JP7072922B1 - 地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法 - Google Patents

地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法 Download PDF

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Abstract

【課題】何らかの不具合によって、掘削作業中に地中孔掘削装置をケーシングの内壁に固定している固定プレートの張戻しができなくなった場合に、これを強制的に張戻して、地中孔掘削装置をケーシングの内壁から開放して巻上げ、地上に取り出すことを可能とする地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法を提供する。【解決手段】油圧回路から供給する作動油によって、水平方向に張出・張戻自在な固定プレートを張出すことによってケーシングの内壁に固定して、ケーシング内を掘削するオールケーシング工法における地中孔掘削装置において、固定プレートを張戻す作動回路が作動しない場合に、油圧回路のドレン回路140に作動油を供給することによって、固定プレートを強制的に張戻操作して、地中孔掘削装置をケーシングから開放する。【選択図】図12

Description

本発明は、基礎杭としての場所打ち杭を打設するオールケーシング工法において、張出・張戻自在な固定プレートによって、ケーシングの内壁に固定して掘削作業を行う地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法に関する。
オールケーシング工法は、ケーシングドライバ装置で把持したケーシングを回転させながら地中に圧入し、ケーシング内の土砂を掘削装置で掘削して、地上に排土することによって地中孔を掘削している。そのため、杭の外周に土砂の混入が少なく、支持力の大きな場所打ち杭を施工することができ、場所打ち杭を打設する工法の中ではもっとも信頼性の高い工法といえる。
従来、オールケーシング工法における地中孔の掘削は、クレーンに吊支したハンマーグラブをケーシング内の掘削面に自重落下させて、その衝撃によって掘削したり、クレーンに吊支したケリーバに装備した掘削ドリルや掘削バケットをケーシング内の掘削面に挿入し、回転駆動させて掘削することにより行っていた。しかしながら、前者の掘削手段は、自重落下による振動や騒音の問題があり、又一度につかみ取ることが可能な土砂の量が少ないという問題点がある。後者の掘削手段もケリーバの回転駆動源が地上に存在するため、騒音の問題があり、しかも地中孔が深くなればなるほど掘削ドリルと回転駆動源との距離が遠くなるため、回転駆動装置が大型化してしまい、騒音も増幅することとなる。
そこで、本願出願人は振動や騒音の軽減を図り、装置を小型化するために、特許文献1に示すケーシングの内壁に脱着自在に固定した地中孔掘削装置の掘削バケットを掘削面に押圧しながら回転させて掘削し、掘削バケット内に掘削した土砂を取り込む地中孔掘削装置(以下、「文献1発明」という)を既に提供している。
文献1発明では、地中孔掘削装置そのものを、掘削状況に応じて、地中に向かって順次継ぎ足して圧入してゆくケーシングの内壁に固定して使用するため、掘削バケットを回転駆動するケリーバの回転駆動源としての回転用油圧モータや、掘削バケットを押圧する押圧用油圧シリンダ等の駆動部を地中孔掘削装置に一体に装備してケーシング内に位置させている。そのため、掘削時の騒音を緩和することができ、加えて掘削バケットを回転させて圧入するため、振動も少ない。
特開2002-276273号公報
文献1発明では、地中孔の掘削に際して、地中孔掘削装置そのものを張出・張戻自在な固定プレートによってケーシングの内壁に固定した状態で掘削を行う。そして、掘削バケット内が掘削した土砂で満たされると、固定プレートを張戻して地中孔掘削装置をケーシングから開放し、地上に巻上て土砂を地上に排土し、再び地中孔内の所定の位置まで巻出し、固定プレートを張出してケーシングの内壁に固定して掘削作業を継続する。そのため、掘削作業において、地中孔掘削装置をケーシングの内壁に脱着するため、固定プレートの張出・張戻を継続して繰り返す必要がある。
文献1発明では、油圧ホースやキャブタイヤケーブル等の劣化,シール取付部の緩みやシールの劣化、或いは作動時の異常摩耗等の種々の原因によって、作動油漏れ,圧力低下,作動油への異物混入,シールの破損,作動油への金属粉の混入,異常音,異常発熱,速度低下,圧力上昇不足等々を生じ、ケーシング内での掘削作業中に、作動回路の制御や電気系統等の不具合を生じることがある。
固定プレートの張出・張戻は、固定用油圧シリンダのロッドの伸縮動作によって行っており、固定プレートがケーシングの内壁に張出した状態で、前記した種々の原因によって作動回路の制御や電気系統等の不具合が発生すると、固定プレートの張戻しができなくなることがある。固定プレートは、地中孔の掘削に連れて、地中深くに侵入して掘削面に近いケーシングの内壁に張出して地中孔掘削装置を固定するため、又近時の場所打ち杭は、構築物の高層化,必要な耐震強度の増大等により、これまで主体となっていた30m~60m程度の深度を超えて、より大深度の場所打ち杭の打設が求められるようになっているため、地中孔深くで張戻しができなくなると、致命的な障害となり、通常の手段では地中孔掘削装置を地上に取り出すことができなくなり、掘削作業が滞ることとなる。その場合には、圧入したケーシングを1本ずつ順番に地上に引き抜いて取り出し、地中孔掘削装置を固定したケーシングごと、地上に引き上げるほか手段がなく、掘削作業の中断を生じ、大幅な工期の遅れを生じてしまう。
