JP4925839B2 - ノック式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明はノック式筆記具に関する。
軸筒の後端側開口を介してリフィールが軸筒内に挿入され又は軸筒から取り出されるノック式筆記具であって、リフィール後端とノック部材前端との間に回転駒を介在させ、リフィール後方に配置されたノック部材が押下されてリフィールが回転駒と共に筆記位置まで前進させられると、回転駒に形成された係止突起がクリップ本体に形成された係止段部に係止してリフィールが筆記位置に保持され、これら係止突起と係止段部との間の係止が解除されるとバネによってリフィールが回転駒と共に後退位置まで戻されるノック式筆記具が公知である(特許文献1参照)。このノック式筆記具において、リフィールを交換すべきときすなわち軸筒から取り出すべきときには、まずノック部材が軸筒から取り外され、次いで回転駒が軸筒から取り外され、その結果リフィールが後端側開口を介して軸筒から取り出すことが可能となる。
実公平7−17515号公報
しかしながら、特許文献1のノック式筆記具では、リフィールの交換時にノック式筆記具の構成部品すなわち回転駒が軸筒から取り外されるので、このとき構成部品を紛失するおそれがあり、構成部品を紛失するともはやノック式筆記具として機能できなくなる。また、回転駒をクリップ本体の係止段部に正確に位置決めして取り付ける必要もある。すなわち、従来のノック式筆記具ではリフィールの交換が必ずしも容易ではないのである。
本発明によれば、軸筒内に画定されたリフィール室の後端側開口を介してリフィールがリフィール室内に挿入され又はリフィール室から取り出されるノック式筆記具において、リフィール室の外側に摺動体室を形成すると共に該摺動体室内に摺動体を長手方向に移動可能にかつ摺動体室から取り出し不能に収容し、該摺動体に形成された内向き突起をリフィールの後端に係合させ、リフィール後方に配置されたノック部材が押下されてリフィールが摺動体と共に筆記位置まで前進させられると、摺動体に形成された係止突起がクリップ本体に形成された係止段部に係止してリフィールが筆記位置に保持され、これら係止突起と係止段部との間の係止が解除されるとバネによってリフィールが摺動体と共に後退位置まで戻され、リフィール室からの取り出しのためにリフィールが後退位置を越えて後方に移動するときに摺動体が外向きに移動してリフィールから離脱するようにし、それにより摺動体が摺動体室内に保持されたままリフィールがリフィール室から取り出されるようにしている。
リフィールの交換時に構成部品を紛失するおそれがなく、構成部品の正確な位置決めを必要としないので、リフィールの交換を容易に行うことができる。
以下では、本発明をノック式ボールペンに適用した場合について説明する。しかしながら、ノック式蛍光ペン等の他のノック式筆記具に本発明を適用することもできる。
図1(A)及び(B)並びに図2を参照すると、ノック式ボールペン1は前端側開口2a及び後端側開口2bを有する軸筒2を備えている。この軸筒2は例えば透明又は半透明の合成樹脂から形成される。軸筒2の内部空間にはリフィール室2cが画定されており、このリフィール室2c内にリフィール3が長手軸線K−K方向に移動可能に収容されている。リフィール3は前方のペン先3aと後方のインクタンク3bとを備えている。ペン先3aは例えば金属から形成され、インクタンク3bは例えば透明又は半透明の合成樹脂から形成される。また、リフィール3とリフィール室2cとの間にはリフィール3を後方に付勢する圧縮バネ4が挿入されている。本発明による実施例では、軸筒2の前端側開口2aはペン先3aが通過可能であるがインクタンク3bが通過不能となるように寸法設定されており、軸筒2の後端側開口2bはインクタンク3bしたがってリフィール3全体が通過可能となるように寸法設定されている。したがって、本発明による実施例のノック式ボールペン1では、後端側開口2bを介してリフィール3がリフィール室2c内に挿入され又はリフィール室2cから取り出されるようになっている。
図1(A)及び(B)並びに図2に加えて図4及び図5も参照すると、リフィール3後方のリフィール室2c内には例えば合成樹脂製のノック部材5が配置されており、リフィール3は圧縮バネ4によりノック部材5に向けて付勢されている。軸筒2の後端側開口2bには中空で例えば合成樹脂製の尾栓6が螺合されており、尾栓6の中空空間内にはノック部材5が長手軸線K−K方向に移動可能に保持されている。この場合、ノック部材5の前端のほぼ中央に形成された凸部5がリフィール3の後端のほぼ中央に形成された凹部3c内に受容されており、それによってリフィール3とノック部材5とが互いに整列される。本発明による実施例では、ノック部材5はリフィール室2cのほぼ中央に位置するよう尾栓6により保持されており、したがってリフィール3もリフィール室2cのほぼ中央に位置するよう整列されている。なお、リフィール3に凸部を形成しノック部材5に凹部を設けるようにしてもよい。更に、ノック部材5には凸部5の後方にフランジ5が形成されており、凸部5が凹部3c内に受容されるとノック部材5とリフィール3の後端との間に環状溝3dが形成される。
