JP3500387B1 - 地中既設構造物の引抜工法 - Google Patents

地中既設構造物の引抜工法

Info

Publication number
JP3500387B1
JP3500387B1 JP2002262284A JP2002262284A JP3500387B1 JP 3500387 B1 JP3500387 B1 JP 3500387B1 JP 2002262284 A JP2002262284 A JP 2002262284A JP 2002262284 A JP2002262284 A JP 2002262284A JP 3500387 B1 JP3500387 B1 JP 3500387B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
existing structure
existing
casing
ground
lowermost end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002262284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004131923A (ja
Inventor
昭男 神島
Original Assignee
株式会社神島組
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2002237561 priority Critical
Priority to JP2002-237561 priority
Application filed by 株式会社神島組 filed Critical 株式会社神島組
Priority to JP2002262284A priority patent/JP3500387B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3500387B1 publication Critical patent/JP3500387B1/ja
Publication of JP2004131923A publication Critical patent/JP2004131923A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 優れた施工効率で、しかも低コストで地盤か
ら既設構造物を引き抜く引抜工法を提供する。 【解決手段】 ケーシング2を地盤5に対して回転推進
してケーシング2の最下端が既設構造物3の最下端以上
の深さに到達すると、ケーシング2の回転推進を停止す
る。そして、既設構造物3の中心軸を通過するように既
設構造物3の最上端から最下端に繋がる削孔7を既設構
造物3に形成する。そして、この削孔7の最上端にジェ
ットポンプ9を接続した後、ジェットポンプ9から高圧
水を削孔7に向けて給水する。これによって、ケーシン
グ2内に水が給水されてケーシング2内で既設構造物3
が浸水状態で吊下げられた状態となり、その既設構造物
3に対して浮力が作用する。この浮力が作用した状態の
まま既設構造物3を吊上げ、地盤5から引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中の埋設され
た既設構造物を地盤から引き抜く引抜工法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】各種建造物の建築、構築を行う場合には
地盤整備を行う必要がある。その一環として、コンクリ
ート杭などのコンクリート構造物、鋼製杭などの鋼製構
造物、木製杭などの木製構造物、その他の地中深く埋設
されたまた残存している構造物(以下、これらの構造物
を総称して「既設構造物」という)を引き抜く引抜作業
が実行される。従来、この引抜作業は次のようにして行
っていた。まず、既設構造物を包むようにケーシング
(鋼管)を差し込み、ケーシングと既設構造物との間の
土砂を除去する。そして、既設構造物をクレーン等の重
機機械で吊上げて既設構造物の引き抜きを実行してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来工
法では、重機機械の吊上げ力のみを利用して既設構造物
の引抜を実行しているため、既設構造物の大型化に伴
い、重機機械に要求される吊上能力も高くなり、大型の
重機機械が必要となる。その結果、施工効率や施工コス
トの面で改善の余地が大きく残されていた。
【0004】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、優れた施工効率で、しかも低コストで地盤から既
