JP2019044483A - 杭圧入装置及び杭圧入工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】杭を圧入する際の抵抗力を軽減して、より効率よく杭を圧入できるようにする。【解決手段】チャック装置1は、既設の鋼管杭Pから反力を取って地中に鋼管杭を圧入する杭圧入装置に設けられる。チャック装置1は、チャック部9、油圧モータ66、ギヤ67を備える。チャック部9は、鋼管杭をつかむチャック手段である。油圧モータ66、ギヤ67は、チャック部9を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させることによって、このチャック部9によりつかまれた鋼管杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転可能な回転手段である。【選択図】図1

Description

本発明は、杭圧入装置及び杭圧入工法に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、硬質地盤中に鋼管杭を施工する装置として、鋼管杭内にオーガを挿通し、鋼管杭の下端地中をそのオーガで掘削しつつ、鋼管杭を押し込む、いわゆる三点式杭打機が知られている。
実用新案登録第2561559号公報
上記特許文献1に記載の三点式杭打機は、装置の自重を反力とするものであるため、より大きな反力を確保しようとすると装置の大型化を避けることができない。また、装置を大型化すると、大きな反力は確保できるものの、高さを含めたそれなりの装置設置スペースが必要になるといった問題もある。
本発明の課題は、装置の大型化を避けつつ大きな反力を確保してより効率よく杭を圧入できるようにすることである。
以上の課題を解決するための本発明の杭圧入装置は、既設の杭から反力を取って地中に杭を圧入する杭圧入装置であって、
チャック装置と、
このチャック装置を昇降させる昇降手段と、を備え、
前記チャック装置は、
前記杭をつかむチャック手段と、
このチャック手段を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させることによって、このチャック手段によりつかまれた杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転可能な回転手段と、を有し、
前記既設の杭から反力を取った状態で、杭をつかんだ状態のチャック手段を回転手段により少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら、前記昇降手段により前記チャック装置を昇降させることによって、前記杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら地中に圧入することを特徴とする。
また本発明の杭圧入工法は、前記杭圧入装置を用いて、既設の杭から反力を取って地中に杭を圧入する杭圧入工法であって、
既設の杭から反力を取った状態で、杭をつかんだ状態のチャック手段を回転手段により少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら、前記昇降手段により前記チャック装置を昇降させることによって、前記杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら地中に圧入することを特徴とする。
本発明によれば、既設の杭から反力を取って地中に杭を圧入するので、杭圧入装置の大型化を避けつつ大きな反力、従って大きな圧入力を確保でき、さらにチャック手段によりつかまれた杭が、少なくとも一つの回転方向に連続的に回転しながら、地中に圧入される。したがって、杭圧入時の抵抗力を軽減して杭の圧入を補助できるので、より効率よく杭を圧入でき、また、外周に羽根や突条などが設けられた回転鋼管杭などであっても、容易に地中に圧入することができる。
また、本発明の杭圧入装置は、既設の杭から反力を取る装置であって、小型軽量に構成できるので、水上や傾斜地や狭隘地などでも施工可能である。
本発明の実施の形態を示すためのもので、杭圧入装置の側面図であり、チャック装置の一部を断面図としている。 (a)は同チャック装置の平面図である。(b)は(a)に示す電力レールと集電ブラシとの拡大図である。 参考発明のノズル1本の時の開端鋼管杭を示す模式図(左上の全体図と、左下の杭底面図と、右上の杭先端部の側断面図とその底面図)である。 (a)および(b)は本発明のノズル4本の時の開端鋼管杭を示す模式図である。 本発明の注水用パイプが1本で杭先端部の付近で環状パイプによりノズルを4本としたときの開端鋼管杭を示す模式図である。 参考発明のノズル1本で先端掘削刃を装着した時の開端鋼管杭を示す模式図(側断面と底面図)と先端部の拡大図(側断面図と底面図)である。 (a)は本発明の方法によりノズルから流体物を吐出した状態を示す模式図である。(b)は本発明により鋼管杭内壁と土砂の間に流体物が介在および/または流体物と土砂が混合した状態を示す模式図である。 本発明の作用を示した概念図である。 本発明の外側フリクションカッターと先端掘削刃を固着した開端鋼管杭である。 鋼管杭の構築方法を説明する正面図である。 図10のI-I線断面図である。 図10のII−II線断面図である。 実施例3を示す説明図である。 実施例4を示す説明図である。 実施例5を示す説明図である。 本発明の反力架台の一実施形態を示す平面図 本発明の反力架台の一実施形態を示す側面図である。 本発明の反力架台の一実施形態を示す正面図である。 本発明の実施形態の杭圧入装置及び閉塞部材アタッチメントを用いた閉塞部材の圧入方法を説明するための図面である。 閉塞部材アタッチメントの把持部を示す平面図である。 前記閉塞部材の圧入方法を説明するための図面である。 前記閉塞部材の圧入方法を説明するための図面である。 閉塞部材アタッチメントの把持部の変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態による圧入装置の構成を示す側面図である。 図24に示す圧入装置を上方から見た平面図であって、メインチャックフレームを水平断面視した図である。 図24に示す圧入装置を前方から見た正面図である。 マストに取り付けられているサブチャックフレームとサブチャックの構成を示す平面図である。 サブチャックの構成を示す平面図であって、圧入杭に対する把持が解放された状態の図である。 サブチャックの構成を示す平面図であって、圧入杭に対して把持された状態の図である。 (a)、(b)は、圧入装置による圧入杭の下降工程を示す図である。 (a)、(b)は、図30(b)に続く圧入杭の下降工程を示す図である。 (a)、(b)は、図31(b)に続く圧入杭の下降工程を示す図である。 (a)、(b)は、図32(b)に続く圧入杭の下降工程を示す図である。 (a)、(b)は、圧入装置による圧入杭の打ち下げ工程を示す図である。 本発明の土留壁の実施形態1の平面図である。 本発明の土留壁の実施形態1の側面図である。 本発明を適用した自走用アダプタの一実施形態の構成を示す側面図である。 鋼管杭を所定の深さまで圧入するステップを示す図である。 打ち下げ装置を鋼管杭に建て込むステップを示す図である。 鋼管杭を計画高さまで圧入するステップを示す図である。 打ち下げ装置を撤去して、自走用アダプタを鋼管杭に建て込むステップを示す図である。 自走用アダプタの後方の係止部に打ち下げ装置を建て込むステップを示す図である。 杭圧入装置のクランプを開放して、杭圧入装置を上昇させるステップを示す図である。 杭圧入装置をクランプ1ピッチ分前進させて、クランプを自走用アダプタ係止部に接続するステップを示す図である。 本発明に係る土留め壁の構築方法を用いて、矢板壁を構成する杭または矢板と該矢板壁の変位を抑制する斜杭とを圧入した例を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図である。 本発明に係る土留め壁の構築方法を用いて、矢板壁を構成する杭または矢板と、該矢板壁の変位を抑制する斜杭としての回転圧入鋼管杭とを圧入した例を示す図であり、(a)はその平面図であり、(b)はその側面図である。 雄形継手と雌形継手と嵌合させて連続する鋼管矢板の横断面図(a)及び、他の継手構造を示す横断面図(b)(c)である。 本発明の実施形態の杭圧入装置及び閉塞部材アタッチメントを用いた閉塞部材の圧入方法を説明するための図面である。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
(0)杭圧入装置の基本構成
以下すべての実施形態に共通する杭圧入装置は、サドルと、サドルの下部に設けられ既設の杭または矢板をつかむクランプと、サドルに対して前後動自在なスライドベースと、スライドベース上で左右に旋回自在なマストと、マストの前面に昇降自在に取り付けられるチャック装置と、マストに対してチャック装置を昇降駆動するメイン油圧シリンダ(昇降手段)とを備えており、チャック装置は、杭をつかんで回転する回転部(回転するチャック手段)を有しており、杭を回転しながら圧入する機能及び杭を回転せず圧入する機能を基本的に有している。さらに、自らの動力によって杭または打ち下げ装置を掴んで完成杭上を圧入施工の進行方向へ進んでいくことができる。
杭圧入装置は以上を基本構成として、以下に説明するような付加的、変形的形態をとることができ、以下に説明する工法を実行可能である。
(1)図1及び図2を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図1から図2に記載のものである。
図1は、本発明の杭圧入装置を示した側面図であり、チャック装置の一部を断面図としている。図2(a)は、チャック装置の平面図、図2(b)は、図2(a)に示す電力レールと集電ブラシとの拡大図である。
図1、図2(a)に示すように、本発明の実施の形態に係るチャック装置1は、地中に打ち込まれた既設の鋼管杭Pから反力をとって鋼管杭Pを地中に圧入する杭圧入装置100に設けられている。
杭圧入装置100は、従来の杭圧入装置と同様に、既設の鋼管杭Pを掴むクランプ2を下部に備えたサドル3と、サドル3に対して前後にスライド移動するスライドベース4と、スライドベース4上で旋回する旋回部5と、旋回部5の前方に設けられるチャック装置1とを備えて構成されている。旋回部5の先端側には、上下方向に延在する2つのガイド溝52がその開口側を互いに向き合わせて、間隔をあけて設けられている。
チャック装置1は、装置本体6と、この装置本体6の内部で装置本体6に対して回転可能に保持された回転部7とを備えている。装置本体6は、前方側(図1において右側)に突出し、穴が上下方向に貫通するように形成された環状部61を有している。装置本体6は上下油圧シリンダ51に取り付けられており、上下油圧シリンダ51によって上下に駆動されて昇降するようになっている。
