JP2008128391A - スタッド固定クリップ - Google Patents

スタッド固定クリップ Download PDF

Info

Publication number
JP2008128391A
JP2008128391A JP2006314951A JP2006314951A JP2008128391A JP 2008128391 A JP2008128391 A JP 2008128391A JP 2006314951 A JP2006314951 A JP 2006314951A JP 2006314951 A JP2006314951 A JP 2006314951A JP 2008128391 A JP2008128391 A JP 2008128391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stud
locking member
guide rib
claw
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006314951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4597943B2 (ja
Inventor
Toshio Iwahara
利夫 岩原
Tetsuya Ogino
哲也 荻野
Masataka Kuze
将貴 久世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa Kasei Industry Co Ltd filed Critical Daiwa Kasei Industry Co Ltd
Priority to JP2006314951A priority Critical patent/JP4597943B2/ja
Publication of JP2008128391A publication Critical patent/JP2008128391A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4597943B2 publication Critical patent/JP4597943B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Abstract

【課題】装着時には挿入力は軽くし、また、抜け出し阻止力は高くすることを可能とするスタッド係止具であるスタッド固定クリップを提供することを目的とする。
【解決手段】装着時には、第1係止部材29及び第2係止部材37の弾性係止片22、30が軽く撓み、抜去力には、第1係止部材29に設けられた第1爪25及び第2爪27の傾斜面24、26が、第1壁部8の内側面12に設けられた第1ガイドリブ14の第1傾斜面13及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に規制されるとともに、第2係止部材37に設けられた第3爪33及び第4爪35の傾斜面32、34が、第2壁部9の内側面17に設けられた第3ガイドリブ19の第3傾斜面18及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に規制されるようにした。
【選択図】図12