そこで、本発明は、作動回路の制御や電気系統等の何らかの不具合によって、掘削作業中に地中孔掘削装置をケーシングの内壁に固定している固定プレートの張戻しができなくなった場合に、これを非常手段によって強制的に張戻して、地中孔掘削装置をケーシングの内壁から開放して巻上げ、地上に取り出すことを可能とする地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法を提供することを課題としている。
本発明はその課題を解決するために、固定プレートの張出・張戻操作を行う作動回路の不具合の補修という観点から離れ、鋭意研究の結果、作動回路とは独立した回路であって、作動回路と関係なく制御可能なドレン回路に着目した。ドレン回路は、掘削バケットに回転力を供給する回転用油圧モータからの余剰なリークオイルを油タンクに戻すための排出回路であって、固定プレートの張出・張戻操作に使用していないものの、固定用油圧シリンダとも配管で結ばれている。
そこで、本発明は作動回路とは独立しており、作動回路に関係なく制御可能なドレン回路を利用する着想を得て、請求項1により、地中孔掘削装置に装備した油圧回路の作動回路に供給する作動油によって固定用油圧シリンダのロッドを伸縮させて水平方向に張出・張戻自在な固定プレートを操作し、固定プレートを張出すことによってケーシングの内壁に固定するとともに、前記作動油によって回転用油圧モータを回転させて掘削バケットを駆動し、ケーシング内を掘削するオールケーシング工法における地中孔掘削装置において、油圧回路のドレン回路をチェック弁を介して回転用油圧モータに接続し、回転用油圧モータのリークオイルを排出するとともに、固定用油圧シリンダのロッド側に接続した作動回路を分岐してリリーフ弁を介してドレン回路に接続し、該リリーフ弁をドレン回路からの圧力が設定値を超えた場合にのみ開くように設定し、固定プレートを張戻す作動回路が作動しない場合に、作動回路に関係なく制御可能なドレン回路から前記リリーフ弁を開く圧力の作動油を供給し、リリーフ弁を介して固定用油圧シリンダのロッド側作動油を逆流させて、固定用油圧シリンダのロッドを縮小させることにより、固定プレートを強制的に張戻操作して、地中孔掘削装置をケーシングから開放する地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法を基本として提供する。
そして、請求項2により、地上に設置した油圧ユニットから作動回路へ作動油を供給する方法を、請求項3により、地上に設置した油圧ユニットからの作動回路への作動油の接続を、ドレン回路に切り換えて接続することによって、作動油をドレン回路から固定用油圧シリンダに逆流させる方法提供する。
また、請求項により、固定プレートを張戻す作動回路が作動しないことによって、固定プレートを張戻すことができない結果、地中孔掘削装置をケーシングから開放することができない場合の強制張戻方法を、請求項により、地中孔掘削装置をケーシングから開放することによって、固定プレートを張戻す作動回路が作動しない場合であっても、地中孔掘削装置を地上に取り出し可能とした強制張戻方法を提供する。
以上記載した本発明によれば、作動回路の制御や電気系統等の不具合が発生し、固定プレートの張戻ができなくなった場合に、本来は掘削バケットに回転力を供給する回転用油圧モータからの余剰なリークオイルを油タンクに戻すための排出回路であって、固定プレートの張出・張戻操作に関与していないドレン回路を利用し、ドレン回路からリリーフ弁を介して固定用油圧シリンダに作動油を供給可能とすることによって、地上からドレン回路に作動油を供給して逆流させることによって、固定プレートを強制的に張戻すことができる。即ち、ドレン回路に、本来の用途に加えて、固定プレートの強制張戻回路としての緊急時の用途を担わせ、ドレン回路における作動油を通常の余剰のリークオイルを戻すための油タンクの方向ではなく、逆流させて固定プレートの張戻操作をするために供給するようにしている。
これによって、何らかの不具合によって固定プレートの張戻しのための作動油が供給されず、地中孔掘削装置を地上に取り出すことができない事態に陥ったとしても、ドレン回路に供給した作動油によって、固定プレートを張戻すことができ、地中孔掘削装置をケーシングの内壁から開放することができる。その結果、迅速に地中孔掘削装置を地上に取り出して、必要なメンテナンスを施すことが可能となり、圧入したケーシングを1本ずつ地上に引き抜いて、地中孔掘削装置を地上に引き上げるといった非常事態に陥ることがない。
そのため、固定プレートによってケーシングの内壁に脱着自在に固定する地中孔掘削装置の利点を活かすとともに、不具合によって固定プレートを張戻すことができない事態が生じたとしても迅速に対応することが可能となって、全体としてオールケーシング工法における地中孔掘削の作業効率を向上させるとともに、地中孔の大深度化にも対応することができる。
