JP7402747B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、外側竿体と内側竿体を備えた釣竿に関する。
下記特許文献1の釣竿においては、筒状保持体の複数のリブ部によって小径竿体の竿尻部の外周面が保持される。しかしながら、複数のリブ部の径方向内側への突出量は全て同じである。
特開2016-67337号公報
本発明は、収納状態におけて内側竿体の径方向の位置を安定させると共に嵌合力を確保することができる釣竿を提供することを課題とする。
本発明に係る釣竿は、外側竿体と、前記外側竿体に収納された収納状態と前記外側竿体から突出した突出状態とに切り替え可能な内側竿体と、前記外側竿体の内周に装着され、前記外側竿体の径方向内側に向けて突出する嵌合突起を有し、収納状態の前記内側竿体を保持する保持部材と、を備え、前記嵌合突起は、第1突起と、前記第1突起よりも径方向内側に突出する第2突起と、を有している。
収納状態において内側竿体が第1突起と第2突起によって保持された際に、第1突起の変形量は、第2突起の変形量に比して小さい。そのため、内側竿体の径方向の位置が安定しやすい。第2突起の変形量は、第1突起の変形量よりも大きい。そのため、大突起によって、大きな嵌合力を得ることができる。
好ましくは、前記外側竿体は、横断面視において、第1曲率半径を有する第1曲面部と、前記第1曲面部と隣り合い、前記第1曲率半径よりも小さい第2曲率半径を有する第2曲面部と、を有し、前記第1突起は、前記第1曲面部の径方向内側に設けられている。尚、横断面視とは、軸線方向に対して直交する方向に切断したときの断面視である。この構成によれば、内側竿体が安定して保持される。
好ましくは、前記外側竿体は、横断面視において、前記第2曲面部と隣り合い、前記第2曲率半径よりも大きい第3曲率半径を有する第3曲面部を、さらに有し、前記第2突起は、前記第3曲面部の径方向内側に設けられている。この構成によれば、内側竿体が安定して保持される。
好ましくは、前記第1突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第1篏合面を有し、前記第2突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第2篏合面を有する。この構成によれば、内側竿体が安定して保持される。
好ましくは、前記外側竿体の内周に装着され、前記保持部材が前記外側竿体の内周に沿うように装着される尻スリーブを、さらに有する。この構成によれば、保持部材は、尻スリーブを介して外側竿体に装着される。
好ましくは、前記尻スリーブは、前記保持部材が外嵌装着される座面部と、前記座面部に設けられ、前記第1突起及び第2突起が嵌り込み、前記第1突起及び第2突起を前記尻スリーブの内周面よりも径方向内側に突出させる抜き孔と、を有する。この構成によれば、第1突起及び第2突起は、抜き孔から径方向内側に突出する。
以上のように、二種類の嵌合突起によって、収納状態における内側竿体の径方向の位置の安定化と嵌合力の確保とを両立させることができる。
本発明の一実施形態における釣竿の要部を示し、元上竿の突出状態を示す縦断面図。 同釣竿の要部を示し、元上竿の収納状態を示す縦断面図。 (a)は図1の要部拡大図、(b)は図2の要部拡大図。 図3(a)のA-A端面図。 図3(a)のB-B端面図。 図3(a)のC-C端面図。 図3(b)のD-D端面図。 同釣竿の尻スリーブを前側から見た斜視図。 同尻スリーブを後側から見た斜視図。 同尻スリーブの正面図。 同尻スリーブを前側から見た図。 同尻スリーブを後側から見た図。 図11のG-G断面図。 図10のE-E断面図。 図10のF-F断面図。 同釣竿の保持部材を前側から見た斜視図。 同保持部材を前側から見た図。 図17のH-H断面図。 同釣竿の尻カバーを前側から見た図。 図19のI-I断面図。 同釣竿の尻スリーブに保持部材が装着された状態を示す図13に対応した縦断面図。 図21のJ-J端面図。