Description

本発明は、自動車の車体等のパネルに立設されたスタッドに対して、カバー等の取付部材を取り付けるスタッド固定クリップに関し、特に、スタットボルトに取付部材を取り付ける際には、簡単に取り付けられ、取り付け後は取り外し操作以外は外れないスタッド固定クリップに関するものである。
従来、自動車の車体を構成する各種パネルに対して、コンソールボックス、インパネ、各種カバー等を取り付ける際に使用される各種のスタッド固定クリップが提案されている。
例えば、特許文献1には、ねじ又は周溝が形成されたスタッドを受入れるスタッド受入穴が形成された基部を有し、該基部には、スタッド受入穴に受入れたスタッドのねじ又は周溝に係止する複数の係止部が設けられたスタッド係止具であって、係止部の各々は、基部から延びる弾性アームと、該弾性アームの先端に設けられた係止爪とを備え、各係止爪には、係止したスタッドの根元側に向けて延びる突部が形成されており、該突部は、係止具がスタッドから抜き出す方向に引っ張られるときに係止爪をスタッド根元側へ移動するのを制限するようにスタッド根元側の基部部分又はスタッド根元部分又はスタッドが固定された部材に当接する長さに形成されている技術が開示されている。
特開平11−173320号公報(段落0005、図1乃至図7)
ここに、前記特許文献1に記載されたスタッド係止具において、各係止爪の突部は、係止具をスタッドから抜き出し方向に引っ張ったとき、係止爪をスタッドの根元側へ移動するのを制限するので、スタッドへの係止は低い装着力でよいが、係止後のスタッドからの抜け出し阻止力は、係止爪の移動が規制されるので、高く維持される。更に、係止爪の突部はスタッドの軸心に近接しており且つ係止爪には突部から係止爪を押圧する方向に力が加わるので、係止爪の剛性を特別に高くする必要がない。基部のスタッド受入穴には、係止爪の係止外れ方向への移動を阻止する突部は形成されないので、スタッド受入穴を狭くすることがなく、しかも、スタッド受入穴の内壁という成形のしにくい場所に突部を形成するのでなく、係止爪の延長として突部を形成するので、その突部の形成は簡単であり、スタッド係止具全体の構造もシンプルである。
しかしながら、上述した特許文献1に記載される技術においては、各係止爪の突部が無い場合と比較すれば、スタッド係止具をスタッドへ係止した後のスタッドからの抜け出し阻止力は高くなるが、この技術を使用する製造者が要求するアンダカバーの保持力の規格(例えば深水路試験で800N以上)に対しては、係止爪には突部から係止爪をスタッドに沿って押圧する方向に力が加わるが、その結果、スタッドのネジ山が備える傾斜と係止爪が備える傾斜及び面取り部分がお互いに滑ることによって、スタッドに対して直角方向に広がる方向へ、突部を含む係止爪が移動するので規格を維持できないという問題がある。
また、スタッド係止具のスタッドからの抜け出しを阻止する規制部材は、基部から延びる弾性アームと、該弾性アームの先端に設けられた突部を含む係止爪のみである。そのため、前述のようにスタッドのネジ山が備える傾斜と係止爪が備える傾斜及び面取り部分がお互いに滑ることによって、スタッドに対して直角方向に広がる方向へ突部を含む係止爪が移動し、弾性アームの撓みによって、スタッドの根元と反対側の係止爪がスタッドのネジ山から外れ、スタッドのネジ山に掛かる係止爪の数が少なくなって、製造者が要求する規格からさらに外れてしまうという問題もある。更に、スタッド係止具のスタッドに対する傾きによって弾性アームの撓みが異なるので、スタッド係止具のスタッドからの抜け出し阻止力にバラツキが発生するという問題もある。
また、この形状によるスタッド係止具のスタッドからの抜け出し阻止力をアップするためには、弾性アームを強化するしかないのであるが、弾性アームを強化するとこの技術を使用する製造者が要求する挿入力の規格(例えば40N以下)に入らないという問題が発生する。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、パネル等に立設されたスタットボルトに対して、カバー等の取付部材を取り付けるスタッド係止具を取り付ける際の取付の挿入力は軽くし、また、取付後のスタッドからの抜け出し阻止力は高くすることを可能とするスタッド係止具であるスタッド固定クリップを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るスタッド固定クリップは、ネジ溝を有するスタッドが挿入されるスタッド挿入口が形成されたクリップ本体と、前記クリップ本体に設けられ、相互に対向する一対の壁部と、前記壁部の一方における内側面に設けられるとともに前記スタッド挿入口に向かって傾斜する第1傾斜面を有する第1ガイドリブ、及び、第1ガイドリブと所定間隙離間して設けられ、第1傾斜面と平行な第2傾斜面を有する第2ガイドリブと、前記壁部の他方における内側面に設けられるとともに前記スタッド挿入口に向かって傾斜する第3傾斜面を有する第3ガイドリブ、及び、第3ガイドリブと所定間隙離間して設けられ、第3傾斜面と平行な第4傾斜面を有する第4ガイドリブと、第1基部と、第1基部の一面に形成され前記第1ガイドリブの第1傾斜面と対向する傾斜面を有する第1爪及び前記第2ガイドリブの第2傾斜面と対向する傾斜面を有する第2爪と、第1基部の他面に形成され前記スタッドのネジ溝に係合される複数の突起とから構成される第1係止部材と、前記第1係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第1弾性連結片と、第2基部と、第2基部の一面に形成され前記第3ガイドリブの第3傾斜面と対向する傾斜面を有する第3爪及び前記第4ガイドリブの第4傾斜面と対向する傾斜面を有する第4爪と、第2基部の他面に形成され前記スタッドのネジ溝に係合される複数の突起とから構成される第2係止部材と、前記第2係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第2弾性連結片とを備え、前記スタッドが前記スタッド挿入口に挿入された際に、前記第1弾性連結片及び第2弾性連結片の弾性変形に基づき、前記第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ前記第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対向しつつ移動されるとともに、前記第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ前記第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対向しつつ移動されて前記第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起がスタッドのネジ溝から離間する方向に移動され、前記スタッドをスタッド挿入口から抜去する方向に抜去力が作用する際には、前記第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ前記第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動が規制されるとともに、前記第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ前記第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動が規制されて前記第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起がスタッドのネジ溝に係合されることを特徴とする。
また、請求項2に係るスタッド固定クリップは、請求項1に記載のスタッド固定クリップにおいて、前記第1弾性連結片及び第2弾性連結片は、側面視U字に形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係るスタッド固定クリップは、請求項1又は請求項2に記載のスタッド固定クリップにおいて、前記第1弾性連結片の幅は前記第1係止部材の幅と同じ幅に形成され、前記第2弾性連結片の幅は前記第2係止部材の幅と同じ幅に形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係るスタッド固定クリップは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスタッド固定クリップにおいて、前記第1弾性連結片に連結されていない第1係止部材の自由端と前記第2弾性連結片に連結されていない第2係止部材の自由端との間隔は、第1弾性連結片に連結された第1係止部材の連結部と第2弾性連結片に連結された第2係止部材の連結部との間隔よりも、狭く形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係るスタッド固定クリップは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスタッド固定クリップにおいて、前記第1係止部材の第1基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチと前記第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチとは、相互に半ピッチずれた状態で形成されていることを特徴とする。
そして、請求項6に係るスタッド固定クリップは、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスタッド固定クリップにおいて、前記スタッド挿入口が形成された側と反対側で前記クリップ本体に設けられた回転把持部を備え、前記クリップ本体は、そのスタッド挿入口の形成側からカバー体の取付口に挿入された状態で前記回転把持部が回転されることによりカバー体に固定されることを特徴とする。
請求項1に係るスタッド固定クリップでは、スタッドがクリップ本体に形成されたスタッド挿入口に挿入された際に、第1係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第1弾性連結片及び第2係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第2弾性連結片の弾性変形に基づき、第1係止部材に設けられた第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ壁部の一方における内側面に設けられた第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対向しつつ移動されるとともに、第2係止部材に設けられた第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ壁部の他方における内側面に設けられた第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対向しつつ移動されて、第1係止部材の自由端及び第2係止部材の自由端がスタッドの軸に対して離間する方向に扇状に広がり、第1係止部材を構成する第1基部及び第2係止部材を構成する第2基部に形成された複数の突起の列が、第1係止部材の連結部及び第2係止部材の連結部側のみにてスタッドのネジ溝と係合するので、挿入力を軽くすることができるとともに係合するスタッドのネジ溝が少ないことにより挿入力のバラツキを小さくすることもできる。
また、スタッドをクリップ本体に形成されたスタッド挿入口から抜去する方向に抜去力が作用する際には、第1係止部材に設けられた第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ壁部の一方における内側面に設けられた第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッドの軸中心方向に規制されるとともに、第2係止部材に設けられた第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ壁部の他方における内側面に設けられた第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッドの軸中心方向に規制されることにより、第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起はスタッドに対して略平行になるので、スタッドのネジ溝に係合される位置にある複数の突起は全て係合することができる。また、第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起は、上述のように、抜去力が加わることによって移動がスタッドの軸中心方向に規制されるので、抜去力が加われば加わるほど、スタッドの軸は両方の複数の突起に挟持され、複数の突起とスタッドのネジ溝の係合は更に強い状態になる。この複数の突起とスタッドのネジ溝の強い係合によって、スタッド固定クリップのスタッドからの抜け出し阻止力は高められることができる。
また、請求項2に係るスタッド固定クリップでは、第1弾性連結片及び第2弾性連結片は、側面視U字に形成されている。これにより、それぞれの弾性連結片を長く取ることができるので撓み易くすることができるとともに、繰り返し撓みの耐久性をアップすることができる。また、側面視U字に形成されていることにより、第1弾性連結片及び第2弾性連結片に一体に形成されている第1係止部材及び第2係止部材は、スタッドがクリップ本体に形成されたスタッド挿入口に挿入された際に、側面視U字のUの上部が閉じる状態で撓むので、スタッドの軸に対して略平行に当接させることができる。これにより、第1係止部材及び第2係止部材のそれぞれの基部に形成された複数の突起は、複数の突起に係合される位置にあるスタッドのネジ溝に全て係合することができる。
また、請求項3に係るスタッド固定クリップでは、第1弾性連結片の幅は第1係止部材の幅と同じ幅に形成され、第2弾性連結片の幅は第2係止部材の幅と同じ幅に形成されている。これにより、スタッドがクリップ本体に形成されたスタッド挿入口に対して傾いて挿入された際にも、第1弾性連結片及び第2弾性連結片の幅方向の剛性によって、第1係止部材及び第2係止部材の捻れ方向のズレを防止することができる。また、スタッドからスタッド固定クリップを取り外すときには、冶工具を使用してスタッドに対してスタッド固定クリップを回転させながら取り外すのであるが、第1弾性連結片及び第2弾性連結片の幅方向の剛性によって、第1係止部材及び第2係止部材の回転方向のズレを防止することができる。
また、請求項4に係るスタッド固定クリップでは、第1弾性連結片に連結されていない第1係止部材の自由端と第2弾性連結片に連結されていない第2係止部材の自由端との間隔は、第1弾性連結片に連結された第1係止部材の連結部と第2弾性連結片に連結された第2係止部材の連結部との間隔よりも、狭く形成されている。これにより、スタッドがクリップ本体に形成されたスタッド挿入口に挿入された際に、スタッドと直角方向に広がり易い第1係止部材の自由端と第2係止部材の自由端をスタッドに当接させることができる。また、スタッドをクリップ本体に形成されたスタッド挿入口から抜去する方向に抜去力が作用する際には、第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起において、自由端側の端部にある突起を先頭に、次々にスタッドのネジ溝から外れるのを防止することもできる。
また、請求項5に係るスタッド固定クリップでは、第1係止部材の第1基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチと第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチとは、相互に半ピッチずれた状態で形成されている。これにより、スタッドがクリップ本体に形成されたスタッド挿入口に挿入された際に、第1係止部材の第1基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチと第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチとは、スタッドのネジ溝のピッチと整合させることができる。そのために、スタッド固定クリップのスタッドからの抜け出し阻止力を高めることができる。さらに、ピッチが合わないために、第1基部及び第2基部に形成されたそれぞれの複数の突起に対するスタッドのネジ溝の傾斜によるスタッドの軸中心から外方向への押圧によってスタッド固定クリップのスタッドからの抜け出し阻止力が弱められることも防止できる。
そして、請求項6に係るスタッド固定クリップでは、スタッド挿入口が形成された側と反対側でクリップ本体に設けられた回転把持部を備え、クリップ本体は、そのスタッド挿入口の形成側からカバー体の取付口に挿入された状態で回転把持部が回転されることによりカバー体に固定される。これにより、スタッド固定クリップは、カバー体に冶工具を使用すること無しに簡単に取り付け/取り外しができる。
以下、本発明に係るスタッド固定クリップについて、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るスタッド固定クリップの概略構成について図1乃至図5に基づき説明する。
ここで、図1は、本実施形態に係るスタッド固定クリップの上からの外観斜視図、図2は、スタッド固定クリップの上からのA−A矢視の断面斜視図、図3は、スタッド固定クリップのB−B矢視断面図、図4は、スタッド固定クリップの下からの外観斜視図、図5は、スタッド固定クリップのC−C矢視断面図である。
図1乃至図5に示すように、スタッド固定クリップ1のクリップ本体2は、後述するスタッド3が挿入されるスタッド挿入口4が設けられた円柱状の第1基端部5と、後述するカバー体6に挿入されて固定されるとともに第1基端部5と同一径をなす円柱状の第2基端部6を有し、第1基端部5と第2基端部6は、第1基端部5と第2基端部6のそれぞれの円柱端部に設けられた相互に対向する一対の第1壁部8及び第2壁部9と、第1壁部8及び第2壁部9の中心位置から第1基端部5と第2基端部6の中心を中心にしてそれぞれ90度回転した位置に、円柱端部から内側に向かって設けられた相互に対向する一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11とを挟んでポリアセタール(POM)樹脂等によって一体に成形されている。尚、相互に対向する一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11はスタッド3がスタッド挿入口4から挿入されたときにスタッド3の傾き防止の機能を有しており、第1支持リブ10と第2支持リブ11の対向する距離はスタッド3の直径が通る寸法になっている。
また、一方の第1壁部8には、第1壁部8の内側面12に設けられるとともにスタッド挿入口4に向かって傾斜する第1傾斜面13を備えた側面視三角形状の第1ガイドリブ14と、該第1ガイドリブ14と所定間隙離間して内側面12に設けられるとともに第1傾斜面13と平行な第2傾斜面15を有する第2ガイドリブ16とが設けられている。
更に、他方の第2壁部9には、第2壁部9の内側面17に設けられるとともにスタッド挿入口4に向かって傾斜する第3傾斜面18を備えた側面視三角形状の第3ガイドリブ19と、該第3ガイドリブ19と所定間隙離間して内側面17に設けられるとともに第3傾斜面18と平行な第4傾斜面20を有する第4ガイドリブ21とが設けられている。
また、第1ガイドリブ14の側面視三角形状の底辺には、側面視U字状に形成された第1弾性連結片22の一方の端部が一体に連結され、第1弾性連結片22の他方の端部には、第1基部23と、第1基部23の一面に形成され第1ガイドリブ14の第1傾斜面13と対向する傾斜面24を有する第1爪25及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15と対向する傾斜面26を有する第2爪27と、第1基部23の他面に形成されスタッド3のネジ溝3Aに係合される複数の第1突起28とから構成される第1係止部材29が一体に連結されている。
更に、第3ガイドリブ19の側面視三角形状の底辺には、側面視U字状に形成された第2弾性連結片30の一方の端部が一体に連結され、第2弾性連結片30の他方の端部には、第2基部31と、第2基部31の一面に形成され第3ガイドリブ19の第3傾斜面18と対向する傾斜面32を有する第3爪33及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20と対向する傾斜面34を有する第4爪35と、第2基部31の他面に形成されスタッド3のネジ溝3Aに係合される複数の第2突起36とから構成される第2係止部材37が一体に連結されている。
また、円柱状をなす第1基端部5の一対の第1壁部8及び第2壁部9と一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11が設けられた面と反対側の面38には、自動車の車体等のパネル39にスタッド3を立設するために設けられたスタッド固定台40を収納するために、スタッド挿入口4を中心とするドーム形状のスタッド固定台収納凹部41が設けられている。これによって、クリップ本体2をパネル39に当接させることができる。
また、第1壁部8の外側面42には、第1壁部8の中心に沿って第1補強リブ43が形成されている。さらに、第2壁部9の外側面44には、第2壁部9の中心に沿って第2補強リブ45が形成されている。これらの第1補強リブ43及び第2補強リブ45は、スタッド3をクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4から抜去する方向に抜去力が作用する際に、第1壁部8及び第2壁部9が外側に変形してスタッド3のネジ溝3Aと第1係止部材29の第1突起28及び第2係止部材37の第2突起36の係合が浅くなることによる抜去力の低下を防止する。
更に、円柱状をなす第2基端部7には、スタッド固定クリップ1を自動車の車体等のパネル39を覆うカバー体6にそれぞれ連携して取り付けるための構成部材が設けられているのでその部材を説明する。
先ず、円柱状をなす第2基端部7の一対の第1壁部8及び第2壁部9と一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11が設けられた面と反対側の面46の円端部には、フランジ部47が同心円状に形成されている。フランジ部47は、クリップ本体2がカバー体6のクリップ取付穴48に挿入されて固定されたときに、カバー体6と当接してストッパの機能を果たす。
次に、円柱状をなす第2基端部7の面46には、第2基端部7に設けられた一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11に対向する位置に、一対の回転把持部49、50が形成されている。そして、クリップ本体2は、第1基端部5側からカバー体6のクリップ取付穴48に挿入された状態で回転把持部49、50が回転されることによりカバー体6に固定される。この固定作業は、作業者が回転把持部49、50を手動で回転させる簡単な作業で行うことができる。
また、回転把持部49、50と第1支持リブ10、第2支持リブ11の間の第2基端部7の外壁部にはカバー体6をフランジ部47と共に挟持する一対の対向する位置に挟持リブ51、52が形成されている。
更に、フランジ部47と挟持リブ51、52によって挟持したカバー体6に対するクリップ本体2のガタ付きを吸収するために、挟持リブ51、52の同じ位置のフランジ部47部分に薄肉状の弾性押圧部材53、54が外方向に向かって挟持リブ51、52側に傾斜しながら一体に形成されている。
そして、クリップ本体2の位置決めと回転完了の節度感を出し、車体取付後は走行中の振動によるクリップ本体2の回転緩みを防止するために、回転把持部49、50から90度回転した位置のフランジ部47部分に2つのスリットによって薄肉状の弾性のある2つの板状体を形成し、第1補強リブ43及び第2補強リブ45に対向する板状体の面側に位置決め突起55、56を設けている。
これらの部材によって、スタッド固定クリップ1が自動車の車体等のパネル39を覆うカバー体6に取り付けられる。
また、円柱状をなす第2基端部7の面46の中心には、スタッド3からスタッド固定クリップ1を回転させて取り外すための6角レンチ用孔57が穿孔されている。さらに、6角レンチ用孔57の奥には、スタッド挿入口4から挿入されたスタッド3のスタッド先端部58(図7参照)を固定するスタッド先端固定孔59が穿孔されている。これによって、クリップ本体2のグラツキを防止することができる。
続いて、このように構成されたスタッド固定クリップ1を自動車の車体等のパネル39を覆うカバー体6に装着して使用するときの機能について図6乃至図13に基づいて説明する。
ここで、図6は、スタッド固定クリップのクリップ本体をカバー体に装着する順序を説明する説明図であって、図6(A)〜図6(F)は、それぞれの順序を説明する説明図、図7は、スタッドにスタッド固定クリップが装着される前の状態を説明するE−E矢視断面図、図8は、スタッドがスタッド固定クリップに挿入された途中を説明する断面図、図9は、スタッドに対する第1支持リブ及び第2支持リブの関係を説明する説明図、図10は、パネルにカバー体が装着された完成品を説明する説明図、図11は、第1突起と第2突起の位置関係を説明する説明図、図12は、パネルにカバー体が装着された完成品に対してカバー体に引抜力が加わったときのクリップ本体の挙動を説明する説明図、図13は、パネルにカバー体が装着された完成品からカバー体を取り外す方法を説明する説明図である。
先ず、図6に基づいて、スタッド固定クリップのクリップ本体2をカバー体6に装着する方法を説明する。
図5に示すように、カバー体6には、クリップ取付穴48が設けられ、クリップ取付穴48に連続して一対の対向する位置に部材通し孔60、61が設けられている(図6(A))。
上述のように形成されているカバー体6のクリップ取付穴48にクリップ本体2の第1基端部5を対向させ、カバー体6の部材通し孔60に対してクリップ本体2の第1補強リブ43を合わせるとともに、部材通し孔61に対してクリップ本体2の第2補強リブ45を合わせ、第1基端部5をカバー体6のクリップ取付穴48に対して矢印Fの方向に挿入する(図6(B))。そして、カバー体6がクリップ本体2の挟持リブ51、52に当接するまでクリップ本体2を挿入する(図6(C))。
次に、クリップ本体2を第2基端部7側から見て時計回りに回転把持部49、50によって約90度回転させ、カバー体6の部材通し孔60に対してクリップ本体2の挟持リブ51を合わせるとともに、部材通し孔61に対してクリップ本体2の挟持リブ52を合わせ、クリップ本体2をカバー体6のクリップ取付穴48に対して矢印Fの方向にさらに挿入する(図6(D))。そして、クリップ本体2の挟持リブ51、52がカバー体6の部材通し孔60、59を通過するまで、クリップ取付穴48に対してクリップ本体2を挿入する(図6(E))。ここで、カバー体6にスタッド固定クリップ1を装着する作業を時計回りによって説明しているが反時計回りでもよい。
そして、クリップ本体2を第2基端部7側から見て時計回りに回転把持部49、50によってさらに約90度回転させ、カバー体6の部材通し孔60に対してクリップ本体2の位置決め突起56を合わせるとともに、部材通し孔61に対してクリップ本体2の位置決め突起55を合わせる。これによって、カバー体6に対するクリップ本体2の位置が決まり、カバー体6にスタッド固定クリップ1を装着する作業は終了する(図6(F))。ここで、カバー体6にスタッド固定クリップ1を装着する作業を時計回りによって説明しているが反時計回りでもよい。
続いて、自動車の車体等のパネル39に立設されているスタッド3が、上述のようにカバー体6に装着されたクリップ本体2に挿入されるとき、及び、クリップ本体2に抜去力が加わったときのクリップ本体2の動作を図7乃至図13に基づいて説明する。
図7に示すように、パネル39のスタッド固定台40にはスタッド3が立設されおり、また、カバー体6には、図6に示す装着順序によってスタッド固定クリップ1が装着されている。そして、スタッド3のネジ溝3Aが切られていないスタッド先端部58とクリップ本体2の第1基端部5の中心に設けられたスタッド挿入口4を対向させ、位置合わせを行いながらカバー体6を矢印Gの方向に移動させてスタッド3をスタッド挿入口4からクリップ本体2に挿入する。尚、カバー体6のスタッド固定クリップ1が装着される箇所は、クリップ本体2に設けられた回転把持部49、50がカバー体6の表面から突出しないようにするために、カバー体6の表面より内側へ凹形状に形成されている
