JP4797825B2 - 円形状部品の車体への取付け構造 - Google Patents

円形状部品の車体への取付け構造 Download PDF

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Description

本発明は、車体を形成する面に円形状の取付け部を有する部品を取付ける構造に関し、さらに詳しくは、円形状の部品を螺子等の締結部材で車体に締付け固定する際における作業性および取付け精度を向上させる取付け構造に関する。
車体に取付ける部品を円形状に構成し、デザイン的なアクセントとする場合がある。例えば、ドアアウターパネルに円形の凹部を形成し、凹部内に円形状のドアハンドルレバーを同心に配設したドアアウトサイドハンドルが開示されている(特許文献1参照)。このドアアウトサイドハンドルでは、ハンドルレバー周囲の凹部がドアアウターパネルをプレス成形することにより形成されている。
そこで、上記円形状の凹部を形成する部分(ケース)を車体とは別部品とし、このケースにドアハンドルレバーを含む機構部品を予め取付けてドアハンドル部品を構成しておき、このドアハンドル部品をドアアウターパネルの取付け孔に嵌合し固定すれば、ドアハンドル部品の組付け性の向上が期待できる。また、ツメなどによるドアアウターパネルへの傷付きを防止できると共に、ドアハンドル部品の色を周囲と異ならせたり、異なる色のオプションを用意したりと、デザイン的な自由度の向上も期待できる。
ところで、上記円形状のドアハンドル部品を、ドアアウターパネルの円形状の取付け孔に固定する場合、ドアアウターパネルに設けた取付け座面にスクリュー等の締結部材を用いて固定することが試みられたが、ドアアウターパネルの外側からドアハンドル部品を嵌合した状態で、内側から締結部材を締付ける際に、締結部材の回転方向に円形状のドアハンドル部品も回転してしまい、組付け作業がし難く、組付け時の位置精度を確保し難いという問題を生じた。
特開2005−2602号公報
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、円形状の部品を車体に螺子等の締結部材で取付ける際に、前記部品が締結部材の回転方向に平行な面上において円形状の意匠を有する場合でも、締付け時における部品の回転を防止し、組付け性と組付け精度の向上が可能な円形状部品の車体への取付け構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するため、本発明は、車体に設けた円形状の取付け孔に円形状の部品を嵌合し、締結部材で締付け固定する円形状部品の車体への取付け構造において、
前記部品は、前記取付け孔に嵌合する嵌合部と、車体表面側で径方向外方に張出した外縁部と、前記嵌合部から径方向外方に突出した突起部とを備える一方、前記取付け孔の縁端には切欠部を設け、前記突起部が前記切欠部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにした。
本発明において、前記切欠部に隣接し前記取付け孔の縁端から車体内部側に延出した延出片部を設け、前記突起部が前記延出片部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにした。前記切欠部は、径方向外方に突出した円弧状をなしていることが好適である。また、前記取付け孔の下側の縁端に水平縁端部を形成する一方、前記部品には、前記嵌合部から下方に突出する突片部を設け、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにした。
本発明において、前記部品は、いずれも該部品の機能部分またはその取付け部分をなす張出部分および突出部分をさらに備え、前記張出部分は、前記取付け孔の車体内部側で前記嵌合部から径方向外方に張出し、前記突出部分は、前記張出部分と反対側の周辺部において車体内部側に突出している一方、前記切欠部は、前記取付け孔の前記突出部分に沿った縁端に設けられており、前記部品の取付け時に、前記張出部分を前記取付け孔に車体外部側からくぐらせた後、前記突出部分を、前記切欠部を通過させて前記取付け孔の車体内部側に進入させ、前記部品の前記嵌合部を前記取付け孔に嵌合可能であることが好適である。
本発明において、前記突出部分は、前記部品と別部材で形成され、かつ、前記突起部の側面に当接した状態で前記部品に固定されるようにした。また、本発明において、前記切欠部が、前記取付け孔の下側の縁端に配設され、前記水平縁端部が、前記切欠部に形成され、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにした。
