JP4667309B2 - 拡径掘削用バケット - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の基礎となる場所打ちコンクリート拡底杭の施工に用いる拡径掘削用バケットに関する。
近年、構造物の大型化、高層化に伴い、基礎杭には高い鉛直支持性能及び引抜抵抗性能が要求されており、大口径の拡底杭が用いられている。
拡底杭の施工には、鉛直方向に掘削された軸穴において、回転しながら軸半径方向に拡径して掘削を行う拡径掘削用バケットが用いられており、各種構成が開示されている。
ここで、鉛直方向に掘削された軸穴の面積と、拡径された拡底穴の面積との比で拡径率が定義されており、拡径掘削用バケットの性能を示すパラメータの一つとして用いられている。拡径率が大きいということは、大径の拡底穴を掘削するための軸穴の内径を小さくできるということを示している。
拡径掘削用バケットの第1例として、複数枚の拡底翼がドリルパイプの下端のフランジ部に枢着され、且つリンクを介してスライダに連結され、油圧シリンダがドリルパイプの軸方向に伸縮することによりスライダが昇降して拡底翼の開閉を行う拡底掘削機が開示されている。(例えば、特許文献1参照)
しかしながら、第1例の拡底掘削機においては、拡底翼がフランジ部を支点として開閉するため、拡径率を大きくするには拡底翼の長さを長くする必要があり、また、油圧シリンダの伸縮長さも長くする必要がある。このため、拡底掘削機の機械高さが高くなり、既往の掘削機本体に取付けることができない。
拡径掘削用バケットの第2例として、外筒と内筒内に油圧シリンダを設け、外筒と複数のカッターユニットを平行リンクで連結し、油圧シリンダの伸縮によってカッターユニットを放射方向に移動させて拡径する分割バケット型回転掘削装置が開示されている。(例えば、特許文献2参照)
しかしながら、第2例の分割バケット型回転掘削装置においては、油圧シリンダが外筒と内筒内にあり、外筒及び内筒の軸方向にシリンダが伸びる構成のため、拡径率を大きくするには、軸方向のシリンダの伸縮量を大きくする必要がある。このため、拡底掘削機の機械高さが高くなり、既往の掘削機本体に取付けることができない。
拡径掘削用バケットの第3例として、外方に拡縮可能な斜面部拡幅ブレードと、回転中心軸であるシャフトの中間に固定したブラケットとを油圧シリンダで直結し、油圧シリンダの伸縮により斜面部拡幅ブレードを開閉して拡径掘削を行う先端拡幅用掘削機が開示されている。(例えば、特許文献3参照)
しかしながら、第3例の先端拡幅用掘削機においては、油圧シリンダが固定されたブラケットに直結されているため、斜面部拡幅ブレードの拡径率を大きくするには、シリンダの伸縮量を大きくする必要がある。このため、拡底掘削機の機械高さが高くなり、既往の掘削機本体に取付けることができない。
特開昭63−184612 特開昭60−242292 特開平3−47394
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、高拡径率で機械高さを低くできる拡径掘削用バケットを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、掘削機本体に懸架され回転する回転軸の外周側に設けられ、前記回転軸と一体回転するとともに前記回転軸の軸方向に移動可能な支持体と、一端が前記支持体に回転可能に連結され、他端が孔壁を掘削する拡翼部に回転可能に連結されたリンク部材と、一端が前記リンク部材に回転可能に連結され、他端が前記回転軸の下端部に回転可能に連結された支持リンク部材と、前記リンク部材に固定された伝達部材と、前記伝達部材の前記支持リンク部材の連結箇所より前記支持体側で、ロッドが回転可能に連結され、前記ロッドが伸縮自在に収容されたシリンダ部が支持体に揺動可能に連結されたシリンダと、を備え、前記ロッドの伸長状態で、前記支持体が前記回転軸の下端部より上方へ移動し、前記リンク部材と前記支持リンク部材が前記回転軸側へ倒れることを特徴としている。
上記構成によれば、上下に移動する支持体にシリンダのシリンダ部が揺動可能に設けられており、ロッドの伸縮によって回転する伝達部材と支持リンク部材の回転量が、リンク部材と支持リンク部材で構成されたリンク機構で増幅して支持体の上下方向の移動量に変換されるため、ロッドの伸縮量以上に支持体を大きく移動させることができる。このため、拡径率が大きくなり、シリンダを回転軸に沿って設けたものに比べて掘削機本体の先端部を地上面に引き上げるための機械高さを小さくすることができる。
また、ロッドが長く伸びることによりリンク部材の移動量を十分確保できるので、拡翼部を閉じたときのバケットの径が小さくても、大きな拡径穴を掘削することができ、穴の軸部の径を小さくすることができる。これにより、排土量、安定液の使用量、及びコンクリートの使用量を低減することができる。
請求項2に記載の発明は、前記シリンダが伸びるときに、前記支持体が前記回転軸の下端部より上方へ移動することを特徴としている。
上記構成によれば、土砂を掻き集めるため、拡翼部が拡径するときよりも縮径するときの方が大きな力を必要とするが、シリンダが伸びるときに、支持体が回転軸の下端部より上方へ移動し、リンク部材に連結された拡翼部が縮径するようになっており、また、シリンダは、伸びるときの方が縮むときよりも大きな出力となるので、シリンダの力を最大限に利用することができる。
請求項3に記載の発明は、前記シリンダが前記ロッドのストローク長を検知する検知センサを備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、ロッドのストローク長から拡翼部の拡径長が求められ、掘削中の拡径穴の拡径長が分かるので、所望の幅の拡径穴が得られる。
請求項4に記載の発明は、前記回転軸の外周から半径方向に突出した補助部材を前記回転軸に設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、回転軸中心位置が掘削した穴の中心位置からずれた場合、回転軸の外周から半径方向に突出した補助部材が掘削した穴と接触することにより反力を受け、回転軸中心位置が掘削した穴の中心位置に戻されるので、掘削される穴の径が必要以上に拡大されない。
請求項5に記載の発明は、前記回転軸の下端部に開閉可能に設けられ、縮径した拡翼部が形成する下部開口を塞ぐ蓋体を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、拡翼部に底が不要となるので、拡翼部の重量を減らしてシリンダへの負荷を低減することができる。また、蓋体が開放されることにより、拡翼部を広げなくても土砂を廃棄できる。
本発明は、上記構成としたので、拡径率を大きくし、機械高さを低くすることができる。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1及び図3に示すように、掘削機27は、クレーン28と、旋回装置30と、位置決めアーム32とにより構成されている。
クレーン28は、ケリーバ12を吊り下げ、矢印UP、DOWN方向に昇降させる。また、クレーン28から張り出した位置決めアーム32の先端に、旋回装置30が取付けられている。
旋回装置30は、ケリーバ12をグリップして矢印Rの方向に旋回させる。
ケリーバ12の下端部には、拡径バケット10の固定ポスト36の上端部に設けられた連結ブラケット14が、ピンで連結されている。
この拡径バケット10は、縮径された状態で、予め、他の掘削手段を用いて地盤25を鉛直方向に掘削して形成された軸部22の底部へ挿入される。軸部22には、ベントナイト等の安定液Lが図示しない補給管から注入されており、孔壁の倒壊を防止している。
次に、拡径バケット10について説明する。
図2及び図3は、拡径バケット10の縮径時又は拡径時における側面図及び底面図である。なお、左右対称であるので、装置構成が理解し易いように、紙面の手前側及び奥側の構造部品の図示を省略している。
図2及び図3に示すように、固定ポスト36は、四角柱の柱である。
固定ポスト36の側面からそれぞれブラケット71が張出している。ブラケット71に形成された連結孔には、ピン70が挿入されている。
ピン70には、開閉リンク68の一端が回転可能に連結されている。開閉リンク68の他端は、ピン66で、下部アーム50の中央及び補助リンク63の下端へ回転可能に連結されている。
下部アーム50の一端部は、ピン46で昇降フレーム40に回転可能に連結されている。
昇降フレーム40は、固定ポスト36の外形よりも大きい内形を有する箱状の挿通部42と、挿通部42から固定ポスト36の側面と平行に張り出されたブラケット41とにより構成されている。
一方、下部アーム50の他端部は、ピン54でブラケット58に回転可能に連結されている。
ブラケット58の下部アーム50が連結された位置の上方には、ピン56で上部アーム52の一端部が回転可能に連結されている。また、上部アーム52の他端部は、ピン48で昇降フレーム40に回転可能に連結され、下部アーム50と上部アーム52は平行リンクとなっている。
上部アーム52の中央には、ピン64で補助リンク63の上端が回転可能に連結されている。
また、上部アーム52及び下部アーム50がピン46、ピン48を中心に回転することにより、昇降フレーム40は、固定ポスト36の外周に沿って軸方向に移動可能となっている。
このようにして、開閉リンク68、上部アーム52、下部アーム50、及び補助リンク63により、リンク機構が形成されている。
一方、ブラケット58の外面には、拡翼16が溶接等により固定されており、下部アーム50及び上部アーム52の回転動作により拡翼16が拡縮するようになっている。
図3bに示すように、拡翼16は、ベース97と、側面壁98と、掘削ビット99とにより構成されている。
ベース97は、ブラケット58と同様の材質からなり、ブラケット58と略直角方向に溶接により固定されている。側面壁98は、中空円筒を軸方向に4分割した形状で、ベース97の一端部に溶接により固定されている。
掘削ビット99は、ベース97の外方側面に上下方向に複数固定されている。また、掘削ビット99は、旋回装置30(図1参照)がケリーバ12(図1参照)を旋回させると、固定ポスト36と一体に旋回して、拡径量に応じて軸部22の内周壁を掘削する。
また、拡翼16は、縮径したときに4つの側面壁98が組合い、下部開口102が形成された略円筒となる。
ここで、昇降フレーム40の上部には、ブラケット44が設けられている。ブラケット44は、上方から見てコの字形状に形成されており、側面には挿通孔45を有している。
挿通孔45には、油圧シリンダ72のシリンダ本体74から突設された支持ピン76が軸支され、挿通孔45を支点として油圧シリンダ72が揺動可能となっている。
なお、ブラケット44は、対面して一対設けられており、挿通孔45から支持ピン76が抜けないように保持している。
油圧シリンダ72のシリンダ本体74には、油を供給するためのチューブ88が接続されている。ピストンとシリンダ本体74の間に油圧をかけることで、ピストンロッド80が伸縮する構成である。
また、油圧シリンダ72の内部には、ピストンロッド80の伸縮状態を検知してストローク長を測定する磁歪式の変位センサが設けられており、ピストンロッド80のストローク長のデータが、図示しない送信ケーブルを通って、掘削機27(図1参照)に送信されるようになっている。
掘削機27では、予め求められたピストンロッド80のストローク長と、拡翼16の拡縮径距離との関係式に上記のデータが入力されることにより、拡翼16の拡縮径距離が求められるようになっている。
また、油圧シリンダ72のピストンロッド80の先端には、下部アーム50に溶接された伝達部材60が、ピン62で回転可能に連結されている。
伝達部材60は、拡翼16が最大に拡径したとき、ピストンロッド80を縮ませるような形状とされている。
ここで、拡翼16の拡縮動作について説明する。なお、左右対称なので、右側の拡翼16を例に採って説明する。
図4は、図3aにおけるピン62(A)、66(B)、54(C)、46(D)、70(E)、及び支持ピン76(E)の位置関係及び移動状態を、点A〜点F及びこれらを結ぶ線分で模式的に表したものである。
まず、拡翼16の縮径動作について説明する。
図3a及び図4に示すように、点Dと点Fは昇降フレーム40上にあり、距離DFは一定である。このため、油圧シリンダ72を動作させピストンロッド80が伸びると、油圧シリンダ72は、点Fを支点として反時計回りに揺動し、点Aは点A’の方向へ移動を始める。
一方、伝達部材60及び下部アーム50は、時計回りに回転を始める。
ここで、点Eが固定された不動点であり、また、開閉リンク68の長さBEが一定であるため、開閉リンク68は点Eを支点として反時計回りに回転し、点Bは、支点Eを中心とする半径BEの円周上に沿ってB’の方向へ回転移動する。 このように、下部アーム50及び開閉リンク68は、固定ポスト36側へ倒れるように回転する。
ここで、点Dは昇降フレーム40上にあるため、点Dの移動方向は、固定ポスト36の軸方向、即ち、鉛直方向に限定され、点DはD’の方向へ上昇する。また、点Dと点Fは、いずれも昇降フレーム40に設けられているので、点Dが点D’に上昇移動したとき、点Fは点F’に上昇移動する。
このように、ピストンロッド80の伸縮によって回転する伝達部材60、開閉リンク68の回転量が、開閉リンク68及び下部アーム50からなるリンク機構により増幅されるとともに、昇降フレーム40の上下方向の移動量(線分DD’)に変換されるようになっており、ピストンロッド80の伸縮量=(線分A’F’−線分AF)以上に昇降フレーム40を大きく移動させることができる。
また、点A、点B、点C、点Dは下部アーム50及び伝達部材60上にあり、一体となっているので、点A、点B、点Dが上記のように移動することにより、点Cが点C’の方向へ移動することになる。
ここで、予めBE=BC及びB’E=B’C’となるように長さを設定してあるので、点Cは点C’の方向へ水平移動する。
また、前述のリンク機構により、点Cから点C’への移動量(線分CC’)についても増幅されているので、ピストンロッド80の伸縮量が小さい場合でも、拡翼16を大きく拡径することができるようになっている。
このように、ピストンロッド80の伸長により、点Cが点C’へ水平移動し、拡翼16の縮径動作が行われる。
次に、拡翼16の拡径動作について説明する。
拡径動作は、縮径動作の逆の動作が行われる。油圧シリンダ72を動作させてピストンロッド80が縮むと、点A’は反時計回りに移動を始め、点Aの方向に移動する。このとき、点B’は点Bに、点D’は点Dに移動するので、点C’は点Cに水平移動する。
このように、ピストンロッド80が縮むことにより、拡翼16の拡径動作が行われる。
一方、図5に示すように、固定ポスト36の上方には、軸部材84が固定ボルト86によって固定されている。なお、装置構成が理解し易いように、紙面の手前側及び奥側の構成部品の図示を省略している。
軸部材84の側面の略直角方向には、支持部材108が張り出している。
支持部材108は、軸部材84に溶接された外筒109と、外筒109の内部を図示しないモータ等の駆動手段により駆動され移動スライドする内筒111とにより構成されている。また、内筒111の一端には、スタビライザ82が固定ボルト110により固定されており、内筒111及びスタビライザ82が一体となって移動するようになっている。
スタビライザ82は、円弧状の側面を有しており、4方向のスタビライザ82の側面を結んで形成される円の径は、支持部材108の伸縮により所定の大きさに設定可能となっている。
外筒109の下部と軸部材84の下部との間には、補助フレーム112が張架されている。補助フレーム112により外筒109の倒れが防止されている。また、隣接する2つの外筒109の間には、補助フレーム114が張架されている。
補助フレーム114には、円筒中空形状のチューブガード90が立設されており、油圧シリンダ72のチューブ88が、チューブガード90を挿通され、地上方向へ伸びている。
なお、油圧シリンダ72を駆動する図示しない駆動部は、ケリーバ12の回転と同期して回転するように設置されており、ケリーバ12の回転によりチューブ88がからまるのを防止している。
ここで、スタビライザ82により形成される円の径を、軸部22(図1参照)の径に近い大きさとすることにより、ケリーバ12及び固定ポスト36の中心位置がずれることがあっても、スタビライザ82の側面が軸部22の内壁と接触して反力を受け、掘削した穴の中心位置に戻されるので、掘削される穴の径が必要以上に拡大されない。
次に、図2及び図3に示すように、固定ポスト36には、略水平方向に伸びる底蓋支持フレーム92から立設したポスト91が、ボルト及びナット又は溶接により固定されている。底蓋支持フレーム92の一端には、ヒンジ94が設けられている。
底蓋支持フレーム92の下方側には、下方に凸の略円盤形状の底蓋96が設けられている。底蓋96は、底蓋96の外周縁の位置で、ヒンジ94によって、底蓋支持フレーム92に回転可能に連結されている。
これにより、底蓋96は、下方に向けて開閉可能となっており、拡翼16で構成された前述の下部開口102を塞ぐようになっている。底蓋96の閉止は、図示しないロック機構により行われる。
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。
図6aに示すように、予め、他の掘削手段を用いて地盤25の鉛直方向に軸部22を掘削する。軸部22には、ベントナイト等の安定液Lが補給されており、孔壁の倒壊を防止している。
次に、図1及び図6bに示すように、クレーン28がケリーバ12を矢印down方向へ降下させ、縮径した状態の拡径バケット10が、軸部22の拡底部18に降下する。
次に、図1及び図6cに示すように、旋回装置30が駆動され、ケリーバ12が矢印R方向に旋回する。
次に、図3及び図6cに示すように、油圧シリンダ72をピストンロッド80が縮小する方向に動作させ、ピストンロッド80の長さが縮まると、伝達部材60、下部アーム50、開閉リンク68の回転量がリンク機構により増幅され、昇降フレーム40は下降し、拡翼16の拡径が行われる。
拡翼16は、旋回しながら拡径し、掘削ビット99によって軸部22の内壁が掘削され、拡径孔100が形成される。軸部22と拡径孔100により、杭孔24が構成されている。
ここで、油圧シリンダ72の内部に設けられた変位センサにより、ピストンロッド80のストローク長が測定されており、事前に求められたピストンロッド80のストローク長と拡径孔100の径との関係式に入力され、掘削途中の拡径孔100の内径が求められる。
スタビライザ82は、軸部22に位置しており、ケリーバ12及び固定ポスト36の軸中心は、杭孔24の中心から大きくずれることはない。
拡径孔100の内径が所定量になると、拡径バケット10が旋回しながら油圧シリンダ72をピストンロッド80が伸長する方向に動作させ、ピストンロッド80が伸びると、拡翼16は、縮径しながら掘削により発生した土砂Mを回収する。縮径した拡翼16の下部には、底蓋96があるので、回収した土砂Mが拡径バケット10の内部に貯留される。
次に、図6及び図6dに示すように、縮径が終わった拡径バケット10は、クレーン28(図1参照)により引き上げられた後、杭孔24から離れた場所に移動する。
ここで、作業者が図示しないロックレバーを回すと、底蓋96が拡径バケット10の下方側に開放される。これにより、拡径バケット10内に貯留していた土砂Mが、拡径バケット10の外へ排出される。
次に、土砂Mが排出された後、底蓋96を閉じる方向に拡径バケット10を水平移動させ、又は底蓋96を地面に押し当て閉止方向に回転させて、図示しないロック機構により底蓋96がロックされる。
このあと、図示しない円筒形状の鉄筋籠が杭孔24の内部に挿入され、トレミー管によって杭孔24の底部から徐々にコンクリートが満たされるとともに、ポンプ等により安定液Lが杭孔24から排出され、コンクリート拡底杭が完成する。
以上説明したように、本発明の実施形態においては、昇降する昇降フレーム40に、油圧シリンダ72のシリンダ本体74が揺動可能に設けられており、ピストンロッド80の伸縮によって回転する伝達部材60と開閉リンク68の回転量が、下部アーム50と開閉リンク68とで構成されたリンク機構で増幅され、昇降フレーム40の上下方向及び拡翼16の拡径方向の移動量に変換されるため、ピストンロッド80の伸縮量以上に昇降フレーム40及び拡翼16を大きく移動させることができる。
このため、拡径率を大きくすることができ、油圧シリンダ72を固定ポスト36に沿って設けたものに比べて、拡径バケット10の先端部を地上面に引き上げるための機械高さを小さくすることができる。
また、ピストンロッド80が長く伸びることにより上部アーム52、下部アーム50、及び開閉リンク68の移動量を十分確保できるので、拡翼16を閉じたときの拡径バケット10の径が小さくても、大きな拡径穴100を掘削することができ、穴の軸部22の径を小さくすることができる。これにより、排土量、安定液Lの使用量、及びコンクリートの使用量を低減することができる。
さらに、土砂を掻き集めるため、拡翼16が拡径するときよりも縮径するときの方が大きな力を必要とするが、油圧シリンダ72のピストンロッド80が伸びるときに、昇降フレーム40が固定ポスト36の下端部より上方へ移動し、上部アーム52及び下部アーム50に連結された拡翼16が縮径するようになっており、また、油圧シリンダ72は、伸びるときの方が縮むときよりも大きな出力となるので、油圧シリンダ72の力を最大限に利用することができる。
また、ピストンロッド80のストローク長から拡翼16の拡径長が求められ、掘削中の拡径穴の拡径長が分かるので、所望の長さの拡径穴が得られる。
さらに、固定ポスト36の中心位置が掘削した穴の中心位置からずれた場合、固定ポスト36の外周から半径方向に突出したスタビライザ82が、掘削した穴と接触することにより反力を受け、固定ポスト36の中心位置が掘削した穴の中心位置に戻されるので、掘削される穴の径が必要以上に拡大されない。
また、底蓋96により拡翼16に底が不要となるので、拡翼16の重量を減らして油圧シリンダ72への負荷を低減することができる。また、底蓋96が開放されることにより、拡翼16を広げなくても土砂を廃棄できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
安定液Lは、ベントナイト以外に泥水を用いてもよい。
変位センサ81は、磁歪式以外に光学式等の各種変位センサを用いてもよい。
拡翼16は4分割のものでなくともよく、2分割以上の複数分割されたものでもよい。また、拡翼16の分割数に合わせて、拡径バケット10の各構成部材の数を増減してもよい。
伝達部材60は、上部アーム52に溶接してもよい。
底蓋96に穴部及び刃部を設け、掘削しながら土砂を収容し、杭孔24の掘削を行えるようにしてもよい。
また、本実施形態の底蓋の開閉機構は、拡底部の掘削のみならず、中間拡径の掘削にも適用できる。
本発明の実施形態に係る場所打ちコンクリート杭を施工する際に使用される装置の全体図である。 本発明の実施形態に係る拡径バケットの縮径状態における側面図である。 本発明の実施形態に係る拡径バケットの拡径状態における側面図及び底面図である。 本発明の実施形態に係る拡径バケットの拡縮状態を模式化した模式図である。 本発明の実施形態に係るスタビライザの側面図及び平面図である。 本発明の実施形態に係る拡径掘削の施工手順を示す説明図である。
符号の説明
10 拡径バケット(拡径掘削用バケット)
16 拡翼(拡翼部)
27 掘削機(掘削機本体)
36 固定ポスト(回転軸)
40 昇降フレーム(支持体)
50 下部アーム(リンク部材)
60 伝達部材(伝達部材)
68 開閉リンク(支持リンク部材)
72 油圧シリンダ(シリンダ)
74 シリンダ本体(シリンダ部)
80 ピストンロッド(ロッド)
81 変位センサ(検知センサ)
82 スタビライザ(補助部材)
96 底蓋(蓋体)
102 下部開口(下部開口)

Claims (5)

  1. 掘削機本体に懸架され回転する回転軸の外周側に設けられ、前記回転軸と一体回転するとともに前記回転軸の軸方向に移動可能な支持体と、
    一端が前記支持体に回転可能に連結され、他端が孔壁を掘削する拡翼部に回転可能に連結されたリンク部材と、
    一端が前記リンク部材に回転可能に連結され、他端が前記回転軸の下端部に回転可能に連結された支持リンク部材と、
    前記リンク部材に固定された伝達部材と、
    前記伝達部材の前記支持リンク部材の連結箇所より前記支持体側で、ロッドが回転可能に連結され、前記ロッドが伸縮自在に収容されたシリンダ部が支持体に揺動可能に連結されたシリンダと、を備え、
    前記ロッドの伸長状態で、前記支持体が前記回転軸の下端部より上方へ移動し、前記リンク部材と前記支持リンク部材が前記回転軸側へ倒れることを特徴とする拡径掘削用バケット。
  2. 前記シリンダが伸びるときに、前記支持体が前記回転軸の下端部より上方へ移動することを特徴とする請求項1に記載の拡径掘削用バケット。
  3. 前記シリンダが前記ロッドのストローク長を検知する検知センサを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の拡径掘削用バケット。
  4. 前記回転軸の外周から半径方向に突出した補助部材を前記回転軸に設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の拡径掘削用バケット。
  5. 前記回転軸の下端部に開閉可能に設けられ、縮径した拡翼部が形成する下部開口を塞ぐ蓋体を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の拡径掘削用バケット。
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