次に、図8は、スタッド3をスタッド挿入口4からクリップ本体2に挿入する途中を示している。スタッド3をスタッド挿入口4からクリップ本体2に挿入する過程において、スタッド3のネジ溝3Aが第1係止部材29の第1基部23に設けられた第1突起28を乗り越える毎に、ネジ溝3Aが第1突起28を押圧する。これにより、第1係止部材29の第1基部23と第1ガイドリブ14を一体に連結する第1弾性連結片22が弾性変形するので、第1係止部材29に設けられた第1爪25の傾斜面24及び第2爪27の傾斜面26が、第1壁部8の内側面12に設けられた第1ガイドリブ14の第1傾斜面13及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15に対向しつつ第1爪25は矢印a、第2爪27は矢印bの方向に移動されるとともに、第2係止部材37に設けられた第3爪33の傾斜面32及び第4爪35の傾斜面34が、第2壁部9の内側面17に設けられた第3ガイドリブ19の第3傾斜面18及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20に対向しつつ第3爪33は矢印c、第4爪35は矢印dの方向に移動されて、第1係止部材29の第1自由端62及び第2係止部材37の第2自由端63がスタッド3の軸に対して離間する方向に扇状に広がり、第1係止部材29を構成する第1基部23に形成された複数の第1突起28の列及び第2係止部材37を構成する第2基部31に形成された複数の第2突起36の列が、第1係止部材29の第1連結部64及び第2係止部材37の第2連結部65のみにてスタッド3のネジ溝3Aと係合する。
尚、第1係止部材29の第1自由端62及び第2係止部材37の第2自由端63がスタッド3の軸に対して効果的に離間し易くするために、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30を側面視U字状に形成してもよい。
次に、図9に示すように、第1係止部材29と第2係止部材37が設けられた位置から90度回転した位置では、円柱状の第1基端部5の円柱端部から内側に向かって設けられた相互に対向する一対の第1支持リブ10及び第2支持リブ11設けられており、この第1支持リブ10及び第2支持リブ11は、第1支持リブ10と第2支持リブ11の対向する距離がスタッド3の直径が通る寸法に設定されているので、カバー体6を矢印Gの方向に移動したときに、スタッド3のスタッド先端部58がクリップ本体2のスタッド挿入口4からスタッド先端固定孔59まで挿入される間のスタッド先端部58の矢印e方向の傾きを防止するとともに第1係止部材29と第2係止部材37の捻れを防止している。
次に、図10に示すように、パネル39にクリップ本体2の第1基端部5が当接するとカバー体6のパネル39への装着が終了する。このとき、第1弾性連結片22の矢印f方向の復元力によってスタッド3のネジ溝3Aと第1係止部材29の第1基部23に設けられた第1突起28が係合し、同時に、第2弾性連結片30の矢印g方向の復元力によってスタッド3のネジ溝3Aと第2係止部材37の第2基部31に設けられた第2突起36が係合する。さらに、スタッド3のスタッド先端部58がスタッド先端固定孔59に完全に収納されるので、スタッド3の軸に対する360度の矢印h方向の傾きを防止することができる。これにより、傾きによる第1係止部材29と第2係止部材37の捻れを防止でき、ネジ溝3Aと第1突起28の係合及びネジ溝3Aと第2突起36の係合の悪化を阻止することができる。
ところで、図10におけるネジ溝3Aと第1突起28の係合及びネジ溝3Aと第2突起36の係合状態を強化するために、図11に示すように、第1係止部材29における第1自由端62の第1突起28と第2係止部材37における第2自由端63の第2突起36との対向する間隔Mは、第1係止部材29における第1連結部64側の第1突起28と第2係止部材37における第2連結部65側の第2突起36との対向する間隔Lよりも、狭く形成してもよい。また、同様の目的で、第1係止部材29の第1突起28と第2係止部材37の第2突起36との対向する間隔をスタッド3のネジ溝3Aの径と同等に形成してもよい。さらに、第1係止部材29の第1突起28と第2係止部材37の第2突起36との対向する間隔をスタッド3に対して平行であって、且つ、スタッド3のネジ溝3Aの径よりも狭小になるように形成してもよい。
また、図10におけるネジ溝3Aと第1突起28の係合及びネジ溝3Aと第2突起36の係合状態を安定化するために、図11に示すように、第1係止部材29の第1突起28と第2係止部材37の第2突起36のピッチを半ピッチずらして形成してもよい。
次に、スタッド固定クリップ1のクリップ本体2に抜去力が加わったときのクリップ本体2の動作を図12に基づいて説明する。
カバー体6を矢印H方向に移動する力が加わったときに、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4から抜去される方向に抜去力が作用する際には、第1係止部材29に設けられた第1爪25の傾斜面24及び第2爪27の傾斜面26が、第1壁部8の内側面12に設けられた第1ガイドリブ14の第1傾斜面13及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に第1爪25は矢印jの方向、第2爪27は矢印kの方向に規制されるとともに、第2係止部材37に設けられた第3爪33の傾斜面32及び第4爪35の傾斜面34が、第2壁部9の内側面17に設けられた第3ガイドリブ19の第3傾斜面18及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に第3爪33は矢印mの方向、第4爪35は矢印nの方向に規制されることにより、第1係止部材29の第1基部23に形成された複数の第1突起28及び第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第2突起36はスタッドに対して平行になるので、スタッド3のネジ溝3Aに係合される位置にある複数の第1突起28及び複数の第2突起36は全て係合することができる。また、第1係止部材29の第1基部23に形成された複数の第1突起28及び第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第2突起36は、上述のように、抜去力が加わることによって移動がスタッド3の軸中心方向に規制されるので、抜去力が加われば加わるほど、スタッド3の軸は複数の第1突起28によって発生する矢印p、q、rの押圧力及び複数の第2突起36によって発生する矢印s、t、uの押圧力によって挟持され、複数の第1突起28及び複数の第2突起36とスタッド3のネジ溝3Aの係合は更に強い状態になる。
図10に示すように、カバー体6に装着されたスタッド固定クリップ1のクリップ本体2に、パネル39のスタッド固定台40に立設されたスタッド3を挿入して組み立てられたカバー体6に対して、次は、取り外す方法を図13に基づいて説明する。
図13に示すように、クリップ本体2の円柱状の第2基端部7の中央には、6角レンチ用孔57が設けられている。この6角レンチ用孔57に当該6角レンチ66を挿入して矢印Jの方向(反時計回り)に回転させることにより、クリップ本体2が回転するのでスタッド3からカバー体6を簡単に取り外すことができる。このとき、第1係止部材29とクリップ本体2とを一体に連結する第1弾性連結片22及び第2係止部材37とクリップ本体2とを一体に連結する第2弾性連結片30の幅は、それぞれ第1係止部材29及び第2係止部材37の幅と同一幅で形成されていることによって充分な強度を保持しているので、当該6角レンチ66によるクリップ本体2の回転持に、第1係止部材29の第1突起28及び第2係止部材37の第2突起36とスタッド3のネジ溝3Aの間で回転ズレが発生することによって第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30を破壊することはない。
以上、詳細に説明した通りスタッド固定クリップ1では、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4に挿入された際に、第1係止部材29とクリップ本体2とを一体に連結する第1弾性連結片22及び第2係止部材37とクリップ本体2とを一体に連結する第2弾性連結片30の弾性変形に基づき、第1係止部材29に設けられた第1爪25及び第2爪27の傾斜面24、26が、第1壁部8の内側面12に設けられた第1ガイドリブ14の第1傾斜面13及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15に対向しつつ移動されるとともに、第2係止部材37に設けられた第3爪33及び第4爪35の傾斜面34が、第2壁部9の内側面17に設けられた第3ガイドリブ19の第3傾斜面18及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20に対向しつつ移動されて、第1係止部材29の第1自由端62及び第2係止部材37の第2自由端63がスタッド3の軸に対して離間する方向に扇状に広がり、第1係止部材29を構成する第1基部23及び第2係止部材37を構成する第2基部31に形成された複数の第1突起28及び第2突起36の列のうち、第1係止部材29の第1連結部64及び第2係止部材37の第2連結部65側の第1突起28及び第2突起36の数列のみがスタッド3のネジ溝3Aと係合するだけなので、挿入力を軽くすることができるとともにネジ溝3Aに係合する第1突起28及び第2突起36の数が安定して少なくなることにより挿入力のバラツキを小さくすることもできる。
また、スタッド3をクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4から抜去する方向に抜去力が作用する際には、第1係止部材29に設けられた第1爪25及び第2爪27の傾斜面24、26が、第1壁部8の内側面12に設けられた第1ガイドリブ14の第1傾斜面13及び第2ガイドリブ16の第2傾斜面15に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に規制されるとともに、第2係止部材37に設けられた第3爪33及び第4爪35の傾斜面32、34が、第2壁部9の内側面17に設けられた第3ガイドリブ19の第3傾斜面18及び第4ガイドリブ21の第4傾斜面20に対して抜去力の作用方向に当接して移動がスタッド3の軸中心方向に規制されることにより、第1係止部材29の第1基部23及び第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第1突起28及び第2突起36はスタッド3に対して平行になるので、スタッド3のネジ溝3Aに係合される位置にある複数の突起は全て係合することができる。また、第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の第1突起28及び第2突起36は、上述のように、抜去力が加わることによって移動がスタッド3の軸中心方向に規制されるので、抜去力が加われば加わるほど、スタッド3の軸は両方の複数の第1突起28及び第2突起36に挟持され、複数の第1突起28及び第2突起36とスタッド3のネジ溝3Aの係合は更に強い状態になる。この複数の第1突起28及び第2突起36とスタッド3のネジ溝3Aの強い係合によって、スタッド固定クリップ1のスタッドからの抜け出し阻止力は高められることができる。
また、スタッド固定クリップ1では、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30は、側面視U字に形成されている。これにより、それぞれの第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30を長く取ることができるので撓み易くすることができるとともに、繰り返し撓みの耐久性をアップすることができる。また、側面視U字に形成されていることにより、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30に一体に形成されている第1係止部材29の第1自由端62及び第2係止部材37の第2自由端63は、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4に挿入された際に、側面視U字のUの上部が閉じる状態で撓むので、スタッド3の軸に対して扇状に広げることができる。これにより、第1係止部材29を構成する第1基部23及び第2係止部材37を構成する第2基部31に形成された複数の第1突起28及び第2突起36の列のうち、第1係止部材29の第1連結部64及び第2係止部材37の第2連結部65側の第1突起28及び第2突起36の数列のみがスタッド3のネジ溝3Aと係合するだけなので、挿入力を軽くすることができるとともにネジ溝3Aに係合する第1突起28及び第2突起36の数が安定して少なくなることにより挿入力のバラツキを小さくすることもできる。
また、スタッド固定クリップ1では、第1弾性連結片22の幅は第1係止部材29の幅と同じ幅に形成され、第2弾性連結片30の幅は第2係止部材37の幅と同じ幅に形成されている。これにより、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4に対して傾いて挿入された際にも、第1弾性連結片22及び第1係止部材29の幅方向の剛性によって、第1係止部材29及び第2係止部材37の捻れ方向のズレを防止することができる。また、スタッド3からスタッド固定クリップ1を取り外すときには、冶工具を使用してスタッドに対してスタッド固定クリップ1を回転させながら取り外すのであるが、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30の幅方向の剛性によって、第1係止部材29及び第2係止部材37の回転方向のズレを防止することができる。また、上述の剛性を保持可能という条件の下に、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30の板厚を薄くすることによって、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30の幅を第1係止部材29及び第2係止部材37の幅よりも広く形成してもよい。さらに、上述の剛性を保持可能という条件の下に、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30の板厚を厚くすることによって、第1弾性連結片22及び第2弾性連結片30の幅を第1係止部材29及び第2係止部材37の幅よりも狭く形成してもよい。
また、スタッド固定クリップ1では、第1弾性連結片22に連結されていない第1係止部材29の第1自由端62と第2弾性連結片30に連結されていない第2係止部材37の第2自由端63との間隔は、第1弾性連結片22に連結された第1係止部材29の第1連結部64と第2弾性連結片30に連結された第2係止部材37の第2連結部65との間隔よりも、狭く形成されている。これにより、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4に挿入された際に、スタッド3と直角方向に広がり易い第1係止部材29の第1自由端62と第2係止部材37の第2自由端63をスタッド3に当接させることができる。また、スタッド3をクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4から抜去する方向に抜去力が作用する際には、第1係止部材29の第1基部23及び第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第1突起28及び第2突起36において、第1自由端62及び第2自由端63側にある第1突起28及び第2突起36を先頭に、次々にスタッド3のネジ溝3Aから外れるのを防止することもできる。
また、スタッド固定クリップ1では、第1係止部材29の第1基部23に形成された複数の第1突起28における突起形成ピッチと第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第2突起36における突起形成ピッチとは、相互に半ピッチずれた状態で形成されている。これにより、スタッド3がクリップ本体2に形成されたスタッド挿入口4に挿入された際に、第1係止部材29の第1基部23に形成された複数の第1突起28における突起形成ピッチと第2係止部材37の第2基部31に形成された複数の第2突起36における突起形成ピッチとは、スタッド3のネジ溝3Aのピッチと整合させることができる。そのために、スタッド固定クリップ1のスタッド3からの抜け出し阻止力を高めることができる。さらに、ピッチが合わないために、第1基部23及び第2基部31に形成されたそれぞれの複数の第1突起28及び第2突起36に対するスタッド3のネジ溝3Aの傾斜によるスタッド3の軸中心から外方向への押圧によってスタッド固定クリップ1のスタッド3からの抜け出し阻止力が弱められることも防止できる。
そして、スタッド固定クリップ1では、スタッド挿入口4が形成された側と反対側でクリップ本体2に設けられた回転把持部49、50を備え、クリップ本体2は、そのスタッド挿入口4の形成側からカバー体6のクリップ取付穴48に挿入された状態で回転把持部49、50が回転されることによりカバー体6に固定される。これにより、スタッド固定クリップ1は、カバー体6に冶工具を使用すること無しに簡単に取り付け/取り外しができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
本実施形態に係るスタッド固定クリップの上からの外観斜視図である。 スタッド固定クリップの上からのA−A矢視の断面斜視図である。 スタッド固定クリップのB−B矢視断面図である。 スタッド固定クリップの下からの外観斜視図である。 スタッド固定クリップのC−C矢視断面図である。 スタッド固定クリップのクリップ本体をカバー体に装着する順序を説明する説明図であって、図6(A)〜図6(F)は、それぞれの順序を説明する説明図である。 スタッドにスタッド固定クリップが装着される前の状態を説明するE−E矢視断面図である。 スタッドがスタッド固定クリップに挿入された途中を説明する断面図である スタッドに対する第1支持リブ及び第2支持リブの関係を説明する説明図である。 パネルにカバー体が装着された完成品を説明する説明図である。 第1突起と第2突起の位置関係を説明する説明図である。 パネルにカバー体が装着された完成品に対してカバー体に引抜力が加わったときのクリップ本体の挙動を説明する説明図である。 パネルにカバー体が装着された完成品からカバー体を取り外す方法を説明する説明図である。
符号の説明
1 スタッド固定クリップ
2 クリップ本体
3 スタッド
3A ネジ溝
4 スタッド挿入口
6 カバー体
8 第1壁部
9 第2壁部
11. 第2支持リブ
12. 内側面
13. 第1傾斜面
14. 第1ガイドリブ
15. 第2傾斜面
16. 第2ガイドリブ
17. 内側面
18. 第3傾斜面
19. 第3ガイドリブ
20. 第4傾斜面
21. 第4ガイドリブ
22. 第1弾性連結片
23. 第1基部
24. 傾斜面
25. 第1爪
26. 傾斜面
27. 第2爪
28. 第1突起
29. 第1係止部材
30. 第2弾性連結片
31. 第2基部
32. 傾斜面
33. 第3爪
34. 傾斜面
35. 第4爪
36. 第2突起
37. 第2係止部材
49. 回転把持部
50. 回転把持部

