JP4851278B2 - 筆記具 - Google Patents

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本発明は、軸筒の把持部位に滑り止めなどを目的として、弾性変形可能な軟質材料からなる筒状のグリップ(弾性把持部材)を具備した、例えばボールペンやシャープペンシルやサインペンなどの筆記具に関する。
詳しくは、グリップをベルト止めして位置ズレ防止した筆記具に関する。
従来、この種の筆記具として、軟質材料(シリコーンゴム)からなるグリップ(外被体)の後端に内方へ向けて複数の凸部(後方厚肉部)を周方向へ等間隔毎に突出形成し、これら凸部を夫々軸筒の外周面及びその後方固定突起の間に区画形成された凹部(空間)へ嵌め込み、その外側から係止リング(後方止めリング)で覆って挟み込むことにより、グリップの後端凸部と軸筒とが周方向へ部分的に凹凸嵌合され、これら後方固定突起と係止リングとの間に幅狭の後方幅狭部を形成して、筆圧(筆記時の把持圧)によりグリップ(外被体)の後端部に前方への押圧力が掛かったとしても、該グリップの後端凸部が後方幅狭部を通過できないようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、軸筒と軟質材料からなるグリップとの固定を、グリップの後方に、1個以上の凹部や貫通孔(穴)を形成し、この凹部や貫通孔に係合する突起を前記軸筒側に形成して、それら周方向へ部分的な凹凸嵌合や貫通孔に突起を挿通した軸嵌合で前方へ移動不能に保持することにより、グリップと軸筒の緩みや空回り等が防止されるものもある(例えば、特許文献2参照)。
しかし乍ら、このような従来の筆記具によれば、特許文献1の場合は、グリップの後端部に前方への押圧力が掛かると、グリップの後端部全体が軸方向へ伸び変形して、この前方への押圧力が、周方向へ部分的に配置された複数の凹凸嵌合部だけに集中的に掛かるため、軟質材料(シリコーンゴム)からなる各凸部の肉厚寸法が薄くなり易く、それにより凹凸嵌合部が外れて前方への位置ズレする恐れがあるという問題がある。
また、特許文献2の場合には、グリップの後端部に前方への押圧力が掛かると、グリップの後端部全体が軸方向へ伸び変形して、この前方への押圧力が周方向へ部分的に配置された凹凸嵌合部や軸嵌合部に集中的に掛かるため、軟質材料からなる凹部や貫通孔の肉厚寸法が薄くなり易く、それにより凹凸嵌合部が外れたり、貫通孔が断裂するなどして前方への位置ズレする恐れがあるという問題がある。
特に、近年では手指に対するフィット感(把持感触)を向上する観点などから、手指の形状に合わせて変形し易い、例えば表面硬度(Cタイプ硬度計)が30度未満の低硬度な材料で成形したグリップが増えつつあり、その場合には、上述した位置ズレの発生が顕著となり、長期に亘って快適なフィット感を持続できないという問題があった。
特開2005−07585号公報(第4,5,7,8頁、図2−8) 特開2005−67085号公報(第3,4頁、図1,3−8)
本発明は、上記従来事情に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、手指の形状に合わせて変形し易い低硬度のグリップであっても筆圧に伴う変形による軸方向への位置ズレを防止した筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために、第一の発明では、軸筒の外周に軟質材料からなる筒状のグリップを具備した筆記具において、前記グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持し、前記係止バンドの内周に係止凸部を突設し、この係止凸部と、軸筒に形成される凹部とを軸筒の径方向へ嵌合させたことを特徴とする。
また、第二の発明では、軸筒の外周に軟質材料からなる筒状のグリップを具備した筆記具において、前記グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持し、前記係止バンドの外側にカバー手段を設けて、拡径不能に当接させたことを特徴とする。
また、第三の発明では、上記係止バンドに係合凹部を設けて、該係止バンドで圧縮変形されたグリップの表面を食い込ませたことを特徴とする。
