JP2002276273A - 掘削用回転駆動装置 - Google Patents

掘削用回転駆動装置

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JP2002276273A JP2001076281A JP2001076281A JP2002276273A JP 2002276273 A JP2002276273 A JP 2002276273A JP 2001076281 A JP2001076281 A JP 2001076281A JP 2001076281 A JP2001076281 A JP 2001076281A JP 2002276273 A JP2002276273 A JP 2002276273A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化及び騒音の軽減を可能とする掘
削用回転駆動装置を提供する。 【解決手段】 杭用ケーシング(又は鋼管)を打設する
ための孔を掘削する掘削用回転駆動装置であって、前記
ケーシング50内に固定可能な本体部20と、該本体部
20を前記ケーシング50に固定する固定手段30と、
前記ケーシング50内において前記本体部20に対して
相対的に回転する回転機構部40と、該回転機構部40
に備えられる掘削用工具60と、該掘削用工具60を前
記ケーシング50の軸心線方向に移動させる押圧手段3
5とを少なくとも備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として現場打ち
コンクリートによる杭の形成に用いられる掘削用回転駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基礎工において地盤に必要な地盤
支持力を付与する工法として、種々の工法が知られてい
るが、その一形態として、掘削孔を形成し、該掘削孔に
鉄筋や鉄骨などを挿入するとともにコンクリートを打設
して杭を形成する現場打ちコンクリート杭工法がある。
【0003】この現場打ちコンクリート杭工法におい
て、根切りされた掘削孔の壁の崩落があると、出来上が
った現場打ちコンクリート杭の一部に崩落土砂によるく
びれ部分ができ、設計通りの地盤支持力を発揮するため
の孔径を得ることができない。このために、掘削中の孔
壁の崩落を防止するために筒状のケーシングを用いて設
計通りの所要径の掘削孔を得ることも行われる。
【0004】ここで、従来から行われている、現場打ち
コンクリート杭の形成に当たり、この杭用ケーシングを
打設するための孔を掘削する、すなわち、前記ケーシン
グの下端部分を先掘りする掘削装置100の一形態を図
8に基づいて説明すると、該掘削装置100は、下部走
行体Aとこれに旋回自在に設けられた上部構造体Bとを
備え、この上部構造体Bは、該上部構造体Bに対して起
伏自在に取り付けられたブーム101、該ブーム101
を介してワイヤー130で吊り下げられたハンマー12
0を有している。
【0005】そして、掘削装置100は、圧入されるケ
ーシング150の内側の地中に向けてハンマー120を
落として地盤を先掘りし、地中に食い込んだ部分の土な
どを掻き集めて地上に引き上げて掘削孔を形成させ、該
掘削孔に鉄筋や鉄骨などを挿入するとともにコンクリー
トを打設して杭を形成するものである。
【0006】また、従来から行われている他の例とし
て、現場打ちコンクリート杭の形成に当たり、この杭用
ケーシングを打設するための孔を掘削する、すなわち、
前記ケーシングの下端部分を先掘りする回転式掘削装置
200の一形態を図9に基づいて説明すると、該回転式
掘削装置200は、下部走行体Aとこれに旋回自在に設
けられた上部構造体Bとを備え、この上部構造体Bは、
該上部構造体Bに対して起伏自在に取り付けられたブー
ム201、該ブーム201を介してワイヤー230で吊
り下げられたバケット260、該バケット260を回転
駆動させるケリードライブ装置(回転駆動装置)240
を有している。
【0007】そして、前記回転式掘削装置200は、圧
入されるケーシング250の下端部分をバケット260
によって先掘りさせるとともに、バケット260内に掻
き集められた土などを地上に引き上げて掘削孔を形成さ
せる。その後、該掘削孔に鉄筋や鉄骨などを挿入すると
ともにコンクリートを打設して杭を形成するものであ
る。なお、従来から行われているさらに他の例として
は、前記ケーシングの先端にビットが備えられ、該ケー
シング自体が回転して穿孔を行うことにより施工能率の
向上を図るものも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現場打ちコ
ンクリート杭工法のうち、上述のケーシングの下端部分
の掘削を行うオールケーシング工法は、都市再開発若し
