JP2005138303A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 把持部材が回動してしまうことで筆記感触が損なわれてしまうのを防止することができる上、生産性にも優れた筆記具を提供する。
【解決手段】 軸筒10の把持部位に、把持部材20を環状に備えた筆記具において、前記軸筒10には、前記把持部材20の軸方向の端面と凹凸状に係合する係合部42が、少なくとも周方向へ不動に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 軸筒10の把持部位に、把持部材20を環状に備えた筆記具において、前記軸筒10には、前記把持部材20の軸方向の端面と凹凸状に係合する係合部42が、少なくとも周方向へ不動に設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、軸筒の外周面に把持部材を具備している筆記具に関し、特に該把持部材が周方向へ回動してしまうのを防止した筆記具に関するものである。
従来、この種の発明には、特許文献1に記載されたもののように、軸筒(20)の把持部位の外周面に、弾性樹脂材料からなる略二重筒状のグリップ(10)を嵌着してなり、グリップ(10)の周壁部(12)内に形成された中空部(11)により良好な把持感触を得れるようにしたものがある。
しかしながら、前者の従来技術によれば、グリップ(10)の内径を軸筒(20)の把持部位の外径よりも小さくすることで、グリップ(10)が周方向へ回動してしまうことがないようにしていたため、長期間使用された際等には、弾性樹脂材料からなるグリップ(10)に手の油分等が付着し、該油分によりグリップ(10)が膨潤してしまう場合がある。この場合、軸筒(20)に対しグリップ(10)が回動し易くなるため、良好な把持感触が得られなくなるおそれがあった。
そこで、軸筒の把持部位の外周面とグリップの内周面とを凹凸状に嵌め合わせることで、グリップが容易に回動しないようにした構成も考えられるが、この構成の場合、軸筒の把持部位の外周面に形成される凹部や凸部によって、把持感触を損ねてしまったり、グリップを軸筒に環装する際の抵抗が大きくなったりする等の懸念があった。
特開2002−347382号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、把持部材の把持感触が損なわれてしまうのを防止することができる上、生産性にも優れた筆記具を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、軸筒の把持部位に、把持部材を環状に備えた筆記具において、前記把持部材の軸方向の端面と凹凸状に係合する係合部が、少なくとも軸筒周方向へ不動に設けられていることを特徴とする。
ここで、上記把持部材とは、軸筒の外周であって筆記時に把持される部位に、環状に備えられるものであればよく、この把持部材には、硬質合成樹脂材料や金属材料等の硬質材料から形成された態様等を含むが、把持感触をより向上するために好ましくは、弾性材料から形成された態様とする。
また、この把持部材には、その周壁部の内周面を上記把持部位に対して直接接触させるようにした態様や、周壁部の内周面に軸筒側へ突出する支持部を形成し、該支持部の突端を上記把持部位に接触させることで該周壁部と上記把持部位との間に空間部を形成するようにした態様、二重筒状に形成され、その内外の筒部間に空間部を形成するようにした態様等を含む。
また、上記係合部とは、上記把持部材の軸方向の端面と凹凸状に係合する部位であって、且つ少なくとも軸筒周方向へ不動に設けられた部位であればよく、この係合部には、軸筒や、該軸筒に装着された先口等に対し、直接的に設けられた態様と、間接的に設けられた態様との双方を含む。
上記係合部を軸筒や先口等に対し直接的に設けた態様の具体例としては、上記軸筒または先口に、上記係合部を一体成形または一体加工した構成等が挙げられる。
また、上記係合部を軸筒や先口等に対し間接的に設けた態様の具体例としては、上記軸筒または先口に、上記係合部を有する部材を、軸筒周方向へ回動不能に設けた構成等が挙げられる。
また、上記「凹凸状に係合」とは、上記把持部材の軸方向の端面に凹部を設けるとともに軸筒には周方向へ不動で且つ前記凹部側へ向く凸状の係合部を設け、これら凹部と凸状の係合部とを嵌め合わせた態様や、上記把持部材の軸方向の端面に凸部を設けるとともに軸筒には周方向へ不動で且つ前記凸部側へ向く凹状の係合部を設け、これら凸部と凹状の係合部とを嵌め合わせた態様、上記把持部材を弾性材料から形成するとともに軸筒には周方向へ不動で且つ上記把持部材の端面側へ向く凸部を設け、該凸部を弾性材料からなる把持部材の端面に弾性的に没入させるようにした態様等を含む。
