JP7262366B2 - 釣竿用グリップおよび釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は、釣竿用グリップおよび釣竿に関する。
従来、釣竿では、例えばヘラ竿のグリップ部として、コア、複数の尻栓、組紐により構成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-57098号公報
しかしながら、従来の釣竿用グリップでは、部品数が多いことから組み立てに手間と時間がかかり、作業性が低下するという問題があった。
また、従来の釣竿用グリップの場合には、組紐の凹凸や塗料の弾力によってグリップ力を確保しており、長期間の使用によりこれら凹凸や塗料が摩耗損失することで、グリップ力が低下することから、その点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、グリップ力の低下を抑えつつ、部品数を減らすことで組み立ての作業性を向上できる釣竿用グリップおよび釣竿を提供することである。
(1)本発明に係る釣竿用グリップは、細長棒状に形成された釣竿本体の後端部に設けられる釣竿用グリップであって、所定肉厚の筒状に形成され、前記釣竿本体の後端部の筒状に形成された芯材の外側に嵌合するコア部と、前記コア部の後端開口を塞ぐ尻栓部と、を有し、前記コア部と前記尻栓部とは、一体的に形成され、前記コア部を構成する周壁には、グリップ軸方向の全体にわたって空隙部が形成されていることを特徴としている。
本発明に係る釣竿用グリップによれば、中空で筒状のコア部と尻栓部とが一体化されているので、例えば3Dプリンタを使用して成形することが可能となる。そのため、複数個の部品から構成される従来の場合のような組み立てにかかる手間や時間を低減することができ、組み立て作業性を向上できる。
また、コア部を構成する周壁に空隙部が形成されているため、弾性を有するグリップ感が得られるとともに、握った力によってコア部が弾性的に変形することから、所定のグリップ力を恒久的に確保することができる。
(2)前記コア部の外周面には、肉厚方向に凹んだ多孔形状部が形成されたことを特徴としてもよい。
この場合には、釣人がグリップを握ったときに、コア部の外周面に形成される多孔形状部の凹部に手のひらの肉が食い込むため、その食い込み具合を調整することで、グリップ力を確保することができる。
(3)前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に凹んだ複数の切欠凹部であることを特徴としてもよい。
この場合には、コア部の表面側の外周壁に複数の切欠凹部が形成されているので、それら切欠凹部に対して手のひらの肉が浅く食い込むため、ソフトなグリップ感となる。さらにコア部の外周壁のみに多孔形状部(切欠凹部)が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。
(4)前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に貫通した複数の切欠孔であることが好ましい。
この場合には、コア部の表面側の外周壁に複数の切欠孔が形成されているので、それら切欠孔に対して手のひらの肉が深めに食い込むため、しっかりしたグリップ感となる。さらにコア部の外周壁のみに多孔形状部(切欠孔)が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。
(5)前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に貫通した複数の貫通穴であり、前記外周壁は、前記コア部の周方向及びグリップ軸方向に延在して格子状に配列された格子部が形成され、前記複数の貫通穴は、前記格子部によって形成されていることを特徴としてもよい。
この場合には、コア部の外周壁に複数の貫通穴が形成されているので、それら貫通穴に対して手のひらの肉が深めに食い込むため、しっかりしたグリップ感となる。さらにコア部全体に多孔形状部(貫通穴)が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。しかも、コア部が格子部によって格子状に形成されているので、組立時において釣竿の芯材にグリップを嵌合させる際に生じる曲げに強い形状となる。
(6)前記尻栓部は、前記コア部の外周壁と内周壁のそれぞれの後端部同士を接合させ、かつ前記外周壁に連続的に接続するように形成されていることを特徴としてもよい。
この場合には、コア部の外周壁と内周壁とがそれぞれの後端部で尻栓部によって一体的に接合されているので、二重構造となるコア部の後端側の強度を高めることができる。また、外周壁と内周壁との後端部分を尻栓部を利用して接合できるので、接合部としての別部位が不要となり、釣竿用グリップ全体の構成を簡略化でき、組み立て作業の効率化を図ることができる。
(7)コア部に被せられるように該コア部に一体的に形成され、当該釣竿用グリップの所定の外形を規定する被覆部が設けられ、前記コア部と前記被覆部とによって二層構造に形成されている構成であってもよい。