以下、本発明の一実施形態に係る釣竿について図1~図22を参酌しつつ説明する。尚、釣竿の中心線の方向を前後方向とし、竿先側を前側、竿尻側を後側とする。釣竿は、竿本体と、リールシート1と、尻スリーブ2と、保持部材3と、尻カバー4と、尻キャップ5と、尻クッション6とを備えている。リールシート1と尻スリーブ2は、竿本体に装着されている。保持部材3と尻カバー4は、尻スリーブ2に装着されている。尻キャップ5は、尻スリーブ2に装着されている。尻クッション6は、尻キャップ5に装着されている。
<竿本体>
竿本体は、複数の竿体を備えている。竿本体は、図1及び図2に示すように、外側竿体としての元竿7と、内側竿体としての元上竿8と、図示しない穂先竿等の竿体とを備えている。元竿7は、複数の竿体のうち最も後側に位置する竿体である。元上竿8は、元竿7に収納される収納状態と、元竿7から前側に突出する突出状態とを切り替え可能である。図1(a)に、元上竿8が元竿7から前側に引き出された突出状態を示している。図1(b)に、元上竿8が元竿7に収納された収納状態を示している。元上竿8は、収納状態と突出状態のそれぞれにおいて元竿7に保持される。収納状態において、元上竿8の前端部(竿先部)は、元竿7から前側に僅かに突出する。収納状態において元竿7から前側に突出する元上竿8の突出部分は、元竿7から元上竿8を前側に引き出す際に把持される把持部8aである。尚、元竿7と元上竿8は、何れも中空であり、プリプレグから形成される。
<元上竿8(内側竿体)>
元上竿8は、円筒状である。元上竿8は、全長に亘って断面円形である。元上竿8は、後側に向けて徐々に拡径している。元上竿8の把持部8aの後側の外周面には、径方向外側に膨出する肉盛り部8bが形成されている。肉盛り部8bは、収納状態において元竿7の前端部の内周面に嵌合する。収納状態において元上竿8の肉盛り部8bが元竿7の前端部の内周面に嵌合することにより、元上竿8の前端部が元竿7の前端部に保持される。
<元竿7(外側竿体)>
元竿7は、中空状のリアグリップ部11を一体的に備えた竿体である。元竿7は、主部10とリアグリップ部11を有している。主部10とリアグリップ部11は、一体的に形成されている。主部10は、元竿7の前部である。主部10の中心線が元竿7の中心線7aである。図4に元竿7の中心線7aを示している。主部10は、断面円形であり、円筒状である。主部10は、断面が円形の円形部である。主部10は、径略一定のストレート形状であってもよいし、後側に向けて僅かなテーパ率で拡径していてもよい。主部10にリールシート1が装着される。主部10のうちリールシート1が装着される部分に、補強層が設けられてもよい。
<リアグリップ部11>
リアグリップ部11は、主部10の後側に連続している。リアグリップ部11は、主部10よりも径方向外側に膨出している。リアグリップ部11は、元竿7の後部である。リアグリップ部11は、断面非円形の筒状である。リアグリップ部11は、断面が非円形の非円形部である。図4に、主部10の断面形状を二点鎖線で示し、リアグリップ部11の断面形状を実線で示している。元竿7の断面形状は、主部10からリアグリップ部11にかけて徐々に径方向外側に膨出しつつ円形から非円形に変化している。リアグリップ部11には、釣竿を持つ手の肘や前腕が当てられる。また、両手でキャストする場合には、リールシート1を持つ手とは反対側の手でリアグリップ部11が把持される。リアグリップ部11の長さは任意であるが、片方の手で把持できる程度の長さであって、一般的な大人の手の人差し指から小指までの四本の指に相当する長さ以上が好ましい。リアグリップ部11は、リールシート1から後側に離れている。リアグリップ部11の少なくとも後部は、ストレート形状である。
