JP6255905B2 - 軸筒の連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に連結してなる軸筒の連結構造に関する。
従来、一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に連結してなる軸筒の連結構造として、様々な構成が知られている。その一つに、特開平10−278476号公報(特許文献1)に記載の筆記具又は塗布具等の軸筒の連結構造がある。その特許文献1にあっては、キャップ(一方の軸筒)と本体(他方の軸筒)からなる塗布具において、そのキャップの開口部近傍の内壁面に、着脱自在に装着するための凸部を周状に突設し、前記本体の胴部の外周壁面に前記キャップの開口部近傍の凸部に対応した凸部を設けている。そして、それらの凸部を乗り越え嵌合をさせることでキャップと本体との着脱が可能となっている。
特開平10−278476号公報
前記特許文献1に記載の軸筒の連結構造では、キャップと本体との間の着脱において、キャップの内壁面に設けた凸部と本体の外壁面に設けた凸部が乗り越えることでそれが可能となる。
しかし、例えば、軸筒を引き抜く時(連結の解除時)においては、軸筒の形状が長かったり、掴みにくい形状の場合に、軸心に対して平行に抜くことができず軸心がずれた状態で引き抜くことになる。その時、凸部同士で全体的に均一な当接がなされず、どちらかの凸部に押し付ける形で軸筒が当接してしまう為、一方の凸部が他方の凸部を乗り越える時に全体的に均一な当接がなされている時以上の抵抗が発生してしまう。その抵抗に抗って前記乗り越えを行うには大きな力が必要であり、その力を掛けた状態で凸部の頂点を過ぎた瞬間に力が解放され、その結果、衝撃が発生し、嵌合している軸筒間に悪影響を与えてしまう。また、軸筒の連結時にあっても、一方の凸部が他方の凸部を乗り越える必要があるため、連結の解除時と同様に衝撃が発生してしまい、嵌合している軸筒間に悪影響を与えてしまう。
それにより、例えばシャープペンシルにおける、芯導通孔を持ち、芯の把持を行うチャック体と芯を内蔵する芯タンクとの連結部材である継手部材と芯タンクとの嵌合に前記特許文献1に記載の構造を適用した場合には継手部材と芯タンクを連結又は連結の解除をする際の衝撃により内蔵の芯が折れたり、欠けたりすることがある。また筆ペンや水性蛍光マーカーなど液体のインクが入っている軸筒とキャップの連結構造においては、その連結を解除する際、衝撃によって軸筒の隙間からインクが漏れ出し、手や衣服などに付着し汚染してしまう恐れがあった。
本発明は、一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に挿入してなる軸筒の連結構造であって、一方の軸筒の外周面及び/または他方の軸筒の内周面に、対向する軸筒の面に接する高さ以上に突出し軸線方向に伸長した突部を、周方向に3箇所以上設け、かつ前記突部の少なくとも3箇所を周方向に略等間隔に設け、更に、軸線方向に伸長した突部の長手方向における配置及び/または伸長長さが異なることを要旨とする。
本発明は、一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に挿入してなる軸筒の連結構造であって、一方の軸筒の外周面及び/または他方の軸筒の内周面に、対向する軸筒の面に接する高さ以上に突出し軸線方向に伸長した突部を、周方向に3箇所以上設け、かつ前記突部の少なくとも3箇所を周方向に略等間隔に設け、更に、軸線方向に伸長した突部の長手方向における配置及び/または伸長長さが異なるので、軸筒の連結や連結の解除をする時、軸筒間に加わる衝撃を極力抑えることができる。