設構造物を引き抜く引抜工法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この発明は、上記目的
を達成するために、前記既設構造物の最下端に繋がる削
孔を前記既設構造物に形成する第1工程と、ギャップを
隔てて前記既設構造物を囲むようにケーシングを地盤に
回転推進して前記ケーシングの先端部を前記既設構造物
の最下端以上の深さに到達させる第2工程と、前記削孔
を介して前記既設構造物の最下端に向けて水を送給して
前記既設構造物に対して浮力を与える第3工程と、前記
既設構造物に対して浮力を与えた状態のまま前記既設構
造物を吊り上げる第4工程とを備え、地中の埋設された
既設構造物を引き抜く引抜工法において、前記削孔を介
して送給される水を前記ケーシングの内周面と前記既設
構造物との間のギャップ側に導く複数の鋼片を、前記ギ
ャップを通じて前記既設構造物の最下端の下方位置まで
挿入させる第5工程を備えている。このとき、前記第5
工程は、略スコップ形状を有する2つの前記鋼片を、互
いの上部両端の回動軸回りに回動自在に軸支し、前記ケ
ーシングの内周面と前記既設構造物との間のギャップに
挿入し、地上から導入したロッドを伸長して前記両鋼片
を前記回動軸回りにそれぞれ相反する方向に回動するこ
とで前記既設構造物の最下端面を覆うようにするのが好
ましい。
【0006】 このように構成された発明では、既設構
造物の最下端に繋がる削孔を既設構造物に形成した後、
その削孔を介して既設構造物の最下端に向けて水を送給
する。これによって、既設構造物の最下端から吐出され
る水の一部が既設構造物の外周側面に沿って地盤表面側
に流れ、その水の存在により既設構造物に対して浮力が
作用する。そして、この浮力が作用する状態で既設構造
物を吊り上げて地盤から既設構造物を引き抜く。このよ
うに浮力を利用することで既設構造物の引抜に必要な吊
上げ力を低減することが可能となる。また、複数の鋼片
を既設構造物の最下端に位置させるため、既設構造物の
最下端から吐出される水が地盤に浸み込むのを効果的に
防止し、水の利用効率をさらに高めることができる。ま
た、複数の鋼片を用いることなく、施工効率を高めるた
めに給水時の水圧を高めた場合、既設構造物の最下端の
下方に位置する地盤をさらに深く掘り下げてしまうが、
上記のように複数の鋼片を設けることで圧送されてきた
水による地盤の掘り下げを防止することができる。
【0007】ここで、既設構造物の最下端に向けて水を
送給する前に、予め既設構造物を囲むようにケーシング
を地盤に回転推進してケーシングの先端部を既設構造物
の最下端以上の深さに到達させるように構成してもよ
い。この場合、既設構造物の最下端に向けて水を送給す
ると、既設構造物の最下端の下方に位置する地盤(土砂
など)が給水により押し流されるとともに、ケーシング
内が水で満たされる。つまり、既設構造物が貯水された
ケーシング内に存在することとなり、既設構造物に対し
て浮力が作用する。このように、既設構造物の最下端か
ら吐出される水が効率良くケーシング内を流れ、少ない
水量で既設構造物の対して浮力を確実に与えることがで
きる。
【0008】 さらに、地盤表面の上方位置で既設構造
物に補助部材を取り付け、既設構造物の引抜の際(第4
工程)に、既設構造物の引抜方向とほぼ平行な方向に補
助部材を押し上げるように構成すれば、その押上力が既
設構造物の引抜力となり、吊上げ力をさらに低減するこ
とができる。
【0009】 また、第4工程において、既設構造物の
ケーシング内での落下を防止する落下防止機構を併用す
ると、既設構造物の大きさによっては一度に引き抜くの
が困難な場合に、落下防止機構により既設構造物の落下
を防止しつつ吊り上げることができるため、既設構造物
の大きさに応じて既設構造物を複数回に分けて引き抜く
ことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明にか
かる地中既設構造物の引抜工法の一実施形態を示す図で
ある。この引抜工法では、図1(a)に示すように、大
径管の下端円周に削孔用チップ1を備えたケーシング2
が既設構造物3の周面を取り囲むようにケーシング2を
地盤表面に設置した後、駆動機構4を作動させることで
ケーシング2を地盤5に対して回転推進してその全長に
亙り削孔して、既設構造物3と地盤5の縁を切ってい
く。なお、この実施形態では、内面チップ(図示省略)
をケーシング2の内面の該ケーシング2の内径よりも設
定寸法小径の想定円周線上に設けることでケーシング2
内周面と既設構造物3との間に設定寸法のギャップ6を
形成している。
