JP2016132909A - 現場造成杭の構築装置および現場造成杭の構築方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 掘削ヘッドのセッティング作業が容易で且つ現場造成杭の構築工事のコストを低減できる現場造成杭の構築装置を提供するとともに、前記装置を用いた高品質な現場造成杭の構築方法を提供する。
【解決手段】 掘削ヘッド7が、鋼管6の下端部内周面を直径方向に横断して両端を前記内周面に固定されて下端面から垂直に突出する板状の掘削刃11と、その両側に形成される鋼管6下端の平面視略半月形の開口部hをそれぞれ塞ぐ、一対の底板12から構成されている。これらの底板12は、鋼管6が地面を掘削して杭孔を形成した後、鋼管6を上昇させる際にその下端から分離する。その後、鋼管6は前記開口部hから杭孔内に高圧空気で加圧された杭材料を放出しながら地中を上昇して杭孔内に杭を打設する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、地中に現場で造成して建造物を支持する現場造成杭の構築装置と、その装置を用いた現場造成杭の構築方法に関する。
従来、小規模住宅の基礎杭等の現場造成杭を打設する場合には、例えば、特許文献1に記載されているような、掘削刃を有する掘削ヘッド(底板)を取り付けた鋼管を地中の目的の深さまで掘進して杭孔を形成し、次いで前記鋼管内に生コンクリートやモルタル等の杭材料を投入して充填後、掘削ヘッドを分離して杭孔底部に残したまま鋼管を上昇させながら杭孔内に杭材料を放出して固化させる方法が用いられている。
しかしながら、前述したような従来の現場造成杭の構築方法においては、造成する杭の本数分だけ掘削ヘッドを多数消耗部品として用意する必要があり、杭の本数が多くなると、工事コストが高くなる問題があった。
そこで、このような問題を解決するために、特許文献2において、複数に分割可能な部分を合体させた掘削ヘッドを鋼管(掘削ロッド)先端に装着して地面を掘削し、形成した杭孔内に杭材料を流し込んだ後、鋼管を上昇させる際に、掘削ヘッドが各部分に分解され、これらの部分がそれぞれワイヤで吊られて、杭材料が満たされた杭孔の中を通って地上に回収されるようにした提案がなされている。
特開2005−133289号公報 特開2013−91902号公報
前述した特許文献2に記載されている発明は、掘削ヘッドを回収して再度使用することが可能であるため、特に、現場造成杭の打設本数が多い場合には、工事コストの低減に極めて効果的である。
しかしながら、前記特許文献2に記載されている発明においては、掘削ヘッドが合体・分離可能な複数の分割体からなり、これらの分割体を合体させたときに、鋼管の下端開口部に回転が規制された状態で嵌合される蓋体と、その下面に突設する掘削刃が構成される構造であり、また、それぞれの分割体がワイヤで鋼管側に連結されているため、鋼管下端への組み付けに時間がかかるとともに、各分割体の形状が複雑で高い加工精度が必要であるため、掘削ヘッド等の装置の製造コストが高くなる問題があった。
また、従来の現場造成杭の構築方法においては、鋼管で掘削した杭孔内に造成される杭の外周面に周囲から加わる土圧の作用で、杭の外径が減少する問題があった。
そこで、本発明は、前述したような従来技術における問題を解消し、掘削ヘッドのセッティング作業が容易で且つ現場造成杭の構築工事のコストを低減できる現場造成杭の構築装置を提供するとともに、前記装置を用いた高品質な現場造成杭の構築方法を提供することを目的とする。
前記目的のために提供される本発明の現場造成杭の構築装置は、作業車のガイド柱に上下動可能に支持される駆動ヘッドと、前記駆動ヘッドに上端が支持されて回転駆動される鋼管と、前記鋼管の下端に装着される掘削ヘッドとを備えたものであって、その第1のものは、掘削ヘッドが、鋼管の下端部内周面を直径方向に横断して両端を前記内周面に固定され、当該鋼管の下端面から垂直に突出する板状の掘削刃と、前記掘削刃の両側に形成される鋼管下端の平面視略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ一対の底板から構成され、これらの底板は、鋼管の下方へ分離可能に前記それぞれの開口部へ嵌合されることを特徴としている。
