JP2015017418A - 現場造成杭の構築装置および現場造成杭の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 掘削ロッドへの掘削ヘッドの組付作業を容易に行うことができるとともに、現場造成杭の構築工事のコストを低減することのできる、現場造成杭の構築装置と前記構築装置を用いた現場造成杭の構築方法を提供する。
【解決手段】 杭孔を掘削形成後、掘削ロッド6と掘削刃結合枠14間の係合を解除して掘削ロッド内に配置されたワイヤ18を引き上げると、リフトアーム15が軸ピン17回りに水平姿勢から上方に回動し、掘削刃結合枠14に対する第2掘削刃13の固定が解除され、掘削刃結合枠14と一体の第1掘削刃12と、第2掘削刃13のそれぞれの係合段部12A、13Aが蓋体11の下面から外れて、掘削刃アセンブリ7Aが蓋体11から分離される。その後、杭孔底部に蓋体11を残して掘削ロッド6を上昇させながら杭孔内に杭材料を充填し、掘削刃アセンブリ7Aはワイヤ18で吊って地上に回収する。
【選択図】 図2
【解決手段】 杭孔を掘削形成後、掘削ロッド6と掘削刃結合枠14間の係合を解除して掘削ロッド内に配置されたワイヤ18を引き上げると、リフトアーム15が軸ピン17回りに水平姿勢から上方に回動し、掘削刃結合枠14に対する第2掘削刃13の固定が解除され、掘削刃結合枠14と一体の第1掘削刃12と、第2掘削刃13のそれぞれの係合段部12A、13Aが蓋体11の下面から外れて、掘削刃アセンブリ7Aが蓋体11から分離される。その後、杭孔底部に蓋体11を残して掘削ロッド6を上昇させながら杭孔内に杭材料を充填し、掘削刃アセンブリ7Aはワイヤ18で吊って地上に回収する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、地中に現場で造成して建造物を支持する現場造成杭の構築装置と、その装置を用いた現場造成杭の構築方法に関する。
従来、特に小規模住宅等の基礎杭としての小径の現場造成杭を打設する場合においては、例えば、特許文献1に記載されているような、掘削刃有する掘削ヘッド(底板)を取り付けた中空円筒状の掘削ロッド(鋼管)を地中の目的の深さまで掘進して侵入させ、前記掘削ロッド内に生コンクリートやモルタル等の杭材料を投入して充填後、掘削ヘッドを地中に残したまま掘削ロッドを引き上げて杭材料を杭孔内に流し込んで固化させる方法が用いられている。このような掘削ヘッドは、杭の支持力を大きくする目的で鋼管杭の先端に大径の螺旋状底板を付けているのが一般的である。
ところが、小規模住宅等の基礎に使用することを目的とした現場造成杭は、支持荷重が小さいため杭径が小さく、安価な生コンクリート等の杭材料を使用して構築されており、下端の面積が周面の面積に比較して非常に小さいので、杭径に略等しい小径の掘削ヘッドを用いて杭周囲の地盤を乱さないように掘削すれば、杭の支持力を杭の周面摩擦のみから計算して杭の設計を行うことが可能である。
したがって、このような小径の現場造成杭では、掘削ヘッドを地中に残しても杭の支持力には殆ど寄与しないが、造成する杭の本数分だけ掘削ヘッドを消耗部品として用意すると、掘削ヘッドのために工事コストが高くなる問題があった。
そこで、この問題を解決するために、特許文献2に記載されているように、複数に分割可能な部分を合体させた掘削ヘッドを掘削ロッド先端に装着して地面を掘削し、生成した杭孔に杭材料を流し込んだ後、掘削ロッドを上昇させる際に、掘削ヘッドが各部分に分解され、これらの部分がそれぞれワイヤ(可撓性条体)で吊られて、杭材料が満たされた杭孔の中を通って地上に回収できるようにした提案がなされている。
前述した特許文献2に記載されている発明は、掘削ヘッドを回収して再度使用することが可能であるため、特に、現場造成杭の打設本数が多い場合には、工事コストの低減に極めて効果的である。
しかしながら、前記特許文献2に記載されている発明においては、掘削ヘッドが合体・分離可能な複数の分割体からなり、これらの分割体を合体させたときに、掘削ロッドの下端開口部に回転が規制された状態で嵌合される蓋体と、その下面に突設する掘削刃が構成される構造であり、また、それぞれの分割体がワイヤ(可撓性条体)で掘削ロッド側に連結されているため、掘削ロッド下端への組み付けに時間がかかるとともに、各分割体の形状が複雑で高い加工精度が必要であるため、製造コストが高くなる問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題を解消し、掘削ロッドへの掘削ヘッドの組付作業を容易に行うことができるとともに、現場造成杭の構築工事のコストを低減することのできる現場造成杭の構築装置と、前記構築装置を用いた現場造成杭の構築方法を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の現場造成杭の構築装置は、作業車のガイド柱に上下動可能に支持される駆動ヘッドと、前記駆動ヘッドに上端が支持されて回転駆動される中空円筒状の掘削ロッドと、前記掘削ロッドの下端に着脱自在に装着される掘削ヘッドとを備えており、前記掘削ヘッドは、掘削刃アセンブリと、掘削ロッドの内周面を直径方向に横断する長さのスリット孔を有するとともに、上面外周部に当該掘削ロッドの下端開口部外周面に着脱自在に嵌合する環状縁部を有する円形の蓋体から構成されている。