【0011】そして、同図(b)に示すように、ケーシ
ング2の最下端、つまり削孔用チップ1が既設構造物3
の最下端以上の深さに到達すると、ケーシング2の回転
推進を停止する。そして、既設構造物3の中心軸を通過
するように既設構造物3の最上端から最下端に繋がる削
孔7を既設構造物3に形成する。なお、ここでは、削孔
7を中心軸に沿って形成しているが、その中心軸からず
れて削孔7を形成してもよく、また既設構造物3の側面
から最下端に繋がるように削孔7を形成するようにして
もよい。この点に関しては、後の実施形態においても全
く同様である。なお、同図中の符号8はワイヤであり、
既設構造物3の上部に取り付けられ、クレーン等の重機
機械により既設構造物3を吊上げ可能となっている。
【0012】次に、図2(a)に示すように、ジェット
ポンプ9および一時回収タンク10をそれぞれ削孔7お
よびケーシング2に配管接続する。すなわち、上記のよ
うにして形成された削孔7の最上端に対して給水用配管
の一方端を接続するとともに、その給水用配管の他方端
をジェットポンプ9の吐出口と接続する。また、ケーシ
ング2の上端側でケーシング2の中空空間に排水用配管
の一方端を連通接続するとともに、その排水用配管の他
方端を一時回収タンク10に接続する。
【0013】各配管接続が完了すると、ジェットポンプ
9を作動させてジェットポンプ9から高圧水を削孔7に
向けて給水する。すると、この高圧水は削孔7を介して
既設構造物3の最下端に向けて圧送され、この最下端か
ら吐出された水は、その最下端と接する地盤の土砂5a
(図1(b))をギャップ6側に押し流す。そして、水
を連続的に給水し続けると、該ギャップ6にも給水され
てケーシング2の内部に水が溜まるとともに、オーバー
フローする水については排水用配管を介して一時回収タ
ンク10に回収される。なお、回収された土砂を含む水
については、そのまま放流したり、土砂を分離した後で
放流することができる。もちろん、水については必要に
応じて循環的に利用するようにしてもよい。
【0014】このようにケーシング2内に水を供給する
ことでケーシング2内で既設構造物3が浸水状態で吊持
された状態となり、その既設構造物3に対して浮力が作
用する。そして、図2(b)に示すように、この浮力を
受けた状態のままクレーンなどの重機機械をオペレータ
が操作してワイヤ8により既設構造物3を上方向(引抜
方向)に吊上げ、地盤5から引き抜く。このとき、ジェ
ットポンプ9から水を連続的に供給し続けるのが望まし
いが、引抜途中で給水を停止するようにしてもよい。
【0015】そして、引抜が完了すると、ジェットポン
プ9を完全に停止させた後、既設構造物3を引き抜いた
跡孔を貧配合モルタル、土、砂などで埋め戻した後、ケ
ーシングをクレーンやワイヤ等で地上に引き抜き、工事
を完了する。
【0016】以上のように、この実施形態では、既設構
造物3の最下端に繋がる削孔7を既設構造物3に形成し
た後、その削孔7を介して既設構造物3の最下端に向け
て水を送給してケーシング2内を水で満たす。これによ
って、既設構造物は地盤5から完全に切り離され、しか
もケーシング2内で浸水状態で存在している。したがっ
て、既設構造物3に対して浮力が作用することとなり、
既設構造物3を吊り上げて地盤から既設構造物3を引き
抜く際に、その浮力分だけ既設構造物3の引抜に必要な
吊上げ力を低減させることが可能となる。その結果、従
来工法で使用していた重機機械に比べて吊上能力の低い
重機機械を用いて既設構造物を引き抜くことができるよ
うになり、施工効率を向上させるとともに、施工コスト
を抑制することができる。
【0017】また、既設構造物3はその側面だけではな
く、その最下端面も地盤5と縁が切れた状態で引き抜か
れるため、効率的な引抜作業を行うことができる。
【0018】また、既設構造物3の最下端から吐出され
る水はケーシング2内に導かれ、ギャップ6に沿って地
盤表面側に流れるため、既設構造物の最下端から吐出さ
れる水が効率良くケーシング内に流れ、既設構造物3の
対して浮力を確実に与えることができる。
【0019】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、浮力と吊上げ力とを用
いて既設構造物3を引き抜いているが、さらに図3に示
すように、油圧シリンダなどのアクチュエータによる押
上力を付加させることで吊上げ力をさらに低減させるこ
とができる。
【0020】図3は、この発明にかかる地中既設構造物
の引抜工法の他の実施形態を示す図である。この引抜工
法では、既設構造物3の上端部に鋼管11の下端部を連
結する。例えば既設構造物3がコンクリート製である場
