JP6526742B2 - 掃除具用柄及び掃除具 - Google Patents
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Description
このような掃除具の柄部には、掃除具の使用時の操作性や、掃除具不使用時の収納の安定性等の向上のため種々の工夫が凝らされており、例えば、柄部を壁面等に立て掛けた際の安定性を向上させるため、柄部の上端部に弾性材料からなるエンドキャップが備えられたものが存在している(特許文献1参照)。
清掃シートが取り付けられるヘッド部とジョイント部を介して回動可能に接続され、柄本体と、使用者が把持するための把持部と、を有する掃除具用柄であって、
前記把持部は、
硬質部と、前記硬質部と比較して軟質な材料によって形成された軟質部と、を有し、
前記把持部の周面の一部には、柄本体と接続されている側と反対側の端部まで、前記硬質部が存在しており、
前記把持部の前記柄本体と接続されている側と反対側の面が、前記把持部の前記柄本体と接続されている側と反対側の先端に向けて傾斜した傾斜面として形成され、
前記軟質部は、前記把持部の周面の前記端部近傍を、前記先端側を除いて覆うように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、柄部を壁面等に立て掛けた際の安定性を向上させつつ、柄部の上端部を持った際にも、安定して清掃を行うことができる掃除具用柄を提供することができる。
前記把持部の周面の前記先端付近には、複数の突起部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、周面の先端側を壁面等に向けて立て掛けた場合における安定性を向上させた掃除具用柄を提供することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の掃除具用柄において、
前記把持部の周面の前記先端付近には、第2軟質部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、周面の先端側を壁面等に向けて立て掛けた場合における安定性を向上させた掃除具用柄を提供することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の掃除具用柄であって、
前記把持部は、周面に、前記把持部の軸方向に沿う溝状に形成された溝部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、壁面等に立て掛けた際の安定性をさらに向上させた掃除具用柄を提供することができる。
前記把持部は、周面に、滑り止め部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、着用者が把持した状態において滑りにくい掃除具用柄を提供することができる。
請求項1から5のいずれか一項に記載の掃除具用柄を備えた掃除具である。
本発明によれば、柄部を壁面等に立て掛けた際の安定性を向上させつつ、柄部の上端部を持った際にも、安定して清掃を行うことができる掃除具を提供することができる。
また、便宜的に、図1に示したようにX軸、Y軸及びZ軸並びに前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。
掃除具100は、清掃シートPが取り付けられるヘッド部1と、使用者が掃除具100を把持するための柄部2と、ヘッド部1と柄部2とを接続するジョイント部3と、を備えている。
ヘッド部1は、図1、図2及び図3に示すように、異なる材質によって形成された天面部11と底面部12とによって構成され、天面部11の上面の略中央部に、ジョイント部3を介して柄部2が取り付けられている。
天面部11は、X軸方向50mm〜150mm、好ましくは70mm〜120mm、Y軸方向200mm〜300mm、好ましくは220mm〜270mmの大きさを有する、Y軸方向に長い平面視略矩形状の部材であり、例えばABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)等の硬質な材料によって形成されている。
天面部11の上面側は、図2に示すように、Y軸方向両端部付近が高く、Y軸方向中央部付近が低くなるように形成されており、Y軸方向両端部付近に隆起部111が形成され、Y軸方向中央部付近に沈降部112が形成されている。
天面部11の下面側は、平面となるように形成され、底面部12の上面側と貼付されている。
隆起部111は、図2に示すように、正面視において天面部11の上面側のY軸方向両端部付近において、上方に向けて隆起するように形成されている。また、隆起部111は、図3に示すように、側面視においてX軸方向中央部付近が最も高く、前後方向からX軸方向中央部付近にむけて緩やかに隆起するように形成されている。