本発明において、前記突片部は、前記突出部分を形成する部材の下端縁に当接する上端面を備えるようにした。本発明において、前記突起部には、前記切欠部の縁端に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されていることが好適である。また、前記突片部に、前記水平縁端部に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されていても良い。本発明において、前記切欠部を設けた箇所を除く前記取付け孔の周縁部に、車体内部側に立ち上がる延長フランジを設けることが好適である。
上述の如く、本発明は、車体に設けた円形状の取付け孔に円形状の部品を嵌合し、締結部材で締付け固定する円形状部品の車体への取付け構造において、前記部品は、前記取付け孔に嵌合する嵌合部と、車体表面側で径方向外方に張出した外縁部と、前記嵌合部から径方向外方に突出した突起部とを備える一方、前記取付け孔の縁端には切欠部を設け、前記突起部が前記切欠部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにしたので、部品の取付け時に、締結部材を締結するトルクによる部品の回転が防止され、部品を所定の位置に確実に取付けることが可能である。
また、前記切欠部に隣接し前記取付け孔の縁端から車体内部側に延出した延出片部を設け、前記突起部が前記延出片部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにしたので、前記突起部と当接する側縁に十分な長さが確保され、より確実に部品の回転を防止できる。
また、前記切欠部は、径方向外方に突出した円弧状をなしているので、前記部品を取付ける際、前記突起部が前記切欠部の最も低い位置に収まり、取付け作業が容易であるとともに、取付け位置の寸法精度の向上が可能である。
さらに、前記取付け孔の下側の縁端に水平縁端部を形成する一方、前記部品には、前記嵌合部から下方に突出する突片部を設け、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにしたので、前記部品の上下方向の位置の規制が前記突片部によってなされることで、前記突起部には上下方向の力が作用せず、前記部品の回転防止、すなわち回転方向の位置決めを迅速かつ確実に行うことができる。
前記部品は、いずれも該部品の機能部分またはその取付け部分をなす張出部分および突出部分をさらに備え、前記張出部分は、前記取付け孔の車体内部側で前記嵌合部から径方向外方に張出し、前記突出部分は、前記張出部分と反対側の周辺部において車体内部側に突出している一方、前記切欠部は、前記取付け孔の前記突出部分に沿った縁端に設けられており、前記部品の取付け時に、前記張出部分を前記取付け孔に車体外部側からくぐらせた後、前記突出部分を、前記切欠部を通過させて前記取付け孔の車体内部側に進入させ、前記部品の前記嵌合部を前記取付け孔に嵌合可能であるので、前記張出部分や突出部分により、円形状の取付け孔の開口範囲や形状的制約を越えて、機能部分を構成可能でありながら、前記部品の取付け孔への嵌合を容易に行なうことができ、かつ、組付け時の回転防止の効果も得ることができる。
前記突出部分は、前記部品と別部材で形成され、かつ、前記突起部の側面に当接した状態で前記部品に固定されるようにしたので、前記突出部分を形成する部材の固定時における位置決めや締結時の回転防止効果を得ることができるとともに、前記部材により前記突起部の補強がなされる。
また、前記切欠部が、前記取付け孔の下側の縁端に配設され、前記水平縁端部が、前記切欠部に形成され、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにしたので、前記部品の上下方向の位置の規制が前記突片部によってなされることで、前記突起部には上下方向の力が作用せず、前記部品の回転防止、すなわち回転方向の位置決めを迅速かつ確実に行うことができるとともに、前記水平縁端部が前記切欠部に形成されることで、これらの加工が容易となる。
前記突片部は、前記突出部分を形成する部材の下端縁に当接する上端面を備えるようにしたので、前記突出部分を形成する部材の固定時における位置決めや締結時の回転防止効果を得ることができる。
前記突起部に、前記切欠部の縁端に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されている態様、または、前記突片部に、前記水平縁端部に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されている態様においては、前記部品の取付け時に、前記係止部により前記部品が仮止めされ、取付け作業が容易になるとともに、前記部品の取付け後に、前記部品が操作または使用される際における浮き防止の役割も果たし、係止部の近傍に締結部材が無いような場合に有利であり、また、締結箇所を削減できる。
また、本発明において、前記切欠部を設けた箇所を除く前記取付け孔の周縁部に、車体内部側に立ち上がる延長フランジを設けたので、前記部品の組み付け性を損なうことなく、取付け孔付近のパネル剛性を確保することができ、前記部品の安定性、使用感などを向上できる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用ドア(リアドア2)を備えた自動車1の側面後方側部分を示すものである。リアドア2の後方寄り中間高さ位置には、リアドア2を車両室外側から開く時にロック解除操作を行う為のドアアウトサイドハンドル3が取付けられている。
図2は、リアドア2を室内側から見た分解傾斜図であり、リアドア2はアウターパネル21とインナーパネル22の周辺部を内部に空間を形成した状態で接合した中空構造をなし、インナーパネル22の室内側はインナートリム23で覆われる。インナーパネル22の車両前後方向の後方側の端部付近にロック4が内蔵され、リアドア2を閉じるとロック4が自動車1のドア開口部側に設けた図示しないストライカーに係合し、リアドア2が車体に対してロックされるようになっている。
ドアアウトサイドハンドル3は、図3、4に示すように、ケース31にハンドルレバー32およびその機構部を予め組付け、ドアハンドルアッシーを構成している。ケース31は、平面形状が円形状をなし中央部31a(嵌合部)が車両室内側に窪んだ部分球面状の基本形状をなし、外周部にはフランジ部31b(外縁部)が設けられている。一方、ハンドルレバー32は、ケース31の角孔31cに挿通された一対の腕部32a,32aが、ケース31の裏面側(車両室内側)の支持部33において揺動自在に支持され、リターンスプリングにより車両室内側に揺動する方向に付勢されている。そして、ハンドルレバー32に手指を掛け、ハンドルレバー32を車両幅方向外方に揺動させることにより、ハンドルレバー32の他の腕部32bが解除レバー34を回動させ、図示しないコントロールケーブルを介してロック4を解除可能である。
アウトサイドハンドル3のリアドア2への取付けは、アウターパネル21に穿設した取付け孔21aにケース31の中央部31aを車両室外側から嵌合した状態で、車両室内側から、ドアインナーパネル22に設けた作業用開口部24を通じて、2箇所の固定座面21bに挿通させた締結部材35をナット36に螺合することにより、リアドア2に取付けられる。アウターパネル21の取付け孔21aの周囲には、車両室内側に退没した内フランジ部21cが設けられ、ケース31を嵌合した状態では、ケース31のフランジ部31bが前記内フランジ部21cに嵌合し、ケース31の中央部31aが取付け孔21aより室内側に嵌入される。前記2箇所の固定座面21bは内フランジ部21cから延出した片部を車両室内側に折曲げて形成されている。
上記アウトサイドハンドル3の取付けに際し、2箇所の固定座面21bのうち、いずれか一方の固定座面21b(図3に示す例では右側)において締結部材35の締付けを行なうと、他方の固定座面21b(図3における左側)は未だ固定されていないため、前記一方の締結部材35の締め付けトルクTの作用により、円形状のアウトサイドハンドル3は、前記締結部材35を中心に締め付けトルクTと略同方向の回転力Rを生じることになり、図示例のような比較的扁平なケース31の場合、取付け孔21aを逸脱たり、正規の固定位置からずれて組み付いてしまう虞がある。
そこで、図5、6に示すように、アウトサイドハンドル3の位置決め構造として、アウターパネル21aに2箇所の切欠部27,27を設ける一方、アウトサイドハンドル3のケース31には、各切欠部27,27に対応した位置に中央部31aから外方に突出する2箇所のリブ37,37(突起部)を設け、いずれか一方のリブ37(図示例では右側)の側面が切欠部27の側縁に当接することにより、アウトサイドハンドル3の回転が規制されるようにしてある。
さらに、アウターパネル21aの前記切欠部27,27に隣接し、それらの中間に位置した部分からリアドア2の内部に向けて延出した延出片部29を設け、リブ37が切欠部27の側縁と共に延出片部29の側縁に当接するようにし、より確実にアウトサイドハンドル3の回転が規制されるようにしてある。これらの切欠部27及び延出片部29とリブ37は、アウトサイドハンドル3の回転を規制する同時に、ケース31下部の左右方向の位置決めの役割を果たしている。
また、図6、図7に示すように、リブ37の先端には、鉤爪状の係止部37aが形成されている。この係止部37aは、切欠部27の縁端に係合することにより、フランジ部31bの車両外方への抜脱を防止し、アウトサイドハンドル3の組付け時における締結固定以前の仮止めの役割を果たすことができる。また、車両完成後は、乗員がアウトサイドハンドル3を操作する(引く)時の浮き防止部材としての役割も果たすことができる。
また、製品の寸法誤差を吸収するため延出片部29とリブ37の間に若干の隙間を設けているが、切欠部27を取付け孔21aの径方向外方(図3中下方)に突出した円弧状に形成することにより、リブ37が切欠部27の最も低い箇所に収まり、リブ37の位置決め精度と作業性を向上することが可能となる。
さらに、前記2箇所の切欠部27,27の外方に、取付け孔21aの内フランジ部21cを切り欠いて同一仮想水平線上に位置させて2箇所の水平端縁部28,28を設ける一方、水平端縁部28,28のそれぞれの範囲内にあって、前記2箇所のリブ37,37の外方に、下端縁が同一仮想水平線上に位置した2箇所の第2リブ38,38(突片部)を設けてある。この第2リブ38,38の下端縁と水平端縁部28,28とが当接する位置で、ケース31が取付け孔21a内で上下方向に位置決めされるようにしてある。これにより、円弧状の切欠部27,27およびリブ37,37には上下方向の力が作用せず、ケース31の回転方向の位置決めを迅速かつ確実に行うことができ、アウトサイドハンドル3の左右上下全方向の位置精度を向上させることができる。
以上述べた位置決め構造(27−37,28−38)を備えたアウトサイドハンドル3の取付けは、先にアウトサイドハンドル3の機構部(32a,32b,33,34)側を取付け孔21aに潜らせ、最終的な取付け位置より少し上方に位置させながら、リブ37をアウターパネル21の車両室内側に引出し、係止部37aを切欠部27に係止する手順で行なわれることになる。図6は上記位置決め構造の対応関係を示すものである。
上記実施形態においては、切欠部27,27およびリブ37,37を左右対称に対をなして2箇所ずつ設ける場合を示したが、通常右回転となる締結部材35の回転方向に対応して各1箇所ずつ設けることもできる。しかし、実施形態のように左右対称に2箇所ずつ設けることにより、左右のリアドア2で部品が共用化されるため、生産管理上好ましい。また、上下方向の位置決めを行なう水平端縁部28,28および第2リブ38,38もいずれか1箇所のみとすることが可能であるが、仮止め時の安定性の点では、左右対称に2箇所ずつ設けることが好ましい。さらに、水平端縁部28および第2リブ38を、切欠部27,27およびリブ37,37の中央に1箇所のみ設けることもできる。また、切欠部27およびリブ37も中央に1箇所のみ設けることもできる。
次に、本発明の別の実施形態について、図8〜図12を参照しながら以下に説明する。なお、同様の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8〜図13は、ドアを施錠あるいは解錠するキーをキーシリンダーに差し込むことなく、電気的信号でドアロックを解除する機能が装備されたドアのアウトサイドハンドル203を示している。このようなアウトサイドハンドル203では、上記機能に必要なアンテナ241とスイッチ242がハンドルケース231部分に装備されている。
図8、9、及び図11に示すように、アンテナ241およびスイッチ242は、樹脂製のホルダー243によりハンドルケース231に固定されている。アンテナ241およびスイッチ242は、ハンドルケース231の上部に配置されたハンドルレバー等を避け、ハンドルケース231の下半部に配置され、かつ、左右ドアに対する部品の共通化を考慮して、車両前後方向の中央に取付けられている。ホルダー243は、略T字状をなし、その中央部において、スクリュー244によりハンドルケース231に固定され、アンテナ241及びスイッチ242をハンドルケース231に保持すると同時に、それらを保護する機能を有しており、ハンドルケース231の裏面側に突出部分を形成している。
先述した通り、アウトサイドハンドル(ハンドルアッシー)の取付けは、先にアウトサイドハンドルの上方に張出した腕部32a,32bや支持部33などの張出部分を取付け孔21aにくぐらせてから、上部を支点に回転させて中央部31aを取付け孔21aに嵌合する必要がある。しかし、取付け孔21aの下部中央に延出片部29を設けた場合、電気的信号によるドアロック解除機能を備えたアウトサイドハンドル203では、車両室内側に突出したホルダー243の下端と延出片部29と干渉する問題が生じる。
そこで、本実施形態では、図9、10に示すように、取付け孔21aの、ホルダー243の下端に沿った縁端に切欠部227を設け、アウトサイドハンドル203を取付け孔21aに挿入する際に、ホルダー243の突出部分が切欠部227を通過して取付け孔21aに進入できるようにしている。一方、アウトサイドハンドル203のケース231には、前記切欠部227の両側縁に沿うように、径方向外方に突出するリブ237,237(突起部)を設け、このリブ237の側面を、切欠部227の側縁に当接させることにより、アウトサイドハンドル203の締め付け時に発生する回転を阻止することができるようにしている。
