JP3806576B2 - 成形天井組立体及びアクセサリの取付構造 - Google Patents
成形天井組立体及びアクセサリの取付構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用のアクセサリが予め成形天井に取り付られた成形天井組立体及びそのアクセサリ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用アクセサリとしての格納式アシストグリップの取付構造の一従来例を図8に示す。握り部となるグリップ本体51の長手方向両端部には、ばね鋼等からなる可撓性の芯材52が露出している。この芯材52の露出部には、略くの字状に折り曲げられた取付基部53及び長穴54が形成されており、この取付基部53が、ウエルドナット59及びビス60によって、ベース55のほかカラー56およびワッシャー57とともに、その車体パネル58に共締め固定されている。上記のベース55には内装材である成形天井61に係合する突起部62が形成されている。また、エンドキャップ63は、上記芯材54に予め挿入されていて、ビス60の締付作業完了後にベース55に嵌合,固定されることで、そのベース55やビス60等を隠蔽する機能を有している。
【0003】
そして、上記カラー56と長穴54との相対ストロークをもってグリップ本体51の格納および引き出しのためのストロークを確保する一方、上記ビス60とベース55との挟持力をもってグリップ本体51を格納位置および引き出し位置にそれぞれ自己保持させるようになっている(類似技術が実公平5−39954号公報に記載されている)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の取付構造では、最終的な車体パネル58への組付ラインにおいて、グリップ本体51や成形天井61等の個々の部品を組み付けることとなるため、構成部品や製造工数が多く、コストが嵩むという課題がある。
【0005】
また、近年では、成形天井61と車体パネル58との間にカーテンエアバック(図示せず)等を介装する必要があるために、両者間61,58にコアベース61aを介装して、ある程度の隙間を確保するようになっている。このため、ビス60やカラー56が必然的に長くなり、剛性の低下を招いてしまう。
【0006】
このような課題を解決するために、各種部品を予めサブアセンブリして一体化した組立体を車体側へ組み付ける所謂モジュール化技術を、このような成形天井及びアシストグリップ等のアクセサリ類に適用することが提案され、一部で実用に供している。この場合、車体パネルへの組付ラインにおける部品点数や工数が大幅に削減され、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0007】
本発明の一つの目的は、このようなモジュール化技術を適用してコストダウン等を図りつつ、更に改良された成形天井組立体及びアクセサリの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る成形天井組立体は、車両用のアクセサリを予め成形天井に取り付けた状態で車体パネルへ取付可能である。言い換えると、車体パネルへ取り付けられる成形天井に、予め車両用アクセサリが取り付けられる構造となっている。
【0009】
そして、本発明は、上記成形天井に設けられ、上記アクセサリの取付座部を受容する取付凹部と、上記取付座部及び取付凹部を通して取付凹部の裏面側に突出するボルトの突出部が締結されるナット部を有するバネクリップと、上記取付凹部の開口部を覆うように、上記成形天井における取付凹部の開口周縁部に着脱可能に取り付けられるカバーと、を有し、このカバーを車体パネル側へ押し込んだときに、上記バネクリップが車体パネル側に形成された取付孔に適宜にはまり込むように、上記カバー及び取付凹部に、上記取付凹部の側壁部に沿って互いに当接する当接部を設けたことを特徴としている。
【0010】
すなわち、ボルト及びバネクリップのナット部によって、車両用アクセサリの取付座部を成形天井の取付凹部に締結固定することによって、アクセサリが取り付けられた成形天井組立体が得られる。
【0011】
このような組立体を車体パネルへ組み付ける際には、成形天井に取り付けられたカバーを車体パネル側へ打撃等を加えることにより押し込めば良い。このとき、カバーへの押圧力が、取付凹部の側壁部に沿って互いに当接する当接部及び取付凹部の側壁部を経由して、取付凹部の裏面側に位置するバネクリップへ確実かつ有効に入力される。この結果、バネクリップが車体パネル側に形成された取付孔に適宜にはまり込んで固定され、この成形天井組立体が車体パネルへ組み付けられる。