隆起部111は、最も高い部分において、ヘッド部1の厚みが10mm〜30mm、好ましくは15mm〜25mmとなるように形成されている。ヘッド部1の厚みが10mmより低いと、後述の取付部13へのシート取付け時に指の入りが悪くシートが外れやすくなり、ヘッド部1の厚みが30mmより高いと、ソファやラック下などの足の低い家具の下側への入り込みが困難となる。
また、隆起部111は、ヘッド部1の平面視における長手方向の両端部付近に形成されることが望ましいが、これに限られず、後述の第1ヨーク部31の2つの第1突起部311が並ぶ方向と同一の方向の両端部付近に形成されていればよい。
沈降部112は、図2に示すように、天面部11の上面側のY軸方向中央部付近において、両端部に形成された隆起部111から緩やかに沈降するように形成されている。
沈降部112は、ジョイント部3を介して柄部2が取り付けられる天面部11の中央部において、ヘッド部1の厚みが15mm以下、好ましくは12mm以下となるように形成されている。
底面部12は、図1、図2及び図3に示すように、例えばTPE(熱可塑性エラストマー)等の天面部11と比較して軟質な弾性変形可能な材料によって、平面視において天面部11と合同な略矩形状となるように形成されている。厚みはZ軸方向に1mm〜10mm、好ましくは3mm〜4mmに形成される。
用いられる材料のゴム硬度は60〜100(JIS K 6253で規定する、デュロメータタイプA(ショアA)で測定した値)がダスト捕集性の観点から好ましい。
底面部12は、上面側と下面側とが略平行となるように形成され、上面側において、天面部11と貼付されている。
底面部12の下面側には、図4に示すように、平面部121と、短手方向凹状部122と、長手方向凹状部123と、が形成されている。
平面部121は、図4に示すように、底面部12下面側の短手方向凹状部122及び長手方向凹状部123以外の部分を構成する、後述の線状リブ124を除いて略平面上に形成された部分である。
短手方向凹状部122は、図2及び図4に示すように、底面部12の下面側の短手方向(X軸方向)の両端部付近に形成された上方に向けて凹状となるように形成された部分である。これによって、掃除具100の使用時において、ヘッド部1の下面側の短手方向(X軸方向)の両端部付近は、床面に密着せず、床面との間に間隙が生じることとなる。
短手方向凹状部122は、最も凹んだ部分において、上方に0.1mm〜5mm、より好ましくは0.5mm〜3mm平面部121と比較して凹むように形成される。
長手方向凹状部123は、図3及び図4に示すように、底面部12の下面側の長手方向(Y軸方向)の両端部付近に形成された上方に向けて凹状となるように形成された部分である。これによって、掃除具100の使用時において、ヘッド部1の下面側の長手方向(Y軸方向)の両端部付近は、床面に密着せず、床面との間に間隙が生じることとなる。
長手方向凹状部123は、最も凹んだ部分において、上方に0.1mm〜5mm、より好ましくは0.5mm〜3mm平面部121と比較して凹むように形成される。
底面部12下面側の平面部121には、図4に示すように、底面視において線状となるように下方に凸となった線状リブ124が形成されている。
線状リブ124は、全てY軸方向に同一の高さを有するように形成され、具体的には、0.1mm〜2mm、より好ましくは0.2mm〜1mm下方に向けて突出するように形成される。また、各線状リブは、長さが1mm〜100mm、より好ましくは8mm〜85mm、幅が0.1mm〜2mm、より好ましくは0.2mm〜1.2mmの線状に形成される。
なお、線状リブ124には、底面視直線状に形成されたリブと、底面視曲線状に形成されたリブの双方を含む。
斜線リブ1241は、線状リブ124のうち、菱形リブ1242を除いた部分であり、平面部121のうち、菱形リブ1242が形成された部分を除いた略全面に形成されている。
斜線リブ1241は、図4に示すように、ヘッド部1の底面視において、ヘッド部1底面のX軸方向中央部から、前方又は後方に向かうにつれて、Y軸方向中央部に向けて、X軸に平行な方向から傾斜する線状に形成されている。
菱形リブ1242は、図4に示すように、線状のリブが、底面視略菱形上に配置された部分であり、平面部121のうち、X軸方向及びY軸方向における中央部と、X軸方向中央部であって、Y軸方向において中央部と端部との中間となる位置の2か所と、ヘッド部1下面の四隅付近の4箇所と、に形成されている。
底面部12下面側の長手方向(Y軸方向)の両端部付近の下面側には、X軸方向中央部に、Y軸方向に沿って直線状に形成された端部リブ125が形成されている。
