JP4160673B2 - ノック式筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はノック式筆記具に関する。詳細には、ノック操作によって軸筒内のレフィルのペン先を軸筒先端より突出させると共に、万一、筆記具をペン先突出状態でポケット等に差し入れたとしても、クリップ玉部での係合状態を解除してペン先を軸筒内に没入させ、衣服等を汚すことを防止するクリップセーフティ機構を備えたノック式筆記具に関する。
【0002】
尚、本発明で「前」とはペン先側を指し、「後」とはノック操作側を指す。
【0003】
【従来の技術】
従来、実公昭63−31987号公報には、「軸筒後端に押圧子8a(本願のノック棒に相当)を有し、軸筒内に前後動自在に嵌挿された筆記体11a(本願のレフィルに相当)を該押圧子に付勢する如くなしたノック式筆記具に於てクリップ3a先端に係止孔43aを設け、該係止孔43aに対向した位置の軸筒に孔を設け、前記押圧子と連動する係合部6a(本願の係止部に相当)を該孔から突出させ前記クリップの係止孔43aに係脱することを特徴とするノック式筆記具の筆記体出入装置。」が開示されている。(図9参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の筆記具は、図9に示すように、係合部6aの係合面が、クリップ3aの係止孔43aと確実な係合をなすように垂直面形状(又は鉤形状)となっている。そのため、例えば、衣服等の布製のポケット等に差し入れた後、筆記具をポケットから抜き取る際、係合部6aをポケットの端縁の折り返し部(縫合箇所)に引っ掛けやすく、それにより、前記折り返し部を損傷させるおそれがあった。
【0005】
また、バインダー手帳等の皮革製の保持筒9aに筆記具を挿入させた場合、前記保持筒9aが係合部6a後方(即ち、クリップ3a基部と係合部6aとの間)に入り込んで、前記保持筒9aの端縁と係合部6aの係合面が引っ掛かったり、あるいは保持筒9a内面と係合部6a外面とが食いついたりして、容易には保持筒9aから筆記具を抜き取ることができないおそれがあった。
【0006】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物にスムーズに差し入れることが可能であることは勿論、該被挟持物から筆記具を抜き取る際、係止部を被挟持物に引っ掛けること等がなく、スムーズに抜き取ることが可能なノック式筆記具を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
<第1の発明>
本願の第1の発明は、軸筒2後端より突出するノック棒8を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒2の外面より径方向外方に突出した係止部6が、軸筒2内のレフィル11の前方移動と共に前方移動してクリップ3前部内面より突出した玉部4と係合し、一方、クリップ3を持ち上げた際、前記係合状態が解除され、前記レフィル11の後方移動と共に前記係止部6が後方移動するセーフティ機構を有するノック式筆記具1であって、前記係止部6は、その前面61及び後面62を曲面状又は傾斜面状とし、その外側面に肩部63を設けた軸方向に延びる板状体であり、一方、前記玉部4は、その前面41及び後面42を曲面状又は傾斜面状とし、前記係止部6が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝44を備え、さらに、前記凹溝44の内側面に前記係止部6の肩部63が係合可能な段部43を設けたこと(請求項1)を要件とする。(図1乃至図3参照)
【0008】
・作用
玉部4の前面41及び係止部6の前面61を曲面又は傾斜面としたことにより、被挟持物9(例えば、ポケット、保持筒等)に筆記具のクリップ3を挿入する際、被挟持物9の端縁が、玉部4の前面41及び係止部6の前面61と引っ掛かることなく円滑に摺動し、被挟持物9へ筆記具のクリップ3をスムーズに挿入することができる。
【0009】
また、玉部4の後面42及び係止部6の後面62を曲面状又は傾斜面状としたことにより、被挟持物9から筆記具を抜き取る際、被挟持物9(例えば、ポケットの折り返し部、保持筒の端縁等)が係止部6の後面62や玉部4の後面42と引っ掛かることなく円滑に摺動し、筆記具のクリップ3から被挟持物9を容易に離脱させることができる。
【0010】