【0012】
このように成形天井組立体を車体パネル側へ組み付けた後に、アクセサリのみを取り外す場合には、カバーを成形天井から外してボルトを取り外してこれを行う。このとき、ナット部を有するバネクリップは、車体パネルにはめ込み固定されているため、そのまま車体パネル側に残る。従って、再度アクセサリを取り付ける場合には、アクセサリの取付座部を取付凹部の底壁部の上に重合させた状態で、ボルトをバネクリップのナット部に締結すれば良い。
【0013】
更に言えば、成形天井の車室内側の一般面と車体パネルとの間に、カーテンエアバックを収納する等の目的で、ある程度の間隙が確保される場合、このような間隙を利用して上記の取付凹部が設けられる。このため、ボルトやバネクリップの短縮化を図ることができるとともに、ボルト等の取付部材が上記の間隙の範囲内に配置される形となる。このため、カバー等を含めたアクセサリ取付部分の構造を十分に低い(成形天井寄りの)姿勢とすることができ、車室内側への突起感が解消され、外観品質の向上等を図ることができる。
【0014】
なお、上記の取付凹部は、成形天井と別体に成形し、後から成形天井に接着等により固定することもできるが、より好ましくは、部品点数を更に低減するために、上記の成形天井と一体に成形する。
【0015】
上記のアクセサリとしては、握り部を有するアシストグリップの他、サンバイザー,アップライト等が挙げられる。
【0016】
請求項3の発明は、上記アクセサリの取付座部を構成する可撓性の芯材に、実質的に上記取付凹部内で略Z字状に屈曲する屈曲部が形成され、この屈曲部の姿勢の変化に応じて、上記アクセサリが、相対的に成形天井側へ近接する第1の姿勢と、相対的に成形天井から離間する第2の姿勢と、をとることができ、かつ、上記アクセサリを第1の姿勢又は第2の姿勢に保持する保持手段を有することを特徴としている。
【0017】
従って、例えば、Z字状の屈曲部が所謂自由長状態にあるときには、芯材自身の自己弾性力によって、アクセサリ(典型的にはアシストグリップ)が相対的に成形天井側へ近接する第1の姿勢(格納姿勢)に自己保持される。この状態から引き出されると、屈曲部の変形,伸展に伴って、アシストグリップが車室内側(成形天井から離れる方向)へ引き出され、所定の第2の姿勢(引出姿勢)となったときに、上記の保持手段によって適宜に保持される。再びアシストグリップを成形天井側へ押し戻すことにより、芯材自身の自己弾性力によって格納姿勢に速やかに復帰する。
【0018】
この場合、上記の取付凹部内の空間を有効に利用して、アクセサリの姿勢変化を許容する屈曲部が設けられているため、上述したように、アクセサリ取付部分の構造を十分に低い姿勢とすることが可能である。
【0019】
より好ましくは、上記取付凹部側の当接部が、上記成形天井の車室内側の一般面よりも更に車室内側へ突出するリブであり、上記カバー側の当接部が、上記リブの形状に応じてカバーの側壁部の内面に形成される段部である。
【0020】
この場合、カバーを車体パネル側へ押圧した際に、上記のリブと段部とによってカバーが押圧方向以外の方向に倒れることが抑制され、その押圧力がより確実に取付凹部の側壁部を経由してバネクリップへ伝達される。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、車体パネルへ取り付けられる成形天井を、予めアシストグリップ等のアクセサリを組み付けた組立体としてモジュール化することができ、部品点数や工数の大幅な削減化及び大幅なコストダウンを図ることができる。
【0022】
そして、請求項1,2の発明によれば、車体パネルへの組付工程で、カバーを車体パネル側へ押し込んだときに、その押圧力が、上記カバー及び取付凹部の当接部から、上記取付凹部の側壁部を経由して、この取付凹部の裏面側に設けられたバネクリップへ確実に伝達される。この結果、より確実かつ円滑にバネクリップを車体パネルの取付穴へはまり込ませることができ、その作業性が更に向上する。
【0023】
また、実質的に取付凹部内にボルト等が収容される形となるため、カバー等を含めたアクセサリ取付部分を成形天井に対して十分に低い姿勢とすることが可能で、外観品質にも優れている。
【0024】
特に、カーテンエアバック等を装着するために、成形天井の車室内側の一般面と車体パネルとの間にある程度の間隙が確保されている場合には、このような間隙を利用して上記の取付凹部を設けることで、レイアウト的にも有利で、かつ、上記従来例のようにボルト等の長尺化を招く虞もない。
【0025】
加えて、請求項3の発明によれば、アクセサリの芯材に略Z字状の屈曲部を設けるという簡素な構成によって、アクセサリの姿勢変化(第1の姿勢,第2の姿勢)を実現することができる。しかも、この屈曲部が上記の取付凹部内に収容される形となるため、レイアウト的にも有利である。
【0026】
請求項4の発明によれば、カバーを車体パネルへ押しつけた際に、上記のリブ及び段部がいわゆるガイド部として機能し、カバーの倒れ等がより確実に防止され、その取付作業性が更に向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
図1〜6は、本発明を乗用車用アシストグリップ(アクセサリ)1に適用した一実施形態を示している。なお、図1,2等では、アシストグリップ1の両端に設けられる取付部分の一方のみを図示しているが、当然のことながら反対側も左右対称形状の同様な構成となっている。
【0029】
本実施形態の一つの特徴として、図6にも示すように、格納式アシストグリップ1等の車両用アクセサリが予め成形天井2に組み付けられてモジュール化され、このモジュール化された組立体Mを、最終的な車両組立ラインにおいて車体パネル側へ組み付けるモジュール化技術が採用されている。このため、部品点数や工数が大幅に削減され、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0030】
図1〜5を参照して各部の構成を詳述すると、上記のアシストグリップ1は、成形天井2との間に握り操作の際に必要な空間を確保できるように所定の樹脂材料等にて略偏平アーチ状に形成されたグリップ本体1aと、このグリップ本体1a内に埋設された芯材5と、により大略構成されている。この芯材5は、適宜な可撓性を有するばね鋼等により薄板状に形成されている。この芯材5のみが露出するアシストグリップ1の長手方向両端部には、後述するように、成形天井2に共締め固定される平坦な取付座部11を含む形で、略Z字状に屈曲する屈曲部10が形成されており、アシストグリップ1の姿勢変化(格納姿勢及び引出姿勢)を許容するようになっている。
【0031】
一方、内装部材としての成形天井2は、例えばポリプロピレン(P.P.)等の材料により射出成形されるコアベース31と、このコアベース31の車室内側の表面に接着等により一体化されている表皮部32と、により大略構成されている。表皮部32は、車室内側に露出する成形天井2の一般面2aを形成するもので、例えば布,トリコット及び熱硬化樹脂等により成形される。
【0032】
ここで、成形天井2の一般面2aと車体パネル3との間には、カーテン式エアバッグ9等を収容するために、所定の間隙Dが設定されている。この間隙Dを確保する強度を得る等の目的で、コアベース31には複数の補強リブ31aが間欠的に突出形成されている。
【0033】
また、コアベース31には、ボックス状の取付凹部33が上記間隙Dを埋めるように車体パネル3側へ張出形成されている。この取付凹部33は、本実施形態においては、主に部品点数削減化の目的でコアベース31と一体的に成形されている。また、表皮部32には、取付凹部33の開口部へ臨んだ取付穴23が形成されている。
【0034】
これらの取付穴23及び取付凹部33の開口部を覆い隠すように、合成樹脂等からなるカバー(エンドキャップ)4が、成形天井2における取付凹部33の開口周縁部に着脱可能に取り付けられる。つまり、この開口周縁部には複数の係合穴19が形成される一方、カバー4の取付端部には、各係合穴19に嵌着する係合爪22が形成されている。
【0035】
ここで、成形天井組立体Mをサブアセンブリする際の手順を説明すると、先ず、カバー4の挿通穴4aにアシストグリップ1を挿入して、カバー4をアシストグリップ1へ仮装着する。このアシストグリップ1の取付座部11を取付凹部33の底壁部33aの上に重合した状態で、両者11,33aに形成されたボルト穴13,21に対し、取付ボルト8を取付凹部33の開口部側より挿通させる。そして、取付凹部33の裏面側(図1の下側)に突出する取付ボルト8の突出部を、バネクリップ6のナット部16にタッピングする。これによりアシストグリップ1の取付座部11と成形天井2の取付凹部33とが強固に共締め固定される。このような締結作業終了後に、係合爪22を係合穴19に嵌合させてカバー4を成形天井2に取り付ける。
【0036】
上記のバネクリップ6は、図5の(A),(B)にも示すように、ばね鋼等を曲折形成することにより変形矩形状に形成されており、上記のナット部16が中央部に形成されているほか、車体パネル3に予め形成された取付穴17の周縁部に表裏両面から嵌着する複数の挟持片14,15が段違いに形成されている。
【0037】
従って、組立体Mを車体パネル3へ組み付ける際には、車体パネル3の取付穴17とバネクリップ6とを略同軸上に配置した状態で、カバー4を車体パネル3側へ打撃等を加えて押し込むだけで良い。これによって、バネクリップ6の先端側の挟持片15が取付穴17を乗り越えて車体パネル3の裏面側に嵌着するとともに、他方の挟持片14が表面側に嵌着して、バネクリップ6が車体パネル3にはめ込み固定される。
【0038】
このようにして天井組立体Mが一旦車体パネル3側へ装着されると、バネクリップ6は、その装着状態を自己保持してあたかも車体パネル3側のナット部材(めねじ部材)として繰り返し使用できる。例えばアシストグリップ1を交換,点検等により取り外す必要がある場合には、カバー4を車体パネル3から外して、取付ボルト8を取り外せば良い。
【0039】
そして本実施形態においては、上述した天井組立体Mの組付時に、カバー4からの押圧力が良好にバネクリップ6へ伝達されるように、図2,3に示すように、取付凹部33及びカバー4に、取付凹部33の対向する両側壁部33bに沿って互いに当接する当接部36,37がそれぞれ設けられている。より具体的には、取付凹部33側の当接部36は、取付凹部33の側壁部33bと連なるように、成形天井2の一般面2aよりも更に車室内側へ突出する薄板状の一対のリブとして構成されており、上記の取付凹部33とともにコアベース31と一体に成形されている。一方、カバー4側の当接部37は、上記のリブ36の形状に応じて側壁部33bの内面側に階段状に切欠形成された段部として構成されている。
【0040】
従って、天井組立体Mの組付時にカバー4を車体パネル3側へ押圧した際、その押圧力が、上記の当接部36,37から取付凹部33の側壁部33bを経由して、この取付凹部33の裏面側に固着されているバネクリップ6へ良好に伝達される。従って、このバネクリップ6を確実かつ安定して車体パネル3へはめ込むことができる。しかも、当接部36,37を構成するリブ及び段部が図3に示すように互いに係合する形となっているため、上記カバー押し込み時に、これらのリブ36及び段部37が所謂ガイド部として機能し、カバー4が押し付け方向以外の方向へ倒れることが効果的に抑制される。
【0041】
次に、上記のアシストグリップ1が、成形天井2に相対的に近接する格納姿勢(第1の姿勢)と、成形天井2から相対的に離間する引出姿勢(第2の姿勢)とを取り得る構造について、図1,2等を参照して詳述する。
【0042】
上述したように、アシストグリップ1の長手方向両端部に露出する芯材5には略Z字状又は逆Z字状に屈曲する屈曲部10が形成されており、この屈曲部10には、その一部を切り起こすことにより略波形状の爪片12が突出形成されている。一方、取付凹部33の一方の側壁部33bには、上記の爪片12が係合可能な爪受容部としての凹凸部20が形成されている。
【0043】
したがって、グリップ本体1aの格納状態では、図1に示すように、屈曲部10が略Z字状の自由長状態にあり、その自己弾性力によって、所定の格納姿勢を自己保持している。この時、屈曲部10側の爪片12は相手側の凹凸部20から離脱している。この格納状態はアシストグリップ1の不使用状態にほかならず、したがって、グリップ本体1aが成形天井2側に一段と近付いた位置にあるために、車室内側での突起感解消に有効に作用する。
【0044】
一方、アシストグリップ1の使用に際して上記芯材5の自己弾性力に打ち勝つだけの引き出し力をもってグリップ本体1aを握りつつ引き出すと、屈曲部10のコーナー部が拡開する形で変形し、その拡開した分だけグリップ本体1aが引き出されて、グリップ本体1aと成形天井2との間には握り操作に必要十分な空間が確保される。なお、格納時と引き出し時とでの上記空間の差は10mm以上であることが望ましい。
【0045】
そして、上記グリップ本体1aを最大引き出し位置まで引き出すと、同時に上記屈曲部10に付設されている爪片12が凹凸部20に係合し、グリップ本体1aが引き出し状態となったことの節度感が得られるとともに、一旦引き出し状態となった以降はその引き出し力を解除したとしても上記爪片12と凹凸部20との係合状態をもってその引き出し状態を自己保持することが可能となる(保持手段)。
【0046】
さらに、グリップ本体1aを引き出し状態から元の格納状態に戻すには、上記爪片12と凹凸部20との係合状態を解除できるだけの力をもってグリップ本体1aを押し戻せば、屈曲部10を中心とした芯材5の自己弾性力によって図1の格納状態に速やかに復帰する。
【0047】
ここで、アシストグリップ1の姿勢変化を許容するZ字状の屈曲部10は、実質的に取付凹部33内に収容される形となっている。従って、カバー4等の構造を、成形天井2側に一段と近付いた低い姿勢とすることが可能となり、車室内側への突起感を有効に解消することができる。
