JPH0958182A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

Info

Publication number
JPH0958182A
JPH0958182A JP7235976A JP23597695A JPH0958182A JP H0958182 A JPH0958182 A JP H0958182A JP 7235976 A JP7235976 A JP 7235976A JP 23597695 A JP23597695 A JP 23597695A JP H0958182 A JPH0958182 A JP H0958182A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refill
clip
shaft
knock
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7235976A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Furukawa
和彦 古川
Hiroaki Koyama
博明 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Pencil Co Ltd filed Critical Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority to JP7235976A priority Critical patent/JPH0958182A/ja
Publication of JPH0958182A publication Critical patent/JPH0958182A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポケットへ収納した場合に服を汚さないよ
う、ノック式筆記具の安全機構を改良する。 【解決手段】 リフィールを付勢するスプリング22と
軸1から突出するノック棒7を有し、ノック棒を押圧し
てリフィールを軸の前部から突出させることによって突
出状態を保持する。ノック棒の前方、リフィールとの間
には回転可能な突起10を有する係止筒9並びにその突
起への係止部を備えたクリップ2を固定する。軸には係
止筒突起が当接した場合に係止筒を回転させるカム斜面
を、またクリップ係止部3にも軸のカム斜面に対応した
斜面をそれぞれ設ける。係止筒突起を適宜回転させ、ノ
ック棒を押圧することでリフィールの突出状態と収納状
態を保持するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後端のノック棒を押圧
することによって筆記体であるリフィ−ルを突出させて
筆記する所謂ノック式筆記具における、ポケットに収納
する時にはクリップと軸の係止部が解除されてリフィ−
ルが収納されるため服を汚す事が無い安全機構の改良に
関するものである。また特に、非筆記時には静的に高い
粘性を有し、筆記のボールの回転によって所謂剪断減粘
性を有するインクを使用する事でスムーズな筆記性能を
確保するとともに、非筆記時にはボールを弁として利用
して、耐衝撃性能やインクの逆流防止性能の向上や、イ
ンクが後方へ移動してカスレを生じるインクドロップ防
止などの機能向上を狙いとしたボールペンの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から存在するキャップ脱着を不要と
したキャップレスのノック式ボールペンでは軸の前端面
が開孔しており、ノック棒を押すことでリフィ−ルを突
出させて筆記する構造であるが為に、ポケットへの収納
時にリフィ−ルを収納し忘れてしまうとリフィ−ルが軸
外へ突出したままとなり、ポケットをインクで汚す事故
が存在していた。この問題を解決するためにクリップの
窓と係止させる事でポケットへ筆記具を差す時には必ず
リフィ−ルが収納される構造の考案や軸に窓を設けてク
リップの玉部分に係止部を設けて同様の作動とする考案
が提案されてきた。しかし、これらには金属製のクリッ
プに窓や係止部の加工が必要で高価で加工性に問題があ
ったり、クリップのバネ性の耐久性を犠牲にしたり、部
品数が多くなる等の欠点が存在していた。特に、ノック
式で服を汚す事を防止するセーフティー機構では、ノッ
ク棒を押圧してリフィールを突出させた後収納する場合
にはクリップの後端側を押してクリップ玉部を持ち上げ
ることで係止を解除してリフィールを収納するものが一