また、その第2のものは、掘削ヘッドが、鋼管の下端部内周面を直径方向に横断して両端を前記内周面に固定され、当該鋼管の下端面から垂直に突出する板状の掘削刃と、前記掘削刃の両側に形成される鋼管下端の略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ一対の底板から構成され、これらの底板は、それぞれが隣接する掘削刃の側面に対して前記直径方向に平行な軸回りに回動自在に枢着され、鋼管下方への回動により、前記それぞれの開口部が開放されることを特徴としている。
また、本発明の現場造成杭の構築方法の第1のものは、前記現場造成杭の構築装置の第1のものを用いて現場造成杭を構築する方法であって、鋼管の下端開口部を地面に近接させて前記開口部を底板で閉じる第1の工程と、鋼管を回転させながら地中を下降させて、鋼管下端の掘削刃で目的の深度まで杭孔を掘削する第2の工程と、前記深度で停止させた鋼管内に、上方から必要量の杭材料を充填する第3の工程と、鋼管内に杭材料の上方から高圧空気を導入して当該杭材料を加圧しつつ当該鋼管を回転させながら上昇させることにより、前記開口部から底板を分離させるとともに、当該開口部から杭孔内に鋼管内の杭材料を放出して地中に杭を造成する第4の工程を含むことを特徴としている。
また、本発明の現場造成杭の構築方法の第2のものは、前記現場造成杭の構築装置の第2のものを用いて現場造成杭を構築する方法であって、鋼管の下端開口部を地面に近接させて前記開口部を底板で閉じる第1の工程と、鋼管を回転させながら地中を下降させて、鋼管下端の掘削刃で目的の深度まで杭孔を掘削する第2の工程と、前記深度で停止させた鋼管内に、上方から必要量の杭材料を充填する第3の工程と、鋼管内に杭材料の上方から高圧空気を導入して当該杭材料を加圧しつつ当該鋼管を回転させながら上昇させることにより、前記開口部を閉じていた底板を下方に回動させて開くとともに、当該開口部から杭孔内に鋼管内の杭材料を放出して地中に杭を造成する第4の工程を含むことを特徴としている。
請求項1に記載された発明に係る現場造成杭の構築装置によれば、掘削ヘッドが、鋼管下端に固定された板状の掘削刃と、当該掘削刃の両側に形成される鋼管下端の平面視略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ、一対の底板から構成されている簡単な構造あるため、掘削ヘッドの製造コストを安くできる。
また、掘削ヘッドのセッティングは、鋼管の下方から前記開口部にそれぞれ底板を嵌合するだけで済むため簡単に行うことができる。また、杭の打設時には、比較的高価な掘削刃が鋼管とともに地上に引き上げられて、何度も再利用が可能であるため、工事コストの削減を図ることができる。
請求項2に記載された発明に係る現場造成杭の構築装置によれば、掘削ヘッドが、鋼管下端に固定された板状の掘削刃と、前記掘削刃の両側面に回動自在に枢着されて、当該掘削刃の両側に形成される鋼管下端の平面視略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ、一対の底板から構成されている簡単な構造であるため、掘削ヘッドの製造コストを安くできる。
また、掘削ヘッドのセッティングは、一対の底板をそれぞれ上方に回動してそれぞれ対応する開口部を塞ぐだけで済むため極めて簡単であるとともに、これらの底板を紛失するおそれもない。
また、これらの底板は、杭の打設後に掘削刃とともに地上に回収され、消耗部品とならないため、現場造成杭の打設本数が多い場合には、工事コストの削減効果に大きく寄与することができる。
請求項3に記載された発明に係る現場造成杭の構築方法によれば、前記請求項1の発明の効果に起因して、工事の作業効率の向上と工事コストの削減を図ることができるとともに、杭孔内へ鋼管内の杭材料を放出して杭を造成する際に、高圧空気で杭材料を加圧することで、土圧による杭の外径の減少を防止することができ、杭の品質を高めることができる。
請求項4に記載された発明に係る現場造成杭の構築方法によれば、前記請求項2の発明の効果に起因して、工事の作業効率の向上と工事コストの削減を図ることができるとともに、杭孔内へ鋼管内の杭材料を放出して杭を造成する際に、高圧空気で杭材料を加圧することで、土圧による杭の外径の減少を防止することができ、杭の品質を高めることができる。