装置本体6には、旋回部5側へ突出する突部62が形成されている。突部62の左右両端には、上下方向に延在する突条63が、互いに離れる方向へ向けて突出するようにして設けられている。突部62は、旋回部5の2つのガイド溝52の間に配置されており、2つの突条63は2つのガイド溝52に対して、それぞれ上下方向に摺動可能に嵌合されている。これにより、装置本体6の移動方向が上下方向に規制されている。
また、装置本体6の環状部61の周縁には、環状部61の内側へ向けて開口したコ字状ガイド部65が設けられている。また、装置本体6の旋回部5側(図1の左側)には、その内部に油圧モータ66が設けられている。油圧モータ66の下方には、この油圧モータ66によって回転駆動されるギヤ67が設けられている。
なお、上下油圧シリンダ51や油圧モータ66等の油圧機器は、地上に設置された油圧供給装置(図示しない)からそれぞれ油圧ホース(図示しない)を介して油が供給されて駆動するようになっている。
回転部7は、管形状であり、図2(a)に示すように穴が上下方向に貫通するよう、装置本体6の環状部61の内側に配置されている。回転部7の上縁部には、外側へ向けて突出した形状の旋回ギヤ68が設けられている。
旋回ギヤ68は、コ字状ガイド部65の内部に配置されている。これによって回転部7の上下・水平方向への移動が規制されている。また、旋回ギヤ68は、旋回部5側において、油圧モータ66下方のギヤ67と噛み合っており、油圧モータ66によってギヤ67が回転駆動すると、回転部7の軸心を略中心として回転部7が連続的に回転するようになっている。
図2(a)に示すように、回転部7には、中心に向かって伸長可能な電動アクチュエータ81(駆動ユニット)が、周方向において略等間隔に4つ設けられている。そして、これら4つの電動アクチュエータ81には鋼管杭Pを掴むチャック部9が設けられており、4つの電動アクチュエータ81が回転部7の内側に押圧することによって、回転部7の内側において鋼管杭Pを挟持して掴めるようになっている。
また、回転部7の装置本体6との連結部分における外周面には、回転部7の円周方向に沿って電動アクチュエータ81を駆動させるための電力を供給する導電性の電力レール82が上下に3列並んで取り付けられている。
これら3つの電力レール82は、図2(b)に示すように、その基端部をそれぞれ棒状の連結部材83に貫通させて上下で締結することにより連結されたうえで、回転部7の外周面に取り付けられている。
電力レール82は、回転部7の円周方向に沿って取り付けられた円環状のレール部84と、レール部84に嵌合されて内部に導電体85を保持する円環状の導電保持材86とを有している。レール部84及び導電保持材86は絶縁性である。
また、導電保持材86には開口部86aが形成され、内部に導電保持材86に沿って円環状の導電体85が収容されている。導電体85には、導電可能に各電動アクチュエータ81に配線89b(図2(a)参照)が接続されている。
一方、このような導電体85に接触するように導電保持材86の開口部86aに集電ブラシ87が挿入されている。
集電ブラシ87は導電性を有し、装置本体6の旋回部5側の下面から下方に突出し、電力レール82に対向して設けられた取付部64に上下に3列並んで取り付けられている(図1参照)。そして、集電ブラシ87の先端部が各電力レール81の導電体85に接触している。なお、集電ブラシ87の列数は、3列に限らず、4列、5列その他の列数で実施してもよい。
この集電ブラシ87の基端部には、地上に設けられた発電機88(電源部)に接続される配線89aが設けられている。すなわち、この配線89aは発電機88から旋回部5を通って装置本体6の外周面に配された後、集電ブラシ87の基端部に接続されている。
このように、発電機88から集電ブラシ87に接続される配線89aと、電力レール82から電動アクチュエータ81に接続される配線89bとが、装置本体6と回転部7との連結部分に跨っておらず独立した構造とされている。
そして、発電機88から出力した電力は、旋回部5に配された配線89aを介して集電ブラシ87に導電された後、集電ブラシ87の先端部が接触する電力レール82に導電され、さらに、電力レール82に接続された配線89bを介して各電動アクチュエータ81に電力が供給されるようになっている。これによって電動アクチュエータ81が駆動する。
また、回転部7には、無線通信の受信機99を設置し、外部の送信コントローラー(図示せず)から、回転部7における動作(電動アクチュエータ81の動作等)や圧入装置本体の動作に関する制御信号を送信する。同受信機99への電力は、集電ブラシ87、電力レール82を介して供給される。
次に、以上の構成の杭圧入装置100により鋼管杭Pを地中に圧入する杭圧入工法について説明する。杭圧入装置100は、クランプ2により既設の鋼管杭Pを掴んで既設の鋼管杭Pから反力を取った状態で、新たな鋼管杭Pを圧入する。
まず、発電機88を駆動させて配線89aを介して集電ブラシ87に電力を供給すると、集電ブラシ87の先端部に接触した電力レール82に導電され、配線89bを介して電動アクチュエータ81へと導電される。
これによって電動アクチュエータ81が駆動し、チャック部9は鋼管杭Pを挟持する方向に押圧することによってチャック部9で鋼管杭Pが掴まれた状態となる。この状態で、上下油圧シリンダ51によりチャック装置1を下降させるとともに、油圧モータを駆動させてチャック部9を少なくとも一つの回転方向に回転させる。すなわち、例えば、チャック部9を図2(a)中における右回りに連続的に回転させたり、左回りに連続的に回転させたり、右回りへの連続回転と左回りの連続回転を連続して行ったりする。これによって、チャック部9により掴まれた鋼管杭Pは、少なくとも一つの回転方向に連続的に回転しながら、地中に圧入される。
なお、このように回転部7及びチャック部6が回転している最中は、電力レール82の導電体85に集電ブラシ87が接触したまま、固定された状態の集電ブラシ87に対して電力レール82が円周方向に沿って回転することとなり、常に電力が供給可能な状態となっている。また、配線89a、89bが装置本体6と回転部7との連結部分に跨って設けられてないので回転部7は自在に回転できるようになっている。
次いで、チャック装置1が、上下油圧シリンダ51により下降できる最下位置まで下降すると、電動アクチュエータ81による鋼管杭Pの保持が解除される。
そして、上下油圧シリンダ51によりチャック装置1が上昇し、その後再び、電動アクチュエータ81が駆動して、電動アクチュエータ81により鋼管杭Pが掴まれた状態となる。
再びチャック部9により鋼管杭Pが掴まれると、上述と同様にして鋼管杭Pが回転しながらさらに地中に圧入される。この動作を繰り返し行うことにより、鋼管杭Pが予め決められた深さまで圧入される。
以上、本発明の実施の形態によれば、装置本体6と回転部7との連結部分において、回転部7の外周面に円周方向に沿って導電性の電力レール82が設けられ、装置本体6に、導電性の集電ブラシ87が電力レール82の導電体85に接触可能に設けられており、電力レール82は回転部7の電動アクチュエータ81に配線され、集電ブラシ87は外部に設置された発電機88に配線されているので、集電ブラシ87が電力レール82の導電体85に接触することによって、発電機88からの電力が電動アクチュエータ81へと供給される。これによって、電動アクチュエータ81がチャック部9を駆動し、チャック部9が鋼管杭Pを掴むとともに回転部7の回転に連動して回転しながら地中に圧入することができる。
また、このときチャック部9が回転しながら鋼管杭Pが圧入されるため、杭圧入時の抵抗力を軽減して鋼管杭Pの圧入を補助することができ、より効率良く鋼管杭Pを圧入することができる。さらに、外周に羽根や突条などが設けられた回転鋼管杭などであっても良いに地中に圧入することができる。
このようにして本発明では、チャック部9を駆動させるエネルギーを電力とした場合でも、その電力を供給する電力源として従来のようにバッテリーを使用せずに、発電機88からの電力を、直接、電動アクチュエータ81に供給する構成であるので、充電に時間を要する必要もなく、常に発電機88から電力を十分に供給することができる。
また、電力の出力を上げる場合にも、発電機88から電力を十分に供給することができるため、従来のようにバッテリーを大型化する必要がない。
しかも、本発明では、電力レール82が電動アクチュエータ81に配線され、集電ブラシ83は発電機88に配線され、電力レール82の配線89b又は集電ブラシ87の配線89aが、装置本体6内あるいは回転部7内でそれぞれ配線され、各配線89a、89bが独立した構造とされる。したがって、回転部7が回転してもその連結部分における配線89a、89bが回転するといった問題が生じることがなく、回転部7の回転範囲が制限されずに、電力レール82と集電ブラシ87との接触によって電動アクチュエータ81へ確実に導電することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、集電ブラシ87は装置本体6側に取り付けられ、電力レール82は回転部7に取り付けられているとしたが、これに限らず、電力レール82を装置本体6側に取り付け、集電ブラシ87を回転部7に取り付けるようにしても構わない。具体的に、装置本体6の内周面に電力レール82を円周方向に沿って取り付け、装置本体6に嵌合する回転部7の外周面の一箇所に集電ブラシ87を取り付け、その先端部が電力レール82に接触するように構成すれば良い。このように構成した場合も同様に、電力レール82の配線89bと集電ブラシ87の配線89aとが独立した構造となるので、回転部7の回転範囲が制限されずに、集電ブラシ87と電力レール82との接触によって確実に電力を電動アクチュエータ81へと供給することできる。
また、電力レール82や集電ブラシ87の形状等は図示したものに限定されるものではなく、電力レール82と集電ブラシ87とが導電可能であれば適宜変更可能である。
さらに、電動アクチュエータ81の個数も4つに限定されるものではない。
(2)図3から図9を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図3から図9に記載のものである。
一般的に回転圧入における鋼管杭下端部(先端部ともいう)は、鋼管杭内に浸入した土砂と鋼管杭内壁面の摩擦力によるアーチ作用により、施工される地盤等の条件にもよるが管内土閉塞開始位置が、概ね杭先端から杭直径の10倍程度までの間に設定され、形成された管内土閉塞層がそれ以上の土砂の浸入を阻害するような状態となっており、ほぼ杭先端が閉端杭状態となる。
