りであって上面部30とは反対側に位置する左右両側面部31と、左右両側面部31同士の間に位置する下側境界部33とを有している。保持部材3がリアグリップ部11の径方向内側に装着された状態において、保持部材3はリアグリップ部11の内周に沿う。保持部材3がリアグリップ部11の径方向内側に装着された状態において、保持部材3の上面部30は、リアグリップ部11の上面部11aに対応し、上面部11aの径方向内側に位置する。保持部材3の左右両角部32は、リアグリップ部11の左右両角部11cに対応し、左右両角部11cの径方向内側に位置する。保持部材3の左右両側面部31は、リアグリップ部11の左右両側面部11bに対応し、左右両側面部11bの径方向内側に位置する。保持部材3の下側境界部33は、リアグリップ部11の下側境界部11dに対応し、下側境界部11dの径方向内側に位置する。
図19及び図20に尻カバー4の単体状態を示している。尻カバー4は、好ましくは各種のゴムからなる。尻カバー4は筒状である。尻カバー4の外周面の断面形状は、元竿7のリアグリップ部11の外周面や尻スリーブ2のフランジ26の外周面の断面形状に対応している。尻カバー4の外周面の断面形状は、角丸の逆三角形である。尻カバー4の外周面の大きさは、尻スリーブ2のフランジ26の外周面の大きさと略同じ、あるいは、それよりも若干小さい。尻カバー4の内周面の断面形状は円形である。尻カバー4の内周面の前端部には、尻スリーブ2の嵌合溝27に嵌合する嵌合突条40が形成されている。嵌合突条40は、環状である。嵌合突条40には、尻スリーブ2の係合突起27aが係合する係合凹部40aが一対形成されている。一対の係合凹部40aに、尻スリーブ2の一対の係合突起27aがそれぞれ係合し、これにより、尻スリーブ2に対する尻カバー4の回転が阻止される。嵌合突条40の後側には、嵌合溝41が形成されている。嵌合溝41は嵌合突条40の後側に隣接している。嵌合溝41に尻スリーブ2の嵌合突条28が嵌合する。尚、図3のように、尻カバー4の前端面は尻スリーブ2のフランジ26の後側の側面に当接する。
図3のように、尻キャップ5は、前端開口後端閉口の円筒状である。尻キャップ5は、尻カバー4の後端部を閉じるための栓部50と、栓部50から前側に延びる円筒部51とを有している。円筒部51の外周面に雄ネジ部52が形成されている。雄ネジ部52が尻スリーブ2の雌ネジ部29bに螺合する。尻クッション6は、尻キャップ5の前側に位置する。尻クッション6は、尻キャップ5の円筒部51に装着される。尻クッション6は、円柱状であって、各種のゴムからなる。収納状態において元上竿8の後端面が尻クッション6の前面に当接して、それ以上元上竿8は後側には移動できない。尻キャップ5は、尻スリーブ2に着脱自在であり、尻クッション6は、尻キャップ5と一体となって尻スリーブ2に着脱される。
2 尻スリーブ
3 保持部材
4 尻カバー
5 尻キャップ
6 尻クッション
7 元竿(外側竿体)
7a 中心線
8 元上竿(内側竿体)
8a 把持部
8b 肉盛り部
10 主部
11 リアグリップ部
11a 上面部(第1曲面部)
11b 側面部(第3曲面部)
11c 角部(第2曲面部)
11d 下側境界部
21 第1取付面部
22 第2取付面部
23 座面部
24 溝
25 抜き孔
26 フランジ
27 嵌合溝
27a 係合突起
28 嵌合突条
29a テーパ面
29b 雌ネジ部
30 上面部
31 側面部
32 角部
33 下側境界部
34 第1突起
34a 第1嵌合面
34b 第1テーパ面
35 第2突起
35a 第2嵌合面
35b 第2テーパ面
40 嵌合突条
40a 係合凹部
41 嵌合溝
50 栓部
51 円筒部
52 雄ネジ部
100 リール脚
T1 第1突起の肉厚
T2 第2突起の肉厚
Claims (6)
- 外側竿体と、
前記外側竿体に収納された収納状態と前記外側竿体から突出した突出状態とに切り替え可能な内側竿体と、
前記外側竿体の内周に装着され、前記外側竿体の径方向内側に向けて突出する嵌合突起を有し、収納状態の前記内側竿体を保持する保持部材と、を備え、
前記嵌合突起は、第1突起と、前記第1突起よりも径方向内側に突出する第2突起と、を有し、
前記第1突起と前記第2突起は、互いに同一の前記内側竿体を保持するように、横断面視において互いに周方向に間隔をあけて配置されている、釣竿。 - 前記外側竿体は、横断面視において、
第1曲率半径を有する第1曲面部と、
前記第1曲面部と隣り合い、前記第1曲率半径よりも小さい第2曲率半径を有する第2曲面部と、を有し、
前記第1突起は、前記第1曲面部の径方向内側に設けられている、請求項1記載の釣竿。 - 前記外側竿体は、横断面視において、
前記第2曲面部と隣り合い、前記第2曲率半径よりも大きい第3曲率半径を有する第3曲面部を、さらに有し、
前記第2突起は、前記第3曲面部の径方向内側に設けられている、請求項2記載の釣竿。 - 前記第1突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第1篏合面を有し、
前記第2突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第2篏合面を有する、請求項1乃至3の何れかに記載の釣竿。 - 前記外側竿体の内周に装着され、前記保持部材が前記外側竿体の内周に沿うように装着される尻スリーブを、さらに有する、請求項1乃至4の何れかに記載の釣竿。
- 前記尻スリーブは、前記保持部材が外嵌装着される座面部と、前記座面部に設けられ、前記第1突起及び第2突起が嵌り込み、前記第1突起及び第2突起を前記尻スリーブの内周面よりも径方向内側に突出させる抜き孔と、を有する、請求項5記載の釣竿。
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- 2020-05-28 JP JP2020093272A patent/JP7402747B2/ja active Active
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