オールケーシング工法における地中孔掘削装置の全体配置図。 (A)(B)(C)(D)(E)オールケーシング工法の工程模式図。 地中孔掘削装置の全体斜視図。 地中孔掘削装置の要部断面図。 固定プレート近傍の要部説明図。 中空ドライブ軸近傍の要部説明図。 固定プレートの張出状態を示す要部説明図。 固定プレートの張戻状態を示す要部説明図。 固定プレートの張出・張戻停止状態の油圧回路図。 固定プレートの張出状態の油圧回路図。 固定プレートの張戻状態の油圧回路図。 固定プレートの強制張戻状態の油圧回路図。
以下図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1はオールケーシング工法における地中孔掘削装置の全体配置図、図2はその工程模式図である。図1に示すように、地中孔の掘削箇所に設置したケーシングドライバ装置200で、先端にビット5aを装備したケーシング5を把持して回転させながら地中に圧入し、ケーシング5内の土砂を地中孔掘削装置1で掘削し、地上に排土することにより地中孔を掘削する。
地中孔掘削装置1は、クローラクレーン等の自走可能なベースマシン205に起伏自在に起立させたジブ210の先端に配置したシーブ215から垂下させたワイヤロープ等の支持索220にスイベルを介して吊支して、図1,図2(A)に示すようにケーシング5内に挿入し、図2(B)に示すように固定プレート55を張り出して、ケーシング5の内壁に脱着自在に固定する。地中孔掘削装置1には、地上から動力源としての作動油が、油圧ホースリール225に所定長さ巻回した油圧ホース230をベースマシン205に装備したシーブ235を介してケーシング5内に繰り出して供給する。同様に、地上から動力源としての電力が、キャブタイヤケーブルリール240に所定長さ巻回したキャブタイヤケーブル245をベースマシン205に装備したシーブ235を介してケーシング5内に繰り出して供給する。図1において、250は地中孔掘削装置1に所定の作動油を供給するための油圧ユニットである。
次に、図2(C)に示すように掘削バケット10を掘削面に押圧しながら回転させて掘削し、掘削バケット10内に掘削した土砂を取り込む。そして、掘削バケット10に所定量の土砂を取り込むと、図2(D)に示すように地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁から開放して地上に取り出し、図2(E)に示すように、掘削バケット10から掘削した土砂を排土し、以後この作業を地中孔が所定の深さとなるまで繰り返して行う。なお、図2において図示した地中孔掘削装置1は本実施形態とは異なるタイプであるが、油圧回路から供給する作動油によって、水平方向に張出・張戻自在な固定プレートを張出すことによってケーシングの内壁に固定して、ケーシング内を掘削するオールケーシング工法における地中孔掘削装置であり、その作業工程も共通である。
図3は本発明にかかる地中孔掘削装置1の全体斜視図、図4はその要部断面図である。第1支持体20と第2支持体30は、共に内部に必要な機材を装備するために中空の円柱体であり、両者を所定間隔離間させて、所定本数の支柱40、本実施形態では、3本の支柱40を円周状に同間隔で配置して連結している。第1支持体20内には作動油や電力等を制御する所要の機器を装備している。なお、図では、構成の説明を判りやすくするために1本の支柱40のみを図示している。図5は固定プレート55近傍の要部説明図であり、支柱40は第2支持体30の上面に固定される支柱基板41上に所定面積の窓部42を有する支持枠43を立設し、支持枠43の上面に左右一対の棹部44を一定間隔離間させて立設している。棹部44の上端には第1連結孔45を穿設形成するとともに、上端近傍に地中孔掘削装置1の中心方向に向けて膨出片46を形成し、膨出片46に第2連結孔47を穿設している。
第1支持体20の下面には、支持ブラケット21が垂下されている。支持ブラケット21は、中央部の軸部22と、軸部22から第1支持体20下面の縁部まで支柱40の配置に合わせて放射状に延設された所定本数の腕部23と、腕部23の先端に穿設形成した支柱用連結孔24を有している。本実施形態では3本の腕部23を有しており、左右一対の棹部44で腕部23の先端を挟持し、腕部23の支柱用連結孔24と棹部44の第1連結孔45の位置を合わせて、支柱用連結ピン25で固定することにより、第1支持体20と支柱40を連結している。
そして、窓部42に地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁に脱着自在に固定するための固定プレート55を水平方向に張出・張戻自在に装備している。この固定プレート55の裏面にはリンク56の一端を連結し、リンク56の他端を、固定用油圧シリンダ50のロッド53(図7,図8参照)に装着した連結ロッド51に連結するとともに、リンク56の他端と連結ロッド51を一体として、張出同調治具60の外周に等間隔で配置した同調ブラケット61に同調用連結ピン62で固定している。そして、固定用油圧シリンダ50のヘッドを支柱40の棹部44の膨出片46に形成した第2連結孔47に固定用連結ピン52で固定している。よって、固定用油圧シリンダ50のロッド53を伸長させることによって、リンク56及び張出同調治具60が押し下げられて(図4の仮想線参照)、リンク56に連結した固定プレート55が支柱40の窓部42から水平方向に張り出して、ケーシング5の内壁に圧接することにより、地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁に固定する。また、固定用油圧シリンダ50のロッド53を縮小させることによって、リンク56及び張出同調治具60が押し上げられて、リンク56に連結した固定プレート55を窓部42から第2支持体30の径内に張り戻して、地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁から開放する。