また、第四の発明では、上記グリップは、軸筒の軸方向略全長を覆うように設けられるとともに、上記グリップの軸方向略中央の外周面に、その他の部分よりも大径な隆起部を全周に亘って形成していることを特徴とする。
本発明は、上記構成により下記の作用効果を奏する。
第一の発明によれば、グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持することより、係止バンドでグリップが全周に亘り軸筒の外周面に密着するため、筆圧でグリップに対し前方への押圧力が掛かっても、前方への押圧力が周方向へ部分的に集中せず周方向へ略均等に掛かって、軸筒外周面との間に発生する摩擦抵抗でグリップが前方へ位置ズレしない。
従って、手指の形状に合わせて変形し易い低硬度のグリップであっても筆圧に伴う変形による軸方向への位置ズレを防止した筆記具を提供することができる。
よって、周方向へ部分的に配置された凹凸嵌合や軸嵌合でグリップを前方へ移動不能に保持する従来技術と比べ、簡単な構造でありながら部分的な断裂が発生せず、長期に亘って快適なフィット感を持続できる。
さらに、係止バンドの内周に係止凸部を突設し、この係止凸部と、軸筒1に形成される凹部とを軸筒の径方向へ嵌合させることにより、係止バンドが軸筒に対して軸方向及び周方向へ移動不能に係止される。
従って、軸筒に係止バンド及びグリップを正確に位置決めすることができる。
よって、大量に製造しても製品にバラツキが無く商品価値を向上できる。
第二の発明によれば、グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持することより、係止バンドでグリップが全周に亘り軸筒の外周面に密着するため、筆圧でグリップに対し前方への押圧力が掛かっても、前方への押圧力が周方向へ部分的に集中せず周方向へ略均等に掛かって、軸筒外周面との間に発生する摩擦抵抗でグリップが前方へ位置ズレしない。
従って、手指の形状に合わせて変形し易い低硬度のグリップであっても筆圧に伴う変形による軸方向への位置ズレを防止した筆記具を提供することができる。
よって、周方向へ部分的に配置された凹凸嵌合や軸嵌合でグリップを前方へ移動不能に保持する従来技術と比べ、簡単な構造でありながら部分的な断裂が発生せず、長期に亘って快適なフィット感を持続できる。
さらに、係止バンドの外側にカバー手段を設けて、拡径不能に当接させることにより、係止バンドが拡径して外れない。
従って、係止バンドの脱落を防止することができる。
よって、頑丈になって、落下などの衝撃が与えられても分解せず、商品価値を高めることができる。
第三の発明によれば、係止バンドに係合凹部を設けて、該係止バンドで圧縮変形されたグリップの表面を食い込ませることにより、係止バンドに対するグリップの周方向や軸方向などへの位置ズレを防止されると共に、係止バンドで圧縮変形されたグリップの逃げ部分となって、係止バンドからのはみ出し量が軽減される。
従って、グリップの位置ズレ防止機能を更に向上しながら係止バンドの組立てを容易にすることができる。
よって、組立て作業が容易になって製作時間を短縮化してコストの低減が図れる。
本発明の筆記具Aは、図1〜図3に示す如く、軸筒1と、その外周面1aに沿って挿入される弾性変形可能な筒状のグリップ2と、このグリップ2の外周を締め付ける係止バンド3とを備え、この係止バンド3をグリップ2の外周面に沿って巻き付けることにより、該グリップ2を圧縮変形して、軸筒1に対し軸方向及び周方向へ移動不能に係止するものである。
前記グリップ2は、その全体或いは少なくとも表面部分のみを弾性変形可能な材料で成形した略円筒体か又は断面三角形や多角形などの角筒体であり、図示例の場合には軸筒1の軸方向略全長を覆うように挿着されると共に、該グリップ2の軸方向略中央の外周面に、その他の部分よりも大径な隆起部2aを全周に亘って形成し、この隆起部2aから前方(図面では下方)及び後方(図面では上方)に向けて軸方向へ滑らかに連続する傾斜曲面部2bを夫々形成している。
詳しく説明すれば、グリップ2の軸方向略中央とは、軸筒1の軸方向中央位置よりもやや前方の位置であり、これを中心として隆起部2aを配置し、この隆起部2aの前後両方に一対の傾斜曲面部2bを配置して、縦断面略台形に拡径している。
更に、前記グリップ2の成形材料としては、例えばゴムやシリコーンゴムやエラストマーなどの低硬度な弾性材料を使用するか、又は合成樹脂からなる弾性変形可能な発泡体などの低硬度な弾性材料を使用して、該グリップ2を握った際にその硬度が柔軟になって、手指の握る力(把持力)を適度に分散・吸収させると共に、グリップ2の軽量化をも図ることで、長時間に亘り使用しても疲れ難くなるようにしている。
