JP3525351B2 - 筆記具用部材の圧入構造 - Google Patents

筆記具用部材の圧入構造

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JP3525351B2 JP19179394A JP19179394A JP3525351B2 JP 3525351 B2 JP3525351 B2 JP 3525351B2 JP 19179394 A JP19179394 A JP 19179394A JP 19179394 A JP19179394 A JP 19179394A JP 3525351 B2 JP3525351 B2 JP 3525351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具用部材の圧入構
造に関する。さらに詳細には、軸筒の先端部または後端
部に開口部を設け、筆記具用部材(例えば、チップホル
ダー、インキ保留部材、尾栓等)を前記開口部に圧入固
着させる筆記具用部材の圧入構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尾栓やチップホルダー等の筆記具
用部材の圧入構造において、軸筒の先端部または後端部
の開口部の内周に設けた環状ストレート面と、筆記具用
部材の外周に設けた環状突起とが、互いに圧接すること
によって固着される構造が広く知られている。
【0003】ところが、筆記具用部材の圧入過程におい
て、図に示すように、環状突起は、環状ストレート面
と圧接する以前に、環状ストレート面端部のエッジ部に
当接するため、過大な圧入力を要して、スムーズな取付
作業ができない。とりわけ、エッジ部が環状突起の材質
より硬質の場合、前記エッジ部は環状突起に食いつい
て、該環状突起を損傷させることがある。これは、筆記
具用部材の固着後において、軸筒内のインキを漏出させ
たり軸筒内の気密を不十分とさせる原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
問題点を解決するものであって、筆記具用部材を軸筒開
口部にスムーズに圧入することができ、しかも圧接箇所
の損傷を防止し、軸筒内のインキを漏出させたり軸筒内
の気密保持を不十分にさせることがない筆記具用部材の
圧入構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸筒1の先端
部または後端部に開口部11を設け、筆記具用部材2を
前記開口部11に圧入固着させる筆記具用部材の圧入構
造であって、軸筒1の開口部11内周に環状突起4を設
け、一方、筆記具用部材2の外周に前記環状突起4が圧
接する環状ストレート面5を設け、さらに、前記環状突
起4と前記環状ストレート面5が圧接するより以前に前
記環状突起4と当接するテーパ面6を、筆記具用部材2
の外周の前記環状ストレート面5に連接する位置に設
、環状突起4を有する前記軸筒1の先端部または後端
部を形成する材質が、合成樹脂であり、環状ストレート
面5及びテーパ面6を有する前記筆記具用部材2を形成
する材質が、金属であることを要件とする。
【0006】
【0007】さらに、前記構成において、前記テーパ面
6の傾斜角度Aは、10度〜20度の範囲に設定するこ
が好ましい。
【0008】また、前記筆記具用部材は、具体的には、
軸筒1の先端部の開口部11に圧入固着されてペン体2
1を保持するチップホルダー2や、軸筒1の後端部の開
口部11に圧入固着されて軸筒1内の気密を保持する尾
栓3等が挙げられる。
【0009】また、環状突起4を有する前記軸筒1の先
端部または後端部を形成する材質が、環状ストレート面
5及びテーパ面6を有する前記筆記具用部材2を形成す
る材質より軟質である構成が有効である。具体的には、
前記環状突起4を有する側の軟質の材質は、ポリプロピ
レン,ポリエチレン等の合成樹脂が好ましく、これに対
し、環状ストレート面5及びテーパ面6を有する側の硬
質の材質は、金属(例えば、真鍮、ステンレススチール
)が挙げられる。
【0010】前記軸筒1は、その内部に、インキ吸蔵体
を収容させるタイプ、生インキを直接に貯留させるタイ
プ、あるいは、筆記具レフィールを収容させるタイプ等
