JP5598292B2 - 車両用バックドア - Google Patents

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本発明は、車体の後部に回転可能に取付けられる車両用バックドアに関する。
車両用バックドアは、バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、インナパネルを車体内側から覆うトリムと、バックドアの内部に配置される電気配線部材を有する。電気配線部材は、インナパネルとトリムの間に配置される構造が知られており、この構造において電気配線部材がインナパネルとトリムとの間の複数箇所で固定される。電気配線部材をインナパネル側の複数箇所にクランプを介して固定する構造も多用されるが、トリム側に固定される構造も例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、電気配線部材がリブによって形成される溝部に収容され、かつリブに形成された複数の係止爪によって係止される。
特開2010−132210号公報
電気配線部材をインナパネル側の複数箇所にクランプを介して固定する場合、組付け作業の都合等により、配線には弛みを持たせる必要がある。このため、電気配線部材を不正操作されるおそれがある。例えば、車両用バックドアからワイパーやエンブレム等の外装部品を不正に取外し、外装部品を取付けるために形成された車両用バックドアの取付孔から棒を車内に挿入し、棒によって電気配線部材を取付孔から車外へ引っ張り出し、電気配線部材に不正な電気信号を加え、電気配線部材に電気的に接続されたロック装置を解除し、これによりバックドアを不正に解錠するというおそれがある。
特許文献1の構造においては、配線部材は溝部に収容される為、一見すると弛みは無い。しかしながら、リサイクル時に、トリムより電気配線部材を容易に取外し可能とする必要があり、係止爪は容易に変形可能となっている。したがって、上記の不正操作を十分に防止できるものではなかった。したがって電気配線部材が車外へ引出されることを規制し得る車両用バックドアが必要とされている。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える車両用バックドアであることを特徴とする。一つの特徴によると本発明は、バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、インナパネルを車体内側から覆うトリムと、インナパネルとトリムの間に延出する電気配線部材と、電気配線部材と電気的に接続されかつバックドアを車体本体に解除可能に施錠するロック装置を有する。アウタパネルには、外装部品が装着される取付孔が形成される。インナパネルには、アウタパネルとトリムとにより覆われる部位に開口部が形成される。インナパネルとトリムの両部材の一方の部材には、他方の部材に突出してトリムのインナパネルへの移動を規制し得る突出部材が設けられる。突出部材は、開口部と電気配線部材の間に位置し、かつ電気配線部材が突出部材と他方の部材との間を通過することを抑制し得る構造になっている。
したがって突出部材は、トリムがインナパネル側へ大きく移動することを規制する。また突出部材は、電気配線部材が車外へ引っ張り出されることも抑制し得る。例えば、アウタパネルから外装部品が取外され、アウタパネルに形成された取付孔から棒が不正に車内に挿入され、インナパネルの開口部を介し、棒によって電気配線部材が取付孔へ向けて引っ張られた場合に、電気配線部材は、開口部を通過するにあたり、突出部材と当接するため、アウタパネル側に引出される長さが抑制され得る。そのため電気配線部材が取付孔から車外へ引っ張り出され、電気配線部材に不正な電気信号が加えられることが防止され、これによりロック装置が不正に解除されることが抑制され得る。
自動車の斜視図である。 バックドアの分解斜視図である。 トリムを外した状態のバックドアの一部正面図である。 トリムを取付けた状態の図3のIV―IV線断面矢視図である。 図4の一部拡大図である。 トリムを取付けた状態の図3のVI―VI線断面矢視図である。 他の形態における図5に対応する図である。 他の形態における図5に対応する図である。 他の形態における図5に対応する図である。 他の形態における図5に対応する図である。 他の形態における図6に対応する図である。