Claims (6)

  1. ネジ溝を有するスタッドが挿入されるスタッド挿入口が形成されたクリップ本体と、
    前記クリップ本体に設けられ、相互に対向する一対の壁部と、
    前記壁部の一方における内側面に設けられるとともに前記スタッド挿入口に向かって傾斜する第1傾斜面を有する第1ガイドリブ、及び、第1ガイドリブと所定間隙離間して設けられ、第1傾斜面と平行な第2傾斜面を有する第2ガイドリブと、
    前記壁部の他方における内側面に設けられるとともに前記スタッド挿入口に向かって傾斜する第3傾斜面を有する第3ガイドリブ、及び、第3ガイドリブと所定間隙離間して設けられ、第3傾斜面と平行な第4傾斜面を有する第4ガイドリブと、
    第1基部と、第1基部の一面に形成され前記第1ガイドリブの第1傾斜面と対向する傾斜面を有する第1爪及び前記第2ガイドリブの第2傾斜面と対向する傾斜面を有する第2爪と、第1基部の他面に形成され前記スタッドのネジ溝に係合される複数の突起とから構成される第1係止部材と、
    前記第1係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第1弾性連結片と、
    第2基部と、第2基部の一面に形成され前記第3ガイドリブの第3傾斜面と対向する傾斜面を有する第3爪及び前記第4ガイドリブの第4傾斜面と対向する傾斜面を有する第4爪と、第2基部の他面に形成され前記スタッドのネジ溝に係合される複数の突起とから構成される第2係止部材と、
    前記第2係止部材とクリップ本体とを一体に連結する第2弾性連結片とを備え、
    前記スタッドが前記スタッド挿入口に挿入された際に、前記第1弾性連結片及び第2弾性連結片の弾性変形に基づき、前記第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ前記第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対向しつつ移動されるとともに、前記第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ前記第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対向しつつ移動されて前記第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起がスタッドのネジ溝から離間する方向に移動され、
    前記スタッドをスタッド挿入口から抜去する方向に抜去力が作用する際には、前記第1爪及び第2爪の傾斜面が、それぞれ前記第1ガイドリブの第1傾斜面及び第2ガイドリブの第2傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動が規制されるとともに、前記第3爪及び第4爪の傾斜面が、それぞれ前記第3ガイドリブの第3傾斜面及び第4ガイドリブの第4傾斜面に対して抜去力の作用方向に当接して移動が規制されて前記第1係止部材の第1基部及び第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起がスタッドのネジ溝に係合されることを特徴とするスタッド固定クリップ。
  2. 前記第1弾性連結片及び第2弾性連結片は、側面視U字に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスタッド固定クリップ。
  3. 前記第1弾性連結片の幅は前記第1係止部材の幅と同じ幅に形成され、前記第2弾性連結片の幅は前記第2係止部材の幅と同じ幅に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスタッド固定クリップ。
  4. 前記第1弾性連結片に連結されていない第1係止部材の自由端と前記第2弾性連結片に連結されていない第2係止部材の自由端との間隔は、第1弾性連結片に連結された第1係止部材の連結部と第2弾性連結片に連結された第2係止部材の連結部との間隔よりも、狭く形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のスタッド固定クリップ。
  5. 前記第1係止部材の第1基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチと前記第2係止部材の第2基部に形成された複数の突起における突起形成ピッチとは、相互に半ピッチずれた状態で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスタッド固定クリップ。
  6. 前記スタッド挿入口が形成された側と反対側で前記クリップ本体に設けられた回転把持部を備え、
    前記クリップ本体は、そのスタッド挿入口の形成側からカバー体の取付口に挿入された状態で前記回転把持部が回転されることによりカバー体に固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスタッド固定クリップ。
JP2006314951A 2006-11-22 2006-11-22 スタッド固定クリップ Expired - Fee Related JP4597943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314951A JP4597943B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 スタッド固定クリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006314951A JP4597943B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 スタッド固定クリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008128391A true JP2008128391A (ja) 2008-06-05
JP4597943B2 JP4597943B2 (ja) 2010-12-15

