JP4908881B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP4908881B2
JP4908881B2 JP2006059456A JP2006059456A JP4908881B2 JP 4908881 B2 JP4908881 B2 JP 4908881B2 JP 2006059456 A JP2006059456 A JP 2006059456A JP 2006059456 A JP2006059456 A JP 2006059456A JP 4908881 B2 JP4908881 B2 JP 4908881B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
locking ring
ring
peripheral surface
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006059456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007237442A (ja
Inventor
守雄 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zebra Co Ltd
Original Assignee
Zebra Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zebra Co Ltd filed Critical Zebra Co Ltd
Priority to JP2006059456A priority Critical patent/JP4908881B2/ja
Publication of JP2007237442A publication Critical patent/JP2007237442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4908881B2 publication Critical patent/JP4908881B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、軸筒の把持部位に滑り止めなどを目的として、弾性変形可能な軟質材料からなる筒状のグリップ(弾性把持部材)を具備した、例えばボールペンやシャープペンシルやサインペンなどの筆記具に関する。
詳しくは、グリップの後端部の位置ズレ防止機構を備えた筆記具に関する。
従来、この種の筆記具として、グリップ(外被体)の後端に内方へ向けて複数の凸部(後方厚肉部)を周方向へ等間隔毎に突出形成し、これら凸部を夫々軸筒の外周面及びその後方固定突起の間に区画形成された凹部(空間)へ嵌め込み、その外側から係止リング(後方止めリング)で覆って挟み込むことにより、グリップの後端凸部と軸筒とが凹凸嵌合され、これら後方固定突起と係止リングとの間に幅狭の後方幅狭部を形成して、筆記時の把持圧でグリップ(外被体)の後端部に前方への押圧力が掛かったとしても、該グリップの後端凸部が後方幅狭部を通過できないようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、軸筒とグリップとの固定を、グリップの後方に、1個以上の凹部や貫通孔(穴)を形成し、この凹部や貫通孔に係合する突起を前記軸筒側に形成して、それらの凹凸嵌合や又は貫通孔に突起を挿通した軸嵌合で前方へ移動不能に保持することにより、グリップと軸筒の緩みや空回り等が防止されるものもある(例えば、特許文献2参照)。
しかし乍ら、このような従来の筆記具によれば、特許文献1の場合は、グリップの後端部に前方への押圧力が掛かると、グリップの後端部全体が軸方向へ伸び変形して、この前方への押圧力が、複数の凹凸嵌合部だけに集中的に掛かるため、軟質材料からなる各凸部の肉厚寸法が薄くなり易く、それにより凹凸嵌合部が外れて前方への位置ズレする恐れがあるという問題がある。
また、特許文献2の場合には、グリップの後端部に前方への押圧力が掛かると、グリップの後端部全体が軸方向へ伸び変形して、この前方への押圧力が凹凸嵌合部や軸嵌合部に集中的に掛かるため、軟質材料からなる凹部や貫通孔の肉厚寸法が薄くなり易く、それにより凹凸嵌合部が外れたり、貫通孔が断裂するなどして前方への位置ズレする恐れがあるという問題がある。
特に、近年では把持感触を向上する観点などから、例えばゴム硬度が40度以下の極軟質な材料で成形したグリップが増えつつあり、その場合には、上述した位置ズレの発生が顕著となり、長期に亘って快適な把持感触を持続できないという問題があった。
特開2005−07585号公報(第4,5,7,8頁、図2−8) 特開2005−67085号公報(第3,4頁、図1,3−8)
