JP3999372B2 - 複式筆記具 - Google Patents

複式筆記具 Download PDF

Info

Publication number
JP3999372B2
JP3999372B2 JP26226798A JP26226798A JP3999372B2 JP 3999372 B2 JP3999372 B2 JP 3999372B2 JP 26226798 A JP26226798 A JP 26226798A JP 26226798 A JP26226798 A JP 26226798A JP 3999372 B2 JP3999372 B2 JP 3999372B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
refill
writing instrument
knock
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26226798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000071681A (ja
Inventor
和彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP26226798A priority Critical patent/JP3999372B2/ja
Publication of JP2000071681A publication Critical patent/JP2000071681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3999372B2 publication Critical patent/JP3999372B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、後端のノック棒を押圧することによって筆記体であるリフィ−ルを突出させて筆記する所謂ノック式筆記具における、ポケットに収納する時にはクリップと軸筒内部から軸外に突出した係止突起との係止が解除されるとリフィ−ルが収納されるため、服を汚したり人体に突き刺さったりする事が無い安全機構を改良したノック式筆記具に関するものであり、特に内部に複数のリフィールを収蔵する複式筆記具でのセーフティー機構の実現を目指し、なおかつ外観が悪化することなく、動作の確実性や操作性の向上を安価に実現することをめざしたノック複式ボールペンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から存在する操作性の点で容易かつ操作感の優れているノック棒の押圧を繰り返すだけでリフィールの突出と収納を順次繰り返す事のできるノック式の筆記具でセーフティー機構を搭載したものは筆記体が1本のものでは各種考案がなされているが、内蔵リフィールが複数となってしまうと1つのクリップで複数のリフィールに対応したセーフティー機構を有したセーフティー付のノック複式筆記具は考案されていない。
【0003】
複数の筆記体を内蔵した複式筆記具では、内容物が軸内にぎっしりと入っており機構のスペースが少ない事や複数の筆記体で全てセーフティー動作を実現させる機構が考案されていないなどの理由により特に3本以上の多数のリフィールを搭載したものでは実現が容易ではなく、近年開発されてきた中性ボールペンや中綿式水性ボールペンやペン先が極細ペン先のボールペンなどのノック式対応リフィールを複数本搭載した商品は市販されていない。
【0004】
旧来からシャープペンシルでのペン先収納型ダブルノック機構や中綿式の水性ボールペンでのクリップを利用したセーフティー機構や、近年では本発明者、出願人等によってノック式の中粘度ゲルインク系ボールペンのセーフティー機構などが発明されてきたが、今までの発明はリフィールが1本のみのものがほとんどであり、軸内に2本以上のリフィールを搭載する複式筆記具特に動作の安定性や操作感やコストや外観で有利なノック複式筆記具でのセーフティー機構が望まれていたが、軸径が太くなったり、動作が不安定であったりと、優良な筆記具が存在しなかった。
【0005】
キャップ脱着を不要としたキャップレスのノック式ボールペンでは軸の前端面が開孔しており、ノック棒を押すことでリフィ−ルを突出させて筆記する構造であるが為に、ポケットへの収納時にリフィ−ルを収納し忘れてしまうとリフィ−ルが軸外へ突出したままとなり、ポケットをインクで汚す事故が存在しており、またシャープペンシルやパイプ状の細いペン先を使用したペン先を有するボールペンなどはφ1以下で一般的にはφ0.5前後の非常に細い芯やペン先部を使用しており、ペン先が突出していると服を破いたり人体に突き刺さるなどの事故も発生しており、最近は安全性を重視した商品の要望が多くなってきている。