端部リブ125は、平面部121から見て、下方向に1mm〜5mmの高さを有するように形成される。1mmより低いと溝の清掃を十分に行うことができなくなり、5mmより高いと床面の平面部の清掃の際に邪魔になる可能性が高くなる。ただし、端部リブ125は、Z軸方向に線状リブ124よりも高くなるように形成される必要がある。
なお、図4に示すように端部リブ125が、長手方向凹状部123に重なって形成されている場合においても、端部リブは、平面部121に対して上記の高さを有するように形成される必要がある。
また、端部リブ125は、Y軸方向の長さ10mm〜50mm、より好ましくは20mm〜30mm、X軸方向の幅0.1mm〜3mm、より好ましくは0.5mm〜1.5mmとなるように形成される。
端部リブが設けられていることによって、これを床面の溝に入り込ませることで、床面の平面部のみならず、溝の清掃を行うことも可能となる。
ヘッド部1の長手方向(Y軸方向)の両端部のX軸方向の中央部には、図1、図2及び図4に示すように、端部リブ125から連続する形で、Y軸方向に突出する端部突起部126が形成されている。端部突起部126は、ヘッド部1の長手方向(Y軸方向)の両端部から、0.5mm〜3mm、より好ましくは0.8mm〜2mm右方又は左方へ突出するように形成される。
天面部11上面の平面視四隅付近には、図1に示すように、取付部13が備えられている。取付部13は、天面部11上面の隆起部111上に形成された、周囲にEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等によって形成された爪部131が備えられた穴であり、清掃シートPを押し込み爪部131に引っ掛けることで、ヘッド部1に清掃シートPを取り付けることができる。具体的には、底面部12の下面側に清掃シートPを密着させ、底面部12の下面側からはみ出した部分の清掃シートPを天面部11の上面側に折り返し、天面部11の上面側に設けられた取付部13に押し込むことで、清掃シートPをヘッド部1に取り付けることとなる。
なお、取付部13の形状は、清掃シートPをヘッド部1に取り付けることができればよく、上記の形状には限られない。
柄部2は、掃除具100を使用する際に使用者がこれ把持するために用いられる棒状の部材であり、図1に示すように、柄本体21と、把持部22とを備える。なお、柄部2は、ヘッド部1に対してジョイント部3を介して回動可能に接続されるが、図1に示すようにヘッド部1上に垂直に立てた状態において前後方向、左右方向及び上下方向を定めて説明する。
柄本体21は、図1に示すように、例えばABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)、金属(アルミニウム、スチール、ステンレス)、ポリカーボネート、ポリプロピレン等の硬質な材料によって形成された棒状の部材であり、下端において、ヘッド部1の天面部11の上面側の略中央部に、ジョイント部3を介して接続され、上端部において、把持部22に接続されている。
柄本体21は、下端部付近において、図3に示すように、前後方向の厚みが左右方向の厚みと比較して薄くなるように形成されている。これによって、柄部2を低い状態に倒し易くなる。
なお、柄部2を低い状態に倒し易くなるという効果は減少するものの、柄本体21の下端部付近は、前後方向と、左右方向とにおいて同じ厚みとなるように形成してもよい。また、例えば後述の第2突起部321の強度を重視し、前後方向の厚みが左右方向の厚みよりも厚くなるように形成してもよい。
把持部22は、柄部2のうち、掃除具100の使用時に使用者が把持する部分であり、下端部において柄本体21に接続されている。
把持部22はZ軸方向に100mmから400mm、より好ましくは250mmから350mmの長さを有し、平面視において、最も太くなる部分で直径15mmから45mm、より好ましくは20mmから40mmの略円形となるように形成される。
なお、把持部22は、本実施形態のように柄本体21と別部材として形成されていてもよいし、一体として形成されていてもよい。
把持部22の上面は、図5(b)に示すように、Z軸に対して垂直な面(XY面)に対して、一方向に傾斜するように形成され、傾斜面22aが形成されている。傾斜面22aは、XY面に対して30°から80°、より好ましくは40°から70°傾斜するように形成される。また、傾斜面22aが、最もZ軸方向に高くなる点、すなわち、傾斜面22aの前端部を、先端22aaとする。
把持部22の周面22b、すなわち、把持部22の外面のうち、上面の傾斜面22a及び柄本体21と接続される下面を除いた面は、図5(a)から(d)に示すように、下端部付近及び傾斜面22aが形成された上端部付近を除いて、上方へ向かうにつれて、徐々に太くなる断面形状を有するように形成されている。
図5(c)及び(d)に示すように、把持部22上部の、傾斜面22aがZ軸方向に低くなっている側、すなわち後側には、柄本体が溝状にX軸方向へと凹となった溝部22cが形成されている。
