JP2000127677A - ノック式筆記具 - Google Patents

ノック式筆記具

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JP2000127677A
JP2000127677A JP10321472A JP32147298A JP2000127677A JP 2000127677 A JP2000127677 A JP 2000127677A JP 10321472 A JP10321472 A JP 10321472A JP 32147298 A JP32147298 A JP 32147298A JP 2000127677 A JP2000127677 A JP 2000127677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クリップセーフティ機構を有するノック式筆記
具に関し、被挟持物9から筆記具1を抜き取る際、係止
部6が被挟持物9に引っ掛かることを防止する。 【解決手段】係止部6は、その前面61及び後面62を
傾斜面状とし、その外側面に肩部63を設けた軸方向に
延びる板状体である。前記玉部4は、その前面41及び
後面42を曲面状とし、その中央部に前記係止部6が挿
入可能な軸方向に貫設された凹溝44を備える。前記凹
溝44の内側面に、前記係止部6の肩部63が係合可能
な段部43を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノック式筆記具に関
する。詳細には、ノック操作によって軸筒内のレフィル
のペン先を軸筒先端より突出させると共に、万一、筆記
具をペン先突出状態でポケット等に差し入れたとして
も、クリップ玉部での係合状態を解除してペン先を軸筒
内に没入させ、衣服等を汚すことを防止するクリップセ
ーフティ機構を備えたノック式筆記具に関する。
【0002】尚、本発明で「前」とはペン先側を指し、
「後」とはノック操作側を指す。
【0003】
【従来の技術】従来、実公昭63−31987号公報に
は、「軸筒後端に押圧子8a(本願のノック棒に相当)
を有し、軸筒内に前後動自在に嵌挿された筆記体11a
(本願のレフィルに相当)を該押圧子に付勢する如くな
したノック式筆記具に於てクリップ3a先端に係止孔4
3aを設け、該係止孔43aに対向した位置の軸筒に孔
を設け、前記押圧子と連動する係合部6a(本願の係止
部に相当)を該孔から突出させ前記クリップの係止孔4
3aに係脱することを特徴とするノック式筆記具の筆記
体出入装置。」が開示されている。(図12参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の筆記具は、
図12に示すように、係合部6aの係合面が、クリップ
3aの係止孔43aと確実な係合をなすように垂直面形
状(又は鉤形状)となっている。そのため、例えば、衣
服等の布製のポケット等に差し入れた後、筆記具をポケ
ットから抜き取る際、係合部6aをポケットの端縁の折
り返し部(縫合箇所)に引っ掛けやすく、それにより、
前記折り返し部を損傷させるおそれがあった。
【0005】また、バインダー手帳等の皮革製の保持筒
9aに筆記具を挿入させた場合、前記保持筒9aが係合
部6a後方(即ち、クリップ3a基部と係合部6aとの
間)に入り込んで、前記保持筒9aの端縁と係合部6a
の係合面が引っ掛かったり、あるいは保持筒9a内面と
係合部6a外面とが食いついたりして、容易には保持筒
9aから筆記具を抜き取ることができないおそれがあっ
た。
【0006】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
であって、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物にス
ムーズに差し入れることが可能であることは勿論、該被
挟持物から筆記具を抜き取る際、係止部を被挟持物に引
っ掛けること等がなく、スムーズに抜き取ることが可能
なノック式筆記具を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】<第1の発明>本願の第
1の発明は、軸筒2後端より突出するノック棒8を軸方
向前方に押圧操作した際、軸筒2の外面より径方向外方
に突出した係止部6が、軸筒2内のレフィル11の前方