適宜である。
【0011】前記筆記具用部材2、3を圧入させる軸筒
1の開口部11は、軸筒1の先端部または後端部に取り
付けた別部材(例えば、接続部材86やインキ保留部材
8等)によって構成することもできる。
【0012】また、前記環状突起4の縦断面形状は、例
えば、曲面状、あるいは前後にテーパ面6を備えた三角
形状や台形状等が挙げられる。また、前記環状突起4
は、前後位置に複数配設させることもできる。また、前
記テーパ面6は、ストレートな環状の傾斜面(円錐面)
の他にも、環状ストレート面5に連続するゆるやかな凸
曲面状とし、エッジ部7を存在させない構成も有効であ
る。
【0013】
【作用】筆記具用部材2、3を軸筒1の開口部11に圧
入固着させる過程で、環状突起4が環状ストレート面5
に圧接する以前にテーパ面6と当接する構成によって、
環状ストレート面5の端部のエッジ部7が環状突起4に
食いついて過大な圧入抵抗を受けることがなく、スムー
ズな挿入が可能となる。それにより、環状突起4が、環
状ストレート面5と圧接する以前に損傷を受けることが
防止され、インキ漏出や気密不完全等の不具合を生じさ
せない。
【0014】テーパ面6の傾斜角度Aは、10度〜20
度の範囲であることによって、環状突起4からテーパ面
6が受ける軸方向の抵抗力が、環状突起4からテーパ面
6が受ける径方向の抵抗力より小さくなり、より一層の
スムーズな挿入が可能となる。また、それに伴い環状突
起4の損傷が防止される。
【0015】前記筆記具用部材が、軸筒1の先端部に圧
入固着されてペン体21を保持するチップホルダー2で
あることにより、スムーズな圧入作業が可能であるとと
もに、環状突起4を損傷させず、インキ漏出や気密不完
全等の不具合を生じさせないチップホルダー2の圧入固
着構造を提供できる。
【0016】前記筆記具用部材が、軸筒1の後端部に圧
入固着されて軸筒1内の気密を保持する尾栓3であるこ
とにより、前記チップホルダー2同様、スムーズな圧入
作業が可能であり、且つ環状突起4を損傷させず、イン
キ漏出や気密不完全等の不具合を生じさせない尾栓3の
圧入固着構造を提供できる。
【0017】環状突起4を有する側の材質が、環状スト
レート面5及びテーパ面6を有する側の材質より軟質で
あることにより、環状突起4が、僅かに径方向に変形し
環状ストレート面5に確実に圧接保持され、圧入作業が
スムーズとなるとともに、固着力が強固になる。即ち、
両者が硬質である場合のような過大な圧入力を要するこ
とがなく、また、両者が軟質である場合の緩い固着力で
抜け落ちやすいこともない。
【0018】
【実施例】図1乃至図4に実施例を示す。
【0019】有底円筒状の軸筒1の先端には、インキ保
留部材8が挿着される。前記インキ保留部材8の後方に
は、インキ貯留部13が形成される。前記インキ保留部
材8は、インキ貯留部13内の圧力変化に応じた溢出イ
ンキを一時的に保持する部材であり、ABS樹脂等の合
成樹脂で形成される。また、前記インキ保留部材8は、
その周面に多数の櫛歯81によって形成されるインキ保
留溝82と、該インキ保留溝82に連通する軸方向のイ
ンキ誘導スリット83と、前記櫛歯81に縦設される空
気交替凹溝84とを備えてなる。また、前記インキ保留
部材8の軸心には、軸方向に中心孔85が貫設され、該
中心孔85にインキ誘導部材を兼ねたペン体21が挿着
されている。前記ペン体21は、ポリエステル繊維の棒
状加工体であり、先端及び後端が先細状に研削されてい
る。
【0020】また、前記インキ保留部材8の先端には、
円環状の接続部材86が、乗り越え嵌合によって嵌着さ
れている。前記、接続部材86は、ポリプロピレン等の
合成樹脂からなり、先端の開口部11内周には、環状突
起4が設けられている。前記環状突起4は、断面円弧状
(曲率半径R:2.0mm)に形成されている。
【0021】チップホルダー2は、真鍮等の金属製であ
り、表面にニッケルメッキ層が設けられている。また、
前記チップホルダー2は、筒状であり、軸心に貫設され
た孔には前記ペン体21が挿着されている。前記ペン体
21は、チップホルダー2の先端薄肉部22の内方への
押圧変形によって挟持固定されている。
【0022】また、前記チップホルダー2後部には、環