本発明の1実施形態における、現場造成杭の構築装置を装着した作業車の側面図である。 本発明の1実施形態における、鋼管下端に装着した掘削ヘッドの斜視図である。 本発明の1実施形態における、鋼管下端から底板を外した状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態における、鋼管下端部に装着した掘削ヘッドの、掘削刃の横断方向から見た縦断面図である。 本発明の1実施形態における、鋼管下端部に装着した掘削ヘッドの、掘削刃の側面方向から見た縦断面図である。 本発明の1実施形態における、掘削ヘッドの分解斜視図である。 本発明の現場造成杭の構築方法における各工程の前半部分を説明する図である。 本発明の現場造成杭の構築方法における各工程の後半部分を説明する図である。 本発明の別の実施形態における、鋼管の下端に装着した掘削ヘッドの斜視図である。 本発明の別の実施形態における、鋼管の下端の底板を開いた状態を示す斜視図である。 本発明の別の実施形態における、鋼管下端部に装着した掘削ヘッドの、掘削刃の横断方向から見た縦断面図である。 本発明の別の実施形態における、鋼管下端部に装着した掘削ヘッドの、掘削刃の側面方向から見た縦断面図である。 本発明の別の実施形態における、掘削ヘッドを下方から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の1実施形態における現場造成杭の構築装置を装着した作業車の側面図であって、同図に示すように、本発明の構築装置1は、作業車2にアーム3を介して支持されているガイド柱4に対して上下動可能に支持される駆動ヘッド5、前記駆動ヘッド5に上端が支持されて回転駆動される、鋼管6、及び、前記鋼管6の下端開口部に装着される掘削ヘッド7から構成されている。
作業車2は、クローラ2Aで走行移動が可能で、作業内容に応じて、アースオーガ等の様々な作業装置を取り付けて使用可能な車両である。ガイド支柱4には、その上下の端部に一対のガイドシーブ8A、8Bが設けられており、これらのガイドシーブ8A、8B間に昇降チェーン9が掛け渡されている。
前記昇降チェーン9には駆動ヘッド5が連結されていて、当該昇降チェーン9を図示しない駆動手段で駆動することによって、駆動ヘッド5がガイド柱4に沿って昇降移動する構造になっている。
駆動ヘッド5の下面には、正逆両方向に回転可能な駆動軸5Aが下方に突出して設けられている。前記駆動軸5Aは、鋼管6の上端に連結部6Aを介して設けられている被駆動軸10と切り離し可能に連結されていて、駆動軸5Aが回転駆動されると、被駆動軸10と鋼管6は、一体となって回転されるようになっている。
鋼管6には、その長手方向の複数箇所にも連結部が設けられていて、必要に応じてこれらの連結部でその上下の部分が切り離し可能に構成されている。また、図示していないが、鋼管6の上部には、当該鋼管6内に生コンクリートやモルタル等の杭材料を投入する充填口と、外部に設置されたエアコンプレッサから高圧空気を導入する給気口が設けられている。
鋼管6の下端に装着される掘削ヘッド7は、図2に示すように、掘削刃11と一対の底板12から構成されている。これらの底板12は同一形状であり、図3に示すように鋼管6の下方へ分離可能になっている。なお、本実施形態のものにおいては、掘削刃11及び一対の底板12の素材は鋼鉄製である。
掘削刃11は平板状に形成されていて、その下方部分は、鋼管6の下端から垂直に突出しており、またその上方部分は、鋼管6の内側に嵌入してその直径方向に横断して両端が当該鋼管の内周面に溶接固定されている。
図6に示すように、掘削刃11には前記直径方向両側の垂直な端面の途中位置にそれぞれ、段部11aが形成されていて、当該段部11aより上方部分の前記直径方向の幅は、鋼管6の内径に適合させてあり、また当該段部11aより下方部分の幅は、鋼管6の外径に適合させてある。
また、掘削刃11の下端には、杭孔掘削時の掘削抵抗を減らすとともに、鋼管6の掘進時の直進安定性を高めるために、山形の切欠部11bが形成されている。なお、前記切欠部11bを形成する代わりに、掘削刃11の下方部分を、鋼管6の下端外周側から中央に向けて、下方に山形に突出する側面形状としてもよい。
また、鋼管6に対する掘削刃11の取付精度と取付強度を高めるため、掘削刃11の前記段部11aより上方の鋼管6内に嵌入する部分の両端面は、鋼管6の内周面に適合する円筒状曲面とすることが望ましい。
前記一対の底板12は、鋼管6下端の掘削刃11の両側に形成される、平面視略半月形の開口部h(図3参照)に適合する平面視略半月形の外周輪郭を有している。図6に示すように、これらの底板12は、鋼管6の下端開口部の内周面に適合する半径で形成されている小径外周部12aと、当該鋼管6の外周面に適合する半径で形成されている大径外周部12bを上下二段に有している。