移動と共に前方移動してクリップ3前部内面より突出し
た玉部4と係合し、一方、クリップ3を持ち上げた際、
前記係合状態が解除され、前記レフィル11の後方移動
と共に前記係止部6が後方移動するセーフティ機構を有
するノック式筆記具1であって、前記係止部6は、その
前面61及び後面62を曲面状又は傾斜面状とし、その
外側面に肩部63を設けた軸方向に延びる板状体であ
り、一方、前記玉部4は、その前面41及び後面42を
曲面状又は傾斜面状とし、前記係止部6が挿入可能な軸
方向に貫設された凹溝44を備え、さらに、前記凹溝4
4の内側面に前記係止部6の肩部63が係合可能な段部
43を設けたこと(請求項1)を要件とする。(図1乃
至図3参照)
【0008】・作用 玉部4の前面41及び係止部6の前面61を曲面又は傾
斜面としたことにより、被挟持物9(例えば、ポケッ
ト、保持筒等)に筆記具のクリップ3を挿入する際、被
挟持物9の端縁が、玉部4の前面41及び係止部6の前
面61と引っ掛かることなく円滑に摺動し、被挟持物9
へ筆記具のクリップ3をスムーズに挿入することができ
る。
【0009】また、玉部4の後面42及び係止部6の後
面62を曲面状又は傾斜面状としたことにより、被挟持
物9から筆記具を抜き取る際、被挟持物9(例えば、ポ
ケットの折り返し部、保持筒の端縁等)が 係止部6の
後面62や玉部4の後面42と引っ掛かることなく円滑
に摺動し、筆記具のクリップ3から被挟持物9を容易に
離脱させることができる。
【0010】係止部6の外側面に肩部63を設け、凹溝
44の内側面に前記肩部63が係合可能な段部43を設
けた構成により、被挟持物9との摺動面に係合箇所を設
けず、係合構造を有効に形成でき、同時に、係止部6の
前面61及び後面62、並びに玉部4の前面41及び後
面42(即ち、被挟持物9との摺動面となる箇所)を傾
斜面状又は曲面状に有効に形成できる。
【0011】また、玉部4に係止部6が挿入可能な凹溝
44を設けた構成により、係止部6に凹溝67を設ける
場合(図11参照)に比べて、玉部4(即ち、挟持突
起)を大きく(即ち、幅広かつ突出量大)に設定でき、
被挟持物9の挟持を安定化させることができる。
【0012】前記請求項1のノック式筆記具1におい
て、前記係止部6が、径方向に非可撓性であること(請
求項2)が好ましい。係止部6が径方向に非可撓性であ
る場合、軸筒2内に係止部6を収納するスペースが不要
となり、軸筒2の外径を太くする必要がなく、スリムに
設定することかできる。
【0013】<第2の発明>本願の第2の発明は、軸筒
2後端より突出するノック棒8を軸方向前方に押圧操作
した際、軸筒2の外面より径方向外方に突出した係止部
6が、軸筒2内のレフィル11の前方移動と共に前方移
動してクリップ3前部内面より突出した玉部4と係合
し、一方、クリップ3を持ち上げた際、前記係合状態が
解除され、前記レフィル11の後方移動と共に前記係止
部6が後方移動するセーフティ機構を有するノック式筆
記具1であって、前記玉部4は、その前面41及び後面
42を曲面状又は傾斜面状とし、その外側面に肩部45
を設けた軸方向に延びる板状体であり、一方、前記係止
部6が、その前面61及び後面62を曲面状又は傾斜面
状とし、前記玉部4が挿入可能な軸方向に貫設された凹
溝67を備え、さらに、前記凹溝67の内側面に前記玉
部4の肩部45が係合可能な段部66を設けたこと(請
求項3)を要件とする。(図10及び図11参照)
【0014】・作用玉部4の前面41及び係止部6の前
面61を曲面又は傾斜面としたことにより、被挟持物9
(例えば、ポケット、保持筒等)に筆記具のクリップ3
を挿入する際、被挟持物9の端縁が、玉部4の前面41
及び係止部6の前面61と引っ掛かることなく円滑に摺
動し、被挟持物9へ筆記具のクリップ3をスムーズに挿
入することができる。
【0015】また、玉部4の後面42及び係止部6の後
面62を曲面又は傾斜面としたことにより、被挟持物9
から筆記具を抜き取る際、被挟持物9(例えば、ポケッ
トの折り返し部、保持筒の端縁等)が 係止部6の後面
62や玉部4の後面42と引っ掛かることなく円滑に摺
動し、筆記具のクリップ3から被挟持物9を容易に離脱
させることができる。
【0016】玉部4の外側面に肩部45を設け、係止部
6の凹溝67の内側面に前記肩部45が係合可能な段部