前記掘削刃アセンブリはさらに、前記スリット孔から蓋体下方に突出する部分が、当該蓋体の中心軸線に対して左右対称に配置され、それぞれ、当該スリット孔の直径方向両側の端から張り出して蓋体下面に当接する水平な係合段部を有する、ヒレ状の第1掘削刃及び第2掘削刃と、前記第1掘削刃と一体に連結され、掘削ロッド内で、蓋体上面に長手方向を前記スリット孔と平行に配置されて、第2掘削刃をその上縁部の係合段部近傍位置で、垂直面内で回動自在に軸支する掘削刃結合枠と、長手方向の一方の端部が、掘削ロッド内に配置される可撓性条体の下端と連結され、他方の端部が、第2掘削刃の上縁部の係合段部側と反対側に形成されたリフトアーム連結部と、垂直面内で回動自在に軸着されたリフトアームから構成されている。
前記リフトアームは、掘削刃結合枠上面に水平に倒伏した姿勢において、当該掘削刃結合枠に設けられた係止部材と係合して第2掘削刃を掘削刃結合枠に対して固定する鉤部を有し、前記掘削刃結合枠は、その長手方向の一端部の一方の側面と他端部の他方の側面に、掘削ロッドの内周面に設けられた一対の係合部とそれぞれ、掘削時の掘削ロッドの回転の向きで係合して、当該掘削ロッドに対する相対回転と下方への抜け出しを阻止する一対の係合部を有している。
杭孔掘削後、掘削ロッドを僅かに逆転させて、前記掘削刃結合枠側の一対の係合部と、掘削ロッド側の一対の係合部どうしの係合を解除し、可撓性条体を引き上げることにより、リフトアームの鉤部と掘削刃結合枠の係止部材との係合が解除され、掘削刃アセンブリが杭孔底部で蓋体から上方に分離される。
本発明の現場造成杭の構築装置においては、掘削ロッドの上端もしくは途中箇所に設けられた連結部近傍の下方内側に、可撓性条体を巻き上げるリールの軸を着脱自在に支持する軸受部材が取り付けられていることが望ましい。
また、本発明の現場造成杭の構築方法は、前記発明に係る構築装置を用いて現場造成杭を構築する方法であって、蓋体のスリット孔に第1掘削刃及び第2掘削刃を差し込み、蓋体と掘削刃アセンブリを結合して掘削ヘッドを組み立てるとともに、下端がリフトアームに連結された可撓性条体を掘削ロッドの内側を通してその上端を、前記掘削ロッドの上端もしくは途中箇所に設けられた連結部近傍の下方内側の所定位置に係着し、前記リフトアームの鉤部を掘削刃結合枠の係止部材と係合させた状態で、直立させた掘削ロッドの下端開口部に掘削ヘッドを装着する第1の工程と、掘削ロッドを掘削方向に回転させながら地中を下降させて、目的の深度まで杭孔を掘削した後、掘削ロッドを僅かに逆転させて、掘削刃アセンブリの掘削刃結合枠側の一対の係合部と、掘削ロッド側の一対の係合部どうしの係合を解除する第2の工程と、掘削ロッドの地面近傍位置で地上に露出している掘削ロッドの上端もしくは途中箇所に設けられた連結部から上方部分を切り離し、その開口部から当該連結部下方の掘削ロッド内に杭材料を充填する第3の工程と、前記掘削ロッド内の可撓性条体を引き上げて掘削刃アセンブリを蓋体から分離し、掘削ロッド内に退避させる第4の工程と、前記掘削ロッド上端の連結部に前記上方部分を連結し、掘削ロッドを回転させながら上昇させることにより、当該掘削ロッドの下端開口部から蓋体を分離して杭孔底部に残し、前記杭孔内に掘削ロッド内の杭材料を放出して充填する第5の工程と、杭孔内への杭材料の充填が完了後、掘削ロッドを続けて地上の所定の高さまで上昇させることにより、可撓性条体を介して掘削刃アセンブリを杭孔の杭材料の中から地上に引き上げて回収する第6の工程を含むものである。
本発明の現場造成杭の構築方法においては、第4の工程は、掘削ロッドの連結部近傍の下方内側に、リールを回転自在に取り付け、可撓性条体の上端を前記リールに係着して巻き上げることにより行うとともに、掘削刃アセンブリのリフトアームと連結されている前記可撓性条体の下端近傍位置にフロートを取り付け、前記フロートを掘削ロッド内に充填されている杭材料に浮かべてその浮力で掘削刃アセンブリを当該掘削ロッド内に支持する工程を含んでいることが望ましい。