【0006】
これらの問題を解決するために例えば実公平1−115593、実公平3ー35591等ではクリップの係止玉と軸内部の突起とを係止させる事でポケットへ筆記具を差す時には必ずリフィ−ルが収納される構造の考案や軸に窓を設けてクリップの玉部分に係止部を設けて同様の作動とする考案が各種提案されてきた。
【0007】
しかし、これらには金属製のクリップに窓や係止部の加工が必要であったり別部品の金属バネ材が必要であったりするために高価で組立加工性に問題があったり、出し入れの度にクリップを持ち上げられてしまうためクリップを耐久性の高い高価なものにするかクリップのバネ性の耐久性を犠牲にしたり、部品数が多くなる等の欠点が存在していた。
【0008】
ノック式でのセーフティー機構では、ノック棒を押圧してリフィールを突出させた後、収納する場合にはクリップの後端側を押してクリップ玉部を持ち上げることで係止を解除してリフィールを収納するものが採用されている事も多いが、この場合にはクリップのバネ性付与部分には係止と解除の繰り返し耐久性を考慮して強いバネ性を持たせているために解除に要する力が必要となって使いやすい荷重に設定されることが困難であったことと、特に中性ボールペンなど直液式のリフィールとシャープペンシルなど操作性の違うリフィールを搭載した場合には、シャープペンシルの芯を繰り出すためにセーフティーのためのノックストロークに加えてさらに芯繰り出しのためのストロークの確保も必要となるなどの問題点が存在している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、主に普及型の複式筆記具の改良を目的としており、リフィールの突出動作や収納動作の場合のスムーズな作動や、筆記を疎外することなく、ポケットへの収納時の服を汚したり刺さってしまう事故を未然に防止すると共に、リフィールの突出と収納をやりやすい機構として、特にごく安価な部品形状と構成とすることでコストの問題と同時に外観や組立て性の問題も解決する事が望まれている。
【0010】
クリップを樹脂製とした場合でもペン先の出し入れをクリップの持ち上げ以外にも可能とすることで耐久性を維持しつつ弱いバネ性での確実な作動を確保させたいという要望や、操作感の良い確実な動作を保証できる構成としたいという要望や、さらには簡便な機構で複数のリフィール全てでセーフティー機構を実現させたいという要望などを満たすセーフティー付き複式筆記具を提供するという課題を解決することが本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、本発明のノック複式筆記具は先端に筆記部を有する複数のリフィール18−a,b,c,d(以後特に標記した場合以外はabcdの記号は省略)とそれを後方へ付勢するスプリング19とリフィール18に連動して後軸1の外径(もしくは後端)より突出するノック棒7とをそれぞれに対応して有しており、そのノック棒7を押圧してリフィール18を先軸10の先端孔11から突出させることによって突出状態となり、ノック棒7の後端20が後軸1の窓係止端3に係止した場合に筆記が可能となり、突出している以外のいずれかのノック棒7を押圧する事でリフィール18を常に後方に附勢しているスプリング19の附勢力とノック棒7の内側にある後突起21と前突起22とによって係止が解除されて突出していたリフィール18が収納されるか次に押圧した方の新たなリフィール18が突出する一般的な多色複式のノック機構を基本動作の機構として採用している。
【0012】
本発明の特徴的な手段としては、後軸1に別体を回転不可能に取り付け又は一体に設けられたクリップ5の先端の軸側内方に一般的に設けられる後軸1とクリップ5の間で服を挟み込んで筆記具をポケット等に固定し抜き差ししやすいようにRを持った玉部に玉係止部4を設けると共に、先軸10を螺着した中軸9に固定又は一体に設けられた係止突起8を軸外の玉係止部4に係止することでリフィール18を突出することが可能な状態となる構成とした事である。
【0013】
上述の構成を満足させるためには、後軸1のクリップ5の先端周辺に対応する部分に該係止突起8が軸外に突出しつつ前後に移動可能なように長窓6を設け、この長窓6内を係止突起8が移動する。
【0014】
後軸1またはクリップ5を押圧する事で係止突起8と玉係止部4が係止した場合には、筆記具の全長が短い状態となっており、上述の様にノック棒7の押圧によりリフィール18が突出して筆記可能の状態と、別なノック棒7を押圧して収納又は別なリフィール18を突出可能となる。
【0015】