合には既設構造物3中に杭補強筋が設けられているた
め、その杭補強筋と鋼管11とを溶接により連結する。
また、既設構造物3が鋼製杭である場合には杭本体を鋼
管11と直接溶接して連結する。そして、鋼管11の上
端部に引抜方向(同図の上下方向)とほぼ直交する方向
に鋼製梁部材12を溶接などの連結方法により連結す
る。これにより、地盤表面の上方位置で鋼管11および
鋼製梁部材12よりなる補助部材が既設構造物3に取り
付けられる。
【0021】そして、ケーシング2の上端部と梁部材1
2との間に油圧ジャッキなどのアクチュエータ13が複
数本配置されており、それらのアクチュエータ13を作
動させることで既設構造物の引抜方向(上方向)とほぼ
平行な方向に補助部材(鋼管11および鋼製梁部材1
2)を押し上げ、その結果、既設構造物3に対して引抜
方向への押上力を加えることが可能となっている。した
がって、クレーンなどの重機機械を操作してワイヤ8に
より既設構造物3を吊上げ、地盤5から引き抜く際、そ
れと同時にアクチュエータ13のロッド13aを伸張さ
せることで、その押上力分だけ既設構造物3の引抜に必
要な吊上げ力を低減させることが可能となる。したがっ
て、さらに一段と低い吊上げ能力の重機機械を用いて既
設構造物の引抜が可能となり、施工効率を向上させると
ともに、施工コストを抑制することができる。なお、油
圧シリンダなどのアクチュエータ13の本数や配設位置
については特に限定されるものではない。
【0022】また、上記実施形態では、ケーシング2を
所定深さまで回転推進させた後、そのままの状態で削孔
7を介して水を給水して既設構造物3の最下端から水を
吐出しているが、図4に示すように、複数の鋼片21を
既設構造物3の最下端の下方に位置させるようにしても
よく、こうすることで次のような作用効果が得られる。
【0023】図4は、この発明にかかる地中既設構造物
の引抜工法の別の実施形態を示す図である。この実施形
態では、同図に示すように、ケーシング2内周面と既設
構造物3との間のギャップ6に2つの鋼片21が回動軸
22回りに回動自在に軸支されている。各鋼片21は略
スコップ形状を有しており、ケーシング2の下端近傍に
配置された状態で油圧シリンダのロッド23を伸張させ
ると、回動軸22回りにそれぞれ相反する方向に回動し
て既設構造物3の最下端の下方に位置し、既設構造物3
の最下端面を覆うこととなる(同図(b))。この状態
でジェットポンプ9を作動させてジェットポンプ9から
高圧水を削孔7に向けて給水すると、既設構造物3の最
下端から高圧水が吐出されるが、その高圧水の大部分は
複数の鋼片21によりギャップ6側に導かれる。このた
め、給水が地盤5に浸み込むのを効果的に防止し、水の
効率的な利用を図ることができる。
【0024】また、上記実施形態ではジェットポンプ9
から高圧水を給水する、つまり施工効率を高めるために
給水時の水圧を高めているが、図1ないし図3に示すよ
うに削孔7から高圧水を地盤の土砂5a(図1(b))
に向けて吐出すると、単に土砂5aを押し流すのみなら
ず、さらに地盤5をさらに深く掘り下げてしまうが、上
記のように複数の鋼片21を設けることで圧送されてき
た水による地盤5の掘り下げを防止することができる。
したがって、作業効率の面でも有利なものとなる。
【0025】また、上記実施形態では、既設構造物3を
一度に地盤5から引き抜いているが、引抜方向(各図の
上下方向)における既設構造物3の大きさによっては一
度に地盤5から引き抜くのが困難な場合がある。その場
合には、図5に示すように適当な位置まで引き抜いた
後、既設構造物3を例えば仮想切断線(図5(a)中の
1点鎖線)に沿って切断し、さらに上記実施形態と同様
の引抜作業を繰り返すようにすればよい。このとき、切
断された既設構造物3のうち上方部分についてはクレー
ンなどの重機機械で吊持されているが、切断とともに下
方部分については吊持が解除されてケーシング2内に落
下してしまう。そこで、このような問題に対応すべく、
図5に示す実施形態では、たとえクレーンなどの重機機
械により吊持されていなくとも既設構造物3がケーシン
グ2内に落下するのを防止する落下防止機構を設けてい
る。
【0026】図5は、この発明にかかる地中既設構造物
の引抜工法のさらに別の実施形態を示す図である。この
実施形態では、ケーシング2の内壁面2aには、落下防
止機構30が4個、しかも同図(b)に示すように平面
視において等角度間隔で設けられている。なお、落下防
止機構30の配設数については、これに限定されず、3
個以上設けることで後述するようにして既設構造物3の
落下を確実に防止することができる。