そこで開端鋼管杭および該鋼管杭を用いた回転圧入方法では、図8に示した概念図のように、開端鋼管杭1(以下、鋼管杭1と言う)内に侵入してくる土砂と鋼管杭内壁との間に流体物13を介在させるか、鋼管内に浸入してくる土砂のうち鋼管杭内壁近傍の土砂に対して流体物を混合させて流体混合土砂13とするか、または、その両方とすることで、鋼管杭内壁面における土砂の周面摩擦力15を低減させて、管内土閉塞層14の形成を防止し、貫入抵抗の低減を図る。そのために、図7(a)に示すように、鋼管内に浸入した土砂に該鋼管杭の内壁先端付近において流体吐出用のノズル3を流体供給用パイプ2に設け、鋼管杭の回転圧入の際に鋼管杭内に侵入してくる土砂のうち、先端掘削刃11や流体供給用パイプ2により一旦鋼管内側に押しこまれて鋼管内壁と鋼管杭内壁近傍の土砂との間に生じる間隙に対して、流体物を吐出することにより、図7(b)に示すように、回転とともに再び鋼管側に移動しようとする鋼管内壁と接する土砂の表面に流体物を吐出し、鋼管内壁と鋼管内土砂12との間に流体物および/または流体混合土砂13を介在させることで、鋼管内壁面との摩擦を低減させるものである。尚、先端掘削刃11が無くても、流体吐出用のノズル3により同様の作用効果が得られる。
開端鋼管杭の基本構成を図3に示す。鋼管杭1の内壁に沿って流体供給用パイプ2が溶接によって取付けられ、鋼管杭1の上部のスイベルジョイント5に接続されている。スイベルジョイント5の上流には流体を通す配管が設置されており、更にその上流には、流体が水または掘削液の場合は送水ポンプ7および給水タンク8が設置され、ここから流体が供給される。スイベルジョイント5が鋼管杭1の中心軸上方に設置されているため、流体供給用パイプ2を鋼管杭1の内壁に溶接していても鋼管杭1を回転させることができる。流体に空気を用いる場合は、送水ポンプ7および給水タンク8の替わりに、エアーコンプレッサーおよびその付帯設備が設置される。流体が水および空気、または、掘削液および空気の2流体とする場合は、送水ポンプ7および給水タンク8、並びにエアーコンプレッサーおよびその付帯設備が、共に設置される。尚、図は鋼管杭1の先端付近にバンド状の外側フリクションカッター6を固着したケースを示したが、これがなくとももちろん構わない。
図6の左上図に示すように、ノズル部付近の流体供給用パイプ2は、本体の破損防止や貫入抵抗の低減のため、扁平させたり、小径として、上部から中間部までの流体供給用パイプ2よりも鋼管内壁からの突出量を低減することが望ましい。
流体の吐出口であるノズル3は、鋼管杭1を回転させているため、1箇所でも鋼管内に浸入した土砂表面全域に吐出物を混合することが可能であるが、圧入速度との関係により周方向の箇所数を増加させることで、短時間で効率よく混合することができる。但し、8箇所程度を越えると加工費の増加に見合う効率向上増加が望めないので、ノズル3の周方向の箇所数は1箇所以上8箇所以下が好ましい。
図4にノズルが周方向に4箇所の例を示したが、この場合は、鋼管杭1の内壁に沿って流体供給用パイプ2を4本溶接し、該パイプ2は鋼管杭1の上方で4本ともスイベルジョイント5に接続されている。図4(a)では、スイベルジョイント5は鋼管杭1に対する相対的位置が変わらないように、スイベルジョイント杭上部固定治具9により固定されている。スイベルジョイント5より上流部については、ノズル1本の時と同様の流体供給装置が配置されている。また、図4(b)に示すように、スイベルジョイント杭上部固定治具9を持たない場合には、鋼管杭1との相対的位置を変化させないためにクレーン等で補助吊りが必要となる。回転圧入の施工の際には、鋼管杭1は一般的に回転圧入装置に把持されて施工される。その際、回転圧入の進行に伴い、鋼管杭1は下降していくため、スイベルジョイント5の上流の配管はホース等のフレキシブルな配管21とすることが必要である。
また、ノズル3の向きが重要であり、ノズル3の吐出向きを鋼管杭1の内壁に沿って周方向に向けることで、流体物を吐出した際に鋼管杭内壁付近の土砂に効率的に流体物を混合することができ、少ない流量で、鋼管杭内壁近傍の土砂のみを緩めて、土砂と鋼管杭内壁面のすべり摩擦力を低減できる。更にノズルの向きは、鋼管杭1の回転方向と逆方向の向きとすることにより、鋼管杭内に浸入した土砂によって、ノズル3が詰まることを防止できるので、より望ましい。(図3右中図参照)
ノズル3の設置位置については、鋼管杭先端部での貫入抵抗増加への影響がなるべく少ない範囲で、鋼管杭先端部近傍に設置した方が効果的である。これは、鋼管内に浸入した土砂12が、鋼管杭1の回転の影響や、鋼管杭先端部付近に螺旋状の拡径翼や先端掘削刃11がある場合はこれらの影響も加わって、一旦乱されて鋼管内に浸入してくるため、鋼管杭1の周囲に半無限に広がっている周辺地盤からの杭の回転力に対する反力が取れず、鋼管内の周面摩擦力により、鋼管杭1と侵入した土砂12が共回り現象を起こすことがあるためで、貫入抵抗の低減を図ろうと先端より上方部へ取り付けるときは、鋼管杭先端からノズル3までの距離が鋼管杭の直径距離の1倍〜10倍よりも上方になると、吐出口より下方の土砂が管内土閉塞層14を形成しやすく、この部分が貫入抵抗となり、効果は著しく減少する傾向があるため、ノズル3の位置は鋼管杭1の先端部から鋼管杭の直径の10倍相当距離上方までの位置とすることが必要であり、より好ましくは5倍相当距離上方までの位置、更に好ましくは1倍相当距離上方までの位置とすることである。
また、ノズル3は上述したノズル位置の範囲内で、流体供給用パイプ2の上下方向に複数箇所設けても構わない。
流体吐出用のノズル3への流体供給構造としては、回転圧入時の貫入抵抗低減の面から、流体供給用パイプ2を鋼管杭の上部開口から鋼管杭1の内壁に沿って鉛直に下降配管することが好ましいが、ノズル3の周方向の箇所数を2箇所以上とする場合は、下降配管する流体供給用パイプ2の本数が増えて加工費が増加するため、流体供給用パイプ2の本数は抑ることが好ましく、鋼管杭1の上端から途中まで鋼管杭1の内壁に沿って流体供給用パイプ2を配管し、流体供給用パイプ2の先端には、鋼管杭1の内壁に沿って周方向に環状パイプ10(図5参照)を配管し、この環状のパイプ10の下面から下向きに鋼管杭1の内壁に沿って1箇所以上8箇所以下の第2の流体供給用パイプ23が配管され、第2の流体供給用パイプの先端位置が鋼管杭先端からその上方の管内土閉塞層形成開始位置までにあり、第2の流体供給用パイプ23には、第2の流体供給用パイプの先端から管内土閉塞層形成開始位置までの間に1箇所または2箇所以上、該鋼管杭の内壁に沿って周方向に吐出するように流体吐出用のノズル3を配置する構造とすると良い。この際、加工費・施工費抑制の面からは、流体供給用パイプ2の本数はなるべく少なく1本が好ましいが、地盤が固い場合など1本では強度上弱い場合は、対面の位置にもう1本流体供給用パイプ2を配管して2本としても良く、更に強度が必要な場合は、流体供給用パイプ2を3本または4本配置しても良い。環状パイプ10および第2の流体供給用パイプ23は鋼管杭内壁に溶接することが強度上好ましい。図5に流体供給用パイプ2を1本で第2の流体供給用パイプ23を4本とした例を示す。鋼管杭1の内壁に沿って流体供給用パイプ2が溶接にて取り付けられ、該パイプ2は鋼管杭1の先端付近で環状パイプ10に接続される。環状パイプ10にはその下側面に第2の流体供給用パイプ23を通してノズル3が4箇所取付けられる。環状パイプ10を溶接する場合は、加工のし易さからは鋼管杭1のできるだけ先端側に取り付けることが望ましいが、最先端部は貫入抵抗の増大を招くため避けることが好ましい。
上記の作用効果により、鋼管杭先端の閉塞状態を除去できることで閉端杭状態とならず、鋼管先端部の下方に形成されるいわゆる主働くさび等による貫入抵抗が低減できるため、先端に何の加工もない通常の鋼管杭や、図3に示すような、先端に通常用いられているバンド状の外側フリクションカッター6を溶接等で固着しただけの鋼管杭でも回転圧入が容易になるし、もちろん、回転圧入される地盤の固さに応じて、鋼管杭の先端部に、図9に示すような先端掘削刃11を単独または該フリクションカッター6と一緒に固着しても良いし、螺旋状の拡径翼を固着しても構わない。これにより、圧入抵抗を更に低減でき、より回転圧入が容易になる。
前記流体物としては、水または空気で必要な効果を上げられるが、ベントナイト溶水等の掘削液を用いると土砂と鋼管杭内壁面との摩擦抵抗が大きい場合などは好ましい。また、ノズル3を2流体ノズルとし、水および空気、若しくは、掘削液および空気を吐出しても構わない。また、流体物の土砂との混合が、鋼管杭内壁近傍のみで良いことに加え、ノズル3の向きを鋼管杭の内壁に沿って周方向とすることで効率化を図ったことで、吐出時の圧力および流量を低減することもでき、圧力は10MPa以下で十分であり、経済性を考慮すると1〜5MPaが好ましい。低圧側(回転方向の後面側)については流体配管をした際に流体が流れるだけの圧力損失以上あれば十分で、0.2MPa程度以上あれば良いが、鋼管杭長や流体の流量等により、圧力損失が変化するため、0.5MPa以上が好ましい。流量については、地盤,鋼管杭の直径,圧入速度,回転数にもよるが、単位時間当りに回転圧入される杭体積(m3/min)の3〜10%程度の流量(m3/min)があれば、周面摩擦力の低減効果があり、例えば、杭径900mmで圧入速度1.0m/minの場合は、単位時間当りに回転圧入される杭体積は約0.64m3/minとなり、0.019〜0.064m3/min程度すなわち19〜64l/min程度の流体物の吐出を行えば良い。そこで鋼管杭として適用する杭直径、設備等を考慮すると5〜100l/minで対応することが好ましく、更には10〜50l/minとすることがより好ましい。圧力を1/10〜1/2、流量を1/12〜1/3程度低減できるため、流体物供給のための大掛かりな付属プラントを必要とせず、経済性に優れるものである。
(3)図10から図15を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図10から図15に記載のものである。本実施形態は、以下の実施例1から5からなる。
本実施形態は、クレーン等の付帯設備を鋼管杭列上で作業可能に配置して、鋼管杭を回転圧入できる鋼管杭圧入装置を用いてコンクリート護岸に鋼管杭列を構築し、この鋼管杭列から反力を得ながら、上記鋼管杭列に連続して鋼管杭を回転圧入して連続壁を構築する護岸の連続構築方法である。
また、本実施形態は、上記の護岸の連続構築方法を用いて連続壁を構築し、その後、拡幅作業を行う作業装置あるいは撤去作業を行う撤去装置を鋼管杭列上又は鋼管杭列近傍に配置して、上記構築された連続壁の河川側の土砂等の撤去あるいは近傍の水底を浚渫する河川等の拡幅工法である。