請求項1に記載された発明に係る現場造成杭の構築装置によれば、掘削刃アセンブリは、掘削刃結合枠に対して第1掘削刃が一体化されているとともに、第2掘削刃が垂直面内で回動自在に軸支され、また、この第2掘削刃にリフトアームが垂直面内で回動自在に軸着された簡単な構造であるため、蓋体と掘削刃アセンブリを結合して掘削ヘッドを組み立てる作業を容易に行うことができる。
また、リフトアームを可撓性条体によって引き上げる動作によって、掘削刃固定枠に対して第2掘削刃の固定が解除され、その結果、第1掘削刃と第2掘削刃の各係合段部と蓋体下面との係合が解除される構造であるので、掘削刃アセンブリを杭孔底部で蓋体から容易に且つ確実に分離して地上に回収することができる。
また、掘削時に、第1掘削刃と第2掘削刃に作用する掘削抵抗の負荷は、掘削刃結合枠を介して掘削ロッドに伝達され、蓋体には大きな負荷が作用しない構造であるため、蓋体は、肉薄な鋼板で製作することが可能であり、また、その構造も単純であるため、製作コストを安くできる。
その結果、現場造成杭の打設後は、安価な蓋体のみを地中に残し、比較的高価な掘削刃アセンブリは回収して再利用することができるため、特に、現場造成杭の打設本数が多い工事の場合には、大幅な工事コストの削減を図ることができる。
請求項2に記載された発明に係る現場造成杭の構築装置によれば、前述した請求項1の発明の効果に加えてさらに、掘削刃アセンブリの重量が大きい場合等において、掘削刃アセンブリを蓋体から分離してその全体部分を掘削ロッド内に退避させる作業を容易且つ確実に行うことができる。
請求項3に記載された発明に係る現場造成杭の構築方法によれば、掘削ヘッドの比較的高価な構成部分である掘削刃アセンブリを杭孔掘削後に回収して再利用することができるので、特に、現場造成杭の打設本数が多い場合には、大幅な工事コストの削減を図ることができる。
請求項4に記載された発明に係る現場造成杭の構築方法によれば、リールを用いることにより、掘削刃アセンブリの重量が大きい場合でも、掘削刃アセンブリを蓋体から分離してその全体部分を掘削ロッド内に退避させる作業を容易且つ確実に行うことができる。
また、掘削ロッドを上昇させながら、杭孔内に杭材料を充填していく際に、掘削刃アセンブリがフロートの浮力で杭孔の上方位置に保持されているため、杭材料内を掘削刃アセンブリが攪拌しながら通過する距離が短くなるので、杭材料内に発生する気泡を極力排除して杭の品質向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の1実施形態における現場造成杭の構築装置を装着した作業車の側面図であって、同図に示すように、本発明の構築装置1は、作業車2に、アーム3を介して支持されているガイド柱4に対して上下動可能に支持される駆動ヘッド5、前記駆動ヘッド5に上端が支持されて回転駆動される、中空円筒状の掘削ロッド6、及び、前記掘削ロッド6の下端開口部に装着される掘削ヘッド7から構成されている。
作業車2は、クローラ2Aで走行移動が可能で、作業内容に応じて、アースオーガ等の様々な作業装置を取り付けて使用可能な車両である。ガイド支柱4には、その上下の端部に一対のガイドシーブ8A、8Bが設けられており、これらのガイドシーブ8A、8B間に昇降チェーン9が掛け渡されている。
前記昇降チェーン9には駆動ヘッド5が連結されていて、当該昇降チェーン9を図示しない駆動手段で駆動することによって、駆動ヘッド5がガイド柱4に沿って昇降移動する構造になっている。
駆動ヘッド5の下面には、正逆両方向に回転可能な駆動軸5Aが下方に突出して設けられている。前記駆動軸5Aは、掘削ロッド6の上端に連結部6Aを介して設けられている被駆動軸10と切り離し可能に連結されていて、駆動軸5Aが駆動されると、被駆動軸10と掘削ロッド6は一体となって回転されるようになっている。
掘削ロッド6は、上端の連結部6Aで被駆動軸10と切り離し可能に連結されている。また、掘削ロッド6には、その長手方向の複数箇所にも連結部が設けられていて、必要に応じてこれらの連結部でその上下の部分が切り離し可能に構成されている。
掘削ロッド6の下端に装着される掘削ヘッド7は、図2に示すように、掘削刃アセンブリ7Aと蓋体11から構成されている。掘削刃アセンブリ7Aはさらに、第1掘削刃12、第2掘削刃13、掘削刃結合枠14、及び、リフトアーム15から構成されている。
蓋体11は、図3及び図4に示すように、前記掘削ロッド6の内周面を直径方向に横断する長さの細長いスリット孔11Aを有する、外周輪郭が円形の鋼板で製作されていて、その上面外周部には、前記掘削ロッド6の下端開口部の外周面に着脱自在に嵌合する環状縁部11Bが設けられている。
前記第1掘削刃12と第2掘削刃13はそれぞれ、スリット孔11Aに略等しい厚さでここを通過可能なヒレ状の厚鋼板で製作されていて、図5に示すように、スリット孔11Aを貫通して蓋体11の下方に突出し、それぞれの突出部分は、蓋体11の中心軸線に対して左右対称な形状を有している。
また、第1掘削刃12と第2掘削刃13にはそれぞれ、スリット孔11の端から蓋体11の直径方向両側の端から張り出して、蓋体11の周縁部下面に係合する、水平な係合段部12A、13Aが形成されている。
図6に示すように、第1掘削刃12は、掘削刃結合枠14の下面と一体に連結されている。掘削刃結合枠14の左右側面間の幅は、第1掘削刃12の厚みよりやや広く形成されていて、その両側の側面は第1掘削刃12の左右両側から張り出している。
また、掘削刃結合枠14は、図2に示すように、その長手方向が蓋体11のスリット孔11Aと平行になるように、第1掘削刃12を前記スリット孔11Aに上方から差し込んだ状態で、掘削ロッド6の下端部内側で蓋体11の上面に配置される。また、掘削刃結合枠14は、掘削ロッド6の内径に近い長さに形成されている。
図6に示すように、掘削刃結合枠14には、第1掘削刃12が連結されている側と反対側の端部から、長手方向の途中位置まで溝14Aが形成されている。この溝14Aは、第1掘削刃12ならびに第2掘削刃13の厚みと略等しい幅を有し、その中に第2掘削刃13が侵入できるようになっている。
また、この掘削刃結合枠14の長手方向の、溝14Aの開放端側近傍位置には、掘削刃結合枠14の両側面間を、前記溝14Aを挟んで水平に貫通する軸孔14Bが形成されている。この軸孔14Bは、第2掘削刃13Aを掘削刃結合枠14に連結する軸ピン16を嵌挿するために設けられている。
図7に示すように、第2掘削刃13には、その係合段部13A上方の近傍位置に、前記軸ピン16が貫通する軸孔13Bが形成されており、掘削刃結合枠14と第2掘削刃13は、この軸ピン16を中心に、垂直面内で相対的に回動可能になっている。
また、第2掘削刃13の上縁部の軸孔13B側とは反対側の端部には、やや上方に傾斜して延びるリフトアーム連結部13Cが設けられていて、その先端部には軸孔13Dが形成されている。
前記リフトアーム連結部13Cの左右の両側面には、前記軸孔13Dと同心状に、一対のボス部13Eが突設されている。なお、これらのボス部13Eの左右両端面の間隔は、掘削刃結合枠14の左右幅に略等しく設定されている。
図2に示すように、第2掘削刃13とリフトアーム15は、軸ピン17を介して連結されている。図8に示すように、リフトアーム15には、その長手方向の一方の端部上面に、連結片15Aが設けられている。
前記連結片15Aは、掘削ロッド6内に通されている、可撓性条体としての鋼製のワイヤ18の下端に固定された連結金具19と、連結ピン20を介して相互に垂直面内で回動自在に連結されている。
また、リフトアーム15の他方の端部は、左右両側に二股状に分岐して、左右一対の係合片15Bが形成されている。これらの係合片15Bの上部にはそれぞれ、前記軸ピン17を嵌入する軸孔15Cが形成されており、また、それぞれの下部には鉤部15Dが設けられている。
前記一対の係合片15Bの対向間隔は、前述した第2掘削刃13の一対のボス部13Eの端面間の間隔ならびに、掘削刃結合枠14の左右幅に適合する間隔に設定されており、これらの係合片15Bの間に、第2掘削刃13のリフトアーム連結部13Cを侵入させて、軸孔13Dと軸孔15C間に軸ピン17を通すことにより、第2掘削刃13とリフトアーム15が垂直面内で相対的に回動可能に連結されている。
また、図6に示すように、掘削刃結合枠14の第1掘削刃12の上方位置には、係止部材としての係止ピン21が水平に貫通して固定されている。なお、同図では、片側しか見えていないが、前記係止ピン21の両端は、掘削刃結合枠14の左右両側面に突出している。
前記係止ピン21は、図9に示すように、リフトアーム15を掘削刃結合枠14の上面に水平に倒伏した位置で、両側の係合片15Bの鉤部15Dに係合し、第2掘削刃13は、軸ピン16回りの回動が規制されて掘削刃結合枠14に固定され、掘削刃アセンブリ7Aは同図のように折り畳まれた状態に保持される。
また、図9の状態から、リフトアーム15の連結片15A側を引き上げることにより、リフトアーム15は、軸ピン17を中心に同図反時計回りに回動して鉤部15Dが係止ピン21から外れる。
その後、リフトアーム15の連結片15A側をさらに引き上げることで、図10に示すように、第1掘削刃12及び掘削刃結合枠14と、第2掘削刃13、リフトアーム15の3つの独立した部分からなる掘削刃アセンブリ7Aを縦方向に伸展することができる。
