JP6057051B2 - 多芯筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸筒の内部に複数のリフィールが出没可能に配置されると共に、軸筒の後端部に尾栓が挿着された多芯筆記具に関するものである。
1例として、ボールペン用作動子がインキ収容管の尾端に連結されたボールペン芯と、シャープペンシル用作動子が芯ケースの尾端に連結されたシャープペンシル中具が軸筒内に収容され、軸筒の窓穴から径方向に突出したボールペン用作動子ないしシャープペンシル用作動子の押圧部を押圧して軸線方向に前進させるとボールペン芯ないしシャープペンシル中具が前進して該作動子が係止部に係合し、ボールペン芯のペン体ないしシャープペンシル中具の先口が軸筒の先端開口から突出するとともに前進位置にある他のボールペン芯ないしシャープペンシル中具を後退させるシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具において、尾端にノック部が突設され、該ボールペン用作動子およびシャープペンシル用作動子が挿通される窓穴が周面に形成されるとともに内部に該係止部を有するノック筒を、該ノック部が軸筒の尾端開口から突出した状態で前後動可能に軸筒内に収容し、シャープペンシル中具の先口が軸筒の先端開口から前進不能の状態で突出したときに該ノック部を押圧してノック操作を行うと鉛筆芯が繰出すシャープペンシルとボールペンの多芯筆記具が知られている。
実開平5−93885号公報。
上記従来技術において、ノック部は円筒形状に形成されており、縦長の2個の窓孔が対向して穿設されている。前記ノック筒の内部には、4本の縦リブが形成されており、その縦リブの中腹部には、係止部が形成されている。そして、ノック筒の頂面にはノック部が突設され、後軸の尾端開口から突出している。
ところで、近年の多芯筆記具は、軸筒の細身化が要望されており、前記構成を用いて細身化を実施すると、ノック筒の肉厚や縦リブが薄肉になってしまっていた。それ故に、ノック筒の剛性が低下し、撓み易くなってしまう。そして、ノックが撓むことにより、ノック自体の摺動やノック内に係止するスライダーの係止の信頼性が低下してしまっていた。
そこで、本発明は、軸筒の内部に複数のリフィールが出没可能に配置されると共に、軸筒の後端部に尾栓が挿着された多芯筆記具であって、前記尾栓の内部に複数の梁状の区隔壁を長手方向に設けると共に、それら隣り合う区隔壁の間に前記リフィールの後端部に取り付けられたスライダーを摺動自在に配置したことを要旨とする。
本発明は、軸筒の内部に複数のリフィールが出没可能に配置されると共に、軸筒の後端部に尾栓が挿着された多芯筆記具であって、前記尾栓の内部に複数の梁状の区隔壁を長手方向に設けると共に、それら隣り合う区隔壁の間に前記リフィールの後端部に取り付けられたスライダーを摺動自在に配置したので、梁による剛性で外力による軸筒の撓みを防止でき、それ故に、スライダーの尾栓に対する係止不良を極力防止することができる。
作用について説明する。リフィールとして黒色、赤色、青色の3色からなるボールペンとシャープペンシルユニットが摺動自在に配置されている多芯筆記具である。本例はシャープペンシルユニットを組み合わせた多芯筆記具であるが、筆記体がボールペンのみで構成された筆記具でもこの部品構成は使用可能であり、部品の共通化が可能となっている。ただし、ボールペン体のみの場合では摺動ケースが摺動する必要性は無く、固定されることが望ましい。本実施例では組立ての方法を変えることにより、尾栓を軸筒に頭冠として固定したり、或いは、摺動ケースとして摺動可能に組み付けたりすることができ、部品の共通化が可能となっている。そのため、金型製作に対する投資額の削減や、デザインの共通化などが可能となる。前記ボールペンのみで構成された多芯筆記具においても、スライダーの摺動動作時において、軸心方向への外力が加わった際に、梁状の区画壁により軸の剛性が良くなっているため、撓みにくいという効果を得られるのである。
次いで、1例を図1〜図12に示し説明する。本例では、摺動ケース1の外周の表面上には、等間隔に後軸2との係合用の係合突起1aが設けられている。本例では、その係合突起1aは、後軸2の外周の表面に設けられた窓孔2aの後端部に係合されるが、窓孔2aの上部に摺動ケース1の係合突起1aが係合する専用の係合孔24を設けても良い。この係合状態において、摺動ケース1の前半部1bは後軸2の後端内部に配置され、一方、摺動ケース1の後半部は後軸2の後端開口部2bから突出する。その突出した摺動ケース1の後半部をノック部1cとし、ノック作動により摺動ケース1全体が、後軸2に対して前後に摺動する。