(実施例1)
図10は一実施例を示すもので図10は鋼管杭の構築方法を説明する正面図、図11は図10のI−I線断面図、図12は図10のII−II線断面図、図13は実施例3を示す説明図、図14は実施例4を示す説明図、図15は実施例5を示す説明図である。
本実施例の護岸の連続構築方法を図に基づいて説明する。
図10において、符号11は鋼管杭圧入装置であり、鋼管杭列PL上を自走して移動する。符号12はクレーン、13は鋼管杭の搬送装置、14は鋼管杭搬送用の台車、15は浚渫装置、符号0301はパワーユニットであり、これらの付帯設備はすべて鋼管杭列PL上に敷設したレール20上を移動可能である。符号Pは鋼管杭である。パワーユニット0301は、鋼管杭圧入装置11等の他の装置に動力を供給する。パワーユニット0301は、鋼管杭圧入装置11と、クレーン12の間に配置されている。
上記鋼管杭列PLは、鋼管杭Pを連続的に圧入したものであるが、鋼管杭P、P同士を互いに接触して圧入することもでき、一定の間隔を有して圧入することもできる。
本実施例の護岸の連続構築方法は、河川に設けられたコンクリート護岸102に複数の鋼管杭P,Pを連続して圧入した鋼管杭列PL上に配置した鋼管杭圧入装置11、クレーン12、鋼管杭の搬送装置13等を用いて行う。
上記鋼管杭圧入装置11は、鋼管杭Pを圧入する際に、鋼管杭Pを回転させながら圧入することができ、同時に通常の圧入装置のように鋼管杭Pを回転させないで上部からの圧力のみによって圧入できるものである。このように鋼管杭の圧入を回転によって行うため、アースオーガ等の大掛かりな装置を必要としない上に、作業も迅速となる。
まず、鋼管杭圧入装置11を用い、上記鋼管杭列PL上に配置したクレーン12によって台車14より鋼管杭Pを鋼管杭圧入装置11に運搬して、装着する。その後、鋼管杭圧入装置11を作動させて、鋼管杭Pを既設の鋼管杭Pに連続して圧入する。この場合鋼管杭Pは、既設の鋼管杭Pと接触して圧入しても良いが、一定の距離をおいて圧入しても良い。このときの反力は鋼管杭列PLから得る。
また、本実施例では、コンクリート護岸102を打ち抜くために、鋼管杭として先端にビットを備えた掘削用鋼管杭を用いている。この掘削用鋼管杭Pを回転させながら支持層109まで圧入して鋼管杭列PL、すなわち連続壁を構築するのである。
その後、上記のようにして構築した鋼管杭列PLの河川101側のコンクリート護岸102と土砂を撤去する。この撤去は鋼管杭列PL上に配置したブレーカ等の破砕機(図示せず)によって行う。これによって河川101の巾が広くなり、河川の有効利用が図れる。
さらに、図11に示すような岸に近い川底103の浚渫を行い河川の拡幅工事を行う。この浚渫工事は、鋼管杭列PL上に配置した浚渫作業装置15によって行う。この装置は鋼管杭Pの上に限らず側部に配置しても良い。
上記のようにコンクリート護岸102と土砂の撤去作業と河川101の拡幅工事の終了後、鋼管杭列PLの表面を化粧板Kで被覆する。
上記のように本実施例によれば、従来では拡幅不可能な河川における改修工事が可能となる。この場合従来の護岸の構造体を活用できるため、工期が短縮され工費が削減される上に、鋼管杭Pが大きな強度部材となり護岸の補強がなされる。
また、圧入のための反力を鋼管杭より得ることができるため装置がコンパクトになり、拡幅工事を行うための仮設工事を一切必要とせず、コンクリート護岸の改修工事が安全かつ効率よく行える。
なお、本実施例では、河川101について説明したが、沼、湖の堤防や海岸の防波堤についても適用でき同様の効果を奏する。
(実施例2)
次に、実施例2について説明する。
この実施例は、上記実施例1のように鋼管杭列PLから反力を得ながら掘削用鋼管杭Pをコンクリート護岸102に圧入するが、この掘削用鋼管杭Pがコンクリート護岸102を打ち抜いて所定の深さまで到達したら圧入を停止する。
その後、鋼管杭圧入装置11によって掘削用鋼管杭Pを引き抜いて、これによって掘削された穴の中に一般の鋼管杭Pを配置して圧入することで連続壁である鋼管杭列PLを構築するものである。
本実施例は上記実施例1で説明した効果を有するが、さらに次の効果も有する。すなわちコンクリート護岸の部分だけを掘削用鋼管杭で掘削して、その後、土の部分は一般の鋼管杭すなわちビットなしの鋼管杭を圧入するため工事のコストダウンが図れるのである。
(実施例3)
実施例3は図13に示すもので、上記実施例1あるいは実施例2の鋼管杭Pをコンクリート護岸102の上端より河川側の位置に圧入するものである。
この実施例では、鋼管杭Pのコンクリート護岸102への圧入距離が短くなるため圧入が容易に行え、かつ撤去する土砂等も少量となりフーチングも一部分の撤去ですむため工期が短縮できるという長所がある。
(実施例4)
実施例4は図14に示すもので、護岸が道路より高く構築されている場合であり、このような護岸に対しては河川101側だけでなく、道路側のコンクリート護岸および土砂105も除去する。これによって、道路が広くなるというメリットがある。
また、この場合にも鋼管杭列PL上ですべての作業が行われるため、工事用のトラック等の往来もなく通行を妨げることはない。
(実施例5)
実施例5は図15に示すもので、コンクリート護岸107の基部のフーチング108に鋼管杭Pを圧入するものである。この実施例は既存の護岸の補強工事を目的とするものである。
(4)図16から図18を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図16から図18に記載のものである。
本実施形態の反力架台1の構成を図16ないし図18に基づいて説明する。図16は本発明の反力架台の一実施形態を示す平面図、図17は同側面図及び図18は同正面図である。
反力架台1は、杭圧入引抜装置のクランプ(図示せず)を固定するために、平行な枠体10の内側に2個のクランプ固定手段20を固定し、さらに枠体12、14、16でクランプ固定手段20を固定している。図中40は、前方の枠体16に固定された、圧入杭60との連結プレートである。
上記クランプ固定手段20の内部には、アタッチメント22が着脱自在に固定されている。このアタッチメント22は、杭圧入引抜装置のクランプの直径が異なる場合、その直径に合わせ装着するものである。
つまり、杭圧入引抜装置のクランプの直径は圧入する杭の直径に対応しているから、圧入する杭の直径を変更する場合、杭圧入引抜装置のクランプを設置するためのクランプ固定手段20の直径も変更しなくてはならない。
このように圧入する杭の直径を変更する場合、別の反力架台を使用せず、本実施形態では一台の反力架台で、アタッチメント22を取り替えることによって直径の異なる複数の圧入杭の圧入に対応できるのである。
上記アタッチメント22のクランプ固定手段20への取り付けは、枠体10の外側から貫通した固定ピン24で、アタッチメント22の両側を固定することによって行なう。このアタッチメント22は固定ピン24によって着脱自在に取り付けられているため、直径の異なるクランプに対応できるのである。
上記平行な枠体10の外側には、それぞれ3個の挟持手段30が取り付けられている。この挟持手段30は、内蔵した油圧シリンダの伸長、退縮によって反力体としての反力用杭50の挟持と開放を行なうのである。
この挟持手段30によって、予め平行に圧入されている反力用杭50を挟持して枠体10、クランプ固定手段20等を、反力用杭50上に安定支持するのである。
上記のように構成した本実施形態の作用を説明する。
まず、反力架台1を挟持手段30で反力用杭50に固定する。なお、挟持手段30に代えて、溶接、ボルトその他の連結手段を適用して実施してもよい。次いで、クランプ固定手段20の内部に、杭圧入引抜装置のクランプの直径に対応するアタッチメント22を配置し両側から固定ピン24で固定する。このようにアタッチメント22はクランプ固定手段20に対して容易かつ確実に取り付け、取り外しが行なえる。
この場合、クランプ固定手段20が杭圧入引抜装置のクランプの直径に対応していれば、アタッチメント22を配置する必要がないこと言うまでもない。
その後、杭圧入引抜装置を反力架台1上に設置し先端のチャック(図示せず)で圧入杭60を挟持してチャックを下降することで、1本目の圧入杭60を圧入する。このとき反力架台1は挟持手段30によって反力用杭50を挟持することで十分な反力を得ているため、確実な圧入作業が行なえる。
1本目の杭60を圧入した後、前方の枠体16の端部に設けた連結プレート40を圧入杭60の取付部61にピン等で連結する。これによって、次の2本目以降の圧入杭を圧入するときに既圧入杭60の反力も利用できるため、さらに安定した杭圧入作業が行なえる。
なお、杭の引抜作業は上記と逆の手順で行なう。
また、反力架台1の撤去に際しては、挟持手段30を反力用杭50から開放し連結プレート40、取付部61の連結ピン等を外せば直ちに移動可能となり、迅速な作業が可能である。
上記連結手段は、シリンダ等による挟持手段としても良く、また単に圧入杭に溶接しても良い。
(5)図19から図23を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図19から図23に記載のものである。
本実施形態の閉塞部材アタッチメント4は、図19及び図20に示すように、閉塞部材3を上下に貫通可能な筒状本体部41と、前記筒状本体部41内を貫通する閉塞部材3を把持する把持部42とを備えており、筒状本体部41は、チャック装置15で把持可能とするために、鋼管杭2と略同径で略同じ外周形状を有する円筒形状に形成されている。
前記把持部42は、筒状本体部41の下端部に形成され、その少なくとも一部が筒状本体部41の下端より下方に露出している。
そして、把持部42は、筒状本体部41に固定された略半円弧状の固定部43と、該固定部43と同様の半円弧状の可動部44とを有し、これら固定部43と可動部44とを合わせることにより、内側に閉塞部材3を上下に貫通可能な穴を有し、かつ、鋼管杭2内に挿入可能な略円筒形状となる。
そして、固定部43は、その上端部が筒状本体部41に強固に固定されている。また、固定部43と可動部44とが最も接近して対向させられるそれぞれの左右両端部は、油圧シリンダ装置45,45により接続されており、左右二つの油圧シリンダ装置45,45の伸縮に対応して把持部42を拡縮自在(遠近(接離)方向に移動自在)としている。
また、固定部43と可動部44の最も離れて対向させられた中央部からは、それぞれ、対向する方向に閉塞部材3を挟持する第1及び第2挟持部46,47が突出するように設けられている。
以上のような閉塞部材アタッチメント4を用いた閉塞部材3の圧入方法を説明する。まず、図19に示すように、鋼管杭2,…を列状に連続的に圧入する。この場合には、杭圧入装置1を鋼管杭2一本分ずつ移動させるとともに、鋼管杭2を圧入する。
次ぎに、クレーン等で、閉塞部材アタッチメント4を吊上げて、鋼管杭2上の杭圧入装置1のチャック装置15に挿入して、筒状本体部41をチャック装置15に把持させる。
次ぎに、図19(C)及び図21に示すようにチャック装置15に把持された閉塞部材アタッチメント4の把持部42を縮径して最後に圧入した鋼管杭2内に挿入した後に拡径させ、把持部42で鋼管杭2を把持させる。この状態で、鋼管杭2を把持した閉塞部材アタッチメント4をチャック装置15で把持することで、杭圧入装置1を閉塞部材アタッチメント4を介して鋼管杭2に支持させることが可能となる。
次いで、クランプ11,…による鋼管杭2,…の把持を解除し、リーダマスト14に対して鋼管杭2に閉塞部材アタッチメント4を介して固定されたチャック装置15を下降させるように動作させることで、クランプ11、サドル12等を上昇させる。
これにより、クランプ11,…が鋼管杭2から上方に出た状態となる。次ぎに、スライドベース13に対してサドル12を鋼管杭2の1本分だけ(鋼管杭2同士の間の間隔を含む)後方に移動させる。次いで、サドル12及びクランプ11等を下降させることで、前より一本分だけ後の鋼管杭2,…にそれぞれクランプ11,…を挿入し、クランプ11,…により鋼管杭2,…を把持する。
これにより、杭圧入装置1が鋼管杭2,…上で後方に鋼管杭2一本分だけ移動したことになる。次ぎに、把持部42を縮径するとともにチャック装置15を上昇させることで、把持部42による鋼管杭2の把持を解除するとともに、把持部42を鋼管杭2から上方に外した状態とする。次ぎに、スライドベース13の前後動やリーダマスト14の旋回により、隣り合う鋼管杭2,2同士の間の左右のうちの一方側となる位置、ここでは、隣り合う鋼管杭2,2の中心同士を結ぶ線分よりどちらか一方にずれた位置(圧入された鋼管杭を土留め壁等として使用する場合に土圧がかかる側)上にチャック装置15移動し、閉塞部材3をクレーン等で吊上げて閉塞部材アタッチメント4内に挿入する。この際には、把持部42を拡径して、上述のように第1挟持部46と第2挟持部47との間に、閉塞部材3を挿入し、次いで把持部42を縮径して、閉塞部材アタッチメント4に閉塞部材3を把持させる。
閉塞部材3の圧入は、チャック装置15に閉塞部材アタッチメント4を介して把持されることと、圧入中に杭把持部19を回転させないこと以外は、鋼管杭2の圧入と同様に行われる。なお、閉塞部材3の1ストローク分の圧入が終わった場合に、チャック装置15による閉塞部材アタッチメント4の把持は解除せずに、閉塞部材アタッチメント4による閉塞部材3の把持を解除して、チャック装置15を上昇させ、次いで、閉塞部材アタッチメント4で閉塞部材3を把持した状態でチャック装置15を下降させ所定の位置まで圧入する。
そして、再び、図22に示すように、チャック装置15を水平方向に移動して、閉塞部材アタッチメント4を鋼管杭2(前の鋼管杭2より一本後の鋼管杭2)上に移動して上述のように鋼管杭2を把持させる。次いで、上述の杭圧入装置1の後方側への鋼管杭2,…上の移動と、閉塞部材3の圧入とを繰り返すことにより、列状に配列された鋼管杭2,…同士の間の全てに閉塞部材3を圧入する。
なお、閉塞部材3は、図20(a)に示すL字鋼に限られるものではなく、図23(a)に示すように、H型鋼からなる閉塞部材3a、C型鋼からなる閉塞部材3b、パイプ状の鋼材(細い鋼管)からなる閉塞部材3cであっても良い。
以上のような閉塞部材アタッチメント4及び閉塞部材の圧入方法によれば、一台の杭圧入装置1で、鋼管杭2の圧入と閉塞部材3の圧入が可能となりコストを低減することが可能となる。また、閉塞部材アタッチメント4を用いることにより、圧入が終了した状態の鋼管杭2,…の列上を杭圧入装置1が自走可能となり、杭圧入装置1を圧入済みの鋼管杭2,…の列上で移動させるとともに、移動する毎に閉塞部材3を圧入することができる。
なお、図48に示すように杭圧入装置1によれば、鋼管杭2,2の連続部位の両側に小口径鋼管である閉塞部材3,3を圧入することができる。鋼管杭2,2を適当間隔おきに回転させながら圧入し、隣接する鋼管杭2,2の間に、2本の小口径鋼管である閉塞部材3,3を両鋼管杭2,2の最接近位置の左右両側に振り分けて所要深さまで圧入し、この2本の閉塞部材3,3と両側の鋼管杭2,2とで囲まれた杭間領域1901内の土砂等を除去した後にモルタルなどの固化材を充填することで止水構造を構成できる。なお、杭間領域1901内の固化材は袋に詰めた状態であってもよい。これにより、固化前の流出を防止できる。
(6)図24から図34を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図24から図34に記載のものである。
メインチャックフレーム3Aは、図25に示すように、圧入杭2Aを上下方向Yに挿通可能な第1挿通孔(図示省略)を形成して枠組みされ、内側にメインチャック3を備えている。メインチャックフレーム3Aには、マスト4の一対のマストアーム部44のそれぞれにシリンダ先端を固定された昇降シリンダ32(図26参照)と、昇降シリンダ32の伸縮によって上下レール部40に沿って上下方向Yに摺動自在に嵌合するガイド部31と、を有している。
一対の昇降シリンダ32は、図24に示すように、ロッドの伸縮方向を上下方向Yに向けて配置され、ロッド先端がマストアーム部44の突出端に固定されている。そのため、昇降シリンダ32のロッドを伸張された状態から収縮させると、昇降シリンダ32を介してメインチャックフレーム3A(メインチャック3)が下方に移動する。一方、昇降シリンダ32のロッドを収縮させた状態から伸張させると、昇降シリンダ32を介してメインチャックフレーム3A(メインチャック3)が上方に移動する。
また、メインチャックフレーム3Aの内部には、圧入杭2Aのストロークを検知するストロークセンサ(図示省略)が設けられている。
メインチャック3は、図25に示すように、メインチャックフレーム3A内に固定され、圧入杭2Aを掴む部分である。メインチャック3では、固定保持部34と可動保持部35により圧入杭2Aを外周側から押圧することにより挟持し、この挟持した状態のまま昇降シリンダ32によってメインチャックフレーム3Aを上下レール部40に沿って下降させることで圧入杭2Aが圧入される。
サブチャックフレーム6Aは、図24に示すように、クランプ50の当接部50aよりも上方に位置し、圧入杭2Aを上下方向Yに挿通可能な第2挿通孔(図示省略)を形成して枠組みされており、マスト4に設けられる一対のマストアーム部44の先端から下方に向けて延びるガイド61の下端61aに固定され、この下端61aから前方に向けて突出している。サブチャックフレーム6Aは、メインチャックフレーム3Aの下方に間隔をあけた位置で、メインチャックフレーム3Aに対してチャック軸O上に同軸となる位置に配置されている。そして、サブチャックフレーム6Aの内側には、サブチャック6が介装されている。
サブチャック6は、図27に示すように、第2挿通孔の内周に沿うようにしてサブチャックフレーム6Aに固定され、メインチャック3よりも下方の位置で圧入杭2Aを外周側から挟持して掴む部分である。サブチャック6は、図28および図29に示すように、周方向に複数(ここでは3分割)に分割された円弧状のリングバンド62(62A、62B、62C)と、周方向に隣り合うリングバンド62、62の端部62a、62a同士を連結して各リングバンド62を径方向に移動させるためのチャックシリンダ63と、を備えている。周方向に沿って配置される3つのリングバンド62A、62B、62Cは、環状を形成するように設けられ、その内周側に圧入杭2Aが挿通可能となっている。リングバンド62の内周部62bを圧入杭2Aの外周面に対して径方向の外側から押圧することで圧入杭2Aが挟持される。
チャックシリンダ63は、隣り合うリングバンド62、62同士の間で、リングバンドの接線方向にロッドの伸縮方向を向けた状態で設けられ、シリンダの一端が一方のリングバンド62に支持され、シリンダの他端が他方のリングバンド62に支持されている。3つのチャックシリンダ63は、同時に伸縮することで各リングバンド62、62同士の間隔を開閉するようになっている。
チャックシリンダ63の収縮動作により各リングバンド62A、62B、62Cが閉動して圧入杭2Aを把持し、チャックシリンダ63の伸張動作により各リングバンド62A、62B、62Cが開動して圧入杭2Aを解放するようになっている。
また、メインチャック3とサブチャック6は、圧入杭2Aの圧入動作時には、必ずメインチャック3およびサブチャック6のうち少なくとも一方によって圧入杭2Aが把持されるように制御されることが好ましい。
次に、上述した圧入装置1により圧入杭2Aを地盤に圧入して矢板壁を形成する施工方法について、図面に基づいて説明する。なお、図30〜図33において、符号OPはメインチャック3およびサブチャック6による把持の解放を示しており、符号CLは同じく把持の挟持を示している。
図30(a)に示すように、本実施の形態の圧入装置1では、既設杭2Bをクランプ50により掴んだ状態で、1本の圧入杭2A(図30(a)に示す符号2C)の圧入が完了した後に、その符号2Cに示す既設杭の前方に新たに圧入杭2Aを圧入する。先ず、クランプ50で既設杭2Bに固定されたサドル5に対してマスト4を前進させ、メインチャック3のチャック軸Oが次に圧入される圧入杭2Aの中心軸に一致するようにセットする。
その後、圧入杭2Aをメインチャックフレーム3Aの上述した第1挿通孔に挿通させて、上昇位置P1のメインチャック3で圧入杭2Aの所定高さの位置で把持(符号CL)して圧入準備が完了となる。このとき、サブチャック6は圧入杭2Aに対して解放(符号OP)した状態である。
次に、図30(b)に示すように、メインチャック3(メインチャックフレーム3A)を昇降シリンダ32を収縮させて上下レール部40に沿って下降させることで、圧入杭2Aを下降させる。
そして、メインチャック3の1回のストローク量による圧入が完了して下降位置P2に達したら、図31(a)に示すように、サブチャック6で圧入杭2Aを外周側から把持し、続いて図31(b)に示すように、メインチャック3による把持を解放し、サブチャック6のみで圧入杭2Aを把持した状態にする。
次に、図32(a)に示すように、昇降シリンダ32を伸張動作させることにより、解放されたメインチャック3とともにメインチャックフレーム3Aを上下レール部40に沿って下降位置P2から上昇位置P1まで上昇させる。そして、メインチャックフレーム3Aが上昇位置P1に到達したら、図32(b)に示すように、メインチャック3により圧入杭2Aを把持する。