【0027】各落下防止機構30は、同図(c)に示す
ように、ケーシング2の内周面に取り付けられる本体部
31と、その本体部31に対して回動軸32回りに回動
自在に軸支された可動部33と、可動部33が所定角度
以上移動するのを阻止するストッパー34とを備えてい
る。すなわち、各落下防止機構30では、可動部33の
後端部がケーシング2の内壁面2aに対して回動軸32
回りに0゜から約60゜の範囲で回動可能であり、その
先端部は既設構造物3の側面3aと当接している。この
ため、ケーシング2が既設構造物3に対して相対的に下
方移動する際には可動部33はフリーに回動自在となっ
ており、上記相対移動は自由となっている。逆に既設構
造物3がケーシング2に対して相対的に下方移動する際
には可動部33が約60゜まで回動する間については上
記相対移動が可能となるが、それ以上移動しようとする
と、可動部33の後端部がストッパー34に係止され、
可動部33によりケーシング2に対する既設構造物3の
下方移動が阻止される。こうして既設構造物3の落下を
効果的に防止することができ、既設構造物3を複数回に
分けて引き抜くことが可能となる。したがって、この実
施形態によれば、引抜方向における既設構造物3の大き
さに制限されず、既設構造物3を確実に引き抜くことが
可能となる。
【0028】また、上記実施形態では、ケーシング2の
回転推進後に削孔7を形成しているが、削孔形成後にケ
ーシングの回転推進を実行したり、ケーシングの回転推
進と同時に削孔7を形成するようにしてもよいことはい
うまでもない。
【0029】さらに、上記実施形態では、ケーシング2
を所定深さまで回転推進させた後、削孔7を介して水を
給水して既設構造物3の最下端から水を吐出している
が、図6に示すようにケーシング2を用いず、削孔7を
介して既設構造物3の最下端から水を吐出させるように
してもよい。
【0030】図6は、この発明にかかる地中既設構造物
の引抜工法のさらに他の実施形態を示す図である。この
実施形態では、同図(a)に示すように、既設構造物3
の中心軸を通過するように既設構造物3の最上端から最
下端に繋がる削孔7を既設構造物3に形成する。そし
て、ジェットポンプ9を削孔7に配管接続した後、ジェ
ットポンプ9を作動させてジェットポンプ9から高圧水
を削孔7に向けて給水する。すると、この高圧水は削孔
7を介して既設構造物3の最下端に向けて圧送され、こ
の最下端から吐出された水の一部は、同図中の矢印に示
すように、既設構造物3の外周側面に沿って地盤表面に
流れ、その水によって既設構造物3に対して浮力が作用
する。
【0031】次に、同図(b)に示すように、この浮力
を受けた状態のままクレーンなどの重機機械をオペレー
タが操作してワイヤ8により既設構造物3を上方向(引
抜方向)に吊上げ、地盤5から引き抜く。このとき、ジ
ェットポンプ9から水を連続的に供給し続けるのが望ま
しいが、引抜途中で給水を停止するようにしてもよい。
【0032】そして、引抜が完了すると、ジェットポン
プ9を完全に停止させた後、既設構造物3を引き抜いた
跡孔を貧配合モルタル、土、砂などで埋め戻す。
【0033】以上のように、この実施形態においても、
既設構造物3に対して浮力を作用ささせた状態で既設構
造物3を吊り上げて地盤5から既設構造物3を引き抜く
ように構成しているので、その浮力分だけ既設構造物3
の引抜に必要な吊上げ力を低減させることが可能とな
る。その結果、従来工法で使用していた重機機械に比べ
て吊上げ能力の低い重機機械を用いて既設構造物を引き
抜くことができるようになり、施工効率を向上させると
ともに、施工コストを抑制することができる。また、ケ
ーシング2を用いていないので、作業工程を簡素化する
ことができ、施工効率および施工コストの面でさらに有
利なものとなる。
【0034】
【発明の効果】 以上のように、この発明によれば、既
設構造物の最下端に繋がる削孔を既設構造物に形成した
後、その削孔を介して既設構造物の最下端に向けて水を
送給して既設構造物に対して浮力を作用させているの
で、従来工法よりも小さな吊上げ力で既設構造物の引抜
が可能となる、つまり、より吊上げ能力の重機機械を用
いて既設構造物の引抜が可能となり、施工効率を向上さ
せるとともに、施工コストを抑制することができる。
かもこのとき、複数の鋼片を既設構造物の最下端に位置
させるため、既設構造物の最下端から吐出される水が地
盤に浸み込むのを効果的に防止し、水の利用効率をさら
に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
一実施形態を示す図である。
【図2】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
一実施形態を示す図である。
【図3】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
他の実施形態を示す図である。
【図4】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
別の実施形態を示す図である。
【図5】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
さらに別の実施形態を示す図である。
【図6】この発明にかかる地中既設構造物の引抜工法の
さらに他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2…ケーシング 3…既設構造物 5…地盤 7…削孔 11…鋼管(補助部材) 12…鋼製梁部材(補助部材) 21…鋼片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設構造物の最下端に繋がる削孔を前記
    既設構造物に形成する第1工程と、ギャップを隔てて前
    記既設構造物を囲むようにケーシングを地盤に回転推進
    して前記ケーシングの先端部を前記既設構造物の最下端
    以上の深さに到達させる第2工程と、前記削孔を介して
    前記既設構造物の最下端に向けて水を送給して前記既設
    構造物に対して浮力を与える第3工程と、前記既設構造
    物に対して浮力を与えた状態のまま前記既設構造物を吊
    り上げる第4工程とを備え、地中の埋設された既設構造
    物を引き抜く引抜工法において、 前記削孔を介して送給される水を前記ケーシングの内周
    面と前記既設構造物との間のギャップ側に導く複数の鋼
    片を、前記ギャップを通じて前記既設構造物の最下端の
    下方位置まで挿入させる第5工程を備えたことを特徴と
    する地中既設構造物の引抜工法。
  2. 【請求項2】 前記第5工程は、 略スコップ形状を有する2つの前記鋼片を、互いの上部
    両端の回動軸回りに回動自在に軸支し、前記ケーシング
    の内周面と前記既設構造物との間のギャップに挿入し、
    地上から導入したロッドを伸長して前記両鋼片を前記回
    動軸回りにそれぞれ相反する方向に回動することで前記
    既設構造物の最下端面を覆うものである 請求項1記載の
    地中既設構造物の引抜工法。
  3. 【請求項3】 前記第4工程前に地盤表面の上方位置で
    前記既設構造物に補助部材を取り付ける第6工程と、 前記第4工程とともに、前記既設構造物の引抜方向とほ
    ぼ平行な方向に前記補助部材を押し上げる第7工程と
    さらに備えた請求項1または2に記載の地中既設構造物
    の引抜工法。
  4. 【請求項4】 前記第4工程において、前記既設構造物
    の前記ケーシング内での落下を防止する落下防止機構を
    併用する請求項1ないし3のいずれかに記載の地中既設
    構造物の引抜工法。
JP2002262284A 2002-08-16 2002-09-09 地中既設構造物の引抜工法 Expired - Lifetime JP3500387B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002237561 2002-08-16
JP2002-237561 2002-08-16
JP2002262284A JP3500387B1 (ja) 2002-08-16 2002-09-09 地中既設構造物の引抜工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262284A JP3500387B1 (ja) 2002-08-16 2002-09-09 地中既設構造物の引抜工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3500387B1 true JP3500387B1 (ja) 2004-02-23
JP2004131923A JP2004131923A (ja) 2004-04-30

Family

ID=31949535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002262284A Expired - Lifetime JP3500387B1 (ja) 2002-08-16 2002-09-09 地中既設構造物の引抜工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3500387B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113199639A (zh) * 2021-05-06 2021-08-03 湖北远大建设集团有限公司 一种混凝土桩头自动对接定位与截断结构
