JP7120987B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧力により弾性変形する弾性チューブを有し、被駆動部材を駆動するアクチュエータに関する。
流体圧式のアクチュエータには、径方向および長手方向に弾性変形する弾性チューブを用いたものがある。ゴム等の可撓性チューブを有し可撓性チューブを被覆する被覆チューブを補強部材とする弾性チューブは、マッキンベン型アクチュエータと言われ、人工筋肉等として使用されている。流体圧式のアクチュエータに使用される弾性チューブには、特許文献1に記載されるように、合成ゴムからなる管状弾性体と、高弾性率繊維からなり管状弾性体の内部に組み込まれる複数本の芯線とを有するものがある。管状弾性体つまり可撓性チューブの内部に組み込まれる補強部材としては、可撓性チューブの円周方向にリング状に組み込まれるタイプと、長手方向に組み込まれるタイプとがある。
このような流体圧式のアクチュエータの弾性チューブの両端部には、特許文献1に記載されるように、係止部材が装着される。係止部材は弾性チューブによって駆動される被駆動部材に取り付けられるとともに、弾性チューブの内部空間に流体を供給するための連通孔や給排ポートを有している。
特開2001-355608号公報
特許文献1に記載されるアクチュエータにおいては、弾性チューブの両端部は係止部材の外側に嵌合され、圧着リングが弾性チューブの管状弾性体を外側から挟持するようにしている。従来のアクチュエータにおいては、弾性チューブの両端部には係止部材が挿入され、弾性チューブの外側に圧着リングや締結リングが締め付けられている。このため、アクチュエータを組み立てるには、弾性チューブの両端部に係止部材を圧着リングや締結リングを用いて固定する工程が必要であり、アクチュエータの組立に時間がかかるという問題点がある。
本発明の目的は、流体圧式のアクチュエータの組立性を向上することにある。
本発明のアクチュエータは、可撓性チューブと補強部材とを備え、内部空間が形成される弾性チューブと、1本の前記弾性チューブの両端部の外面に嵌合され、前記弾性チューブの外面に固定される外側スリーブと、前記弾性チューブの両端部の内面に嵌合され、前記弾性チューブを前記外側スリーブに押し付ける円筒形状の内側スリーブと、前記外側スリーブ回動自在に装着される装着ブロックと、を有し、前記内部空間に供給される流体圧力により前記弾性チューブを径方向および長手方向に弾性変形させるアクチュエータであって、前記装着ブロックは、1つの前記外側スリーブが回動自在に装着される装着孔が設けられた本体部と、前記装着孔に設けられ、前記外側スリーブが挿入されるときには外側スリーブが挿入される方向に弾性変形し、前記外側スリーブに取り外される方向の外力が加えられるときには、前記外側スリーブを回動自在としつつ前記外側スリーブに食い込んで外側スリーブの移動を阻止するロック爪と、前記ロック爪よりも前記装着孔の開口部側に移動自在に装着され、前記ロック爪の前記外側スリーブに対する食い込みを解除する開放リングと、を有する。
弾性チューブの両端部には外側スリーブが設けられており、外側スリーブを装着ブロックに装着することにより、アクチュエータを容易に組み立てることができ、アクチュエータの組立性を向上させることができる。外側スリーブ装着ブロック回動自在に装着されているので、外側スリーブが装着ブロックに装着された状態のもとで、弾性チューブの捩れをなくすことができ、動作特性の良いアクチュエータを容易に組み立てることができる。内側スリーブが弾性チューブを外側スリーブに向けて押し付けるので、外側スリーブに接着剤により固定された弾性チューブが外側スリーブから剥離することが防止され、アクチュエータの耐久性を向上させることができる。
一実施の形態であるアクチュエータを示す斜視図であり、(A)はアクチュエータに流体圧力が加えられていない状態を示し、(B)はアクチュエータに流体圧力が加えられた状態を示す。 (A)は図1(A)の正面図であり、(B)は図1(B)の正面図である。 アクチュエータの分解斜視図である。 アクチュエータエレメントの両端部を示す拡大断面図である。 (A)~(D)はアクチュエータエレメントの製造手順を示す工程図である。 アクチュエータの両端部を示す拡大断面図である。 アクチュエータエレメントの端部に装着された装着ブロックを示す拡大断面図である。 複数のアクチュエータエレメントを有するアクチュエータの一例を示す斜視図である。 複数のアクチュエータエレメントを有するアクチュエータの他の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図面に示されるアクチュエータ10は、図1~図4に示されるように、弾性チューブ11を有している。弾性チューブ11は、可撓性チューブ12とその外側に設けられる補強部材としての被覆チューブ13とを有し、可撓性チューブ12の内側に内部空間14が形成される。