本発明の一つの実施の形態を図1〜6にしたがって説明する。自動車10は、図1に示すように車体本体11と該車体本体11の後部に取付けられるバックドア1を有する。バックドア1の上部1aは、ヒンジ20によって車体本体11の後上部に回転可能に連結される。バックドア1は、車体本体11に対して上下方向に回転して車体本体11の開口部を開閉する。バックドア1と車体本体11の間には、バックドア1を上方に付勢する付勢部材13が設けられる。
バックドア1は、図2,4に示すようにアウタパネル2とインナパネル3とトリム4を有する。アウタパネル2は、鋼板製であって、バックドア1の車体外側部を構成する。アウタパネル2の本体部2aの上側領域には、ガラス7が嵌められる開口部2gが形成される。
アウタパネル2の本体部2aの下側領域2bには、図1に示すように外装部品としてワイパー15、エンブレム16、カバー17、ライセンスプレート18等が取付けられる。ワイパー15、エンブレム16、カバー17、ライセンスプレート18は、それぞれ本体部2aに形成された取付孔2c〜2fを利用して本体部2aに取付けられる。アウタパネル2の車体内側面には、インナパネル3が取付けられる。
インナパネル3は、図2,4に示すように鋼板製であって、アウタパネル2に並設される本体部3aを有する。本体部3aには複数の開口部3bが形成される。インナパネル3の外周部3eは、アウタパネル2に向けて延出し、該先端部がアウタパネル2に固着される。インナパネル3の下側縁中央には、外周部3eの一部である取付片3fにおいてロック装置6が取付けられる。
ロック装置6は、図3,4に示すようにバックドア1の下部に取付けられ、バックドア1を車体本体11に対して施錠・解錠する。ロック装置6は、本体部6aと、本体部6aの下部に回転可能に取付けられるラッチ6dを有する。本体部6aは、ブラケット22によって取付片3fに取付けられる。本体部6aの下部は、取付片3fに形成された取付穴から下側に突出する。ラッチ6dは、本体部6aの下部において回転可能に取付けられ、回転することでストライカ14に対して係合、係合解除する。
ロック装置6の本体部6aには、図3に示すように電気式駆動器6bと機械式駆動器6cと操作レバー6eが設けられる。操作レバー6eは、本体部6aに対して上下方向にスライド可能に取付けられる。機械式駆動器6cは、操作レバー6eに加えられた力によってラッチ6dを移動させる。そのため電力を電気式駆動器6bに供給できない緊急時において機械式駆動器6cによってラッチ6dを移動させ得る。
電気式駆動器6bは、図3に示すように電気配線部材5によって図1に示すスイッチ8などと電気的に接続される。スイッチ8は、カバー17に取付けられ、第一ボタンと第二ボタンを有する。スイッチ8は、下方から第一ボタンが操作されることでロック装置6に第一の電気信号を発信し、下方から第二ボタンが操作されることでロック装置6に第二の電気信号を発信する。
電気配線部材(ワイヤハーネス)5には、図3に示すように受信機12が電気的に接続される。受信機12は、使用者が携帯するキーから発信される無線信号を受信し、車体本体11の前部に設けられた図示省略の制御装置に第三の電気信号を発信する。制御装置は、第三の電気信号を受信した際に電気配線部材5を経由して第四の電気信号をロック装置6に送信する。電気式駆動器6bは、スイッチ8からの第一の電気信号と制御装置からの第四の電気信号を受信した場合にラッチ6dを解除方向に移動させる。スイッチ8からの第二の電気信号と制御装置からの第四の電気信号を受信した場合には、ラッチ6dを係合方向に移動させる。
電気配線部材5は、複数の電線と、複数の電線を覆うチューブまたはテープを有する。電気配線部材5は、図3,4に示すようにインナパネル3とトリム4の間を延出し、クリップ9によってインナパネル3に係止される。電気配線部材5は、取付孔2c〜2eよりも下側において左右方向に延出する左右延出部5aと、左右延出部5aとロック装置6を接続する上下延出部5bを有する。
トリム4は、樹脂製であって、図2,4に示すようにインナパネル3に並設される本体板部4aを有する。本体板部4aは、図示省略のクリップやネジ等によってインナパネル3に取付けられる。本体板部4aの裏面には、インナパネル3に向けて突出することで本体板部4aのインナパネル3側への変形を抑制する複数のリブ4cが形成される。本体板部4aの中央領域の裏面には、突出部材(ボス)4bが形成される。