その摺動ケース1の内部は全長に渡り、径方向を分割するように梁状の区画壁3によって区画されている。また、摺動ケース1は有底の筒状を成しているが、中間部からは筒部1dがなくなり、径方向に開放状態となっている。具体的には、断面形状が扇形の切り欠き部1eが形成されており、その切り欠き部1eが開放状態となっている。つまり、その切り欠き部を摺動面とし、スライダー4が摺動ケース1内を摺動するのである。前記スライダー4の押圧部4aは後軸2の窓孔2aより外方に突出しており、スライダー4の押圧部4aは後軸2の窓孔2aを摺動する。
前記ペン先5の没入状態では、スライダー4は弾撥部材6の弾撥力により、後方へ押しやられており、スライダー4の押圧部4aの後端は摺動ケース1のスライダー当接部1fに当接している。この状態において、使用者がスライダー4を前進させると、スライダー4は軸心方向へ落ち込み、スライダー4の係止突起4bが摺動ケース1内の梁状の区画壁2の中心に設けられた係止凹部7に係止される。この瞬間に、ペン先5が前軸8の先端突出孔8aから突出し、筆記可能となる。
尚、シャープユニット9のスライダー4を前進させた際は、シャープユニット9の先金部9aが突出状態にあり、前軸8の先端の内面部8bにほぼ接触状態となっている。このシャープユニットの先金部9aの前軸8の先端の内面部8bに対する接触によって、ノック部1cを押圧し、摺動ケース1を押し込むことにより、シャープユニット9のチャック9bが開き、シャープ芯10が繰り出され、筆記状態となる。
これらボールペンのペン先5の出没操作時やシャープ芯10の繰り出し操作時であっても、摺動ケース1に設けた梁状の区画壁3により剛性が良くなっているため、外力が加わった時の径方向への撓みは極力防止される。それ故に、スライダー4の摺動不良や係止不良、シャープユニット9の芯出し不良などの誤作動が起きにくい構成となっている。さらには、各々のスライダー4が梁状の区画壁3によって区画されているため、解除時に必要とするスライダー4同士の衝突以外の接触を防止し、スライダー4同士の干渉によるリフィール11の繰り出し不具合等の誤作動の抑制をしている。
前記摺動ケース1の梁状の区画壁3を対称面とし、その梁状の区画壁3の両側には、縦リブ3aが設けられている。その対向し、隣り合う縦リブ3a間には、前記スライダー4が摺動自在に位置している。即ち、前記縦リブ3aによって、ペン先5が没入している状態における前記スライダー4の横方向における振れが防止されているのである。 また、前記縦リブ3aの先端部分は先端方向に向かい狭まるテーパー状に傾斜面3bが形成されている。前記後軸2に摺動ケース1を取り付ける時に、隣り合う縦リブ3aの間にスライダーが挿着され、ガイドとなり、組立て性を向上させているのである。さらに、スライダー4が摺動ケース1内の係止凹部7への係止状態からの解除時においても、前記縦リブ3aのテーパー状の傾斜面3bによりスライダー4がガイドされ、定位置に確実に戻る。
尚、本例では摺動ケース1の先端から3分の1程度の区間には、前記の縦リブ3aが設けられてない。これは係止されたスライダー4の解除時において、解除される側のスライダー4の多少のクリアランスを考慮したものである。即ち、解除される直前まではガタが無いほうが良いが、解除直後は摺動ケース1内の抵抗が少なく、スムーズに後方の定位置に戻るのが望ましい。そのため、先端から3分の1程度の区間には縦リブ3aを設けず、解除直後の抵抗を減らしているのである。
さらに、摺動ケース1の前端部には、突起3cが延設形成されている。その突起3cは、摺動ケース1内の係止凹部7に係止状態のスライダー4の横ブレを防止するものとなっている。つまり、その係止状態にあるスライダー4の解除時に、他のスライダー4の接触による横ブレを極力防止することによって、解除不良を極力防止しているのである。また、前記摺動ケース1の先端部に形成されている突起3cは、スライダー4の軸心方向への落ち込みを防止し、適切な係止位置を維持する役割も兼ねている。