この場合には、被覆部もコア部とともに一体化されて形成することができるので、釣竿用グリップの組み立て作業の効率化を図ることができる。
(8)本発明に係る釣竿は、上記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載の釣竿用グリップを前記釣竿本体の後端部に設けた釣竿であって、前記尻栓部を一体的に設けた筒状の前記コア部を、前記釣竿本体の後端部の前記芯材の外側に嵌合させたことを特徴としている。
本発明に係る釣竿によれば、上述した(1)乃至(7)に記載の作用効果を発揮できる釣竿を提供することができる。
本発明に係る釣竿用グリップおよび釣竿によれば、グリップ力の低下を抑えつつ、部品数を減らすことで組み立ての作業性を向上できる。
本発明の第1実施形態によるグリップを備えた釣竿の構成を斜め竿先側から見た斜視図である。 図1に示すグリップを斜め竿尻側から見た斜視図である。 図1に示すグリップの側面図である。 図1に示すA-A線断面斜視図であって、グリップを半割にした図である。 図3に示すB-B線断面図であって、グリップを半割にした図である。 第2実施形態によるグリップの構成を斜め竿先側から見た斜視図である。 図6に示すグリップの側面図である。 図6に示すC-C線断面斜視図であって、グリップを半割にした図である。 図7に示すD-D線断面図であって、グリップを半割にした図である。 第3実施形態によるグリップの構成を斜め竿先側から見た斜視図である。 図10に示すE-E線断面斜視図であって、グリップを半割にした図である。 図11に示すグリップの構成を示す断面図であって、図5に対応する図である。
以下、本発明に係る釣竿用グリップおよび釣竿の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、へら竿を例に挙げて説明する。また、各図面において、各構成部材を視認可能な大きさとするために必要に応じて各構成部材の縮尺を適宜変更している場合がある。
(第1実施形態)
図1に示すように本実施形態の釣竿1は、細長棒状に形成された釣竿本体11の後端部(図4及び図5参照)にグリップ2(釣竿用グリップ)を備えて構成されている。
ここで、本実施形態では、釣竿1の長さ方向で先端側を竿先、手持ち側を竿尻とし、竿先から竿尻まで長さ方向を前後方向とし、前後方向で竿先側を前側、竿尻側を後側と定義する。また、本実施形態では、釣竿本体11の中心軸をとなる竿軸周りに周回する方向を周方向として定義する。
釣竿本体11は、細長の円筒形状に形成された複数(例えば3~4)の節を継いで1本の釣竿本体11を構成している。複数の節のうち竿先側の節が最も細径に形成され、竿尻側に向かう順に太径となっている。すなわち、先端側の第1節の後端部が第2節の先端部に嵌め込まれることになる。各節は、例えばカーボン繊維を巻回して筒状に形成する等、公知の要領で製造されている。複数の節は、これらが順に竿軸方向に嵌め合わされる並継形式で継がれることにより、実釣時の釣竿1として形成される。
グリップ2は、釣竿本体11のコア部材(芯材11a)に被せられ、釣人が釣竿1を操作する際に実際に握る部分であり、握りやすい外形形状に形成されている。グリップ2は、所定肉厚の筒状に形成され、釣竿本体11の後端部の筒状に形成された芯材11aの外側に嵌合するコア部3と、コア部3の後端開口を塞ぐ尻栓部4と、を有している。グリップ2は、コア部3と尻栓部4とが一体的に形成されている。グリップ2の部材として、例えば、ゴム材、樹脂材、金属、ABS系樹脂、ナイロン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等の弾性部材が採用されている。グリップ2は、例えば3Dプリンタを使用して成形することが可能である。
コア部3は、図3及び図4に示すように、全体として円筒状で略紡錘形に形成されている。コア部3を構成する周壁には、グリップ軸方向の全体にわたって空隙部3cが形成されている。コア部3の外径は、竿尻側で最大となる膨出部3aを有し、この膨出部3aから竿先側に向かうに従って滑らかに縮径されるように形成されている。コア部3の内径は、釣竿本体11の後端部に設けられる芯材11aの外径と略一致するように形成されている。
コア部3の外周面には、肉厚方向に凹んだ複数の切欠孔31(多孔形状部)が形成されている。コア部3は、外周壁32と内周壁33を有し、外周壁32と内周壁33との間に前記空隙部3cが形成されている。コア部3の外周壁32の形状は、グリップ2の外形形状を構成している。外周壁32は、内周壁33よりも厚みが大きい。
図4及び図5に示すように、外周壁32と内周壁33との間の空隙部3cには、外周壁32と内周壁33とを肉厚方向に連結する支柱壁34が設けられている。支柱壁34は、隣り合う切欠孔31同士の間で外周壁32と内周壁33とを連結し、空隙部3cをグリップ軸方向に複数に区画している。
このように空隙部3cに支柱壁34を設けることで、外周壁32を内周壁33との間で一定の間隔を保つことができる。また、コア部3を握ったときにその握った部分の外周壁32に適度な弾性変形を発生させることで適度なグリップ感が得られるとともに、グリップ2から手を離したときに外周壁32の弾性変形が復元し易くなる。そのため、グリップ力を維持でき、またグリップ2の外形の形状を長期的に維持することができる。さらに、支柱壁34を設けることで、外周壁32と内周壁33との接続面積が増えるので、コア部3として補強されることになる。