突出部材4bは、図5,6に示すように本体柱部4b1と先端柱部4b3を一体に有する。本体柱部4b1は、断面略半円形で本体板部4aからインナパネル3に向けて突出する。本体柱部4b1の先端部は、蓋部4b2によって覆われる。先端柱部4b3は、円筒状であって、蓋部4b2からインナパネル3に向けて突出する。本体柱部4b1の外周面には、リブ4b4,4b5が形成される。リブ4b4は、略三角形であって、本体柱部4b1の上面または下面と本体板部4aを連結する。リブ4b5は、略三角形であって、本体柱部4b1の一側面と本体板部4aを連結する。
突出部材4bは、図3,5に示すように電気配線部材5の左右延出部5aの上方に位置し、かつ取付孔2c〜2eの下側、かつ後述する開口部3bの下側に位置する。突出部材4bの端部とインナパネル3の隙間1cは、電気配線部材5の左右延出部5aの太さ(直径)よりも小さい。もしくは隙間1cがゼロに設定される。したがって電気配線部材5が隙間1cを通って取付孔2c〜2eへ移動することが規制され得る。突出部材4bの先端部は、インナパネル3に形成された凹部3cに突入する。
インナパネル3には、図3,5に示すように軽量化などを目的とした開口部3bが形成され、開口部3bの外周縁に沿って凹部3cが形成される。凹部3cには、突出部材4bの先端部が挿入される。該凹部3cを構成する壁面は、突出部材4bの先端部に隣接する第一規制部3c1と第二規制部3c2を有する。第一規制部3c1は、突出部材4bよりも開口部3b側に位置する。第二規制部3c2は、突出部材4bよりも電気配線部材5の左右延出部5a側に位置する。
図5を参照するように電気配線部材5が、不正に上方に引っ張られると、電気配線部材5が開口部3bを通過するにあたり、電気配線部材5の一部が突出部材4bに当接する。このため電気配線部材5は、弛みにより開口部3bを通過する場合があるものの、アウタパネル2側に引出される長さが抑制され得る。
さらに強い力で、電気配線部材5が上方に引っ張られた場合は、突出部材4bが第一規制部3c1に向けて力を受け、突出部材4bが第一規制部3c1に向けて移動して隙間1cがゼロになる、あるいは小さくなる。これにより電気配線部材5が突出部材4bを超えて上方へ引っ張られることが確実に規制され得る。不正に挿入された棒によって突出部材4bが第二規制部3c2に向けて力を受けた場合は、突出部材4bが第二規制部3c2に当接する。これにより第二規制部3c2は、突出部材4bが変形して破損されることを規制し得る。
インナパネル3には、図3,4に示すようにロック装置6の上方に補強片3dが形成される。補強片3dは、断面L字状であって不正操作防止部3b1と固着部3b2を有する。不正操作防止部3b1は、ロック装置6に対応する位置の開口部3bの上縁からアウタパネル2に向けて延出する。不正操作防止部3b1は、ロック装置6の上方を覆う。固着部3b2は、不正操作防止部3b1の端部からアウタパネル2の本体部2aに沿って下方に延出して本体部2aに固着される。
以上のようにバックドア1は、図4に示すようにバックドア1の車体外側部を構成するアウタパネル2と、アウタパネル2の車体内側に取付けられるインナパネル3と、インナパネル3を車体内側から覆うトリム4と、インナパネル3とトリム4の間に延出する電気配線部材5と、電気配線部材5と電気的に接続されかつバックドア1を車体本体11に解除可能に施錠するロック装置6を有する。アウタパネル2には、外装部品が装着される取付孔2c〜2eが形成される。インナパネル3には、アウタパネル2とトリム4とにより覆われる部位に開口部3bが形成される。トリム4には、インナパネル3に突出してトリム4のインナパネル3への移動を規制し得る突出部材4bが設けられる。突出部材4bは、開口部3bと電気配線部材5の間に位置し、かつ電気配線部材5が突出部材4bとインナパネル3の間を通過することを抑制し得る構造になっている。
したがって突出部材4bは、トリム4がインナパネル3側へ大きく移動することを規制する。また突出部材4bは、電気配線部材5が車外へ引っ張り出されることも抑制し得る。例えば、アウタパネル2から外装部品が取外され、アウタパネル2に形成された取付孔2c〜2eから棒が不正に車内に挿入され、インナパネル3の開口部3bを介し、棒によって電気配線部材5が取付孔2c〜2eへ向けて引っ張られた場合に、電気配線部材は、開口部3bを通過するにあたり、突出部材4bと当接するため、アウタパネル3側に引出される長さが抑制され得る。そのため電気配線部材5が取付孔2c〜2eから車外へ引っ張り出され、電気配線部材5に不正な電気信号が加えられることが防止され、これによりロック装置6が不正に解除されることが抑制され得る。
インナパネル3には、図4,5に示すように突出部材4bの先端がトリム4に対し相対的に移動することを規制し得る規制部3c1,3c2が設けられる。したがって突出部材4bは、トリム4に対して移動し難くなるために、電気配線部材5の不正な引出し長さを効果的に抑制し得る。
インナパネル3には、図4,5に示すように突出部材4bに対して開口部3b側において隣接して突出部材4bが開口部3b側へ移動することを規制し得る第一規制部3c1が設けられる。したがって電気配線部材5が開口部3bに向けて引っ張られ、電気配線部材5が突出部材4bを引っ張ると、突出部材4bが移動して第一規制部3c1に当接する。これにより突出部材4bとインナパネル3の隙間がゼロになり、電気配線部材5がこれらの間を通過することが確実に規制され得る。
インナパネル3には、図4,5に示すように突出部材4bに対して電気配線部材5側において隣接して突出部材4bが電気配線部材5側へ移動することを規制し得る第二規制部3c2が設けられる。したがってバックドア1に不正に挿入された棒によって突出部材4bが押されて変形した場合、突出部材4bが第二規制部3c2に向けて移動し、突出部材4bが第二規制部3c2に当接する。これにより突出部材4bは、棒等によって破損されることが第二規制部3c2によって抑制され得る。
突出部材4bは、図5に示すようにトリム4に一体に形成される。インナパネル3には、突出部材4bの先端部が挿入される凹部3cが形成され、凹部3cを構成する壁面によって規制部3c1,3c2が形成される。したがって突出部材4bは、トリム4に一体に形成されるため、バックドア1の部品点数を増加させることなく形成され得る。規制部3c1,3c2は、凹部3cの構成壁面によって形成されるため簡易に構成され得る。
インナパネル3は、図4に示すようにアウタパネル2に並設される本体部3aと、本体部3aからアウタパネル2に向けて延出し該端部がアウタパネル2に固着されかつロック装置6の操作レバー6eの上方を覆い得る補強片3dを一体に有する。したがって補強片3dは、インナパネル3とアウタパネル2の間を延出するため、両パネル2,3間が近接する方向に変形することを抑制し得る。補強片3dは、ロック装置6の操作レバー6eの上方を覆い得る。そのため操作レバー6eが上方から挿入された棒などによって不正に操作されることが補強片3dによって抑制され得る。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、図7〜11に示す構成を有していても良い。図7に示すインナパネル3は、図5に示す凹部3cに代えて凹部3gを有する。凹部3gは、インナパネル3の一部が凹設され、突出部材4bの先端柱部4b3が挿入される。凹部3gを構成する壁面は、筒壁面と筒壁面を塞ぐ底面3g3を有する。筒壁面は、突出部材4bの第一方向の移動を規制する第一規制部3g1と、第二方向の移動を規制する第二規制部3g2を有する。
図8に示す突出部材4bは、図5に示す先端柱部4b3に代えて挿入部4b6を有する。挿入部4b6は、ピン形状であって、突出部材4bの蓋部4b2からインナパネル3に向けて突出する。インナパネル3には、突出部材4bに向けて棒出する凸部3hが形成される。凸部3hには、挿入部4b6が挿入される孔3iが形成される。
図8に示すように突出部材4bの先端部には、インナパネル3に形成された孔3iに挿入される挿入部4b6が設けられる。したがって突出部材4bは、孔3iの壁面によってインナパネル3に対して移動することが規制され得る。例えば電気配線部材5が取付孔に向けて引っ張られ、電気配線部材5が突出部材4bを引っ張った場合に、挿入部4b6が孔3iの壁面に当接して突出部材4bの移動が規制される。これにより電気配線部材5が取付孔に向けて引っ張られることが確実に規制され得る。また挿入部4b6を孔3iに挿入することで、トリム4がインナパネル3に対して位置決めされる。そのためトリム4をインナパネル3に対して容易に組付けすることもできる。
図9に示す突出部材4bの先端部には、図5に示す先端柱部4b3に代えて装着部材(クリップ)21が設けられる。装着部材19は、突出部材4bの蓋部4b2に装着され、かつインナパネル3に形成された孔3jに挿入されて、インナパネル3に弾性的に係止する。