前記グリップ2の成形材料として弾性変形可能な発泡体を使用する場合には、軽量で適度な摩擦抵抗が得られるため好ましく、特に例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)やポリエチレンの架橋発泡体、塩化ビニルの発泡体、スチレン系エラストマーの発泡体などの独立気泡構造の発泡体で、表面硬度(Cタイプ硬度計、JIS K 6767)が15〜30度、反発弾性(JIS K 6400)が15%以下、見かけ密度(JIS K 6767)が0.08〜0.17g/cm3のものを使用すれば、把持力が適度に分散する低反発特性を有しながら耐久性にも優れている。
即ち、表面硬度が15度以下の場合には、把持力が強いとグリップ2だけで緩衝しきれず軸体1の硬さを感じ、握り安定性が劣ると共に指が動いて伸び変形してしまい、また表面硬度が30度以上となると握った際のグリップ2の応力が高く、手指の形状に合わせたグリップ2の変形が起こり難く、長時間に亘る筆記に伴って疲労し易くなり、特に子供や老人などの把持力が低い使用者の場合には使い難い。
反発弾性が15%を越えた場合には、圧縮に対する発泡体の反発力が大きいため、長時間に亘り使用すると疲労が溜まり易くなってしまう。
見かけ密度が0.08より軽い場合には、発泡体自体の強度も落ちてしまい長期間に亘る使用に伴って把持力による歪み、磨耗が発生して耐えられず、また見かけ密度が0.17より大きい場合には、グリップ2の重量が大きくなってしまうため、疲労の原因となる。
このような弾性材料で成形されたグリップ2は、前記軸筒1の外周面1aに対して位置ズレしないように、その内径を軸筒1の外径よりも若干小さくし、軸筒外周面1aに沿って挿入した状態で、該グリップ2の内周面2cを軸筒外周面1aと密着させて、これら両者間に大きな摩擦抵抗が発生するようにしている。
また、この軸筒外周面1aには、前記グリップ2の内周面2cと係合するズレ止め用突起として、周方向へ延びる環状突起1bと、軸方向へ延びる縦突起1cを夫々設け、これらのズレ止め用突起1b,1cをグリップ内周面2cに密着させることで、軸筒外周面1aに対しグリップ2を軸方向及び周方向へ移動不能に保持することが好ましい。
これら環状突起1b及び縦突起1cは、軸筒1外周面1aに対するグリップ2の挿入方向へ夫々の外径が徐々に拡径するように傾斜させるか又は円弧状に形成することにより、軸筒外周面1aに沿ってグリップ2を挿入する際に、該環状突起1b及び縦突起1cをスムーズに乗り越えられるようにしている。
更に、これら環状突起1b及び縦突起1cを軸筒1の軸方向へ複数配置した場合には、夫々が軸方向へ連続して配置されると、軸筒外周面1aに沿ったグリップ2の挿入に伴って環状突起1b及び縦突起1cを乗り越える際に、大きな摩擦抵抗が連続するため、該グリップ2の挿入方向先端部2dが内側にめくれて入り込むため、環状突起1bと縦突起1cとの間に適宜寸法の隙間を夫々形成することにより、グリップ2との摩擦抵抗を開放して、その挿入方向先端部2dが内側にめくれ込むことを防止している。
実験によれば、グリップ2の成形材料が上述した独立気泡構造の弾性変形可能な発泡体である場合には、環状突起1bと縦突起1cとの間に軸方向へ約5mm以上の隙間があれば、グリップ2の挿入方向先端部2dが内側にめくれ込むことなく、スムーズに挿入することができた。
そして、前記係止バンド3は、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂などの材料で、少なくともその一部が弾性変形可能な帯板状に形成され、上記グリップ2の適宜箇所の外周面に沿って周方向へ該係止バンド3を巻き付けてから、それを環状に係止することにより、グリップ2の適宜箇所の外周面を適度な締め付け圧で全周に亘り圧縮変形し、その弾発力を利用して係止バンド3の係止状態が保持されると共に、この係止バンド3の内端部を前記軸筒1に対して軸方向及び周方向へ係止させることにより、これら係止バンド3及びグリップ2が軸筒1に対して軸方向及び周方向へ移動不能に保持される構造にしている。