本発明は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、成形材料に関係なくグリップ後端部の前方及び周方向への位置ズレや空回りと緩みやめくれを確実に防止した筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために、第一の発明では、軸筒側にグリップの端部内周面と対向する傾斜面を形成すると共に、この傾斜面に対して係止リングを該軸筒の軸方向へ向け移動不能に止着し、前記傾斜面に沿ってグリップの端部を挿入して拡径させ、このグリップの端部拡径面に対し前記係止リングを被せて、その内側係合面と該端部拡径面とを密着させたことを特徴とする。
また、第二の発明では、上記第一の発明の構成に加えて、上記グリップの端縁に、その肉厚寸法が厚い肉厚部を形成し、この肉厚部を上記軸筒側の傾斜面沿いに挿入し拡径させることで、該肉厚部と隣り合う肉薄部の外周に係止凹部を形成し、この係止凹部と、上記係止リングの内側係合面に形成された係止凸部とを嵌合したことを特徴とする。
また、第三の発明では、上記第一又は第二の発明の構成に加えて、上記係止リングの外周に外装リングを被せて、その内周面を該係止リングの外周面に密着させたことを特徴とする。
また、第四の発明では、上記第一乃至第三の何れか一つの発明の構成に加えて、上記軸筒側と係止リングとの間に、これら双方を周方向へ移動不能に係合する位置決め手段を設けたことを特徴とする。
本発明は、上記構成により下記の作用効果を奏する。
第一の発明によれば、軸筒側に形成された傾斜面に対して、係止リングを該軸筒の軸方向へ向け移動不能に止着し、この傾斜面に沿ってグリップの端部を挿入して拡径させ、この端部拡径面に対し前記係止リングを被せて、その内側係合面と該端部拡径面とを密着させることにより、グリップの端部の拡径変形に伴い軸筒側に対する締め付け力が大きくなって摩擦抵抗が増大し、更に該グリップの端部拡径面が、係止リングの内側係合面と周方向略全周に亘って軸方向及び周方向へ移動不能に嵌合保持されるため、筆記時の把持圧でグリップに対し前方への押圧力が掛かっても、前方への押圧力が集中せずに周方向へ略均等に掛かると同時に、係止リングでグリップの端部拡径面の厚み方向への拡径及び変形が抑制され、またグリップに対し周方向への押圧(捻れ力)が作用しても、グリップの回転移動が阻止される。
従って、成形材料に関係なくグリップ後端部の前方及び周方向への位置ズレや空回りと緩みやめくれを確実に防止することができる。
よって、グリップの後端部が凹凸嵌合や軸嵌合で前方へ移動不能に保持される従来技術と比べ、例えばゴム硬度が40度以下の極軟質な材料でグリップを成形しても、部分的な断裂が発生せず、長期に亘って快適な把持感触を持続できる。
第二の発明によれば、グリップの端縁に、その肉厚寸法が厚い肉厚部を形成し、この肉厚部を軸筒側の傾斜面沿いに挿入し拡径させることで、該肉厚部と隣り合う肉薄部の外周に係止凹部を形成し、この係止凹部と、上記係止リングの内側係合面に形成された係止凸部とを嵌合することにより、グリップの肉厚部が係止リングの係止凸部に突き当たって前方へ移動が阻止される。
従って、グリップの前方への位置ズレを完全に防止することができる。
第三の発明によれば、係止リングの外周に外装リングを被せて、その内周面を該係止リングの外周面に密着させることにより、係止リングの外形状が拡径不能に保持され、傾斜面によって拡径したグリップの端部及び係止リングの厚み方向への拡径及び変形が抑制される。
従って、グリップ端部の保持力を更に向上させることができる。
よって、グリップ後端部の前方及び周方向への位置ズレと緩みやめくれを更に確実に防止できる。
更に、係止リングが外装リングにより隠れるので、装飾効果が得られると共にデザインの自由度も増える。
第四の発明によれば、軸筒側と係止リングとの間に、これら双方を周方向へ移動不能に係合する位置決め手段を設けることにより、組立時において軸筒1側と係止リング3及びグリップが位置合わせされ、また筆記時の把持圧でグリップに対し周方向への押圧(捻れ力)が作用しても、位置決め手段で係止リング及びグリップの回転移動が阻止される。
従って、軸筒と係止リング及びグリップを周方向へ正確に位置合わせしながらグリップの空回りをより効果的に防止することができる。
本発明の筆記具Aは、図1〜図3に示す如く、軸筒1と、その把持部位1aを覆うように挿着されるグリップ2と、このグリップ2の外周面と対向当接する係止リング3とを備え、この係止リング3を、軸筒1側に対して軸方向か或いは少なくとも前方(図面では下方)へ向け移動不能に止着すると共に、該グリップ2の後端部内周面2a及び又は前端部内周面を、前記軸筒1側に形成された傾斜面1bに沿って挿入することにより、弾性変形させて拡径し、この端部拡径面2bに対し前記係止リング3を被せて、その内側係合面3aと該端部拡径面2bとを軸方向及び周方向へ移動不能に密着させたものである。