図9に示すように突出部材4bの先端部には、インナパネル3に弾性的に装着される装着部材19が設けられる。したがって突出部材4bは、装着部材19によってインナパネル3に対して移動することが規制され得る。例えば電気配線部材5が取付孔に向けて引っ張られ、電気配線部材5が突出部材4bを引っ張った場合に、装着部材19によって突出部材4bの移動が規制される。これにより電気配線部材5が取付孔に向けて引っ張られることが確実に規制され得る。
図10に示すインナパネル3には、突出部材20が取付具23によって取付けられる。突出部材20は、インナパネル3からトリム4に向けて突出する。突出部材20の先端部とトリム4の間に形成される隙間1eは、電気配線部材5の太さよりも小さい。
図11に示す突出部材4bには、一対の張出片4dが設けられる。張出片4dは、本体柱部4b1の下部から電気配線部材5の長手方向に沿って延出して、電気配線部材5を取付孔側から覆う。
すなわち図11に示す突出部材4bには、電気配線部材5の長手方向に沿って張出して電気配線部材5を取付孔側から覆う張出片4dが設けられる。したがって取付孔から不正に挿入された棒は、張出片4dによって電気配線部材5側に挿入されることが規制され得る。かくして棒が電気配線部材5に到達することが張出片4dによって規制され得る。
また本発明は、上記実施の形態に限定されず、下記の形態であっても良い。例えば、アウタパネル2には、バックカメラ、電灯等などの外装部品を取付けるための取付孔が形成され、該取付孔と電気配線部材5の間に突出部材4bが設置されても良い。
トリム4には、本体板部4aと突出部材4bが一体に形成されても良いが、突出部材4bと本体板部4aが別体に形成され、突出部材4bが取付具によって本体板部4aに取付けられても良い。
図5,7を参照するように第一規制部3c1,3g1は、インナパネル3に一体に形成されても良いが、インナパネル3と別体に形成され、かつインナパネル3に取付けられても良い。第二規制部3c2,3g2は、インナパネル3に一体に形成されても良いが、インナパネル3と別体に形成され、かつインナパネル3に取付けられても良い。
図10に示すトリム4には、突出部材20の第一方向(図10の上方)に隣接して突出部材20が第一方向へ移動することを規制し得る第一規制部が形成されても良い。さらにトリム4には、突出部材20の第二方向(図10の下方)に隣接して突出部材20が第二方向へ移動することを規制し得る第二規制部が形成されても良い。さらにトリム4には、第一規制部と第二規制部を構成し得る凹部が形成されても良い。
バックドア1は、車体本体11の後部に左右方向に回転可能に取付けられても良い。
図10に示す突出部材20の先端部に、図8の挿入部4b6と同様の挿入部が設けられ、該挿入部が挿入される孔がトリム4に形成されても良い。図10に示す突出部材20の先端部に、図9に示す装着部材19と同様の装着部材が設けられ、装着部材19がトリム4に対して弾性的に装着されても良い。
図11に示す張出片4dは、本体柱部4b1の下部から延出するが、本体柱部4b1の上部または中間部から延出しても良い。また突出部材4bには、一つまたは三つ以上の張出片4dが形成されても良い。
1…バックドア
1c〜1e…隙間
2…アウタパネル
2c〜2f…取付孔
3…インナパネル
3c,3g…凹部
3c1,3g1…第一規制部
3c2,3g2…第二規制部
3d…補強片
4…トリム
4a…本体板部
4b,20…突出部材
4b6…挿入部
4d…張出片
5…電気配線部材
5a…左右延出部
6…ロック装置
8…スイッチ
9…クリップ
10…自動車
11…車体本体
12…受信機
14…ストライカ
15…ワイパー
16…エンブレム
17…カバー
18…ライセンスプレート
19…装着部材

Claims (6)

  1. 車体本体に取付けられる車両用バックドアであって、
    前記バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、前記インナパネルを車体内側から覆うトリムと、前記インナパネルと前記トリムの間に延出する電気配線部材と、前記電気配線部材と電気的に接続されかつ前記バックドアを前記車体本体に解除可能に施錠するロック装置を有し、
    前記アウタパネルには、外装部品が装着される取付孔が形成され、
    前記インナパネルには、前記アウタパネルと前記トリムとにより覆われる部位に開口部が形成され、
    前記インナパネルと前記トリムの両部材の一方の部材には、他方の部材に突出して前記トリムの前記インナパネルへの移動を規制し得る突出部材が設けられ、