図6に示すように、掘削刃結合枠14は、その長手方向一端部の一方の側面と、他端部の他方の側面にそれぞれ、ブロック状の係合部22A、22Bを有している。一方、図11に示すように、掘削ロッド6の下端開口部近傍の内周面には、これらの係合部22A、22Bと係合するブロック状の係合部23A、23Bが設けられている。
そして、これらの掘削刃結合枠14側の係合部22A、22Bと、掘削ロッド6側の係合部23A、23Bどうしは、図9のように、掘削刃アセンブリ7Aを折り畳み、図2及び図12に示すように、掘削ロッド6の下端開口部に蓋体11を装着して、掘削刃結合枠14を掘削ロッド6内で蓋体11の上に配置した状態で互いに係合可能であり、これらの図に示す係合状態においては、係合部22A、22Bのそれぞれの下面が、係合部23A、23Bのそれぞれの上面に支持されて、掘削刃アセンブリ7Aは、掘削ロッド6から下方への抜け出しが阻止される。
また、この状態では、第2掘削刃13は、リフトアーム15の鉤部15Dが係止ピン21に係合しているため、第1掘削刃12及び掘削刃結合枠14に対して固定されており、蓋体11も、第1掘削刃12の係合段部12Aと第2掘削刃13の係合段部13Aのそれぞれとの係合しているため、掘削ロッド6からの脱落が阻止されている。
また、掘削ロッド6側に設けられている一対の係合部23A、23Bはそれぞれ、図12に矢印Aで示す、掘削時の掘削ロッド6の回転の向きで、掘削刃結合枠14の両側面に当接し、第1掘削刃12及び掘削刃13から掘削刃結合枠14に伝達される掘削抵抗トルクをこれらの係合部23A、23Bで受け止める。
また、本実施形態のものにおいては、図2に示すように、掘削ロッド6の連結部(図示せず)近傍の下方の内周面に、その直径方向に対向して、ワイヤ18を巻き上げるリール24を取り付けるための、一対の軸受部材25A、25Bが取り付けられている。
これらの軸受部材25A、25Bは、上方が開放された略U字形に形成されていて、前記リール24の軸24Aを回転自在に保持するとともに、リール24を上方へ持ち上げることにより、掘削ロッド6から取り外しできるようになっている。
前記軸24Aの一方の端部には、ここには図示していない工具を挿入してリール24を回転操作するための角孔24Bが設けられていて、この角孔24Bに対向する位置の掘削ロッド6の側壁には工具差込孔6Bが形成されている。
また、前記軸24Aには、軸受部材25Bの端面と対向する位置に、工具差込孔6B側への軸24Aの抜け出しを規制する鍔部24Cが設けられている。また、図示は省略しているが、リール24は、ワイヤ18上端の端末部を取り外し可能に固定できる構造になっている。
また、リール24の装着位置近傍の掘削ロッド6の内壁には、リール24から取り外したワイヤ18上端の端末部を着脱自在に係止しておくための、端末係止部材26が取り付けられている。
次に、前述したように構成されている構築装置1を用いて現場造成杭を構築する方法について説明する。現場造成杭の構築に当たっては、図1に示す、構築装置1を装着した作業車2を現場造成杭を構築する現場に移動させ、図13(a)に示すように、下端に掘削ヘッド7を装着した掘削ロッド6を杭の構築位置の地面GLの真上に位置させる。
掘削ヘッド7を掘削ロッド6に装着するに当たっては、先ず、図10に示すように掘削刃アセンブリ7Aを展開した状態から、蓋体11のスリット孔11Aに第1の掘削刃12と第2の掘削刃13を差し込みながら折り畳んで掘削ヘッド7を組み立てる。この際、蓋体11は、第1の掘削刃12の係合段部12Aと第2の掘削刃13の係合段部13Aが蓋体11に係合するため、掘削刃アセンブリ7Aと一体に結合される。
さらに、図2に示すように、掘削ロッド6の下端に蓋体11の環状縁部11Bを嵌合させてから僅かに蓋体11を回動して、掘削刃結合枠14の一対の係合部22A、22Bと掘削ロッド6内周面の一対の係合部23A、23Bどうしを係合させて、掘削ロッド6に掘削ヘッド7を組み付ける。
この際、図2において、下端がリフトアーム15に係着してあるワイヤ18の上端は、図13(a)に示すように、掘削ロッド6側の端末係止部材26に係着しておく。なお、ワイヤ18は、掘削ロッド6への掘削ヘッド7の組み付け作業に必要な長さだけ、掘削ロッド6内を弛みを持たせて通してある。
次に、図13(b)に示すように、掘削ロッド6を正方向(図12における矢印Aの向き)に回転駆動しながら下降移動させ、掘削ヘッド7の第1の掘削刃12と第2の掘削刃13によって、地面GLに杭孔を掘進していく。
こうして、目的の深さまで杭孔を掘削したら、掘削ロッド6の回転と下降移動を停止させた後、掘削ロッド6を僅かに反転させて、前述した掘削部結合枠14の係合部22A、22Bと掘削ロッド6の係合部23A、23B間の係合を解除する。