CN113513022A (zh) * 2021-05-06 2021-10-19 湖北远大建设集团有限公司 一种灌注桩桩头混凝土剥离凿除装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102493454A (zh) * 2011-11-24 2012-06-13 上海八洲建设工程有限公司 无振动软套管的超高压气动力水冲拔桩方法
JP6211322B2 (ja) * 2013-07-16 2017-10-11 株式会社コプロス 既設人孔の撤去方法
JP6180854B2 (ja) * 2013-09-03 2017-08-16 大成建設株式会社 既存杭の撤去方法
CN108797588A (zh) * 2018-05-30 2018-11-13 江苏海上龙源风力发电有限公司 一种软土海床海上风机单桩基础整体拆除辅助工装及拆除工艺
CN109610454A (zh) * 2018-12-20 2019-04-12 上海勇创建设发展有限公司 一种地下障碍物清障装置及其施工方法
JP6931893B2 (ja) * 2019-05-30 2021-09-08 株式会社設計室ソイル 鋼管杭の撤去方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113199639A (zh) * 2021-05-06 2021-08-03 湖北远大建设集团有限公司 一种混凝土桩头自动对接定位与截断结构
CN113513022A (zh) * 2021-05-06 2021-10-19 湖北远大建设集团有限公司 一种灌注桩桩头混凝土剥离凿除装置
CN113513022B (zh) * 2021-05-06 2022-08-30 湖北远大建设集团有限公司 一种灌注桩桩头混凝土剥离凿除装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004131923A (ja) 2004-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2423390B1 (de) Schwenkmodul zum Einsatz beim Erstellen eines Unterwasserfundaments eines Bauwerks
CN109653682B (zh) 钻径可调的钻头及挖孔机
JP3500387B1 (ja) 地中既設構造物の引抜工法
JP2007332559A (ja) 既設地中杭の撤去方法
KR20200025138A (ko) 파일 인발장치
CN108560551A (zh) 一种拔桩套筒及其使用方法
JP4074198B2 (ja) 既設杭の撤去方法
JP3361776B2 (ja) 地中埋設杭の破砕処理装置
CN111005381A (zh) 兜底式振动锤型钢拔桩机及其拔桩方法
JP4635725B2 (ja) 杭の施工システム
JP3839819B2 (ja) リバースサーキュレーションドリル
JP6465511B2 (ja) 杭抜き機のチャッキング機構、及び杭抜き工法
JP2894673B2 (ja) 多軸拡径ドリル工法及びその装置
JP3224008B2 (ja) 水深下地盤改良工法
KR20100006754A (ko) 흙막이공사의 케이싱 압입장치 및 이를 이용한 흙막이시공방법
CN202000360U (zh) 用于边坡支护施工的设备
CN106759377A (zh) 可回收围护结构的施工方法
JP4400700B2 (ja) 既設杭の切断・引き抜き工法及びその装置
KR100478234B1 (ko) 스크류함마를 이용한 파일 시공장치
JP2001303570A (ja) 杭の引抜き工法
JP2018119260A (ja) 杭抜き機のチャッキング機構、及び杭抜き工法
JP3221895B2 (ja) 大口径地下壁体の構築方法および管埋設用掘削装置
JP3973401B2 (ja) 地盤締固め工法
JP2715275B2 (ja) 掘削工法
JP3885891B1 (ja) 基礎杭建て込み工法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3500387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250