JP2014125764A - 地盤改良装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バランス良く且つ効率良く短尺の軸を順次継ぎ足すことができる海上施工に用いる地盤改良装置を提供する。
【解決手段】船体2上で、掘削攪拌軸20の上端部に継ぎ足された短尺の継軸30の上端部に短尺の継軸30を順次複数本継ぎ足しながら海中Aの改良地盤Cの所定深さまで掘削攪拌軸20を貫入自在にし、掘削攪拌軸20の吐出口より改良地盤C中に固化材を吐出して注入し、掘削土Dと固化材とを攪拌混合して改良杭Fを造成するようにした地盤改良装置10であって、駆動機12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンド40を船体2上の待機位置から上昇位置にある駆動機12の継手軸13の下方の連結位置まで往復移動自在に設け、船体2の連結位置に掘削攪拌軸20の船体2からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤にセメントスラリーやセメントミルク等の固化材を注入して掘削土と攪拌混合し、固化材を固化させて地盤を改良する海上施工に用いて好適な地盤改良装置に関する。
一般に、陸上施工の地中攪拌式の地盤改良装置においては、必要な改良長さに合わせた例えば数十メートルの長尺の掘削攪拌軸が上下方向に配置され、該掘削攪拌軸を貫入或いは引き抜く際に、地盤にセメントスラリーやセメントミルク等の固化材を吐出して注入し、掘削土と固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成していた。
しかしながら、橋架下や鉄塔架線下等の高さ制限がある場所では、長尺の掘削攪拌軸を用いて施工することが不可能であるため、複数の短尺の軸を連結したものを使用していた(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1に記載の地盤改良装置に適用可能な軸貫入装置は、リーダーの側方に、複数本の継ぎ足し用の掘削軸を直立状態で周方向に並べて載置したターンテーブルを回転自在に設けており、リーダーに昇降可能な軸駆動装置により掘削軸を地盤に対して貫入した後で、ターンテーブルから継ぎ足し用の掘削軸を供給して、既貫入の掘削軸の上端部に継ぎ足し用の掘削軸を連結するものである。
特開平6−2478号公報(第10頁、図1〜図3) 特開2010−1694号公報
しかしながら、前記従来の軸貫入装置では、リーダー及び軸駆動装置を該リーダーの中心軸の回りに軸駆動装置と一体に旋回させることにより、ターンテーブルから継ぎ足し用の掘削軸を供給するようにしているため、掘削軸を継ぎ足す際にバランスが取り難くて安定性に欠け、また、継ぎ足し作業に時間がかかるため、作業効率が悪かった。さらに、前記従来の軸貫入装置は、陸上施工用として開発されているため、処理船で海上施工する地盤改良装置に適用することができなかった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、バランス良く且つ効率良く短尺の軸を順次継ぎ足すことができる海上施工に用いる地盤改良装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで往復移動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを回転自在に支持したホルダーを、前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記リーダーに前記短尺の継軸を起立した状態で保持する軸保持アームを待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、前記駆動機の継手軸に前記固化材を供給する流路を設けると共に、該継手軸に該流路を開閉させる切替バルブを設けたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを船体上の待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで往復移動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
請求項2の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを回転自在に支持したホルダーを、船体上の待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
請求項3の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、リーダーに短尺の継軸を起立した状態で保持する軸保持アームを待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
請求項4の発明によれば、駆動機の継手軸に固化材を供給する流路を設けると共に、該継手軸に該流路を開閉させる切替バルブを設けたことにより、駆動機の継手軸に次の短尺の継軸の上端部を連結する間、切替バルブを閉状態にしておけば、継手軸の流路からの固化材の流出を確実に防ぐことができ、固化材による海上汚染を未然に確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態の船首に地盤改良装置を備えた作業船を示す側面図である。 上記地盤改良装置を備えた作業船の正面図である。 上記地盤改良装置に用いられる駆動機の継手軸の部分斜視図である。 上記駆動機の継手軸に短尺の継軸を連結した状態を示す部分斜視図である。 上記地盤改良装置に用いられる2軸式の掘削攪拌軸の正面図である。 上記短尺の継軸の斜視図である。 上記短尺の継軸の流路が閉じられた状態を示す部分斜視図である。 上記短尺の継軸の船体からの落下を防ぐ固定治具の固定前の状態を示す斜視図である。 上記固定治具により短尺の継軸を固定した状態を示す斜視図である。 上記地盤改良装置による海上施工の初期の状態を示す斜視図である。 上記駆動機を下降させて短尺の継軸を打ち込んだ後で、固定治具により継軸を固定した状態を示す斜視図である。 上記駆動機の継手軸から短尺の継軸を切り離して駆動機を上昇させた状態を示す斜視図である。 上記駆動機の継手軸の真下に軸収納スタンドを移動した状態を示す斜視図である。 上記駆動軸の継手軸に軸収納スタンドに収納された継軸を連結した状態示す斜視図である。 上記継軸を連結した駆動機を上昇させた状態を示す斜視図である。 上記軸収納スタンドを元の位置に戻した状態を示す斜視図である。 上記駆動機の継手軸に連結した継軸と固定治具に固定した継軸とを連結した後で、固定治具の固定を解除した状態を示す斜視図である。 上記駆動機を下降させて継ぎ足した継軸を打ち込む状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の地盤改良装置による海上施工の初期の状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の駆動機を下降させて短尺の継軸を打ち込んだ後で、固定治具により継軸を固定した状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の駆動機の継手軸から短尺の継軸を切り離して駆動機を上昇させ、軸収納スタンドを回転自在に支持したホルダーを駆動機の継手軸の真下まで移動させた状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の駆動機を下降させて、駆動機の継手軸に軸収納スタンドに収納された継軸を連結した状態示す斜視図である。 