その後、図33(a)に示すように、サブチャック6による把持を解放し、図33(b)に示すように、図30(b)と同様に、メインチャック3(メインチャックフレーム3A)を昇降シリンダ32を収縮動作させて上下レール部40に沿って下降させることで、圧入杭2Aを下降させる。
圧入杭2Aを地面まで下降させ、十分に支持力が得られる深さまで圧入杭2Aが圧入されれば、サブチャック6による把持を常時開放した状態で、メインチャック3で圧入杭を把持し、メインチャック3(メインチャックフレーム3A)を昇降シリンダ32を収縮させて上下レール部40に沿って下降させることで、圧入杭2Aを地盤に圧入する。
次に、メインチャック3の1回のストローク量による圧入が完了して前記下降位置P2に達したら、メインチャック3による把持を解放し、昇降シリンダ32を伸張動作させることにより、解放されたメインチャック3とともにメインチャックフレーム3Aを上下レール部40に沿って前記下降位置P2から前記上昇位置P1まで上昇させる。
次に、メインチャックフレーム3Aが前記上昇位置P1に到達したら、メインチャック3により圧入杭2Aを把持する。
そして、以上の動作を繰り返し行うことにより、順次、圧入杭2Aを圧入していき、最終的に圧入杭2Aを予め決められた深さまで圧入する。
なお、図34(a)に示すように、圧入杭2Aの最後の圧入時(打ち下げ時)には、圧入杭2Aの天端の位置がサブチャック6よりも下方となるので、圧入杭2Aの上端部分をメインチャック3およびサブチャック6で把持することができない。そのため、圧入杭2Aの上端2aに着脱可能に連結される打下げ装置8を使用する。
打下げ装置8は、鋼管部材からなり、圧入杭2Aと略同径の上筒部81と、圧入した圧入杭2Aの上端2aの内側に嵌合する下筒部82と、が上下に接続されている。
圧入杭2Aの打ち下げの際には、図34(a)に示すように、クレーンで吊った打下げ装置8の下筒部82を圧入杭2Aの上端2aの内側に嵌合させ、上筒部81が圧入杭2Aの上端2aに載置した状態にする。続いて、図34(b)に示すように、上筒部81を上昇位置P1のメインチャック3で把持し、サブチャック6は上筒部81に対して解放した状態で、メインチャックフレーム3A(メインチャック3)を下降させ上端2aの位置が所定の高さになるまで打ち下げた後、打下げ装置8をクレーンで吊って引き上げて取り外す。これによりメインチャック3およびサブチャック6はそれぞれ把持していない状態となる。次いで、図30(a)に示すように、既設杭2Bに保持されたサドル5に対してマスト4を前進移動させ、メインチャック3およびサブチャック6のチャック軸Oが次に圧入する圧入杭2Aの中心に一致する位置にセットし、上述した手順により圧入を行うことができる。
本実施の形態では、図30〜図33に示すように、サドル5に設けられたクランプ50を既設杭2Bに保持させた状態で、メインチャック3で圧入杭2Aを把持し、メインチャック3を上下レール部40に沿って下降させることにより、圧入杭2Aを圧入することができる。このとき、メインチャック3で所定の圧入ストロークだけ圧入杭2Aを下降させた後、メインチャック3とは別に設けられるサブチャック6により圧入杭2Aを把持するとともに、メインチャック3による把持を解除し、メインチャック3を上昇させて下降前の位置で再び圧入杭2Aを保持する。そして、サブチャック6による把持を解除したら、メインチャック3を上下レール部40に沿って下降させ、この繰り返しにより圧入杭2Aを下降させることができる。圧入杭2Aを地面まで下降させ、十分に支持力が得られる状態まで圧入した後、上述した圧入工程により順次、圧入杭2Aを連続的に圧入することができる。
このような作業を繰り返すことで、1本分の圧入杭2Aの圧入を行う。そして、所定長の1本目の圧入杭2Aの圧入が完了したら、サドル5に対してマスト4を前進させてメインチャック3を次の2本目の圧入杭2Aの圧入位置へ移動させ、上述した手順により当該2本目の圧入杭2Aを圧入する。
このように本実施の形態では、隣接して圧入される複数本の圧入杭2Aをサドル5のクランプ50の位置を変えずに連続して施工することができる。
また、圧入装置の重量を上昇させる支持力が得られる状態まで前記2本目の圧入杭を圧入した段階で、クランプ50を既設杭から解放し、上下レール部40に対して上昇位置P1にあるメインチャック3で圧入杭2Aの上方を把持する。そして、マスト4をサドル5と共に上昇させ、さらにマスト4に対してサドル5を前進させた後に、マスト4をサドル5と共に下降させ、クランプ50を既設杭2Bに保持させることで、圧入装置1を順次、前進させて圧入を行うことができる。
また、本実施の形態では、地面から高い位置に圧入杭2Aの上端が位置するような高天端施工の場合や、上空制限がある場合などでクレーンの高さや定格荷重などのクレーン能力を確保できない施工現場であっても、横振れを抑えて安定した姿勢で圧入を行うことができる。
上述のように本実施の形態による圧入装置およびサブチャック付サブチャックフレームでは、クレーンに使用制限がある場合であっても、安定した姿勢で精度よく、かつ連続的に圧入杭2Aを圧入することができる。
(7) 図35及び図36を参照して本発明の実施形態につき説明する。
図35及び図36に示すように、土留壁810は、複数のハット形鋼矢板804を連続して地中に圧入し、鋼矢板804の山部と谷部とが繰り返した略波状に形成された壁体によって構築されている。鋼矢板804による壁体の一部の鋼矢板804の谷部に、補剛用部材である鋼管杭805を鋼矢板8043の長手方向に添わせて構成した組合せ鋼矢板を配設してなる。
土留壁810を構築する杭圧入装置801は、鋼矢板804の上端を掴む複数のクランプ802を備え、チャック装置803がクランプ802に対して昇降可能にされている。
杭圧入装置801は、クランプ802により鋼矢板804の上端を掴むことで反力をとって、チャック装置803により掴んだ鋼管杭805を鋼矢板804に隣接して地盤に回転圧入する。
(8)図37から図44を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図37から図44に記載のものである。
自走用アダプタ1は、図37に示すように、円筒状の前方の係止部2及び後方の係止部3が一体で、前方の係止部2の側面に板状の前方の連結部4を備えて、後方の係止部3の側面にも板状の後方の連結部5を備え、後方の係止部3の下部に掴持体6を一体に備えている。
図38から図44は以上の自走用アダプタ1を用いて行う杭施工手順の概略を示すもので、Pは鋼管杭、10は杭圧入装置である。
自走用アダプタ1は、下部の掴持体6を、既に圧入された鋼管杭Pの上端部に嵌入して、その鋼管杭Pの内面に当接して押圧することで、鋼管杭Pに接続される。
また、上部の前方の連結部4及び後方の連結部5には、図37に示したように、上下方向に各々複数の貫通孔4a・5aがそれぞれ形成されている。なお、前方の連結部4は、隣接する自走用アダプタ1の後方の連結部5を挟み込んで、互いの貫通孔4a・5aの少なくとも1組に図示しないピンを挿入して、強固に連結することが可能である。
以上において、鋼管杭Pの頭部に載置した自走用アダプタ1は、前方の連結部4及び後方の連結部5により連結しておくことで、杭圧入装置10の反力基盤として安定する。
また、前方の係止部2及び後方の係止部3は、杭圧入装置10のクランプ11が掴持可能な径で、杭圧入装置10のクランプ11と同ピッチである。
なお、杭圧入装置10のクランプ11の間隔は、鋼管杭Pの間隔に応じて予め調整しておく。
次に、杭施工手順を説明する。
(ステップ1)
図38のように、間隔を空けて既に地中に圧入された鋼管杭Pの上端部に掴持体6を嵌入して接続した隣接する2個の自走用アダプタ1を前方の連結部4及び後方の連結部5で連結して、後方の自走用アダプタ1の前方の係止部2及び後方の係止部3と前方の自走用アダプタ1の後方の係止部3にクランプ11をそれぞれ接続して、2連の自走用アダプタ1に杭圧入装置10を載置する。
続いて、杭圧入装置10のチャック15に新たな鋼管杭Pを挿通して所定の深さまで地中に圧入する。
(ステップ2)
図39のように、円筒状の打ち下げ装置20を鋼管杭Pに建て込み、杭圧入装置10により鋼管杭Pを所定の位置(計画高さ)まで圧入する。
(ステップ3)
打ち下げ装置20を撤去して、図40のように、新たな自走用アダプタ1を鋼管杭Pに掴持体6で建て込む。
(ステップ4)
図41のように、鋼管杭Pに建て込まれた新たな自走用アダプタ1の後方の係止部3に打ち下げ装置20を建て込み、チャック15で把持するとともに杭圧入装置10のクランプ11を開放して、シリンダユニット16の駆動により、杭圧入装置10を上昇させる。
(ステップ5)
図42のように、サドル12をスライドベース13に対し前進させて、杭圧入装置10をクランプ11の1ピッチ分前進させる。
続いて、杭圧入装置10を下降して、クランプ11を後方の自走用アダプタ1の前方の係止部2と中間の自走用アダプタ1の前方の係止部2及び後方の係止部3にそれぞれ接続し、前方の自走用アダプタ1の後方の係止部3から打ち下げ装置20を撤去する。
(ステップ6)
図43のように、前方の自走用アダプタ1の前方の係止部2に打ち下げ装置20を建て込み、チャック15で把持するとともに杭圧入装置10のクランプ11を開放して、シリンダユニット16の駆動により、杭圧入装置10を上昇させるとともにサドル12をスライドベース13に対し前進させて、杭圧入装置10をクランプ11の1ピッチ分前進させる。
(ステップ7)
図44のように、杭圧入装置10を下降させるとともに打ち下げ装置20を撤去する。
このように、クランプ11の1ピッチ分の前進を繰り返し、杭間隔距離分の移動を行う。
続いて、新たな鋼管杭Pをチャック15に挿通して建て込み、前述したステップ1に戻る。
なお、以上において、杭圧入装置10に干渉しない自走用アダプタ1は撤去して随時転用する。
以上、実施形態の自走用アダプタ1によれば、杭圧入装置10の連接する3個のクランプ11にそれぞれ接続する前方の係止部2及び後方の係止部3と、その両係止部2・3の側面に隣接して設けられ、互いのアダプタ同士を連結する連結部4・5と、後方の係止部3の下部に設けられ、杭頭部に接続する掴持体6と、を備えているので、前述したとおり、間隔を空けて鋼管杭Pを圧入する場合(飛び杭の場合)でも、ダミーの短尺杭を圧入することなく、杭圧入装置10の自走が容易に行える。
従って、抑止杭や基礎杭、連続壁の補強杭等のような杭を少なくとも杭径以上の間隔を空けて連続的に埋設する場合において、工期短縮、工費節減を達成できる。
(9)図45及び図46を参照して本発明の実施形態につき説明する。参照する符号は図45から図46に記載のものである。