次に、図13(c)に示すように、掘削ロッド6の連結部から上方部分を取り外す。なお、図示は省略しているが、前記連結部は、ワイヤ18の上端端末が係着されている、端末係止部材26のすぐ上の位置に設けられている。
次に、図14(a)のように、地面GLから一部突出している掘削ロッド6の切り離した下方部分の上端開口部から、杭材料C(生コンクリート等)を投入して、前記杭材料Cを地面GLの高さか、それよりやや高い位置まで掘削ロッド6の中に充填する。
その後、図14(b)に示すように、掘削ロッド6の一対の軸受部材25A、25B間に、リール24を取り付け、端末係止部材26に係止されていた、ワイヤ18上端の端末部を外して前記リール24側に着け換える。
次いで、図14(c)に示すように、工具Tを用いてリール24を回転し、ワイヤ18を巻き上げていく。この動作により、掘削刃アセンブリ7Aは、前述した図10に示す状態に伸展して蓋体11から外れ、掘削ロッド6内に充填された掘削ロッド6の内部を通って上方へ引き上げられる。
この際、蓋体11の上面には、掘削ロッド6内に充填されている杭材料Cの圧力が作用しているため、土圧で地中から滲出した泥水等が、掘削刃アセンブリ7Aが当該蓋体11から外れた後にスリット孔11A(図3、図4参照)から掘削ロッド6内へ浸入することはない。
なお、前記工具Tは、先端部が図2に示す軸24Aの角孔24Bに適合する角形断面に形成されていて、同図に示す掘削ロッド6側面の工具差込孔6Bから先端部を差し込んで軸24Aを回転できるものであればよく、工具Tには市販のソケットレンチ等を利用してもよい。
こうして、掘削刃アセンブリ7Aを杭材料Cの表面近くまで引き上げたら、図15(a)のように、ワイヤ18の下端端末の近くにフロート27を連結する。このフロート27は、杭材料Cに浮かんで、その浮力で掘削刃アセンブリ7Aを掘削ロッド6内の杭材料C中に吊持する。
フロート27をワイヤ18に連結した後、工具Tは取り外して掘削ロッド6の連結部から上方部分を再び連結し、図15(b)に示すように掘削ロッド6を回転させながら上昇させていく。
そうすると、掘削ロッド6の下端に嵌合していた蓋体11は、杭材料Cの重量によって掘削ロッド6から外れて杭孔底部に残り、掘削ロッド6内の杭材料Cは、上昇する掘削ロッド6の下端開口部から杭孔内へ放出されていく。
この過程において、フロート27は、地面GLの高さ付近にある杭材料Cの表面に浮かんでいるため、掘削ロッド6とともに上昇するリール24からは、ワイヤ18が繰り出されていく。
こうして、掘削ロッド6の下端が地面GLまで上昇した時点で、掘削ロッド6内の杭材料Cは全て杭孔内に充填されるが、掘削ロッド6はその後もさらに地上の所定の高さまで上昇させる。
この過程で、ワイヤ18がリール24から解けきると、その後は、フロート27は杭材料Cの表面から上方に離脱し、図15(c)のように、フロート27と掘削刃アセンブリ7Aが、掘削ロッド6の下方にワイヤ18で吊り下げられた状態となる。
こうして、掘削刃アセンブリ7Aが杭材料Cの中から完全に引き上げられて、現場造成杭の構築作業が完了する。なお、杭孔に充填された杭材料Cが不足している場合には、掘削刃アセンブリ7Aを引き上げた後に杭材料Cを補充して調整する。
また、現場造成杭の構築作業を続けて行う場合には、フロート27をワイヤ18の下端部から取り外し、掘削刃アセンブリ7Aを図13(a)のように、新たな蓋体11と組み合わせて掘削ヘッド7を組み立て、前述した各工程と同様な作業を繰り返す。
なお、現場造成杭の構築作業を続けて行う場合には、掘削ロッド6内にリール24は取り付けたままで良いが、図14(a)のように、掘削ロッド6内に杭材料Cを投入する際は、リール24を一旦取り外し、ワイヤ18の上端端末は、端末係止部材26側に係着して杭材料Cの投入作業を行う。
前述した実施形態のものにおいては、図14(a)のように、掘削ロッド6内に杭材料Cを投入・充填した後、端末係止部材26に係止されていた、ワイヤ18上端の端末部を外してリール24側に着け換えているが、本発明の現場造成杭の構築方法は、これに限定するものではなく、リール24や前述したフロート27を使用しない方法も可能である。
すなわち、図14(a)のように、掘削ロッド6内に杭材料を充填後、ワイヤ18の上端は端末係止部材26に係止したまま、ワイヤ18の上端部を所定長さだけ、手で直接引き上げて掘削刃アセンブリ7Aと蓋体11との結合を解除し、図10のように伸展された掘削刃アセンブリ7A全体を、掘削ロッド6の内側に退避させてから、蓋体11の上面に載置する。
次いで、図15(b)と同様に、掘削ロッド6の連結部の上方部分を再び連結し、さらに、図15(b)及び図15(c)のように、掘削ロッド6を回転させながら上昇させて、杭孔内に杭材料Cを放出・充填した後、掘削刃アセンブリ7Aを地上に回収するようにしてもよい。
また、前述した実施形態のものにおいては、図2に示すように、リフトアーム15に係着する可撓性条体に鋼製のワイヤ18を用いているが、可撓性条体はこれに限定するものではなく、必要な強度や耐久性を備えた樹脂製ロープ等で代用してもよい。
また、前述した実施形態のものにおいては、リフトアーム15に左右一対形成されている係合片15Bのそれぞれに鉤部15Dを設け、これらの鉤部15Dを掘削刃結合枠14を左右両側に貫通して固定した係止ピン21(係止部材)の両端部と係合するようにしているが、リフトアーム15と掘削刃結合枠14間の係合構造は、本実施形態のものに限定するものではなく、リフトアームの回動で掘削刃結合枠との係脱動作が可能な構造であればよい。
本発明の現場造成杭の構築装置および現場造成杭の構築方法は、小規模住宅等の基礎杭となる小径の現場造成杭の構築に特に有効に利用することができる。
1 構築装置
2 作業車
2A クローラ
3 アーム
4 ガイド柱
5 駆動ヘッド
5A 駆動軸
6 掘削ロッド
6A 連結部
6B 工具差込孔
7 掘削ヘッド
7A 掘削刃アセンブリ
8A、8B ガイドシーブ
9 昇降チェーン
10 被駆動軸
11 蓋体
11A スリット孔
11B 環状縁部
12 第1掘削刃
12A 係合段部
13 第2掘削刃
13A 係合段部
13B 軸孔
13C リフトアーム連結部
13D 軸孔
13E ボス部
14 掘削刃結合枠
14A 溝
14B 軸孔
15 リフトアーム
15A 連結片
15B 係合片
15C 軸孔
15D 鉤部
16、17 軸ピン
18 ワイヤ(可撓性条体)
19 連結金具
20 連結ピン
21 係止ピン(係止部材)
22A、22B 係合部
23A、23B 係合部
24 リール
24A 軸
24B 工具係合孔
24C 鍔部
25A、25B 軸受部材
26 端末係止部材
27 フロート
2 作業車
2A クローラ
3 アーム
4 ガイド柱
5 駆動ヘッド
5A 駆動軸
6 掘削ロッド
6A 連結部
6B 工具差込孔
7 掘削ヘッド
7A 掘削刃アセンブリ
8A、8B ガイドシーブ
9 昇降チェーン
10 被駆動軸
11 蓋体
11A スリット孔
11B 環状縁部
12 第1掘削刃
12A 係合段部
13 第2掘削刃
13A 係合段部
13B 軸孔
13C リフトアーム連結部
13D 軸孔
13E ボス部
14 掘削刃結合枠
14A 溝
14B 軸孔
15 リフトアーム
15A 連結片
15B 係合片
15C 軸孔
15D 鉤部
16、17 軸ピン
18 ワイヤ(可撓性条体)
19 連結金具
20 連結ピン
21 係止ピン(係止部材)
22A、22B 係合部
23A、23B 係合部
24 リール
24A 軸
24B 工具係合孔
24C 鍔部
25A、25B 軸受部材
26 端末係止部材
27 フロート
Claims (4)
- 作業車のガイド柱に上下動可能に支持される駆動ヘッドと、
前記駆動ヘッドに上端が支持されて回転駆動される中空円筒状の掘削ロッドと、
前記掘削ロッドの下端に着脱自在に装着される掘削ヘッドとを備えた現場造成杭の構築装置であって、
前記掘削ヘッドは、
掘削刃アセンブリと、掘削ロッドの内周面を直径方向に横断する長さのスリット孔を有するとともに、上面外周部に当該掘削ロッドの下端開口部外周面に着脱自在に嵌合する環状縁部を有する円形の蓋体から構成され、
前記掘削刃アセンブリは、
前記スリット孔から蓋体下方に突出する部分が、当該蓋体の中心軸線に対して左右対称に配置され、それぞれ、当該スリット孔の直径方向両側の端から張り出して蓋体下面に当接する水平な係合段部を有する、ヒレ状の第1掘削刃及び第2掘削刃と、
前記第1掘削刃と一体に連結され、掘削ロッド内で、蓋体上面に長手方向を前記スリット孔と平行に配置されて、第2掘削刃をその上縁部の係合段部近傍位置で、垂直面内で回動自在に軸支する掘削刃結合枠と、
長手方向の一方の端部が、掘削ロッド内に配置される可撓性条体の下端と連結され、他方の端部が、第2掘削刃の上縁部の係合段部側と反対側に形成されたリフトアーム連結部と、垂直面内で回動自在に軸着されたリフトアームから構成され、
前記リフトアームは、掘削刃結合枠上面に水平に倒伏した姿勢において、当該掘削刃結合枠に設けられた係止部材と係合して第2掘削刃を掘削刃結合枠に対して固定する鉤部を有し、
前記掘削刃結合枠は、その長手方向の一端部の一方の側面と他端部の他方の側面に、掘削ロッドの内周面に設けられた一対の係合部とそれぞれ、掘削時の掘削ロッドの回転の向きで係合して、当該掘削ロッドに対する相対回転と下方への抜け出しを阻止する一対の係合部を有し、