般的に採用されているが、この場合には係止解除方法が
わかりづらかったり、軸に対してクリップの方向性があ
るため持ち替えなければならない場合があり、ノック棒
だけで係止および解除を繰り返したいという要望が多か
った。さらには従来知られている油性ボールペンはイン
クの移動を防止するために高粘度のインクを使用し、さ
らにインク収容管を細くすることで毛管力を高めて防止
しているが、これにより重い筆記感、ボテ、筆記描線の
ムラ、濃度の薄さなどの問題がある。また、繊維状の中
綿に低粘度のインクを含浸させてボールペンチップまで
インク誘導芯を介してインクを誘導するようにした所謂
水性ボールペンが知られているがインクの消費が分から
ない、インク流量が筆記とともに減少してしまい薄い筆
記描線となる、ある程度空間をもった中綿が必要なため
コストアップしやすい上に、軸寸法を小径にしにくい問
題がある。そのような状況下で夫々の欠点を解決する目
的で静的にはやや高い粘性を有して筆記によって剪断減
粘性を発現する所謂中性ボールペンが知られている。と
ころがこれらの水性ボールペンや中性ボールペンのイン
クは揮発しやすい水をベースとするインクが多く、ノッ
ク式の開放された軸に搭載された場合はドライアップし
やすく、この場合は不揮発性の溶剤の含有量を増加させ
るインク側の対応で解決しているが、これらの中性ボー
ルペンは収納時の衝撃や上向き筆記による逆流も発生し
やすいという問題点を抱えている。また、本考案者は実
開平3ー103787に示すようにノック棒のみの押圧
でリフィールの突出と収納を行えるダブルノック式筆記
具を考案したが、収納状態からリフィールを突出させよ
うとすると係止部分を通過してしまいリフィールが係止
されないまま収納状態まで戻ってしまう不具合が発生す
る場合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、主に
普及型のボールペンの改良を目的としており、リフィー
ルの突出動作や収納動作の場合のスムーズな作動や、筆
記を疎外することなく、ポケットへの収納時の服を汚す
事故を未然に防止すると共に、リフィールの突出と収納
をやりやすい機構として、特にごく安価な部品形状と構
成とすることでコストの問題と同時に組立て性の問題も
解決する事が望まれている。また比較的衝撃に弱い剪断
減粘性を有した所謂中性ボールペンをリフィ−ルとした
場合でも逆流や直流などのトラブルの発生しないノック
式筆記具を提供するという課題を解決することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明のボールペンは先端に筆記部を有するリフィ
ールとそれを後方へ付勢するスプリング22とリフィー
ルの後端面に当接して軸筒1より突出するノック棒7を
有し、そのノック棒7を押圧してリフィールを軸1の前
部から突出させることによって突出状態を保持する。ノ
ック棒7の前方のリフィールとの間には軸心に対して回
転(または横移動)できるよう遊嵌され外径側に突起1
0を有する係止筒9と、その係止筒9の突起10に係止
する係止部3を有するクリップ2を軸1に軸方向の移動
を規制するよう固定または軸1とクリップ2を樹脂によ
って一体に成形し、軸1には係止筒9の突起10とクリ
ップ2の係止部3に対応した部分に窓を設けて、その窓
には係止筒9の突起10が当接した場合に係止筒9を回
転(又は移動)させるカム斜面1ーa、1ーb、1ー
c、1ーdをまたクリップ2の係止部3にも軸1のカム
斜面に対応した斜面3ーaをそれぞれ有しており、係止
筒9の突起10を適切な移動量で回転(または移動)さ
せてクリップ2との係止と解除を繰り返すことで、リフ
ィールの突出状態と収納状態を保持するように構成す
る。ここで係止筒9の突起10とクリップ2の係止部3
が当接して係止状態にあるときにはリフィールの筆記部
が軸1の先端から突出して筆記可能となっており、この
時に収納を忘れてポケットに差そうとすると係止状態が
解除されてリフィールを含む内蔵物は常に後方へ附勢し
ているスプリング22の附勢力によって軸内を後方へ自
動的に移動してリフィールが収納される。この場合の通
常使用時の係止解除方法は、ノック棒を押圧させてもク
リップ玉部を持ち上げても良いが、特に衝撃に弱い直液
式筆記具や粘性の低いインクを使用したリフィールを用
いる場合は衝撃をリフィールにかけないようにするため
にノック棒7のみで突出と収納を繰り返すダブルノック
式とした方が安全性が高くなる。この様なクリップ2と
の係止機構を利用したノック式筆記具に於いてはクリッ
プ2にはやや厚めの服に差して高温状態に保存されても
バネ性を失わない機能が要求されるため、材質を耐熱耐
クリープ性の高い樹脂を選定すると共に軸1との挿入起
立部4と、クリップ係止部3を持ち上げた場合に弾性変
形可能となるバネ部6を一体に設けて永久変形しにくい
構造としてある。このクリップバネ部6には起立部4と
反対側に軸1の固定窓5ーaに挿入固定される固定突起
5を有するとともに、ノック棒7にはクリップ2のバネ
部6を通過してリフィールに当接可能とする溝7ーaを
設けて、固定突起5を押すことでクリップ2、係止筒
9、ノック棒7およびリフィールが軸1外に取り外し可
能となって、リフィールの交換が可能としてある。さら
には特に耐衝撃性にやや弱い中性ボールペンの場合を記
述すると、先端に筆記部となるボールを保持したチップ
20と、チップを保持して軸心付近にはチップの後端面
に対峙する受け座をインク収容管から筆記部のボールま
で連通する流路を確保するような導孔を備えた弁室が設
けられ、弁室内にはボール弁18が遊嵌されて、ペン体
が上向きとなってボール弁18が受け座に密接して、導
孔を閉塞した時にインクの逆流が防止され、ペン体が下
向きとなる筆記時にはボール弁18がチップ20の後端
に当接して、インクが流入する経路が確保されて筆記可
能となる逆流防止機構を備えた。さらに、静的には高い
粘度を有して筆記部であるボールの回転による剪断力に
よって粘度低下して軽い筆記でもインクが流れ出やすく
する、所謂剪断減粘性を有するインク16及び、インク
の消耗と共に追従するグリス状のフォロワー15とを収
容する透明又は半透明の樹脂製のインク収容管12を有
するボールペンとして、インク収容管の後端側に尾栓1
3を設けて、その尾栓13あるいは尾栓13とインク収
容管12との間に空気流通路を設けたボールペンとし
た。さらに逆流防止効果を高めるため、筆記部であるボ
ールを遊嵌するチップ20と筆記部のボールをチップス
プリング19でごく弱く押圧して筆記部のボールとそれ
を抜け止してあるチップ20のカシメ部とによって弁構
造となるため上述の逆流防止機構と同様の効果を持つ。
筆記時には筆記に必要なインクの流路を確保して一般的
なボールペンと同様に筆記可能なように構成される。
【0005】
【実施例】以下、図示した実施例について詳説する。図
1から図6は本発明の第1の実施例を示している。図に
示すように透明または半透明樹脂製で内部にインク16
を保蔵する、リフィ−ルの内部の略中央にインク導入孔
を持つボール受け座を設けチップ20の軸方向後端と受
け座によって形成される弁室内に遊嵌された逆止ボール
18によって通常の筆記時にはインク収容部から筆記部
となるボールまでを連通する構造としたうえで上向きで
は逆止ボール18が受け座に密接することによってイン
クの逆流を防止した構造のボールペンリフィ−ルを持つ
筆記具である。
【0006】このボールペンではインク16には通常使
用される油性ボールペンのインクより低粘度であり、静
的には高い粘性を有し、筆記時のボール回転によりイン
クの粘性が低下してインク16がスムーズに流出される
剪断減粘性を有したインクが充填され、さらにリフィ−
ルのボールペン軸方向後方にはインクの揮発防止と流れ
出し防止のためのグリス状のフォロワー15と経時安定
性と耐落下性能向上のためのフォロワー棒14を構成し
てある。フォロワー棒14はフォロワー15に浮遊する
比重のポリプロピレン製などフォロワー15に溶解しな
い材質の適宜寸法の棒状であるが、デザイン、製造性を
考慮してパイプ形状であっても、比重を考慮してコップ
形状であっても良い。
【0007】インク収容管12後方には不透明な成形樹
脂製の尾栓13を適宜アンダーカット等を形成して抜け
止め圧入固着してあり、その尾栓13には空気置換用の
溝を設けてある。さらにチップ20の内部に筆記ボール
をごく弱い力で押圧しているチップスプリング19を設
けることにより、筆記時には筆記圧により筆記ボールと
チップスプリング19は軸後方へ潜り込んで筆記に必要
な空隙を確保して筆記可能となる。非筆記時には常に筆
記ボールとチップ20のカシメ部とによりシールされる
ボールバルブの構造となり、インクの洩れ止め、空気の
進入防止、インク逆流防止の効果が発現され、さらにボ
ールペンの安全性が向上する。また、通常はインク16
が水溶性のインクであり、キャップのないノック式筆記
具のインク揮発を防止する点でも有利となる。このチッ
プスプリング19を利用した逆流防止機構と、前述のボ
ール弁18を利用した逆流防止機構とはそれぞれ単独で
もまたは両方を併用しても良い。
【0008】上記のリフィ−ルはスプリング22によっ
て常に軸方向後方に付勢してあり、その後端面はノック
棒7の軸内部前端と当接している。ノック棒7には軸1
の後端面より突出している押し部と収納時の後退規制と
なる突起8を一体に形成してリフィール収納時にポケッ
トに差した時に、満員電車や意図しないノック棒7の押
圧があってもノック棒7が押圧できない構造のセーフテ
ィー片としてある。軸筒1にはノック棒7の起立部4が
装着または固定可能なように軸1の後端面に開孔した長
孔などを適宜設ける。さらにクリップ2の軸1内部には
弾性変形可能なクリップバネ部6を一体に設けて、クリ
ップ玉部分を大きく持ち上げた場合にはクリップ2が永
久変形するのを防ぐとともに、バネ部6には軸の固定窓
5ーaに挿入固定するクリップ固定突起5を有してお
り、リフィール交換する場合はこの突起5を押して軸と
の挿入固定を解除することで内蔵物が取出せる構造であ
る。クリップ2のバネ部6はこの突起5を押した場合の
弾性変形も行う構造となっている。使用時ではクリップ
2のバネ部6が軸1内に軸方向に移動しないように固定
されているため、ノック棒7にはこのバネ部6を通過す
ると共に前方の係止筒9と連動するよう当接するために
溝7ーaを設けて、移動可能としている。
【0009】図5、図6は係止筒9の突起10の動作を
図示しており、これらを詳述する。ノック棒7の前方の
リフィールとの間には軸心に対して回転できるよう遊嵌
され外径側に突起10を有する係止筒9と、その係止筒
9の突起10に係止する係止部3を有するクリップ2を
軸1に軸方向の移動を規制するよう固定し、軸1には係
止筒9の突起10とクリップ2の係止部3に対応した部
分に窓を設けて、その窓には係止筒9の突起10が当接
した場合に係止筒9を回転させるカム斜面1ーa、1ー
b、1ーc、1ーdをまたクリップ2の係止部3にも軸
1のカム斜面に対応した斜面3ーaをそれぞれ有してい
る。
【0010】ここでまず、リフィール収納状態からノッ
ク棒7を押圧することで突起10が前進する状態を図6
ーAに図示しており、係止突起10は軸1の窓に沿って
回転することなく前進しクリップ2の係止部3を上に押
し上げて通過する。この時はさらにノック棒7を押し続
けた場合でも、突起10は軸1の窓のカム斜面1ーaに
よって軸心よりもペン先に向かって左回りに回転する。
ここでは回転はさせず回転規制をするような寸法設定と
なっていても良いが、突起10が僅かに中心部に寄って
いても矯正できる様に斜面を有していた方が安定する。
この状態ではペン先が軸1よりも十分に突出したため、
ノック棒7の押圧を解除すると図6ーBに示すように突
起10は後方へ戻ろうとするがクリップ2の係止部3に
キャッチされて当接すると係止部3の斜面3ーaによっ
て軸心方向へ回転させられながら後方へ移動する。クリ
ップ2の斜面3ーaには、くの字状部によって突起10
を係止することで、リフィールの筆記部が突出した状態
で保持されて筆記可能となる。
【0011】以後同様に図6ーCから図6ーFを説明す
ると、リフィール突出状態からリフィール収納状態にす
るには通常はさらにノック棒7を押圧する。すると突起
10はほぼ軸心から前方に移動し軸1の斜面1ーbに当
接して右方向へ回転する。ここでノック棒7の押圧を止
めると、突起10はクリップ2の係止部3に係止しない
通過部分を通過して後方へ移動する。ここでリフィール
は収納されるが、突起10は軸1の窓部の斜面1ーcに
よって所定の初期位置に回転後方移動させられる。
【0012】本発明のその他の実施例としては上述の説
明したものに加えて、インクが通常の水性でインク吸蔵
体には繊維束である中綿を使用した所謂水性ボールペン
や、粘性の高い油性のインクを使用した油性ボールペン
や、ペン先に繊維束または内部に毛細管現象を利用した
所謂サインペンやマーカーなどのリフィ−ルを使用した
ノック式筆記具や、クリップと軸を一体に成形した物
や、クリップのバネ性をさらに補強するために金属製の
バネ板をクリップ弾性変形バネ部に追加した物や係止筒
とリフィールを一体となした物などが適宜採用できる。
これらの実施例の物でも本発明の同様の効果が期待され
る。
【0013】
【作用】実施例に於いて、本発明の作用を説明する。軸
後方に突出するノック棒を押圧することによって筆記体
であるリフィ−ルを軸の先端から突出させて筆記可能と
なるノック式ボールペンにおいて、クリップの係止部と
ノック棒と連動して軸方向に動作する係止筒の突起部が
係止することでリフィールの突出状態を保持するため、
クリップ玉部を持ち上げた時点で係止が解除されてリフ
ィールが自動的に収納されるのでペン先が出たままポケ
ットに差して服を汚すことが防止できる。また通常はノ
ック棒を押圧するだけでリフィールの突出と収納を繰り
返すことができるため、ペンを持ち替えたり使用方法を
知らないユーザーでも店頭で試し書きができるなどの利
点がある。
【0014】さらには、中性ボールペンでは、上向きで
筆記した場合の空気巻き込み、インクの逆流を防止でき
る逆止ボールと弁構造を構成した逆流防止機構を設けた
ものは上向きにして逆止ボールが弁室に密接されること
によってインクの移動を防止する。ほとんどの場合はこ
の様な逆流防止機構を採用することで逆流の問題は解決
できるが、筆記部であるボールとそれを保持するホルダ
ーのカシメ部及び内部のスプリングによって同様の弁構
造の逆流防止機構を設けたリフィ−ル、またはそれらの
逆止機構を併用したリフィ−ルでは本発明の安全なノッ
ク機構の作用が十分に活用される。中性ボールペンでは
ほとんどの場合グリス状のフォロワーが使用されている
が、耐ドライアップ性能、耐衝撃性能、耐空気進入防止
性能、インク洩れ出し防止性能を付与するものであり、
さらに固形であるフォロワー棒をフォロワーに浮遊させ
ることで、各種の事故防止作用をさらに向上させる事が
できる。
【0015】またクリップの弾性を有する形状としたバ
ネ部に設けた突起部と軸の窓によって収納時のリターン
規制を行ない、ユーザーがリフィ−ルを交換する場合は
この突起部をペン先などの鋭角な物で押すことによって
リターン規制がはずれてリフィ−ルが交換可能となる構
造とした事で、自動組立機での製造の容易性、部品数の
減少によるコストダウン達成ができる上に、リフィ−ル
収納時にリフィ−ルにかかる衝撃力を緩和することがで
きる構造も可能となって、インクの逆流や空気巻き込み
などの事故をさらに防止する事ができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のボールペンの構成及び作用は以
上の如くであり、服を汚すなど重大な事故にはならない
効果がある安全性の高いノック式筆記具の機能を満足さ
せるだけではなく、ユーザーの使用が簡便に行える使い
やすい筆記具を提供することが可能となる。さらに剪断
減粘性を有するインクを使用したボールペンの逆流防止
機能を大きく向上させ、外観の問題をも同時に解決する
ものである。またこれらの部品は自動組立機での組立時
に軸線上の圧入作業のみで構成されているため従来のも
のよりも安易に製造でき、不良率を低減できる効果が有
り、わずかなコストで大きな効果を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である筆記具の全体を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の実施例である筆記具の後端部を示す縦
断面図である。
【図3】本発明の実施例である筆記具の下側を示す外観
図である。
【図4】本発明の実施例である筆記具の(A−A)横断
面図である。
【図5】本発明の実施例である筆記具の係止動作概略図
である。
【図6】本発明の実施例である筆記具の係止動作部分詳
細図である。
【符号の説明】
1 軸 2 クリップ 3 クリップ係止部 4 クリップ起立部 5 クリップ固定突起 5−a 軸固定窓 6 クリップバネ部 7 ノック棒 7ーa ノック棒溝 8 セーフティー片 9 係止筒 10 係止筒突起 11 金属バネ板 12 インク収容菅 13 尾栓 14 フォロワー棒 15 フォロワー 16 インク 17 継手 18 ボール弁 19 チップスプリング 20 チップ 21 保護シール剤 22 スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に筆記部を有するリフィールとそれ
    を後方へ付勢するスプリング22とリフィールの後端面
    に当接して軸筒1より突出するノック棒7を有し、その
    ノック棒7を押圧してリフィールを軸1の前部から突出
    させることによって突出状態を保持するノック式筆記具
    に於いて、ノック棒7の前方のリフィールとの間には軸
    心に対して回転(または横移動)できるよう遊嵌され外
    径側に突起10を有する係止筒9と、その係止筒9の突
    起10に係止する係止部3を有するクリップ2を軸1に
    軸方向の移動を規制するよう固定または軸1とクリップ
    2を一体に成形し、軸1には係止筒9の突起10とクリ
    ップ2の係止部3に対応した部分に窓を設けて、その窓