66を設けた構成により、被挟持物9との摺動面に係合
箇所を設けず、係合構造を有効に形成でき、同時に、係
止部6の前面61及び後面62、並びに玉部4の前面4
1及び後面42(即ち、被挟持物9との摺動面となる箇
所)を傾斜面状又は曲面状に有効に形成できる。
【0017】また、請求項3のノック式筆記具1におい
て、前記係止部6は、径方向に非可撓性であること(請
求項4)が好ましい。係止部6が径方向に非可撓性であ
る場合、軸筒2内に係止部6を収納するスペースが不要
となり、軸筒2の外径を太くする必要がなく、スリムに
設定することかできる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て説明する。
【0019】 第1実施例 図1〜図9に本発明の第1実施例を示す。本実施例のノ
ック式筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容された
レフィル11と、該レフィル11のペン先12を軸筒2
の先端孔22(具体的には、軸筒2前端に螺合により取
り外し自在の先体21の先端孔22)より出没自在にさ
せる出没機構とを備える。また、前記出没機構は、筆記
具のクリップ3をペン先12突出状態でポケット等に差
し入れた際に、ペン先12突出状態を解除してペン先1
2を軸筒2内に没入させるクリップセーフティ機構を有
する。
【0020】(出没機構)前記出没機構は、回転カム機
構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内に配置さ
れた円筒状のカム筒5と、該カム筒5のカム部と係合し
且つレフィル11後端と当接する回転子7と、該回転子
7と係合し且つ軸筒2後端より突出するノック棒8と、
軸筒2内に収容され且つレフィル11を後方へ付勢する
弾発体13(例えば、コイルスプリング)とからなる。
また、前記出没機構は、ペン先突出操作、及びペン先没
入操作の両操作が、ノック棒8を前方へ押圧するダブル
ノック式である。
【0021】(セーフティ機構)前記セーフティ機構
は、軸筒2外面より突出する係止部6を外面に備えたカ
ム筒5と、前記係止部6と係合する玉部4(段部43)
を内面に備えたクリップ3とからなる。前記カム筒5
は、軸筒2内に前後動自在に収容されている。また、前
記クリップ3は、軸筒2外面に固定されている。
【0022】(玉部)前記クリップ3は、合成樹脂の射
出成形によって軸筒2外面より一体に形成された板状体
であり、径方向の可撓性を有する。前記クリップ3の前
端近傍内面には、玉部4が一体に突設されている。前記
玉部4は、図3(a)に示すように、前面41及び後面
42が曲面状(前面41が凸曲面状、後面42が凸曲面
状及び凹曲面状)となると共に、その中央部に、係止部
6が挿入可能な凹溝44が軸方向に貫設されている。さ
らに、前記凹溝44の内側面の両方には、係止部6の肩
部63と係合可能な段部43が形成される。
【0023】さらに詳細には、前記凹溝44は、前部に
幅広部44a、後部に幅狭部44bが形成され、前記幅
広部44aに係止部6の厚肉部64が、前記幅狭部44
bに係止部6の薄肉部65が挿入可能であり、前記幅広
部44aと前記幅狭部44bとの連接部分に前記段部4
3が形成されている。
【0024】(係止部)前記カム筒5は、合成樹脂製円
筒体であり、前進後退可能なよう軸筒2内に摺動可能に
収容される。前記カム筒5の外面には、係止部6が一体
に設けられる。また、前記クリップ3の径方向内面と対
峙する軸筒2側壁にはスライド孔23が貫設され、前記
スライド孔23を通して、前記係止部6が軸筒2内面か
ら軸筒2外面に摺動可能に突出している。尚、前記係止
部6は、軸筒2に対して径方向にほとんど変形しない非
可撓性である。
【0025】前記係止部6は、図3(b)に示すよう
に、傾斜面状の前面61と、傾斜面状の後面62を備え
た軸方向に延びる板状リブである。また、前記係止部6
は、前記傾斜面状の前面61を備えた厚肉部64が前部
に形成され、かつ、前記傾斜面状の後面62を備えた薄
肉部65が後部に形成され、前記厚肉部64と前記薄肉
部65との間の連接部分の両側面には肩部63が形成さ
れる。
【0026】前記厚肉部64は前記凹溝44の幅広部4
4a内に挿入可能であり、また、前記薄肉部65は前記
凹溝44の幅狭部44b内に挿入可能であり、さらに、