溝部22cは、X軸方向に深さ0.5mmから5mm、より好ましくは1mmから3mm、Y軸方向に幅5mmから30mm、より好ましくは10mmから20mm、Z軸方向に長さ30mmから100mm、より好ましくは40mmから70mmとなるように形成される。
図5(a)から(d)に示すように、把持部22の上端部近傍には、傾斜面22aから、周面22b上部の、先端22aa側、すなわち、前側へと貫通する孔部22dが形成されている。
孔部22dは、図5(c)及び(d)に示すように、傾斜面22aが広く凹状に下方へ陥没した陥没部22daと、陥没部22daから、周面22b上部の先端22aa側へと貫通する貫通孔22dbと、からなる。
把持部22の周面22bの、先端22aa側、すなわち前側には、図5(a)及び(b)に示すように、周面22bの表面が水平方向の線状に複数箇所隆起した、滑り止め部22eが形成されている。
周面22bの、先端22aa付近には、図5(a)、(b)及び(d)に示すように、前方向に向かって突出する突起部22fが、Y軸方向に2個並ぶように備えられている。
突起部22fの夫々は、図5(a)、(b)及び(d)に示すように、周面22bに接する側が欠けた球状に形成され、球の直径が1mm〜10mm、より好ましくは2mm〜6mmとなるように形成される。また、周面22bからの高さが0.5mm〜5mm、より好ましくは1mm〜3mmに形成される。
なお、突起部22fは、先端22aa側を壁に向けて柄部2を立て掛けた際に、複数の点が壁に接するようにできるものであればよく、必ずしも2個に限定されず、より多数の突起部22fが備えられていてもよい。また、形状も球状には限定されない。
把持部22の下方には、図5(a)から(c)に示すように、柄本体21との連結に用いられる連結部22gが備えられ、把持部22は柄本体21の上部に、連結部22gを用いて着脱自在に取り付けられる。
連結部22gの構成としては、2本の棒状の部材を着脱自在に連結可能であれば、任意の構成を採用可能である。
なお、上記のように、把持部22が連結部22gを備えず、柄本体21と把持部22とが一体的に形成されていてもよい。
軟質部221は、熱可塑性エラストマー(スチレン系、オレフィン系)、ウレタン、EVA樹脂等の、後述の硬質部222と比較して軟質な材料によって形成される。具体的な硬度としては、ゴム硬度60〜100(JIS K 6253で規定する、デュロメータタイプA(ショアA)で測定した値)の材料によって形成されることが好ましい。
硬質部222は、把持部22の本体をなす部分であり、軟質部221以外の把持部22の全体である。
硬質部222は、プラスチック樹脂(ポリプロピレン)等の、軟質部221と比較して硬質な材料によって形成されている。
ジョイント部3は、図1、図2及び図3に示すように、ヘッド部1の天面部11の上面側の略中央部に備えられる第1ヨーク部31と、柄部2の下端部に備えられる第2ヨーク部32と、第1ヨーク部31と、第2ヨーク部32と、を接続する連結部33と、から形成されている。
第1ヨーク部31は、図1、図2、図3及び図7に示すように、ヘッド部1の天面部11の上面側中央部において天面部11と一体的に形成された、第1対向面部3111で向かい合う二つの対称形状の第1突起部311によって形成されている。なお、本実施形態においては、2つの対称形状の突起を備えて形成された、他の部材との接続に用いられる部分を「ヨーク部」と呼ぶ。
第1突起部311は、図1、図2、図3及び図7に示すように、X軸方向から見て、第1突起部311同士が対向する第1対向面部3111に向けて徐々に高さが高くなるように形成され、Y軸に沿って並ぶように配置されている。
第1対向面部3111は、図1、図2及び図7に示すように、第1突起部311同士が向かい合う面であり、天面部11の上面側から略垂直に立設する略矩形状に形成され、第1対向面部3111同士が平行となるように形成されている。
また、図5に示すように、第1対向面部3111には、穴部3113が形成されている。
穴部3113は、第1対向面部3111に形成された円柱状の穴であり、後述のように連結部33の第1回動軸心部331との接続に用いられる。
側面部3112は、図1、図2及び図7に示すように、第1対向面部3111の左右両側から連続して形成された、第1突起部311の、YZ平面と平行にX軸方向を向く面であり、ヘッド部1の天面部11の上面側から略垂直に立設するように形成されている。
第2ヨーク部32は、図1、図2、図3及び図8に示すように、柄部2の柄本体21の下端部において、軸方向に向けて延出する二つの対称形状の第2突起部321と、第2突起部321の第2対向面部3211の間に架け渡された第2軸部材322と、から形成されている。