リブ237,237は、上記回転方向の進み側に1箇所のみ設けることもできるが、図示例のように両側に設けることにより、左右のドアに共通の部品を用いることができる。また、リブ237を、ホルダー243の側面に当接するように設けることにより、ホルダー243の組付け時における位置決めや、ホルダー243をスクリューで締結する際の回転を防止する機能を有する。なお、リブ237を上方に延長してホルダー243の両側面に当接させ、リブ237,237の間にホルダー243が挿入されるようにすれば、ホルダー243の位置決め効果やサポート効果が一層向上する。
さらに、本実施形態では、ハンドルケース231を上下方向に位置決めする水平縁端部228を、前記切欠部227の底辺に形成する一方、該水平縁端部228に当接する2箇所の第2リブ238,238(突片部)を、前記リブ237,237の中間部に突設している。図示例では、2箇所の第2リブ238,238の上端部を連結するように棚状の支持面239を設け、該支持面239の上端面にホルダー243の下端を当接させ、ホルダー243の下端が3方向から位置決めされるようにするとともに、支持面239の中央部にスリット240を設け、該スリット240に、ホルダー243の下端に形成した係止爪245を係合することにより、ホルダー243の下端が係止されるようにしている。
また、図7に37aで示したような鉤爪状の係止部を、前述のリブ237、第2リブ238のいずれか、または両方の先端に設け、切欠部227の縁端に係合させることにより、前述と同様に、ハンドルケース231の仮止め効果や、締結部材(35,36)から離れた位置での浮き防止の効果を得ることができる。あるいは、鉤爪状の係止部を設ける代わりに、図12に示すように、第2リブ238の下端に、水平縁端部228に当接する基部から車両室内側に向けて緩やかに下降する傾斜部を含む湾出部238aを形成することにより、ハンドルケース231の下端を容易に圧入でき、かつ適度な仮止め効果を得ることができる。
一方、ドアハンドルを引く力は、ハンドルケース231の上端側により大きく作用するため、固定座面21b,21bは取付け孔21aの上方寄りに設けられているが、図13に示されるように、上方に張出した支持部233の、前記取付け孔21aに沿った基部に、前記同様の係止部233aを設けることにより、ハンドルケース231浮きを一層効果的に防止できる。
さらに、図8〜13に示すように、切欠部227を除いた、取付け孔21a周囲の内フランジ部21cの縁端に、車体内部側に立ち上がる延長フランジ221d(突縁)を形成している。この延長フランジ221dは、前記延出片部29と同様に、切欠部227のリブ237の側面への当接面積を増加させる効果を有するとともに、延長フランジ221dによって、取付け孔21a付近のアウターパネル21の剛性が向上され、組み付け性を損なうことなく、パネル剛性を確保することができる。
以上、本発明の実施の形態について、車両用ドアのアウトサイドハンドルの場合を例にとり述べたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、円形状の取付け孔に円形状の部品を嵌合し、螺子等の締結部材で固定するその他の部品の取付け構造に適用可能であり、かつ、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
本発明の実施形態に係るアウトサイドハンドルを取付けた自動車の後側部分を示す側面図である。 本発明の実施形態に係るアウトサイドハンドルを取付ける車両用ドアを示す車両室内側から見た分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るアウトサイドハンドルを取付けたドアアウターパネル部分を車両室内側から見た側面図である。 図3のA−A断面図である。 本発明の実施形態に係るアウトサイドハンドルの位置決め構造部分を示す図3の要部拡大図である。 本発明の実施形態に係るアウトサイドハンドルの位置決め構造部分の分解状態を示す要部拡大斜視図である。 図5のB−B断面図である。 本発明の別の実施形態に係るアウトサイドハンドルを取付けたドアアウターパネル部分を車両室内側から見た側面図である。 本発明の別の実施形態に係るアウトサイドハンドルの位置決め構造部分を示す図8の要部拡大図である。 本発明の別の実施形態に係るアウトサイドハンドルを取付けたドアアウターパネル部分を車両室内側から見た斜視図である。 本発明の別の実施形態に係るアウトサイドハンドルの取付け過程を示す、図8のC−C断面図である。 図8のD−D断面図である。 図8のE−E拡大断面図である。