さらに、前記後軸2の内面には、一対の位置決めリブによって挿着溝12が形成されている。その挿着溝12には、前記摺動ケース1の梁状の区画壁3が摺動自在に嵌まり込んでおり、径方向、即ち、相対的な回転が防止されている。具体的には、1つの区画壁3に対し、後軸2の内周面に前記区画壁3の幅と略同じ間隔をあけて位置決めリブ13が2つ設けてあり、その隣り合う位置決めリブ13間(挿着溝12)を区画壁3が前後に摺動するのである。つまり、後軸2内の位置決めリブ13の数は区画壁3の数の2倍となり、区画壁3の数はリフィール11の数に起因するため、リフィール11の数により位置決めリブ13の数も決まる。つまり、リフィール11が2本であれば位置決めリブ13の数は4つ、3本であれば6つになるのである。
本例では、前記摺動ケース1の中間部の切り欠き部1eの後端部には、梁状の区画壁3を中心に扇状の形をしたストッパー段部14が設けられており、そのストッパー段部14は先端方向に向けて延設形成されている。また、前記梁状の区画壁3は、径方向に等間隔に4つ形成されていると共に、梁状の区画壁3のうち、180度の間隔で2つに前記ストッパー段部14が形成されている。
前記ストッパー段部14に対し、前記後軸2内の位置決めリブ13の長さを設定することで、リフィール11をボールペンリフィール15のみで構成した筆記具と、少なくとも1本以上をシャープユニット9で構成した筆記具とで部品の共通化を可能にしている。例えば、前記リフィール11をボールペン15のみで構成する際は、図11のように、ストッパー段部14と長い位置決めリブ13bの位置を合わせるように組み立てる(図11c参照)。その結果、組立て後にストッパー段部14と長い位置決めリブ13bの後端面が当接し、それ以上のノックをできなくし、摺動ケース1を尾栓23として固定する。
そのボールペンリフィール15に変え、少なくとも1つ以上のシャープユニット9を組み込む際は、前記摺動ケース1のストッパー段部14を短い位置決めリブ13aに合うように組み立てる。この状態で組むことで、ストッパー段部14と短い位置決めリブ13aとの間にクリアランスが生じ、摺動ケース1が後軸2に対し前後へ摺動が可能となる。また、前記クリアランスは、ストッパー段部14が短い位置決めリブ13aの後端部に当接するまで形成されており、その移動範囲が摺動ケース1のスライド距離となる。尚、このスライド距離は、シャープユニット9のチャック9bが開き、シャープ芯10が繰り出されるのに必要な距離以上の距離になっている。さらに、短い位置決めリブ13aと、長い位置決めリブ13bとの差は、ストッパー段部14の長さとほぼ等しくなっているが、長い位置決めリブ13bと短い位置決めリブ13aとの差をストッパー段部14の長さより多少長くしても良い。要は、位置決めリブ13の後端とストッパー段部14が当接する前に、シャープ芯10の繰り出しに必要な摺動距離を摺動できれば良いのである。
参照符号1は、円筒状の軸本体16であり、その軸本体16は、前軸8と後軸2、摺動ケース1により構成されている。前記前軸8の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部8cが形成されている。そして、その前軸8の先端には、ボールペンリフィール15の筆記部やシャープユニット9の先金部9aが出没する突出孔8aが形成されている。
さらに、前記前軸8は不透明な材質から構成されているが、後軸2は、着色半透明な材質から構成されている。ボールペンリフィール15をスライダー4に対して着脱する際、即ち、ボールペンを交換する際、その着脱部の視認性が良好なものとなり、容易に着脱作業を行うことができるようになる。また、後軸2は、円筒状であるが故に、その曲面のレンズ作用により、前記の着脱部が拡大・大径化され、さらに容易に着脱作業を行うことができるようになる。前記前軸8にはゴム状弾性体からなるグリップ部17が挿着されているが、二色成形、或いは、多色成形と言った手段などで前軸8に一体的にゴム状弾性体からなるグリップ部17を被覆しても良い。
前記後軸2には、その長手方向に4個の窓孔2aが形成されている。本例においては、4個の窓孔2aが形成されているが、リフィール11であるボールペンリフィール15とシャープユニット9の合計数が4本であるためであり、このリフィール11の本数によって窓孔2aの形成する数も変わるものである。前記後軸2内には後軸2の後端を摺動可能に取り付けられた摺動ケース1が設けられており、前記摺動ケース1内はリフィール11の数に径方向に区画されており、その区画は軸心を中心とし、放射状に広がる梁状の区画壁3により区画分けされている。この区画18内をリフィール11の後端に取り付けられたスライダー4が前後にスライドし、ボールペンリフィール15のペン先5やシャープユニット9の先金部9aの没入動作が行われるのである。前記区画18も本例では4つであるが、リフィール11の本数により、変わるものである。
前記後軸2の窓孔2aには、不透明な材質からなるスライダー4が摺動自在に配置されている。このスライダー4の長手方向の両側には、抜け防止突起4cが形成されており、後軸2の窓孔2aからのスライダー4の脱落を防止している。
このスライダー4の背面には、1つの係止突起4bと、間隔をおいて2つの解除突起4d、4eが形成されている。前記係止突起4bは摺動ケース1を区画している梁状の区画壁3の中央部に設けた係止凹部7に係止され、ボールペンリフィール15のペン先5やシャープユニット9の先金部9aの突出状態を維持する。前記ボールペンリフィールのペン先5やシャープユニット9の先金部9aの突出状態において後部に位置している他のスライダー4を前進させると、前進したスライダー4の前方解除突起4dが、係止しているスライダー4の後方解除突起4eに接触し、係止していたスライダー4が径方向外向きに移動することで係止が解除され、その瞬間に弾撥部材6の弾撥力によりスライダー4が後方へ移動し、ボールペンリフィール15のペン先5やシャープユニット9の先金部9aが没状態になるのである。
また、スライダー4の前端には長手方向に板状の突部4fが形成されている。その突部19の先端には、ほぼ円盤状の膨出部4gが形成されている。それら突部4fや膨出部4gを板状、並びに、円盤状にすることによって、後述する筆記体を接続した際、空気の流通炉が形成されるようになっている。つまり、本例のようにリフィール11をボールペンリフィール15とした場合、インキの消費に伴う筆記体(ボールペン)内部への空気の侵入を確実なものとしているのである。
そして、スライダー4の突部4f(膨出部4g)には、ボールペンリフィール15のインキ収容筒15aの後方部が接続されている。ここで、前記スライダー4は、前記ボールペンリフィール15に使用されるインキ色と同じ色に着色された不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。スライダー4の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。また、シャープユニット9の後方にも同様にスライダー4が挿着されており、ボールペンスライダーの色と異なる色に着色し、判別がつくように構成しているが、ボールペンスライダーと同様の色で構成してもかまわない。
本例において、ボールペンリフィール15のインキ収容筒15aは、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されているが、インキ収容筒15aの少なくとも前記スライダー4との接続部が、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されていれば良い。リフィール11を交換した際、リフィール11とスライダー4(膨出部4g)との接続状態を容易に確認することができる。
尚、前記スライダー4の前端部には、後述する弾撥部材6の後端部が当接する鍔部4hが形成されている。
参照符号6は、リフィール11並びにリフィール11に接続するスライダー4を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材6である。尚、本例におけるリフィール11は、3本が前述のようにボールペンリフィール15となっており、もう1本がシャープユニット9となっている。そのボールペンリフィール15のインキ収容筒15a及び、シャープユニット9の芯タンク9cがスライダー4の膨出部4gに接続されている。具体的には、黒、赤、青のインキが収納されたボールペンリフィール15とシャープユニット9が接続されている。
前記後軸2の中間部には、規制部19が形成されており、その規制部19には、リフィールが遊挿する4つの貫通孔20が形成されており、前記規制部19に弾撥部材6の一端を係止させることにより、リフィール11を後方に付勢している。
本例においては、後軸2を1部品で構成したが、後軸2を分割して構成しても良い。貫通孔20を有する規制部19を有した中軸21と、スライダー4が摺動する窓孔2aを有した後軸2で形成し、2部材を嵌め込むことにより本構成を得ることができる。2部材で構成することにより、中軸21の転写印刷や、中軸21、後軸2の樹脂色を変えられるなど、加飾面において良好となる。後軸2と中軸21の分割位置からスライダー4やリフィール11、弾撥部材6を組み込むことが出来、より生産性が良くなるのである。
また、本発明の効果を発する軸本体16の構成としては、前記規制部19を別部材にて構成し、組立て時に嵌め込む構成も挙げられる。前記規制部を別部材の中子22として構成し、嵌め込むことによって、外観に出ない部品であるため、摺動性を重視した材料、例えばPOM(ポリアセタール樹脂)等で構成することが出来、リフィール11との抵抗が少なくなると言う効果が奏せられる。
さらに、この構成を使用する際は、梁状の区画壁3による区画18を後軸2内に構成すると共に、摺動ケース1にはスライダー4の係止凹部7のみを設けても良い(図20参照)。これにより、後端部の細身化が可能になり、美観の優れた多芯筆記具を提供することができるようになる。尚、本例においては、梁状の区画壁3と中央の係止凹部7が一体部品でないため、前記第一実施例に比べ、各々の部品自身では剛性が弱いものとなってしまっているが、組立て後には十分な剛性となる。
本例ではリフィール11が4本の多芯筆記具を例に挙げたが、2本以上の複数本のリフィール11を備えているものであれば、本構成の効果を発揮する。即ち、リフィール11が3本であれば梁状の区画壁3も3つとなり、リフィールが5本であれば梁状の区画壁3も5つとなる。参考例として、リフィール11が5本の実施例を図21に表す。この図21に示されるように、梁状の区画壁3が増加することにより、より一層、径方向への撓みに対して強固なものとなるのである。つまり、リフィール11の数が増えることにより、径が大きくなってしまい薄肉になり、強度が低下するという課題に対して、リフィール11が増えることにより、前記の梁状の区画壁3が増え、軸本体16を補強できる構造となっている。
本例では、梁状の区画壁3の形状として、軸心を中心とし肉厚略均一状態で放射状に設けているが、摺動ケース1の撓みを防止するためには、なるべく梁状の区画壁3が肉厚であることが望ましく、梁状の区画壁を断面形状が扇状を成すようにし、強度をさらに向上させることも可能である。
本発明の1例を示す外観図。 図1の縦断面図。 摺動ケースの正面図。 図3の下面図。 図3の縦断面図。 スライダーの正面図。 図7の側面図 後軸の正面図。 図8の縦断面図。 図8の上面図。 (a)ボールペンリフィールのみで構成した軸本体の縦断面図。 (b)図11(a)の摺動部品を除いた図。(c)図11(b)のB部拡大図。 図2のA部詳細図。 後軸を2部品で構成した軸本体の正面図。 規制部を別部材とした後軸側面図。 図13の縦断面図 図13の下面図。 規制部を別部材とした軸本体作動部の縦断面図1。 規制部を別部材とした軸本体作動部の縦断面図2。 図17の横断面図。 図17のノック図。 リフィールを5本とした際の後軸下面図。
1 摺動ケース
1a 係合突起
1b 前半部
1c ノック部
1d 筒部
1e 切り欠き部
1f スライダー当接部
2 後軸
2a 窓孔
2b 後端開口部
3 区画壁
3a 縦リブ
3b 傾斜面
3c 突起
4 スライダー
4a スライダー押圧部
4b 係止突起
4c 抜け防止突起
4d 前方解除突起
4e 後方解除突起
4f 突部
4g 膨出部
4h 鍔部
5 ペン先
6 弾撥部材
7 係止凹部
8 前軸
8a 突出孔
8b 内面部
8c 円錐部
9 シャープユニット
9a 先金部
9b チャック
9c 芯タンク
10 シャープ芯
11 リフィール
12 挿着溝
13 位置決めリブ
13a 短い位置決めリブ
13b 長い位置決めリブ
14 ストッパー段部
15 ボールペンリフィール
15a インキ収容筒
16 軸本体
17 グリップ部
18 区画
19 規制部
20 貫通孔
21 中軸
22 中子
23 尾栓

Claims (3)

  1. 軸筒の内部に複数のリフィールが出没可能に配置されると共に、軸筒の後端部に尾栓が挿着された多芯筆記具であって、前記尾栓の内部に複数の梁状の区隔壁を長手方向に設けると共に、それら隣り合う区隔壁の間に前記リフィールの後端部に取り付けられたスライダーを摺動自在に配置した多芯筆記具。
  2. 前記梁状の区画壁の軸心方向中央部に、前記スライダーが係止する凹部を形成した請求項1記載の多芯筆記具。
  3. 前記リフィールの少なくとも1本をシャープペンシルユニットにする共に、前記尾栓を軸筒に対して摺動可能に配置した請求項1、或いは、請求項2に記載の多芯筆記具。
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