本実施形態における土留め壁の構築方法について説明する。本実施形態における土留め壁の構築方法を用いて、例えば、図45に示すように、複数の矢板2(杭)を、係止部20において係合した状態で順次圧入するとともに、この列状に配置された複数の矢板2,…により形成された矢板壁2aの一方の面に、斜杭3を、矢板2上部に隣接する位置から所定間隔で、矢板2の長尺方向に対して傾斜して圧入する作業を行う。
矢板2を圧入する場合は、傾斜マスト部5を垂直な状態にして、把持部81により矢板2を掴んだ状態として、チャック部8の油圧シリンダ82で矢板2を掴んだ状態のチャック部8を下降させて、矢板2を地盤に圧入する。
一方、斜杭3を圧入する場合は、既設の矢板2,…をクランプ71,…により掴持するとともに、チャック部8が上昇した状態で、油圧シリンダ10,10が相対する方向に動作することによって、油圧シリンダ10,10と連結した旋回座6が旋回動作して、旋回座6に係合している傾斜マスト部5が傾斜する。そして、チャック部8に備える油圧シリンダ82が地盤方向に斜めに下降することにより、把持部81にて斜杭3を把持したチャック部8を下降させて、斜杭3が矢板2に対して傾斜した状態で地盤に圧入される。
そして、この斜杭3が圧入された状態で、既設矢板2と斜杭3とを、結合部材32にて締結した後、コンクリートDを流して固めて、斜杭3と矢板壁2aとを接合する。
ところで、チャック部8本体に対して把持部81を回転駆動させることで、把持した斜杭3を回転させながら圧入することができる。そのような構成とすれば、例えば、図46に示すように、先端に螺旋状のスクリュー3aを備えた回転圧入鋼管杭31(回転圧入杭)を用いることができる。このような回転圧入鋼管杭31をスクリュー3aの向きに応じて回転しながら圧入するものとすれば、回転圧入鋼管杭31を円滑に圧入できる。また、矢板壁2aには水平方向(図46矢印F方向)に土圧が加わって、斜杭3が引き抜かれるような力が加わる。このような力に対して、通常の斜杭3では、斜杭3と土砂との摩擦による抵抗だけだが、スクリュー3aを備える回転圧入鋼管杭31を用いることにより、スクリュー3a上の土砂の荷重がかかる。さらに、スクリュー3aにより土砂を持ち上げるような力が作用する場合、支持層P内では、スクリュー3aにより持ち上げられるような力が作用した土砂と、周囲の土砂との間に生じる剪断力に対する応力により、高い引き抜き抵抗力を得ることができ、背土圧に対応することができる。
本実施形態における土留め壁の構築方法によれば、先に圧入した矢板2(既設矢板)上を移動して既設矢板2に隣接する位置に新たに矢板2を順次圧入することができる。また、矢板2,…により形成される矢板壁2aの前部分及び後部分のうちの少なくとも一方の部分に斜杭3を圧入することができ、垂直方向と傾斜方向とに杭を圧入する機構を兼用できる。これにより、矢板壁2aを構築するとともに、斜めに圧入される斜杭3によって、矢板壁2aの変位を抑制することができる土留め壁50を効率良く構築することができ、高さが高くても安定的に立設される土留め壁50を構築する作業が容易となる。また、仮設足場の設置場所が無い等の狭所においても、グランドアンカー(斜杭3)を有する土留め壁50の施工を可能とすることができ、工期を短縮できるとともに工費を抑えることができる。
(10) 従来、鋼管矢板の連続により止水壁等を施工するにあたり、例えば図47(a)に示すような各鋼管矢板(鋼管本体)1001の外周部に周方向の異なる位置で雄形継手1002と雌形継手1003とを設け、一の鋼管矢板1001を他の鋼管矢板1001に対し相対的に長手方向に移動させて、両者の雌雄継手1002,1003同士を嵌合連結する鋼管矢板の施工方法が行われている。
鋼管杭を把持して回転させつつ圧入する機能を有した上記の杭圧入装置は、鋼管杭を回転させずに軸方向に移動させることもできるので、図47(a)に示すような鋼管矢板1001の継手を嵌合させることができる。
雌雄継手は、図47(a)に示したものに限らず、図47(b)(c)に示すもののほか、他の構造によるものでもよい。
(11) また上記チャック装置に設けられる杭を把持する把持機構としては、アウタークサビと、当該アウタークサビの斜面に自らの斜面を摺動可能に接するインナークサビと、当該両クサビを相対的に下動させるアクチュエーター(油圧シリンダ等)とを備えた機構を採用してもよい。
アウタークサビの杭の中心軸からの位置は固定されており、アウタークサビとインナークサビとが相対的に上下動することにより、インナークサビが杭に対して進退動し、杭を掴んだり離したりすることができる。
(12)その他
以上の実施形態において、杭圧入装置のチャック装置に設けられる杭に当接する部材は、交換可能としてもよい。例えば、厚みの異なるものに交換することにより、径の異なる杭をつかめるようにできるという利点がある。
また、杭圧入装置の既設杭をつかむクランンプに設けられ杭に当接する部材は、交換可能としてもよい。例えば、厚みの異なるものに交換することにより、径の異なる杭をつかめるようにできるという利点がある。
以上の実施形態において、圧入を補助するため地盤を掘削するオーガ装置を併用してもよい。鋼管杭の圧入時にオーガ装置を併用する場合は、鋼管杭の上端部にオーガ駆動部を配置し、このオーガ駆動部によって回転するオーガスクリューを圧入する鋼管杭内に挿通させる。また、オーガスクリューより先の先端部に掘削ビットを有したオーガヘッドを配置し、地盤の掘削に用いることができる。
上記(7)の実施形態のように、鋼矢板と鋼管杭を施工する場合にあっては、鋼矢板をつかむチャック装置と鋼管杭をつかむチャック装置とを相互に交換することにより、鋼矢板も鋼管杭も圧入できるようにすることができる。この場合も鋼管杭を施工する際にオーガ装置を併用することができ、鋼管杭の回転圧入とオーガ装置による地盤掘削とを双方実施して効率的に施工することができる。
また、鋼矢板を施工する場合もオーガ装置を併用することができる。この場合、オーガスクリューを挿通しオーガ駆動部を上端に支持するケーシングを適用する。そして、ケーシングの外面には長手方向に沿ったガイドレールを設ける。チャック装置としては、そのガイドレールを掴む把持装置を有したものを適用する。さらに、鋼矢板の凹形状部にケーシングの一部が入り込むように配置し、チャック装置に設けた押圧シリンダ装置により鋼矢板の凸面側を押圧することで、その押圧シリンダ装置とケーシングとでの鋼矢板を挟むようにして鋼矢板を保持する。この押圧シリンダ装置による鋼矢板の保持を解除した状態で、ケーシングのガイドレールのみをチャック装置で掴んでチャック装置を昇降させることにより、鋼矢板に対してもケーシング従ってオーガ装置を上下に移動させることができる。このとき、鋼矢板は地盤に支持されているか又はクレーン等に支持されていれば、上下に移動せず、またクレーンの場合は、クレーンによりケーシングとは独立して上下に移動させることができる。
また上記(3)の実施形態のように、回転圧入される鋼管杭として先端にビットを備えた掘削用鋼管杭を用いることで、地中障害物条件によらずに鋼管杭の圧入施工が可能である。
また以上の実施形態の杭圧入装置は、既設杭を掴んで自立し、新たな杭の圧入作業を行い、複数の既設杭が連なる杭列上を自走移動可能であるので、杭の施工を行うために仮設桟橋等足場の構築が不要であるとともに、既設杭の上端を足場として自立するので狭隘地での施工が可能である。
また以上の実施形態によれば、鋼管杭を地盤に回転圧入する際に、鋼管杭の円管状の壁部を地盤に圧入し、鋼管杭内に配置される地盤を掘削する必要も排出する必要もないから、効率的に鋼管杭を圧入でき、廃土量も少なく抑制できる。
また以上の実施形態によれば、鋼管杭を回転させながら地盤に圧入するので、鋼管杭が曲がって地盤に圧入されてしまうことが自ずと回避される、すなわち、杭構造の偏心を抑制できる。
上記実施形態において、スライドベース上にマストを旋回可能に構成した。さらに次のように構成することでマストを前後に傾動する動作が可能になり、杭の圧入方向の前後の傾き角を補正することができる。
すなわち、スライドベース上にスライドベースに対して回動可能に設けられたターンフレームと、ターンフレーム上にターンフレームとともに回動自在、かつ、ターンフレームに対して前後に傾動可能に設けられたマストと、一端がターンフレームに、他端が前記マストに固定された油圧シリンダとを備え、マストは、チャック装置側である前側の下部に回動支点を有し、当該回動支点を支点として前記油圧シリンダにより前後に傾動駆動される構成である。
上記実施形態に拘わらず、次の構成により外部から油圧を供給して回転部に含まれるチャック手段を動作させ、回転部側の油圧路の弁を閉じることで把持力を維持した上で、外部からの油圧経路を切断し、回転部を回転させてもよい。
すなわち、チャック装置は、装置本体と、この装置本体に対して回転可能に設けられ、チャック手段を含む回転部とを備え、回転部に油圧ホースの接続部を備え、回転部の回転停止時には、接続部に接続した油圧ホースを介して供給される油圧により、チャック手段の杭をつかむ動作及び杭を離す動作が可能にされ、接続部と油圧ホースの非接続時に回転部が回転可能にされ、接続部と油圧ホースの接続時及び非接続時に亘って、上記動作後の状態を保つことが可能にされた構成である。
以上の本発明の実施形態によれば、既設の杭から反力を取って地中に杭を圧入するので、杭圧入装置の大型化を避けつつ大きな反力、従って大きな圧入力を確保でき、さらにチャック手段によりつかまれた杭が、少なくとも一つの回転方向に連続的に回転しながら、地中に圧入される。したがって、杭圧入時の抵抗力を軽減して杭の圧入を補助できるので、より効率よく杭を圧入でき、また、外周に羽根や突条などが設けられた回転鋼管杭などであっても、容易に地中に圧入することができる。
また、本実施形態の杭圧入装置は、既設の杭から反力を取る装置であって、小型軽量に構成できるので、水上や傾斜地や狭隘地などでも施工可能である。例えば、上掲の三点式杭打機と比べても装置全体を小型・軽量化できる上、三点式杭打機等では施工が困難な水上や傾斜地や狭隘地などでも施工可能である。
図1から図2に記載の符号
1 チャック装置
6 装置本体
7 回転部
9 チャック部
51 上下油圧シリンダ(昇降手段)
81 電動アクチュエータ(駆動ユニット)
82 電力レール
87 集電ブラシ
100 杭圧入装置
P 鋼管杭(既設の杭)

Claims (21)

  1. 既設の杭または矢板から反力を取って地中に杭を圧入する杭圧入装置であって、
    チャック装置と、
    このチャック装置を昇降させる昇降手段と、を備え、
    前記チャック装置は、
    前記杭をつかむチャック手段と、
    このチャック手段を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させることによって、このチャック手段によりつかまれた杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転可能な回転手段と、を有し、
    前記既設の杭から反力を取った状態で、杭をつかんだ状態のチャック手段を回転手段により少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら、前記昇降手段により前記チャック装置を昇降させることによって、前記杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら地中に圧入することを特徴とする杭圧入装置。
  2. 前記チャック装置は、
    装置本体と、
    この装置本体に対して回転可能に設けられ、前記チャック手段を含む回転部とを備え、
    前記装置本体と前記回転部の連結部分において、前記装置本体及び前記回転部のうちいずれか一方に、導電性を有する電力レールが前記回転部の回転中心を中心とした円周方向に沿って設けられ、他方に、前記電力レールに接触する導電性を有する集電ブラシが設けられ、
    前記装置本体から前記電力レール及び前記集電ブラシを介して前記回転部の前記チャック手段を駆動させる駆動ユニットに電力を供給可能にされていることを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  3. 前記チャック装置は、
    装置本体と、
    この装置本体に対して回転可能に設けられ、前記チャック手段を含む回転部とを備え、
    前記回転部にバッテリーが設けられ、前記バッテリーを介して前記回転部の前記チャック手段を駆動させる駆動ユニットに電力が供給されることを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  4. 前記チャック装置は、
    装置本体と、
    この装置本体に対して回転可能に設けられ、前記チャック手段を含む回転部とを備え、
    前記回転部に油圧ホースの接続部を備え、
    前記回転部の回転停止時には、前記接続部に接続した油圧ホースを介して供給される油圧により、前記チャック手段の杭をつかむ動作及び杭を離す動作が可能にされ、
    前記接続部と油圧ホースの非接続時に前記回転部が回転可能にされ、
    前記接続部と油圧ホースの接続時及び非接続時に亘って、前記動作後の状態を保つことが可能にされたことを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  5. 既設の杭または矢板をつかむクランプを備え、
    前記チャック装置及び前記クランプに設けられ杭に当接する部材が交換可能にされ、同部材を交換することで異なる径の杭をつかむことが可能とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の杭圧入装置。
  6. 既設の杭または矢板をつかむ複数のクランプを備え、
    前記複数のクランプは、前後の配置間隔が変更可能にされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の杭圧入装置。
  7. 前記チャック装置の昇降方向を変更するように旋回可能な傾斜マスト部を備えることを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  8. 既設の杭または矢板をつかむクランプと、
    前記クランプ上に前記クランプに対して前後に直動可能に設けられたスライドベースと、
    前記スライドベース上に前記スライドベースに対して回動可能に設けられたターンフレームと、
    前記ターンフレーム上に前記ターンフレームとともに回動自在、かつ、前記ターンフレームに対して前後に傾動可能に設けられたマストと、
    一端が前記ターンフレームに、他端が前記マストに固定された油圧シリンダとを備え、
    前記マストは、前記チャック装置側である前側の下部に回動支点を有し、当該回動支点を支点として前記油圧シリンダにより前後に傾動駆動されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の杭圧入装置。
  9. 前記チャック装置でつかむ杭の内壁に沿って設置されるパイプを介して同杭の下端部近辺に流体を噴射する流体噴射装置を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の杭圧入装置。
  10. 前記チャック装置でつかむ杭の先端部に取り付けられる先端掘削刃を備える請求項1から請求項4のうちいずれか一に記載の杭圧入装置。
  11. 請求項1に記載の杭圧入装置に反力を取らせるための反力架台であって、
    枠体に、前記杭圧入装置のクランプを固定するためのクランプ固定手段を取り付け、前記枠体にはあらかじめ設置された反力体を連結する連結手段を構成すると共に、前端には1本目の圧入杭と連結するための連結手段を備えた反力架台。
  12. 請求項1に記載の杭圧入装置を用いて複数の杭を連続的に圧入した際に、隣り合う圧入された杭同士の間を閉塞する閉塞部材を前記チャック装置を用いて圧入するための閉塞部材アタッチメントであって、
    前記チャック装置で把持することが可能で、前記閉塞部材を上下に貫通可能な筒状本体部と、
    前記筒状本体部内を貫通する閉塞部材を把持する把持部と、
    を備えたことを特徴とする閉塞部材アタッチメント。
  13. 前記チャック装置は、圧入杭を着脱可能に把持するメインチャックと、前記メインチャックが取り付けられたメインチャックフレームとを備え、
    前記メインチャックフレームを相対的に上下移動可能に支持するマストと、
    前記マストを相対的に前後移動可能に支持するとともに、反力杭を着脱可能に保持するクランプを有するサドルとを備え、
    さらに前記チャック装置は、前記マストから、前記メインチャックフレームの移動範囲を上下方向に外れた位置で前方に延びるサブチャックフレームと、前記サブチャックフレームに取り付けられて圧入杭を着脱可能に把持可能なサブチャックとを備えることを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  14. 請求項1に記載の杭圧入装置の自走用アダプタであって、
    杭の圧入施工時に杭頭部に載置して用いられ、
    前記杭圧入装置の連接する少なくとも2個のクランプにそれぞれ接続する、一体に形成された複数の係止部と、
    前記複数の係止部の下部に一体に設けられ、杭頭部に接続する1個の掴持体と、を備えることを特徴とする自走用アダプタ。
  15. 鋼矢板と、鋼矢板の長手方向に補剛用部材を添わせて構成された組合せ鋼矢板とによって構築される土留壁を構築するために、鋼矢板の上端を掴むクランプを備え、前記チャック装置が前記クランプに対して昇降可能にされたことを特徴とする請求項1に記載の杭圧入装置。
  16. 請求項1に記載の杭圧入装置を用いて、既設の杭から反力を取って地中に杭を圧入する杭圧入工法であって、
    既設の杭から反力を取った状態で、杭をつかんだ状態のチャック手段を回転手段により少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら、前記昇降手段により前記チャック装置を昇降させることによって、前記杭を少なくとも一つの回転方向に連続的に回転させながら地中に圧入することを特徴とする杭圧入工法。
  17. 既設杭または矢板から反力を取って、新たに杭を圧入するとともに、該既設杭または矢板上を移動して既設杭または矢板に隣接する位置に新たに杭を順次圧入していくとともに、新たな杭の圧入角度を変更可能にされた請求項7に記載の杭圧入装置を用いた土留め壁の構築方法であって、
    前記杭圧入装置は、前記チャック装置の昇降方向を変更するように旋回可能な傾斜マスト部を備え、
    前記杭圧入装置により土留め壁となる矢板壁を既設杭または矢板から反力を取りながら新たな杭を前記既設杭または矢板に沿って圧入していくことにより構築し、
    かつ、前記杭圧入装置により既設杭または矢板から反力を取りながら前記矢板壁の変位を抑制する斜杭を前記矢板壁に対して斜めに圧入し、前記斜杭と前記矢板壁とを接合することを特徴とする土留め壁の構築方法。
  18. 地中に反力用杭を圧入し、この反力用杭を請求項11に記載の反力架台の挟持手段によって挟持して反力架台を反力用杭上に載置した後、上記枠体に取り付けたクランプ固定手段の内側に杭圧入装置のクランプを固定した後、反力架台前方に1本目の杭を圧入し、その後、反力架台と1本目の圧入杭とを連結して杭の圧入を行なう杭圧入工法。
  19. 請求項15に記載の杭圧入装置を用いて、
    前記クランプにより、既に地盤に圧入された鋼矢板の上端を掴むことで反力をとって、前記チャック装置により掴んだ鋼管杭を前記鋼矢板に隣接した位置の地盤に回転圧入することを特徴とする杭圧入工法。
  20. 地中に間隔を空けて連続的に埋設された複数の杭頭部に、請求項14に記載の自走用アダプタを前記掴持体でそれぞれ接続して載置し、前記自走用アダプタの少なくとも後方の前記係止部に前記クランプをそれぞれ接続して、前記自走用アダプタに前記杭圧入装置を載置し、前記杭圧入装置のチャック装置に挿通した新たな杭を地中に圧入し、次いで前記チャック装置に打ち下げ装置を挿通して前記新たな杭の頭部に接続し、前記杭圧入装置により前記打ち下げ装置を介して前記新たな杭を所定の位置まで圧入するステップと、
    前記打ち下げ装置を撤去して、新たな前記自走用アダプタを前記掴持体で前記新たな杭の頭部に接続して載置し、前記チャック装置に前記打ち下げ装置を挿通して前記新たな自走用アダプタの後方の前記係止部に接続した後、前記クランプを開放して、前記杭圧入装置を前記クランプのピッチ分前進させてから、前記チャック装置に前記打ち下げ装置を再度挿通して前記自走用アダプタの前方の前記係止部に接続した後、前記クランプを開放して、前記杭圧入装置を前記クランプのピッチ分前進させてから、前記自走用アダプタの前方の前記係止部から前記打ち下げ装置を撤去するステップと、を含み、
    これらのステップを繰り返すことにより間隔を空けて杭を連続的に埋設することを特徴とする杭圧入工法。
  21. 請求項1に記載の杭圧入装置及び請求項12に記載の閉塞部材アタッチメントを用いて、
    前記杭圧入装置により複数の鋼管杭を列状に連続的に圧入し、
    前記チャック装置により前記閉塞部材アタッチメントを把持するとともに、前記閉塞部材アタッチメントの前記把持部で閉塞部材を把持して、隣り合う鋼管杭に沿わせるように当該閉塞部材を圧入することを特徴とする杭圧入工法。
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