状ストレート面5と、その後方に連接の環状のテーパ面
6(円錐面)が形成されている。前記テーパ面6の傾斜
角度Aは、45度より小であることがよく、食いつき等
による環状突起4の損傷を防止するために、本実施例で
は、20度より小であることが有効であり、実際には1
0度〜20度の範囲に設定されている。また、それと同
時に、テーパ面6と環状ストレート面5の境界であるエ
ッジ部7は、その角度(180度−A)が135度以
上、好ましくは160度以上が有効であり、実際には1
60度〜170度の範囲が好ましい。
【0023】本実施例では、テーパ面6の後端部の外径
は、環状突起4頂部の内径より小であるため、前記テー
パ面6は、圧入時、前記環状突起4と最初に当接する
(図4参照)。これにより、チップホルダー2を接続部
材86の開口部11にスムーズに圧入固着させることが
できる。また、組立工程中、本圧入する以前に、僅かな
圧入力によって、筆記具用部材2を軸筒1開口部に仮取
付ができ、組立性が向上する。
【0024】前記環状突起4の頂部内径は、環状ストレ
ート面5の外径より僅かに小に設定されているため、環
状突起4が、径方向に変形して環状ストレート面5に確
実に圧接される。また、前記環状突起4の曲率半径R
は、大きい方が有利であり、具体的には、1.0mm以
上が好ましい。なぜなら、射出成形において金型から抜
き易く、その上、環状突起4と環状ストレート面5との
接触量が増加し、より強固な固定が可能となるからであ
る。
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の効果】本発明、筆記具用部材の圧入構造は、前
記構成にしたことにより、筆記具用部材を軸筒開口部に
スムーズに圧入することができ、しかも圧接箇所の損傷
を防止し、軸筒内のインキを漏出させたり軸筒内の気密
保持を不十分にさせることがない。
【0029】さらに、テーパ面の傾斜角度を10度〜2
0度の範囲に設定することによって、より一層のスムー
ズな圧入が可能となる。
【0030】
【0031】
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の要部拡大縦断面図である。
【図3】図2のS部拡大図である。
【図4】図3の圧入過程を説明する拡大図である。
【図5】従来の圧入構造を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒 11 開口部 13 インキ貯留部 2 チップホルダー(筆記具用部材) 21 ペン体 22 先端薄肉部 4 環状突起 5 環状ストレート面 6 テーパ面 7 エッジ部 8 インキ保溜部材 81 櫛歯 82 インキ保留溝 83 インキ誘導スリット 84 空気交替凹溝 85 中心孔 86 接続部材 A 傾斜角度 R 曲率半径

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸筒(1)の先端部または後端部に開口部
    (11)を設け、筆記具用部材(2)を前記開口部(1
    1)に圧入固着させる筆記具用部材の圧入構造であっ
    て、軸筒(1)の開口部(11)内周に環状突起(4)
    を設け、一方、筆記具用部材(2)の外周に前記環状突
    起(4)が圧接する環状ストレート面(5)を設け、さ
    らに、前記環状突起(4)と前記環状ストレート面
    (5)が圧接するより以前に前記環状突起(4)と当接
    するテーパ面(6)を、筆記具用部材(2)の外周の前
    記環状ストレート面(5)に連接する位置に設け、環状
    突起(4)を有する前記軸筒(1)の先端部または後端
    部を形成する材質が、合成樹脂であり、環状ストレート
    面(5)及びテーパ面(6)を有する前記筆記具用部材
    (2)を形成する材質が、金属であることを特徴とする
    筆記具用部材の圧入構造。
  2. 【請求項2】前記テーパ面(6)の傾斜角度(A)が、
    10度〜20度の範囲に設定されてなる請求項1記載の
    筆記具用部材の圧入構造。
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