前記肩部63は、クリップ3の玉部4の段部43と係合
可能である。
【0027】(セーフティ機構の作用)図4に示すよう
に、通常の筆記使用時(即ち、セーフティ機構の非作動
状態)、カム筒5の係止部6と、クリップ3の玉部4
(段部43)とが係合している。
【0028】そして、図4の状態から、被挟持物9に筆
記具のクリップ3を差した際、クリップ3が径方向外方
に持ち上げられることによりセーフティ機構が作動し、
前記係止部6と前記段部43の係合が解除され、弾発体
13の後方付勢によるカム筒5の後方移動に伴い、係止
部6が、スライド孔23内面に沿って後方に移動し、該
スライド孔23の後端内面に当接する。その結果、ペン
先12が軸筒2内に没入される。
【0029】(係止部の後面の作用)図2に示すよう
に、バインダー手帳の皮革製の保持筒(被挟持物9)に
筆記具のクリップ3を挿入した後、筆記具を保持筒から
抜き取る際に、前記保持筒の前端及び内面は、係止部6
の傾斜面状の後面62と滑らかに摺動し、係止部6の後
面62に引っ掛かることなしに、被挟持物9から筆記具
を円滑に抜き取ることができる。
【0030】(カム筒)図6及び図8に示すように、前
記カム筒5は、その内面に、前記回転子7が係合するカ
ム部を備える。前記カム部は、前方へ突出する鋸歯状の
複数のカム歯51と、該カム歯51間に形成した3本の
縦溝52とからなる。
【0031】(回転子)図9(b)に示すように、前記
回転子7は、その外面に長手方向に延びる3本の突条7
1を備え、前記突条71の傾斜面状の後端部71aが、
前記カム筒5のカム歯51と係合されると共に、前記突
条71の長手方向に延びる側面部71bが、前記カム筒
5の縦溝52と係合する。また、前記回転子7は、軸筒
2内の弾発体13により、レフィル11と共に後方に付
勢されている。また、前記突条71の後端部71aより
後方には、小径部72が設けられ、該小径部72がノッ
ク棒8内に遊挿されている。
【0032】(ノック棒)図9(a)及び図2に示すよ
うに、前記ノック棒8は、有底筒状体であり、前端に鋸
歯状の複数のカム歯81を備える。前記カム歯81は、
少なくとも、ノック操作時、前記回転子7の突条71の
傾斜面状の後端部71aと係合可能である。また、前記
ノック棒8外面には、抜け止め突起82が設けられ、前
記抜け止め突起82と、軸筒2内面に設けた当接壁(例
えば、軸筒2内面の内向突起、あるいはスライド孔23
の内壁)との当接により、前記ノック棒8が軸筒2後端
より脱落することを防止できる。
【0033】(出没機構の作用) ・突出操作 ペン先12を没入状態(図7)から突出
状態(図4)にする際、軸筒2後端より突出のノック棒
8の後端部を前方へ押圧操作する。このとき、ノック棒
8前端のカム歯81と、レフィル11後端に当接する回
転子7に形成した突条71の傾斜面状の後端部71aと
が係合する。そのため、前記押圧操作と同時に、前記回
転子7が、その突条71の側面部71bをカム筒5の縦
溝52内を摺動させながら、前方に移動される。その
後、前記突条71が前記縦溝52から前方に抜け出し、
前記回転子7が回転方向にフリーとなる。この時、ノッ
ク棒8のカム歯81と回転子7の後端部71aとの係合
によって、回転子7が回転方向に僅かに送られるため、
突条71の後端部71aがカム筒5のカム歯51と係止
される。前記回転子7の前方移動に伴って、レフィル1
1が、弾発体13の前方付勢に抗して前方に押圧され、
軸筒2の先端孔22から前方にペン先12が突出され
る。前記突条71の後端部71aとカム筒5のカム歯5
1との係止によって、ペン先突出状態が維持される。
【0034】・没入操作 ペン先12を突出状態(図
4)から没入状態(図7)にする際、前記突出操作同
様、軸筒2後端より突出のノック棒8の後端部を前方へ
押圧操作する。このとき、ノック棒8の前端のカム歯8
1と、レフィル11後端に当接する回転子7に形成した
突条71の傾斜面状の後端部71aとが係合する。その
ため、前記押圧操作と同時に、突条71の後端部71a
とカム筒5のカム歯51との係合が解除され、回転子7
が回転方向に僅かに送られる。前記回転子7は、レフィ
ル11を介して弾発体13により後方へ付勢されている
ため、前記押圧操作を解除した後、突条71の縦溝52
に沿った後方移動に伴い、後方に移動される。即ち、レ
フィル11が後方に移動され、先端孔22より前方に突