この係止バンド3を詳しく説明すれば、図示例の場合には図1(c)及び図3(a)〜(c)に示す如く、上記グリップ2の外周面に沿って円弧状に湾曲した帯板部3aと、この帯板部3aの周方向適宜間隔毎に配置された弾性変形可能な肉薄部3bと、この帯板部3aの周方向両端近くに配置された互いに嵌り合う連結部3cとを具備し、前記肉薄部3bから屈曲して帯板部3aをグリップ2の外周面に沿った環状に巻き付けてから、前記連結部3cを上記軸筒1の径方向へ重ね合わせて相互に嵌合させることにより、係止バンド3全体を環状に係止している。
この帯板部3aの内周には、係止凸部3dを突設し、この係止凸部3dと、上記軸筒1に形成される貫通孔や溝などの凹部1dとを軸筒1の径方向へ嵌合させることで、係止バンド3を軸筒1に対して軸方向及び周方向へ移動不能に係止している。
更に、前記帯板部3aには、その周方向へ適宜間隔毎に開穿された貫通孔や溝などの係合凹部3eを複数個夫々設け、該係止バンド3で圧縮変形されたグリップ2の弾発力を利用して、その表面を各係合凹部3eに食い込ませることにより、係止バンド3に対するグリップ2の周方向や軸方向などへの位置ズレを防止すると共に、係止バンド3で圧縮変形されたグリップ2の逃げ部分となって、係止バンド3からのはみ出し量が軽減され、組立てを容易にしている。
また、前記帯板部3aの内周面には、前記グリップ2の外周面に食い込んで軸方向へ係合する係止段部3fを形成することにより、環状に係止された係止バンド3の内周面からグリップ2の外周面が少なくとも前方へ位置ズレすることを防止している。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1〜図3に示す如く、上述した独立気泡構造の弾性変形可能な発泡体からなるグリップ2の後端部2eに係止バンド3を巻き付けて環状に係止することにより、グリップ2を圧縮変形させて軸筒1に対し軸方向及び周方向へ移動不能に保持し、この係止バンド3の外側にカバー手段4を被せることにより、係止バンド3が拡径して外れないようにすると共に、上記軸筒1の前端部外周面に先口5を螺合接続し、この先口5とグリップ2との間に弾性リング6を挟み込むように配置したものである。
上記カバー手段4は図示例の場合、尾栓であり、この尾栓4を上記軸筒1の後端部に対して被せた状態で、前記係止バンド3と対向する部分の内径が、前記連結部3cで環状に係止された係止バンド3の外径と略同じになるようにして、該係止バンド3の拡径を防止している。
また、それ以外の例として化粧リングなどの環状体でも代用することも可能である。
更に、この尾栓4を上記軸筒1の後端外周面に螺合接続することで、軸筒1と一体的に連結され、該尾栓4の後端開口部には、必要に応じて化粧キャップ4aを着脱自在に嵌合して閉鎖している。
前記弾性リング6は、グリップ2よりも硬質なゴムや弾性合成樹脂材料から形成され、特に軸筒1の先端側に位置する先口5の近傍を把持する使用者に対し、その把持感触を良好にすると共に、把持する手が筆圧により前方へずれてしまうのを防ぐようにしている。
更に、図示例の場合には、上記軸筒1の内部にリフィール7を組み込んで、その筆記先端部7aを先口3から常時突出させると共に、この筆記先端部7aをキャップ8で着脱自在に覆ったボールペンである場合を示している。
次に、斯かる筆記具Aの作用効果について説明する。
上記グリップ2に係止バンド3を巻き付け連結部3cで環状に係止して、この係止バンド3と軸筒1の外周面1aとの間でグリップ2を全周に亘り圧縮変形し、その弾発力を利用して該係止バンド3の係止状態を保持したため、係止バンド3との間で圧縮変形したグリップ2が全周に亘り軸筒1の外周面1aに密着すると共に、この係止バンド3の内周に突設された係止凸部3dと、軸筒1に形成される凹部1dとを嵌合して、係止バンド3が軸筒1に対し軸方向及び周方向へ移動不能に係止される。
それにより、筆圧でグリップ2に対し前方への押圧力が掛かっても、前方への押圧力が周方向へ部分的に集中せず周方向へ略均等に掛かって、軸筒外周面1aとの間に発生する摩擦抵抗と、係止バンド3の係止凸部3d及び軸筒1の凹部1dの嵌合とによって、手指の形状に合わせて変形し易い低硬度の弾性材料からなるグリップ2であっても筆圧に伴う前方及び周方向への位置ズレを確実に防止できる。
また、係止バンド3に開穿された貫通孔や溝などの係合凹部3eを設け、この係合凹部3eに対して、係止バンド3で圧縮変形したグリップ2の表面が食い込むため、これらの嵌合によって、係止バンド3に対するグリップ2表面の周方向や軸方向などへの位置ズレを防止されると共に、係止バンド3で圧縮変形されたグリップ2の逃げ部分となって、係止バンド3からのはみ出し量が軽減される。