    には係止筒9の突起10が当接した場合に係止筒9を回
    転(又は移動)させるカム斜面1ーa、1ーb、1ー
    c、1ーdをまたクリップ2の係止部3にも軸1のカム
    斜面に対応した斜面3ーaをそれぞれ有しており、係止
    筒9の突起10を適切な移動量で回転(または移動)さ
    せてクリップ2との係止と解除を繰り返すことで、リフ
    ィールの突出状態と収納状態を保持するように構成する
    とともに軸1のカム斜面にはそれぞれ逆方向に向いた斜
    面1ーa、1ーbを有することを特徴とするノック式筆
    記具。
  2. 【請求項2】 ノック棒7を押圧することで、リフィー
    ルの突出と収納を繰り返す所謂ダブルノック式筆記具に
    於いて、クリップ2には軸1との挿入起立部4と、クリ
    ップ係止部3を持ち上げた場合に弾性変形可能となるバ
    ネ部6を一体に設け、このクリップバネ部6には起立部
    4と反対側に軸1の固定窓5ーaに挿入固定される固定
    突起5を有するとともに、ノック棒7にはクリップ2の
    バネ部6を通過してリフィールに当接可能とする溝7ー
    aを設けることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 筆記時には筆記ボールの回転による剪断
    力によってインク粘度が低下して筆記に要するスムーズ
    なインク流出をさせ、非筆記時にはインクの粘度が高い
    ため直流を防止する、所謂剪断減粘性インク16及びそ
    のインク16の後端側には粘度の高いグリス状のフォロ
    ワー15とを直接内蔵する所謂中性ボールペンのリフィ
    −ルを搭載し、ボールと弁構造による逆流防止機構を設
    け、リフィールの突出状態から収納時には通常はノック
    棒7を押圧した後に押圧力を解除することでリフィール
    を収納する所謂ダブルノック式機構とすることで指によ
    って収納時にリフィールにかかる衝撃力を緩和する構造
    としたことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
JP7235976A 1995-08-23 1995-08-23 筆記具 Pending JPH0958182A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7235976A JPH0958182A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7235976A JPH0958182A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 筆記具

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11222667A Division JP2000079790A (ja) 1999-08-05 1999-08-05 筆記具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0958182A true JPH0958182A (ja) 1997-03-04

Family

ID=16993990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7235976A Pending JPH0958182A (ja) 1995-08-23 1995-08-23 筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0958182A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044574A1 (fr) * 1999-01-28 2000-08-03 Pentel Kabushiki Kaisha Outil d'ecriture retractable
JP2016097682A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 ジュ チョン,クァン 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools}
CN110171231A (zh) * 2019-06-22 2019-08-27 杭州简弈科技有限公司 一种扭转伸缩笔
CN110356144A (zh) * 2019-07-19 2019-10-22 杭州简弈科技有限公司 一种双向摁压伸缩笔