上記第2実施形態の継軸を連結した駆動機を上昇させた状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態のホルダーを回転させて元の位置に戻した状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の駆動機の継手軸に連結した継軸と固定治具に固定した継軸とを連結した後で、固定治具の固定を解除した状態を示す斜視図である。 上記第2実施形態の駆動機を下降させて継ぎ足した継軸を打ち込む状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態の地盤改良装置による海上施工の初期の状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機を下降させて短尺の継軸を打ち込んだ後で、固定治具により継軸を固定した状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機の継手軸から短尺の継軸を切り離して駆動機を上昇させた状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機の継手軸の真下まで短尺の継軸を保持した軸保持アームを回転させた状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機を下降させて、駆動軸の継手軸に軸保持アームに保持された継軸を連結した状態示す斜視図である。 上記第3実施形態の軸保持アームを回転させて元の位置に戻した状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機の継手軸に連結した継軸と固定治具に固定した継軸とを連結した後で、固定治具の固定を解除した状態を示す斜視図である。 上記第3実施形態の駆動機を下降させて継ぎ足した継軸を打ち込む状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態の船首に地盤改良装置を備えた作業船を示す側面図、図2は同地盤改良装置を備えた作業船の正面図、図3は同地盤改良装置に用いられる駆動機の継手軸の部分斜視図、図4は同駆動機の継手軸に短尺の継軸を連結した状態を示す部分斜視図、図5は同地盤改良装置に用いられる2軸式の掘削攪拌軸の正面図、図6は同短尺の継軸の斜視図、図7は同短尺の継軸の流路が閉じられた状態を示す部分斜視図、図8は同短尺の継軸の船体からの落下を防ぐ固定治具の固定前の状態を示す斜視図、図9は同固定治具により短尺の継軸を固定した状態を示す斜視図、図10〜図18は同地盤改良装置による海上施工の状態を順を追って示す斜視図である。
図1,図2に示すように、地盤改良装置10は、作業船1の船体2の船首2aに設けられており、2本の掘削攪拌軸20,20により海中AのサンドマットBの下に位置する改良地盤Cを掘削し、その掘削土Dとセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eとを攪拌混合して該固化材Eの固化により改良杭Fを造成する2軸式のものである。
船体2の前端側及び後端側の左右両側には、サンドマットBまで下降して船体2のバランスを保つ底板3aを有したスパッド3を昇降動自在に設けてある。また、船体2の後側の左右両側には、船体2のバランスを保つ一対のバラスト水槽4,4を設けてある。さらに、船体2の中央には、前側から後ろ側にかけて、ウインチ5、グラウトポンプ6、スラリープラント7、サイロ8、水槽9をそれぞれ設けてある。この海上施工のラインでは、スラリープラント7で生成されたセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eを、グラウトポンプ6によってオーガー(駆動機)12の継手軸13を介して掘削攪拌軸20に供給するようになっている。
図1,図2に示すように、地盤改良装置10は、船体2の船首2a上に垂直に立設したリーダー11に沿って鉛直方向に昇降自在に支持された2本の掘削攪拌軸20,20と、この2本の掘削攪拌軸20,20を回転させつつ昇降させる一対のオーガー(駆動機)12,12と、各掘削攪拌軸20に継ぎ足される複数本の短尺の継軸30と、2本の短尺の継軸30,30を立設した状態で収納する軸収納スタンド40と、船体2からの各掘削攪拌軸20の落下を防止する固定治具50とを備えている。
そして、船体2上で、各掘削攪拌軸20の上端部及び該掘削攪拌軸20の上端部に継ぎ足された短尺の継軸30の上端部に、短尺の継軸30を順次複数本継ぎ足しながら海中Aの改良地盤Cの所定深さまで2本の掘削攪拌軸20,20を貫入自在にし、2本の掘削攪拌軸20,20の各吐出口26より改良地盤C中に固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して該固化材Eの固化により改良杭Fを造成するようになっている。尚、リーダー11の上端から海面までの高さは、例えば15m以内に設定してあり、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも施工できるようになっている。
図1に示すように、リーダー11の正面11aに沿って昇降する各オーガー12には、ウインチ5に基端側が巻き付けられたワイヤ5aを連結してあり、このウインチ5の駆動により各オーガー12がリーダー11に沿って昇降動するようになっている。各オーガー12には短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13をそれぞれ設けてあり、各継手軸13はオーガー12に内蔵された図示しないモータ及び歯車機構等により回転するようになっている。
図3,図4に示すように、各オーガー12に設けられた継手軸13は、その中央に固化材Eを供給する断面円形孔状の流路13aを有した円柱状に形成してある。また、各継手軸13の上部には、流路13aと直交するように該流路13aより大径の断面円形の孔13bを形成してあり、この断面円形の孔13b内に円柱状で流路13aと同形の流通孔15aを有した切替バルブ15を回動自在に設けてある。
この円柱状の切替バルブ15の一端15bには、該切替バルブ15を切り替え操作する六角柱状の操作部15cを一体突出形成してある。この六角柱状の操作部15cは、継手軸13の断面円形の孔13bより外側に突出している。そして、この操作部15cを操作して切替バルブ15を90゜回動させることで、図4に示すように、切替バルブ15の流通孔15aと継手軸13の流路13aとを連通させて該流路13aを開いたり、また、図3に示すように、継手軸13の流路13aに対して切替バルブ15の流通孔15aを閉塞させて該流路13aを閉じることができるようになっている。
さらに、継手軸13の下端部には、短尺の継軸30の上端部の六角凸形状の係止凸部33に嵌合される六角凹形状の係合凹部13cを設けてある。さらに、継手軸13の下端部には、六角凹形状の係合凹部13cの相対向する一対の内面に断面半円形の溝13dをそれぞれ形成するように断面円形で一対の貫通孔13e,13eを形成してある。そして、この一対の貫通孔13e,13eに一対のジョイントピン18,18を挿入すると、継手軸13の下端部の係合凹部13cの一対の断面半円形の溝13d,13dと継軸30の上端部の係止凸部33の一対の断面半円形の溝33a,33aに各ジョイントピン18が嵌合して、図4に示すように、継手軸13の下端部に継軸30の上端部が連結されるようになっている。
図5に示すように、2本の掘削攪拌軸20,20はそれぞれ円柱状に形成してあり、共回り防止を兼ねた上下段の間隔保持板21,22により所定間隔を保持できるようになっている。また、各掘削攪拌軸20の下端部には、改良地盤Cを掘削する掘削ビット23を取り付けてある。さらに、各掘削攪拌軸20の上段の間隔保持板21の上側と上下段の間隔保持板21,22の間と下段の間隔保持板22と掘削ビット23の間には、左右に直線状に延びる一対の攪拌翼24,24を90゜位相をずらして互い違いに取り付けてある。さらに、各掘削攪拌軸20の上端から最下段の一対の攪拌翼24,24にかけて固化材Eを供給する流路25を貫通するように設けてある。そして、各掘削攪拌軸20の貫入時に、該各掘削攪拌軸20の流路25の下端に設けた吐出口26より改良地盤C中に固化材Eを吐出して注入するようになっている。
また、各掘削攪拌軸20の上端部には、短尺の継軸30の下端部に形成された六角凹形状の係合凹部34に嵌合される六角凸形状の係止凸部27を形成してある。この六角形状の係止凸部27の相対向する一対の外面には断面半円形の溝28,28をそれぞれ形成してある。そして、各掘削攪拌軸20の係止凸部27に継軸30の下端部の係合凹部34を嵌合した後で、継軸30の下端部の一対の貫通孔34b,34bに一対のジョイントピン18,18を挿入すると、継軸30の下端部の係合凹部34の一対の断面半円形の溝34a,34aに各ジョイントピン18が嵌合して、各掘削攪拌軸20の上端部に短尺の継軸30の下端部が連結されるようになっている。尚、掘削攪拌軸20は例えば2.5mの長さに形成してある。
図6に示すように、短尺の継軸30の軸本体31は円柱状に形成してあり、その中央の上端から下端にかけて固化材Eを供給する断面円形孔状の流路32を貫通するように形成してある。また、軸本体31の上端部には、オーガー12に設けられた継手軸13の六角凹形状の係合凹部13c、或いは、継ぎ足される新設の継軸30の下端部の係合凹部34に嵌合される六角凸形状の係止凸部33を形成してある。この六角形状の係止凸部33の相対向する一対の外面には断面半円形の溝33aをそれぞれ形成してある。尚、継軸30は例えば4.5mの長さに形成してあり、継ぎ足す継軸30の本数を変えることで最大打設長を変えることができるようになっている。
そして、継軸30の上端部の係止凸部33に継手軸13の下端部の係合凹部13c、或いは、継ぎ足される新設の継軸30の下端部の係合凹部34を嵌合した後で、継手軸13の下端部の一対の貫通孔13e,13e、或いは、継ぎ足される新設の継軸30の下端部の一対の貫通孔34b,34bに一対のジョイントピン18,18を挿入すると、継軸30の上端部の係止凸部33の一対の断面半円形の溝33a,33aと継手軸13の下端部の係合凹部13cの一対の断面半円形の溝13d,13d、或いは、継ぎ足される新設の継軸30の下端部の係合凹部34の一対の断面半円形の溝34a,34aに各ジョイントピン18が嵌合して、継軸30の上端部に継手軸13の下端部、或いは、継ぎ足される新設の継軸30の下端部が連結されるようになっている。
また、軸本体31の下端部には、各掘削攪拌軸20の上端部の係止凸部27、或いは、継ぎ足された既設の継軸30の上端部の係止凸部33に嵌合される六角凹形状の係合凹部34を形成してある。さらに、軸本体31の下端部には、六角凹形状の係合凹部34の相対向する一対の内面に断面半円形の溝34aをそれぞれ形成するように断面円形で一対の貫通孔34b,34bを形成してある。そして、軸本体31の下端部の一対の貫通孔34b,34bに一対のジョイントピン18,18を挿入すると、軸本体31の下端部の係合凹部34の一対の断面半円形の溝34a,34aと各掘削攪拌軸20の上端部の係止凸部27の一対の断面半円形の溝28,28、或いは、継ぎ足された既設の継軸30の上端部の係止凸部33の一対の断面半円形の溝33a,33aに各ジョイントピン18が嵌合して、継軸30の軸本体31の下端部に各掘削攪拌軸20の上端部、或いは、継ぎ足された既設の継軸30の上端部が連結されるようになっている。
さらに、軸本体31の下部には、流路32と直交するように該流路32より大径の断面円形の孔31bを形成してあり、この断面円形の孔31b内に円柱状で流路32と同形の流通孔35aを有した切替バルブ35を回動自在に設けてある。
この円柱状の切替バルブ35の一端15bには、該切替バルブ35を切り替え操作する六角柱状の操作部35cを一体突出形成してある。この六角柱状の操作部35cは、軸本体31の断面円形の孔31bより外周面31aの外側に突出している。そして、この操作部35cを操作して切替バルブ35を90゜回動させることで、図6に示すように、切替バルブ35の流通孔35aと軸本体31の流路32とを連通させて該流路32を開いたり、また、図7に示すように、軸本体31の流路32に対して切替バルブ35の流通孔35aを閉塞させて該流路32を閉じることができるようになっている。
さらに、軸本体31の上部には、船体2からの落下を防止する後述する固定治具50が係止される円環凹状の係止溝36を形成してある。
図1,図2,図10に示すように、短尺の継軸30を2本立設した状態で収納する軸収納スタンド40は、作業船1の船体2の船首2aより水平に突出した枠状の作業台60に取り付けられた一対のガイドレール61,61上をローラ42を介して走行する台車41と、この台車41の上面に取り付けられ、内部の底面に短尺の継軸30を回転自在に起立させる一対のターンテーブル44,44を有した残留固化材収納用のパン43と、台車41の両側より四角枠状に立設され、2本の短尺の継軸30,30を起立状態で保持する一対の保持枠体45,45と、台車41を待機位置Gから上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動させる図示しない駆動源としての油圧シリンダとで構成されている。
また、船体2の作業台60には、該作業台60の上記連結位置Hにおいて、掘削攪拌軸20及び掘削攪拌軸20に連結した継軸30の作業台60からの落下を防止するための固定治具50を備えている。この固定治具50は、図8,図9に示すように、金属製の一対の固定板51,51と、この一対の固定板51,51を締結固定するボルト53とナット54とを備えている。
一対の固定板51,51は左右対称で同一形状になっており、相対向する中央には継軸30の上部に形成された円環凹状の係止溝36に着脱される円弧状の凹部51aを形成してある。また、各固定板51の凹部51aを挟んだ両側には、垂直の起立板52を溶接等により固定してある。この起立板52の上下の位置にボルト53のシャンク部分が貫通する丸孔52aをそれぞれ形成してある。そして、継軸30の上部の円環凹状の係止溝36に一対の固定板51,51の各円弧状の凹部51aを嵌め込んで、相対向する起立板52,52をボルト53とナット54で締結固定した状態で、一対の固定板51,51を作業台60の一対の支持板62,62に載置することにより、作業台60からの掘削攪拌軸20及び掘削攪拌軸20に連結した継軸30の落下が防止できるようになっている。
次に、前記構成の地盤改良装置10による海上施工を、図1と図10〜図18を用いて順に説明する。
図1に示すように、作業船1の船体2の左右前後に位置する各スパッド3を下降させ、該スパッド3の底板3aをサンドマットB上に位置させて、船体2を水平状態に保つ。これにより、予め一対のオーガー12,12の各継手軸13にジョイントピン18を介して連結された短尺の継軸30及び該短尺の継軸30の下端部にジョイントピン18を介して連結された掘削攪拌軸20が共に垂直状態にセットされる。即ち、短尺の継軸30及び該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20の軸芯が垂直にセットされる。
このセット状態から、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図10〜図11に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで下降させ、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20を所定の位置まで下降させる。この際、各オーガー12の継手軸13の切替バルブ15と短尺の継軸30の切替バルブ35は共に開状態となっているが、掘削攪拌軸20の下端の掘削ビット23が海中Aの改良地盤Cに達していないため、掘削攪拌軸20の吐出口26からセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eは吐出させない。
次に、図11に示すように、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が下降し終わった状態で、作業台60の連結位置Hにおいて、作業台60の一対の支持板62,62に継軸30の上部側を固定治具50を介して固定する(図9参照)。この固定治具50の固定により、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が船体2の作業台60の連結位置Hから海中Aに落下することはない。また、継手軸13の切替バルブ15を閉状態にすると共に、オーガー12の継手軸13と短尺の継軸30の上端部を連結していたジョイントピン18を取り外す。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き上げて、図12に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで上昇させる。
次に、図13に示すように、短尺の継軸30を2本立設した状態で収納する軸収納スタンド40を、船体2の作業台60の待機位置Gから上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで移動させる。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図14に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、各オーガー12の継手軸13の下端部の係合凹部13cに、軸収納スタンド40に立設した継ぎ足される新設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、継手軸13の下端部と継ぎ足される新設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。さらに、継手軸13の切替バルブ15を開状態にすると共に、継ぎ足される新設の継軸30の切替バルブ35を閉状態にする。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き上げて、図15に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで上昇させた後で、図16に示すように、空になった軸収納スタンド40を、上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hから船体2の作業台60の待機位置Gに移動させて戻す。この待機位置Gに退避した軸収納スタンド40には、次の継ぎ足し用の短尺の継軸30を2本収納させる。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図17に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、継ぎ足される各新設の継軸30の下端部の係合凹部34に、各既設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、各新設の継軸30の下端部と既設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。さらに、継ぎ足される各新設の継軸30の切替バルブ35を開状態にすると共に、各既設の継軸30の上部側を固定していた固定治具50を取り外す。
次に、図18に示すように、各オーガー12を介して連結された2本の継軸30,30及び各掘削攪拌軸20,20をそれぞれ回転させながら下降させて、海中Aの改良地盤Cの所定深さまで貫入させる。この貫入の際に、各掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中に固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して、図1に示すように、固化材Eの固化により改良杭Fを造成する。このようにして、既設の継軸30に新設の継軸30を順次複数本継ぎ足しながら海中Aの改良地盤Cの所定深さまで掘削攪拌軸20を貫入し、この貫入時に、掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中にセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して該固化材Eの固化により所定長の改良杭Fを造成する。また、造成後は、上側に位置する継軸30より順次取り外して行く。
このように、オーガー12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を2本起立させた状態で収納する軸収納スタンド40を船体2上の作業台60の待機位置Gから上昇位置にあるオーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動自在に設け、船体2の作業台60の連結位置Hに継軸30及び掘削攪拌軸20の該船体2から海中Aへの落下を防止する固定治具50を着脱自在に設けたことにより、船体2上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸30を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中Aの改良地盤C中に掘削土Dと固化材Eから成る改良杭Fを効率良く短時間で造成することができる。
また、オーガー12の継手軸13に固化材Eを供給する流路13aを設けると共に、継手軸13に流路13aを開閉させる切替バルブ15を設けたことにより、オーガー12の継手軸13に次の短尺の継軸30の上端部を連結する間、切替バルブ15を閉状態にしておけば、継手軸13の流路13aからのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
さらに、継軸30の軸本体31の上端から下端に固化材Eを供給する流路32を貫通するように設け、軸本体31の下部に流路32を開閉させる切替バルブ35を設けたことにより、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端部に次の短尺の継軸30の下端部を連結する間、切替バルブ35を閉状態にしておけば、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端の流路32からのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
尚、前記第1実施形態では、作業台60の片側に短尺の継軸30を2本起立させた状態で収納する軸収納スタンド40を待機位置Gから連結位置Hまで往復移動自在に設けたが、作業台60の両側に軸収納スタンド40をそれぞれ設けて、各軸収納スタンド40を交互に往復移動させて継ぎ足す継軸30の供給本数を増やすようにしても良い。
<第2実施形態>
図19〜図26は本発明の第2実施形態の地盤改良装置による海上施工の状態を順を追って示す斜視図である。
この第2実施形態の地盤改良装置10Aは、船体2に立設したリーダー11の両側に、短尺の継軸30を4本起立させた状態で保持する軸収納スタンド72を回転自在に支持したホルダー70をそれぞれ設けてある。尚、他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
各ホルダー70は、船体2に回転自在に立設させた起立部70aと先端部70bとでL字形に形成してある。このホルダー70の起立部70aは図示しない駆動源としての油圧シリンダにより揺動自在に支持してあり、この揺動により、軸収納スタンド71が船首2aの待機位置Gから作業台60の各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動するようになっている。
また、ホルダー70の先端部70bには、軸収納スタンド71の支軸71aを回転自在に支持してある。この軸収納スタンド71は、支軸71aの下端側に固定された円板状のテーブル部71bと、支軸71aの上部に固定された円環枠状のリング部71cとを有している。この円板状のテープル部71bには、90°間隔で4本の継ぎ足し用の短尺の継軸30を載置してあり、この各継軸30の上部は図示しないクランパーを介して円環枠状のリング部71cの外側に保持されるようになっている。
次に、前記構成の地盤改良装置10Aによる海上施工を、図19〜図26を用いて順に説明する。
図19に示すように、予め連結されている短尺の継軸30と掘削攪拌軸20を垂直状態にセットする。即ち、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20の軸芯が垂直になるようにセットする。
このセット状態から、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図19〜図20に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで下降させ、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20を所定の位置まで下降させる。この際、各オーガー12の継手軸13の切替バルブ15と短尺の継軸30の切替バルブ35は共に開状態となっているが、掘削攪拌軸20の下端の掘削ビット23が海中Aの改良地盤Cに達していないため、掘削攪拌軸20の吐出口26からセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eは吐出させない。
次に、図20に示すように、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が下降し終わった状態で、作業台60の連結位置Hにおいて、作業台60の一対の支持板62,62に継軸30の上部側を固定治具50を介して固定する(図9参照)。この固定治具50の固定により、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が船体2の作業台60の連結位置Hから海中Aに落下することはない。また、継手軸13の切替バルブ15を閉状態にすると共に、オーガー12の継手軸13と短尺の継軸30の上端部を連結していたジョイントピン18を取り外す。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き上げて、図21に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで上昇させる。
次に、図21に示すように、短尺の継軸30を4本起立させた状態で保持する各軸収納スタンド71を、そのホルダー70を回転させることにより船体2の作業台60の待機位置Gから上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで移動させる。
次に、図22に示すように、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、各オーガー12の継手軸13の下端部の係合凹部13cに、各軸収納スタンド71に立設した継ぎ足される1本の新設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、継手軸13の下端部と継ぎ足される1本の新設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。さらに、継手軸13の切替バルブ15を開状態にすると共に、継ぎ足される1本の新設の継軸30の切替バルブ35を閉状態にする。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き上げて、図23に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで上昇させた後で、図24に示すように、1本の継軸30を供給した各軸収納スタンド71を、そのホルダー70を逆回転させることにより、上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hから船体2の待機位置Gに移動させて戻す。この待機位置Gに退避した各軸収納スタンド71には、次の継ぎ足し用の短尺の継軸30が3本残っている。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図25に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、継ぎ足される各新設の継軸30の下端部の係合凹部34に、各既設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、各新設の継軸30の下端部と既設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。さらに、継ぎ足される各新設の継軸30の切替バルブ35を開状態にすると共に、各既設の継軸30の上部側を固定していた固定治具50を取り外す。
次に、図26に示すように、各オーガー12を介して連結された2本の継軸30,30及び各掘削攪拌軸20,20をそれぞれ回転させながら下降させて、海中Aの改良地盤Cの所定深さまで貫入させる。この貫入の際に、各掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中に固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して、固化材Eの固化により改良杭Fを造成する。このようにして、既設の継軸30に新設の継軸30を順次複数本継ぎ足しながら海中Aの改良地盤Cの所定深さまで掘削攪拌軸20を貫入し、この貫入時に、掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中にセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して該固化材Eの固化により所定長の改良杭Fを造成する。また、造成後は、上側に位置する継軸30より順次取り外して行く。
このように、オーガー12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を4本起立させた状態で保持する軸収納スタンド71を、ホルダー70の回動により船体2上の待機位置Gから上昇位置にあるオーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動自在に設け、船体2の作業台60の連結位置Hに継軸30及び掘削攪拌軸20の該船体2から海中Aへの落下を防止する固定治具50を着脱自在に設けたことにより、船体2上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸30を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中Aの改良地盤C中に掘削土Dと固化材Eから成る改良杭Fを効率良く短時間で造成することができる。
また、オーガー12の継手軸13に固化材Eを供給する流路13aを設けると共に、継手軸13に流路13aを開閉させる切替バルブ15を設けたことにより、オーガー12の継手軸13に次の短尺の継軸30の上端部を連結する間、切替バルブ15を閉状態にしておけば、継手軸13の流路13aからのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
さらに、継軸30の軸本体31の上端から下端に固化材Eを供給する流路32を貫通するように設け、軸本体31の下部に流路32を開閉させる切替バルブ35を設けたことにより、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端部に次の短尺の継軸30の下端部を連結する間、切替バルブ35を閉状態にしておけば、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端の流路32からのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
<第3実施形態>
図27〜図34は本発明の第3実施形態の地盤改良装置による海上施工の状態を順を追って示す斜視図である。
この第3実施形態の地盤改良装置10Bは、船体2に立設したリーダー11に短尺の継軸30を垂下させた状態で保持する一対の軸保持アーム80,80を揺動自在に取り付けてあり、この揺動により、各軸保持アーム80は、船首2aの待機位置Gから上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動するようになっている。即ち、各軸保持アーム80は、基端部80aをリーダー11のブラケット11bに支軸81を介して揺動自在に支持してある。また、各軸保持アーム80の先端部80bは継ぎ足し用の短尺の継軸30の上部を保持するU字状のクランパーになっていると共に、図示しない駆動源としての油圧シリンダを介して90°の範囲内で揺動するようになっている。尚、他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、同一構成部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
次に、前記構成の地盤改良装置10Bによる海上施工を、図27〜図34を用いて順に説明する。
図27に示すように、予め連結されている短尺の継軸30と掘削攪拌軸20を垂直状態にセットする。即ち、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20の軸芯が垂直になるようにセットする。
このセット状態から、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図27〜図28に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで下降させ、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20を所定の位置まで下降させる。この際、各オーガー12の継手軸13の切替バルブ15と短尺の継軸30の切替バルブ35は共に開状態となっているが、掘削攪拌軸20の下端の掘削ビット23が海中Aの改良地盤Cに達していないため、掘削攪拌軸20の吐出口26からセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eは吐出させない。
次に、図28に示すように、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が下降し終わった状態で、作業台60の連結位置Hにおいて、作業台60の一対の支持板62,62に継軸30の上部側を固定治具50を介して固定する(図9参照)。この固定治具50の固定により、短尺の継軸30と該継軸30の下端部に連結された掘削攪拌軸20が船体2の作業台60の連結位置Hから海中Aに落下することはない。また、継手軸13の切替バルブ15を閉状態にすると共に、オーガー12の継手軸13と短尺の継軸30の上端部を連結していたジョイントピン18を取り外す。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き上げて、図29に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って所定の位置まで上昇させる。
次に、図30に示すように、短尺の継軸30を垂下させた状態で保持する軸保持アーム80を回転させて、短尺の継軸30を船体2の待機位置Gから上昇位置にある各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで移動させる。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図31に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、各オーガー12の継手軸13の下端部の係合凹部13cに、軸保持アーム80で保持した継ぎ足される新設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、継手軸13の下端部と継ぎ足される新設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。また、継手軸13の切替バルブ15を開状態にすると共に、継ぎ足される新設の継軸30の切替バルブ35を閉状態にする。
次に、図32に示すように、各軸保持アーム80を逆回転させて、各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hから船体2の待機位置Gに各軸保持アーム80を移動させて戻す。この待機位置Gに退避した各軸保持アーム80の先端部80bには、次の継ぎ足し用の短尺の継軸30を保持させる。
次に、ウインチ5のワイヤ5aを巻き下げて、図33に示すように、一対のオーガー12,12を船体2に立設したリーダー11に沿って下降させ、継ぎ足される各新設の継軸30の下端部の係合凹部34に、各既設の継軸30の上端部の係止凸部33を嵌合させ、各新設の継軸30の下端部と既設の継軸30の上端部をジョイントピン18を介して連結する。さらに、継ぎ足される各新設の継軸30の切替バルブ35を開状態にすると共に、各既設の継軸30の上部側を固定していた固定治具50を取り外す。
次に、図34に示すように、各オーガー12を介して連結された2本の継軸30,30及び各掘削攪拌軸20,20をそれぞれ回転させながら下降させて、海中Aの改良地盤Cの所定深さまで貫入させる。この貫入の際に、各掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中に固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して、固化材Eの固化により改良杭Fを造成する。このようにして、既設の継軸30に新設の継軸30を順次複数本継ぎ足しながら海中Aの改良地盤Cの所定深さまで掘削攪拌軸20を貫入し、この貫入時に、掘削攪拌軸20の吐出口26より改良地盤C中にセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eを吐出して注入し、改良地盤C中の掘削土Dと固化材Eとを攪拌混合して該固化材Eの固化により所定長の改良杭Fを造成する。また、造成後は、上側に位置する継軸30より順次取り外して行く。
このように、オーガー12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を垂下させた状態で保持する軸保持アーム80を、船体2上の待機位置Gから上昇位置にあるオーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで揺動自在に設け、船体2の作業台60の連結位置Hに継軸30及び掘削攪拌軸20の該船体2から海中Aへの落下を防止する固定治具50を着脱自在に設けたことにより、船体2上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸30を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中Aの改良地盤C中に掘削土Dと固化材Eから成る改良杭Fを効率良く短時間で造成することができる。
また、オーガー12の継手軸13に固化材Eを供給する流路13aを設けると共に、継手軸13に流路13aを開閉させる切替バルブ15を設けたことにより、オーガー12の継手軸13に次の短尺の継軸30の上端部を連結する間、切替バルブ15を閉状態にしておけば、継手軸13の流路13aからのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
さらに、継軸30の軸本体31の上端から下端に固化材Eを供給する流路32を貫通するように設け、軸本体31の下部に流路32を開閉させる切替バルブ35を設けたことにより、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端部に次の短尺の継軸30の下端部を連結する間、切替バルブ35を閉状態にしておけば、作業台60に固定治具50を介して固定された継軸30の上端の流路32からのセメントスラリーやセメントミルク等の固化材Eの流出を確実に防ぐことができ、固化材Eによる海上汚染を未然に確実に防止することができる。
尚、前記各実施形態では、掘削攪拌軸の貫入時に吐出口から固化材を吐出させて改良杭を造成するようにしたが、掘削攪拌軸の引き抜き時に吐出口から固化材を吐出させて改良杭を造成するようにしても良い。また、2本の掘削攪拌軸により掘削土と固化材を攪拌混合して改良杭を造成する2軸式のものについて説明したが、1本の掘削攪拌軸による1軸式のものや3本以上の掘削攪拌軸による多軸式のものに、前記各実施形態を適用できることは勿論である。
2 船体
10,10A,10B 地盤改良装置
11 リーダー
12 オーガー(駆動機)
13 継手軸
13a 流路
15 切替バルブ
20 掘削攪拌軸
26 吐出口
27 係止凸部(上端部)
30 短尺の継軸
33 係止凸部(上端部)
40 軸収納スタンド
50 固定治具
70 ホルダー
71 軸収納スタンド
80 軸保持アーム
A 海中
C 改良地盤
D 掘削土
E 固化材
F 改良杭
G 待機位置
H 連結位置
請求項1の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで往復走行移動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを先端部に支持された支軸を介して回転自在に支持したホルダーを、前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで該ホルダーの起立部を介して揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記リーダーに前記短尺の継軸を起立した状態で保持する軸保持アームを待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで該リーダーに支持された支軸を介して揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを船体上の待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで往復走行移動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
請求項2の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを先端部に支持された支軸を介して回転自在に支持したホルダーを、船体上の待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで該ホルダーの起立部を介して揺動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
請求項3の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、リーダーに短尺の継軸を起立した状態で保持する軸保持アームを待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで該リーダーに支持された支軸を介して揺動自在に設け、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
この円柱状の切替バルブ35の一端5bには、該切替バルブ35を切り替え操作する六角柱状の操作部35cを一体突出形成してある。この六角柱状の操作部35cは、軸本体31の断面円形の孔31bより外周面31aの外側に突出している。そして、この操作部35cを操作して切替バルブ35を90゜回動させることで、図6に示すように、切替バルブ35の流通孔35aと軸本体31の流路32とを連通させて該流路32を開いたり、また、図7に示すように、軸本体31の流路32に対して切替バルブ35の流通孔35aを閉塞させて該流路32を閉じることができるようになっている。
このように、オーガー12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を2本起立させた状態で収納する軸収納スタンド40を船体2上の作業台60の待機位置Gから上昇位置にあるオーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復走行移動自在に設け、船体2の作業台60の連結位置Hに継軸30及び掘削攪拌軸20の該船体2から海中Aへの落下を防止する固定治具50を着脱自在に設けたことにより、船体2上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸30を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中Aの改良地盤C中に掘削土Dと固化材Eから成る改良杭Fを効率良く短時間で造成することができる。
次に、図32に示すように、各軸保持アーム80を逆回転させて、各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hから船体2の待機位置Gに各軸保持アーム80を支軸81を介して移動させて戻す。この待機位置Gに退避した各軸保持アーム80の先端部80bには、次の継ぎ足し用の短尺の継軸30を保持させる。
このように、オーガー12に短尺の継軸30の上端部を連結する継手軸13を設け、短尺の継軸30を垂下させた状態で保持する軸保持アーム80を、船体2上の待機位置Gから上昇位置にあるオーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまでリーダー11のブラケット11bに支持された支軸81を介して揺動自在に設け、船体2の作業台60の連結位置Hに継軸30及び掘削攪拌軸20の該船体2から海中Aへの落下を防止する固定治具50を着脱自在に設けたことにより、船体2上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸30を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中Aの改良地盤C中に掘削土Dと固化材Eから成る改良杭Fを効率良く短時間で造成することができる。
2 船体
10,10A,10B 地盤改良装置
11 リーダー
12 オーガー(駆動機)
13 継手軸
13a 流路
15 切替バルブ
20 掘削攪拌軸
26 吐出口
27 係止凸部(上端部)
30 短尺の継軸
33 係止凸部(上端部)
40 軸収納スタンド
50 固定治具
70 ホルダー
70a 起立部
70b 先端部
71 軸収納スタンド
71a 支軸
80 軸保持アーム
81 支軸
A 海中
C 改良地盤
D 掘削土
E 固化材
F 改良杭
G 待機位置
H 連結位置
請求項2の発明は、船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記船体に対して回転自在に立設させた起立部と、該起立部に直交して設けた水平部材である先端部とから構成されたホルダーを前記船体に設置し、当該ホルダーの先端部に、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納自在の軸収納スタンドを構成する支軸回転自在に設置することで、前記軸収納スタンドが、前記支軸を回転軸として回転すると共に、前記ホルダーの起立部の回転により、前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺するように構成し、且つ、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、駆動機に短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、船体に対して回転自在に立設させた起立部と、該起立部に直交して設けた水平部材である先端部とから構成されたホルダーを船体に設置し、当該ホルダーの先端部に、短尺の継軸を複数本立設した状態で収納自在の軸収納スタンドを構成する支軸回転自在に設置することで、軸収納スタンドが、支軸を回転軸として回転すると共に、ホルダーの起立部の回転により、船体上の待機位置から上昇位置にある駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺するように構成し、且つ、船体の連結位置に掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことにより、船体上において、安定した状態で且つ短時間で短尺の継軸を順次継ぎ足すことができる。これにより、航空制限がある空港周辺の海域等の高さ制限のある場所でも安全に海上施工することができ、海中の改良地盤中に掘削土と固化材から成る改良杭を効率良く短時間で造成することができる。
各ホルダー70は、船体2に回転自在に立設させた起立部70aと、この起立部70aに直交して設けた水平部材である先端部70bとでL字形に形成してある。このホルダー70の起立部70aは図示しない駆動源としての油圧シリンダにより揺動自在に支持してあり、この揺動により、軸収納スタンド71が船首2aの待機位置Gから作業台60の各オーガー12の継手軸13の下方の連結位置Hまで往復移動するようになっている。

Claims (4)

  1. 船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、
    前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで往復移動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  2. 船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、
    前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記短尺の継軸を複数本立設した状態で収納する軸収納スタンドを回転自在に支持したホルダーを、前記船体上の待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  3. 船体に立設したリーダーに沿って鉛直方向に昇降自在に支持された掘削攪拌軸と、この掘削攪拌軸を回転させつつ昇降させる駆動機と、前記掘削攪拌軸に継ぎ足される複数本の短尺の継軸とを備え、前記船体上で、前記掘削攪拌軸の上端部及び該掘削攪拌軸の上端部に継ぎ足された前記短尺の継軸の上端部に前記短尺の継軸を順次複数本継ぎ足しながら海中の改良地盤の所定深さまで前記掘削攪拌軸を貫入自在にし、前記掘削攪拌軸の吐出口より前記改良地盤中に固化材を吐出して注入し、前記改良地盤中の掘削土と前記固化材とを攪拌混合して該固化材の固化により改良杭を造成するようにした地盤改良装置であって、
    前記駆動機に前記短尺の継軸の上端部を連結する継手軸を設け、前記リーダーに前記短尺の継軸を起立した状態で保持する軸保持アームを待機位置から上昇位置にある前記駆動機の継手軸の下方の連結位置まで揺動自在に設け、前記船体の前記連結位置に前記掘削攪拌軸の該船体からの落下を防止する固定治具を着脱自在に設けたことを特徴とする地盤改良装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の地盤改良装置であって、
    前記駆動機の継手軸に前記固化材を供給する流路を設けると共に、該継手軸に該流路を開閉させる切替バルブを設けたことを特徴とする地盤改良装置。
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