【0048】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形,変更を含むものである。
【0049】
一例として、図7は、カバー4と取付凹部33との当接部の他の例を示し、図3のA部に対応している。この例では、カバー4の取付側の端部に、断面略階段状の段部38が当接部として形成されている。一方、成形天井2には、上記の段部38に適宜に嵌合,当接するように、取付凹部33の開口周縁部及び表皮部32の取付穴23周縁部によって段部39が当接部として形成されている。これらの段部38,39により、上記の実施形態と同様、カバー4の押圧力が有効にバネクリップ6へ伝達されるとともに、カバー押圧時におけるカバー4の倒れが有効に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアシストグリップ(アクセサリ)の取付部分を示す図2のa−a断面対応図。
【図2】上記実施形態に係る分解説明図。
【図3】図2のc−c断面対応図。
【図4】図1のb−b断面対応図。
【図5】図2に示すバネクリップの詳細を示す図で、(A)は上面から見た斜視図、(B)は同じく下面から見た斜視図。
【図6】本実施形態に係るアシストグリップが適用された自動車の車室内の斜視図。
【図7】カバー及び取付凹部の当接部の他の例を示す図3のA部対応図。
【図8】従来のアシストグリップ取付構造の一例を示す分解説明図。
【符号の説明】
M…天井組立体
1…アシストグリップ(アクセサリ)
2…成形天井
3…車体パネル
4…カバー
5…芯材
6…バネクリップ
8…取付ボルト
9…カーテン式エアバッグ
10…屈曲部
11…取付座部
16…ナット部
33…取付凹部
36…リブ(当接部)
37…段部(当接部)
Claims (5)
- 車両用のアクセサリを予め成形天井に取り付けた状態で車体パネルへ取付可能な成形天井組立体において、
上記成形天井に車体パネルとの間隙を埋めるように設けられ、上記アクセサリの取付座部を受容する取付凹部と、
上記取付座部及び取付凹部を通して取付凹部の裏面側に突出するボルトの突出部が締結されるナット部を有するバネクリップと、
上記取付凹部の開口部を覆うように、上記成形天井における取付凹部の開口周縁部に着脱可能に取り付けられるカバーと、を有し、
このカバーを車体パネル側へ押し込んだときに、上記バネクリップが車体パネル側に形成された取付孔に適宜にはまり込むように、上記カバー及び取付凹部に、上記取付凹部の側壁部に沿って互いに当接する当接部を設けたことを特徴とする成形天井組立体。 - 車体パネルへ取り付けられる成形天井に予め取付可能な車両用アクセサリの取付構造において、
上記成形天井に設けられ、上記アクセサリの取付座部を受容する取付凹部と、
上記取付座部及び取付凹部を通して取付凹部の裏面側に突出するボルトの突出部が締結されるナット部を有するバネクリップと、
上記取付凹部の開口部を覆うように、上記成形天井における取付凹部の開口周縁部に着脱可能に取り付けられるカバーと、を有し、
このカバーを車体パネル側へ押し込んだときに、上記バネクリップが車体パネル側に形成された取付孔に適宜にはまり込むように、上記カバー及び取付凹部に、上記取付凹部の側壁部に沿って互いに当接する当接部を設けたことを特徴とするアクセサリの取付構造。 - 上記アクセサリの取付座部を構成する可撓性の芯材に、実質的に上記取付凹部内で略Z字状に屈曲する屈曲部が形成され、
この屈曲部の姿勢の変化に応じて、上記アクセサリが、相対的に成形天井側へ近接する第1の姿勢と、相対的に成形天井から離間する第2の姿勢と、をとることができ、
かつ、上記アクセサリを第1の姿勢又は第2の姿勢に保持する保持手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形天井組立体又はアクセサリの取付構造。 - 上記取付凹部側の当接部が、上記成形天井の車室内側の一般面よりも更に車室内側へ突出するリブであり、
上記カバー側の当接部が、上記リブの形状に応じてカバーの側壁部の内面に形成される段部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の成形天井組立体又はアクセサリの取付構造。 - 上記アクセサリが、握り部を有するアシストグリップであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の成形天井組立体又はアクセサリの取付構造。
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