出していたペン先12が軸筒2内に没入される。
【0035】(レフィル)前記レフィル11は、先端に
ボールペンペン先12(例えば、先端に外径0.3mm
のボールを抱持したボールペンチップ)を備え、内部に
油性インキ又は水性インキと、該インキの消費に従って
前進する追従体(例えば、シリコンオイル等の高粘度流
体)とを収容したボールペンカートリッジである。前記
レフィル11は、軸筒2前端に螺着された先体21(前
端に先端孔22を有する先細状筒体)を取り外すことに
より、軸筒2内から取り出して交換可能である。また、
前記先体21の内面の段部43が、前記レフィル11を
前方付勢する弾発体13を保持している。
【0036】 第2実施例 図10及び図11に本発明の第2実施例を示す。本実施
例のノック式筆記具1は第1実施例の変形例であり、係
止部6及び玉部4の構成が第1実施例と異なり、他の構
成は第1実施例と同様である。
【0037】(玉部)図11(a)に示すように、玉部
4は、クリップ3前部内面に一体に形成され、凸曲面状
の前面41と、凸曲面状及び凹曲面状の後面42とを備
えた軸方向に延びる板状リブよりなる。前記玉部4の外
面の両側には、肩部45が形成されている。前記玉部4
は、前部が薄肉部47、後部が厚肉部46となり、前記
薄肉部47と前記厚肉部46との連接部分に前記肩部4
5が形成されている。
【0038】(係止部)図11(b)に示すように、係
止部6は、カム筒5外面に一体に形成され、傾斜面状の
前面61と傾斜面状の後面62とを備えた軸方向に延び
る2枚の板状リブよりなる。前記係止部6は、中央部に
軸方向の凹溝67が貫設され、該凹溝67の内面の両側
には、前記玉部4の肩部45が係合可能な段部66が形
成されている。
【0039】前記凹溝67は、前部に前記玉部4の薄肉
部47が挿入可能な幅狭部67b、後部に前記玉部4の
厚肉部46が挿入可能な幅広部67aが形成され、さら
に、前記幅狭部67bと前記幅広部67aとの連接部分
に前記段部66が形成されている。
【0040】尚、本発明において、ペン先12は、ボー
ルペンペン体の他にも、繊維ペン体、多孔質ペン体、軸
方向のインキ導出路を備えたプラスチック押出成形製ペ
ン体、細管ペン体、先端に切り割りを有する板状ペン体
(いわゆる万年筆のペン先)、シャープペンシル等、い
ずれであってもよい。
【0041】尚、本発明において、前記クリップ3の材
質は、合成樹脂製の他、金属製でもよい。また、クリッ
プ3は、軸筒2と一体に形成してもよいが、軸筒2と独
立した別部材の取り付けにより形成してもよい。
【0042】尚、本発明において、凹溝44の内側面に
設ける段部43は、凹溝44の内側面の両側に設ける構
成の他、凹溝44の内側面の片側に設ける構成でもよ
い。また、係止部6又は玉部4の外側面に設ける肩部6
3・45は、係止部6又は玉部4の外側面の両側に設け
る構成の他、係止部6又は玉部4の外側面の片側に設け
る構成でもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明ノック式筆記具は、前記請求項1
の構成により、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物
にスムーズに差し入れることが可能であることは勿論、
該被挟持物から筆記具を抜き取る際、スムーズに抜き取
ることが可能となる。
【0044】本発明ノック式筆記具は、前記請求項2の
構成により、軸筒内に係止部を収納するスペースが不要
となり、軸筒の外径を細く設定することかできる。
【0045】本発明ノック式筆記具は、前記請求項3の
構成により、筆記具をポケットや保持筒等の被挟持物に
スムーズに差し入れることが可能であることは勿論、該
被挟持物から筆記具を抜き取る際、スムーズに抜き取る
ことが可能となる。
【0046】本発明ノック式筆記具は、前記請求項4の
構成により、軸筒内に係止部を収納するスペースが不要
となり、軸筒の外径を細く設定することかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のペン先没入状態(セーフ
ティ機構作動後の状態/クリップ係合解除状態)の縦断
面図である。
【図2】図1の作用を説明する要部拡大縦断面図であ
る。
【図3】(a)は図1の玉部の拡大斜視図、(b)は図
1の係止部の拡大斜視図である。