切欠孔31は、外周壁32の肉厚方向に貫通している。切欠孔31は、平面視で正六角形の開口により形成されている。複数の切欠孔31は、コア部3の周方向およびグリップ軸方向に沿って一定の間隔をあけて配列されている。本実施形態では、周方向に6つ、グリップ軸方向に8つが配置されている。コア部3は、切欠孔31が外周壁32と内周壁33との間の空隙部3cに連通し、グリップ2の外側から切欠孔31を通じて空隙部3c及び内周壁33が見える構成となっている。
内周壁33は、円筒状に形成され、径方向の内外を連通するような開口は形成されていない形状である。
尻栓部4は、図4及び図5に示すように、コア部3の外周壁32と内周壁33との後端部3bを接合させる接合部4aを有するとともに、この接合部4aで後端開口を塞ぐように形成されている。尻栓部4は、半球状の湾曲面を有し、コア部3の後端部3bに滑らかに連続している。
次に、このように構成されるグリップ2および釣竿1の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図5に示すように、本実施形態によるグリップ2では、中空で筒状のコア部3と尻栓部4とが一体化されているので、例えば3Dプリンタを使用して成形することが可能となる。そのため、複数個の部品から構成される従来の場合のような組み立てにかかる手間や時間を低減することができ、組み立て作業性を向上できる。
また、本実施形態では、コア部3が中空であるため、弾性を有するグリップ感が得られるとともに、握った力によってコア部3が弾性的に変形することから、所定のグリップ力を恒久的に確保することができる。
本実施形態では、コア部3の外周壁32に肉厚方向に貫通する複数の切欠孔31が形成されているので、釣人がグリップ2を握ったときに、コア部3の外周面に形成される多孔形状部をなす複数の切欠孔31の凹部に手のひらの肉が食い込むことになる。そのため、その食い込み具合を調整することで、グリップ力を確保することができる。
とくに本実施形態では、コア部3の表面側の外周壁32に複数の貫通した切欠孔31が形成されているので、それら切欠孔31に対して手のひらの肉が深めに食い込むため、しっかりしたグリップ感となる。さらにコア部3の外周壁32のみに切欠孔31が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。
また、本実施形態では、コア部3の外周壁32と内周壁33とがそれぞれの後端部3bで尻栓部4によって一体的に接合されているので、二重構造となるコア部3の後端側の強度を高めることができる。
さらに、外周壁32と内周壁33との後端部分を尻栓部4を利用して接合できるので、接合部としての別部位が不要となり、グリップ2全体の構成を簡略化でき、組み立て作業の効率化を図ることができる。
上述のように構成された本実施形態による釣竿用グリップおよび釣竿では、グリップ力の低下を抑えつつ、部品数を減らすことで組み立ての作業性を向上できる。
次に、他の実施形態による釣竿用グリップおよび釣竿について説明する。なお、上述した第1実施形態の構成要素と同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、これらについては、説明が重複するので詳しい説明は省略する。
(第2実施形態)
次に、図6乃至図9に示す第2実施形態によるグリップ2A(釣竿用グリップ)は、コア部3Aの外周壁32に形成される多孔形状部が肉厚方向に貫通しない複数の切欠凹部35とした構成となっている。切欠凹部35は、外周壁32の肉厚方向に凹んだ形状であり、凹部の開口形状は平面視で正六角形となっている。切欠凹部35は、上述した第1実施形態の切欠孔31の配列と同様に、コア部3Aの周方向およびグリップ軸方向に沿って一定の間隔をあけて配列されている。コア部3Aは、切欠凹部35が外周壁32と内周壁33との間の空隙部3c(図8及び図9参照)に連通しない構成となっている。内周壁33は、全体にわたって肉厚方向に貫通する部分を有しない。
また、図8及び図9に示すように、外周壁32と内周壁33との間の空隙部3cには、第1実施形態と同様に、外周壁32と内周壁33とを肉厚方向に連結する支柱壁34が設けられている。支柱壁34は、隣り合う切欠凹部35同士の間で外周壁32と内周壁33とを連結し、空隙部3cをグリップ軸方向に複数に区画している。支柱壁34の外周壁32に対する接続位置は、切欠凹部35が配置されていない領域とされる。支柱壁34を設けることによる作用、効果は、第1実施形態と同様にグリップ感の向上と、外周壁32の復元のし易さと、補強効果である。
第2実施形態によるグリップ2Aの場合には、コア部3Aの表面側の外周壁に複数の切欠凹部35が形成されているので、それら切欠凹部35に対して手のひらの肉が浅く食い込むため、ソフトなグリップ感となる。さらにコア部3Aの外周壁32のみに切欠凹部35が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。