第1支持体20の上面には、中央部が膨出した十字状の吊支ブラケット26が突設されており、中央部に穿設した吊支孔26aに支持索220を連結することにより、地中孔掘削装置1をベースマシン205のジブ210からケーシング5内に巻き出し・巻き戻し自在に吊支する。
よって、固定用油圧シリンダ50のロッド53を伸長させることによって、図7に示すように、リンク56及び張出同調治具60が押し下げられて、リンク56に連結した固定プレート55が支柱40の窓部42から水平方向に張り出して、ケーシング5の内壁に圧接することにより、地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁に固定する。また、図8に示すように、固定用油圧シリンダ50のロッド53を縮小させることによって、リンク56が押し上げられて、リンク56に連結した固定プレート55を窓部42から第2支持体30の径内に張り戻して、地中孔掘削装置1をケーシング5の内壁から開放する。なお、固定プレート55は、油圧回路から供給する作動油によって、水平方向に張出・張戻自在な構成であれば特に限定はなく、その張出・張戻手段も、前記した固定プレート55に連結した固定用油圧シリンダ50のロッド53を伸縮動作させる手段以外であってもよい。また、油圧回路から供給する作動油によって、水平方向に張出・張戻自在な固定プレート55によって掘削時にケーシング5の内壁に固定されて掘削する構成であれば、地中孔掘削装置1の構成も特に限定はなく、本実施形態に示す構成以外の構成であってもよい。
第1支持体20の下面中央部には、第2支持体30を貫通して掘削バケット10を伸縮動作させる押圧用油圧シリンダ70を垂下している。即ち、第1支持体20の下面に垂下させた支持ブラケット21の中央部の軸部22に形成した連結雌部22aに、押圧用油圧シリンダ70のヘッドに形成した連結雄部71を挿入して押圧用連結ピン72で固定して、第1支持体20に吊支している。そして、ケリーバ80内に押圧用油圧シリンダ70を挿通するとともに、押圧用油圧シリンダ70とケリーバ80を一体として、張出同調治具60の中央部に形成した貫通孔63を貫通するとともに、更に第2支持体30を貫通している。よって、ケリーバ80は、押圧用油圧シリンダ70のシリンダチューブ78の外周において軸方向に摺動可能である。
第2支持体30を貫通したケリーバ80の先端に、ケリーバ80より径大の拡径ハット部81を連設し、該拡径ハット部81の先端外周には水平方向に張り出したケリーバフランジ81aを形成している。拡径ハット部81内には、ベアリング92を装備したベアリングケース90が収納されており、その下端外周には水平方向に張り出したベアリングケースフランジ90aを形成している。なお、91はベアリングケース90のシールプレートである。15は、掘削バケット10を連結するためのツールジョイントであり、その上端外周には水平方向に張り出したツールジョイントフランジ15aを形成している。これらのケリーバフランジ81a,ベアリングケースフランジ90a,ツールジョイントフランジ15aは同径であって、これらを密接させて連結ボルト95で一体に固定する。よって、ケリーバ80の回転に連動して、ベアリングケース90及びツールジョイント15が一体として回転し、その回転力をツールジョイント15に装着した掘削バケット10に伝達して回転駆動させる。
ケリーバ80内に挿通した押圧用油圧シリンダ70のロッド73は、ケリーバ80内に侵入し、先端に所定長さの延長ロッド74を所定数だけ連結して延長ロッド固定ピン75で固着するとともに、延長ロッド74の先端に所定長さのロッドヘッド76を連結し、挿通孔84からロッドヘッド固定ピン77を挿通して固着する。ロッドヘッド76の先端はベアリングケース90内に侵入して、シールプレート91で覆蓋してシールしている。ケリーバ80とシリンダチューブ78との間には間隙があるため、ケリーバ80の回転に連動してシリンダチューブ78が回転することはない。しかしながら、ロッドヘッド76を直接ツールジョイント15側に固定すると、ロッドヘッド76,延長ロッド74及びロッド73は、ケリーバ80と同回転することになって、ロッド73を伸縮動作させるためのピストン部材等の損傷に繋がる怖れがある。そこで、ロッドヘッド76とケリーバ80の間にベアリング92を介在させることによって、ケリーバ80の回転時には常にベアリング92を回転させてケリーバ80の回転を吸収し、ケリーバ80の回転が押圧用油圧シリンダ70のロッド73に伝わらないようにしている。
掘削バケット10は、所定容量の中空部を有するとともに、先端にビット11aを有して開閉軸12を支点として開閉自在な開閉蓋11を装備しており、ケリーバ80からの回転力によって回転駆動し、ビット11aでケーシング5の底部の掘削面を掘削し、掘削した土砂を中空部に取り込むことができる。なお、この掘削バケット10の構成は公知である。
第2支持体30の上面には3個の回転用油圧モータ31が円周状に等間隔で配置されており、出力された回転力は、図4,図6に示すように、各出力軸に装着したピニオンギヤ36から、中空ドライブ軸35の外周面にニードルベアリング34を軸受けとして嵌合した上部サンギヤ37及び下部サンギヤ38に伝達されて、適切に減速されて中空ドライブ軸35に供給される(図4,図6参照)。