杭孔掘削後、掘削ロッドを僅かに逆転させて、前記掘削刃結合枠側の一対の係合部と、掘削ロッド側の一対の係合部どうしの係合を解除し、可撓性条体を引き上げることにより、リフトアームの鉤部と掘削刃結合枠の係止部材との係合が解除され、掘削刃アセンブリが杭孔底部で蓋体から上方に分離されることを特徴とする現場造成杭の構築装置。 - 掘削ロッドの上端もしくは途中位置に設けられた連結部近傍の下方内側に、可撓性条体を巻き上げるリールの軸を着脱自在に支持する軸受部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の現場造成杭の構築装置。
- 請求項1又は2に記載された現場造成杭の構築装置を用いて現場造成杭を構築する方法であって、
蓋体のスリット孔に第1掘削刃及び第2掘削刃を差し込み、蓋体と掘削刃アセンブリを結合して掘削ヘッドを組み立てるとともに、下端がリフトアームに連結された可撓性条体を掘削ロッドの内側を通してその上端を、前記掘削ロッドの上端もしくは途中箇所に設けられた連結部近傍の下方内側の所定位置に係着し、前記リフトアームの鉤部を掘削刃結合枠の係止部材と係合させた状態で、直立させた掘削ロッドの下端開口部に掘削ヘッドを装着する第1の工程と、
掘削ロッドを掘削方向に回転させながら地中を下降させて、目的の深度まで杭孔を掘削した後、掘削ロッドを僅かに逆転させて、掘削刃アセンブリの掘削刃結合枠側の一対の係合部と、掘削ロッド側の一対の係合部どうしの係合を解除する第2の工程と、
掘削ロッドの地面近傍位置で地上に露出している掘削ロッドの上端もしくは途中箇所に設けられた連結部から上方部分を切り離し、その開口部から当該連結部下方の掘削ロッド内に杭材料を充填する第3の工程と、
前記掘削ロッド内の可撓性条体を引き上げて掘削刃アセンブリを蓋体から分離し、掘削ロッド内に退避させる第4の工程と、
前記掘削ロッド上端の連結部に前記上方部分を連結し、掘削ロッドを回転させながら上昇させることにより、当該掘削ロッドの下端開口部から蓋体を分離して杭孔底部に残し、前記杭孔内に掘削ロッド内の杭材料を放出して充填する第5の工程と、
杭孔内への杭材料の充填が完了後、掘削ロッドを続けて地上の所定の高さまで上昇させることにより、可撓性条体を介して掘削刃アセンブリを杭孔の杭材料の中から地上に引き上げて回収する第6の工程を含むことを特徴とする現場造成杭の構築方法。 - 第4の工程は、掘削ロッドの連結部近傍の下方内側に、リールを回転自在に取り付け、
可撓性条体の上端を前記リールに係着して巻き上げることにより行うとともに、掘削刃アセンブリのリフトアームと連結されている前記可撓性条体の下端近傍位置にフロートを取り付け、前記フロートを掘削ロッド内に充填されている杭材料に浮かべてその浮力で掘削刃アセンブリを当該掘削ロッド内に支持する工程を含むことを特徴とする請求項3に記載の現場造成杭の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013145080A JP2015017418A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 現場造成杭の構築装置および現場造成杭の構築方法 |
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JP2013145080A JP2015017418A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 現場造成杭の構築装置および現場造成杭の構築方法 |
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CN105970954A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-09-28 | 中国水利水电第十三工程局有限公司 | 挤密砂石桩静压桩管及静压成桩施工方法 |
-
2013
- 2013-07-11 JP JP2013145080A patent/JP2015017418A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105970954A (zh) * | 2016-07-08 | 2016-09-28 | 中国水利水电第十三工程局有限公司 | 挤密砂石桩静压桩管及静压成桩施工方法 |
CN105970954B (zh) * | 2016-07-08 | 2019-02-22 | 中国水利水电第十三工程局有限公司 | 挤密砂石桩静压桩管及静压成桩施工方法 |
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