    前記突出部材は、前記開口部と前記電気配線部材の間に位置し、かつ前記電気配線部材が前記突出部材と前記他方の部材との間を通過することを抑制し得る構造になっており、
    前記他方の部材には、前記突出部材の先端が前記他方の部材に対し相対的に移動することを規制し得る規制部が設けられる車両用バックドア。
  2. 請求項に記載の車両用バックドアであって、
    前記突出部材は、前記トリムに一体に形成され、
    前記インナパネルには、前記突出部材の先端部が挿入される凹部が形成され、前記凹部を構成する壁面によって前記規制部が形成される車両用バックドア。
  3. 車体本体に取付けられる車両用バックドアであって、
    前記バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、前記インナパネルを車体内側から覆うトリムと、前記インナパネルと前記トリムの間に延出する電気配線部材と、前記電気配線部材と電気的に接続されかつ前記バックドアを前記車体本体に解除可能に施錠するロック装置を有し、
    前記アウタパネルには、外装部品が装着される取付孔が形成され、
    前記インナパネルには、前記アウタパネルと前記トリムとにより覆われる部位に開口部が形成され、
    前記インナパネルと前記トリムの両部材の一方の部材には、他方の部材に突出して前記トリムの前記インナパネルへの移動を規制し得る突出部材が設けられ、
    前記突出部材は、前記開口部と前記電気配線部材の間に位置し、かつ前記電気配線部材が前記突出部材と前記他方の部材との間を通過することを抑制し得る構造になっており、
    前記突出部材の先端部には、前記他方の部材に形成された孔に挿入される挿入部が設けられる車両用バックドア。
  4. 車体本体に取付けられる車両用バックドアであって、
    前記バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、前記インナパネルを車体内側から覆うトリムと、前記インナパネルと前記トリムの間に延出する電気配線部材と、前記電気配線部材と電気的に接続されかつ前記バックドアを前記車体本体に解除可能に施錠するロック装置を有し、
    前記アウタパネルには、外装部品が装着される取付孔が形成され、
    前記インナパネルには、前記アウタパネルと前記トリムとにより覆われる部位に開口部が形成され、
    前記インナパネルと前記トリムの両部材の一方の部材には、他方の部材に突出して前記トリムの前記インナパネルへの移動を規制し得る突出部材が設けられ、
    前記突出部材は、前記開口部と前記電気配線部材の間に位置し、かつ前記電気配線部材が前記突出部材と前記他方の部材との間を通過することを抑制し得る構造になっており、
    前記突出部材の先端部には、前記他方の部材に弾性的に装着される装着部材が設けられる車両用バックドア。
  5. 請求項1〜のいずれか一つに記載の車両用バックドアであって、
    前記突出部材には、前記電気配線部材の長手方向に沿って張出して前記電気配線部材を前記取付孔側から覆う張出片が設けられる車両用バックドア。
  6. 車体本体に取付けられる車両用バックドアであって、
    前記バックドアの車体外側部を構成するアウタパネルと、前記アウタパネルの車体内側に取付けられるインナパネルと、前記インナパネルを車体内側から覆うトリムと、前記インナパネルと前記トリムの間に延出する電気配線部材と、前記電気配線部材と電気的に接続されかつ前記バックドアを前記車体本体に解除可能に施錠するロック装置を有し、
    前記アウタパネルには、外装部品が装着される取付孔が形成され、
    前記インナパネルには、前記アウタパネルと前記トリムとにより覆われる部位に開口部が形成され、
    前記インナパネルと前記トリムの両部材の一方の部材には、他方の部材に突出して前記トリムの前記インナパネルへの移動を規制し得る突出部材が設けられ、
    前記突出部材は、前記開口部と前記電気配線部材の間に位置し、かつ前記電気配線部材が前記突出部材と前記他方の部材との間を通過することを抑制し得る構造になっており、
    前記突出部材には、前記電気配線部材の長手方向に沿って張出して前記電気配線部材を前記取付孔側から覆う張出片が設けられる車両用バックドア。

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