これらの底板12は、図2のように、掘削刃11の両側面11cにそれぞれの直線状の端面12cを当接させて鋼管6の下端内周面に小径外周部12aを嵌入して装着した状態で、大径外周部12bが鋼管6の外周面と整合するようになっている。
次に、前述したように構成されている構築装置1を用いて現場造成杭を構築する方法について説明する。現場造成杭の構築に当たっては、図1に示す、構築装置1を装着した作業車2を現場造成杭を構築する現場に移動させ、鋼管6を杭の構築位置の地面GLの真上に移動させる。
次いで、図7(a)に示すように、鋼管6の下端を地面GL付近まで下降させて、掘削刃11の両側に形成されている開口部のそれぞれに底板12を下方から装着してこれらを塞ぎ、掘削ヘッド7として組み立てる。なお、これらの底板12は鋼管6には固定されていないが、地面GLの上に置くことで、前記開口部に嵌入された状態に保持される。
次に、同図(b)に示すように、鋼管6を回転駆動しながら下降移動させ、鋼管6の下端に固定されている掘削刃11によって、地中に杭孔を掘進していく。この際、一対の底板12はそれぞれの下面に作用する土圧によって、鋼管6の下端に押し付けられているため、鋼管6の下端から外れることはない。
こうして、同図(c)に示すように、鋼管6で目的の深度まで杭孔を掘削したら、鋼管6の回転と下降移動を停止させ、次いで図8(a)に示すように、鋼管6内に上方から杭材料C(生コンクリート等)を充填する。
前記杭材料Cは、同図(b)に示すように、地面GLの高さかそれよりもやや高い位置まで充填し、次いで鋼管6内の杭材料Cの上方の空間内に、外部に設置した図示しないエアコンプレッサから高圧空気を導入して鋼管6内の圧力を上昇させる。
次いで、同図(c)に示すように、鋼管6を回転させながら掘削された杭孔内を上昇させる。この際、鋼管6の下端に装着されていた底板12は鋼管6内の杭材料Cから受ける圧力によって下方に分離して杭孔底部に残される。
これと同時に、鋼管6内に充填されている杭材料Cは、図3に示す鋼管6下端の一対の略半月形の開口部hから放出されて杭孔内に充填されていく。この際、鋼管6が上昇して抜けたあとの杭孔内周面には、周囲から土圧が作用しているが、鋼管6内に導入されている高圧空気の圧力Pが杭材料Cの上面に加わって杭材料内の圧力が高められているため、杭孔内に打設される杭材料の外径が土圧で周囲から押されて細くなることが防止される。
こうして、最終的には、図8(d)に示すように、鋼管6は地面GLから地上に引き上げられ、その後、杭孔内で杭材料を固化するすることにより杭の打設が完了する。
なお、掘削刃11の両側に配置される各底板12の上面と、掘削刃11の各側面11cの上方部分中央位置との間をそれぞれ、鋼管6の下部内側に格納可能な30cm〜50cm程度のワイヤロープで連結しておき、図8(c)の工程で鋼管6を上昇させる際に、鋼管6の下端から分離されたこれらの底板12を、前記ワイヤロープで掘削刃11から吊り下げで地上に回収し、再利用できるようにしてもよい。
次に、図9は、本発明の構築装置の別の実施形態における、鋼管の下端に装着した掘削ヘッドの斜視図であって、同図に示す実施形態は、先に説明した実施形態と掘削ヘッドの構造のみが相違しており、前者と共通している構成部分については、図中で共通の符号を用いている。
図9に示すように、この実施形態においては、掘削ヘッド7Aを構成している一対の底板12は、掘削刃11の両側面11cにそれぞれ蝶番13によって、鋼管6の直径方向に平行な軸回りに回動自在に枢着されていて、図10に示すように、鋼管6下方への回動により、掘削刃11の両側の開口部hが開放されるようにしてある。
図11は、鋼管6下端部に装着した掘削ヘッド7Aを、掘削刃11の横断方向から見た縦断面図、図12は、掘削刃11の側面方向から見た縦断面図、図13は掘削ヘッド7Aを下方から見た平面図であって、これらの図に示すように、蝶番13は、掘削刃11の両側の側面11cにそれぞれ2つずつ横に並べて配置され、それぞれ隣り合う側面11cと底板12の下面12d間を連結している。
なお、掘削刃11と底板12のそれぞれに対する蝶番13の固定は、溶接も可能であるが、掘削刃11や鋼管6下端の清掃や蝶番13の不具合時の交換等を容易にするために、分解可能なボルト締結が望ましい。
本実施形態のものにおいては、図11に仮想線で示すように、掘削刃11の両側の底板12を下方へ回動して開く際に、各蝶番13の回動中心よりも鋼管6の下端面が高い位置にある。