係止部6の外側面に肩部63を設け、凹溝44の内側面に前記肩部63が係合可能な段部43を設けた構成により、被挟持物9との摺動面に係合箇所を設けず、係合構造を有効に形成でき、同時に、係止部6の前面61及び後面62、並びに玉部4の前面41及び後面42(即ち、被挟持物9との摺動面となる箇所)を傾斜面状又は曲面状に有効に形成できる。
【0011】
また、玉部4に係止部6が挿入可能な凹溝44を設けた構成により、係止部6に凹溝67を設ける場合(図8参照)に比べて、玉部4(即ち、挟持突起)を大きく(即ち、幅広かつ突出量大)に設定でき、被挟持物9の挟持を安定化させることができる。
【0012】
【0013】
<第2の発明>
本願の第2の発明は、軸筒2後端より突出するノック棒8を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒2の外面より径方向外方に突出した係止部6が、軸筒2内のレフィル11の前方移動と共に前方移動してクリップ3前部内面より突出した玉部4と係合し、一方、クリップ3を持ち上げた際、前記係合状態が解除され、前記レフィル11の後方移動と共に前記係止部6が後方移動するセーフティ機構を有するノック式筆記具1であって、前記玉部4は、その前面41及び後面42を曲面状又は傾斜面状とし、その外側面に肩部45を設けた軸方向に延びる板状体であり、一方、前記係止部6が、その前面61及び後面62を曲面状又は傾斜面状とし、前記玉部4が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝67を備え、さらに、前記凹溝67の内側面に前記玉部4の肩部45が係合可能な段部66を設けたこと(請求項2)を要件とする。(図7及び図8参照)
【0014】
・作用
玉部4の前面41及び係止部6の前面61を曲面又は傾斜面としたことにより、被挟持物9(例えば、ポケット、保持筒等)に筆記具のクリップ3を挿入する際、被挟持物9の端縁が、玉部4の前面41及び係止部6の前面61と引っ掛かることなく円滑に摺動し、被挟持物9へ筆記具のクリップ3をスムーズに挿入することができる。
【0015】
また、玉部4の後面42及び係止部6の後面62を曲面又は傾斜面としたことにより、被挟持物9から筆記具を抜き取る際、被挟持物9(例えば、ポケットの折り返し部、保持筒の端縁等)が係止部6の後面62や玉部4の後面42と引っ掛かることなく円滑に摺動し、筆記具のクリップ3から被挟持物9を容易に離脱させることができる。
【0016】
玉部4の外側面に肩部45を設け、係止部6の凹溝67の内側面に前記肩部45が係合可能な段部66を設けた構成により、被挟持物9との摺動面に係合箇所を設けず、係合構造を有効に形成でき、同時に、係止部6の前面61及び後面62、並びに玉部4の前面41及び後面42(即ち、被挟持物9との摺動面となる箇所)を傾斜面状又は曲面状に有効に形成できる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0019】
第1実施例
図1〜図6に本発明の第1実施例を示す。本実施例のノック式筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容されたレフィル11と、該レフィル11のペン先12を軸筒2の先端孔22(具体的には、軸筒2前端に螺合により取り外し自在の先体21の先端孔22)より出没自在にさせる出没機構とを備える。また、前記出没機構は、筆記具のクリップ3をペン先12突出状態でポケット等に差し入れた際に、ペン先12突出状態を解除してペン先12を軸筒2内に没入させるクリップセーフティ機構を有する。
【0020】
(出没機構)
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内に配置された円筒状のカム筒5と、該カム筒5のカム部と係合し且つレフィル11後端と当接する回転子7と、該回転子7と係合し且つ軸筒2後端より突出するノック棒8と、軸筒2内に収容され且つレフィル11を後方へ付勢する弾発体13(例えば、コイルスプリング)とからなる。また、前記出没機構は、ペン先突出操作、及びペン先没入操作の両操作が、ノック棒8を前方へ押圧するダブルノック式である。
【0021】
(セーフティ機構)
前記セーフティ機構は、軸筒2外面より突出する係止部6を外面に備えたカム筒5と、前記係止部6と係合する玉部4(段部43)を内面に備えたクリップ3とからなる。前記カム筒5は、軸筒2内に前後動自在に収容されている。また、前記クリップ3は、軸筒2外面に固定されている。
【0022】
(玉部)
前記クリップ3は、合成樹脂の射出成形によって軸筒2外面より一体に形成された板状体であり、径方向の可撓性を有する。前記クリップ3の前端近傍内面には、玉部4が一体に突設されている。前記玉部4は、図3(a)に示すように、前面41及び後面42が曲面状(前面41が凸曲面状、後面42が凸曲面状及び凹曲面状)となると共に、その中央部に、係止部6が挿入可能な凹溝44が軸方向に貫設されている。さらに、前記凹溝44の内側面の両方には、係止部6の肩部63と係合可能な段部43が形成される。
【0023】
さらに詳細には、前記凹溝44は、前部に幅広部44a、後部に幅狭部44bが形成され、前記幅広部44aに係止部6の厚肉部64が、前記幅狭部44bに係止部6の薄肉部65が挿入可能であり、前記幅広部44aと前記幅狭部44bとの連接部分に前記段部43が形成されている。
【0024】
(係止部)
前記カム筒5は、合成樹脂製円筒体であり、前進後退可能なよう軸筒2内に摺動可能に収容される。前記カム筒5の外面には、係止部6が一体に設けられる。また、前記クリップ3の径方向内面と対峙する軸筒2側壁にはスライド孔23が貫設され、前記スライド孔23を通して、前記係止部6が軸筒2内面から軸筒2外面に摺動可能に突出している。尚、前記係止部6は、軸筒2に対して径方向にほとんど変形しない非可撓性である。
【0025】
前記係止部6は、図3(b)に示すように、傾斜面状の前面61と、傾斜面状の後面62を備えた軸方向に延びる板状リブである。また、前記係止部6は、前記傾斜面状の前面61を備えた厚肉部64が前部に形成され、かつ、前記傾斜面状の後面62を備えた薄肉部65が後部に形成され、前記厚肉部64と前記薄肉部65との間の連接部分の両側面には肩部63が形成される。
【0026】
前記厚肉部64は前記凹溝44の幅広部44a内に挿入可能であり、また、前記薄肉部65は前記凹溝44の幅狭部44b内に挿入可能であり、さらに、前記肩部63は、クリップ3の玉部4の段部43と係合可能である。
【0027】
(セーフティ機構の作用)
通常の筆記使用時(即ち、セーフティ機構の非作動状態)、カム筒5の係止部6と、クリップ3の玉部4(段部43)とが係合している。
【0028】
そして、被挟持物9に筆記具のクリップ3を差した際、クリップ3が径方向外方に持ち上げられることによりセーフティ機構が作動し、前記係止部6と前記段部43の係合が解除され、弾発体13の後方付勢によるカム筒5の後方移動に伴い、係止部6が、スライド孔23内面に沿って後方に移動し、該スライド孔23の後端内面に当接する。その結果、ペン先12が軸筒2内に没入される。
【0029】
(係止部の後面の作用)
図2に示すように、バインダー手帳の皮革製の保持筒(被挟持物9)に筆記具のクリップ3を挿入した後、筆記具を保持筒から抜き取る際に、前記保持筒の前端及び内面は、係止部6の傾斜面状の後面62と滑らかに摺動し、係止部6の後面62に引っ掛かることなしに、被挟持物9から筆記具を円滑に抜き取ることができる。
【0030】
(カム筒)
図5に示すように、前記カム筒5は、その内面に、前記回転子7が係合するカム部を備える。前記カム部は、前方へ突出する鋸歯状の複数のカム歯51と、該カム歯51間に形成した3本の縦溝52とからなる。
【0031】
(回転子)
図6(b)に示すように、前記回転子7は、その外面に長手方向に延びる3本の突条71を備え、前記突条71の傾斜面状の後端部71aが、前記カム筒5のカム歯51と係合されると共に、前記突条71の長手方向に延びる側面部71bが、前記カム筒5の縦溝52と係合する。また、前記回転子7は、軸筒2内の弾発体13により、レフィル11と共に後方に付勢されている。また、前記突条71の後端部71aより後方には、小径部72が設けられ、該小径部72がノック棒8内に遊挿されている。
【0032】
(ノック棒)
図6(a)及び図2に示すように、前記ノック棒8は、有底筒状体であり、前端に鋸歯状の複数のカム歯81を備える。前記カム歯81は、少なくとも、ノック操作時、前記回転子7の突条71の傾斜面状の後端部71aと係合可能である。また、前記ノック棒8外面には、抜け止め突起82が設けられ、前記抜け止め突起82と、軸筒2内面に設けた当接壁(例えば、軸筒2内面の内向突起、あるいはスライド孔23の内壁)との当接により、前記ノック棒8が軸筒2後端より脱落することを防止できる。
【0033】
(出没機構の作用)
・突出操作
ペン先12を没入状態(図4)から突出状態にする際、軸筒2後端より突出のノック棒8の後端部を前方へ押圧操作する。このとき、ノック棒8前端のカム歯81と、レフィル11後端に当接する回転子7に形成した突条71の傾斜面状の後端部71aとが係合する。そのため、前記押圧操作と同時に、前記回転子7が、その突条71の側面部71bをカム筒5の縦溝52内を摺動させながら、前方に移動される。その後、前記突条71が前記縦溝52から前方に抜け出し、前記回転子7が回転方向にフリーとなる。この時、ノック棒8のカム歯81と回転子7の後端部71aとの係合によって、回転子7が回転方向に僅かに送られるため、突条71の後端部71aがカム筒5のカム歯51と係止される。前記回転子7の前方移動に伴って、レフィル11が、弾発体13の前方付勢に抗して前方に押圧され、軸筒2の先端孔22から前方にペン先12が突出される。前記突条71の後端部71aとカム筒5のカム歯51との係止によって、ペン先突出状態が維持される。
【0034】
・没入操作
ペン先12を突出状態から没入状態(図4)にする際、前記突出操作同様、軸筒2後端より突出のノック棒8の後端部を前方へ押圧操作する。このとき、ノック棒8の前端のカム歯81と、レフィル11後端に当接する回転子7に形成した突条71の傾斜面状の後端部71aとが係合する。そのため、前記押圧操作と同時に、突条71の後端部71aとカム筒5のカム歯51との係合が解除され、回転子7が回転方向に僅かに送られる。前記回転子7は、レフィル11を介して弾発体13により後方へ付勢されているため、前記押圧操作を解除した後、突条71の縦溝52に沿った後方移動に伴い、後方に移動される。即ち、レフィル11が後方に移動され、先端孔22より前方に突出していたペン先12が軸筒2内に没入される。
【0035】
(レフィル)
前記レフィル11は、先端にボールペンペン先12(例えば、先端に外径0.3mmのボールを抱持したボールペンチップ)を備え、内部に油性インキ又は水性インキと、該インキの消費に従って前進する追従体(例えば、シリコンオイル等の高粘度流体)とを収容したボールペンカートリッジである。前記レフィル11は、軸筒2前端に螺着された先体21(前端に先端孔22を有する先細状筒体)を取り外すことにより、軸筒2内から取り出して交換可能である。また、前記先体21の内面の段部43が、前記レフィル11を前方付勢する弾発体13を保持している。
【0036】
第2実施例
図7及び図8に本発明の第2実施例を示す。本実施例のノック式筆記具1は第1実施例の変形例であり、係止部6及び玉部4の構成が第1実施例と異なり、他の構成は第1実施例と同様である。
【0037】
(玉部)
図8(a)に示すように、玉部4は、クリップ3前部内面に一体に形成され、凸曲面状の前面41と、凸曲面状及び凹曲面状の後面42とを備えた軸方向に延びる板状リブよりなる。前記玉部4の外面の両側には、肩部45が形成されている。前記玉部4は、前部が薄肉部47、後部が厚肉部46となり、前記薄肉部47と前記厚肉部46との連接部分に前記肩部45が形成されている。
【0038】
(係止部)
図8(b)に示すように、係止部6は、カム筒5外面に一体に形成され、傾斜面状の前面61と傾斜面状の後面62とを備えた軸方向に延びる2枚の板状リブよりなる。前記係止部6は、中央部に軸方向の凹溝67が貫設され、該凹溝67の内面の両側には、前記玉部4の肩部45が係合可能な段部66が形成されている。
【0039】
前記凹溝67は、前部に前記玉部4の薄肉部47が挿入可能な幅狭部67b、後部に前記玉部4の厚肉部46が挿入可能な幅広部67aが形成され、さらに、前記幅狭部67bと前記幅広部67aとの連接部分に前記段部66が形成されている。
【0040】
尚、本発明において、ペン先12は、ボールペンペン体の他にも、繊維ペン体、多孔質ペン体、軸方向のインキ導出路を備えたプラスチック押出成形製ペン体、細管ペン体、先端に切り割りを有する板状ペン体(いわゆる万年筆のペン先)、シャープペンシル等、いずれであってもよい。
【0041】
尚、本発明において、前記クリップ3の材質は、合成樹脂製の他、金属製でもよい。また、クリップ3は、軸筒2と一体に形成してもよいが、軸筒2と独立した別部材の取り付けにより形成してもよい。
【0042】
尚、本発明において、凹溝44の内側面に設ける段部43は、凹溝44の内側面の両側に設ける構成の他、凹溝44の内側面の片側に設ける構成でもよい。また、係止部6又は玉部4の外側面に設ける肩部63・45は、係止部6又は玉部4の外側面の両側に設ける構成の他、係止部6又は玉部4の外側面の片側に設ける構成でもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明ノック式筆記具は、前記請求項1の構成により、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物にスムーズに差し入れることが可能であることは勿論、該被挟持物から筆記具を抜き取る際、スムーズに抜き取ることが可能となる。
