JP7053239B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

この発明は、釣竿の構造、詳細には釣竿を構成するブランクの後端部に装着された尻栓の取付構造に関するものである。
釣竿は一般に複数のブランクからなり、これらがテレスコピックを成す振出式に継がれたり、並継ぎその他の既知の継ぎ形式にて継がれる。一般に釣竿は、ブランク内への水分や埃の進入を防ぐために尻栓を備えている。この尻栓は、ブランクのメンテナンスが考慮され、釣竿の後端部に着脱自在に螺合される。従来の尻栓は、釣竿の後端面を封止するだけでなく、当該釣竿の装飾を兼ねることから、釣竿の後端に露出するようにデザインされる。
釣竿がいずれの継ぎ形式を採用しても、釣竿の後端部は、釣人が当該釣竿を把持する際のグリップとして機能する。ターゲットがヒットした場合、釣人は、釣竿の後端部を強く握り、あるいは自身の腹部や腰部に強く押し付けた状態で釣竿を操作する。このような場合、尻栓が釣竿から露出していることから、釣人が意図せずに尻栓が緩んでしまい、釣竿から脱落するおそれがある。そのため、従来では、尻栓にカバーが設けられることもある(たとえば、特許文献1参照)
特開2015-42158号公報
このカバーはゴム等で構成され、尻栓を完全に覆う。つまり、特許文献1に開示されたカバーは、敢えて尻栓の装飾機能を捨象し、尻栓の脱落防止を図ったものである。このカバーが設けられることにより、釣人にとっては釣竿の後端部が握りやすくなり、尻栓の脱落も防止される。
しかしながら、尻栓がカバーにより覆われると、当該尻栓の着脱作業が繁雑となる。また、尻栓が釣竿から露出されることによる装飾効果は大きく、やはり尻栓は、釣人から看取できるものであることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、尻栓を露出させ且つ尻栓の損傷や脱落を防止したグリップ構造を有する釣竿を提供することである。
(1) 本発明に係る釣竿は、元節の後端に設けられた筒状の端面部材と、上記元節の後端部の内側に軸方向に沿って後端側から先端側に向かって着脱自在に螺合された尻栓と、上記端面部材の外側に嵌め合わされた保護リングとを有し、上記尻栓の端面の周縁部に、当該端面に開口し且つ上記軸方向に延び、工具が係合可能な溝が形成されており、上記保護リングは、上記元節に螺合された尻栓の上記軸方向の後端側の端面及び上記溝を露出させる露出窓が形成されている。
この構成によれば、保護リングは、端面部材を介して確実に元節の後端部に取り付けられる。尻栓は、保護リングの露出窓から挿通され、元節の後端部の内側にねじ込まれる。この状態で、尻栓の後端側の端面、すなわち後端面は、上記露出窓から露出すると共に、尻栓の周面その他後端面以外の面は、上記保護リングにより覆われる。これにより、実釣において尻栓が釣人の身体と接触することにより緩んでしまうことがない。また、尻栓の後端面に上記溝が形成されているから、釣人は、たとえば鋭利な工具を上記溝に係合させることにより、尻栓を容易に回転させることができる。
(2) 上記端面部材の先端面に、上記元節の後端部を囲繞する装飾リングが保持されているのが好ましい。
この構成では、上記元節の後端部がより装飾される。
(3) 上記保護リングは合成ゴムからなり、外径が上記軸方向の先端側から後端側に向かって漸次拡径されているのが好ましい。
この構成では、釣人にとって元節の後端部が握りやすくなり且つ握り心地が向上する。
(4) 上記端面部材の外周面に突設された係合爪と、上記保護リングの内周面に形成された係合溝とが係合しているのが好ましい。
この構成では、実釣において釣人が激しく釣竿を操作しても、保護リングが容易に端面部材から外れることがない。
(5) 上記露出窓は、上記保護リングの側壁の後端に連続し、当該保護リングの径方向に突出した環状壁により区画されているのが好ましい。
この構成では、上記環状壁が保護リングの側壁の後端に径方向内側に突出したフランジを構成し、当該保護リングの一定の剛性を確保しつつ上記露出窓を区画する。これにより、保護リングの過度な弾性変形が抑えられ、上記尻栓の着脱作業が容易になる。
(6) 上記露出窓の内径は、上記尻栓の上記軸方向の後端側の端面の外径より小さく且つ上記溝の底径よりも大きく設定されているのが好ましい。
この構成では、上記溝が露出したまま尻栓がより確実に保護リングによって保持される。これにより、尻栓の着脱作業の容易性が維持されたまま、尻栓の緩みが確実に防止される。