また、本実施形態のグリップ2Aには、外周壁32に開口がないことから、全体にわたって剛性を高めることができ、例えば開口部分からき裂等の損傷を抑えることができるという利点がある。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態によるグリップ2Bについて、図10乃至図12に基づいて説明する。
第3実施形態のグリップ2B(釣竿用グリップ)は、コア部3Bが外周壁32と内周壁33を有し、外周壁32と内周壁33との間に中空が形成された構成である。外周壁32には、肉厚方向に貫通した複数の格子穴36(貫通穴、多孔形状部)が設けられている。外周壁32は、コア部3Bの周方向及びグリップ軸方向に延在して格子状に配列された格子部37が形成されている。複数の格子穴36は、格子部37によって平面視で矩形状の開口となっている。ここで、格子部37は、周方向に延在する周方向側格子壁37Aと、グリップ軸方向に延在する軸方向側格子壁37Bと、を有している。
格子部37のうち周方向側格子壁37Aの下端37aは、空隙部3cを通過して内周壁33まで延ばされて内周壁33の外周面33aに接続されている。そのため、本実施形態のグリップ2Bでは、コア部3Bの空隙部3cが周方向側格子壁37Aによって囲まれた領域になる。一方、軸方向側格子壁37Bの下端37bは、外周壁32の下端の位置に相当し、内周壁33に接続されずに離間した位置となっている。
本実施形態のコア部3Bは、周方向側格子壁37Aが外周壁32と内周壁33とを連結し、空隙部3cをグリップ軸方向に複数に区画している。周方向側格子壁37Aが形成されることで、外周壁32を内周壁33との間で一定の間隔を保つことができる。また、コア部3Bを握ったときにその握った部分の外周壁32に適度な弾性変形を発生させることで適度なグリップ感が得られるとともに、グリップ2Bから手を離したときに外周壁32の弾性変形が復元し易くなる。そのため、グリップ力を維持でき、またグリップ2Bの外形の形状を長期的に維持することができる。さらに、周方向側格子壁37Aを設けることで、外周壁32と内周壁33との接続面積が増えるので、コア部3Bとして補強されることになる。
本第3実施形態では、コア部3Bの外周壁に複数の格子穴36が形成されているので、それら格子穴36に対して手のひらの肉が深めに食い込むため、しっかりしたグリップ感となる。さらにコア部3B全体に格子穴36が形成されているので、グリップ時の圧縮力に抵抗することができ、グリップ力を維持することができる。しかも、コア部3Bが格子穴36によって格子状に形成されているので、組立時において釣竿の芯材にグリップ2Bを嵌合させる際に生じる曲げに強い形状となる。
以上、本発明による釣竿用グリップおよび釣竿の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形例には、例えば当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものなどが含まれる。
例えば、上記実施形態では、へら竿に適用されるものとして説明されているが、本発明は、へら竿に限定されるものではなく、一般にグリップを備えた釣竿に適用されるものであることは言うまでもない。
切欠孔31、切欠凹部35、格子穴36の形状は、上述した実施形態の六角形状や四角形状であることに限定されることはなく、適宜な形状に設定することが可能であり、複数が設けられた多孔形状部を構成していればよい。
また、上述した実施形態の他の実施形態として、コア部に被せられるように該コア部に一体的に形成され、釣竿用グリップの所定の外形を規定する被覆部を設け、コア部と被覆部とによって二層構造に形成されている構成としてもよい。この場合には、被覆部もコア部とともに一体化されて形成することができるので、釣竿用グリップの組み立て作業の効率化を図ることができる。
なお、コア部と被覆部とから形成される二層構造の部材は、一体的に成形されていれば各層が異なる材料であってもよい。
上述した実施形態では、同一の素材により全体を一体成型したグリップを対象としているが、各部位を異なる部材によって成形されていてもよい。例えば、コア部3の外周壁32と内周壁33とを異なる材料としてもよいし、コア部3と尻栓部4とを異なる材料とすることも可能である。
また、釣竿用グリップにおける外形、グリップ軸方向の長さ寸法、径寸法、肉厚等の構成は、釣竿の竿尻側の径寸法や釣竿本体の強度等の条件に応じて適宜設定することができる。
1 釣竿
2、2A、2B グリップ(釣竿用グリップ)
3、3A、3B コア部
3c 空隙部
4 尻栓部
11 釣竿本体
31 切欠孔(多孔形状部)
32 外周壁
33 内周壁
34 支柱壁
35 切欠凹部(多孔形状部)
36 格子穴(貫通穴、多孔形状部)
37 格子部
37A 周方向側格子壁
37B 軸方向側格子壁

Claims (9)

  1. 細長棒状に形成された釣竿本体の後端部に設けられる釣竿用グリップであって、
    所定肉厚の筒状に形成され、前記釣竿本体の後端部の筒状に形成された芯材の外側に嵌合するコア部と、
    前記コア部の後端開口を塞ぐ尻栓部と、を有し、
    前記コア部と前記尻栓部とは、一体的に形成され、
    前記コア部を構成する周壁には、グリップ軸方向の全体にわたって空隙部が形成され
    前記コア部の外周面には、肉厚方向に凹んだ多孔形状部が形成され、
    前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、
    前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、
    前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に貫通した複数の貫通穴であり、
    前記外周壁は、前記コア部の周方向及びグリップ軸方向に延在して格子状に配列された格子部が形成され、
    前記複数の貫通穴は、前記格子部によって形成されている、釣竿用グリップ。
  2. 前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、
    前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、
    前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に凹んだ複数の切欠凹部である、
    請求項1に記載の釣竿用グリップ。
  3. 前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、
    前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、
    前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に貫通した複数の切欠孔である、
    請求項1に記載の釣竿用グリップ。
  4. 前記尻栓部は、前記コア部の外周壁と内周壁のそれぞれの後端部同士を接合させ、かつ前記外周壁に連続的に接続するように形成されている、
    請求項2又は3に記載の釣竿用グリップ。
  5. 細長棒状に形成された釣竿本体の後端部に設けられる釣竿用グリップであって、
    所定肉厚の筒状に形成され、前記釣竿本体の後端部の筒状に形成された芯材の外側に嵌合するコア部と、
    前記コア部の後端開口を塞ぐ尻栓部と、を有し、
    前記コア部と前記尻栓部とは、一体的に形成され、
    前記コア部を構成する周壁には、グリップ軸方向の全体にわたって空隙部が形成され
    前記コア部の外周面には、肉厚方向に凹んだ多孔形状部が形成され、
    前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、
    前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、
    前記外周壁と前記内周壁とを肉厚方向に連結し、前記空隙部をグリップ軸方向に複数に区画する支柱壁が設けられ、
    前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に貫通した複数の切欠孔であり、
    前記切欠孔は、複数に区画された前記空隙部ごとに配置される、釣竿用グリップ。
  6. 前記切欠孔の前記グリップ軸方向の長さは、区画された一つの前記空隙部の前記グリップ軸方向の長さよりも短い、請求項5に記載の釣竿用グリップ。
  7. 細長棒状に形成された釣竿本体の後端部に設けられる釣竿用グリップであって、
    所定肉厚の筒状に形成され、前記釣竿本体の後端部の筒状に形成された芯材の外側に嵌合するコア部と、
    前記コア部の後端開口を塞ぐ尻栓部と、を有し、
    前記コア部と前記尻栓部とは、一体的に形成され、
    前記コア部を構成する周壁には、グリップ軸方向の全体にわたって空隙部が形成され
    前記コア部の外周面には、肉厚方向に凹んだ多孔形状部が形成され、
    前記コア部は、外周壁と内周壁を有し、
    前記空隙部は、前記外周壁と前記内周壁との間に形成され、
    前記外周壁と前記内周壁とを肉厚方向に連結し、前記空隙部をグリップ軸方向に複数に区画する支柱壁が設けられ、
    前記多孔形状部は、前記外周壁の肉厚方向に凹んだ複数の切欠凹部であり、
    前記切欠凹部は、複数に区画された前記空隙部ごとに配置され、かつ前記支柱壁に対して前記肉厚方向に重ならないように配置される、釣竿用グリップ。
  8. コア部に被せられるように該コア部に一体的に形成され、当該釣竿用グリップの所定の外形を規定する被覆部が設けられ、
    前記コア部と前記被覆部とによって二層構造に形成されている、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の釣竿用グリップ。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の釣竿用グリップを前記釣竿本体の後端部に設けた釣竿であって、
    前記尻栓部を一体的に設けた筒状の前記コア部を、前記釣竿本体の後端部の前記芯材の外側に嵌合させた、釣竿。
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