また、中空ドライブ軸35の中央部に付設した中空ドライブ軸フランジ35bの上面には4個の遊星ギヤ39が円周状に等間隔で配置されて、下部サンギヤ38に噛合するとともに、第2支持体30を構成する環状枠体32の内周面に配置したインターナルギヤ33に噛合している。この遊星ギヤ39は、下部サンギヤ38から伝達される回転力によって自転するとともに、中空ドライブ軸35の回転に連動してインターナルギヤ33に沿って、公転する。
よって、中空ドライブ軸35は第2支持体30内において、回転用油圧モータ31からの回転力をピニオンギヤ36から受ける上部サンギヤ37及び下部サンギヤ38によって所定のトルクで回転駆動する。また、下部サンギヤ38と環状枠体32のインターナルギヤ33の双方に遊星ギヤ39が噛合しているため、中空ドライブ軸35は、鉛直方向に支持された状態で安定して回転駆動する。なお、回転用油圧モータ31及び遊星ギヤ39はそれぞれ3個,4個に限ることなく、適宜の数を設置することが可能である。
中空ドライブ軸35は、ケリーバ80の外周に嵌合しており、中空ドライブ軸35が回転用油圧モータ31で回転駆動されることによって駆動軸となり、従動軸としてのケリーバ80を回転させる。そのため、ケリーバ80の回転に連動して、ケリーバ80の先端に固着したツールジョイント15に装着した掘削バケット10が回転駆動し、ケーシング5の底面における掘削面で土砂を掘削する。
ケリーバ80は所定長さの中空筒状体であり、その内周面は、押圧用油圧シリンダ70のシリンダチューブ78の外周面に摺動可能に配置するため、シリンダチューブ78の外周面の断面形状と同様に、断面円形としている。一方、中空ドライブ軸35からケリーバ80への回転力伝達面となるケリーバ80の外周面及び中空ドライブ軸35の内周面は、断面形状をともに断面六角形としている。これにより、中空ドライブ軸35の内周面に嵌合したケリーバ80は、その回転力伝達面が従来の四面から六面に増加するため、回転用油圧モータ31から中空ドライブ軸35を介してケリーバ80に伝達する回転力を、回転力伝達面の六面にそれぞれ分散して伝達することができる。よって、従来に比較して高トルクに耐えて、ケリーバ80の変形や異常摩耗等による損傷を受けることなく産業機械として要求される堅牢性・耐久性を発揮することが可能となる。
押圧用油圧シリンダ70のロッドヘッド76とケリーバ80の間にはベアリング92を介在させているため、ケリーバ80が回転駆動してもその回転力はベアリング92で吸収され、ロッドヘッド76に伝わることはない。そのため、ケリーバ80が回転しても押圧用油圧シリンダ70は回転することがない。
よって、地中孔の掘削に際しては、押圧用油圧シリンダ70のロッド73を伸長させて、掘削バケット10を常に掘削面に押圧しながら、回転用油圧モータ31を駆動させて、その回転力を減速して中空ドライブ軸35に伝達してケリーバ80を回転させることにより掘削バケット10を回転させて、土砂を掘削し、掘削した土砂を掘削バケット10の内部に取り込む。
本発明は、上記した油圧回路から供給する作動油によって、水平方向に張出・張戻自在な固定プレート55を張出すことによってケーシング5の内壁に固定して、ケーシング5内を掘削するオールケーシング工法における地中孔掘削装置1に適用するものである。
図9は、掘削作業開始前、或いは掘削作業中に、掘削バケット10内の土砂を排土するために地中孔掘削装置1をケーシング5から地上に取り出す際の固定プレート55の張出・張戻停止状態の油圧回路図である。地上の油圧ユニット250のPポート251から地中孔掘削装置1に装備した油圧回路100のPポート101に供給された作動油は、作動回路105から固定プレート55を張出・張戻操作する固定用油圧シリンダ50に接続した固定用電磁弁110のPポート111に供給されてブロックされている。そのため、作動油は固定用油圧シリンダ50に供給されず、そのロッド53は収縮した状態を保持している。
また、回転用油圧モータ31を回転させるための作動油は、回転用電磁弁120のPポート121に供給されてブロックされているため、回転用油圧モータ31は回転を停止している。そのため、ケリーバ80を介して回転用油圧モータ31で駆動する掘削バケット10は稼働していない。この状態で、地中孔掘削装置1を支持索220で吊支してケーシング5内に挿入し、又ケーシング5から引き上げて地上に取り出す。なお、回転用油圧モータ31は余剰な作動油であるリークオイルを排出するためにチェック弁137を介してドレン回路140に接続されるとともに、又固定用油圧シリンダ50のロッド53側に接続した作動回路105を分岐してリリーフ弁135を介してドレン回路140と接続している。このリリーフ弁135はドレン回路140からの圧力が設定値を超えた場合にのみ開くように設定してあり、このように、固定用油圧シリンダ50とドレン回路140を前記した構成のリリーフ弁135を介して接続したことが本発明の特徴の一つである。