可撓性チューブ12は、フッ素樹脂またはケイ素樹脂により製造されており、径方向および長さ方向に弾性変形自在である。可撓性チューブ12の材料としては、これらの樹脂に限られず、弾性変形自在の材料であれば、他の合成樹脂、合成ゴム等を使用することができる。さらに、図示する可撓性チューブ12は、1層の構造であるが、材料が同一または相違した複数の積層構造としても良い。
被覆チューブ13は、ポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維等からなる繊維を管状つまりチューブ形状に編み上げて形成される網状構造の組紐チューブである。被覆チューブ13は、軟質の可撓性チューブ12の外側に接触している。組紐チューブを構成する繊維の間の隙間を介して、可撓性チューブ12の一部は外部に露出される。可撓性チューブ12の外側に被覆チューブ13を設けると、弾性チューブ11の強度が高められる。被覆チューブ13としては、1層の組紐チューブに代えて複数層の組紐チューブを積層させたものでも良い。さらに、被覆チューブ13の材質としては、金属製のワイヤを編み上げて形成したものや、可撓性チューブ12とは相違した材料の合成樹脂や合成ゴム等により形成したものを使用することができる。また、被覆チューブ13を組紐チューブとすることなく、可撓性チューブ12の外面全体を覆うような隙間や孔のないチューブでも良い。
図3および図4に示されるように、外側スリーブ15が弾性チューブ11の両端部の外面に嵌合されており、1つの外側スリーブ15に対して1本の弾性チューブ11が嵌合される。また、外側スリーブ15と弾性チューブ11は、外側スリーブ15の内面と弾性チューブ11の外面との間に塗布される接着剤18により固定される。外側スリーブ15は、外周がストレートな円周面である円筒部16と、円筒部16の一端部に一体に設けられ円筒部16よりも大径のフランジ部17と、円筒部16と同軸に設けられ円筒部16とフランジ部17を貫通する貫通孔21を有し、合成樹脂または金属により製造される。外側スリーブ15は、円筒部16とフランジ部17に端面が形成される。円筒部16に形成される端面を円筒部端面15a、フランジ部17に形成される端面をフランジ部端面15bとすると、円筒部端面15aが弾性チューブ11の端面とほぼ一致し、反対側のフランジ部端面15bが弾性チューブ11の長手方向中央部側を向いている。
フランジ部17は、円筒部16から径方向外方に突出している。また、フランジ部17の外面には、フランジ部端面15bに向けて外径が大きくなる方向に傾斜した外側のテーパ面22が形成されている。貫通孔21は、ストレート部21aとフランジ部端面15bに向けて内径が大きくなる方向に傾斜した内側のテーパ面21bからなる。テーパ面21bは、フランジ部17の内面に形成されている。フランジ部17は、円筒部16から径方向外方に突出していれば良く、フランジ部端面15bの形状を円形以外の形状としても良い。例えば、フランジ部端面15bの形状を楕円や長円形、多角形状としても良い。
図4に示されるように、金属または樹脂製の内側スリーブ23が弾性チューブ11の両端部の内面に嵌合される。内側スリーブ23は、全体が円筒形状であり弾性チューブの内部空間14と外部空間を連通する貫通孔23aが形成されている。また、貫通孔23aは、円筒部端面15aに向けて開口する。図面では省略しているが、内側スリーブ23の外径と外側スリーブ15のストレート部21aの内径との差は、弾性チューブ11の厚さよりも小さい。そのため、弾性チューブ11は外側スリーブ15に向けて径方向外方に押し付けられている。この内側スリーブ23により弾性チューブ11が径方向内方に向けて変位することが抑制されている。そのため、弾性チューブ11を外側スリーブ15から引き抜く力が加えられても、外側スリーブ15の内面と弾性チューブ11の外面が接着剤18により固定されているので、外側スリーブ15から剥離することが防止される。このように、弾性チューブ11とその両端部の外面に嵌合される外側スリーブ15と、両端部の内面に嵌合される内側スリーブ23とにより、アクチュエータエレメント24が形成される。剥離防止機能を有する内側スリーブ23により、アクチュエータエレメント24およびアクチュエータ10の耐久性を向上させることができる。