Family

ID=39554417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006314951A Expired - Fee Related JP4597943B2 (ja) 2006-11-22 2006-11-22 スタッド固定クリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4597943B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009069689A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Daiwa Kasei Industry Co., Ltd. スタッドボルト用固定クリップ
EP2184499A3 (en) * 2008-11-05 2012-01-25 Newfrey LLC Clip for attaching a cover or other component
KR20230150570A (ko) * 2022-04-22 2023-10-31 주식회사 니프코코리아 자동차용 클립
JP7498673B2 (ja) 2021-01-14 2024-06-12 株式会社パイオラックス 留め具

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6340616U (ja) * 1986-09-02 1988-03-16
JPH0238708A (ja) * 1988-07-29 1990-02-08 Nifco Inc ナット型プラスチックファスナ
JPH03115211U (ja) * 1990-03-13 1991-11-28
JPH11173320A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Pop Rivet Fastener Kk スタッド係止具

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6340616U (ja) * 1986-09-02 1988-03-16
JPH0238708A (ja) * 1988-07-29 1990-02-08 Nifco Inc ナット型プラスチックファスナ
JPH03115211U (ja) * 1990-03-13 1991-11-28
JPH11173320A (ja) * 1997-12-12 1999-06-29 Pop Rivet Fastener Kk スタッド係止具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009069689A1 (ja) * 2007-11-28 2009-06-04 Daiwa Kasei Industry Co., Ltd. スタッドボルト用固定クリップ
EP2184499A3 (en) * 2008-11-05 2012-01-25 Newfrey LLC Clip for attaching a cover or other component
JP7498673B2 (ja) 2021-01-14 2024-06-12 株式会社パイオラックス 留め具
KR20230150570A (ko) * 2022-04-22 2023-10-31 주식회사 니프코코리아 자동차용 클립
KR102598166B1 (ko) * 2022-04-22 2023-11-06 주식회사 니프코코리아 자동차용 클립

Also Published As

Publication number Publication date
JP4597943B2 (ja) 2010-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8636454B2 (en) Fastener
EP2233755B1 (en) Fastening clip and associated fastener
JP4560384B2 (ja) 自動車内装部品の取付け装置
US20080172845A1 (en) Clip
US20100162534A1 (en) Fastener
JP2007232063A (ja) パイプ等の防振保持具
JP6255033B2 (ja) 止め具
US9360033B2 (en) Device for detachable fastening of an assembly part
JP5000227B2 (ja) クリップ
US6747209B2 (en) Clamp
US5173025A (en) Screw grommet having a secured internal thread member
JP2016166650A (ja) 留め具及び締結構造
JP4597943B2 (ja) スタッド固定クリップ
JP6869924B2 (ja) スタッド係止具
WO2017199842A1 (ja) クリップ
WO2010004804A1 (ja) 車内部品組付構造
JP2006138466A (ja) クリップ及び該クリップと取付け部材との取付け構造
JP2004040879A (ja) 電気接続箱の取付構造
US20230118668A1 (en) Fastening strap clamp assembly
JP2009162358A (ja) スタッドボルト用固定クリップ
JP2000205211A (ja) クランプのロック機構
JP2007292263A (ja) 部品の取付装置
JPH11173320A (ja) スタッド係止具
JP3148524B2 (ja) スタッド固定具
JP7214551B2 (ja) 留め具取付構造および留め具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091111

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4597943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees