JP2019052440A - ソイルセメント杭の施工方法 - Google Patents

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【課題】上空を制限される低空頭空間や狭隘な条件下にあっても、作業効率よく必要深さのソイルセメント杭を構築することの可能な、ソイルセメント杭の施工方法を提供する。【解決手段】掘削撹拌ヘッドに備えた掘削ロッドに対して継足ロッドを継ぎ足しながら、該掘削撹拌ヘッドを地中に回転圧入して造成したソイルセメント柱に、芯材を継ぎ足しながら建て込む、ソイルセメント杭の施工方法であって、リーダーに沿って移動しつつ側方から把持した棒状部材を回転させる回転駆動装置を備える回転圧入装置の、前記回転駆動装置にロッド用アタッチメントを介して前記継足ロッドを側方から把持させ、前記掘削撹拌ヘッドを、前記回転圧入装置にて地中に回転圧入することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、低空頭空間におけるソイルセメント杭の施工方法に関する。
従来より、ソイルセメント杭の施工方法の一つとして、例えば特許文献1に開示されているように、地中にソイルセメント柱を造成した後、当該ソイルセメント柱に鋼管杭を貫入する方法が知られている。そして、ソイルセメント柱を造成する際に用いる地盤改良装置として、例えば特許文献2に開示されているような、地盤改良装置が知られている。
特許文献2に開示されている地盤改良装置は、下端近傍に固化材の噴射ノズルと撹拌翼を備えた回転シャフトの上端を、スイベルジョイントを介してリーダに沿って移動する回転駆動装置に設置したものであり、回転駆動装置にて回転シャフトを回転しつつ地中に貫入し、軟弱地盤の改良体を造成している。
特開2003−206529号公報 特開平07−300853号公報
上述する特許文献2の地盤改良装置を採用することにより、地中の深層に至るまでソイルセメント柱を造成することが可能である。しかし、鋼管ソイルセメント杭を構築する施工現場が上空を制限されているような場合には、噴射ノズルと撹拌翼を備えた回転シャフトより上方にスイベルジョイントおよび回転駆動装置が配置される構造の地盤改良装置を、制限された低空頭空間に納めることができない場合が多い。
また、地盤改良装置を制限された低空頭空間に納めることができたとしても、造成しようとするソイルセメント柱の深さに応じて、回転シャフトに継ぎ足し用のシャフトを連結する必要が生じた場合に、継ぎ足し作業に十分な高さ空間を確保できない事態が生じやすい。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、上空を制限される低空頭空間や狭隘な条件下にあっても、作業効率よく必要深さのソイルセメント杭を構築することの可能な、ソイルセメント杭の施工方法を提供することである。
かかる目的を達成するため、本発明のソイルセメント杭の施工方法は、掘削撹拌ヘッドに備えた掘削ロッドに対して継足ロッドを継ぎ足しながら、該掘削撹拌ヘッドを地中に回転圧入して造成したソイルセメント柱に、芯材を継ぎ足しながら建て込む、ソイルセメント杭の施工方法であって、リーダーに沿って移動しつつ側方から把持した棒状部材を回転させる回転駆動装置を備える回転圧入装置の、前記回転駆動装置にロッド用アタッチメントを介して前記継足ロッドを側方から把持させ、前記掘削撹拌ヘッドを、前記回転圧入装置にて地中に回転圧入することを特徴とする。
上述する本発明のソイルセメント杭の施工方法によれば、掘削撹拌ヘッドを地盤中に回転圧入するための回転圧入装置として、低空頭空間の施工に用いられている杭打機と同様の構造を有する、リーダーに沿って移動しつつ側方から把持した棒状部材を回転させる回転駆動装置を備える回転圧入装置を利用する。これにより、ソイルセメント杭を構築するための作業領域が低空頭空間である場合にも、掘削撹拌ヘッドに継足ロッドを継ぎ足す作業を行うための高さスペースを確保できる。その結果、作業効率よく掘削撹拌ヘッドに継足ロッドを継ぎ足しつつ、地盤中の所望深度までソイルセメント柱を造成することが可能となる。
本発明のソイルセメント杭の施工方法は、前記回転圧入装置に、側方から把持した前記棒状部材の、回転数を計測する回転センサおよび先端部位置を計測する深度計と、前記回転駆動装置が前記リーダーに沿って移動する移動速度を計測する速度センサと、前記掘削撹拌ヘッドに備えたセメント系固化材吐出口より吐出されるセメント系固化材の吐出量を計測する流量計と、を備え、前記掘削撹拌ヘッドの回転数、地中への貫入速度、先端部の深度、および前記セメント系固化材の吐出量を、前記回転圧入装置にて監視することを特徴とする。
本発明のソイルセメント杭の施工方法によれば、ソイルセメント柱を造成する際に、掘削撹拌ヘッドの回転数、地中への貫入速度、先端部の深度、およびセメント系固化材の吐出量を、回転圧入装置にて管理しながら施工を行うことができる。これにより、ソイルセメント柱の造成に必要な設備を大幅に省略しつつ、従来より大型重機によって実施されているソイルセメント杭工法で構築した場合と同等の品質を確保した、ソイルセメント杭を構築することが可能となる。
本発明のソイルセメント杭の施工方法は、前記回転駆動装置に芯材用アタッチメントを介して前記芯材を側方から把持させ、造成した前記ソイルセメント柱に、前記回転圧入装置にて前記芯材を継ぎ足しながら建て込むことを特徴とする。
本発明のソイルセメント杭の施工方法によれば、回転圧入装置にて、ソイルセメント柱の造成作業および芯材の建込作業の両者を実施できるため、施工現場に地盤改良装置と杭打機とを別途搬入する手間を省略することができる。これにより、ソイルセメント杭の構築予定現場が狭隘な条件下にあっても、施工効率を大幅に向上することが可能となる。
本発明のソイルセメント杭の施工方法は、前記棒状部材を、側方から挟持可能な挟持治具が、前記ソイルセメント柱の造成予定位置を囲うようにして据え付けられており、前記継足ロッドもしくは前記芯材の、少なくともいずれか一方の継ぎ足し作業中に、前記回転駆動装置もしくは前記挟持治具にて、前記継足ロッドもしくは前記芯材を常時支持することを特徴とする。
本発明のソイルセメント杭の施工方法によれば、継足ロッドの継ぎ足し作業時には継足ロッドが継ぎ足される掘削撹拌ヘッドが、また、芯材の継ぎ足し作業時には芯材が、それぞれ硬化前のソイルセメント柱中に落下することを防止することが可能となる。
本発明によれば、ソイルセメント杭の構築予定現場が低空頭空間や狭隘な条件下にあっても、必要深さのソイルセメント杭を、高品質かつ施工効率よく構築することが可能となる。
本発明の実施の形態における地盤改良装置を示す図である。 本発明の実施の形態における回転駆動装置の詳細を示す図である。 本発明の実施の形態における回転駆動装置の芯材用アタッチメントおよびロッド用アタッチメントを示す図である。 本発明の実施の形態における回転駆動装置の芯材用アタッチメントにロッド用アタッチメントを装着した状態を示す図である。 本発明の実施の形態における芯材用アタッチメントにロッド用アタッチメントを装着する手順を示す図である(その1)。 本発明の実施の形態における芯材用アタッチメントにロッド用アタッチメントを装着する手順を示す図である(その2)。 本発明の実施の形態における芯材用アタッチメントにロッド用アタッチメントを装着する手順を示す図である(その3)。 本発明の実施の形態における挟持治具にて継足ロッドを支持する様子を示す図である。 本発明の実施の形態におけるソイルセメント杭の施工方法を示す図である(その1)。 本発明の実施の形態におけるソイルセメント杭の施工方法を示す図である(その2)。 本発明の実施の形態におけるソイルセメント杭の施工方法を示す図である(その3)。 本発明の実施の形態における挟持治具にて鋼管杭を支持する様子を示す図である。
本発明は、低空頭空間や狭隘な条件下におかれている施工現場において、低空頭空間にて既成杭等の棒状部材を地盤に建て込むことの可能な回転圧入装置を地盤改良装置に利用してソイルセメント柱を造成し、ソイルセメント柱に芯材が建て込まれたソイルセメント杭を構築するものである。なお、ソイルセメント杭は、作業環境の準備を行う準備工と、地盤中にソイルセメント柱を造成するソイルセメント柱造成工程と、ソイルセメント柱に所定長さの芯材を継ぎ足しつつ建て込む芯材建込工程と、の3つの工程を経て構築される。
以下に、図1〜図12を参照しつつ、ソイルセメント杭の施工方法の詳細を述べるが、これに先立ち、ソイルセメント柱造成工程で用いる地盤改良装置、芯材建込工程で用いる回転圧入装置、ソイルセメント柱造成工程及び芯材建込工程で用いる挟持治具について説明する。なお、本実施の形態では、芯材として鋼管杭を採用する場合を例に挙げることとした。
<地盤改良装置>
図1で示すように、ソイルセメント柱造成工程にて用いる地盤改良装置21は、掘削ロッド22、掘削ロッド22の先端部に配置される掘削撹拌翼23、その上方に配置される撹拌翼24と共回り防止翼25、および掘削撹拌翼23の近傍に設置されるセメント系固化材吐出口26を備えた掘削撹拌ヘッド27と、この掘削撹拌ヘッド27を地盤中に回転圧入するための装置により構成される。
なお、本実施の形態では、セメント系固化材吐出口26よりセメント系固化材が吐出されるものを採用するが、ソイルセメントを造成する際に使用される地盤改良材であれば、セメントスラリーやセメント系固化材の紛体等、いずれを吐出させるものであってもよい。また、掘削撹拌ヘッド27に備えた共回り防止翼25は、掘削ロッド22を回転軸として回転自在に設置されており、掘削撹拌翼23および撹拌翼24と同期して回転するものではない。
そして、掘削撹拌ヘッド27を地盤中に回転圧入するための装置としては、掘削撹拌ヘッド27を地盤中にて回転圧入することの可能な設備であればいずれを採用することもできるが、本実施の形態では、低空頭空間において、既成杭や芯材等の棒状部材を地中に建て込む際に一般に用いられている回転圧入装置1を採用している。
<回転圧入装置>
回転圧入装置1は、クローラーを備えた走行体2と、走行体2の上方に設置される旋回装置3と、旋回装置3を介して旋回する運転室4と、運転室4の後方に設置され動力源となるパワーユニット5を備えている。また、運転室4の前方には、運転室4に連結されたアーム6を介してリーダー7が、運転室4の前後方向に起立および倒伏自在に設置されている。
リーダー7は、起立および倒伏に係る動作を、運転室4と対向するリーダー7の背面とアーム6とを連結するように配置される前後起伏シリンダー8により行われる構造となっている。また、リーダー7には、前面に昇降ガイド9が設置され、昇降ガイド9に沿って上下方向に移動する昇降体10には、回転駆動装置11が設置されている。
回転駆動装置11は、図2で示すように、上下方向に貫通する貫通孔12と、貫通孔12に挿通された棒状部材を把持するチャック機構13と、チャック機構13にて把持した棒状部材を水平回転させる回転駆動部(図示せず)と、を備えている。チャック機構13は、貫通孔12の内周に沿って間隔をあけて配置され貫通孔12の軸心と直交する方向に伸縮する複数の伸縮手段132を備え、これら複数の伸縮手段132を伸長し、その先端部にて貫通孔12を貫通する棒状部材の側周面を押圧することにより棒状部材を把持する。なお、伸縮手段132は、伸縮自在な装置であれば、油圧ジャッキや機械式ジャッキ等いずれの装置よりなるものであってもよい。
このように、棒状部材を貫通孔12にて側方から囲むように把持する回転駆動装置11は、スイベルジョイントを用いて棒状部材を上方から把持する態様の回転駆動装置と比較して、回転駆動装置11をリーダー7に備えた昇降ガイド9に沿って昇降させた際のストロークに無駄が生じないため、低空頭空間での使用に適しているものである。
ところで、本実施の形態では、チャック機構13を構成する伸縮手段132の先端部に、図11で示すような鋼管建込工程でソイルセメント柱Sに建て込む鋼管杭Pを把持するべく、芯材用アタッチメント131を着脱自在に設置している。芯材用アタッチメント131は、図3(a)で示すように、鈍角をなすように側端部どうしを接続した3枚の板材よりなり、鋼管杭Pの外周面と対向する前面に粗面1311が形成され、背面に伸縮手段132が着脱自在に設置されている。
したがって、図2で示すように、鋼管杭Pを貫通孔12に貫通させた状態で芯材用アタッチメント131を装着した複数の伸縮手段132を伸長すると、複数の芯材用アタッチメント131の粗面1311各々が鋼管杭Pの側周面に当接する。この状態でさらに伸縮手段132を伸長すると、鋼管杭Pは、複数の芯材用アタッチメント131にて四方から押圧され、チャック機構13にて把持される態様となる。こうして鋼管杭Pを把持した回転駆動装置11は、昇降体10を介して昇降ガイド9に沿って昇降する。これにより、鋼管杭Pを、回転圧入装置1にて地盤中に建て込むことが可能となる。
上述する構成の回転圧入装置1を、先にも述べたように掘削撹拌ヘッド27を地盤中に回転圧入するための装置として使用する場合には、芯材用アタッチメント131に対してさらに、ロッド用アタッチメント14を装着する。
<ロッド用アタッチメント>
ロッド用アタッチメント14は、図3(b)で示すように、ロッド用チャック板材141と、ロッド用チャック板材141と平行に配置される背面板材142と、背面板材142の背面側両側部に設けられる嵌合溝143と、背面板材142とロッド用チャック板材141とを連結する一対の間隔保持板144と、を備える。なお、ロッド用アタッチメント14は、図1で示すような、掘削撹拌ヘッド27を構成する掘削ロッド22に継ぎ足される継足ロッド28を把持するためのアタッチメントである。
ロッド用チャック板材141は、芯材用アタッチメント131と同様に、鈍角をなすように側端部どうしを接続した3枚の板材よりなり、継足ロッド28と対向する前面に粗面1411が形成されている。背面板材142も、鈍角をなすように側端部どうしを接続した3枚の板材よりなり、その背面が芯材用アタッチメント131の前面に沿う形状に形成されている。
嵌合溝143は、高さ方向から挿入される芯材用アタッチメント131が嵌合可能な溝幅を有し、間隔保持板144は、嵌合溝143に芯材用アタッチメント131が嵌合された状態で、芯材用アタッチメント131とロッド用チャック板材141との距離が、鋼管杭Pと継足ロッド28との断面半径の差分と等しくなる大きさに調整されている。これにより、図4で示すように、ロッド用アタッチメント14を複数の芯材用アタッチメント131各々に装着すると、回転駆動装置11の貫通孔12には、継足ロッド28を把持するのに好適な狭小空間が形成される。
したがって、図4で示すように、継足ロッド28を貫通孔12に挿通させた状態で、鋼管杭Pを把持した場合と同様に複数の伸縮手段132を伸長させると、継足ロッド28は、複数のロッド用アタッチメント14にて四方から押圧され、チャック機構13にて把持される態様となる。こうして継足ロッド28を把持した回転駆動装置11は、回転駆動部にて継足ロッド28を水平方向に回転させるとともに、昇降体10を介して昇降ガイド9に沿って昇降する。これにより、継足ロッド28が継ぎ足された掘削撹拌ヘッド27は、回転圧入装置1にて地盤中に水平回転しながら圧入することが可能となる。
なお、ロッド用アタッチメント14は、図5〜7で示す手順によりチャック機構13に取り付けることができる。
<ロッド用アタッチメントの装着方法>
まず、回転駆動装置11および昇降体10を操作して、図5(b)で示すように、伸縮手段132に装着した状態の芯材用アタッチメント131を、所定量だけ高い位置に配置する。次に、地表面にロッド用アタッチメント14を載置し、図5(a)で示すように、嵌合溝143と芯材用アタッチメント131の鉛直方向における位置合わせを行う。この後、回転駆動装置11を降下させ、図6(a)で示すように、嵌合溝143に芯材用アタッチメント131を嵌合する。そして、図7(b)で示すように、係止部材15を介して、ロッド用アタッチメント14を芯材用アタッチメント131に係止させる。
係止部材15は、図7(b)で示すように、ロッド用アタッチメント14の背面板材142の上端部中央付近に形成された通孔を貫通する係止棒151と、係止棒151が貫通可能で、かつ背面板材142に形成した通孔に連通するように設けられた保持筒152と、係止棒151の先端を、背面板材142の背面より突出した状態および収納した状態の両者で固定可能なロック機構153とを備えている。
また、ロック機構153は、係止棒151の側周面より突出するようにして一体に固着されたロックピン1531と、保持筒152に形成されて該ロックピン1531が貫通するロック溝1532を備えている。そして、ロック溝1532は、保持筒152の軸線方向に延びる横溝と、横溝の両端各々より保持筒152の周方向に延びる一対の縦溝とよりなる、開口を下向きにしたコの字形状に形成されている。
そして、回転駆動装置11に装着される前のロッド用アタッチメント14は、図5(b)で示すように、係止棒151の先端が収納され、ロックピン1531がロック溝1532の縦溝に落とされており、係止棒151が移動しないよう固定されている。このように収納された状態の係止棒151を、芯材用アタッチメント131に向けて突出させたい場合には、図6(b)で示すように、ロック溝1532の縦溝に落とし込まれたるロックピン1531をロック溝1532の横溝まで引き上げる。
そして、図7(a)で示すように、ロック溝1532の横溝に沿ってロックピン1531を芯材用アタッチメント131に向けて移動させる。すると、ロックピン1531とともに係止棒151も芯材用アタッチメント131に向けて移動するため、先端がロッド用アタッチメント14の背面板材142の背面から突出する。この状態で、ロックピン1531をロック溝1532の縦溝に落とし込むことにより、係止棒151は先端が突出した状態で固定される。
このとき、芯材用アタッチメント131には、係止棒151を収容可能な係止穴1312が、ロッド用アタッチメント14を装着された状態において係止棒151の先端と対向する位置に形成されている。したがって、ロッド用アタッチメント14の嵌合溝143に芯材用アタッチメント131を嵌合した状態で、係止棒151の先端を背面板材142の背面より突出させると、係止棒151の先端は、図7(a)で示すように、芯材用アタッチメント131の係止穴1312に嵌合されることとなる。
これにより、ロッド用アタッチメント14は、係止部材15を介して芯材用アタッチメント131に係止された状態となる。したがって、回転駆動装置11を操作して芯材用アタッチメント131を上昇させることにより、ロッド用アタッチメント14を、芯材用アタッチメント131に吊り下げた態様で、チャック機構13に取り付けることができる。
なお、背面板材142より先端が突出した状態の係止棒151を、ロッド用アタッチメント14内に収納したい場合には、ロック溝1532の縦溝に落とし込まれたるロックピン1531をロック溝1532の横溝まで引き上げ、ロックピン1531をロック溝1532の横溝に沿ってロッド用チャック板材141に向けて移動させる。そして、ロックピン1531をロック溝1532の縦溝に落とし込むことにより、係止棒151の先端を収納させた状態で固定させることができる。
<挟持治具>
次に、掘削撹拌ヘッド27を構成する掘削ロッド22に継足ロッド28を順次継ぎ足す際に用いる挟持治具41について説明する。挟持治具41は、継足ロッド28を挟持可能な構造を有していれば、いずれを採用してもよいが、本実施の形態では、継足ロッド28だけでなく鋼管杭Pを挟持することの可能な構造を有する治具を採用している。
挟持治具41は、図8(a)で示すように、中心に貫通孔421を有する板状のベースフレーム42と、ベースフレーム42の上面に載置され、ベースフレーム42の貫通孔421と対向する位置に同径の貫通孔431を有し、上面が平滑な滑り面を形成する板状の自動フレームベース43とを備える。また、自動フレームベース43の上面に載置され、貫通孔421の軸心から放射方向に延在するように等間隔で配置される4つの挟持機構44と、挟持機構44各々を貫通孔421の軸心に向けて進退自在にスライドさせる4つのスライド機構45とを備える。