玉係止部4と係止突起8が係止していない状態の時には、リフィール18をリターンさせる目的のスプリング19の附勢力が働いていることから結果的に筆記具の全長が長い状態となっており、ノック棒7のみを押圧してペン先を突出状態としていたとしてもペン先は先軸10の内部に収納されており、服を汚したり人体に突き刺さったりすることがないセーフティー機構を実現させている構成としている。
【0016】
【実施例】
以下、図示した実施例について詳説する。図1から図8は本発明の実施例を、図9には従来例を示しており、まず本発明の第1の実施例を以下に詳説する。
図に示すように本発明の筆記具は、チューブ35の内部にインク36を保蔵するボールペンリフィ−ル、シャープペンシルユニットリフィール(詳細図示せず)、消しゴムユニットリフィール(詳細図示せず)など、筆記体の種類違いや色違いや太さ違いや修正具などの組合せの少なくとも2本以上複数のリフィール18を持つ、複式筆記具である。
【0017】
このリフィール18のうち少なくとも1本以上は、内部のインクが流出しやすいため服を汚したり、ペン先がφ1以下の細さのために服に突き刺さって破いたり、人体に突き刺さりやすかったりするもので、セーフティー機構が望まれるリフィールである。
【0018】
一般的な油性ボールペンよりも低い粘度のインクを内蔵した、中性または擬塑性といわれる剪断減粘性を付与した水性の室温での粘度が20から4000mPaSの粘度のインク36とリフィール18後方には揮発しにくいグリス状のフォロワー37を直接内蔵した所謂中性ボールペンや、中綿に粘度が2から20mPa・Sの低粘度インクを保持させてペン先にインク誘導芯で導出させる水性ボールペンや、通常の油性ボールペンのインク粘度1万mPaS前後よりも低い粘度である200から4000mPaSの中低粘度油性インクを保蔵したボールペンや、修正液などの、ペン先からインクが漏れだしやすかったり、服に接触するとインクが引き出されやすかったりする構造となっているリフィール18を少なくとも1本以上で複数本のリフィール18を内蔵した筆記具において、本発明が有効に利用される。
【0019】
この複式筆記具では、先端に筆記部を有するリフィール18とそれを後方へ付勢するスプリング19とリフィール18の後端面に当接して後軸1のノック窓2より外径方向または後軸1の軸方向後端から突出するノック棒7を有しており、例えばノック棒7−aを押圧してリフィール18−aを先軸10の前部先端内孔11から突出させると、ノック棒7−aの後端20−aが後軸1のノック窓2に設けられた窓係止端3に係止することによって突出状態を維持して、筆記が可能となる。
【0020】
別のリフィール18−bを筆記するときや既に突出しているリフィール18−aを収納するときには突出しているリフィール18−aに連動して動作するノック棒7−a以外のノック棒7−bを押圧すると、ノック棒7−bの内側に設けられた前突起22−bがノック棒7−aの後突起21−aをせり上げて、窓係止端3とノック棒後端20−aの係止がはずれてリフィール18−aが収納さる。
さらにノック棒7−bを押圧する(最初から強くペン先側に押圧する)とノック棒の後端20−bが窓係止端3係止されてリフィール18−bが突出状態で維持され、18−b以外のリフィールでも同様である。
【0021】
ノック棒7にはリフィール受けやスプリング受けとなるノック棒段部23を有しており、さらにその先端側にはリフィール18の通気を確保する突起又は溝の通気溝12を有するリフィール挿入部24によってリフィール交換時には抜き差し可能なようにリフィール18を固定されており、通常はノック棒7とリフィール18が連動して動作すると共に落下衝撃程度まではノック棒7からリフィール18が抜けないようにしてある。
【0022】
先軸10には先端部にリフィール18の出没する内孔11を設けると共に後端側には先軸ネジ15と中軸ネジ14によって螺着またはアンダーカットによる凸凹嵌合によって中軸9を通常は固定してリフィール18の交換時には先軸10を取り外せるようにしてある。中軸9にはリフィール18がそれぞれ貫通可能な穴17を設けており、後軸1にノック棒7をセットし、既に述べたリフィール18を中軸9とスプリング19とを挟んでノック棒7に挿入固定する。
【0023】
後軸1には後端付近から外部に向かって出ているクリップ5が一体に設けられており、クリップ5の先端側で後軸外表に応対する場所には通常クリップ玉と呼ばれる半球突起が設けられている場所に鈎状の玉係止部4を設けている。
また、後軸1には玉係止部4周辺に内部を貫通する長窓6を設けてある。
【0024】
中軸9には係止突起8を設けてあり、中軸9と後軸1とは圧入する事によって係止突起8が弾性変形して上述の後軸1の長窓6から弾性復元する事で突出し、抜き出し不可能となり、ここで長窓6は係止突起8の長さよりも所要ストローク分だけ長く設けられているので、後軸1と中軸9は前後にのみストローク移動可能な寸法設定としており、中軸9の係止突起8は弾性変形しやすいようにスリット16等を設けると組立作業がやりやすくなる。