それにより、グリップ2の位置ズレ防止機能を更に向上すると同時に、グリップ2のはみ出しによる不都合を解消して組立てが行い易くなる。
そして、軸筒1の外周面1aに軸方向及び周方向へのズレ止め用突起1b,1cを設ければ、このズレ止め用突起1b,1cとグリップ2の内周面2cとの係合で、軸筒1に対するグリップ2の軸方向や周方向への位置ズレ防止機能を更に向上させることができる。
特に、グリップ2の後端部2eを係止バンド3で軸筒1に対して軸方向及び周方向へ移動不能に保持した場合には、組立性や美観が優れるだけでなく、前方への位置ズレ防止機能にも優れるため、好ましい。
尚、前示実施例では、グリップ2の後端部2eを係止バンド3で軸筒1に対して軸方向及び周方向へ移動不能に保持する場合を示したが、本発明は、これに限定されず、グリップ2の後端部2e以外の箇所、例えばグリップ2の軸方向略中央位置やグリップ2の前端部などを係止バンド3で軸方向及び周方向へ移動不能に保持しても良い。
更に、前示実施例では、グリップ2と先口5との間に弾性リング6を挟み込むように配置している場合を示したが、本発明は、これに限定されず、弾性リング6無しでグリップ2の前端を先口5の後端面に直接当接させても良い。
そして、図示例では、グリップ2が軸筒1の軸方向略全長を覆うように挿着される場合を示したが、本発明は、これに限定されず、グリップ2の挿着位置及びグリップ2の全体形状は図示例の形状に限定されず、グリップ2を軸筒1の把持部位のみを部分的に覆うように挿着したり、該グリップ2の軸方向略中央の外周面1aに隆起部2aと傾斜曲面部2bを形成しなくても良い。
更に図示例では、上記軸筒1の内部に組み込んだリフィール7の筆記先端部7aを先口3から常時突出させ、キャップ8で着脱自在に覆ったボールペンである場合を示したが、本発明は、これに限定されず、ノック操作や回転操作によって筆記先端部7aを出没させる構造のボールペンや、それ以外の例えばシャープペンシルやサインペンなどであっても良い。
更にまた、軸筒1を分離不能な一体構造としているが、本発明は、これに限定されず、軸筒1を、前軸と後軸との螺着接合などにより分離可能な一体構造としても良い。
本発明の筆記具の一実施例を示しており、(a)が筆記具全体の一部切欠正面図、(b)が部分拡大縦断正面図、(c)が図1(a)の(1c)−(1c)に沿える部分拡大横断底面図である。 分解状態を縮小して示す一部切欠正面図である。 部分的な斜視図であり、(a)が係止バンドの装着時を右側面から見た状態を示し、(b)が同部分の分解時を右側面から見た状態を示し、(c)が係止バンドを左側面から見た状態を示している。
符号の説明
1 軸筒 1d 凹部
2 グリップ 3 係止バンド
3c 連結部 3d 係止凸部
3e 係合凹部 4 カバー手段(尾栓)

Claims (4)

  1. 軸筒の外周に軟質材料からなる筒状のグリップを具備した筆記具において、
    前記グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持し
    前記係止バンドの内周に係止凸部を突設し、この係止凸部と、軸筒に形成される凹部とを軸筒の径方向へ嵌合させたことを特徴とする筆記具。
  2. 軸筒の外周に軟質材料からなる筒状のグリップを具備した筆記具において、
    前記グリップの外周面に沿って周方向へ係止バンドを巻き付け、連結部で環状に係止して保持し
    前記係止バンドの外側にカバー手段を設けて、拡径不能に当接させたことを特徴とする筆記具。
  3. 上記係止バンドに係合凹部を設けて、該係止バンドで圧縮変形されたグリップの表面を食い込ませたことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
  4. 上記グリップは、軸筒の軸方向略全長を覆うように設けられるとともに、上記グリップの軸方向略中央の外周面に、その他の部分よりも大径な隆起部を全周に亘って形成していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の筆記具。
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