CN110370842A (zh) * 2019-07-19 2019-10-25 杭州简弈科技有限公司 一种按压伸缩笔
CN110395067A (zh) * 2019-07-20 2019-11-01 杭州简弈科技有限公司 一种磁旋转式伸缩笔
CN110450562A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 股份公司东亚铅笔 按压式笔
CN111002739A (zh) * 2019-12-25 2020-04-14 杭州简弈科技有限公司 一种筒反复位笔
WO2023071224A1 (zh) * 2021-10-29 2023-05-04 宋迎迎 一种机械笔及其操作方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044574A1 (fr) * 1999-01-28 2000-08-03 Pentel Kabushiki Kaisha Outil d'ecriture retractable
US6390706B1 (en) 1999-01-28 2002-05-21 Pentel Kabushiki Kaisha Retractable writing implement
KR100627080B1 (ko) * 1999-01-28 2006-09-22 펜텔 가부시기가이샤 출몰식 필기구
JP2016097682A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 ジュ チョン,クァン 出没式筆記具のプッシュロック装置{pushlocksystemforslidetypewritingtools}
CN110450562A (zh) * 2018-05-08 2019-11-15 股份公司东亚铅笔 按压式笔
CN110171231A (zh) * 2019-06-22 2019-08-27 杭州简弈科技有限公司 一种扭转伸缩笔
CN110356144A (zh) * 2019-07-19 2019-10-22 杭州简弈科技有限公司 一种双向摁压伸缩笔
CN110370842A (zh) * 2019-07-19 2019-10-25 杭州简弈科技有限公司 一种按压伸缩笔
CN110395067A (zh) * 2019-07-20 2019-11-01 杭州简弈科技有限公司 一种磁旋转式伸缩笔
CN111002739A (zh) * 2019-12-25 2020-04-14 杭州简弈科技有限公司 一种筒反复位笔
CN111002739B (zh) * 2019-12-25 2020-10-09 杭州简弈科技有限公司 一种筒反复复位笔
WO2023071224A1 (zh) * 2021-10-29 2023-05-04 宋迎迎 一种机械笔及其操作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1999024266A9 (fr) Crayon a bille
JPH0958182A (ja) 筆記具
JP3955120B2 (ja) ノック式ボールペン
JP3681203B2 (ja) ノック式筆記具
JP3500238B2 (ja) ノック式筆記具
JP3553699B2 (ja) ボールペンのリフィール
JP2000079790A (ja) 筆記具
JP3758723B2 (ja) ノック式筆記具
JPH09175083A (ja) ノック式筆記具
JPH08230386A (ja) 筆記具
JP3955132B2 (ja) ボールペンのリフィール
JP3758800B2 (ja) ノック式筆記具
JP3758802B2 (ja) ノック式筆記具
JP3643155B2 (ja) ノック式のボールペン
JP2573070Y2 (ja) ボールペン
JP3251420B2 (ja) ボールペン
JP3197423B2 (ja) ボールペン
JP3999372B2 (ja) 複式筆記具
JPH07251593A (ja) ボールペンのリフィール
JP3494492B2 (ja) ノック式ボールペン
JP3853019B2 (ja) ボールペンのリフィール
JP3698789B2 (ja) 複式筆記具
JP3197542B2 (ja) ノック式筆記具
JPH11139069A (ja) ボールペン
JP3444824B2 (ja) ボールペン

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051116