前記軸筒1の把持部位1aか又はそれに対して軸方向へ移動不能に取り付けられた部材には、後方へ向けて徐々に拡径する傾斜面1bをテーパー状に形成している。
前記グリップ2は、好ましくはゴム硬度が5〜40度、詳しくは15度程度の極軟質な材料で、略円筒状か又は断面三角形や多角形などの角筒状に形成され、その内径を前記軸筒1の把持部位1aの外径と略同じとするか、或いはそれよりも若干大きくして、把持部位1aへの挿入を容易にすると共に、その後端部及び又は前端部を円筒状に形成している。
その他の例として、予め複数に分割形成された部品を相互に連結することで、筒状のグリップ2となるようにしたり、例えば特開2005−07585号公報に開示されるように、グリップ2と軸筒1の把持部位1aとの間に、緩衝目的でゲル状物質などを介在させることも可能である。
そして、グリップ2には、その後端縁及び又は前端縁に肉厚部2cを形成すると共に、この肉厚部2cと隣接して肉厚寸法が薄い肉薄部2dを形成し、この肉厚部2cを上記軸筒1側の傾斜面1b沿いに挿入して拡径させることにより、該肉厚部2cと隣り合う肉薄部2dの外周に係止凹部2eを形成することが好ましい。
上記係止リング3は、例えば金属や合成樹脂などの硬質材料で環状に形成され、その内径を、拡径される前のグリップ2の後端縁及び又は前端縁よりも大きくすると共に、前記傾斜面1bで拡径されたグリップ2の端部拡径面2bの外径と略同じか又はそれよりも若干小さくすることで、該グリップ2の端部拡径面2bと対向する内側係合面3aを形成している。
この内側係合面3aには、その内方へ向け突出する環状の係止凸部3bを周方向全周に亘り形成して、前記グリップ2の肉厚部2cと隣り合う係止凹部2eと嵌合させることが好ましい。
この係止リング3の軸筒1側に対する止着手段としては、該係止リング3を軸筒1又はそれに対し軸方向(少なくとも前方)へ向け移動不能に取り付けられた部材に対して、ネジ止めすることにより、少なくとも前方へ向け移動不能に止着する。
それ以外の例としては、例えば凹凸嵌合や軸嵌合やピン止めや接着や溶着などで、軸方向か或いは少なくとも前方へ向け移動不能に止着すると共に、更に必要に応じて周方向へ移動不能に止着することも可能である。
更に、前記軸筒1側と係止リング3との間には、これら双方を周方向へ移動不能に係合する位置決め手段4を設けて、両者を周方向へ移動不能に位置決めすることが好ましい。
この場合も該位置決め手段4は、例えば凹凸嵌合に限らず、軸嵌合やピン止めや接着や溶着などで止着することも可能である。
また、前記係止リング3の外周には、外装リング5を被せて、その内周面5aを該係止リング3の外周面3cに密着させることにより、係止リング3の外形状を拡径不能に保持するか、又は径方向へ押圧して縮径させるようにすることが好ましい。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)〜(c)及び図2に示す如く、上記軸筒1の把持部位1aの後端部分に傾斜面1bを形成し、この傾斜面1bに沿ってグリップ2の後端部を挿入して拡径させ、この後端部拡径面2bに係止リング3を被せると共に、軸筒1に対して前方へ向け移動不能に被せられた外装リング5の内周面5aと該係止リング3の外周面3cとをネジ止めすることで、これらグリップ2の後端部拡径面2bと係止リング3の内側係合面3aとが軸方向及び周方向へ移動不能に密着される場合を示すものである。
前記軸筒1には、グリップ2の弾性変形した後端面2fと対向当接する環状突起1cが形成され、この環状突起1cの外径を、上記係止リング3の係止凸部3bの内径よりも大きく形成し、該環状突起1cの前面に向けて傾斜面1bを周方向全周に亘り形成している。
この把持部位1aの外周面には、必要に応じて図1(c)に示す如く、軸方向へ延びる凹凸部1dを形成するなどしてグリップ2の内周面との摩擦抵抗を減少させることにより、把持部位1aへのグリップ2の挿入を容易にすることも可能である
更に、前記軸筒1の環状突起1cには、上記位置決め手段4の凸部4aを、一個又は周方向へ適宜間隔毎に複数突設し、これと対向する上記係止リング3の後端縁には、該凸部4aと対応する数の係止凹部4bを凹設し、図示例の場合には図1(a)(b)に示す如く、凸部4aと係止凹部4bが夫々周方向へ等間隔毎に一対ずつ配置されている。
また、上記グリップ2は、拡径前の初期状態で、その後端縁に後端部内周面2aから内方へ突出する肉厚部2cを周方向全周に亘って一体形成すると共に、その後端部外周面2gの外径を、他の部分の外周面2hの外径よりも小さくして肉薄状に形成することにより、この後端部外周面2gの外周に、上記係止リング3と後述する外装リング5を被せた状態で、その外周面5bとグリップ2の他の部分の外周面2hとが略面一状となるようにしている。
この係止リング3の外周面3cと対向当接する外装リング5は、例えば金属や合成樹脂などの硬質材料で環状に形成され、その内周に上記軸筒1の環状突起1cと軸方向へ係合する段部5cを形成して、前方へ向け移動不能に嵌合させると共に、その前端部内周面5aの内径を係止リング3の外径と同じにして、これら係止リング3の外周面3cと外装リング5の内周面5aとを螺着接合させている。
また、その他の例として図示せぬが、係止リング3に軸方向へ延びるすり割りを周方向へ一つ設けて断面C字形に形成するか、又はすり割りを等間隔毎に複数設けて、径方向へ弾性変形可能にすることにより、その外側に外装リング5を被せた状態で、該係止リング3を縮径させるようにすることも可能である。
そして、図示例の場合には、上記軸筒1が把持部位1aを凹状に形成した前軸であり、この前軸の後端部外周1eに、前記外装リング5の後端部5dを嵌挿又は圧入することで、この前軸1に対し外装リング5が軸方向へ移動不能に一体化され、該後端部5dの外周面には後軸1′を螺着接合などで連結することにより、これら前軸1、外装リング5及び後軸1′を一体化している。
更に、上記軸筒1の前端には、グリップ2の前端面との間に、滑り性に優れた材料で形成された滑りリング6を介して先口7が螺着接合などで連結され、その内部には、リフィール8が出没自在に組み込まれたノック式ボールペンの場合を示している。
次に、斯かる筆記具Aの組立方法及びその作用効果について説明する。
先ず、図2の一点鎖線に示す如く、グリップ2の後端部外周面2gに沿って係止リング3を挿入して一体化し、この状態で、軸筒1の把持部位1aに対してその前方からグリップ2を挿入すると、図2の実線に示す如く、グリップ2の後端縁の内方へ突出する肉厚部2cが軸筒1の把持部位1aで押されて、外方へ突出する。
そのまま、これらグリップ2の後端部及び係止リング3を傾斜面1bに沿って挿入すると、図1の部分拡大図に示す如く、特にグリップ2の肉厚部2cが捲り上がって更に拡径する。
それにより、グリップ2の後端部の拡径変形に伴って、軸筒1の傾斜面1bに対する締め付け力が大きくなって摩擦抵抗が増大すると同時に、該グリップ2の後端部拡径面2bが、係止リング3の内側係合面3aと周方向略全周に亘って軸方向及び周方向へ移動不能に嵌合保持される。
この状態で、グリップ2の弾性変形した後端面2fが、軸筒1の環状突起1cの前面側に当接するか又はそれに近い状態まで差し込むと同時に、位置決め手段4を構成する軸筒1の凸部4aとグリップ2の凹部4bとを凹凸嵌合させて、周方向へ位置合わせする。
そして、軸筒1の環状突起1cへ向けてその後方(図面では上方)から外装リング5を挿入し、その内周の段部5cを該軸筒1の環状突起1cと軸方向へ係合させると共に、その前端部内周面5aを係止リング3の外周面3cに螺着接合させる。
それにより、外装リング5の内周面5aが係止リング3の外周面3cに密着して、係止リング3の外形状が拡径不能に保持され、上記傾斜面1bによって拡径されたグリップ2の後端部及び係止リング3の厚み方向への拡径及び変形が抑制される。
このように組み立てられた筆記具Aは、筆記時の把持圧でグリップ2に対し前方への押圧力が掛かったとしても、グリップ2の後端部の拡径変形による傾斜面1bへの摩擦抵抗が増大することに加え、筆記による前方への押圧力が周方向の一部分に集中して作用することはなく、周方向略全周に亘り均等に掛かると同時に、グリップ2の後端部拡径面2bの厚み方向への拡径及び変形が係止リング3で抑制され、またグリップ2に対し周方向への押圧(捻れ力)が作用しても、グリップ2の回転移動が阻止される。
それにより、グリップ2全体を弾性変形し易い軟質材料で成形しても、それに関係なくグリップ2後端部の前方及び周方向への位置ズレ及び緩みやめくれや空回りを確実に防止できる。
更に、本実施例の場合には、グリップ2の後端縁の肉厚部2cを軸筒1の傾斜面1b沿いに拡径させることで、それと隣り合う肉薄部2dに係止凹部2eが形成され、この係止凹部2eと係止リング3の内側係合面3aの係止凸部3bとを嵌合させたため、グリップ2の肉厚部2cが係止リング3の係止凸部3bに突き当たって前方へ移動が阻止される。
それにより、グリップ2の前方への位置ズレを完全に防止できるという利点がある。
また、軸筒1と係止リング3とが位置決め手段4で周方向へ移動不能に位置決めされるため、、組立時において軸筒1側と係止リング3及びグリップ2が位置合わせされ、また筆記時の把持圧でグリップ2に対し周方向への押圧(捻れ力)が作用しても、位置決め手段4で係止リング3及びグリップ2の回転移動が阻止される。
それにより、軸筒1と係止リング3及びグリップ2を周方向へ正確に位置合わせしながらグリップ2の空回りをより効果的に防止できるという利点もある。
また図示せぬが、係止リング3にすり割りを設けて断面C字形に形成した場合には、軸筒1の把持部位1aへの挿入前に、グリップ2と係止リング3を一体的に組み込む必要がなく、グリップ2の後端部のみを傾斜面1b沿いに弾性変形させて拡径した後に、その外側から係止リング3を嵌め込むことが可能となるので、把持部位1aへの挿入作業が容易になり、しかも、その外側に外装リング5を被せて該係止リング3を縮径すれば、傾斜面1bによって拡径したグリップ2の後端部及び係止リング3の厚み方向への拡径及び変形が抑制されるため、上述したような作用効果をも得られるという利点がある。
この実施例2は、図3に示す如く、上記グリップ2の肉厚部2cを、拡径前の初期状態で後端部内周面2aから内方へ突出させるのではなく、それと反対の後端部外周面2gから外方へ突出させるか、又は径方向内外へ略均等に突出させることで、グリップ2の後端部内周面2aを略平坦に形成した構成が、前記図1及び図2に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1及び図2に示した実施例1と同じものである。
従って、図3に示す実施例2は、グリップ2の後端部を軸筒1の把持部位1aに挿入しても、グリップ2の後端縁の肉厚部2cが外方へ突出しているため、上述した実施例1と同様な作用効果が得られると共に、グリップ2の後端部内周面2aは略平坦であるため、前記図1及び図2に示した実施例1よりも、把持部位1aへのグリップ2の挿入が容易であるという利点がある。
尚、前示実施例1、2では、グリップ2の後端部だけを傾斜面1b沿いに弾性変形させて拡径し、その外側に係止リング3を被せて少なくとも前方へ移動不能に密着したが、これに限定されず、グリップ2の前端部も同様に図示せぬが、軸筒1側の傾斜面沿いに弾性変形させて拡径し、その外側に係止リング又は先口7などを被せて少なくとも後方への位置ズレ及び緩みやめくれを防止するようにしても良い。
更に、グリップ2の後端縁及び又は前端縁に肉厚部2cを形成したが、これに限定されず、肉厚部2cの無い後端縁及び又は前端縁を傾斜面1bに沿って拡径し、その外側に係止リング3を被せて、その内側係合面3aと該端部拡径面2bとを軸方向へ移動不能に密着させるだけでも良い。
また、図示例では、前記軸筒1である前軸と後軸1′が外装リング5を介して螺着接合される場合を示したが、これに限定されず、軸筒を分離不能な一体構造としても良い。
また更に、上記筆記具Aがノック式ボールペンの一例を示したが、これに限定されず、回転操作によって筆記部を出没させる構造のボールペンや、筆記部が出没しない構造のボールペン、或いはそれ以外の例えばシャープペンシルやサインペンなどであっても良い。
本発明の筆記具の一実施例を示し、(a)が筆記具の正面図でその半分を縦断すると共に要部を部分拡大して示しており、(b)が図1(a)の(1B)−(1B)線に沿える横断平面図であり、(c)が図1(a)の(1C)−(1C)線に沿える横断平面図である。 グリップと係止リングの組立途中を示した分解状態の縦断正面図である。 本発明の筆記具の他の実施例を示し、グリップと係止リングの組立途中を示した分解状態の縦断正面図である。
符号の説明
1 軸筒 1a 把持部位
1b 傾斜面 2 グリップ
2a 端部内周面(後端部内周面) 2b 端部拡径面(後端部拡径面)
2c 肉厚部 2d 肉薄部
2e 係止凹部 3 係止リング
3a 内側係合面 3b 係止凸部
3c 内周面 4 位置決め手段
5 外装リング 5a 内周面(前端部内周面)

Claims (4)

  1. 軸筒(1)の把持部位(1a)に弾性変形可能な軟質材料からなる筒状のグリップ(2)を具備した筆記具において、
    前記軸筒(1)側にグリップ(2)の端部内周面(2a)と対向する傾斜面(1b)を形成すると共に、この傾斜面(1b)に対して係止リング(3)を該軸筒(1)の軸方向へ向け移動不能に止着し、前記傾斜面(1b)に沿ってグリップ(2)の端部を挿入して拡径させ、このグリップ(2)の端部拡径面(2b)に対し前記係止リング(3)を被せて、その内側係合面(3a)と該端部拡径面(2b)とを密着させたことを特徴とする筆記具。
  2. 上記グリップ(2)の端縁に、その肉厚寸法が厚い肉厚部(2c)を形成し、この肉厚部(2c)を上記軸筒(1)側の傾斜面(1b)沿いに挿入し拡径させることで、該肉厚部(2c)と隣り合う肉薄部(2d)の外周に係止凹部(2e)を形成し、この係止凹部(2e)と、上記係止リング(3)の内側係合面(3a)に形成された係止凸部(3b)とを嵌合したことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 上記係止リング(3)の外周に外装リング(5)を被せて、その内周面(5a)を該係止リング(3)の外周面(3c)に密着させたことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 上記軸筒(1)側と係止リング(3)との間に、これら双方を周方向へ移動不能に係合する位置決め手段(4)を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の筆記具。
JP2006059456A 2006-03-06 2006-03-06 筆記具 Active JP4908881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006059456A JP4908881B2 (ja) 2006-03-06 2006-03-06 筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006059456A JP4908881B2 (ja) 2006-03-06 2006-03-06 筆記具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007237442A JP2007237442A (ja) 2007-09-20
JP4908881B2 true JP4908881B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=38583451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006059456A Active JP4908881B2 (ja) 2006-03-06 2006-03-06 筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4908881B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5226333B2 (ja) * 2008-02-05 2013-07-03 ゼブラ株式会社 筆記具

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3348179B2 (ja) * 1994-11-30 2002-11-20 ぺんてる株式会社 筆記具における把持部構造
JPH09175077A (ja) * 1995-12-26 1997-07-08 Kotobuki:Kk 筆記具のグリップ
JPH10217673A (ja) * 1997-01-31 1998-08-18 Pentel Kk 筆記具のグリップ
JP4669111B2 (ja) * 2000-09-21 2011-04-13 三菱鉛筆株式会社 筆記具の軸筒
JP2005007585A (ja) * 2003-06-16 2005-01-13 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具
JP2005014284A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Kotobuki & Co Ltd 筆記具のグリップ
JP4412935B2 (ja) * 2003-07-31 2010-02-10 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具の軸筒

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007237442A (ja) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008093843A (ja) 筆記具用尾冠の取付構造
JP2007276558A (ja) グロメット
JP4959567B2 (ja) 筆記用具
JP4908881B2 (ja) 筆記具
JP5021289B2 (ja) 筆記具
JP2001010277A (ja) 筆記具の軸筒
WO2011068241A1 (ja) 筆記具用キャップ、筆記具用クリップ及び筆記具
JP2007237443A (ja) 筆記具
WO2021117588A1 (ja) 留め具及び留め具を用いた部材取付構造
JP3132133U (ja) 筆記具用部材の連結構造
JP4851278B2 (ja) 筆記具
JP4676905B2 (ja) 筆記具
JP2010125754A (ja) 筆記具用ホルダー
JP4598737B2 (ja) 筆記具
JP3893702B2 (ja) 筆記具用部材の嵌着構造
JPH10217673A (ja) 筆記具のグリップ
JP2008296462A (ja) 筆記具
JP4873730B2 (ja) 筆記具
JP7426436B2 (ja) ヒンジ装置
JP5540670B2 (ja) 軸体
JP2007118273A (ja) 筆記具用嵌合構造
JP4391186B2 (ja) 筆記具
JP5954954B2 (ja) シャープペンシル
JP7402747B2 (ja) 釣竿
JP4348210B2 (ja) 筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4908881

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250