リアグリップ部11の断面形状は、任意であるが、例えば角丸多角形状である。本実施形態におけるリアグリップ部11の断面形状は、図4に示すように、角丸形状であって、上下逆向きの逆三角形あるいは逆台形である。尚、以下の説明では、リアグリップ部11の断面形状を逆三角形として説明する。リアグリップ部11の断面形状は、下側を頂点とする角丸二等辺三角形である。リアグリップ部11は、上面部11aと、上面部11aの左右両隣に位置する左右両角部11cと、角部11cの隣りであって上面部11aとは反対側に位置する左右両側面部11bと、左右両側面部11b同士の間に位置する下側境界部11dとを有している。上面部11aは、第1曲面部であって、横断面視において第1曲率半径を有する。角部11cは、第2曲面部であって、横断面視において第2曲率半径を有する。側面部11bは、第3曲面部であって、横断面視において第3曲率半径を有する。第2曲率半径は、第1曲率半径よりも小さい。第3曲率半径は、第2曲率半径よりも大きい。
上面部11aと左右両側面部11bは、横断面視において三角形の三つの辺を構成している。上面部11a及び左右両側面部11bは、径方向外側に向けて湾曲している。上面部11aと左右両側面部11bとの間には、それぞれ角部11cが設けられている。角部11cは前後方向に延びている。リアグリップ部11は、左右両角部11cにおいて最も径方向外側に膨出している。リアグリップ部11の上面部11aに腕や肘が当てられる。左右両側面部11b同士の間には下側境界部11dが設けられている。下側境界部11dは二等辺三角形の頂点となる。下側境界部11dは、径方向外側に湾曲した湾曲面である。下側境界部11dの横断面視における曲率半径は、左右両角部11cの横断面視における曲率半径(第2曲率半径)よりも大きい。リアグリップ部11の横断面形状は、左右対称形状である。リアグリップ部11における上面部11aの周方向の長さは、リアグリップ部11における左右両側面部11bと下側境界部11dとを合わせた部分の周方向の長さよりも短い。
<リールシート1>
リールシート1は、竿本体の外周面に装着されている。具体的には、リールシート1は、元竿7の主部10に装着されている。リールシート1には、リールのリール脚100が取り付けられる。本実施形態のリールシート1は、スピニングリールを取り付けることに適している。スピニングリールは、使用状態において釣竿の下側に位置する。但し、両軸受けリールを取り付けることに適したリールシート1であってもよい。両軸受けリールは、使用状態において釣竿の上側に位置する。尚、釣竿は、延べ竿であってもよい。
<尻スリーブ2>
尻スリーブ2は、筒状である。尻スリーブ2は、保持部材3よりも硬質である。尻スリーブ2は、硬質の合成樹脂や金属から構成されてよい。尻スリーブ2は、竿本体の後端部(竿尻部)の内周面に装着されている。具体的には、元竿7の後端部の内側に装着されている。尻スリーブ2は、元竿7の後端開口部から元竿7に挿入されている。尻スリーブ2の外周面が元竿7の後端部の内周面に接着されている。尻スリーブ2は、リアグリップ部11に装着されている。尻スリーブ2の大部分はリアグリップ部11の内側に位置し、尻スリーブ2の後部のみリアグリップ部11から後側に突出している。
図8~図15に尻スリーブ2を単体の状態で示している。尻スリーブ2の外周面には、リアグリップ部11の内周面に装着される第1及び第2取付面部21,22と、保持部材3が外嵌装着される座面部23とが設けられている。第1及び第2取付面部21,22の断面形状は、リアグリップ部11の内周面の断面形状に対応している。第1及び第2取付面部21,22のの断面形状は、角丸の逆三角形である。第1取付面部21は、尻スリーブ2の前端部に位置している。第2取付面部22は、第1取付面部21から後側に離れている。第2取付面部22の前後方向(軸線方向)の長さは第1取付面部21の前後方向の長さよりも長い。第2取付面部22には、全周に亘って溝24が形成されている。溝24に接着剤を溜めることができ、溝24は、接着溜まりとして機能する。溝24は、前後に間隔をあけて複数形成されている。尚、第1取付面部21と第2取付面部22のうち少なくとも第2取付面部22がリアグリップ部11の内周面に接着される。第1取付面部21は第2取付面部22よりも若干小さくてもよい。
第1取付面部21と第2取付面部22との間に座面部23が位置している。座面部23の前側に第1取付面部21が隣接し、座面部23の後側に第2取付面部22が隣接している。座面部23は、第1及び第2取付面部21,22に対して一段径方向内側に凹んでいる。座面部23の断面形状は、全体として、第1及び第2取付面部21,22の断面形状と同様に角丸の逆三角形である。座面部23には、径方向に貫通した複数の抜き孔25が形成されている。抜き孔25は、周方向に間隔をあけて合計三箇所に形成されている。三つの抜き孔25によって、座面部23も周方向に三箇所に分断されている。
第2取付面部22の後側には、フランジ26が全周に亘って形成されている。フランジ26は、第2取付面部22よりも径方向外側に向けて突出している。フランジ26の断面形状は、第1及び第2取付面部21,22の断面形状と同様に角丸の逆三角形である。フランジ26の前側の側面が元竿7の後端面に当接する。フランジ26が元竿7の後端面に当接することにより、尻スリーブ2はそれ以上前側には移動できず、元竿7に対する尻スリーブ2の前後方向の位置が定まる。フランジ26の外周面は、元竿7の後端部の外周面と面一、あるいは、元竿7の後端部の外周面に対して若干径方向外側に突出する。
フランジ26の後側には嵌合溝27が設けられ、嵌合溝27の後側には嵌合突条28が設けられている。嵌合溝27は、フランジ26と嵌合突条28の間に位置する。嵌合溝27と嵌合突条28は、何れも環状である。嵌合溝27と嵌合突条28は、断面円形である。即ち、尻スリーブ2の外周面のうちフランジ26よりも後側の部分は、断面円形である。嵌合溝27及び嵌合突条28に尻カバー4が外嵌装着される。嵌合突条28の外周面は前側に向けて拡径したテーパ面である。図9及び図15のように、嵌合溝27には、局所的に径方向外側に突出した係合突起27aが形成されている。係合突起27aは、一つあるいは複数設けられる。本実施形態では二つの係合突起27aが設けられている。係合突起27aは径方向外側に向けて鋭利に尖っている。係合突起27aによって尻カバー4の回転が阻止される。
尻スリーブ2の内周面の断面形状は、円形である。尻スリーブ2の内周面の直径は、元上竿8の後端部の外周面の直径よりも大きい。尻スリーブ2の内周面と元上竿8の後端部の外周面との間には全周に亘って隙間が存在する。尻スリーブ2の内周面の前端部には、前側に向けて拡径するテーパ面29aが形成されている。尻スリーブ2の内周面の後端部には、雌ネジ部29bが形成されている。雌ネジ部29bに尻キャップ5が螺合する。
<保持部材3>
保持部材3は、収納状態における元上竿8の後端部を保持する。図16~図18に保持部材3を単体で示している。保持部材3は、筒状である。保持部材3は、軟質であり、具体的には、尻スリーブ2よりも軟質である。保持部材3は、シリコンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等の各種のゴムから構成される。保持部材3の断面形状は、リアグリップ部11の断面形状に対応している。保持部材3の断面形状は、角丸の逆三角形である。保持部材3は、上面部30と、上面部30の左右両隣に位置する左右両角部32と、角部32の隣りであって上面部30とは反対側に位置する左右両側面部31と、左右両側面部31同士の間に位置する下側境界部33とを有している。保持部材3がリアグリップ部11の径方向内側に装着された状態において、保持部材3はリアグリップ部11の内周に沿う。保持部材3がリアグリップ部11の径方向内側に装着された状態において、保持部材3の上面部30は、リアグリップ部11の上面部11aに対応し、上面部11aの径方向内側に位置する。保持部材3の左右両角部32は、リアグリップ部11の左右両角部11cに対応し、左右両角部11cの径方向内側に位置する。保持部材3の左右両側面部31は、リアグリップ部11の左右両側面部11bに対応し、左右両側面部11bの径方向内側に位置する。保持部材3の下側境界部33は、リアグリップ部11の下側境界部11dに対応し、下側境界部11dの径方向内側に位置する。
上面部30及び左右両側面部31は、それぞれ径方向外側に向けて湾曲している。上面部30と左右両側面部31との間に、それぞれ角部32が設けられている。角部32の横断面視における曲率半径は、上面部30の横断面視における曲率半径や左右両側面部31の横断面視における曲率半径よりも小さい。角部32は前後方向に延びている。二つの角部32によって保持部材3は周方向に二つの領域に区画される。即ち、保持部材3は、第1領域と第2領域に区画される。第1領域は、左右両角部32に対して上側の部分であって、上面部30である。第2領域は、左右両角部32に対して下側の部分であって、左右両側面部31及び左右両側面部31同士の間の下側境界部33である。上面部30の周方向の長さは、左右両側面部31と下側境界部33を合わせた部分の周方向の長さよりも短い。下側境界部33は、径方向外側に湾曲した湾曲面である。下側境界部33の横断面視における曲率半径は、左右両角部32の横断面視における曲率半径よりも大きい。保持部材3の横断面形状は、左右対称形状である。
保持部材3は、元上竿8を保持するための複数の嵌合突起を有している。嵌合突起は、保持部材3の内周面に設けられている。嵌合突起は、保持部材3の内周面から径方向内側に向けて突出している。嵌合突起は、前後方向に沿って延びている。嵌合突起は、保持部材3の全長に亘って形成されている。嵌合突起は、第1突起34と、第1突起34よりも径方向内側に突出する第2突起35を有している。具体的には、嵌合突起は、一つの第1突起34と二つの第2突起35から構成されている。尚、第1突起34及び第2突起35の個数はそれぞれ変更してよい。
第1突起34は、径方向内側の端部に第1嵌合面34aを有している。第1嵌合面34aは、収納状態の元上竿8の外周面に接して元上竿8の後端部を保持する。第1嵌合面34aは、第1突起34の径方向内側の端面である。第2突起35は、径方向内側の端部に第2嵌合面35aを有している。第2嵌合面35aは、収納状態の元上竿8の外周面に接して元上竿8の後端部を保持する。第2嵌合面35aは、第2突起35の径方向内側の端面である。第1及び第2嵌合面34a,35aは、径方向を法線方向とする平面であることが好ましい。収納状態において、元上竿8の後端部の外周面が第1及び第2嵌合面34a,35aに嵌合する。詳細には、収納状態において、元上竿8の後端部の外周面に第1及び第2嵌合面34a,35aが横断面視において点接触する。第1及び第2嵌合面34a,35aは、元竿7の中心線7aからの径方向の距離が互いに等しい。第1突起34の前端面は、前側に向けて拡径する第1テーパ面34bである。第2突起35の前端面は、前側に向けて拡径する第2テーパ面35bである。第1及び第2テーパ面34b,35bは、元上竿8を第1及び第2嵌合面34a,35aに誘導する。
保持部材3の外周面と第1突起34の第1嵌合面34aとの間の径方向の寸法を第1突起34の肉厚T1と称する。保持部材3の外周面と第2突起35の第2嵌合面35aとの間の径方向の寸法を第2突起35の肉厚T2と称する。第1突起34の肉厚T1は第2突起35の肉厚T2よりも小さい。第1突起34は、上面部30の内周面に設けられている。第1突起34は、リアグリップ部11の上面部11aに対応して設けられ、上面部11aの径方向内側に位置する。第1突起34は、上面部30の内周面の周方向の中央部に設けられている。二つの第2突起35は、左右両側面部31の内周面にそれぞれ設けられている。第2突起35は、リアグリップ部11の側面部11bに対応して設けられ、側面部11bの径方向内側に位置する。左右の第2突起35は、第1突起34を中心として左右対称に配置されている。
図21及び図22のように、保持部材3は、尻スリーブ2の座面部23に外嵌装着される。保持部材3の前後方向の長さは、尻スリーブ2の座面部23の前後方向の長さよりも若干短い。尻スリーブ2の座面部23に保持部材3の内周面が当接する。保持部材3の弾性力によって尻スリーブ2の座面部23に保持部材3の内周面が密着する。第1突起34及び第2突起35は、尻スリーブ2の抜き孔25に嵌り込んで、尻スリーブ2の内周面よりも径方向内側に突出する。保持部材3の外周面は、第1及び第2取付面部21,22よりも径方向内側に位置する。
<尻カバー4>
図19及び図20に尻カバー4の単体状態を示している。尻カバー4は、好ましくは各種のゴムからなる。尻カバー4は筒状である。尻カバー4の外周面の断面形状は、元竿7のリアグリップ部11の外周面や尻スリーブ2のフランジ26の外周面の断面形状に対応している。尻カバー4の外周面の断面形状は、角丸の逆三角形である。尻カバー4の外周面の大きさは、尻スリーブ2のフランジ26の外周面の大きさと略同じ、あるいは、それよりも若干小さい。尻カバー4の内周面の断面形状は円形である。尻カバー4の内周面の前端部には、尻スリーブ2の嵌合溝27に嵌合する嵌合突条40が形成されている。嵌合突条40は、環状である。嵌合突条40には、尻スリーブ2の係合突起27aが係合する係合凹部40aが一対形成されている。一対の係合凹部40aに、尻スリーブ2の一対の係合突起27aがそれぞれ係合し、これにより、尻スリーブ2に対する尻カバー4の回転が阻止される。嵌合突条40の後側には、嵌合溝41が形成されている。嵌合溝41は嵌合突条40の後側に隣接している。嵌合溝41に尻スリーブ2の嵌合突条28が嵌合する。尚、図3のように、尻カバー4の前端面は尻スリーブ2のフランジ26の後側の側面に当接する。
<尻キャップ5と尻クッション6>
図3のように、尻キャップ5は、前端開口後端閉口の円筒状である。尻キャップ5は、尻カバー4の後端部を閉じるための栓部50と、栓部50から前側に延びる円筒部51とを有している。円筒部51の外周面に雄ネジ部52が形成されている。雄ネジ部52が尻スリーブ2の雌ネジ部29bに螺合する。尻クッション6は、尻キャップ5の前側に位置する。尻クッション6は、尻キャップ5の円筒部51に装着される。尻クッション6は、円柱状であって、各種のゴムからなる。収納状態において元上竿8の後端面が尻クッション6の前面に当接して、それ以上元上竿8は後側には移動できない。尻キャップ5は、尻スリーブ2に着脱自在であり、尻クッション6は、尻キャップ5と一体となって尻スリーブ2に着脱される。
保持部材3が尻スリーブ2に装着され、尻スリーブ2と保持部材3は一体となって元竿7のリアグリップ部11に挿入される。図6のように、尻スリーブ2の第1及び第2取付面部21,22のうち少なくとも第2取付面部22が元竿7の内周面に全周に亘って接着される。図5のように、保持部材3の外周面とリアグリップ部11の内周面との間には、全周に亘って隙間が存在する。そのため、尻スリーブ2及び保持部材3をリアグリップ部11に挿入する際に、保持部材3の外周面がリアグリップ部11の内周面に接触せず、尻スリーブ2及び保持部材3を容易に挿入することができる。尚、尻スリーブ2が元竿7に挿入される際に、尻カバー4が尻スリーブ2に装着されていてもよいし、尻スリーブ2が元竿7に挿入された後に尻カバー4が尻スリーブ2に装着されてもよい。尻クッション6は尻キャップ5に装着され、尻キャップ5と尻クッション6は一体となって尻スリーブ2に装着される。尻キャップ5と尻クッション6は、尻スリーブ2が元竿7に取り付けられた状態で尻スリーブ2に着脱可能である。