くは地滑り地区などの狭い現場においても用いられるも
のであり、周囲に対する騒音及び振動の軽減のほか、装
置の小型・軽量化並びに一回の引き上げでより多くの土
を地上に引き上げることなどが要求される。
【0009】この場合に、図8に示した従来例では、ハ
ンマー120を地盤に向けて落下させることから、騒音
及び振動の問題があり、しかも、掻き集めることができ
る土の量が少ない(φ1000で約0.2m3)という
問題がある。また、図9に示した従来例においては、振
動及び掻き集めることができる土の量の面では前記従来
例よりも大きな効果が認められるものの、回転式掘削装
置200自体が大型になり、広い場所を要するとともに
組み立て・解体費などのコスト高になるという問題があ
る。なお、図9に示すように、バケット260が軸に対
してピン結合されているときには、バケットが曲がりや
すくなり、石などが取り難いという問題もある。
【0010】さらに、図9に示した回転駆動装置240
は、地上にて回転駆動がなされるので、地中の前記バケ
ット260を回転させるために要するトルクが大きくな
り、回転駆動装置240などが大型になるという問題が
ある。しかも、地上での回転駆動動作は、周囲に対する
騒音も大きくなるという問題なども種々生ずることか
ら、これらを解決する何等かの措置が必要になる。本発
明の目的は、上記掘削用の回転駆動装置をさらに改良す
ることにあり、装置の小型化及び騒音の軽減を可能とす
る掘削用回転駆動装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の発明は、杭用ケーシング又は鋼管を打設
するための孔を掘削する掘削用回転駆動装置であって、
前記ケーシング又は鋼管内に固定可能な本体部と、該本
体部を前記ケーシング又は鋼管に固定する固定手段と、
前記ケーシング又は鋼管内において前記本体部に対して
相対的に回転する回転機構部と、該回転機構部に備えら
れる掘削用工具と、該掘削用工具を前記ケーシング又は
鋼管の軸心線方向に移動させる押圧手段とを少なくとも
備えることを特徴としている。
【0012】請求項1記載の掘削用回転駆動装置におい
ては、該回転駆動装置自体をケーシング又は鋼管内に装
入することが可能となり、従来装置のように地上におけ
る回転駆動装置を備えることが不要となる。そのため
に、回転駆動装置側の小型・軽量化が図られ、周囲に対
する騒音も無くすことができる。好ましい態様において
は、前記固定手段は、油圧駆動手段で作動する圧接部を
備え、該圧接部は、前記ケーシング又は鋼管内をその径
方向に伸びて前記本体部を前記ケーシング又は鋼管内に
固定させることを特徴とする。
【0013】さらに、好ましい態様においては、前記圧
接部は、リンク機構を介して前記油圧駆動手段で作動さ
れること、若しくは前記押圧手段は、シリンダとロッド
からなり、該ロッドは、前記ケーシング又は鋼管の下端
部分を掘削するべく、前記掘削用工具を地下に向けて押
圧させること、又は前記回転機構部は、前記本体部の下
側にて回転する回転駆動軸と、該回転駆動軸に係合さ
れ、前記掘削用工具を回転させる掘削軸とを有し、前記
回転駆動軸の内周面と前記掘削軸の外周面とは相似形を
なすことを特徴とする。
【0014】本発明において、前記回転機構部は、内歯
車機構を有するとともに、該内歯車機構の下側にフラン
ジを備えること、並びに前記掘削用工具は、前記フラン
ジに取り付けられることは特に好ましい。その理由は、
前記掘削用工具は、前記回転機構部の前記フランジに取
り付けられて回転することにより、掘削用工具の寿命を
長くして装置の信頼性の向上を図ることができ、しか
も、土のほか石なども良く取れるようになって施行効率
の向上を図ることができるからである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1乃至図7は、本実施
の形態による掘削用回転駆動装置10を示しており、図
1は、該掘削用回転駆動装置10の正面図を、図2は、
その平面図を、図3は、該掘削用回転駆動装置10の他
の正面図をそれぞれ示し、図4(a)は、該掘削用回転
駆動装置10のIV−IV断面図を、図4(b)は、そ
の部分拡大図を、図5は、該掘削用回転駆動装置10の
部分断面図をそれぞれ示し、さらに、図6及び図7は、
該掘削用回転駆動装置10の使用状態図を示している。
【0016】該掘削用回転駆動装置10は、下部走行体
Aとこれに旋回自在に設けられた上部構造体Bとで構成
されるクレーン車に吊りワイヤー90を介して取り付け
られるものである。そして、掘削用回転駆動装置10
は、上記吊りワイヤー90の先端に吊り下げられ、該吊
りワイヤー90の巻き上げ又は巻き戻しにより、上下方
向に昇降可能となっている。掘削用回転駆動装置10