【図4】図1のペン先突出状態の縦断面図である。
【図5】図4のA−A線拡大断面図である。
【図6】図4のB−B線拡大断面図である。
【図7】図1のペン先没入状態(セーフティ機構作動前
の状態/クリップ係合状態)の縦断面図である。
【図8】図1のカム筒の拡大縦断面図である。
【図9】(a)は図1のノック棒の拡大図であり、
(b)は図1の回転子の拡大図である。
【図10】本発明の第2実施例のペン先没入状態(セー
フティ機構作動後の状態/クリップ係合解除状態)の縦
断面図である。
【図11】(a)は図10の玉部の拡大斜視図、(b)
は図10の係止部の拡大斜視図である。
【図12】従来の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ノック式筆記具 11 レフィル 12 ペン先 13 弾発体 2 軸筒 21 先体 22 先端孔 23 スライド孔 3 クリップ 4 玉部 41 前面 42 後面 43 段部 44 凹溝 44a 幅広部 44b 幅狭部 45 肩部 46 厚肉部 47 薄肉部 5 カム筒 51 カム歯 52 縦溝 6 係止部 61 前面 62 後面 63 肩部 64 厚肉部 65 薄肉部 66 段部 67 凹溝 67a 幅広部 67b 幅狭部 7 回転子 71 突条 71a 後端部 71b 側面部 72 小径部 8 ノック棒 81 カム歯 82 抜け止め突起 9 被挟持物(保持筒)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸筒(2)後端より突出するノック棒
    (8)を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒(2)の外
    面より径方向外方に突出した係止部(6)が、軸筒
    (2)内のレフィル(11)の前方移動と共に前方移動
    してクリップ(3)前部内面より突出した玉部(4)と
    係合し、一方、クリップ(3)を持ち上げた際、前記係
    合状態が解除され、前記レフィル(11)の後方移動と
    共に前記係止部(6)が後方移動するセーフティ機構を
    有するノック式筆記具であって、前記係止部(6)は、
    その前面(61)及び後面(62)を曲面状又は傾斜面
    状とし、その外側面に肩部(63)を設けた軸方向に延
    びる板状体であり、一方、前記玉部(4)は、その前面
    (41)及び後面(42)を曲面状又は傾斜面状とし、
    前記係止部(6)が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝
    (44)を備え、前記凹溝(44)の内側面に前記係止
    部(6)の肩部(63)が係合可能な段部(43)を設
    けたことを特徴とするノック式筆記具。
  2. 【請求項2】前記係止部(6)は、径方向に非可撓性で
    ある請求項1記載のノック式筆記具。
  3. 【請求項3】軸筒(2)後端より突出するノック棒
    (8)を軸方向前方に押圧操作した際、軸筒(2)の外
    面より径方向外方に突出した係止部(6)が、軸筒
    (2)内のレフィル(11)の前方移動と共に前方移動
    してクリップ(3)前部内面より突出した玉部(4)と
    係合し、一方、クリップ(3)を持ち上げた際、前記係
    合状態が解除され、前記レフィル(11)の後方移動と
    共に前記係止部(6)が後方移動するセーフティ機構を
    有するノック式筆記具であって、前記玉部(4)は、そ
    の前面(41)及び後面(42)を曲面状又は傾斜面状
    とし、その外側面に肩部(45)を設けた軸方向に延び
    る板状体であり、一方、前記係止部(6)は、その前面
    (61)及び後面(62)を曲面状又は傾斜面状とし、
    前記玉部(4)が挿入可能な軸方向に貫設された凹溝
    (67)を備え、前記凹溝(67)の内側面に前記玉部
    (4)の肩部(45)が係合可能な段部(66)を設け
    たことを特徴とするノック式筆記具。
  4. 【請求項4】前記係止部(6)は、径方向に非可撓性で
    ある請求項3記載のノック式筆記具。
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