図10は、固定プレート55を張出状態、即ち固定状態に制御する油圧回路図であり、地中孔掘削装置1を所定のケーシング5の内壁に固定して掘削バケット10を稼働する際には、固定プレート55を張出した状態に保持し、掘削バケット10を回転駆動するための作動油を供給する。地上の油圧ユニット250のPポート251と地中孔掘削装置1の油圧回路100のPポート101を接続して、作動油を作動回路105から固定プレート55を張出・張戻操作する固定用油圧シリンダ50に接続した固定用電磁弁110のPポート111に供給する。そして、固定用電磁弁110のPポート111をAポート112に接続することによって、作動油をパイロットチェック弁115から固定用油圧シリンダ50のヘッド側に供給することにより、ロッド53を伸長させる。これにより、固定プレート55が水平方向に張出されてケーシング5の内壁に圧接して、地中孔掘削装置1を固定する。
固定用油圧シリンダ50のロッド53の伸長に伴って固定用油圧シリンダ50から排出された作動油は、固定用電磁弁110のBポート113に戻される。固定用電磁弁110のBポート113をTポート114に接続することによって、作動油を戻り回路125に供給して地中孔掘削装置1のTポート102から油圧ユニット250のTポート252を経て油タンクに戻す。
また、地中孔掘削装置1の油圧回路100のPポート101から供給した作動油を分岐して、図10に示すように回転用電磁弁120のPポート121に供給する。回転用電磁弁120のPポート121をAポート122に接続することによって、作動油を掘削バケット10の動力源である回転用油圧モータ31に供給して回転させる。これにより、掘削バケット10が回転して土砂を掘削し、その内部に取り込む。
回転用油圧モータ31を回転させて排出された作動油は、回転用油圧モータ31から排出されて回転用電磁弁120のBポート123に戻される。回転用電磁弁120のBポート123をTポート124に接続することによって、作動油は戻り回路130に供給されて、戻り回路125に合流して地中孔掘削装置1のTポート102から油圧ユニット250のTポート252を経て、油タンクに戻される。また、回転用油圧モータ31から排出された余剰の作動油はリークオイルとして、チェック弁137を通過してドレン回路140から地中孔掘削装置1のドレンポート141から油圧ユニット250のドレンポート253を経て、油タンクに戻される。
図11は、固定プレート55を張戻状態に制御する油圧回路図であり、地中孔掘削装置1を所定のケーシング5の内壁から開放して地上に取り出す際には、掘削バケット10の回転駆動を停止するとともに、固定プレート55を張戻した状態に保持するための作動油を供給する。地上の油圧ユニット250のPポート251からケーシング5内の地中孔掘削装置1の油圧回路100のPポート101に供給された作動油は、作動回路105から固定プレート55を張出・張戻操作する固定用油圧シリンダ50に接続した固定用電磁弁110のPポート111に供給される。固定用電磁弁110のPポート111をBポート113に接続することによって、作動油は固定用油圧シリンダ50に供給されてロッド53を縮小させる。これにより、固定プレート55がケーシング5の内壁から張戻されて、地中孔掘削装置1を開放する。
固定用油圧シリンダ50のロッド53の縮小に伴って固定用油圧シリンダ50から排出された作動油は、パイロットチェック弁115を経て固定用電磁弁110のAポート112に戻される。固定用電磁弁110のAポート112をTポート114に接続することによって、作動油は戻り回路125に供給されて地中孔掘削装置1のTポート102から油圧ユニット250のTポート252を経て、油タンクに戻される。
また、地上の油圧ユニット250のPポート251からケーシング5内の地中孔掘削装置1の油圧回路100のPポート101に供給された作動油は、図11に示すように分岐されて回転用電磁弁120のPポート121に供給されてブロックされている。また、回転用電磁弁120の他のAポート122,Bポート123,Tポート124もブロックされているため、回転用油圧モータ31に作動油は供給も排出もされないため、回転用油圧モータ31は停止している。
固定用油圧シリンダ50が正常に作動し、通常運転を行っている張出・張戻停止時(図9参照),張出時(図10参照),張戻時(図11参照)においては、いずれの状態においても固定用油圧シリンダ50からドレン回路140への圧力は発生せず、リリーフ弁135は図9~図11に示すように閉じられている。そのため、張出時(図10参照)に固定用油圧シリンダ50から排出された作動油や、張戻時(図11参照)に固定用油圧シリンダ50に供給される作動油はリリーフ弁135でブロックされている。同様に回転用油圧モータ31からチェック弁137を介してドレン回路140に排出されたリークオイルもリリーフ弁135でブロックされているため、固定用油圧シリンダ50に流れることはない。リリーフ弁135を開くためのパイロット回路はドレン回路140側にしか設けられていないため、張戻時に固定用電磁弁110のBポートからリリーフ弁135に供給される作動油の圧力がいかに高くとも、リリーフ弁135が開くことはない。ちなみに実施例では、張戻時における固定用油圧シリンダ50のストローク端では200kg/cm程度の圧力となるがリリーフ弁135が開くことはない。リリーフ弁135が開くのは、ドレン回路140の圧力が設定値(実施例では100kg/cm)を超えた場合のみである。
地中孔の掘削作業中、地中孔掘削装置1はケーシング5の内壁に固定プレート55によって固定された状態にあるため、作動回路の制御や電気系統等の何らかの不具合によって、固定プレートの張戻しができなくなると、地中孔掘削装置1がケーシング5の内壁に固定されたままとなって、地上に取り出すことができなくなってしまい、その対処に多大の時間や労力を要するばかりか、場合によっては、致命的な障害となり、ケースによっては地上への取り出しが不可能となる場合も考えられる。