そのため、図6に示す底板12の小径外周部12aの回動軌跡が鋼管6の下端内側周縁と干渉して底板12が開き難くなる。そこで、本実施形態のものにおいては、図示していないが、前記小径外周部12aの中央上縁部分の適宜範囲に面取りを施すことで前記干渉を回避している。
前述したように構成されている掘削ヘッド7Aの基本的な機能は先の実施形態における掘削ヘッド7と同様であるが、底板12が掘削刃11と蝶番13で連結されているため、前述した掘削ヘッド7と比較して、前述した図7(a)の工程における鋼管6下端の掘削ヘッド7のセッティングは、一対の底板12をそれぞれ上方に回動してそれぞれ対応する開口部を塞ぐだけでよいため極めて簡単であり、また、これらの底板12を紛失しないように別途保管する必要がない。
また、これらの底板12は、杭の打設後に掘削刃11とともに地上に回収され、消耗部品とならないため、現場造成杭の打設本数が多い場合には、工事コストの削減効果に大きく寄与することができる。
1 構築装置
2 作業車
2A クローラ
3 アーム
4 ガイド柱
5 駆動ヘッド
5A 駆動軸
6 鋼管
7、7A 掘削ヘッド
8A、8B ガイドシーブ
9 昇降チェーン
10 被駆動軸
11 掘削刃
11a 段部
11b 切欠部
11c 側面
12 底板
12a 小径外周部
12b 大径外周部
12c 端面
12d 下面
13 蝶番

Claims (4)

  1. 作業車のガイド柱に上下動可能に支持される駆動ヘッドと、
    前記駆動ヘッドに上端が支持されて回転駆動される鋼管と、
    前記鋼管の下端に装着される掘削ヘッドとを備えた現場造成杭の構築装置であって、
    前記掘削ヘッドは、鋼管の下端部内周面を直径方向に横断して両端を前記内周面に固定され、当該鋼管の下端面から垂直に突出する板状の掘削刃と、前記掘削刃の両側に形成される鋼管下端の平面視略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ一対の底板から構成され、これらの底板は、鋼管の下方へ分離可能に前記それぞれの開口部へ嵌合されることを特徴とする現場造成杭の構築装置。
  2. 作業車のガイド柱に上下動可能に支持される駆動ヘッドと、
    前記駆動ヘッドに上端が支持されて回転駆動される鋼管と、
    前記鋼管の下端に装着される掘削ヘッドとを備えた現場造成杭の構築装置であって、
    前記掘削ヘッドは、鋼管の下端部内周面を直径方向に横断して両端を前記内周面に固定され、当該鋼管の下端面から垂直に突出する板状の掘削刃と、前記掘削刃の両側に形成される鋼管下端の略半月形の開口部をそれぞれ塞ぐ一対の底板から構成され、
    これらの底板は、それぞれが隣接する掘削刃の側面に対して前記直径方向に平行な軸回りに回動自在に枢着され、鋼管下方への回動により、前記それぞれの開口部が開放されることを特徴とする現場造成杭の構築装置。
  3. 請求項1に記載された現場造成杭の構築装置を用いて現場造成杭を構築する方法であって、
    鋼管の下端開口部を地面に近接させて前記開口部を底板で閉じる第1の工程と、
    鋼管を回転させながら地中を下降させて、鋼管下端の掘削刃で目的の深度まで杭孔を掘削する第2の工程と、
    前記深度で停止させた鋼管内に、上方から必要量の杭材料を充填する第3の工程と、
    鋼管内に杭材料の上方から高圧空気を導入して当該杭材料を加圧しつつ当該鋼管を回転させながら上昇させることにより、前記開口部から底板を分離させるとともに、前記開口部から杭孔内に鋼管内の杭材料を放出して地中に杭を造成する第4の工程を含むことを特徴とする現場造成杭の構築方法。
  4. 請求項2に記載された現場造成杭の構築装置を用いて現場造成杭を構築する方法であって、
    鋼管の下端開口部を地面に近接させて前記開口部を底板で閉じる第1の工程と、
    鋼管を回転させながら地中を下降させて、鋼管下端の掘削刃で目的の深度まで杭孔を掘削する第2の工程と、
    前記深度で停止させた鋼管内に、上方から必要量の杭材料を充填する第3の工程と、
    鋼管内に杭材料の上方から高圧空気を導入して当該杭材料を加圧しつつ当該鋼管を回転させながら上昇させることにより、前記開口部を閉じていた底板を下方に回動させて開くとともに、当該開口部から杭孔内に鋼管内の杭材料を放出して地中に杭を造成する第4の工程を含むことを特徴とする現場造成杭の構築方法。
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