第2突起部321は、図1、図3及び図8に示すように、柄本体21下端の、図1に示す状態におけるX軸方向の両端部に、第2対向面部3211同士が平行に向かい合うように柄本体21と一体的に形成されている。
また、第2対向面部3211同士が、2mm〜10mm、好ましくは3mm〜7mmの間隔を有するように形成されている。
第2軸部材322は、図8に示すように、第2対向面部3211の間を、Y軸方向中心部においてX軸に沿って架け渡すように、第2突起部321と一体的に形成されている。
連結部33は、図1、図2及び図3に示すように第1ヨーク部31と、第2ヨーク部32の間に介在する形で備えられ、図9に示すように、前方向から見て略三角形状に形成され、中心軸が立体交差する形で交わることなく直交する第1回動軸心部331と第2回動軸心部332とを備えている。
また、連結部33を形成する材料としては、例えばポリアセテートが用いられる。
第1回動軸心部331は、図9に示すように、連結部33の下端部に形成された、第1ヨーク部31との接続に用いられる部分であり、Y軸方向両端部に、円柱状の突出部3311を有する。
第1回動軸心部331は、突出部3311を除いた部分のY軸方向の幅が、第1突起部311の第1対向面部3111同士の間隔と略同一となり、また、突出部3311が、穴部3113と略同一の形状となるように形成されている。したがって、突出部3311を穴部3113に嵌め込むことで、連結部33を、Y軸周りに回動可能に第1ヨーク部31に装着することができる。
なお、図9に示す第1回動軸心部331のY軸に沿った中心軸を、第1軸心aとする。
第2回動軸心部332は、図9に示すように、連結部33の上端部に形成された、第2ヨーク部32との接続に用いられる部分であり、上端部の一部が切り欠かれ、前後方向に貫通した略円筒形状の第2装着孔部3321を有する。第2装着孔部3321は、内側に形成された円筒形状の空間の直径が、第2軸部材322の直径と略同一となる。また、X軸方向の長さが、第2軸部材322の長さと略同一となるように形成されており、第2装着孔部3321に、第2軸部材322を嵌め込むことで、連結部33を、X軸周りに回動可能に、第2ヨーク部32に固定することができる。
なお、図9に示す第2回動軸心部332のX軸に沿った中心軸を、第2軸心bとする。
本実施形態によれば、上記のように把持部22を形成することによって、掃除具100の使用者は、図6に示すように把持部22を把持する場合において、軟質な材料によって形成された軟質部221を把持することが可能となり、掃除具100を持ち易くなる。
本実施形態によれば、把持部22の周面の、傾斜面22aが最も高くなる先端22aa側が、軟質部221によって覆われておらず、把持部22の上端部まで硬質部222が備えられているため、図10に示すように、使用者が把持部22上端部を持って清掃を行う場合においても、把持部22に十分な強度が維持され、清掃が行い易くなる。
これによって、2点によって把持部22が壁に支えられることとなるので、掃除具100を壁に立て掛けた状態でさらに滑り難くなる。
図11に示す把持部22Aのように、突起部22fの代わりに、周面22bの先端22aa付近において一部だけ周面22bの前側を覆うように、第2軟質部223を形成してもよい。なお、図11(d)においては、軟質部221と第2軟質部223とが、先端22aa付近において接続された場合につき図示したが、軟質部221と第2軟質部223とが接続されず、それぞれ別個に形成されていてもよい。
また、突起部22fを備えた上で、さらに第2軟質部を備えてもよい。
なお、第2軟質部223は、周面22bと面一に形成されていてもよいし、これが前方に突出するように形成されていてもよい。
図12に示す把持部22Bのように、第2軟質部223Bが、貫通孔22db内部から、周面22bの貫通孔22db周辺までを覆うように形成されていてもよい。また、この場合、第2軟質部223Bは、前方に1mm〜10mm、より好ましくは5mm〜8mm突出するように形成される。
この場合も、上述の把持部22の上端部を把持した際の強度の維持という効果を損なうことなく、周面22bの先端22aa側を壁に向けて掃除具100を立て掛けた場合においても、これを倒れ難くすることができる。
なお、第2軟質部223Bは、前方に突出しないように形成してもよい。
図13に示す把持部22Cのように、周面22bの前側の貫通孔22dbの上部を形成することによって、突起部22fCが2個形成されるようにしてもよい。
この場合も、周面22bの先端22aa側を壁に向けて掃除具100を立て掛けた場合に、2点が壁に接することとなる。これによって、上述の把持部22の上端部を把持した際の強度の維持という効果を損なうことなく、周面22bの先端22aa側を壁に向けて掃除具100を立て掛けた場合においても、これを倒れ難くすることができる。
図5に示す把持部を備えた、上記実施形態に係る掃除具である。