挟持機構44は、自動フレームベース43の上面に載置され、スライド機構45による進退方向に軸心を向けた中空角筒体よりなる荷重負担部材441と、荷重負担部材441の貫通孔421側に位置する前端開口部近傍に備えられたクサビ状部材442と、を備えている。
クサビ状部材442は、鋭角部を下方に向けた姿勢で、上端部近傍が押出しシリンダー443を介して荷重負担部材441の内空上面に回転自在に連結されている。また、下端部近傍はピン支承444を介して、荷重負担部材441の内空下面に回転自在に設置されている。これにより、クサビ状部材442は、押出しシリンダー443を伸長すると、図8(b)で示すように、下端部近傍に設置されたピン支承444を回転軸として上端部が荷重負担部材441の前端開口部から突出するように回転し、押出しシリンダー443を収縮すると、上端部が荷重負担部材441の前端開口部内に収納される。
また、荷重負担部材441は、自動フレームベース43と当接する外面が滑り面に形成されるとともに、後端開口部からスライド機構45の一端が挿入されて、この一端が荷重負担部材441の内空下面に固定されている。一方、スライド機構45の他端は、自動フレームベース43の上面に固定されており、スライド機構45を伸長すると、荷重負担部材441は自動フレームベース43上をスライドして貫通孔421の軸線に向かって前進移動し、スライド機構45を収縮すると自動フレームベース43上をスライドして後退移動する。
上述する構成の挟持治具41は、ベースフレーム42の貫通孔421と先行孔31の軸心どうしが合致するようにして、作業床33上に据え付けられるものであり、先行孔31に挿入され、かつ、ベースフレーム42の貫通孔421を貫通する継足ロッド28を4つの挟持機構44にて挟持する。
その手順は、まず、図8(a)で示すように、スライド機構45を伸長して4つの荷重負担部材441各々を継足ロッド28に向けて突出させ、荷重負担部材441の前端開口部近傍に設置したクサビ状部材442を、継足ロッド28に近接配置する。次に、図8(b)で示すように、押出しシリンダー443を伸長させて、クサビ状部材442の上端部を継足ロッド28の側周面に当接させる。そして、さらに押出しシリンダー443を伸長させることにより、継足ロッド28は、4つのクサビ状部材442にて四方から押圧される態様となり、挟持治具41にて挟持される。
このように、スライド機構45を介して荷重負担部材441を前後移動させることにより、ベースフレーム42に設けた貫通孔421の軸心に対するクサビ状部材442の位置を自在に調整することができる。このため、ベースフレーム42の貫通孔421を、鋼管杭Pを貫通可能な大きさに形成しておくことにより、図12で示すように、挟持治具41にて継足ロッド28だけでなく鋼管杭Pを挟持することも可能となる。
また、継足ロッド28が自重により下方に移動しようとすると、クサビ状部材442は、下端部近傍のピン支承444を回転軸にして、上端部を継足ロッド28により一層食い込ませるように回転する。これにより、継足ロッド28を確実に挟持することが可能となる。なお、本実施の形態では、クサビ状部材442の掘削ロッド22と当接する部位に鋸刃4421を設けており、掘削ロッド22をより確実に挟持することが可能となっている。
さらに、荷重負担部材441を設けることにより、クサビ状部材442にて挟持した継足ロッド28の荷重は、荷重負担部材441に伝達される。これにより、押出しシリンダー443やスライド機構45への荷重負担を分散することができ、押出しシリンダー443やスライド機構45の損傷を防止することが可能となる。なお、押出しシリンダー443やスライド機構45は、伸縮自在な装置であれば、油圧ジャッキや機械式ジャッキ等いずれの装置よりなるものであってもよい。
<ソイルセメント杭の施工方法>
上述する地盤改良装置21、回転圧入装置1、および挟持治具41を用いたソイルセメント杭の施工方法を、以下に順を追って説明する。
<準備工>
図9(a)で示すように、ソイルセメント杭Cの構築予定位置を、地表面から掘削することにより形成された先行孔31の孔壁に口元管32を設置する。
次に、口元管32周辺の地盤表面に、ソイルセメント杭を施工する際に使用する重機を支持するとともに作業エリアとして利用するための作業床33を設置する。これらの作業と併せて、排泥ピット34を構築し、排泥ピット34の開口を開口養生材35にて養生しておく。
<ソイルセメント柱造成工程>
準備工にて構築された先行孔31を利用して、地盤中に掘削撹拌ヘッド27を回転圧入することにより、セメント系固化材を噴射しつつ掘削土を撹拌混合してソイルセメント柱Sを造成する。
まず、掘削撹拌ヘッド27をクレーンMにて吊持して口元管32の内方に挿入し、例えば覆工板の半割り等よりなる仮支持板36を介して、掘削撹拌ヘッド27を作業床33に仮支持させる。次に、掘削撹拌ヘッド27の先端を先行孔31の孔底に到達させるべく、必要な本数の継足ロッド28をクレーンMを使って掘削撹拌ヘッド27の掘削ロッド22に継ぎ足し、掘削撹拌ヘッド27の先端を先行孔31の孔底に到達するまで降下させる。
この後、最上部に位置する継足ロッド28が挿通されるように、挟持治具41を作業床33上に据え付ける。なお、挟持治具41は、ベースフレーム42に設けた貫通孔421の軸線と所望の構築予定のソイルセメント杭Cにおける軸線が合致するように位置決めする。
次に、クレーンMを退避させて、図9(b)で示すように、地盤改良装置21を構成する回転圧入装置1を搬入し、作業床33上の所定位置に据え付ける。なお、回転圧入装置1の回転駆動装置11には、チャック機構13にロッド用アタッチメント14を、前述した手順により装着しておく。そして、継足ロッド28の挟持治具41より上方に突出している部分を、回転圧入装置1に備えた回転駆動装置11の貫通孔12に貫通させる。この後、継足ロッド28の上端を回転駆動装置11のチャック機構13にて把持し、掘削撹拌ヘッド27を回転駆動装置11にて支持する。
この状態で、先行して継ぎ足した継足ロッド28に、後行の継足ロッド28を継ぎ足す。後行の継足ロッド28は、リーダー7の上端に旋回部材16を介して設置された吊り込み装置17のアーム171先端にワイヤー172を介して吊持する。そして、後行の継足ロッド28の軸心が先行した継足ロッド28の軸心と合致するように、旋回部材16を介して吊り込み装置17のアーム171を旋回させて位置決めを行う。この後、ウィンチ173にてワイヤー172を繰り出して継足ロッド28を吊り降ろし、後行の継足ロッド28を先行した継足ロッド28に継ぎ足す。
次に、図8(b)で示すように、挟持治具41の挟持機構44にて先行した継足ロッド28を挟持して掘削撹拌ヘッド27を支持し、回転駆動装置11の先行した継足ロッド28に対する把持を解除する。そして、回転駆動装置11を昇降ガイド9に沿って上昇させて、図1で示すように、後行の掘削ロッド22の上端を回転駆動装置11のチャック機構13にて把持するとともに、図8(a)で示すように、挟持治具41の挟持機構44による先行した継足ロッド28に対する挟持を解除する。この状態から、以下の手順により、継足ロッド28を継ぎ足しつつ、ソイルセメント柱Sの造成作業を開始する。
具体的には、図10(a)で示すように、セメント系固化材吐出口26よりセメント系固化材を吐出させた掘削撹拌ヘッド27を、回転駆動装置11の回転駆動部にて回転させつつ、回転駆動装置11を昇降ガイド9に沿って降下させる。これにより、地盤中に掘削撹拌ヘッド27の掘削撹拌翼23および撹拌翼24が回転圧入されて、セメント系固化材と掘削土が撹拌混合されることにより、ソイルセメント柱Sが造成される。そして、回転駆動装置11が昇降ガイド9の下端まで降下したところで、ソイルセメント柱Sの造成作業を中断する。
この後、図10(b)で示すように、上述の手順にて再度先行した継足ロッド28に後行の継足ロッド28を継ぎ足し、挟持治具41の挟持機構44にて先行した継足ロッド28を挟持して掘削撹拌ヘッド27を支持するとともに、回転駆動装置11の先行した継足ロッド28に対する把持を解除する。次に、回転駆動装置11を上昇させて後行の継足ロッド28の上端を回転駆動装置11のチャック機構13にて把持するとともに、挟持治具41の挟持機構44による先行した継足ロッド28の挟持を解除し、上述のソイルセメント柱Sの造成作業を再開する。
このように、掘削撹拌ヘッド27は常時、回転駆動装置11による継足ロッド28の把持もしくは挟持治具41の挟持機構44による継足ロッド28の挟持のいずれかの手段にて支持されている。これにより、継足ロッド28を継ぎ足す作業時に、掘削撹拌ヘッド27が造成中のソイルセメント柱Sに落下することを防止することができる。
上記の継足ロッド28を継ぎ足しつつ、ソイルセメント柱Sを造成する作業を繰り返し、所望の深度までソイルセメント柱Sを造成する。ソイルセメント柱Sの造成作業が終了した後、継足ロッド28を継ぎ足す場合と逆の手順で、継足ロッド28を撤去しつつ掘削撹拌ヘッド27を上昇させ、ソイルセメント柱Sより掘削撹拌ヘッド27を引き抜き撤去する。
なお、掘削撹拌ヘッド27は、一般に地盤改良を実施する際に用いられる地盤改良設備(図示せず)に連結されており、セメント系固化材が供給されるとともに、掘削撹拌ヘッド27の回転数、貫入速度、掘削撹拌翼23の深度、およびセメント系固化材の吐出量が少なくとも管理されている。また、ソイルセメント柱Sの先端部は、ソイルセメント柱Sの一般部より富配合のソイルセメントが造成されるよう、セメント系固化材吐出口26より吐出されるセメント系固化材の配合を、あらかじめ調整しておくこともできる。
<芯材建込工程>
ソイルセメント造成工程において、ソイルセメント柱Sが造成され、掘削撹拌ヘッド27が撤去された後、回転圧入装置1の回転駆動装置11におけるチャック機構13に取り付けたロッド用アタッチメント14を撤去し、芯材用アタッチメント131のみを設置する。そして、硬化前のソイルセメント柱Sに鋼管杭Pを継ぎ足しつつ建て込んでいく。
鋼管杭Pの建込み作業は、図11(a)で示すように、回転駆動装置11が昇降ガイド9の下端部に位置した状態で、吊り込み装置17のアーム171先端にてワイヤー172を介して鋼管杭Pを吊持する。次に、鋼管杭Pの軸心が先行して建て込んだ鋼管杭Pの軸心と合致するよう、旋回部材16を介して吊り込み装置17のアーム171を旋回させて、鋼管杭Pの位置決めを行う。この後、ワイヤー172を繰り出して鋼管杭Pを吊り降ろし、その下端を先行した鋼管杭Pの上端に当接させ、機械式継手や溶接等の種々の手段により両者を接合する。
次に、図12(b)で示すように、ソイルセメント柱Sに先行して建て込んだ鋼管杭Pを、挟持治具41の挟持機構44にて上記の手順で挟持させる。この後、回転駆動装置11による先行した鋼管杭Pの把持を解除するとともに回転駆動装置11を上昇させ、図11(b)で示すように、継ぎ足した鋼管杭Pの上端近傍をチャック機構13に把持させる。この後、鋼管杭Pからワイヤー172を撤去するとともに、図12(a)で示すように、挟持治具41による先行した鋼管杭Pの挟持を解除する。そして、回転駆動装置11を降下させ、挟持治具41の貫通孔421を貫通させながら、鋼管杭Pをソイルセメント柱Sに建て込む。
鋼管杭Pは、ソイルセメント柱Sに対して自重により貫入し建て込まれるが、自重のみで貫入しない場合には、回転駆動装置11にて鋼管杭Pを回転させつつ回転駆動装置11を降下させ、ソイルセメント柱S中に回転圧入させて建て込むとよい。そして、図11(c)で示すように、回転駆動装置11が昇降ガイド9の下端部まで降下したところで、鋼管杭Pの建て込み作業を中断し、新たに継ぎ足す鋼管杭Pの吊り込み継ぎ足す作業を行う。この手順を、最下端に位置する鋼管杭Pの先端が、所望深度に到達するまで繰り返し、ソイルセメント杭Cの構築作業を終了する。
このように、芯材建込工程においても、鋼管杭Pは常時、回転駆動装置11による把持もしくは挟持治具41の挟持機構44による挟持のいずれかの手段にて支持されている。これにより、鋼管杭Pの継ぎ足し作業時に、ソイルセメント柱Sに鋼管杭Pが落下することを防止することができる。
なお、ソイルセメント柱Sに1本目の鋼管杭Pを建て込む際には、回転駆動装置11を昇降ガイド9の下端部に位置させた後、1本目の鋼管杭Pの軸心が所望の構築予定のソイルセメント杭Cにおける軸心と合致するよう、吊り込み装置17にて鋼管杭Pの位置決めを行い、回転駆動装置11を上昇させて鋼管杭Pの上端近傍をチャック機構13に把持させる。次に、鋼管杭Pからワイヤー172を撤去し、回転駆動装置11を降下させる。
すると、鋼管杭Pは、図12(a)で示すように、挟持治具41の貫通孔421を貫通してソイルセメント柱Sに建て込まれる。そして、回転駆動装置11が昇降ガイド9の下端部まで降下したところで鋼管杭Pの建て込み作業を中断し、上記の手順にて新たに継ぎ足す鋼管杭Pの吊り込み作業を行えばよい。
本発明のソイルセメント杭の施工方法によれば、地盤改良装置21に回転圧入装置1を採用し、回転圧入装置1にて掘削撹拌ヘッド27を地盤に回転圧入する。これにより、ソイルセメント杭Cを構築するための作業領域が低空頭空間である場合にも、掘削撹拌ヘッド27に継足ロッド28を継ぎ足す作業を行うための必要な高さスペースを確保できる。したがって、効率よく掘削撹拌ヘッド27に継足ロッド28を継ぎ足しつつ、地盤中の所望深度までソイルセメント柱Sを造成することが可能となる。
また、回転圧入装置1にて、ソイルセメント柱Sの造成作業および鋼管杭Pの建込作業の両者を実施できる。これにより、施工現場に対して、ソイルセメント柱Sの造成作業時に地盤改良装置を搬入し、その後の鋼管杭の建込作業時に地盤改良装置を撤去して杭打機を搬入する方法と比較して、狭隘な条件下であってもソイルセメント杭Cの構築に係る施工効率を大幅に向上することが可能となる。
本発明のソイルセメント杭の施工方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、回転圧入装置1に、回転駆動装置11にて側方から把持した棒状部材の回転数を計測する回転センサ、リーダー7に備えた昇降ガイド9に沿って移動する回転駆動装置11の移動速度を計測する速度センサ、回転駆動装置11にて側方から把持した棒状部材の先端部位置を計測する深度計、および回転駆動装置11にて掘削撹拌ヘッド27を支持した際の、掘削撹拌ヘッド27に備えたセメント系固化材吐出口26より吐出されるセメント系固化材の吐出量を計測する流量計を備える構成としてもよい。
こうすると、ソイルセメント柱Sの造成工程において、掘削撹拌ヘッド27の回転数、地盤中への貫入速度、先端部の深度、およびセメント系固化材の吐出量を、回転圧入装置1にて管理しながらソイルセメント柱Sの施工を行うことができる。これにより、ソイルセメント柱Sを造成する際に一般に採用されている地盤改良設備の搬入および設置を省略しつつ、従来より大型重機によって実施されているソイルセメント杭工法で構築した場合と同等の品質を確保した、ソイルセメント杭Cを構築することが可能となる。
また、本実施の形態では、共回り防止翼25を備えた掘削撹拌ヘッド27を採用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、掘削撹拌翼23と撹拌翼24が正逆回転する機構を備えた2軸型の掘削撹拌ヘッド27を採用してもよい。なお、この場合には、回転圧入装置1の回転駆動装置11に、掘削撹拌翼23と撹拌翼24とを正逆回転させるべく、2台の回転駆動部を搭載する。
さらに、芯材用アタッチメント131およびロッド用アタッチメント14の形状はそれぞれ、必ずしも上述する形状に限定されるものではない。回転駆動装置11のチャック機構13における伸縮手段132の先端に着脱自在であり、かつそれぞれ鋼管杭Pおよび継足ロッド28を把持できる構造を有していれば、いずれの形状のものを採用してもよい。
同様に、挟持治具41も、必ずしも上述する構造に限定されるものではなく、鋼管杭Pおよび継足ロッド28の両者を挟持することのできる構造を備えていれば、いずれの構造のものを採用してもよい。
また、挟持治具41は、必ずしもソイルセメント柱造成工程および芯材建込工程の両工程で使用できるものでなくてもよく、ソイルセメント柱造成工程では、継足ロッド28を挟持できる治具を、また芯材建込工程では鋼管杭Pを挟持できる治具を、それぞれ別途採用してもよい。
さらに、本実施の形態では、ソイルセメント杭Cの芯材として鋼管杭Pを採用したが、必ずしもこれに限定されるものではない。角型鋼管やH形鋼、鋼矢板等、ソイルセメント柱Sに建て込むことが可能であり、ソイルセメント杭Cを構成できる材料であれば、いずれを採用してもよい。この場合には、芯材の断面形状に応じて、回転駆動装置11のチャック機構13に備える芯材用アタッチメント131の形状も適宜変更するとよい。
1 回転圧入装置
2 走行体
3 旋回装置
4 運転室
5 パワーユニット
6 アーム
7 リーダー
8 前後起伏シリンダー
9 昇降ガイド
10 昇降体
11 回転駆動装置
12 貫通孔
13 チャック機構
131 芯材用アタッチメント
1312 係止穴
132 伸縮手段
14 ロッド用アタッチメント
141 ロッド用チャック板材
142 背面板材
143 嵌合溝
144 間隔保持板
15 係止部材
151 係止棒
152 保持筒
153 ロック機構
1531 ロックピン
1532 ロック溝
16 旋回部材
17 吊り込み装置
171 アーム
172 ワイヤー
173 ウィンチ
21 地盤改良装置
22 掘削ロッド
23 掘削撹拌翼
24 撹拌翼
25 共回り防止翼
26 セメント系固化材吐出口
27 掘削撹拌ヘッド
28 継足ロッド

31 先行孔
32 口元管
33 作業床
34 排泥ピット
35 開口養生材
36 仮支持板
41 挟持治具
42 ベースフレーム
43 自動フレームベース
44 挟持機構
441 荷重負担部材
442 クサビ状部材
443 押出しシリンダー
444 ピン支承
45 スライド機構
C ソイルセメント杭
S ソイルセメント柱
P 鋼管杭(芯材)
M クレーン

Claims (4)

  1. 掘削撹拌ヘッドに備えた掘削ロッドに対して継足ロッドを継ぎ足しながら、該掘削撹拌ヘッドを地中に回転圧入して造成したソイルセメント柱に、芯材を継ぎ足しながら建て込む、ソイルセメント杭の施工方法であって、
    リーダーに沿って移動しつつ側方から把持した棒状部材を回転させる回転駆動装置を備える回転圧入装置の、前記回転駆動装置にロッド用アタッチメントを介して前記継足ロッドを側方から把持させ、
    前記掘削撹拌ヘッドを、前記回転圧入装置にて地中に回転圧入することを特徴とするソイルセメント杭の施工方法。
  2. 請求項1に記載のソイルセメント杭の施工方法において、
    前記回転圧入装置に、側方から把持した前記棒状部材の、回転数を計測する回転センサおよび先端部位置を計測する深度計と、前記回転駆動装置が前記リーダーに沿って移動する移動速度を計測する速度センサと、前記掘削撹拌ヘッドに備えたセメント系固化材吐出口より吐出されるセメント系固化材の吐出量を計測する流量計と、を備え、
    前記掘削撹拌ヘッドの回転数、地中への貫入速度、先端部の深度、および前記セメント系固化材の吐出量を、前記回転圧入装置にて監視することを特徴とするソイルセメント杭の施工方法。
  3. 請求項1または2に記載のソイルセメント杭の施工方法において、
    前記回転駆動装置に芯材用アタッチメントを介して前記芯材を側方から把持させ、
    造成した前記ソイルセメント柱に、前記回転圧入装置にて前記芯材を継ぎ足しながら建て込むことを特徴とするソイルセメント杭の施工方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のソイルセメント杭の施工方法において、
    前記棒状部材を、側方から挟持可能な挟持治具が、前記ソイルセメント柱の造成予定位置を囲うようにして据え付けられており、
    前記継足ロッドもしくは前記芯材の、少なくともいずれか一方の継ぎ足し作業中に、前記回転駆動装置もしくは前記挟持治具にて、前記継足ロッドもしくは前記芯材を常時支持することを特徴とするソイルセメント杭の施工方法。
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