そこで、本発明は、図10に示す固定プレート55を張出した状態で、何らかの不具合によって固定プレート55を張戻す作動回路が作動しない場合に、本来は回転用油圧モータ31から余剰な作動油であるリークオイルを油タンクに戻すためであって、作動回路105とは独立した回路のため、作動回路105と関係なく制御可能なドレン回路140に着目した。ドレン回路140は、掘削バケット10に回転力を供給する回転用油圧モータ31からの余剰なリークオイルを油タンクに戻すための排出回路であって、固定プレート55の張出・張戻操作に使用していないものの、固定用油圧シリンダ50ともリリーフ弁135を介して結ばれている。そのため、ドレン回路140は作動回路105に不具合が生じ、固定プレート55の張出・張戻操作を行う固定用油圧シリンダ50への作動油の供給ができない事態となっても、作動回路105の不具合とは関係なく制御可能であり、固定用油圧シリンダ50に作動油を供給することが可能な構成としている。
本発明は、このドレン回路140にリリーフ弁135を開く圧力の作動油を供給し、リリーフ弁135を介して固定用油圧シリンダ50のロッド53側に作動油を逆流させて、固定用油圧シリンダ50のロッド53を縮小させることにより、固定プレート55を強制的に張戻操作して、地中孔掘削装置1をケーシング5から開放する。即ち、ドレン回路140に、本来の用途に加えて、固定プレート55の強制張戻回路としての緊急時の用途を担わせ、作動油を通常の余剰の作動油を戻すための油タンクの方向ではなく、逆流させて固定プレート55の張戻操作をするために供給するようにしている。
図12は、固定プレート55をドレン回路140を使用して強制的に張戻状態に制御する油圧回路図である。作動回路105の制御や電気系統の何らかの不具合によって張戻のための作動回路105が使用できなくなった場合でも固定プレート55をケーシング5の内壁から開放して地中孔掘削装置1を地上に取り出すために、地上の油圧ユニット250のPポート251を地中孔掘削装置1の油圧回路100のドレンポート141に接続し、ドレン回路140に一定圧力以上の高圧の作動油を供給する。供給された作動油は、ドレン回路140を逆流して、リリーフ弁135に至り、リリーフ弁135を開いて固定用油圧シリンダ50に供給されてロッド53を縮小させる。これにより、固定プレート55がケーシング5の内壁から作動回路105によることなく強制的に張戻される。即ち、リリーフ弁135を開くためのパイロット回路はドレン回路140側にしか設けられていないため、固定用油圧シリンダ50が正常に作動している通常運転時は、固定用油圧シリンダ50側からリリーフ弁135に供給される作動油の圧力がいかに高くとも、リリーフ弁135が開くことはない。リリーフ弁135が開くのは、固定用油圧シリンダ50を強制的に張戻すために、ドレン回路140からリリーフ弁135を開くための設定圧力(実施例では100kg/cm)以上の圧力で作動油が供給されたときにのみ開いて、固定用油圧シリンダ50の張戻方向に作動油を供給する。
一方、ドレン回路140からの作動油の供給によって、固定用油圧シリンダ50から排出された作動油はパイロットチェック弁115を通過して固定用電磁弁110のAポート112から戻り回路125に供給され、地中孔掘削装置1のTポート102から油圧ユニット250のTポート252を経て油タンクに戻る。なお、リリーフ弁135から固定用電磁弁110に供給される作動油はBポート113によってブロックされる。また、ドレン回路140から供給された作動油は、チェック弁137によってブロックされ、回転用油圧モータ31に供給されることはない。
このように、ドレン回路を強制張戻のための作動油を供給するバイパス回路として利用することにより、張戻のための作動回路が使用できなくなった場合でも緊急避難として地上での油圧配管の切替によって、固定プレート55を強制的に張戻すことができ、地中孔掘削装置1をケーシング5から開放して地上に取り出して、メンテナンスを施すことができ、掘削作業への影響を抑えることができる。
以上記載した本発明によれば、作動回路の制御や電気系統等の不具合が発生し、固定プレートの張戻ができなくなった場合に、本来は掘削バケットに回転力を供給する回転用油圧モータからの余剰なリークオイルを油タンクに戻すための排出回路であって、固定プレートの張出・張戻操作に関与していないドレン回路を利用し、ドレン回路からリリーフ弁を介して固定用油圧シリンダに作動油を供給可能とすることによって、地上からドレン回路に作動油を供給して逆流させることによって、固定プレートを強制的に張戻すことができる。即ち、ドレン回路に、本来の用途に加えて、固定プレートの強制張戻回路としての緊急時の用途を担わせ、ドレン回路における作動油を通常の余剰のリークオイルを戻すための油タンクの方向ではなく、逆流させて固定プレートの張戻操作をするために供給するようにしている。
これによって、何らかの不具合によって固定プレートの張戻しのための作動油が供給されず、地中孔掘削装置を地上に取り出すことができない事態に陥ったとしても、ドレン回路に供給した作動油によって、固定プレートを張戻すことができ、地中孔掘削装置をケーシングの内壁から開放することができる。その結果、迅速に地中孔掘削装置を地上に取り出して、必要なメンテナンスを施すことが可能となり、圧入したケーシングを1本ずつ地上に引き抜いて、地中孔掘削装置を地上に引き上げるといった非常事態に陥ることがない。
