JP3348179B2 - 筆記具における把持部構造 - Google Patents

筆記具における把持部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸筒の前方部に凹部を
形成し、その凹部に軸筒の材質より柔らかい材質の把持
部材を取り付け、その把持部材を軸筒先端に取り付けた
先部材により固定した筆記具における把持部構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】軸筒の前方部分に、その軸筒の材質より
柔らかい材質の把持部材を取り付けた筆記具の1例とし
て、図7に示すようなものが知られている。
【0003】詳述すると、軸筒101の前方部分には、
凹部102が形成されており、その凹部102には、ゴ
ム部材などの把持部材103が密着した状態で取り付け
られている。また、前記軸筒101(凹部102)の先
端には、雄螺子104が形成されており、その雄螺子1
04には、先部材105が螺着されている。その先部材
105は、円錐状に形成されており、後端部105aに
おける外径は、前記把持部材103の外径と略同径に形
成されている。つまり、把持部材103は、先部材10
5の後端部105aと軸筒101に形成されている凹部
102の後端部102aとにより挾持されており、軸筒
101に対して前後動しないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
把持部材の取り付け構造にあっては、把持部材の後方端
部に指などが触れた状態で筆圧をかけると、その把持部
材の端部がめくれ上がってしまう危険性があった(図
中、点線部参照)。これは、把持部材が柔らかく、薄い
ほど顕著に表れるものである。ここで、めくれた部分を
指などで復元することも可能であるが、面倒であり、ま
た、数回繰り返すうちに把持部材が劣化してしまい復元
しなくなってしまうものであった。また、指などが把持
部材の端部に直接触れない場合でも、経時的な劣化によ
り、特に、把持部の端部が膨れ上がってしまうことがあ
った。ここで、把持部材の内面に粘着剤などを塗布し軸
筒に接着したものもあるが(1例として、実開昭59−
164785号公報に記載の考案)、費用や手間がかか
り、結果として、製品の価格をつり上げてしまうもので
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、軸筒の前方部に凹部を形成
し、その凹部に軸筒の材質より柔らかい材質の把持部材
を取り付け、その把持部材を軸筒先端に取り付けた先部
材により固定した筆記具における把持部構造にあって、
前記軸筒の凹部に没入溝を形成すると共に、その没入溝
に傾斜面を形成し、その傾斜面が形成された没入溝に
記把持部材の端部を潜り込ませたことを要旨とするもの
である。
【0006】
【実施例】図1、図2に第1例を示し説明する。シャ−
プペンシルに適用した例を示すが、ボ−ルペンであって
もよい。なお、図中上方を後方と云い、下方を前方とい
う。射出成形による樹脂材質や切削加工による金属材質
などからなる軸筒本体1は、前軸2とその前軸2の前方
に螺着された先部材3と、前軸の後方に圧入された後軸
4とから構成されている。その軸筒本体1の内部には、
鉛筆芯などを繰り出す、芯繰り出し機構5が配置されて
おり、その芯繰り出し機構5は、芯タンク6や芯タンク
6の前方に固定されたチャック体7や、そのチャック体
7の前方に配置された芯戻り止め部材8などから構成さ
れている。符号9は、後軸4に固定されているクリップ
であり、また、符号10は、前記芯タンク6に着脱自在
に取り付けられたノックキャップであり、前記芯繰り出
し機構5を作動させるためのものである。
【0007】前記前軸2の前方部には、その前端から後
方に向けて凹部11が形成されており、その凹部11に
は、凹部11の外形と同形かあるいは若干小形で、前軸
2の材質より柔らかい、熱可塑性エラストマ−やNB
R、シリコ−ンゴムなど、一般的にゴム部材と呼ばれて
いる材質からなる円筒状の把持部材12が密着した状態
で取り付けられている。また、前記凹部11の後端で、
前軸2の内側には、円周状の没入溝13が連接形成され
ており、その没入溝13には、把持部12の後端部12
aが潜り込んだ状態で嵌め込まれている。一方、前記先
部材3の中間部には、段部3aと雄螺子部14、並び
に、前記段部3aから前方内側に向かって没入溝15が
形成されており、その没入溝15には傾斜面15aが形
成されている。そして、その傾斜面15aが形成された
没入溝15には、把持部12の前端部12bが嵌め込ま
れている。つまり、前記把持部12のは、前軸2の没入
溝13と先部材3の没入溝15とによって挟まれた状態