また、この把持部材には、その周壁部の内周面を上記把持部位に対して直接接触させるようにした態様や、周壁部の内周面に軸筒側へ突出する支持部を形成し、該支持部の突端を上記把持部位に接触させることで該周壁部と上記把持部位との間に空間部を形成するようにした態様、二重筒状に形成され、その内外の筒部間に空間部を形成するようにした態様等を含む。
また、上記係合部とは、上記把持部材の軸方向の端面と凹凸状に係合する部位であって、且つ少なくとも軸筒周方向へ不動に設けられた部位であればよく、この係合部には、軸筒や、該軸筒に装着された先口等に対し、直接的に設けられた態様と、間接的に設けられた態様との双方を含む。
上記係合部を軸筒や先口等に対し直接的に設けた態様の具体例としては、上記軸筒または先口に、上記係合部を一体成形または一体加工した構成等が挙げられる。
また、上記係合部を軸筒や先口等に対し間接的に設けた態様の具体例としては、上記軸筒または先口に、上記係合部を有する部材を、軸筒周方向へ回動不能に設けた構成等が挙げられる。
また、上記「凹凸状に係合」とは、上記把持部材の軸方向の端面に凹部を設けるとともに軸筒には周方向へ不動で且つ前記凹部側へ向く凸状の係合部を設け、これら凹部と凸状の係合部とを嵌め合わせた態様や、上記把持部材の軸方向の端面に凸部を設けるとともに軸筒には周方向へ不動で且つ前記凸部側へ向く凹状の係合部を設け、これら凸部と凹状の係合部とを嵌め合わせた態様、上記把持部材を弾性材料から形成するとともに軸筒には周方向へ不動で且つ上記把持部材の端面側へ向く凸部を設け、該凸部を弾性材料からなる把持部材の端面に弾性的に没入させるようにした態様等を含む。
また、第二の発明では、上記把持部材を弾性材料から形成するとともに、軸筒の上記把持部位の略全域を、凹凸の無い面に形成したことを特徴とする。
また、第三の発明では、上記把持部材の周壁に、軸方向へ貫通された空間部を複数具備し、前記係合部は、前記空間部の少なくとも一つと嵌り合う凸状に形成されていることを特徴とする。
また、第四の発明では、上記軸筒と凹凸状に係合することで周方向へ不動な環状係止部材を備え、該環状係止部材に、上記係合部を設けたことを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、把持部材は、その軸方向の端面を、周方向へ不動な係合部に係合させているため、周方向へ回動することがない。したがって、筆記中等に、把持部材が回動してしまうことで、把持感触が損なわれてしまうのを防止することができる。
しかも、把持部材と係合部とが軸方向に嵌り合うようにしているため、生産性にも優れている。すなわち、従来技術では、把持部材の内径を軸筒の把持部位の外径よりも小さくすることで、把持部材の回動を防止していたため、把持部材を軸筒に環装する際の摩擦抵抗が大きく、生産性を損ねていた。しかしながら、本発明によれば、例えば把持部材の内径を軸筒の把持部位の外径よりも若干大きくして、生産性を向上することも可能である。
第一の発明によれば、把持部材は、その軸方向の端面を、周方向へ不動な係合部に係合させているため、周方向へ回動することがない。したがって、筆記中等に、把持部材が回動してしまうことで、把持感触が損なわれてしまうのを防止することができる。
しかも、把持部材と係合部とが軸方向に嵌り合うようにしているため、生産性にも優れている。すなわち、従来技術では、把持部材の内径を軸筒の把持部位の外径よりも小さくすることで、把持部材の回動を防止していたため、把持部材を軸筒に環装する際の摩擦抵抗が大きく、生産性を損ねていた。しかしながら、本発明によれば、例えば把持部材の内径を軸筒の把持部位の外径よりも若干大きくして、生産性を向上することも可能である。
更に、第二の発明によれば、弾性材料からなる把持部材が、長期使用された際の膨潤等に起因して内径が大きくなり、軸筒に対して回動してしまうのを防止でき、ひいては弾性を有する良好な把持感触を長期間にわたって維持することができる。
しかも、軸筒の上記把持部位の略全域を、凹凸の無い面に形成しているため、把持した際の指が把持部材の何処の部位に沈み込んだとしても、良好な把持感触が得られる上、把持部材を軸筒に環装する際には、凹凸による軸筒径方向の引っかかり等がなく、挿入抵抗が小さいため、生産性にも優れている。
しかも、軸筒の上記把持部位の略全域を、凹凸の無い面に形成しているため、把持した際の指が把持部材の何処の部位に沈み込んだとしても、良好な把持感触が得られる上、把持部材を軸筒に環装する際には、凹凸による軸筒径方向の引っかかり等がなく、挿入抵抗が小さいため、生産性にも優れている。
更に、第三の発明によれば、把持部材に、空間部により良好な把持感触が得られるようにする機能と、係合部との嵌り合いにより回動を防止する機能とを、併せ持つことができるため、把持感触及び生産性を一層向上することができる。
更に、第四の発明によれば、把持部材の端面を係合させる係合部を、生産性に優れた簡素な構成とすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この筆記具Aは、軸筒10後端側の操作によって、単数もしくは複数のボールペン用リフィール1やシャープペンシル用リフィール2等を選択的に出没させる出没式筆記具であり、前記軸筒10前側の把持部位に、把持部材20を環状に嵌め合わせ、該把持部材20を環状係止部材40によって回り止めしている(図1参照)。
この筆記具Aは、軸筒10後端側の操作によって、単数もしくは複数のボールペン用リフィール1やシャープペンシル用リフィール2等を選択的に出没させる出没式筆記具であり、前記軸筒10前側の把持部位に、把持部材20を環状に嵌め合わせ、該把持部材20を環状係止部材40によって回り止めしている(図1参照)。
軸筒10は、当該筆記具Aにおける前端側を構成する前軸11と、後端側を構成する後軸部12とを、継手部材13によって接続してなる。
前軸11は、本実施の形態の好ましい一例によれば黄銅製のパイプ材であり、その周壁における後端側には、プレス加工によって、後述するする環状係止部材40を回り止めするための突部11aが形成されている。
また、同前軸11における前記突部11aよりも前側の部位は、筆記者等によって把持される把持部位であり、この把持部位の外周面の略全域を、凹凸の無い曲面状に形成している。
また、同前軸11における前記突部11aよりも前側の部位は、筆記者等によって把持される把持部位であり、この把持部位の外周面の略全域を、凹凸の無い曲面状に形成している。
突部11aは、前軸11内で遠心方向へ広がるようにして開動する型により、前軸11の周壁における所定部位を、遠心方向へ突出させることで形成されている。
詳細には、前記型の動作により、前軸11の外周面に、該前軸11の周壁を貫通するとともに前軸11の周方向と略直交する二列の切込み部を形成し、これら両切込み部間を遠心方向へ突出させることで、突部11aが形成される。
尚、前軸11の材質は、上記黄銅に限定されるものでないが、プレス加工を容易にするために、少なくとも靱性を有する金属材料であることが好ましい。また、前軸11を合成樹脂製とし、その成形の際に突部11aを一体に形成することも可能である。
詳細には、前記型の動作により、前軸11の外周面に、該前軸11の周壁を貫通するとともに前軸11の周方向と略直交する二列の切込み部を形成し、これら両切込み部間を遠心方向へ突出させることで、突部11aが形成される。
尚、前軸11の材質は、上記黄銅に限定されるものでないが、プレス加工を容易にするために、少なくとも靱性を有する金属材料であることが好ましい。また、前軸11を合成樹脂製とし、その成形の際に突部11aを一体に形成することも可能である。
そして、前記突部11aの軸筒軸方向の配置は、後述する環状係止部材40の凹部41aと嵌り合って、環状係止部材40を周り止め可能な配置であればよいが、特に好ましくは、図示例のように、環状係止部材40と嵌り合い、且つ後述するリング状部材14の覆い部14bが略覆い被さるように配置とする。
この構成によれば、例えば、筆記時に筆記具Aが把持される際、筆記者の指は少なくともリング状部材14よりも前側に位置するため、その指が把持部材20の後端側に沈み込んだとしても、筆記者が突部11aによる違和感を感じることがなく、把持感触が良好である。
この構成によれば、例えば、筆記時に筆記具Aが把持される際、筆記者の指は少なくともリング状部材14よりも前側に位置するため、その指が把持部材20の後端側に沈み込んだとしても、筆記者が突部11aによる違和感を感じることがなく、把持感触が良好である。
そして、上記構成の前軸11の先端側外周面には、略円錐筒状の先口30が圧入嵌合され、更に、後端側外周面には、継手部材13が圧入嵌合される。
前記継手部材13は、略筒状を呈し、その前端部に遠心方向へ突出する唾部13aを有する。そして、この継手部材13は、その前端側にリング状部材14を環状に装着するとともに、リング状部材14よりも後側の外周面に後軸部12を螺合接続している。
前記継手部材13は、略筒状を呈し、その前端部に遠心方向へ突出する唾部13aを有する。そして、この継手部材13は、その前端側にリング状部材14を環状に装着するとともに、リング状部材14よりも後側の外周面に後軸部12を螺合接続している。
前記リング状部材14は、継手部材13前端の唾部13aと後軸部12との間に挟まれる環状の被挟持部14aと、把持部材20の後端部及び後述する環状係止部材40等を周囲から覆うように配設された覆い部14bとから一体的に形成され、当該筆記具Aの意匠性を向上している。
また、把持部材20は、シリコーン樹脂等の弾性合成樹脂材料をチューブ状に押出し成形し、それを所定長さに切断することによって形成された筒状体であり、図1及び図2に示すように、外周面側の筒状の外壁部22と、内周面側(軸筒10側)の筒状の内壁部23との間に、軸方向に貫通された複数の空間部21を有し、略二重筒状に形成され、前軸11外周面に嵌め合わせられている。
外壁部22は、その外径を後軸部12の外径と略同寸法に形成している。
また、内壁部23は、その内径が前軸11の外径と略同寸法に設定すればよいが、前軸11への装着性を良好にする観点から、好ましくは、その内径を前軸11の外径よりも若干大きく設定する。
また、内壁部23は、その内径が前軸11の外径と略同寸法に設定すればよいが、前軸11への装着性を良好にする観点から、好ましくは、その内径を前軸11の外径よりも若干大きく設定する。
空間部21は、把持部材20が人差し指、中指、親指の三本の指で把持された際の把持感触を良好にするために、少なくとも三の倍数の数設けられ、把持部材20の周方向に略等間隔に配置されている。ちなみに、図示例によれば、この空間部21の数は、九つとしている。
また、環状係止部材40は、把持部材20の後端面と上記リング状部材14との間に配置される環状部41と、該環状部41から上記空間部21内へ向かって軸筒軸方向へ突出する複数の係合部42とを備え、合成樹脂材料に一体成形されている。
環状部41は、その内周面に、上記前軸11の突部11aと嵌り合う凹部41aを形成している。
また、各係合部42は、把持部材20の空間部21に略倣う断面形状を呈するとともに、空間部21内へ向かって軸筒軸方向へ突出するように形成され、前軸11の突部11aと緩衝しない位置に配設されている。
そして、この係合部42は、把持部材20の周方向への回動や、捩れ等を阻止するように、複数の空間部21に対し所定数置きに嵌り合うように、複数配設されている。なお、図示例によれば、9つの空間部21に対し二つ置きに嵌り合うよに、三つ配設されている。
そして、この係合部42は、把持部材20の周方向への回動や、捩れ等を阻止するように、複数の空間部21に対し所定数置きに嵌り合うように、複数配設されている。なお、図示例によれば、9つの空間部21に対し二つ置きに嵌り合うよに、三つ配設されている。
この係合部42の突出量は、把持部材20の把持感触を低下させないように、把持部材20の回動を阻止可能な範囲内で小さめに設定される。
すなわち、係合部42の突出量が大き過ぎると、例えば筆記者が把持部材20の後端側を把持した場合に、把持部材20に沈み込んだ指が係合部42により違和感を感じ、把持感触が損なわれてしまう。
すなわち、係合部42の突出量が大き過ぎると、例えば筆記者が把持部材20の後端側を把持した場合に、把持部材20に沈み込んだ指が係合部42により違和感を感じ、把持感触が損なわれてしまう。
そこで、係合部42の突出量は、把持部材20の回動を阻止可能な範囲内で、該係合部42の突端がリング状部材14の覆い部14bの突端よりも若干突出する程度に設定している。
なお、把持部材20の後端側に対する把持感触を更に向上する観点からは、この係合部42の突出量を、該係合部42の突端がリング状部材14の覆い部14bの突端よりも前方へ突出しない程度に設定してもよい。
なお、把持部材20の後端側に対する把持感触を更に向上する観点からは、この係合部42の突出量を、該係合部42の突端がリング状部材14の覆い部14bの突端よりも前方へ突出しない程度に設定してもよい。
而して、上記構成の筆記具Aによれば、周方向へ不動な環状係止部材40の係合部42が、把持部材20の周壁内の空間部21と嵌り合うため、把持部材20が前軸11の外周面で周方向へ滑って回動するのを、防止することができる。
しかも、リング状部材14の覆い部14bの突端よりも前側において前軸11の外周が凹凸の無い曲面状であるため、把持部材20に沈み込んだ指に違和感を感じることがなく、把持部材20の略全域にわたって把持感触が良好である。
その上、前軸11に対し把持部材20を環状に挿入する組み付け作業の際には、前軸11の外周面における突部11aよりも前側が凹凸の無い曲面状であり、且つ把持部材20の内面も凹凸の無い曲面状であるため、把持部材20の内周面と前軸11の外周面との摩擦抵抗が比較的小さく、その作業性が良好である。
しかも、リング状部材14の覆い部14bの突端よりも前側において前軸11の外周が凹凸の無い曲面状であるため、把持部材20に沈み込んだ指に違和感を感じることがなく、把持部材20の略全域にわたって把持感触が良好である。