符号の説明
1 自動車
2 リアドア
3,203 アウトサイドハンドル(円形状部品)
4 ロック
21 アウターパネル
21a 取付け孔
21b 固定座面
21c 内フランジ部
22 インナーパネル
23 インナートリム
24 作業用開口部
27,227 切欠部
28,228 水平端縁部
29 延出片部
31 ケース
31a 中央部(嵌合部)
31b フランジ部(外縁部)
31c 角孔
32 ハンドルレバー
32a,32b 腕部
33 支持部(張出部分)
34 解除レバー
35 ボルト(締結部材)
36 ナット(締結部材)
37,237 リブ(突起部)
37a 係止部
38,238 第2リブ(突片部)
221d 延長フランジ
239 支持面
240 スリット
241 アンテナ
242 スイッチ
243 ホルダー(突出部分)
244 スクリュー
245 係止爪

Claims (11)

  1. 車体に設けた円形状の取付け孔に円形状の部品を嵌合し、締結部材で締付け固定する円形状部品の車体への取付け構造において、
    前記部品は、前記取付け孔に嵌合する嵌合部と、車体表面側で径方向外方に張出した外縁部と、前記嵌合部から径方向外方に突出した突起部とを備える一方、前記取付け孔の縁端には切欠部を設け、前記突起部が前記切欠部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにしたことを特徴とする円形状部品の車体への取付け構造。
  2. 前記切欠部に隣接し前記取付け孔の縁端から車体内部側に延出した延出片部を設け、前記突起部が前記延出片部の側縁に当接することにより、前記部品の取付け孔内での回転方向の位置が規制されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  3. 前記切欠部は、径方向外方に突出した円弧状をなしていることを特徴とする請求項1または2に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  4. 前記取付け孔の下側の縁端に水平縁端部を形成する一方、前記部品には、前記嵌合部から下方に突出する突片部を設け、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  5. 前記部品は、いずれも該部品の機能部分またはその取付け部分をなす張出部分および突出部分をさらに備え、前記張出部分は、前記取付け孔の車体内部側で前記嵌合部から径方向外方に張出し、前記突出部分は、前記張出部分と反対側の周辺部において車体内部側に突出している一方、前記切欠部は、前記取付け孔の前記突出部分に沿った縁端に設けられており、
    前記部品の取付け時に、前記張出部分を前記取付け孔に車体外部側からくぐらせた後、前記突出部分を、前記切欠部を通過させて前記取付け孔の車体内部側に進入させ、前記部品の前記嵌合部を前記取付け孔に嵌合可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  6. 前記突出部分は、前記部品と別部材で形成され、かつ、前記突起部の側面に当接した状態で前記部品に固定されていることを特徴とする請求項5に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  7. 前記切欠部が、前記取付け孔の下側の縁端に配設され、前記水平縁端部が、前記切欠部に形成され、前記突片部の下端が前記水平縁端部に当接することにより、前記部品の上下方向の位置が規制されるようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  8. 前記突片部は、前記突出部分を形成する部材の下端縁に当接する上端面を備えていることを特徴とする請求項7に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  9. 前記突起部には、前記切欠部の縁端に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  10. 前記突片部には、前記水平縁端部に係合し前記部品の抜脱を防止する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
  11. 前記切欠部を設けた箇所を除く前記取付け孔の周縁部に、車体内部側に立ち上がる延長フランジを設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の円形状部品の車体への取付け構造。
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