は、図1に示すように、本体部20と回転機構部40と
から構成され、回転駆動装置10の上側に前記本体部2
0が、そして、該本体部20の下側に前記回転機構部4
0がそれぞれ配置される。
【0017】前記本体部20は、ケーシング50内に固
定可能なものであり、固定円板21上に、支持柱22と
掘削用工具の一態様であるバケット60などを駆動させ
る駆動制御手段48とを有しており、この支持柱22に
は、固定手段30が取り付けられている。そして、支持
柱22の上部には、ワイヤー支持部23と支持体24と
が備えられており、ワイヤー支持部23にて掘削用回転
駆動装置10を吊りワイヤー90に取り付けるととも
に、支持体24がワイヤー支持部23に生ずる力を支持
している。
【0018】また、前記支持体24の下端には、図1及
び図5に示すように、前記バケット60を前記ケーシン
グ50の軸心線方向に移動させる押圧手段35が備えら
れている。該押圧手段35は、シリンダ36とロッド3
7とから構成され、シリンダ結合ピン25に結合されて
おり、シリンダ36内のロッド37が移動することによ
り、これと同軸のバケット60にケーシング50の下端
部分を好ましくは先掘りさせるべく地中に向けて適宜所
望の押圧を行うものである。
【0019】前記固定手段30は、詳細は図5に示すよ
うに、油圧駆動手段の一態様である油圧シリンダ31で
作動するリンク機構33と圧接部34とを有しており、
該圧接部34は、油圧シリンダ31の作動によって前記
本体部20を前記ケーシング50内に固定させるもので
ある。固定手段30と駆動制御手段48とは、図1のほ
か図4に示すように、装置全体のバランスを保つべく、
固定円板21上に互い違いに3個ずつ円を描くように配
置されている。
【0020】そして、後述するように、前記駆動制御手
段48は、地上からの信号に基づいて前記バケット60
と同軸の角型掘削軸43の回転動作を制御する。また、
前記圧接部34は、地上からの信号に基づいて油圧シリ
ンダ31で作動するものであり、地下に向けて圧入され
るケーシング50の内側に装入された掘削用回転駆動装
置10を固定する。すなわち、この圧接部34は、掘削
用回転駆動装置10のケーシング50内への装入時に
は、前記シリンダ31を作動させず、図1及び図4に実
線で示されるように、圧接部34が前記ケーシング50
の径方向(固定円板21の最外周位置よりも外側)に移
動をすることなく、該固定円板21の最外周位置よりも
内側に収まっている。一方、前記バケット60の作動時
には、前記シリンダ31を作動させ、図1及び図4に鎖
線で示されるように、圧接部34が前記ケーシング50
の径方向(固定円板21の最外周位置よりも外側)に移
動させ、前記ケーシング50の内側を加力して掘削用回
転駆動装置10の前記本体部20を前記ケーシング50
内に固定させる。
【0021】前記回転機構部40は、前記ケーシング5
0内において前記本体部20に対して相対的に回転する
ものであり、図5に示すように、前記固定円板21の下
側に位置し、回転機構部ハウジング26内に内歯車機構
41とフランジ42と前記角型掘削軸43とを有してい
る。そして、図1及び図4に示すように、該角型掘削軸
43は、空間Sを介して回転駆動軸44の角型内周面に
案内され、該回転駆動軸44は、内歯車機構41と一体
的に回転する。また、その上端部がシリンダ結合ピン2
5に固定された前記シリンダ36とロッド37は、角型
掘削軸43の内側に案内される。つまり、ロッド37を
有するシリンダ36及び角型掘削軸43は、ともに前記
回転駆動軸44内に挿通されており、その角型掘削軸4
3の下端部は、フランジ42と一体にされている。ここ
で、角型掘削軸43は、内歯車機構41の回転に伴って
回転するとともに、油圧で作動するロッド37の往復動
に伴って一定量のストロークを有している(図3)。
【0022】内歯車機構41は、図5に示すように、前
記固定円板21の下側にてベアリング45を介して配置
されており、内歯車46と該内歯車46の内周に沿って
回転するピニオン47とを有し、駆動制御手段48から
の信号に基づくピニオン47の回転により内歯車46が
固定円板21に対して回転し、これに伴って回転駆動軸
44が回転するとともに、この回転駆動軸44の角型内
周面と相似形の角型外周面を有する角型掘削軸43も回
転し、角型掘削軸43に一体のフランジ42も、前記本
体部20の下側にて回転する。なお、ロッド37とフラ
ンジ42の間に設けられた自在継手(ユニバーサルジョ
イント)49は、フランジ42の回転に伴ってシリンダ
36及びロッド37が回転するのを防いでいる。
【0023】前記バケット60は、フランジ42を介し
て角型掘削軸43と同軸に取り付けられ、前記ロッド3
7からの押圧力及び前記フランジ42の回転力に応じて
ケーシング50の下端部分近くの土を掘削する。なお、
掘削用回転駆動装置10のバケット60は、ケーシング
50の下端部分を好ましくは先行掘りし、この掘削され
た土、石などをその内側に溜め込み、前記バケット60
の内側に溜まった土などは、掘削用回転駆動装置10と
ともに地上に引き上げられて排土される。
【0024】図6は、掘削用回転駆動装置10の掘削時
の状態を示す図である。この掘削用回転駆動装置10を
使用して現場打ちコンクリート杭を形成するには、ま
ず、前記クレーン車を走行させてコンクリート杭を形成
する地点近傍に設置する。かかる状態でケーシング50
が圧入引抜台55を介して地下に向けて設置された後、
吊りワイヤー90に前記掘削用回転駆動装置10を取り
付けて、ケーシング50内に前記バケット60を有する
掘削用回転駆動装置10ごと装入する。
【0025】そして、掘削用回転駆動装置10は、所望
の深さに達するまでケーシング50内を下降された後、
まず、掘削用回転駆動装置10の前記本体部20が駆動
する。すなわち、図5及び図6に示すように、前記油圧
シリンダ31は、地上からの信号に基づいて前記リンク
機構33を作動させ、これに伴って3個の前記圧接部3
4が前記ケーシング50の径方向に移動し、該ケーシン
グ50の内側面を加力して前記本体部20を前記ケーシ
ング50内に固定させる。次に、前記回転機構部40が
駆動し、地上からの信号に基づく前記駆動制御手段48
の信号に応じて前記内歯車機構41を回転させ、これに
伴って角型掘削軸43及びフランジ42を同方向に回転
させ、前記バケット60は、前記フランジ42の回転力
に応じてケーシング50の下端部分の土を掘削し、土及
び障害物は前記バケット60内に溜められる。そして、
ケーシング50は、この先掘りされた分だけ圧入引抜台
55によって圧入される。
【0026】次に、前記押圧手段35が駆動すると、ロ
ッド37が地中に向けて伸びることから、角型掘削軸4
3のストロークが生じ、前記バケット60は、前記ロッ
ド37の押圧力及び前記フランジ42の回転力に応じて
ケーシング50のさらに下側部分の土をも掘削し、土及
び障害物は引き続き前記バケット60内に溜められる。
また、ケーシング50は、圧入引抜台55によってさら
に圧入される。
【0027】図7は、掘削用回転駆動装置10の引き上
げ時の状態を示す図である。バケット60によるケーシ
ング50の下端の掘削が所定時間行われると、再び前記
本体部20が駆動する。すなわち、図5及び図7に示す
ように、前記油圧シリンダ31は、地上からの信号に基
づいて前記リンク機構33を前記とは反対側に作動させ
る。これにより、前記圧接部34が前記ケーシング50
の径方向に移動し、該ケーシング50の内側面に対する
加力が解かれて離間する。その後、吊りワイヤー90を
巻き上げ、前記掘削用回転駆動装置10及び前記バケッ
ト60をケーシング50の内側から地上に引き上げ、バ
ケット60内の土及び石などは、地上に設けられたコン
テナに排土される。
【0028】そして、前記バケット60内の排土を行っ
た前記掘削用回転駆動装置10は、再びケーシング50
内に掘削用回転駆動装置10ごと装入され、所望の深さ
に達するまで下降され、地上からの信号に基づく前記駆
動制御手段48の信号に応じてバケット60を回転させ
てケーシング50の下端部付近の土を掘削して溜め込
み、排土するという作業を繰り返す。なお、ケーシング
50は、所望の深さに到達させるために、ボルト固定に
て継ぎ足されて打設され、形成された掘削孔には、鉄筋
や鉄骨などが挿入されてコンクリートが打ち込まれる。
そして、最後に、ケーシング50は圧入引抜台55によ
り引き抜かれる。
【0029】上記のようであり、本実施の形態の掘削用
回転駆動装置10によれば、回転式掘削装置を用いた掘
削・穿孔は、従来の工法における「ハンマー120」若
しくは「ケリードライブ装置240」を用いることな
く、本体部20及び回転機構部40を有する掘削用回転
駆動装置10自体がケーシング50内に装入されること
により、周囲に対する騒音を無くすことができるととも
に、回転駆動部分と工具部分とが近づいてその回転に要
するトルクを小さくさせることができるので、前記クレ
ーン車のほか、装置自体の小型・軽量化を測ることが可
能になる。そして、狭い現場における現場打ちコンクリ
ート杭工法にも適用させることができる。
【0030】しかも、この掘削用回転駆動装置10は、
ロッド37からの押圧力によってバケット60に掘削を
行わせるので、このバケット60によって掻き集めるこ
とができる土の量が従来に比して約5倍程度(φ100
0で約1.0m3)に多くなり、施行効率の向上を図る
ことができる。さらに、前記バケット60は、フランジ
42によって回転されるので石などの障害物も良く取る
ことができる。
【0031】なお、前記実施の形態の掘削用回転駆動装
置10は、上述のように、現場打ちコンクリート杭の形
成に当たり、最後に引き抜かれる杭用ケーシングを打設
するための孔を掘削するものであるが、本発明に係る掘
削用回転駆動装置は、前記実施の形態に限られるもので
はなく、例えば、引き抜かれることなく地中に残される
鋼管を打設するための孔を掘削する掘削用回転駆動装置
であっても良く、この場合にも上記と同様の効果を得る
ことができる。
【0032】
【発明の効果】上記の通りであり、本発明によれば、掘
削用回転駆動装置自体をケーシング又は鋼管内に装入す
ることができ、騒音の低減及び装置の小型化・軽量化を
図ることができる、等の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による掘削用回転駆動装置の好ましい実
施の形態を示す図の正面図。
【図2】図1の掘削用回転駆動装置の平面図。
【図3】図1の掘削用回転駆動装置の正面図。
【図4】(a)は図1の掘削用回転駆動装置のIV−I
V断面図、(b)はその部分拡大図。
【図5】図1の掘削用回転駆動装置の部分断面図。
【図6】図1の掘削用回転駆動装置の使用状態を示す
図。
【図7】図1の掘削用回転駆動装置の使用状態を示す
図。
【図8】従来の掘削用回転駆動装置による根切り作業を
示す図。
【図9】従来の掘削用回転駆動装置による根切り作業を
示す図。
【符号の説明】
10…掘削用回転駆動装置、20…本体部、30…固定
手段、31…油圧駆動手段、33…リンク機構、34…
圧接部、35…押圧手段、36…シリンダ、37…ロッ
ド、40…回転機構部、41…内歯車機構、42…フラ
ンジ、43…掘削軸(角型掘削軸)、44…回転駆動
軸、48…駆動制御手段、50…ケーシング(又は鋼
管)、60…掘削用工具(バケット)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭用ケーシング又は鋼管を打設するため
    の孔を掘削する掘削用回転駆動装置であって、 前記ケーシング又は鋼管内に固定可能な本体部と、該本
    体部を前記ケーシング又は鋼管に固定する固定手段と、
    前記ケーシング又は鋼管内において前記本体部に対して
    相対的に回転する回転機構部と、該回転機構部に備えら
    れる掘削用工具と、該掘削用工具を前記ケーシング又は
    鋼管の軸心線方向に移動させる押圧手段とを少なくとも
    備えることを特徴とする掘削用回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、油圧駆動手段で作動す
    る圧接部を備え、該圧接部は、前記ケーシング又は鋼管
    内をその径方向に伸びて前記本体部を前記ケーシング又
    は鋼管内に固定させることを特徴とする請求項1記載の
    掘削用回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記圧接部は、リンク機構を介して前記
    油圧駆動手段で作動されることを特徴とする請求項2記
    載の掘削用回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段は、シリンダとロッドから
    なり、該ロッドは、前記ケーシング又は鋼管の下端部分
    を掘削するべく、前記掘削用工具を地下に向けて移動さ
    せることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に
    記載の掘削用回転駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記回転機構部は、内歯車機構を有する
    とともに、該内歯車機構の下側にフランジを備えること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の掘
    削用回転駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記掘削用工具は、前記フランジに取り
    付けられることを特徴とする請求項5記載の掘削用回転
    駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記回転機構部は、前記本体部の下側に
    て回転する回転駆動軸と、該回転駆動軸に係合され、前
    記掘削用工具を回転させる掘削軸とを有し、前記回転駆
    動軸の内周面と前記掘削軸の外周面とは相似形をなすこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    掘削用回転駆動装置。
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