で取り付けられている。なお、前記先部材3は、前軸2
に対して螺合により固定されているが、凹凸嵌合や単な
る圧入などの固定手段であってもよい。
【0008】図示した例においては、没入溝13、15
並びに把持部材12の前端部12aと後端部13bを円
錐形状に形成し、組み立てやすくしたが、これに限るこ
となく、円筒状に形成してもよい。また、図3、図4に
示すように、没入溝16、17を鍵状に形成するととも
に、把持部材12の前端部12aと後端部12bも鍵状
に形成し互いを嵌め込んでもよい。互いを鍵状に形成
し、嵌め込むことにより、没入溝からの抜けを確実に防
止できる。尚、本例における没入溝16にも傾斜面16
aが形成されている。
【0009】次に作用について説明する。把持部材12
の後端部12aと前方部12bが前軸2(没入溝)に潜
り込んだ状態で嵌め込まれているので、つまり、把持部
材12の各々の端部外周が硬質な材質により被覆されて
いるので、めくれ上がることや膨れることがない。ま
た、取り付けた後も、把持部材の両端部が嵌め込まれて
いるので、把持部材の軸筒本体に対する回転を極力防止
できる。
【0010】図5、図6は、凹部11の適宜の箇所に係
止溝18を形成するとともに、その係止溝18に係合す
る突部19を把持部材12の内側に形成した例である。
把持部材12の軸筒本体1に対する回転を確実に防止で
きるとともに、先部材3が取り付けられていない場合で
も、把持部材12の前後動を防止できるものである。把
持部材12を軸筒本体1に取り付けた後、自動機械など
により先部材3を取り付ける場合に有効である。
【0011】なお、以上の例については、断面が円形状
の軸筒並びに把持部材を意識して記載したが、四角形や
六角形、あるいは、楕円形であってもよい。各々の断面
を非円形状にすることにより、把持部材の軸筒本体に対
する回転も防止できるものである。このように、種々の
変形例が考えられるが、少なくとも、把持部材に端部が
軸筒や先部材に潜り込んでいればよいものである。把持
部材の端部を軸筒などに潜り込ませることにより、射出
成形などによって成形された把持部材の端部に発生する
ゲ−ト部なども隠すことができるものである。
【0012】
【発明の効果】本発明は、軸筒の前方部に凹部を形成
し、その凹部に軸筒の材質より柔らかい材質の把持部材
を取り付け、その把持部材を軸筒先端に取り付けた先部
材により固定した筆記具における把持部構造にあって、
前記軸筒の凹部に没入溝を形成すると共に、その没入溝
に傾斜面を形成し、その傾斜面が形成された没入溝に
記把持部材の端部を潜り込ませたので、特に、把持部端
部における、めくれ上がりや膨れを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例を示す縦半断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】把持部材の変形例を示す要縦半断面図。
【図4】図3のA部拡大図。
【図5】本発明の第2例を示す要部縦半断面図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】従来の技術を示す縦半断面図。
【符号の説明】
1 軸筒本体 2 前軸 3 先部材 3a 段部 4 後軸 5 芯繰り出し機構 6 芯タンク 7 チャック 8 芯戻り止め部材 9 クリップ 10 ノックキャップ 11 凹部 12 把持部材 12a 把持部材の後端部 12b 把持部材の前端部 13 没入溝 14 雄螺子部 15 没入溝15a 傾斜面 16 鍵状の没入溝16a 傾斜面 17 鍵状の没入溝 18 係止溝 19 突部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 3/00 B43K 23/008

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒の前方部に凹部を形成し、その凹部
    に軸筒の材質より柔らかい材質の把持部材を取り付け、
    その把持部材を軸筒先端に取り付けた先部材により固定
    した筆記具における把持部構造にあって、前記軸筒の凹
    部に没入溝を形成すると共に、その没入溝に傾斜面を形
    成し、その傾斜面が形成された没入溝に前記把持部材の
    端部を潜り込ませたことを特徴とする筆記具における把
    持部構造。
JP32166794A 1994-11-30 1994-11-30 筆記具における把持部構造 Expired - Fee Related JP3348179B2 (ja)

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