図5(A)~(D)は、アクチュエータエレメント24の製造手順を示す工程図である。予め所定の長さの可撓性チューブ12と被覆チューブ13とからなる弾性チューブ11と外側スリーブ15と内側スリーブ23とがそれぞれ図示する形状に製造される。
図5(A)に示されるように、外側スリーブ15が弾性チューブ11の外側に嵌合される。このときには、外側スリーブ15は、円筒部端面15aと弾性チューブ11の端面が内側スリーブ23の長さ寸法Lよりも長い距離を離れるように位置決めされる。次いで、図5(B)に示されるように、弾性チューブ11の内側に内側スリーブ23が嵌合される。内側スリーブ23の端面は外側スリーブ15の円筒部端面15aにほぼ一致した位置に設定される。
次いで、図5(C)に示されるように、接着剤18が弾性チューブ11の端部外面に塗布される。接着剤18は、弾性チューブ11の端部のうち、ほぼ内側スリーブ23に対応した領域に塗布される。接着剤18が塗布される領域の軸方向長さは、ストレート部21aの軸方向長さ以下とすることが望ましい。このようにして、接着剤18を弾性チューブ11の端部外面に塗布した後に、図5(D)に示されるように、外側スリーブ15を接着剤18が塗布された領域にずらし、外側スリーブ15の円筒部端面15aを弾性チューブ11の端面にほぼ一致させる。図5はアクチュエータエレメント24の一端部を示すが、弾性チューブ11の両端部に外側スリーブ15と内側スリーブ23とを同様の手順で組み付けることにより、図3に示されるアクチュエータエレメント24が組み立てられる。
図1および図2に示されるように、装着ブロック25aがアクチュエータエレメント24の一端部に装着され、装着ブロック25bがアクチュエータエレメント24の他端部に装着される。それぞれの装着ブロック25a、25bに対してアクチュエータエレメント24の外側スリーブ15は相対的に回動自在である。
図6および図7に示されるように、装着ブロック25aは、円筒形状の本体部26aを有している。本体部26aには装着孔27が設けられており、装着孔27には外側スリーブ15が装着される。装着孔27は、外側スリーブ15の円筒部16の外径よりもやや大径であり、円筒部16が挿入される小径部28と、径方向の段差面31を介して小径部28に連なる大径部29とを有し、大径部29は本体部26aの開口端面に連通している。装着孔27の底面32を突き当て面として、外側スリーブ15の円筒部端面15aが底面32に突き当てられて外側スリーブ15が装着孔27内に挿入される。
外側スリーブ15と装着孔27との間をシールするシール部材33が装着孔27の大径部29内に装着されている。シール部材33は、段差面31に突き当てられる。
ガイドリング34が装着孔27の大径部29内に嵌合され、ガイドリング34のストッパ部35は本体部26aの開口端面に突き当てられる。ロック爪36が取付リング37によりガイドリング34の内側に取り付けられる。また、開放リング38がロック爪36よりも本体部26aの開口部側に軸方向に往復移動自在に装着される。このように、装着孔27に装着されるシール部材33、ガイドリング34、ロック爪36、取付リング37、開放リング38によってスリーブ着脱部40が構成される。
外側スリーブ15が装着孔27内に挿入されるときに、ロック爪36の先端が外側スリーブ15に押し付けられて、ロック爪36の先端部は外側スリーブ15が挿入される方向、つまり図7において左方向に弾性変形する。外側スリーブ15を装着孔27内に挿入すると、アクチュエータエレメント24の端部に装着ブロック25aが装着される。アクチュエータエレメント24の端部に装着ブロック25aが装着された状態のもとでは、外側スリーブ15を装着ブロック25aに対して回動させることができる。
一方、外側スリーブ15が装着ブロック25aから取り外される方向へ外側スリーブ15に外力が加えられると、ロック爪36は外側スリーブ15に食い込んで外側スリーブ15の移動を阻止する。したがって、アクチュエータエレメント24が装着ブロック25aから外れることが防止される。このように、ロック爪36によって、装着孔27から外側スリーブ15の取り外しを防止していても、外側スリーブ15は装着孔27内において回動自在である。
ロック爪36の先端部に突き当てられる開放爪39が開放リング38の内方端部に設けられ、操作部41が開放リング38の外方端部に設けられている。開放リング38はガイドリング34のストッパ部35に係合する係合部42を有し、本体部26aから開放リング38が外れないようになっている。外側スリーブ15が装着孔27内に装着された状態で、作業者が開放リング38を装着孔27の内方に挿入すると、ロック爪36の外側スリーブ15に対する食い込みが解除される。食い込みが解除された状態で、アクチュエータエレメント24を装着ブロック25aから取り外す方向に引っ張ると、アクチュエータエレメント24を容易に装着ブロック25aから外すことができる。外側スリーブ15の円筒部16の軸方向長さは、底面32から開放リング38の外方端面までの距離よりも長く、フランジ部17は径方向外方に突出しているので、外側スリーブ15のフランジ部17と開放リング38の操作部41との間のスペースに指を挿入して取り外し操作を行うことができ、テーパ面22を操作面として、アクチュエータエレメント24の取り外し操作を容易に行うことができる。また、フランジ部17とテーパ面22によって、開放リング38の誤操作を防ぐことができる。
弾性チューブ11の両端部には外側スリーブ15が固定されており、外側スリーブ15を装着ブロック25a、25bに挿入することにより、アクチュエータ10を容易に組み立てることができる。しかも、アクチュエータエレメント24を交換する場合にも、簡単に装着ブロック25a、25bからアクチュエータエレメント24を取り外すことができる。さらに、誤操作で装着ブロック25a、25bからアクチュエータエレメント24が取り外されることを防止できる。このように、アクチュエータ10においては、1つの装着ブロック25a、25bに対して1つのアクチュエータエレメント24が組み付けられている。
弾性チューブ11の内部空間14に連通する連通孔43が装着ブロック25aの本体部26aに設けられており、外部から連通孔43に供給された圧縮空気、水、油等の流体は、内部空間14内に注入される。内部空間14内に流体圧力が供給されると、図1(B)および図2(B)に示されるように、弾性チューブ11は径方向に膨張するとともに長手方向に収縮する。弾性チューブ11が膨張すると、弾性チューブ11の内側のテーパ面21bに対応する部位は、図4において二点鎖線で示すように、テーパ面21bに接触する。これにより、弾性チューブ11のうちテーパ面21bに対応する部分には、テーパ形状の弾性変形部を発生させ、弾性チューブ11のうちストレート部21aとテーパ面21bとの境界部の変形端は大きく屈曲することがない。
これに対し、テーパ面21bを設けることなく、貫通孔21とフランジ部端面15bのエッジを直角にすると、弾性チューブ11の弾性変形部の変形端がエッジに接触する。したがって、アクチュエータ10が繰り返して使用されると、弾性チューブ11の変形端に亀裂発生し、アクチュエータ10の耐久性が低下する可能性があるが、テーパ面21bを設けることにより、アクチュエータ10の耐久性を向上させることができる。
内部空間14内に注入された流体は、連通孔43から外部に排出することができる。流体が外部に排出されると、図1(A)および図2(A)に示されるように、弾性チューブ11は径方向に収縮するとともに長手方向に伸長する。
図6には2つの装着ブロック25a、25bが示されている。一方の装着ブロック25aは連通型であり、装着孔27が本体部26aの両端部に設けられ、両方の装着孔27は本体部26aに設けられた連通孔43により連通している。装着ブロック25aは長手方向中央部を中心に対称形状であり、本体部26aの両端部に形成された大径部29には、図7に示した構造と同様に、スリーブ着脱部40が設けられている。したがって、この装着ブロック25aの両端部にはそれぞれアクチュエータエレメント24を装着したり、流体供給用のチューブを装着したりすることができる両端接続型である。アクチュエータエレメント24と、他端に装着されたアクチュエータエレメント24または流体供給用のチューブは、開放型の装着ブロック25aにより連通状態となる。
これに対し、他方の装着ブロック25bは閉塞型であり、弾性チューブ11の内部空間14に連通する連通孔43は、本体部26bの端壁により閉塞され外部への連通が遮断されている。この装着ブロック25bの大径部29には、図7に示した構造と同様に、シール部材33、ガイドリング34、ロック爪36、開放リング38が設けられており、アクチュエータエレメント24の外側スリーブ15に装着ブロック25bを装着することができる。
装着ブロック25bの本体部26bの端壁に、破線で示すように、連通孔43を外部に連通させる開口孔44を設けると、装着ブロック25bは、弾性チューブ11の内部空間14に流体を供給することができる開放型となる。
1つのアクチュエータエレメント24の両端部を被駆動部材に装着して使用する場合は、一端部に閉塞型の装着ブロック25bを装着し、他端部に開口孔44が設けられた装着ブロック25bを装着することができる。その場合には、一端部側から流体圧を供給して弾性チューブ11を弾性変形させる。複数本のアクチュエータエレメント24を直列に接続する場合には、両端接続型であって開放型の装着ブロック25aが使用される。
アクチュエータエレメント24とその両端部に装着された装着ブロック25a、25bとを備えたアクチュエータ10は、ソフトアクチュエータとも言われ、リハビリや介護補助用のパワーアシスト用のロボットや医療手術支援ロボットなどを被駆動部材としてこれらを駆動するための人工筋肉として利用することができる。アクチュエータ10が被駆動部材に装着されるときには、両端部の装着ブロックがそれぞれ被駆動部材に装着される。アクチュエータ10が被駆動部材に装着された状態のもとでは、弾性チューブ11が捩れていると、所望の作動特性を得ることができなくなる。アクチュエータ10においては、アクチュエータエレメント24を装着ブロック25a,25bに取り付けるときに、アクチュエータエレメント24を回転させることなく取り付けることができる。さらに、アクチュエータエレメント24の両端部に設けられる外側スリーブ15はそれぞれの装着ブロックに対して回動自在なので、弾性チューブ11が捩れたとしても捩れを簡単になくすことができる。しかも、装着ブロック25a、25bはアクチュエータエレメント24に着脱自在なので、被駆動部材の種類に応じて、装着ブロックを容易に変更することができる。
図8および図9は、それぞれ複数のアクチュエータエレメントを有するアクチュエータの一例を示す斜視図である。
図8に示すアクチュエータ51は、平面状に配置される多数のアクチュエータエレメント24を有し、それぞれのアクチュエータエレメント24の一端部は装着ブロック52に装着され、他端部は装着ブロック53に装着される。それぞれの装着ブロック52、53は、真っ直ぐに伸びた棒状の本体部52a、53aを有している。本体部52aはそれぞれの弾性チューブ11内の内部空間14に連通する流体室が設けられており、流体室は給排ポート54に連通している。本体部52a、53aには、複数の装着孔27が設けられ、それぞれの装着孔27にスリーブ着脱部40が装着される。
図9に示すアクチュエータ61は、円柱形状に束ねられて配置される多数のアクチュエータ10を有し、それぞれのアクチュエータ10の一端部は装着ブロック62に装着され、他端部は装着ブロック63に装着される。それぞれの装着ブロック62、63は、外周面が円形の本体部62a、63aを有している。装着ブロック62はそれぞれの弾性チューブ11内の内部空間14に連通する流体室が設けられており、流体室は給排ポート64に連通している。本体部62a、63aには、複数の装着孔27が設けられ、それぞれの装着孔27にスリーブ着脱部40が装着される。複数のアクチュエータエレメント24を有するアクチュエータ51、61のように、給排ポート54を複数のアクチュエータエレメント24と連通させることで、アクチュエータ10を容易に組立てることができる。また、アクチュエータエレメント24のどれか1つが破損した場合、破損したアクチュエータエレメント24だけを交換できるのでアクチュエータ51、61のメンテナンス性が向上する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、弾性チューブ11を構成する補強部材としては、上述のように組紐チューブからなり網状構造の被覆チューブ13に限られず、繊維からなる芯材を弾性チューブ11の内部に長手方向に組み込んだ構造や、環状の繊維線材を弾性チューブの内部に長手方向に間隔を隔てて複数組み込んだ構造としても良い。また、特許文献1に記載のように、環状弾性体つまり弾性チューブ11に膨張規制部材を取り付けるようにしても良い。さらに、複数のアクチュエータエレメント24を有するアクチュエータにおいて、1つの装着ブロックに全てのアクチュエータエレメント24の一端を装着し、他端を複数の装着ブロックに装着するようにしても良い。
10 アクチュエータ
11 弾性チューブ
12 可撓性チューブ
13 被覆チューブ
14 内部空間
15 外側スリーブ
16 円筒部
17 フランジ部
18 接着剤
23 内側スリーブ
24 アクチュエータエレメント
25a、25b 装着ブロック
26a、26b 本体部
27 装着孔
28 小径部
29 大径部
34 ガイドリング
35 ストッパ部
36 ロック爪
38 開放リング
39 開放爪
41 操作部
43 連通孔
51、61 アクチュエータ
52、53、62、63 装着ブロック
54、64 給排ポート

Claims (7)

  1. 可撓性チューブと補強部材とを備え、内部空間が形成される弾性チューブと、
    1本の前記弾性チューブの両端部の外面に嵌合され、前記弾性チューブの外面に固定される外側スリーブと、
    前記弾性チューブの両端部の内面に嵌合され、前記弾性チューブを前記外側スリーブに押し付ける円筒形状の内側スリーブと、
    前記外側スリーブ回動自在に装着される装着ブロックと、を有し、前記内部空間に供給される流体圧力により前記弾性チューブを径方向および長手方向に弾性変形させるアクチュエータであって、
    前記装着ブロックは、1つの前記外側スリーブが回動自在に装着される装着孔が設けられた本体部と、
    前記装着孔に設けられ、前記外側スリーブが挿入されるときには外側スリーブが挿入される方向に弾性変形し、前記外側スリーブに取り外される方向の外力が加えられるときには、前記外側スリーブを回動自在としつつ前記外側スリーブに食い込んで外側スリーブの移動を阻止するロック爪と、
    前記ロック爪よりも前記装着孔の開口部側に移動自在に装着され、前記ロック爪の前記外側スリーブに対する食い込みを解除する開放リングと、
    を有する、アクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    前記補強部材は、繊維をチューブ形状に編み上げて形成され、前記可撓性チューブの外側に被覆される組紐チューブである、アクチュエータ。
  3. 請求項1または2記載のアクチュエータにおいて、
    前記外側スリーブの軸方向内方端に径方向外方に突出するフランジ部を設け、前記フランジ部の内面に、軸方向内方端面に向けて内径が大きくなる方向に傾斜した内側のテーパ面を形成し、前記弾性チューブが径方向に膨張するときに、前記弾性チューブに前記テーパ面に接触するテーパ形状の弾性変形部を発生させる、アクチュエータ。
  4. 請求項3記載のアクチュエータにおいて、
    前記フランジ部の外面に、軸方向内方端面に向けて外径が大きくなる方向に傾斜した外側のテーパ面を形成し、外側の前記テーパ面を操作面として前記外側スリーブを前記装着ブロックから取り外すようにした、アクチュエータ。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記弾性チューブの両端部に装着される前記装着ブロックは、前記内部空間を外部に連通させる連通孔が設けられた連通型の装着ブロックと、前記内部空間の外部への連通を遮断した閉塞型の装着ブロックとのいずれか一方である、アクチュエータ。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記装着ブロックは、前記外側スリーブが回転自在に装着される装着孔が複数設けられた本体部と、
    前記複数の装着孔のそれぞれに設けられ、前記外側スリーブが挿入されるときには外側スリーブが挿入される方向に弾性変形し、前記外側スリーブ取り外される方向の外力が加えられるときには、前記外側スリーブを回動自在としつつ前記外側スリーブに食い込んで外側スリーブの移動を阻止するロック爪と、
    前記ロック爪よりも前記装着孔の開口部側に移動自在に装着され、前記ロック爪の前記外側スリーブに対する食い込みを解除する開放リングと、
    を有する、アクチュエータ。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のアクチュエータにおいて、
    前記内側スリーブには、前記内部空間と外部空間を連通する貫通孔が設けられ、前記外側スリーブに設けられる円筒部端面に向けて前記貫通孔が開口し、前記内側スリーブの端面は前記円筒部端面にほぼ一致する位置に設定される、アクチュエータ。
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