この発明によれば、尻栓の後端面が露出することにより、尻栓の装飾効果が発揮される。しかも、当該尻栓の後端面以外の面が保護リングにより被覆されるから、実釣において尻栓が釣人の身体と接触することにより緩んでしまうことがない。したがって、尻栓の損傷や脱落が防止される。加えて、釣人は、尻栓の溝に工具等を係合させることにより、尻栓を容易に着脱することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿40の要部拡大図である。 図2は、図1におけるII-II断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る釣竿40の保護リング45の拡大断面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る釣竿40の尻栓10の外観斜視図である。 図5は、尻栓10の外観斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る釣竿40のグリップ42の後端部の拡大斜視図である。 図7は、尻栓10の正面図である。 図8は、尻栓10の右側面図である。 図9は、尻栓10の左側面図である。 図10は、尻栓10の縦断面図である。 図11は、他の実施形態に係る尻栓80の縦断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されながら説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る釣竿の一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る釣竿40の要部拡大図である。図2は、図1におけるII-II断面図である。
1.概略構成及びポイント
この釣竿40は、釣竿本体41と、これに設けられたグリップ42とを有する。釣竿本体41は、複数のブランクを備え、これらが軸方向24(釣竿本体41の中心軸25に沿う方向)にいわゆる振出式に継がれている。釣竿本体41を構成する各ブランクは、釣竿本体41の先端側から順に第1番節、第2番節と称され、最も後端側のブランクが元節43と称される。
図1及び図2が示すように、グリップ42は、元節43に取り付けられた被覆チューブ51と、元節43の後端部の外側に嵌め合わされた端面部材44と、元節43の内側に設けられた尻栓10と、保護リング45と、第1化粧リング46(特許請求の範囲に記載された「装飾リング」に相当)及び第2化粧リング47とを有する。元節43の後端部の内壁面60に雌ネジ61が形成されている。この雌ネジ61は、後述される尻栓10の雄ネジ14と螺合するようになっている。被覆チューブ51は、いわゆるカーボンパイプからなり、EVAテープ49を介して元節43に貼り付けられ、元節43の外周面を囲繞している。第1化粧リング46は、円筒形を形成され、典型的には、アルマイト処理されたアルミニウム合金からなる。第1化粧リング46は、被覆チューブ51の後ろ側52に嵌め込まれている。第2化粧リング47は、典型的には、アルマイト処理されたアルミニウム合金からなり、元節43の外側に嵌め込まれ、被覆チューブ51の前端と接している。
本実施形態に係る釣竿40の特徴とするところは、グリップ42の構造であり、前述のように元節43の内側に尻栓10がねじ込まれている点、元節43の後端部に端面部材44が設けられ、この端面部材44の外側に保護リング45が嵌め合わされている点、保護リング45に露出窓67が設けられ、尻栓10の後端面20が露出している点、及び当該後端面20に軸方向24に延びる溝31が形成されている点である。
2.端面部材
図2が示すように、端面部材44は、円筒状に形成されており、本実施形態では樹脂(好ましくは炭素繊維により強化された熱硬化性樹脂)からなる。端面部材44は、前側50から後ろ側52に向かって順に基部53、中央部54及び係合部55を有し、これらが一体的に形成されている。基部53及び係合部55は、円盤状を呈し、中央部54を基準にして径方向外側に突出している。前述のように、端面部材44の内側に元節43が挿入されている。
基部53の前端面56に被覆チューブ51の後端面48が突き合わされている。もっとも、被覆チューブ51は、EVAテープ49と共に省略されていてもよい。基部53の前端面56に溝57が設けられている。この溝57は、中心軸25を中心とする円形をなし、所定の深さに設定されている。第1化粧リング46は、この溝57に挿入され、固定されている。なお、第1化粧リング46及び溝57が省略されてもよい。前述のように、上記係合部55は径方向外側に突出しており、この突出した部分により係合爪58が構成されている。この係合爪58は、後述される係合溝59に嵌め合わされるようになっている。上記中央部54は、軸方向24沿って真直に延びる円筒状に形成されている。
3.保護リング
図3は、保護リング45の拡大断面図である。
保護リング45は、本実施形態では合成ゴム(典型的には、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR))からなり、円筒状に形成されている。図2及び図3が示すように、保護リング45の内径Eは、端面部材44の中央部54の外径に対応している。保護リング45の前端面62は、端面部材44の基部53の後端面63に当接する。この後端面63の外径は、上記前端面62の外径に対応している。保護リング45の内壁面64に上記係合溝59が形成されている。図3が示すように、溝59は、中心軸25を中心として上記内壁面64を周回している。この溝59の底面65の内径は、端面部材44の係合爪58の外径に対応している。
保護リング45の側壁69は、図2及び図3が示すように、その外径が前端面62側から後端面66側に向かって漸次拡大しており、保護リング45の外形形状は、外側に向かって膨らんでいる。保護リング45の側壁69は、所定位置68においてもっとも外側に膨出しており、当該所定位置68から後ろ側52に向かって、外径が縮小している。保護リング45の後端面66に貫通孔67が設けられている。この貫通孔67は、後に詳述されるように、尻栓10を露出させるものである。本明細書において、この貫通孔67は、露出窓67と称される。
本実施形態では、上記露出窓67は、上記後端面66に形成された環状壁68により区画されている。すなわち、環状壁68は、保護リング45の側壁69の後端に連続しており、径方向に突出している。つまり、環状壁68は、側壁69から内側に延びるフランジを形成しており、環状壁68の内周面により上記露出窓67が区画されている。露出窓67の内径Fは、尻栓10の外径(具体的には、尻栓10のフランジ16の外径)に対応して所定寸法に設定されている。この所定寸法Fについては、後述される。
4.尻栓
図4及び図5は、尻栓10の外観斜視図である。図6は、グリップ42の後端部の拡大斜視図である。
尻栓10は、尻栓本体11と、これに取り付けられたパッド12と、キャップ13とを備えている。尻栓本体11に雄ネジ14が形成されている。前述のように、この雄ネジ14が元節43(図2参照)に螺合することにより、尻栓10が元節43に装着される。図6が示すように、尻栓10が元節43に装着された状態で、後端面20が露出している。
図7~図9は、順に尻栓10の正面図、右側面図、左側面図であり、図10は、尻栓10の縦断面図である。
図4、図5及び図7が示すように、尻栓本体11は、主栓部15及びフランジ16と、Oリング17とを有する。主栓部15及びフランジ16は金属(典型的にはアルミニウム合金)からなり、一体的に形成されている。なお、主栓部15及びフランジ16は、樹脂により成形されていてもよい。
図4及び図10が示すように、主栓部15は、円筒状を呈する。主栓部15の外周面に上記雄ネジ14が形成されている。主栓部15の外径は特に限定されるものではなく、上記元節43の後端部の内径に対応して適宜設計される。また、主栓部15の内径も特に限定されないが、主栓部15の内径が大きく設定されることにより、尻栓10が軽量化される。
主栓部15の後端部にフランジ16が一体的に形成されている。このフランジ16と主栓部15との境界に、当該主栓部15の外周面を周回する溝が形成されている。この溝に上記Oリング17が嵌め込まれている。このOリング17は、合成ゴム等から構成され、汎用品が採用される。
フランジ16は、円盤状に形成されている。フランジ16の外径は特に限定されるものではなく、主栓部15の外径に対応して適宜設計される。ただし、主栓部15にOリング17が装着された場合に、当該Oリング17の外径よりもフランジ16の外径が大きくなるように設定される。フランジ16の肉厚Bは、本実施形態では4.3mmに設定されている。ただし、フランジ16は、前述のように元節の後端部に収容されるものであるから、肉厚Bは、2.0mm~10.0mmの範囲で適宜設定され得る。フランジ16の角部に面取加工が施されている。本実施形態ではR面加工が施されているが、C面加工であってもよいし、面取加工が省略されてもよい。
フランジ16の後端面20に円形の凹部21が設けられている。この凹部21は、大径部22と小径部23とを有しており、これらは軸方向24(図10において、尻栓10の中心軸25に沿う方向)に沿って連続している。大径部22は、フランジ16の後端面20に開口している。大径部22の内径は、軸方向24の後端側から先端側に向かって漸次縮径されている。つまり、大径部22の内壁面形状は、台形状を呈する。小径部23は、大径部22に連続し、軸方向24の先端側へ延びている。小径部22は底面26を有し、この底面26は、円形の平坦面である。凹部21の深さD(後端面20から底面26までの距離)は、特に限定されるものではないが、本実施形態では1.5mm程度に設定される。
図4及び図8が示すように、フランジ16の周縁30に複数の溝31が設けられている。この溝31は、フランジ16の周方向に均等に6カ所に配置されている。各溝31は、フランジ16の後端面20(特許請求の範囲に記載された「軸方向の後端側の端面」に相当)に開口し、軸方向24に延びている。本実施形態では6つの溝31が設けられているが、溝31の数は特に制限されることはなく、2つ以上であればよい。溝31の内壁面32は、円弧を成す曲面である。本実施形態では、内壁面32の曲率半径は1.25mmに設定されており、フランジ16の径方向に凹んでいる。上記内壁面32の曲率半径は、0.5mm~5.0mmの範囲で適宜設定され得る。なお、溝31の内壁面32の形状は、円弧状の曲面に限定されるものではなく、たとえば、矩形状に形成されていてもよい。
図4、図8、図10が示すように、パッド12は、円盤状を呈し、樹脂(典型的にはポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリオキシメチレン(POM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS))又は金属から構成される。パッド12は、先端面27及び後端面28を有し、先端面27は平面であり、後端面28は、外方に膨出する曲面である。パッド12の外径は、凹部21の小径部23の内径に対応している。パッド12の後端面28の中心29は上記中心軸25と一致し、先端面27を基準として、上記中心29の位置においてパッド12の高さが最大となる。パッド12の最大高さは、凹部21の深さDよりも大きく設定されている。このパッド12は、図10が示すように、凹部21に嵌め込まれている。具体的には、パッド12が上記小径部23に嵌め合わされ、パッド12の先端面17が小径部23の底面26に固着されている。パッド12の中心29は、当該パッド12の頂点となり、本実施形態では、パッド12の中心29は、フランジ16の後端面20より0.5mm~2.0mmだけ後端側に突出する(図7、図10参照)。
図5、図9、図10が示すように、キャップ13は、主栓部15に嵌め込まれている。キャップ13は段付き円柱状を呈し、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)その他のゴム又は樹脂からなる。もっとも、キャップ13が金属から構成されていてもよい。図10が示すように、キャップ13は、主栓部15に挿入される小径部72と、これに連続する大径部73とを有し、これらは一体的に形成されている。大径部73の外径は、主栓部15の外径に対応している。
キャップ13の中心に貫通孔35が設けられている。貫通孔35は、水抜き孔として機能する。キャップ13が設けられることにより、たとえば、釣竿を構成する各節が振出式にて継がれる場合、釣竿が収納状態のときは、元節43以外の各節の後端がキャップ13に当接する。つまり、キャップ13は、各節の座として機能する。したがって、キャップ13がゴムや樹脂から構成されるならば、各節の損傷が防止される。なお、キャップ13は、省略されてもよい。
キャップ13は、他の構造であってもよい。図11は、他の実施形態に係る尻栓80の縦断面図である。
同図が示すように、尻栓80の主栓部15は、縮径された先端部18を有する。この先端部18に雄ネジ14は形成されておらず、段部19が形成されている。尻栓80は、キャップ83を備えており、このキャップ83は、主栓部15の先端部18に被せられている。キャップ83はトレイ状に形成され、上記キャップ13と同様にNBRその他のゴム又は樹脂あるいは金属からなる。キャップ83は、円形の主板部33及び立板部34を有し、これらは一体的に形成されている。立板部34は、円筒状に形成されており、主板部33の周縁に連続して立設されている。同図が示すように、立板部34の内径は、主栓部15の先端部18の外径に対応している。この先端部18に立板部34が外嵌されることにより、キャップ13が主栓部15の先端側に取り付けられる。主板部33の中心に貫通孔85が設けられている。これにより、主板部33が容易に弾性変形することができ、たとえば、元節43以外の各節の後端がキャップ13にソフトに支持されるという利点がある。
5.作用効果
図2が示すように、尻栓10は、キャップ13が設けられた側(図4参照)から前側50に向かって保護リング45の露出窓67から挿通される。尻栓10の主栓部15は、元節43にねじ込まれる。図6が示すように、尻栓10の後端面20は、露出窓67から露出し、尻栓10の後端面20以外の面は、保護リング45により覆われる。このように、尻栓10の後端面20が露出することにより、尻栓10によって釣竿40(特にグリップ42の後端部)が装飾される。しかも、尻栓10は、保護リング45により被覆されるから、実釣において尻栓10が釣人の身体と接触することにより緩んでしまうことがない。
本実施形態では、端面部材44に隣接して第1化粧リング46が設けられているので、元節43の後端部がより装飾されるという利点がある。
また、保護リング45はNBRからなり、外形形状が前端面56から後端面66に向かって膨らんでいるので、釣人にとってグリップ42が握りやすく且つ握り心地が向上する。
さらに、端面部材44に設けられた係合爪58が保護リング45に形成された係合溝59に嵌め合わされているので、実釣において釣人が激しく釣竿40を操作しても、保護リング45が容易に端面部材44から外れることがない。
図2が示すように、尻栓10の主栓部15は、元節43にねじ込まれる。主栓部15にOリング17が設けられているから、元節43の防水が行われ、主栓部15の緩み止めが行われる。このとき、尻栓10のフランジ16は、保護リング45の内側に収容されるが、フランジ16の周縁30に溝31が形成されているから、当該溝31も露出窓67から露出する。釣人は、露出した溝31に所要の工具を引っ掛けることにより、尻栓10を回して容易に元節43から取り外すことができる。しかも、フランジ16が元節43から露出することにより、尻栓10が釣竿40の石突として機能する。つまり、釣竿40の後端を釣り場に載置したときに、フランジ16の後端面20が当接する。
本実施形態では、図2及び図6が示すように、径方向に突出する環状壁68が形成されることにより、保護リング45の一定の剛性を確保しつつ露出窓67が区画される。したがって、尻栓10の着脱時に保護リング45の過度な弾性変形が抑えられ、尻栓10の着脱作業が容易になるという利点がある。さらに、本実施形態では、前述のように、露出窓67の内径F(図3参照)は所定寸法に設定されている。具体的には、内径Fは、尻栓10の後端面20外径より小さく設定されている。同時に内径Fは、尻栓10に設けられた溝31の底径H(図8参照)よりも大きく設定されている。内径Fがかかる寸法に設定されたとしても、尻栓10の溝31は露出したままであるから、尻栓10の着脱作業の容易性は維持されつつ、より確実に尻栓10が保護リング45によって保持され、尻栓10の緩み止めがなされる。
また、本実施形態では、尻栓10のフランジ16(図2、図4参照)が円盤状を呈し、溝31の内壁面32が円弧面であるから、フランジ16がシンプルな形状となり、尻栓10の構造が簡略化される。しかも、溝31の形状もシンプルであり、尻栓10の製造コストが抑えられる。
溝31は、フランジ16周縁30に均等に配置されているから、工具を使った尻栓10の着脱作業が簡単になる。また、各溝31が尻栓10の見栄えを一層向上させる。
フランジ16の後端面20からパッド12が突出しているので、尻栓10が石突として機能する場合、パッド12が釣り場と接触する。つまり、フランジ16が直接に岩礁等と接触することが防止される。これにより、フランジ16の損傷が回避され、尻栓10の装飾機能が維持される。
特に、フランジ16の後端面20に露出するパッド12の後端面28は、フランジ16の中心29を頂点とする曲面であるから、パッド12も傷がつきにくくなる。したがって、尻栓10の装飾機能が一層維持される。
また、フランジ16が金属からなり、パッド12が樹脂から構成されることにより、尻栓10の装飾的効果は、一層向上する。
40・・・釣竿
41・・・釣竿本体
42・・・グリップ
43・・・元節
44・・・端面部材
45・・・保護リング
46・・・第1化粧リング
48・・・後端面
50・・・前側
52・・・後ろ側
53・・・基部
54・・・中央部
55・・・係合部
56・・・前端面
57・・・溝
58・・・係合爪
59・・・係合溝
60・・・内壁面
61・・・雌ネジ
62・・・前端面
63・・・後端面
64・・・内壁面
66・・・後端面
67・・・露出窓



Claims (6)

  1. 元節の後端に設けられた筒状の端面部材と、
    上記元節の後端部の内側に軸方向に沿って後端側から先端側に向かって着脱自在に螺合された尻栓と、
    上記端面部材の外側に嵌め合わされた保護リングとを有し、
    上記尻栓の端面の周縁部に、当該端面に開口し且つ上記軸方向に延び、工具が係合可能な溝が形成されており、
    上記保護リングは、上記元節に螺合された尻栓の上記軸方向の後端側の端面及び上記溝を露出させる露出窓が形成されている釣竿。
  2. 上記端面部材の先端面に、上記元節の後端部を囲繞する装飾リングが保持されている請求項1に記載の釣竿。
  3. 上記保護リングは合成ゴムからなり、外径が上記軸方向の先端側から後端側に向かって漸次拡径されている請求項1又は2に記載の釣竿。
  4. 上記端面部材の外周面に突設された係合爪と、上記保護リングの内周面に形成された係合溝とが係合している請求項1から3のいずれかに記載の釣竿。
  5. 上記露出窓は、上記保護リングの側壁の後端に連続し、当該保護リングの径方向に突出した環状壁により区画されている請求項1から4のいずれかに記載の釣竿。
  6. 上記露出窓の内径は、上記尻栓の上記軸方向の後端側の端面の外径より小さく且つ上記溝の底径よりも大きく設定されている請求項1から5のいずれかに記載の釣竿。

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