そのため、固定プレートによってケーシングの内壁に脱着自在に固定する地中孔掘削装置の利点を活かすとともに、不具合によって固定プレートを張戻すことができない事態が生じたとしても迅速に対応することが可能となって、全体としてオールケーシング工法における地中孔掘削の作業効率を向上させるとともに、地中孔の大深度化にも対応することができる。
1…地中孔掘削装置
5…ケーシング
5a…ビット
10…掘削バケット
11…開閉蓋
11a…ビット
12…開閉軸
15…ツールジョイント
15a…ツールジョイントフランジ
20…第1支持体
21…支持ブラケット
22…軸部
22a…連結雌部
23…腕部
24…支柱用連結孔
25…支柱用連結ピン
26…吊支ブラケット
26a…吊支孔
30…第2支持体
31…回転用油圧モータ
32…環状枠体
33…インターナルギヤ
34…ニードルベアリング
35…中空ドライブ軸
35b…中空ドライブ軸フランジ
36…ピニオンギヤ
37…上部サンギヤ
38…下部サンギヤ
39…遊星ギヤ
40…支柱
41…支柱基板
42…窓部
43…支持枠
44…棹部
45…第1連結孔
46…膨出片
47…第2連結孔
50…固定用油圧シリンダ
51…連結ロッド
52…固定用連結ピン
55…固定プレート
56…リンク
60…張出同調治具
61…同調ブラケット
62…同調用連結ピン
63…貫通孔
70…押圧用油圧シリンダ
71…連結雄部
72…押圧用連結ピン
73…ロッド
74…延長ロッド
75…延長ロッド固定ピン
76…ロッドヘッド
77…ロッドヘッド固定ピン
78…シリンダチューブ
80…ケリーバ
81…拡径ハット部
81a…ケリーバフランジ
90…ベアリングケース
90a…ベアリングケースフランジ
91…シールプレート
92…ベアリング
100…油圧回路
101…Pポート
102…Tポート
105…作動回路
110…固定用電磁弁
111…Pポート
112…Aポート
113…Bポート
114…Tポート
115…パイロットチェック弁
120…回転用電磁弁
121…Pポート
122…Aポート
123…Bポート
124…Tポート
125,130…戻り回路
135…リリーフ弁
137…チェック弁
140…ドレン回路
141…ドレンポート
200…ケーシングドライバ装置
205…ベースマシン
210…ジブ
215,235…シーブ
220…支持索
225…油圧ホースリール
230…油圧ホース
240…キャブタイヤケーブルリール
245…キャブタイヤケーブル
250…油圧ユニット
251…Pポート
252…Tポート
253…ドレンポート

Claims (5)

  1. 地中孔掘削装置に装備した油圧回路の作動回路に供給する作動油によって固定用油圧シリンダのロッドを伸縮させて水平方向に張出・張戻自在な固定プレートを操作し、固定プレートを張出すことによってケーシングの内壁に固定するとともに、
    前記作動油によって回転用油圧モータを回転させて掘削バケットを駆動し、ケーシング内を掘削するオールケーシング工法における地中孔掘削装置において、
    油圧回路のドレン回路をチェック弁を介して回転用油圧モータに接続し、回転用油圧モータのリークオイルを排出するとともに、
    固定用油圧シリンダのロッド側に接続した作動回路を分岐してリリーフ弁を介してドレン回路に接続し、該リリーフ弁をドレン回路からの圧力が設定値を超えた場合にのみ開くように設定し、
    固定プレートを張戻す作動回路が作動しない場合に、
    作動回路に関係なく制御可能なドレン回路から前記リリーフ弁を開く圧力の作動油を供給し、リリーフ弁を介して固定用油圧シリンダのロッド側作動油を逆流させて、固定用油圧シリンダのロッドを縮小させることにより、固定プレートを強制的に張戻操作して、地中孔掘削装置をケーシングから開放することを特徴とする地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法。
  2. 地上に設置した油圧ユニットから作動回路へ作動油を供給する請求項1記載の地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法。
  3. 地上に設置した油圧ユニットからの作動回路への作動油の接続を、ドレン回路に切り換えて接続することによって、作動油をドレン回路から固定用油圧シリンダに逆流させる請求項1又は記載の地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法。
  4. 固定プレートを張戻す作動回路が作動しないことによって、固定プレートを張戻すことができない結果、地中孔掘削装置をケーシングから開放することができない請求項1,2又は記載の地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法。
  5. 地中孔掘削装置をケーシングから開放することによって、固定プレートを張戻す作動回路が作動しない場合であっても、地中孔掘削装置を地上に取り出し可能とした請求項1,2,3又は記載の地中孔掘削装置における固定プレートの強制張戻方法。
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