実施例の複式筆記具全体の外観図 図1のA−A縦断面図 先金部31突出状態の複式筆記具全体の正面図 図3のC−C縦断面図 摺動ケース4の正面図 摺動ケース4の背面図 図5のD−D横断面図 図6のE−E縦断面斜視図 後軸3の正面図 図9のF−F縦断面図 スライダー6の右側面図 スライダー6の背面図 スライダー6の上面図 図13のG−G縦断面図 クリップスライダー7の右側面図 クリップスライダー7の背面図 クリップスライダー7の上面図 図17のH−H縦断面図 図1のB−B横断面図 シャープユニット30の外観図 図20のI−I縦断面における前方拡大図 嵌合部近傍の縦断面拡大図 実施例における芯タンク32と継手部材33の嵌合前の状態を示す正面図 図23の嵌合部近傍の拡大図 図23のQ−Q縦断面図 図23の嵌合部近傍の縦断面拡大図 実施例のシャープユニット30の前方部斜視図 実施例のシャープユニット30の前方部における継手部材33の拡大図 図28のR−R横断面図
作用について説明する。本発明は、シャープペンシルやボールペンといった筆記具や塗布具、またリップクリームやアイライナーといった化粧品などの一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に挿入してなる軸筒の連結構造であって、一方の軸筒の外周面及び/または他方の軸筒の内周面に、対向する軸筒の面に接する高さ以上に突出し軸線方向に伸長した突部を、周方向に3箇所以上設け、かつ前記突部の少なくとも3箇所を周方向に略等間隔に設け、更に、軸線方向に伸長した突部の長手方向における配置及び/または伸長長さが異なる。このため、連結された軸筒の連結を解除する時、軸線方向に伸長した突部が形成された区間で他方の軸筒との嵌合が馴染み、軸心をずらすことなく一定の力で連結を解除することができ、突部の終端位置でも連結解除時に掛る余計な力を抑えることが出来る。また、同様に、軸筒の連結時にも軸心をずらすことなく一定の力で連結を行うことが出来、連結に掛かる余計な力を抑えることが出来る。そのため、軸筒間に加わる衝撃を極力抑えることが出来る。
本発明の実施例を図1〜図29に示し、説明する。本実施例は、シャープユニットやボールペンユニット、スタイラスペンユニットなどのリフィールを複数本内蔵する多芯筆記具に着脱自在に取り付けられるシャープユニットに本発明を展開した例である。以下では、軸本体の全体図において、後述の図面下側を前方と言い、図面上側を後方という。
なお、本実施例にあっては、複式筆記具のシャープユニットを例に説明するが、着脱自在な軸筒の連結構造を持つものであれば、その種類は限定しない。
本実施例において軸本体1は、前軸2と後軸3、摺動ケース4により構成されている。前記前軸2の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部2aが形成されている。そして、その前軸2の先端には、ボールペンユニット20のペン先21やシャープユニット30の先金部31が出没する突出孔2bが形成されている。
ここで、ボールペンユニット20やシャープユニット30の他に消しゴムを繰り出すことの出来る消しゴムユニットやスマートホンなどを操作することの出来るスタイラスペンユニットなども含めて、内蔵されるユニットを総称してリフィール5とする。
さらに、前記前軸2は透明な材質から構成されており、内部のリフィールを、前軸2を通して識別可能としている。ボールペンユニット20の樹脂パイプ22は着色、もしくは転写印刷などにより、内部のインキ22aと近似した色に着色されており、使用者の外観からの識別を可能としている。
後軸3は、着色半透明な材質から構成されている。リフィール5をスライダー6やクリップが一体に形成されたスライダー(クリップスライダー7)に対して着脱する際、即ち、リフィール5を交換する際、その着脱部5aの視認性が良好なものとなり、容易に着脱作業を行うことができるようになる。また、後軸3は、全体が円筒状であるが故に、その曲面のレンズ作用により、前記の着脱部5aが拡大・大径化され、さらに容易に着脱作業を行うことができるようになる。
前記前軸2は内部に配置されたリフィール5の視認性やデザイン性を考慮し、一部品で構成されているが、ゴム状弾性体からなるグリップを挿着したり、二色成形、或いは、多色成形といった手段などにより前軸2にゴム状弾性体からなるグリップを被覆しても良い。それにより、グリップ感が増し、書きやすさ、疲れにくさが増すのである。
前記前軸2と後軸3は、螺合により取り外し可能に取り付けられており、前記後軸3の後端部には摺動ケース4が取り付けられている。本例では、その摺動ケース4の外周の表面上には、等間隔に後軸3との係合用の係合突起4aが設けられている。また、その係合突起4aは、後軸3の外周の表面に設けられた窓孔3aの後端部に係合されることにより、シャープユニット30を組み合わせた多芯筆記具において、シャープ芯Lの繰り出しのスライド距離を窓孔3aで有効活用することによって軸本体1の長さを抑えている。
また、摺動ケース4の外周面には1箇所のみ切り欠き4bが設けられている。これは後述するクリップスライダー7のクリップの頂点7aが係合出来るように設けられている。これによってクリップスライダー7の形状を損なうことなく、他のスライダー6と同様摺動することが可能である。
スライダー6の後端押圧部6aには軸芯方向に切り欠き6bが設けてあり、前述の窓穴3aの後端部に係合された摺動ケース4の係合突起4aを覆い、外観から見えないようにしているのである。
また、クリップスライダー7にはクリップの頂点7aが存在し、前述の摺動ケース4内の1箇所にある切り欠き4bに係合される。
この係合状態において、摺動ケース4の前半部4cは後軸3の後端内部に配置され、一方、摺動ケース4の後半部は後軸3の後端開口部3bから突出する。その突出した摺動ケース4の後半部をノック部4dとし、ノック作動により摺動ケース4全体が、後軸3に対して前後に摺動する。
その摺動ケース4の内部は全長に渡り、径方向を分割するように梁状の区画壁4eによって区画されている。また、摺動ケース4は有底の筒状を成しているが、中間部からは筒部4fがなくなり、径方向に開放状態となっている。具体的には、断面形状が扇形の切り欠き部4gが形成されており、その切り欠き部4gが開放状態となっている。つまり、その切り欠き部4gを摺動面とし、スライダー6やクリップスライダー7が摺動ケース4内を摺動するのである。前記スライダー6の押圧部6aとクリップスライダー7のクリップ部7bは後軸3の窓孔3aより外方に突出しており、スライダー6の押圧部6aとクリップスライダー7のクリップ部7bは後軸3の窓孔3aを摺動する。
ペン先21の没入状態では、スライダー6は弾撥部材8の弾撥力により、後方へ押しやられており、スライダー6の円弧状当接部6cは摺動ケース4のスライダー当接部4hに当接している。スライダー6と摺動ケース4当接部は平面同士の接触でも良いが、本例では円弧同士で接触させている。それにより、弾撥部材8の弾撥力によるスライダー6の摺動ケース4への衝撃力を起因とする応力集中を緩和し割れの発生を低減しているのである。またクリップスライダー7においても同様な構造を取っており、クリップスライダー7の円弧状当接部7cは摺動ケース4のクリップスライダー当接部4iに当接している。これにより前述のスライダー6と同等の効果が得られる。この状態において、使用者がスライダー6やクリップスライダー7を前進させると、スライダー6やクリップスライダー7は軸心方向へ落ち込み、スライダー6の係止突起6dやクリップスライダー7の係止突起7dが摺動ケース4内の梁状の区画壁4eの中心に設けられた係止凹部4jに係止される。この瞬間に、先金部31が前軸2の先端突出孔2bから突出し、筆記可能となる。この先金部31の突出時、後軸3内の規制部3cに設けた貫通孔3d付近の後軸内周面3eから貫通孔3dの中心に向けて設けたリフィール規制リブ3fと、リフィール5が接触する。この接触動作によって、リフィール5の先端の先金部31は強制的に前軸2先端の突出孔2bに向かう。これにより、前軸2内でリフィール5が屈曲することなく、突出孔2bから先金部31が突出されるのである。例えば,リフィール5がシャープユニット30の際、シャープユニット30自体の屈曲による、内蔵されたシャープ芯Lの繰り出し不良などが防止され、スムーズな芯出しが可能となる。
さらに、前記後軸3の内面には、一対の位置決めリブ3gによって挿着溝3hが形成されている。その挿着溝3hには、前記摺動ケース4の梁状の区画壁4eが摺動自在に嵌まり込んでおり、径方向、即ち、相対的な回転が防止されている。具体的には、1つの区画壁4eに対し、後軸3の内周面に前記区画壁4eの幅と略同じ間隔をあけて位置決めリブ3gが2つ設けてあり、その隣り合う位置決めリブ3g間(挿着溝3h)を区画壁4eが前後に摺動するのである。つまり、後軸3内の位置決めリブ3gの数は区画壁4eの数の2倍となり、区画壁4eの数はリフィール5の数に起因するため、リフィール5の数により位置決めリブ3gの数も決まる。つまり、リフィール5が2本であれば位置決めリブ3gの数は4つ、3本であれば6つになるのである。
軸本体1は前軸2、後軸3、摺動ケース4で構成されており、先に説明したとおり、摺動ケース4と後軸3は、係合突起4aと窓孔3aとの係合により、脱落・分解が防止されている。また、前軸2と後軸3はネジ螺合により取り外し可能に接合されている。前記後軸3内には前軸2のネジ部端面2cを突き当てて止めるため、ネジ止め段部3iが周状に形成されている。本例では前軸2にはグリップを被覆しておらず、後軸3との螺合により前軸外観後端面2dと後軸先端面3jとが接触して、螺合が止まるが、前軸外観後端面2dに接触部が存在しない、グリップを被覆した例では前記ネジ止め段部3iと前軸2のネジ部端面2cが軸内部で接触し、螺合が止まるのである。ネジ止め段部3iは軸内のスペース、肉厚等を考慮し、複数のリブで構成しても良いが、金型の加工、透明樹脂使用時の見栄えの観点から、周状に設けるのが望ましい。
前記後軸3には、その長手方向に3個の窓孔3aが形成されている。本例においては、3個の窓孔3aが形成されているが、リフィール5であるボールペンユニット20とシャープユニット30の合計数が3本であるためであり、このリフィール5の本数によって窓孔3aの形成する数も変わるものである。
前記後軸3内には後軸3の後端を摺動可能に取り付けられた摺動ケース4が設けられており、前記摺動ケース4内はリフィール5の数に径方向に区画されており、その区画は軸心を中心とし、放射状に広がる梁状の区画壁4eにより区画分けされている。この区画4k内をリフィール5の後端に取り付けられたスライダー6やクリップスライダー7が前後にスライドし、ボールペンユニット20のペン先21やシャープユニット30の先金部31の没入動作が行われるのである。前記区画4kも本例では3つであるが、リフィール5の本数により、変わるものである。
前記後軸3の窓孔3aには、不透明な材質からなるスライダー6やクリップスライダー7が摺動自在に配置されている。このスライダー6の長手方向の両側には、抜け防止突起6eが形成されており、後軸3の窓孔3aからのスライダー6の脱落を防止している。クリップスライダー7も同様に抜け防止突起7eが形成されており、クリップスライダー7の脱落を防止している。
このスライダー6やクリップスライダー7の背面には、1つの係止突起6d及び7dと、間隔をおいて2つの解除突起6f、6g、7f、7gが形成されている。前記係止突起6dは摺動ケース4を区画している梁状の区画壁4eの中央部に設けた係止凹部4jに係止され、ボールペンユニット20のペン先21やシャープユニット30の先金部31の突出状態を維持する。前記ボールペンユニット20のペン先21やシャープユニット30の先金部31の突出状態において後部に位置している他のスライダー6を前進させると、前進したスライダー6の解除突起6gが、係止しているクリップスライダー7の被解除突起7fに接触し、係止していたクリップスライダー7が径方向外向きに移動することで係止が解除され、その瞬間に弾撥部材8の弾撥力によりクリップスライダー7が後方へ移動し、突出状態にあったボールペンユニット20のペン先21やシャープユニット30の先金部31が没入状態になるのである。
また、スライダー6やクリップスライダー7の前端には長手方向に孔9が形成されている。その孔の内周面9aにはリフィール嵌合突起9bが形成されており、リフィール5の後端に設けた着脱部5aが着脱可能に固定される。リフィール5の後端には着脱部5aが空気の流通路を確保した状態で固着しており、その固着強度がスライダー6やクリップスライダー7と着脱部5aの嵌合強度より強くなっていることにより、使用者は好みのリフィール5に簡単に着脱し、交換することができるのである。
ここで、前記スライダー6やクリップスライダー7は、不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。透明にすることにより、リフィール5の後端に取り付けた着脱部5aを、スライダー6やクリップスライダー7を通して視認することができ、使用者のリフィール識別が可能となる。さらには、スライダー6やクリップスライダー7の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。
なお、前記スライダー6の前端部には、後述する弾撥部材8の後端部が当接する鍔部6hが形成されている。同様にクリップスライダー7の前端部にも鍔部7hが形成されている。
参照符号8は、リフィール5並びにリフィール5に接続するスライダー6やクリップスライダー7を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材8である。なお、本例におけるリフィール5は、スライダー6に嵌合している2本が前述のようにボールペンユニット20となっており、クリップスライダー7に嵌合している1本がシャープユニット30となっている。そのボールペンユニット20のインキ収容筒22及び、シャープユニット30の芯タンク32に固着してある着脱部5aがスライダー6やクリップスライダー7の孔9に接続されている。具体的には、黒、赤のインキが収納されたボールペンユニット20とシャープユニット30が接続されている。
前記後軸3の中間部には、規制部3cが形成されており、その規制部3cには、リフィール5が遊挿する3つの貫通孔3dが形成されており、前記規制部3cに弾撥部材8の一端を係止させることにより、リフィール5を後方に付勢している。
ここで、本実施例における、シャープユニット30について詳述する。
シャープユニット30は、芯Lを複数本収容し樹脂材質で成形された円筒形状の芯タンク(一方の軸筒)32と、その芯タンク32の前方に継手部材(他方の軸筒)33を介して取り付けられた芯の把時・開放を行うチャック体34と、そのチャック体34の前方を囲繞すると共にチャック体34の開閉を行うチャックリング35、並びに、前記チャック体34を覆うように配置された中子36、そして、その中子36と前記継手部材33との間に配置され、チャック体34や芯タンク32を後方に向けて付勢するコイルスプリングなどからなる弾撥部材37とから構成されている。
また、前記中子36の先端には、先金部31が螺合などの手段によって着脱自在に取り付けられており、その先金部31の内方には、繰り出された芯の後方への移動を規制するゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材38が内設している。
さらに前記芯タンク32の後方に着脱部5aが取り付けられており、スライダー6と着脱可能に固定されている。
シャープユニット30を構成する外装部品の先金部31、継手部材33、中子36の材質は、真鍮などによる金属にめっきなどの表面処理を施しても良いし、ポリアセタール、ナイロンなどによる樹脂成形品でも良い。
先金部31は、軸本体1の先端より突出して視認しやすいので、金属材質にめっきを施すのが良く、また、継手部材33や中子36は、後述する芯繰り出し操作により互いに摺動するので、潤滑性のあるポリアセタール、ナイロン樹脂などにするのが良い。
この場合、継手部材33と中子36は、同じ樹脂でも良いが、例えばポリアセタール、ナイロン樹脂の様に異なる樹脂にした方が、より芯繰り出し操作の摺動性は良くなる。同じ樹脂にする場合は、グレードを異ならせる。このように互いに摺動する部材に硬度差をつけることにより、摺動性が向上する。
次にシャープユニット30を構成する各部材の構成について詳述する。
前記芯タンク32と継手部材33との連結は、継手部材33の後方に設けられた後方小外径部33aを芯タンク32に嵌合することによってなし、その嵌合は、前記後方小外径部33aの前方に設けられた大外径部33bの後方端面に芯タンク32の前端部が当接することで、嵌合完了となる。その嵌合部(連結部)についての詳細は後述する。なお、継手部材33と芯タンク32は芯Lを交換、補充するために連結部の嵌合を着脱出来る構成となっている。
また、前記中子36は、その後方部外形が、後方に向かって順に大径部36a、後方に縮径するテーパー部36bとして形成されている。そのテーパー部36bの後端部近傍には小径部が形成されていても良い。前記テーパー部36bの後端の外径は、継手部材33の前方小外径部33cよりも大きく、継手部材33の大外径部33bの外径と略同じである。ここで、前記テーパー部36bは、シャープユニット30を軸本体1に収納する場合に、インキ収容管22の前端部ペン先21が、中子36に引っかかって抵抗とならないようにスムーズに収納するために形成されている。他の筆記体がシャープユニット30の中子36と当接してしまったとしても、前記テーパー部36bがあるので、ボールペンユニット20の前端部のペン先21による擦れ抵抗はなく、シャープユニット30の後退動作(収納)をスムーズに行うことが出来る。
更に、前記弾撥部材37は、シャープユニット30の出没過程、及び芯繰り出し操作の過程で、他の筆記体と擦れ合って、スライド操作感が悪くなったり、急に操作が重くなったりすることを防ぐために、中子36などの内方に配置することが好ましい。
シャープ芯Lの繰り出し操作について説明する。
シャープ芯Lの繰り出し操作は、シャープユニット30の先金部31を前軸2先端の突出孔2aから突出させた状態で、前記摺動ケース4のノック部4dを押圧することにより行う。シャープユニット30が連結されたスライダー6の押圧部6aやクリップスライダー7のクリップ部7bを押圧することにより、シャープユニット30の先金部31が、前記前軸2の内径部の円錐部2aに当接し、シャープユニット30の前進移動が阻止される。ここで、さらに、ノック部4dを押圧操作すると、芯タンク32やチャック体34が弾撥部材37の弾発力に抗して前進し、前記継手部材33の大外径部33bの前端面が、中子36のテーパー部36bの後端に当接することにより前進終了となり、これが芯の繰り出し押圧操作のストロークとなる。丁度、継手部材33の前方小外径部33cが中子36の内部に収容される状態である。これによって芯の繰り出しがなされる。
本発明の実施例を図23〜図29に示し、説明する。
本実施例の継手部材にあっても、その外形は、前方小外径部33cと後方小外径部33aとそれらに挟まれる形で形成された大外径部33bからなる。そして、その継手部材33の後方小外径部33aの外周面には、継手部材33の長手方向に長く伸びる縦リブ(突部)45が90度ごとに等間隔に4箇所設けられている。それら縦リブ45のうち対向する面に形成された2つの縦リブ(突部)45aは、前記後方小外径部33aの後端部近傍から中央部付近までに形成し、それら縦リブ45aと周方向に90度違えた位置に形成された対向する2つの縦リブ(突部)45bは、後方小外径部33aの中央部付近から大外径部33bの後端部近傍まで形成している。これら2種類の縦リブ45a、45bの縦断面における前端部および後端部の形状は略円弧形状に形成されている。また縦リブ45の高さは、嵌合する芯タンク32の内周面に接する高さ以上に形成されている。
なお、芯タンク32は円筒形状の芯タンクである。芯タンク32と継手部材33との連結は、継手部材33の後方に設けられた後方小外径部33aを芯タンク32に嵌合することによってなし、その嵌合は、前記後方小外径部33aの前方に設けられた大外径部33bの後方端面に芯タンク32の前端部が当接することで、嵌合完了となる。
前述したとおり本実施例は、継手部材33の周方向における複数の縦リブ45の配置を90度ごとにずらすことで、嵌合している芯タンク32を引き抜く際に、縦リブ45との接触面積が徐々に減り、嵌合力を弱まらせながら引き抜くことが可能である。そのため、芯タンク32と継手部材33との軸心が多少ずれたとしても、引き抜きの後半では嵌合力を弱めていることから、引き抜き時の抵抗も下がり、結果、嵌合解放時の衝撃も抑えることが出来る。また、継手部材32と芯タンク33との嵌合時にあっても、引き抜き時と同様に、継手部材32と芯タンク33との間に掛る衝撃を極力抑えることが出来る。
このため、シャープユニット30に内蔵のシャープ芯Lが折れたり、欠けたりすることがなく、良好に継手部材32と芯タンク33とを着脱でき、シャープ芯Lを交換、補充することができる。
また、引き抜き時のこの効果には長手方向の位置が異なる2種類の縦リブ45a、45bが全体として長手方向に長く形成されている事も有利に働いており、後方小外径部33aの後端部近傍にも縦リブが2箇所存在することで、継手部材と芯タンクとの嵌合部全体に渡って、引き抜き時の軸心のずれを防ぐことが出来る。
なお、上述したように、本実施例にあっては、長さが同じ4つの縦リブを、その長手方向における配置(伸長方向)を異ならしめて設けているが、本例に限らず、長手方向の軸線方向に伸長して形成された同じ長さの複数の縦リブの伸長方向を異ならしめて設けていればよい。また、複数の縦リブの長さ(伸長長さ)を異ならしめても良く、さらに、その伸長方向を異ならしめても良い。いずれの場合にあっても、軸心をずらすことなく軸筒の着脱が可能になり、軸筒間に掛る衝撃を極力抑えることが出来る。
なお、従来技術で挙げた筆記不良の恐れの他にも、軸筒間の連結では一方の軸筒の端部と他方の軸筒の端部を嵌合することが多いが、軸筒の端部は強度が弱く非常に欠けやすい。そこに衝撃を受けることで部品のクラックや折れなどが発生する可能性があり、着脱を必要とする軸筒の連結にあっては、再度軸筒を嵌合出来なくなる恐れもある。しかし、本実施例の構成をとることでこの問題についても、着脱時の衝撃を極力抑えることで部品の把持に掛るダメージを抑え、クラックや折れが発生するのを防ぐことができる。
また、本実施例に記載の縦リブによる嵌合では縦リブの高さだけでなく長さを長くすることで、着脱時の衝撃を極力抑えながらも、前記縦リブと芯タンクとの接触面積を増やし嵌合力も強くすることができる。
更に、縦リブの横断面形状や長手方向の端部形状を略円弧形状とすることにより、芯タンクを継手部材の嵌合部へ挿入する際に掛る抵抗を減らし、スムーズに嵌合部へ導通することが出来る。
また、縦リブの形成方法についても前述したが、リブは嵌合時にその軸心が保たれるように形成されていればよく。その数も3箇所以上から適宜変更可能であり、少なくとも3箇所が周方向に略等間隔に形成されていれば良い。これにより、継手部材の嵌合部と芯タンクの軸心がずれることなく着脱が可能である。なお、リブが3箇所以下になると、嵌合時に軸心を保つことが出来なくなる。そのためリブの形成点数は3箇所以上となる。
本実施例においては、芯タンク32や継手部材33といった円筒状の軸筒について示したが、軸筒は円筒形状の他に、例えばリップクリームやアイライナーなどの化粧品外装ケースにある角形状の軸筒同士の嵌合でも良い。
その際、縦リブは一方の軸筒に形成され、その高さは対抗する他方の軸筒の面に接する高さ以上でなければならない。さらには角形状の軸筒であった場合、縦リブの形成位置は形成される面に対して少なくとも1つの縦リブが形成されている必要がある。
この構成により、掴みにくい角形状の軸筒間の連結構造であっても、軸心をずらすことなく着脱が可能になり、軸筒間に掛る衝撃を極力抑えることが出来る。
この他、縦リブが形成される軸筒においては、その構成が内外逆になっても良い。詳述すると縦リブが一方の軸筒の内周面に形成され、対向する他方の軸筒の外周面には縦リブは形成せず、筒状のままとする。そして、一方の軸筒内に対向する他方の軸筒を嵌合させることで連結構造を取ることが出来る。この場合にも、軸心をずらすことなく着脱が可能になり、軸筒間に掛る衝撃を極力抑えることが出来る。
また、一方の軸筒の外周面と他方の軸筒の内周面に、対向する軸筒の面に接する高さ以上に突出し軸線方向に伸長した縦リブを形成しても良い。この場合にあっても、一方の軸筒に形成した複数の縦リブの間に、他方の軸筒に形成した複数の縦リブが来るように嵌合させることで、軸心をずらすことなく着脱が可能になり、軸筒間に掛る衝撃を極力抑えることが出来る。
以上、本発明の実施例としてシャープユニットの芯タンクと継手部材の着脱可能な嵌合の構成について挙げたが、本発明は例えば筆記具のボールペンのキャップで挙げた場合、ボールペン軸筒本体とキャップの連結構造において、本発明の構成にすることで、キャップを引き抜いた際にボールペンペン先に溜まったインクなどが引き抜き時の衝撃で飛び散って衣服などに付着することを防ぐことが出来る。また筆記具だけでなく、例えばリップクリームやアイライナーなどの化粧品の軸筒本体とキャップの連結構造では、嵌合の引き抜き時の衝撃などで、手に持ったキャップが誤って飛んでしまうといったことも防ぐことが出来る。
1 軸本体
2 前軸
2a 円錐部
2b 突出孔
2c ネジ部端面
2d 前軸外観後端面
3 後軸
3a 窓孔
3b 後端開口部
3c 規制部
3d 貫通孔
3e 後軸内周面
3f リフィール規制リブ
3g 位置決めリブ
3h 挿着溝
3i ネジ止め段部
3j 後軸先端面
4 摺動ケース
4a 係合突起
4b 切り欠き部
4c 摺動ケース前半部
4d ノック部
4e 区画壁
4f 筒部
4g 切り欠き部
4h スライダー当接部
4i クリップスライダー当接部
4j 係止凹部
4k 区画
5 リフィール
5a 着脱部
6 スライダー
6a 後端押圧部
6b 切り欠き部
6c 円弧状当接部
6d 係止突起
6e 抜け防止突起
6f 解除突起
6g 解除突起
6h 鍔部
7 クリップスライダー
7a クリップの頂点
7b クリップ部
7c 略円弧状当接部
7d 係止突起
7e 抜け防止突起
7f 解除突起
7g 解除突起
7h 鍔部
8 弾撥部材
9 孔
9a 内周面
9b リフィール嵌合突起
20 ボールペンユニット
21 ペン先
22 樹脂パイプ
22a インキ
30 シャープユニット
31 先金部
32 芯タンク(一方の軸筒)
33 継手部材(他方の軸筒)
33a 後方小外径部
33b 大外径部
33c 前方小外径部
33d 大外径部33bの後端面
34 チャック体
35 チャックリング
36 中子
36a 大外径部
36b テーパー部
37 弾撥部材
38 芯戻り止め部材
45 縦リブ(突部)
45a 縦リブ(突部)
45b 縦リブ(突部)
L シャープ芯

Claims (1)

  1. 一方の軸筒に他方の軸筒を着脱自在に挿入してなる軸筒の連結構造であって、一方の軸筒の外周面及び/または他方の軸筒の内周面に、対向する軸筒の面に接する高さ以上に突出し軸線方向に伸長した突部を、周方向に3箇所以上設け、かつ前記突部の少なくとも3箇所を周方向に略等間隔に設け、更に、前記軸線方向に伸長した突部の長手方向における配置及び/または伸長長さが異なることを特徴とする軸筒の連結構造。
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