【0025】
本発明では、上述したクリップ5の玉係止部4と中軸9の係止突起8とが係止可能としている点が特徴となっており、先軸10を持って後軸1を押圧すると軸全長が短くなってゆき、玉係止部4と係止突起8が係止されると手を離しても全長が短い状態が維持され、この状態で服に差すためには係止玉4と係止突起8の間に服が通過する必要があるので係止が自然に解除されて、内部のスプリング19の附勢力によって筆記具の全長が長い状態となる。
【0026】
つまり、本発明の筆記具では、後軸1と先軸10に螺着されている中軸9との間が大きいスキマSの状態では筆記具の全長が長くなっており、この状態ではノック棒7を操作してリフィール18を突出させても先軸10の内孔11からはペン先が出ない図4のような寸法構成とし、中軸9との間が小さいスキマMの状態では筆記具の全長が短くなっており、この状態ではノック棒7を操作してリフィール18を突出させると先軸10の内孔11からペン先が出る図5の様な寸法構成としていることでセーフティー機構としている。
【0027】
図5の状態ではシャープペンシルのユニットであるリフィール18−dが突出した状態の図となっており、クリップ5を持ち上げてリフィール18−dを収納すると次に後軸1を押圧するだけですぐにまたリフィール18−dのシャープペンシルが使用可能となり、さらに芯を消耗してさらに芯を繰り出すときも後軸1を所要回数だけノックする通常のシャープペンシル使用状況と同様に使用することが可能となる使い方もできる。
【0028】
本発明の第2の実施例としては、クリップ5を別体として後軸1に取り付けたものが考えられる。特にクリップは十分に弾性変形が可能でかつ、繰り返しの持ち上げでもへたらない機能が求められることから材質をポリカーボネート、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレートなどのエンジニアリングプラスチックスの材質で作成した方がよい。また中軸9と後軸1は前後にスムーズに移動可能でありかつ、十分な抜け強度が要求されるため中軸9の係止突起8とほぼ同様であるが高さが低く後軸1の外径と同等以下の抜け止め25を設けた方が安定した製品とできる。
【0029】
第3の実施例としては内蔵されるリフィール18の少なくとも1つが、室温での粘度が2mPasから4000mPasの中又は低粘度のインクを内蔵している場合には本発明が有効であり、図8に示した中性ボールペンの場合を詳説すると、ペン先の先端部には筆記ボール26が外部に臨出した状態で回転可能にホルダー28に遊嵌されており、その内部には振動によるペン先側からの空気巻き込みによるカスレを防止したり、ペン先からインクが漏れ出す直流を防止したり、ペン先からの揮発を防止したりする目的で2から80gの荷重のチップスプリング27を内蔵している。さらにホルダー28の後方のインク収容管36との間には、収容管36を圧入保持する継手29の内部に逆止ボール33と弁座31とインク誘導溝30とインク導孔32による逆流防止機構を有する事によって逆流防止やノック衝撃緩和されている。
【0030】
第4の実施例としては、内蔵されるリフィールの少なくとも1つが先端の筆記部が人体や服に突き刺さる可能性のあるφ1以下の先端部を有するシャープペンシルやパイプ状のペン先のボールペン等としたものであり、第1実施例の詳述の中でシャープペンシルの例を詳説したものと同様であり、服を破いたり、人体に刺さったり、しやすいリフィール先端形状のものであれば本発明の構成が有効である。
【0031】
【作用】
実施例に於いて、本発明の作用を説明する。軸後方に突出するノック棒を押圧することによって筆記体であるリフィ−ルを軸の先端から突出させて筆記可能となるノック式ボールペンにおいては、中軸の係止部と玉係止部とが係止することでリフィールの突出状態を保持するため、クリップに一体となった玉係止部を持ち上げた時点で係止が解除されてリフィールが自動的に収納されるのでポケットに差して服を汚すことやペン先が刺さってしまう事故が防止できる。
【0032】
クリップは服に差すときのみに自然と持ち上げられる時にのみ持ち上げられるため、従来のペン先の出没をクリップのみで動作させるものよりも繰り返し頻度が相当少なく、従来よりも軽いクリップ部の押圧力に設定可能であるため、操作感が向上できると共に後軸と一体に成形でき、特別なバネ部品が必要なくなるなどスリムな筆記具とできたり、軸を透明にした場合には動作の視認が可能でメカニックな他にはない外観にできる。
【0033】
さらにはノック棒のみの動作で突出と収納が繰り返されるためユーザーに特殊な操作説明が必要なくなり、操作性が向上できるばかりでなく、従来は不可能であった中粘度式のリフィール等も含めた複数のリフィールの搭載も可能となる本発明の最大の作用を有している。