その上、前軸11に対し把持部材20を環状に挿入する組み付け作業の際には、前軸11の外周面における突部11aよりも前側が凹凸の無い曲面状であり、且つ把持部材20の内面も凹凸の無い曲面状であるため、把持部材20の内周面と前軸11の外周面との摩擦抵抗が比較的小さく、その作業性が良好である。
次に、本発明に係わる筆記具の他例について説明する。なお、以下に示す他例において、上記筆記具Aと略同様の構成部位については、上記筆記具Aと同一符号を用いることで、重複する詳細説明を省略する。
図3に例示する筆記具Bは、上記筆記具Aにおける環状係止部材40、及び前軸11の突部11aを省き、継手部材13の前端面に、上記係合部42と略同構成の係合部13bを一体的に複数設けてなる。
各係合部13bは、継手部材13を金属製とする場合には、唾部13aを部分的に切り起こすようにして形成すればよいし、継手部材13を合成樹脂製とする場合には、その成形加工の際に一体的に形成すればよい。
また、図4に例示する筆記具Cは、上記筆記具Aにおける環状係止部材40、及び前軸11の突部11aを省き、先口30の後端面に,上記係合部42と略同構成の係合部31を一体的に複数設けてなる。
これら筆記具B及び筆記具Cによれば、構成部品の削減等により、コスト低減や生産性の向上等の効果を奏する。
各係合部13bは、継手部材13を金属製とする場合には、唾部13aを部分的に切り起こすようにして形成すればよいし、継手部材13を合成樹脂製とする場合には、その成形加工の際に一体的に形成すればよい。
また、図4に例示する筆記具Cは、上記筆記具Aにおける環状係止部材40、及び前軸11の突部11aを省き、先口30の後端面に,上記係合部42と略同構成の係合部31を一体的に複数設けてなる。
これら筆記具B及び筆記具Cによれば、構成部品の削減等により、コスト低減や生産性の向上等の効果を奏する。
なお、筆記具B及び筆記具Cは、上記効果を奏する好ましい一例であるが、軸筒10の強度向上や意匠性向上等の観点より、継手部材13及び先口30を金属材料から形成する場合には、把持部材20の回動を防ぐ程度の長さの係合部13bや係合部31を加工するのが困難な場合があるため、上記筆記具Aのように、一体成形された環状係止部材40を具備した態様とするのが、より好ましい。
10:軸筒
11:前軸
20:把持部材
21:空間部
40:環状係止部材
42:係合部
A,B,C:筆記具
11:前軸
20:把持部材
21:空間部
40:環状係止部材
42:係合部
A,B,C:筆記具
Claims (4)
- 軸筒の把持部位に、把持部材を環状に備えた筆記具において、
前記把持部材の軸方向の端面と凹凸状に係合する係合部が、少なくとも軸筒周方向へ不動に設けられていることを特徴とする筆記具。 - 上記把持部材を弾性材料から形成するとともに、軸筒の上記把持部位の略全域を、凹凸の無い面に形成したことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
- 上記把持部材の周壁に、軸方向へ貫通された空間部を複数具備し、
前記係合部は、前記空間部の少なくとも一つと嵌り合う凸状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。 - 上記軸筒と凹凸状に係合することで周方向へ不動な環状係止部材を備え、該環状係止部材に、上記係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の筆記具。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007237444A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Zebra Pen Corp | 筆記具 |
JP2007269004A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-10-18 | Zebra Pen Corp | 筆記具 |
JP2008068523A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Zebra Pen Corp | 筆記具 |
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- 2003-11-04 JP JP2003374300A patent/JP2005138303A/ja active Pending
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JP4676905B2 (ja) * | 2006-03-06 | 2011-04-27 | ゼブラ株式会社 | 筆記具 |
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