一方、軸筒2の外面にはクリップ7が設けられる。本発明による実施例では、クリップ7は、軸筒2の外面に設けられたクリップ取り付け台座7aと、クリップ取り付け台座7aのピン7bに揺動可能に取り付けられた例えば合成樹脂製のクリップ本体7cと、ピン7bよりも後方においてクリップ取り付け台座7aとクリップ本体7cとの間に配置された圧縮バネ7dとを備えている。クリップ本体7cの前端には玉部7eが形成されており、クリップ本体7cの後端には操作部7fが形成されている。したがって、圧縮バネ7dにより玉部7eが軸筒2に向け付勢されることにより物品がクリップ本体7cと軸筒2との間に把持され、操作部7fが押下されると玉部7eが軸筒2から離れる方向に移動されることになる。更に、玉部7eには係止段部7gが形成されている。なお、クリップ7を、クリップ本体自体の弾性でもって物品を把持する形式のクリップから形成することもできる。
本発明による実施例では、図3から図5に示されるように、軸筒2とクリップ本体7cとの間において軸筒2の外面に例えば合成樹脂製のカバー部材10が取り付けられている。このカバー部材10はおおむねC字形状断面を有し、その凹状部分が軸筒2に向けて開口するように軸筒2に取り付けられている。本発明による実施例では、カバー部材10に形成された左右一対のL字状前方脚10aが軸筒2に形成された受容孔2d内に受容され、カバー部材10に形成された左右一対のL字状後方脚10bが軸筒2に形成された受容孔2e内に受容され、軸筒2に形成された突起2fがカバー部材10に形成された受容孔10c内に受容されることにより、カバー部材10が軸筒2に固定される。また、カバー部材10の外面には上述したクリップ7のピン7bが一体形成されており、カバー部材10とクリップ本体7cとの間に圧縮バネ7dが配置されており、したがって本発明による実施例ではカバー部材10がクリップ取り付け台座7aを構成している。
軸筒2に取り付けられたカバー部材10の内面と軸筒2外面とによりリフィール室2cの外側に摺動体室11が画定され、この摺動体室11内に例えば合成樹脂製の摺動体12が長手軸線K−K方向に移動可能にかつ摺動体室11から取り出し不能に収容されている。摺動体12は長手軸線K−K方向に延びる棒状をなし、その前端には外向きすなわちクリップ本体7cに向けて突出する係止突起12aが形成され、その後端には内向きすなわち軸筒2ないしリフィール3に向けて突出する内向き突起12bが形成されている。摺動体12の後端には更に、後方に突出する嵌合突起12cが形成され、この嵌合突起12cは長手軸線K−Kに対し傾斜するテーパ面12dを備えている。また、摺動体12の上面には長手軸線K−Kに対し傾斜するテーパ面12eを有する凹溝12fが形成される。
図3及び図4に示されるように、カバー部材10の前端には開口10dが形成されている。摺動体12はこの開口10を介し前方に延びており、摺動体12の係止突起12aは摺動体室11の外部に位置することになる。なお、係止突起12aはカバー部材10の開口10dよりも大きく寸法設定されている。一方、軸筒2には窓孔2gが形成されており、摺動体12の内向き突起12bはこの窓孔2gを介し内向きに延びてリフィール3とノック部材5との間の環状溝3d内に到り、リフィール3及びノック部材5と係合するようになっている。詳しくは後述するが、内向き突起12bは窓孔2g内を長手軸線K−K方向に移動可能になっている。なお、本発明による実施例では、後方脚10bのための受容孔2eと窓孔2gとが互いに接続されて一つの孔を形成している。更に、クリップ本体7cの係止段部7gに対面する軸筒2に逃げ孔2が形成されている。
特に図4に示されるように、内向き突起12bがリフィール3と係合しているときに内向き突起12b周りの摺動体12外面と摺動体室11内面との間に空隙11aが形成されるようカバー部材10ないし摺動体室11が寸法設定されている。また、空隙11aに対面する摺動体室11の内面には前方に向けて開口する凹部11bが形成されており、この凹部11bの入口には長手軸線K−Kに対し傾斜するテーパ面11cが形成されている。更に、摺動体室11内面には、空隙11a内に突出する凸部11dが形成されている。この凸部11dは摺動体12の凹溝12f内に受容され得るように寸法設定されている。更に、摺動体室11前方の内面には長手軸線K−Kに対し傾斜するテーパ面11eが形成されている。
次に、本発明による実施例のノック式ボールペン1のノック動作について説明する。
図1(A)及び(B)、図2、並びに図4はリフィール3が後退位置にある場合を示している。この後退位置では、リフィール3の後方への移動がノック部材5及び尾栓6によって規制されており、通常の使用時においてリフィール3及びノック部材5が最も後方にある位置である。この場合、例えば図2に示されるように、ペン先3aは軸筒2ないしリフィール室2c内に収容されている。また、この後退位置において、摺動体12はテーパ面11c,12dを介して摺動体室11内面に当接している。
図6に矢印Xで示されるようにノック部材5がユーザによって押下されると、リフィール3が摺動体12と共に前方に移動し、次いで摺動体12の係止突起12aがクリップの係止段部7gを越えて前進する。この位置においてノック部材5が押下されなくなると、リフィール3が摺動体12と共に圧縮バネ4によって後方に付勢されているので、係止突起12aが係止段部7gに係止し、リフィール3が摺動体12と共に筆記位置に保持されるようになる。すなわち、この筆記位置では、ペン先3aが軸筒2の前端側開口2aから突出しており、したがってユーザはノック式ボールペン1でもって筆記することができる。このときリフィール3に作用する後方への筆記圧は摺動体12を介しクリップ本体7cによって受けられる。この場合、摺動体12の嵌合突起12cが摺動体室11の凸部11dに当接しているので、摺動体12が外向きに空隙11a内へ移動するのが阻止され、摺動体12の内向き突起12bがリフィール3から離脱するのが阻止されている。
リフィール3が筆記位置にあるときに、図6に矢印Yで示されるようにクリップ本体7cの操作部7fが押下されると、クリップ本体7cの係止段部7gが外向きに移動されて摺動体12の係止突起12aから離脱する。その結果、圧縮バネ4の付勢力によってリフィール3が摺動体12及びノック部材5と共に後退位置(図4)まで戻される。
また、本発明による実施例のノック式ボールペン1はいわゆるセーフティ機構を備えている。すなわち、リフィール3が筆記位置にあるときにボールペン1を例えば衣類のポケットに挿すと、クリップ本体7cの係止段部7gと摺動体12の係止突起12aとの間の係止が自動的に解除され、リフィール3が摺動体12及びノック部材5と共に後退位置まで戻され、すなわちペン先3aが軸筒2内に収容される。したがって、衣類がインクで汚れることがない。クリップ本体7cと軸筒2との間に物品を挟もうとした場合も同様である。この場合、クリップ本体7cが外向きに移動してもよいし、クリップ本体7cが外向きに移動しなくても摺動体12の前端部が逃げ孔2内に内向きに変形することによって係止段部7gと係止突起12aとの間の係止が解除される。
次に、本発明による実施例のノック式ボールペン1のリフィール交換動作について説明する。
上述したように本発明による実施例のノック式ボールペン1では、後端側開口2bを介してリフィール3の交換動作が行われ、すなわちリフィール3が後端側開口2bを介してリフィール室2c内に挿入され又はリフィール室2cから取り出されるようになっている。一般的には、リフィール3を交換するために、軸筒2の前方部分又は中間部分に螺合部が設けられる。ところが、この螺合部のためには軸筒2の肉厚を大きくする必要があるので、軸筒2の前方部分又は中間部分を太くせざるを得ない。このことは、ボールペンの設計上の自由度が低下することを意味している。そこで本発明による実施例では、螺合部を軸筒2の後端に設け、すなわち軸筒2の前方部分又は中間部分には設けないようにし、それにより設計上の自由度が低下しないようにしている。
リフィール3を軸筒2ないしリフィール室2cから取り出すべきときには、まず尾栓6が軸筒2の後端側開口2bから取り外される。すなわち、ノック部材5が尾栓6と共に後方に移動される。リフィール3は、ノック部材5に当接することによって後方への移動が規制されているので、ノック部材5が後方に移動すると後退位置を越えて後方に移動する。また、内向き突起12bがリフィール3の後端に係合しているので、摺動体12も後方に移動する。このとき、摺動体12は、上述したようにテーパ面11c,12dを介して摺動体室11内面に当接しているので、後方に移動するにつれて外向きにも移動する。この場合、摺動体室11の凸部11dは摺動体12の凹溝12f内に受容されるので、摺動体12の外向きの移動が凸部11dによって妨げられることはない。その結果、図7に示されるように内向き突起12bがリフィール3から離脱し、図8に示されるように摺動体12によって妨げられることなくリフィール3をリフィール室2cから取り出すことが可能となる。
すなわち、内向き突起12bがリフィール3から離脱する位置を離脱位置と称すれば、リフィール3が後退位置を越えて後方に移動すると摺動体12が離脱位置まで移動されるということになる。ここで、摺動体12外面と摺動体室11内面との間の空隙11a(図4)に注目すると、摺動体12の内向き突起12bがリフィール3から離脱するのに必要な量だけ外向きに移動できるように空隙11aが寸法設定されているという見方もできる。
また、摺動体12が離脱位置まで移動されたときには、摺動体12の嵌合突起12cが摺動体室11の凹部11b内に嵌合され、したがって摺動体12が離脱位置に保持される。
次いで、新たなリフィール3が後端側開口2bを介しリフィール室2c内に挿入される。この場合、図8に示されるように摺動体12は離脱位置に保持されている。また、リフィール室2cの内径はリフィール3ないしインクタンク3bの外径よりもわずかに大きく寸法設定されているので(図5参照)、リフィール3はリフィール室2cに対しわずかに偏心した状態でリフィール室2c内を前進させられる。その結果、リフィール3は摺動体12の内向き突起12に衝突することなくリフィール室2c内を前方に移動することができる。
次いで、尾栓6がノック部材5と共に後端側開口2bに取り付けられる。尾栓6が軸筒2に螺合されてノック部材5が前方に移動されると、図7に示されるようにノック部材5の凸部5がリフィール3の凹部3c内に受容されるようになり、したがってリフィール3がリフィール室2c内においてセンタリングされる。また、このときリフィール3とノック部材5との間に環状溝3dが形成される。
ノック部材5が尾栓6と共に更に前方に移動されるとノック部材5のフランジ5aが摺動体12の内向き突起12bに当接し、ノック部材5が更に前方に移動されると摺動体12がノック部材5と共に前方に移動される。その結果、摺動体12の嵌合突起12cが凹部11bから離脱する。このとき摺動体室11の凸部11dが摺動体12の凹溝12fのテーパ面12eに当接し、摺動体12が摺動体室11のテーパ面11eに当接するので、摺動体12は前方に移動するにつれて内向きにも移動することになる。次いで、尾栓6の取り付けが完了しリフィール3が後退位置に位置されると、図4に示されるように内向き突起12bが環状溝3d内に受容され、したがって摺動体12がリフィール3と再び係合するようになる。
そうすると、本発明による実施例では、概略的に言えば、リフィール3が後退位置を越えて後方に移動してから再び後退位置に戻るまでの間、摺動体12が離脱位置に保持されることになる。このようにすると、リフィール3をリフィール室2c内に挿入するときにリフィール3が内向き突起12bに衝突ないし干渉することなくリフィール室2c内を進行することができ、したがってリフィール3を簡単にリフィール室2c内に挿入することができる。しかも、リフィール3をリフィール室2c内に挿入しノック部材5を尾栓6と共に軸筒2に取り付けるだけで、摺動体12が自動的に離脱位置から移動して摺動体12の内向き突起12bが環状溝3d内に再び受容される。したがって、ユーザはその後のノック動作で、直ちに筆記することが可能となる。
また、本発明による実施例では、摺動体12が摺動体室11内に保持されたままリフィール3の交換が行われ、したがってリフィール3の交換時に摺動体12を紛失するおそれがない。更に、リフィール3とノック部材5との間の環状溝3dに摺動体12の内向き突起12bが係合されるようになっているので、リフィール3やノック部材5等の位置決めをする必要もない。したがって、リフィール3の交換を容易に行うことができる。
なお、リフィール自体に係止突起を形成すれば構成部品を紛失するおそれがなくなる(例えば実公平4−32310号公報参照)。しかしながら、このようにすると例えばノック式でない筆記具にリフィールを適用することができなくなり、すなわちリフィールの汎用性がなくなってしまう。これに対し、本発明による実施例では、リフィール3をノック式でない筆記具にも適用することができる。
また、ノック部材に係止突起を形成することによっても構成部品の紛失の可能性が低減される。しかしながら、この場合には、係止突起がクリップ本体の係止段部に係止できるようノック部材を延長する必要があるので、軸筒全体を長くしない限り、リフィールの長さを短くしなければならず、リフィールのインク容量が減少されてしまう。ノック部材をカップ状にしてリフィールの後方部分を受容するようにすればこの課題は解決されるけれども、今度は、軸筒の径が大きくなり、リフィール後方部分におけるインク残量の視認性が低下するという問題が生ずる。これに対し、本発明による実施例では、ノック部材5を延長する必要がないのでリフィール3を長くすることができ、ノック部材5をカップ状にする必要がないので軸筒2の径を小さくしつつインク残量の視認性を高くすることができる。すなわち、概略的にいえば、軸筒2の長さはリフィール3の長さにノック部材5の長さを足し合わせたものに過ぎず、軸筒2の径はリフィール3の径に軸筒2の肉厚を足し合わせたものに過ぎない。
更に、本発明による実施例では、軸筒2とクリップ本体7cとの間に摺動体室11が形成されるので、従来の場合と比べて、軸筒2の径を大きくする必要がない。
これまで述べてきた本発明による実施例では、摺動体室11が軸筒2の外部に形成されている。しかしながら、摺動体室11を軸筒2の内部に形成することもできる。すなわち、図9に示されるように軸筒2には外向きに突出する凸状部分2xと隔壁2yとが設けられ、軸筒2のうち凸状部分2xの内面と隔壁2yの外面により摺動体室11が画定され、残りの軸筒2の内面と隔壁2yの内面とによりリフィール室2cが画定される。
また、これまで述べてきた本発明による実施例では、摺動体室11のテーパ面11cと摺動体12のテーパ面12dとが互いに当接するようにしている。しかしながら、摺動体室11及び摺動体12のうち少なくとも一方にテーパ面が存在すればよい。また、本発明による実施例では、摺動体室11に凸部11dを形成し摺動体12に凹溝12fを形成するようにしている。しかしながら、摺動体室11に凹溝を形成し摺動体12に凸部を形成するようにすることもできる。
本発明による実施例のノック式ボールペンの(A)平面図及び(B)側面図である。 図1の線II−IIに沿ってみたノック式ボールペンの断面図である。 本発明による実施例のノック式ボールペンの分解図である。 本発明による実施例のノック式ボールペンの部分拡大図である。 図4の線V−Vに沿ってみたノック式ボールペンの断面図である。 本発明による実施例のノック式ボールペンのノック動作を説明するための図である。 本発明による実施例のノック式ボールペンのリフィール交換動作を説明するための図である。 本発明による実施例のノック式ボールペンのリフィール交換動作を説明するための図である。 本発明による別の実施例を示す図5と同様の断面図である。
符号の説明
1 ノック式ボールペン
2 軸筒
2a 前端側開口
2b 後端側開口
2c リフィール室
3 リフィール
4 圧縮バネ
5 ノック部材
7 クリップ
7c クリップ本体
7g 係止段部
11 摺動体室
12 摺動体
12a 係止突起
12b 内向き突起

Claims (5)

  1. 軸筒内に画定されたリフィール室の後端側開口を介してリフィールがリフィール室内に挿入され又はリフィール室から取り出されるノック式筆記具において、リフィール室の外側に摺動体室を形成すると共に該摺動体室内に摺動体を長手方向に移動可能にかつ摺動体室から取り出し不能に収容し、該摺動体に形成された内向き突起をリフィールの後端に係合させ、リフィール後方に配置されたノック部材が押下されてリフィールが摺動体と共に筆記位置まで前進させられると、摺動体に形成された係止突起がクリップ本体に形成された係止段部に係止してリフィールが筆記位置に保持され、これら係止突起と係止段部との間の係止が解除されるとバネによってリフィールが摺動体と共に後退位置まで戻され、リフィール室からの取り出しのためにリフィールが後退位置を越えて後方に移動するときに摺動体が外向きに移動してリフィールから離脱するようにし、それにより摺動体が摺動体室内に保持されたままリフィールがリフィール室から取り出されるようにしたノック式筆記具。
  2. リフィールが後退位置を越えて後方に移動するときに摺動体がリフィールと共に後方に移動し、このとき摺動体外面が摺動体室内面とテーパ面を介し当接することにより摺動体が外向きに移動してリフィールから離脱するようにした請求項1に記載のノック式筆記具。
  3. リフィールが後退位置を越えて後方に移動すると摺動体が離脱位置まで移動されると共に該離脱位置に保持されるようにした請求項1又は2に記載のノック式筆記具。
  4. リフィールがリフィール室内に再挿入されノック部材が軸筒に取り付けられると摺動体が内向きに移動して摺動体の内向き突起がリフィールに再び係合するようにした請求項1から3までのいずれか一項に記載のノック式筆記具。
  5. クリップ本体に対面する軸筒外面にカバー部材を取り付けると共に、これら軸筒外面及びカバー部材内面により摺動体室を画定するようにした請求項1から4までのいずれか一項に記載のノック式筆記具。
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