【0034】
リフィールの内の1本以上をシャープペンシルのリフィールとすることも本発明の実施例のように特別な部品や構成を追加することなく可能であり、非常に応用範囲の広い設計とすることが可能となり、上述の作用と併せて従来のノック複式筆記具とほぼ同じ部品構成や組立性を有していることからコストアップすることなくセーフティー複式筆記具を提供できる作用を有している。
【0035】
【発明の効果】
本発明のノック式筆記具の構成及び作用は以上の如くであり、スリムな外観や他とは差別化された外観の筆記具が提供される上、服を汚したり人体に危害が加わるなど重大な事故にはならない効果がある、安全性の高いノック式筆記具の機能を満足させるだけではなく、ユーザーの使用が簡便に行える使いやすい筆記具を提供することが可能となる。
【0036】
また、現在のところ市販化されていないセーフティー機構を有した複式筆記具を唯一安価に提供できる効果を有しており、1本で4色の色をしようできたり、シャープペンシルと消しゴムとボールペンの赤と黒など事務用で使用される頻度の高い筆記体を1本で提供できる有効な効果を有している。
【0037】
さらにクリップのクリープ現象の影響を軽減することが可能となり、操作性の良いノック機構が従来の部品がそのまま使用できるので作動信頼性の問題などの機能上の問題が発生することもなくなる。部品構成が簡略化されるだけでなく、安価で機能性の良い長期の耐久性を考慮された安定した製品を提供できる。そのうえポケットへの抜き差しやノック動作の操作感やコスト安価な満足のいくノック複式筆記具を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である筆記具の全体を示す外観図である。
【図2】本発明の実施例である筆記具の内部部品を示す外観図である。
【図3】本発明の実施例である筆記具の収納時を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施例である筆記具のセーフティー状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施例である筆記具の筆記可能状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施例である筆記具の筆記可能状態での後軸ノック部を示す横断面図である。
【図7】本発明の実施例である筆記具の収納可能状態での後軸ノック部を示す横断面図である。
【図8】本発明の実施例である筆記具に搭載される中性ボールペンの縦断面図である。
【図9】従来例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 後軸
2 ノック窓
3 窓係止端
4 玉係止部
5 クリップ
6 長窓
7 ノック棒
8 係止突起
9 中軸
10 先軸
11 先端内孔
12 空気孔
13 段部
14 中軸ネジ
15 先軸ネジ
16 スリット
17 リフィール穴
18 リフィール
19 スプリング
20 ノック棒後端
21 後突起
22 前突起
23 ノック棒段部
24 リフィール挿入部
25 抜け止め
26 筆記ボール
27 チップスプリング
28 ホルダー
29 継手
30 インク溝
31 弁座
32 導孔
33 逆止ボール
34 圧入部
35 収容管
36 インク
37 フォロワー

Claims (4)

  1. 先端に筆記部を有する2本以上複数の筆記体であるリフィールとそれを後方へ付勢するスプリングと、リフィールと連動可能に遊嵌されて軸筒の外部に突出するノック棒とを有し、ノック棒を押圧してリフィールを先軸の先端孔から突出させて突出状態を保持し、さらに別のノック棒を押圧することでノック係止が解除されてリフィールを収納する様な所謂複式ノック機構を有する複式筆記具に於いて、以下の1)から6)全ての構成を満足した事を特徴とするノック複式筆記具。
    1)後軸の後部付近には軸外部へ突出しその先端の軸側内方に係止可能な鈎形状を有する玉係止部を有したクリップを固定又は回転不可能に設けてある。
    2)後軸のクリップ玉係止部に応対する付近には、内部から外部へ貫通する長窓を設ける。
    3)中軸(又は中軸に螺着等により固定される先軸などの部品)には長窓内を前後動のみ移動可能で軸外部に突出する係止突起を設ける。
    4)筆記具を服に差した状態では後軸と中軸(もしくは中軸に固定される先軸)の間にスキマSを設けており、後軸またはクリップを前方に押圧して係止突起と玉突起とが係止することで先軸と後軸のSよりもスキマが減少しスキマM(S>M)となる。
    5)軸のスキマがMとなる係止状態ではノック棒を押圧する事で複数のリフィールを順次出し入れ可能となり、筆記や収納の動作を行うことができる。