具体的には、ヘッド部を平面視において長手方向240mm、短手方向95mmの矩形状に形成し、柄部を、Z軸方向に、全体の長さが1120mm、柄本体の長さが882mm、把持部の長さが282mmとなるように形成した。
把持部は、軟質部の材料としてエラストマー(TPE)を、硬質部の材料としてポリプロピレンを使用し、上端の面を傾斜面として形成した。また、傾斜面が最も低くなっている側の周面に、溝部をX軸方向に深さ2mm、Y軸方向に幅15mm、Z軸方向に長さ62mmとなるように形成した。また、傾斜面が最も高くなっている側の周面の上端付近に、2つの突起部を、直径4mmの略半球状に、高さ2mmとなるように形成した。
軟質部は、周面の、傾斜面が最も高くなっている側を覆わないように形成した。また、軟質部は、最も低い部分で、上端から最大で103mmまで把持部の周面を覆うように形成した。
また、滑り止め部を、把持部の上端から103mmから123mmの範囲に、4本の線状の突起によって形成した。
図14に示す把持部22Dを備えた掃除具である。
具体的には、ヘッド部を平面視において長手方向240mm、短手方向95mmの矩形状に形成し、柄部を、Z軸方向に、全体の長さが1120mm、柄本体の長さが882mm、把持部の長さが282mmとなるように形成した。
把持部は、軟質部の材料としてエラストマー(TPE)を、硬質部の材料としてポリプロピレンを使用し、上端の面を傾斜面として形成した。
軟質部は、把持部上端付近の周面の全周を覆うように形成した。また、軟質部は、最も低い部分で、上端から57mmまで把持部の周面を覆うように形成した。
溝部、突起部及び滑り止め部は、形成しなかった。
図15に示す把持部22Eを備えた掃除具である。
具体的には、ヘッド部を平面視において長手方向240mm、短手方向95mmの矩形状に形成し、柄部を、Z軸方向に、全体の長さが1120mm、柄本体の長さが822mm、把持部の長さが282mmとなるように形成した。
把持部は、全体を硬質部として、ポリプロピレンを用いて形成した。
溝部、突起部及び滑り止め部は、形成しなかった。
◎:満足感が得られた。
○:ほぼ満足感が得られた。
△:滑ってしまい、不満が残った。
×:全く満足感が得られなかった。
実施例1と、比較例1及び2との比較により、軟質部が把持部上端付近の周面の全周を覆わないようにし、硬質部が一部において把持部の周面の上端部まで形成されているようにすることで、使用者が把持部上端部付近を把持した際のグリップ性を向上できることが分かる。
また、滑り止め部を備えることによって、使用者が把持部を把持した状態において、親指が滑りにくくなることが分かる。
また、把持部上部に溝部を設け、2点が接する形で把持部を立て掛けることができるようにすることで、立て掛けた際の安定性を向上することができることが分かる。
2 柄部
21 柄本体
22 把持部
22a 傾斜面
22aa 先端
22b 周面
22c 溝部
22e 滑り止め部
22f、22fC 突起部
221 軟質部
222 硬質部
223、223B 第2軟質部
Claims (6)
- 清掃シートが取り付けられるヘッド部とジョイント部を介して回動可能に接続され、柄本体と、使用者が把持するための把持部と、を有する掃除具用柄であって、
前記把持部は、
硬質部と、前記硬質部と比較して軟質な材料によって形成された軟質部と、を有し、
前記把持部の周面の一部には、柄本体と接続されている側と反対側の端部まで、前記硬質部が存在しており、
前記把持部の前記柄本体と接続されている側と反対側の面が、前記把持部の前記柄本体と接続されている側と反対側の先端に向けて傾斜した傾斜面として形成され、
前記軟質部は、前記把持部の周面の前記端部近傍を、前記先端側を除いて覆うように形成されていることを特徴とする掃除具用柄。 - 前記把持部の周面の前記先端付近には、複数の突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の掃除具用柄。
- 前記把持部の周面の前記先端付近には、第2軟質部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の掃除具用柄。
- 前記把持部は、周面に、前記把持部の軸方向に沿う溝状に形成された溝部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の掃除具用柄。
- 前記把持部は、周面に、滑り止め部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の掃除具用柄。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の掃除具用柄を備えた掃除具。
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