図3及び図7のように、収納状態において元上竿8の後端部が第1突起34及び第2突起35の径方向内側に嵌合する。第1及び第2嵌合面34a,35aに元上竿8の後端部の外周面が横断面視において点接触する。即ち、横断面視において元上竿8の後端部の外周面が第1突起34及び二つの第2突起35によって三点で支持され、収納状態に保持される。第1突起34の肉厚T1は第2突起35の肉厚T2に比べて小さいので、第1突起34は第2突起35に比して径方向外側に変形しにくい。そのため、第1突起34によって元上竿8の径方向の位置が定まり、元上竿8の中心と元竿7の中心が合致する。第2突起35の肉厚T2は第1突起34の肉厚T1よりも大きい。そのため、第2突起35によって大きな保持力が得られる。また、左右二つの第2突起35によって元上竿8が左右均等に保持される。第1突起34と左右の第2突起35によって元上竿8が三点で支持されるので、元上竿8がバランスよく安定して保持される。
1 リールシート
2 尻スリーブ
3 保持部材
4 尻カバー
5 尻キャップ
6 尻クッション
7 元竿(外側竿体)
7a 中心線
8 元上竿(内側竿体)
8a 把持部
8b 肉盛り部
10 主部
11 リアグリップ部
11a 上面部(第1曲面部)
11b 側面部(第3曲面部)
11c 角部(第2曲面部)
11d 下側境界部
21 第1取付面部
22 第2取付面部
23 座面部
24 溝
25 抜き孔
26 フランジ
27 嵌合溝
27a 係合突起
28 嵌合突条
29a テーパ面
29b 雌ネジ部
30 上面部
31 側面部
32 角部
33 下側境界部
34 第1突起
34a 第1嵌合面
34b 第1テーパ面
35 第2突起
35a 第2嵌合面
35b 第2テーパ面
40 嵌合突条
40a 係合凹部
41 嵌合溝
50 栓部
51 円筒部
52 雄ネジ部
100 リール脚
T1 第1突起の肉厚
T2 第2突起の肉厚

Claims (6)

  1. 外側竿体と、
    前記外側竿体に収納された収納状態と前記外側竿体から突出した突出状態とに切り替え可能な内側竿体と、
    前記外側竿体の内周に装着され、前記外側竿体の径方向内側に向けて突出する嵌合突起を有し、収納状態の前記内側竿体を保持する保持部材と、を備え、
    前記嵌合突起は、第1突起と、前記第1突起よりも径方向内側に突出する第2突起と、を有し、
    前記第1突起と前記第2突起は、互いに同一の前記内側竿体を保持するように、横断面視において互いに周方向に間隔をあけて配置されている、釣竿。
  2. 前記外側竿体は、横断面視において、
    第1曲率半径を有する第1曲面部と、
    前記第1曲面部と隣り合い、前記第1曲率半径よりも小さい第2曲率半径を有する第2曲面部と、を有し、
    前記第1突起は、前記第1曲面部の径方向内側に設けられている、請求項1記載の釣竿。
  3. 前記外側竿体は、横断面視において、
    前記第2曲面部と隣り合い、前記第2曲率半径よりも大きい第3曲率半径を有する第3曲面部を、さらに有し、
    前記第2突起は、前記第3曲面部の径方向内側に設けられている、請求項2記載の釣竿。
  4. 前記第1突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第1篏合面を有し、
    前記第2突起は、収納状態の前記内側竿体の外周面に接して前記内側竿体を保持する第2篏合面を有する、請求項1乃至3の何れかに記載の釣竿。
  5. 前記外側竿体の内周に装着され、前記保持部材が前記外側竿体の内周に沿うように装着される尻スリーブを、さらに有する、請求項1乃至4の何れかに記載の釣竿。
  6. 前記尻スリーブは、前記保持部材が外嵌装着される座面部と、前記座面部に設けられ、前記第1突起及び第2突起が嵌り込み、前記第1突起及び第2突起を前記尻スリーブの内周面よりも径方向内側に突出させる抜き孔と、を有する、請求項5記載の釣竿。
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