【0044】
【0045】
本発明ノック式筆記具は、前記請求項2の構成により、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物にスムーズに差し入れることが可能であることは勿論、該被挟持物から筆記具を抜き取る際、スムーズに抜き取ることが可能となる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のペン先没入状態(セーフティ機構作動後の状態/クリップ係合解除状態)の縦断面図である。
【図2】図1の作用を説明する要部拡大縦断面図である。
【図3】(a)は図1の玉部の拡大斜視図、(b)は図1の係止部の拡大斜視図である。
【図4】図1のペン先没入状態(セーフティ機構作動前の状態/クリップ係合状態)の縦断面図である。
【図5】図1のカム筒の拡大縦断面図である。
【図6】(a)は図1のノック棒の拡大図であり、(b)は図1の回転子の拡大図である。
【図7】本発明の第2実施例のペン先没入状態(セーフティ機構作動後の状態/クリップ係合解除状態)の縦断面図である。
【図8】(a)は図7の玉部の拡大斜視図、(b)は図7の係止部の拡大斜視図である。
【図9】従来の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ノック式筆記具
11 レフィル
12 ペン先
13 弾発体
2 軸筒
21 先体
22 先端孔
23 スライド孔
3 クリップ
4 玉部
41 前面
42 後面
43 段部
44 凹溝
44a 幅広部
44b 幅狭部
45 肩部
46 厚肉部
47 薄肉部
5 カム筒
51 カム歯
52 縦溝
6 係止部
61 前面
62 後面
63 肩部
64 厚肉部
65 薄肉部
66 段部
67 凹溝
67a 幅広部
67b 幅狭部
7 回転子
71 突条
71a 後端部
71b 側面部
72 小径部
8 ノック棒
81 カム歯
82 抜け止め突起
9 被挟持物(保持筒)
Claims (2)
- 軸筒(2)後端より突出するノック棒(8)を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒(2)の外面より径方向外方に突出した係止部(6)が、軸筒(2)内のレフィル(11)の前方移動と共に前方移動してクリップ(3)前部内面より突出した玉部(4)と係合し、一方、クリップ(3)を持ち上げた際、前記係合状態が解除され、前記レフィル(11)の後方移動と共に前記係止部(6)が後方移動するセーフティ機構を有するノック式筆記具であって、前記係止部(6)は、その前面(61)及び後面(62)を曲面状又は傾斜面状とし、その外側面に肩部(63)を設けた軸方向に延びる板状体であり、一方、前記玉部(4)は、その前面(41)及び後面(42)を曲面状又は傾斜面状とし、前記係止部(6)が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝(44)を備え、前記凹溝(44)の内側面に前記係止部(6)の肩部(63)が係合可能な段部(43)を設けたことを特徴とするノック式筆記具。
- 軸筒(2)後端より突出するノック棒(8)を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒(2)の外面より径方向外方に突出した係止部(6)が、軸筒(2)内のレフィル(11)の前方移動と共に前方移動してクリップ(3)前部内面より突出した玉部(4)と係合し、一方、クリップ(3)を持ち上げた際、前記係合状態が解除され、前記レフィル(11)の後方移動と共に前記係止部(6)が後方移動するセーフティ機構を有するノック式筆記具であって、前記玉部(4)は、その前面(41)及び後面(42)を曲面状又は傾斜面状とし、その外側面に肩部(45)を設けた軸方向に延びる板状体であり、一方、前記係止部(6)は、その前面(61)及び後面(62)を曲面状又は傾斜面状とし、前記玉部(4)が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝(67)を備え、前記凹溝(67)の内側面に前記玉部(4)の肩部(45)が係合可能な段部(66)を設けたことを特徴とするノック式筆記具。
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