    6)係止突起と玉突起とが係止している状態から服に差そうとすると係止がはずれて筆記部が先軸の先端孔から内部へ収納される所謂セーフティー機構を設けている。
  2. クリップを持ち上げることができる弾性を有するプラスチックによって、後軸とクリップが一体に成形された事を特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 内蔵されるリフィールの少なくとも1つが、室温での粘度が2mPasから4000mPasの中又は低粘度のインクを内蔵していることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
  4. 内蔵されるリフィールの少なくとも1つが先端の筆記部が人体や服に突き刺さる可能性のあるφ1以下の先端部を有するシャープペンシルやパイプ状のペン先のボールペン等であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の筆記具。
JP26226798A 1998-09-02 1998-09-02 複式筆記具 Expired - Fee Related JP3999372B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26226798A JP3999372B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 複式筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26226798A JP3999372B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 複式筆記具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000071681A JP2000071681A (ja) 2000-03-07
JP3999372B2 true JP3999372B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=17373425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26226798A Expired - Fee Related JP3999372B2 (ja) 1998-09-02 1998-09-02 複式筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3999372B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457998B1 (ko) * 2002-08-28 2004-11-18 제브라 가부시키가이샤 필기구
JP5168892B2 (ja) * 2006-11-30 2013-03-27 ぺんてる株式会社 筆記具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000071681A (ja) 2000-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3955120B2 (ja) ノック式ボールペン
JP3999372B2 (ja) 複式筆記具
JPH0958182A (ja) 筆記具
JPH09118095A (ja) ノック式筆記具
JP2001341492A (ja) ノック式筆記具
JP4906625B2 (ja) ノック式筆記具
JP3500238B2 (ja) ノック式筆記具
JPH08230386A (ja) 筆記具
JP3758723B2 (ja) ノック式筆記具
JP3835877B2 (ja) 筆記具
JPH09175083A (ja) ノック式筆記具
JP4925839B2 (ja) ノック式筆記具
JP2000079790A (ja) 筆記具
JP3197423B2 (ja) ボールペン
JP4330123B2 (ja) スライド式の多芯筆記具
JP3643155B2 (ja) ノック式のボールペン
JP5434446B2 (ja) 筆記具
JP3765532B2 (ja) 複式筆記具
JPH1134573A (ja) ボールペンのリフィール
JP3698789B2 (ja) 複式筆記具
JP3251420B2 (ja) ボールペン
JPH0347908Y2 (ja)
JP3198418B2 (ja) 押出し式筆記具及び押出し式両頭筆記具
JP3634039B2 (ja) 印鑑付筆記具
JP3758796B2 (ja) 複式筆記具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees