JP3451275B2 - 深礎掘削機 - Google Patents
深礎掘削機Info
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- JP3451275B2 JP3451275B2 JP18175198A JP18175198A JP3451275B2 JP 3451275 B2 JP3451275 B2 JP 3451275B2 JP 18175198 A JP18175198 A JP 18175198A JP 18175198 A JP18175198 A JP 18175198A JP 3451275 B2 JP3451275 B2 JP 3451275B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的孔径が大き
く、深度の大きい立孔などを掘削する深礎掘削機に関す
る。
く、深度の大きい立孔などを掘削する深礎掘削機に関す
る。
【0002】
【従来技術】山地の深部に地下水脈がある場合、その山
は、地下水脈に沿って移動する、いわゆる山のずりとい
う現象が起きる。山の際部に道路、鉄道等の交通網が存
在する場合には、山のずりという現象により、道路、鉄
道等の交通網が寸断あるいは埋没する恐れがある。そこ
で、従来、山と道路等の間に、杭を多数設けて、山のず
りを防止する措置が採られる。その場合用いられる杭
は、直径4m〜6m、深度が地下水脈の位置に応じて2
5m〜150mのものが必要になる。杭の施工には、従
来、クレーンをベースマシンとするアースドリルや、先
端に掘削刃が設けられた円筒状のケーシングを回転させ
ながら施工するケーシングドライバ、また、特開平7−
293172号公報に示す掘削装置によって立孔が掘削
され、それら装置によって施工した立坑にコンクリート
やモルタルを注入して杭を形成することが行われてい
た。
は、地下水脈に沿って移動する、いわゆる山のずりとい
う現象が起きる。山の際部に道路、鉄道等の交通網が存
在する場合には、山のずりという現象により、道路、鉄
道等の交通網が寸断あるいは埋没する恐れがある。そこ
で、従来、山と道路等の間に、杭を多数設けて、山のず
りを防止する措置が採られる。その場合用いられる杭
は、直径4m〜6m、深度が地下水脈の位置に応じて2
5m〜150mのものが必要になる。杭の施工には、従
来、クレーンをベースマシンとするアースドリルや、先
端に掘削刃が設けられた円筒状のケーシングを回転させ
ながら施工するケーシングドライバ、また、特開平7−
293172号公報に示す掘削装置によって立孔が掘削
され、それら装置によって施工した立坑にコンクリート
やモルタルを注入して杭を形成することが行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したアースドリル
にあっては、クレーンによって吊下される多段伸縮ケリ
ーバの先端に掘削バケットを取り付け、このケリーバを
回転させつつ、伸長することで、立孔を掘削するが、ア
ースドリルでは、バケットの重量およびケリーバの長さ
が限られるので上述したような径および、深度の立孔を
施工することが難しい。また、ケーシングドライバにあ
っても、鋼管により形成されるケーシングにはその径に
限度があり、上述した深度の立孔を施工するには、ケー
シングを多数繋ぎながら行う必要があり、作業上の手間
がかかる上、装置が大型化してしまう。
にあっては、クレーンによって吊下される多段伸縮ケリ
ーバの先端に掘削バケットを取り付け、このケリーバを
回転させつつ、伸長することで、立孔を掘削するが、ア
ースドリルでは、バケットの重量およびケリーバの長さ
が限られるので上述したような径および、深度の立孔を
施工することが難しい。また、ケーシングドライバにあ
っても、鋼管により形成されるケーシングにはその径に
限度があり、上述した深度の立孔を施工するには、ケー
シングを多数繋ぎながら行う必要があり、作業上の手間
がかかる上、装置が大型化してしまう。
【0004】前記特開平7−293172号公報に示す
掘削機は、立孔を施工する場所に長尺のポールを立て、
そのポールに沿って先端に掘削刃を設けた掘削機を回
転、移動するようにして掘削するものであり、この場
合、上述のアースドリルおよびケーシングドライバに比
べて、径および深度の大きい立孔を施工することができ
る。
掘削機は、立孔を施工する場所に長尺のポールを立て、
そのポールに沿って先端に掘削刃を設けた掘削機を回
転、移動するようにして掘削するものであり、この場
合、上述のアースドリルおよびケーシングドライバに比
べて、径および深度の大きい立孔を施工することができ
る。
【0005】しかしながら、上述した掘削機は、いずれ
も、施工できる杭の径は、一定であるため、施工する杭
の径に応じて機械を準備しなけらばならず、コストが嵩
むという問題が起きる。
も、施工できる杭の径は、一定であるため、施工する杭
の径に応じて機械を準備しなけらばならず、コストが嵩
むという問題が起きる。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するもので
あり、掘削する立孔の深度および径が大きく、しかも掘
削する立孔の径を必要な杭の径に応じて変更することが
できる深礎掘削機を提供することを目的とする。
あり、掘削する立孔の深度および径が大きく、しかも掘
削する立孔の径を必要な杭の径に応じて変更することが
できる深礎掘削機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、請求項1に記載の発明は、施工機に
より地中に埋設されるガイドロッドと、前記ガイドロッ
ドが埋設される場所の地上に設置される櫓と、ウインチ
により、前記櫓から垂下されるワイヤロープを介して、
またはクレーンのワイヤロープにより支持され、前記ガ
イドロッドにその中心部が外挿し、ガイドロッドに対し
て固定するチャック装置および掘削される立孔の内周壁
に向けて、伸縮動作可能な固定装置とを備える支持装置
と、前記支持装置の下部に連結され、前記ガイドロッド
を中心に旋回可能なベースフレームを有する掘削装置と
を備え、前記ベースフレームは平面視がほぼくの字の屈
曲形状をなし、 前記ベースフレームの旋回中心を挟んで
一方側の面上に油圧源ユニットを搭載し、他方側の面上
に操作装置を搭載し、かつ前記他方側の部分の膨出側の
側面に側方に突出させてブラケットを設け、前記掘削装
置の主掘削装置は、前記ブラケットに水平回動可能に取
付けられたスイングポストに向けて上下回動可能に取付
けられたブームと、該ブームに上下回動可能に取付けら
れたアームと、前記アームに回動可能に取付けられた掘
削具とを備えることを特徴とする。
を解決するために、請求項1に記載の発明は、施工機に
より地中に埋設されるガイドロッドと、前記ガイドロッ
ドが埋設される場所の地上に設置される櫓と、ウインチ
により、前記櫓から垂下されるワイヤロープを介して、
またはクレーンのワイヤロープにより支持され、前記ガ
イドロッドにその中心部が外挿し、ガイドロッドに対し
て固定するチャック装置および掘削される立孔の内周壁
に向けて、伸縮動作可能な固定装置とを備える支持装置
と、前記支持装置の下部に連結され、前記ガイドロッド
を中心に旋回可能なベースフレームを有する掘削装置と
を備え、前記ベースフレームは平面視がほぼくの字の屈
曲形状をなし、 前記ベースフレームの旋回中心を挟んで
一方側の面上に油圧源ユニットを搭載し、他方側の面上
に操作装置を搭載し、かつ前記他方側の部分の膨出側の
側面に側方に突出させてブラケットを設け、前記掘削装
置の主掘削装置は、前記ブラケットに水平回動可能に取
付けられたスイングポストに向けて上下回動可能に取付
けられたブームと、該ブームに上下回動可能に取付けら
れたアームと、前記アームに回動可能に取付けられた掘
削具とを備えることを特徴とする。
【0008】これにより、スイングポストを旋回させ、
ブーム、アームを回動させることで、掘削する立孔の径
を任意に設定することができるため、掘削する立孔の口
径に合わせて複数の掘削装置を用意することがなくな
り、コストを低減でき、作業性を向上できる。
ブーム、アームを回動させることで、掘削する立孔の径
を任意に設定することができるため、掘削する立孔の口
径に合わせて複数の掘削装置を用意することがなくな
り、コストを低減でき、作業性を向上できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記掘削装置の
前記ベースフレームに、垂直方向の削孔を行う垂直方向
削孔装置をさらに設けたものである。
前記ベースフレームに、垂直方向の削孔を行う垂直方向
削孔装置をさらに設けたものである。
【0010】これによって掘削する立孔の底部に硬い岩
盤等がある場合に、垂直方向削孔装置によって岩盤を垂
直方向に削孔し、この孔に発破を仕掛けることにより、
岩盤を破壊し、掘削効率が向上する。
盤等がある場合に、垂直方向削孔装置によって岩盤を垂
直方向に削孔し、この孔に発破を仕掛けることにより、
岩盤を破壊し、掘削効率が向上する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記垂直方向削
孔装置を、前記ベースフレーム上において水平方向に移
動可能とするとともに、前記ベースフレームの取付軸を
中心に立孔の半径方向に揺動可能に設けたものである。
孔装置を、前記ベースフレーム上において水平方向に移
動可能とするとともに、前記ベースフレームの取付軸を
中心に立孔の半径方向に揺動可能に設けたものである。
【0012】
これにより、立孔を掘削する際に、岩盤等
の硬い地盤がある場合に、垂直方向削孔装置によって発
破用の孔を作成する際に、岩盤の任意位置に削孔可能と
なり、作業性が向上する。
の硬い地盤がある場合に、垂直方向削孔装置によって発
破用の孔を作成する際に、岩盤の任意位置に削孔可能と
なり、作業性が向上する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記掘削装置の
前記ベースフレームに、水平方向の削孔を行う水平方向
削孔装置をさらに設けたものである。
前記ベースフレームに、水平方向の削孔を行う水平方向
削孔装置をさらに設けたものである。
【0014】
これにより、立孔の掘削に伴い、立孔の内
周壁に保護用のライナープレートを設置する際に、水平
方向削孔装置によって立孔の内周壁を削孔し、その孔に
ライナープレートの固定用のアンカーを打設することが
できるため作業性が向上する。
周壁に保護用のライナープレートを設置する際に、水平
方向削孔装置によって立孔の内周壁を削孔し、その孔に
ライナープレートの固定用のアンカーを打設することが
できるため作業性が向上する。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記水平方向削
孔装置を、水平方向に移動可能に設けたものである。
孔装置を、水平方向に移動可能に設けたものである。
【0016】
これにより、ライナープレートを係止する
ための孔を形成する場合において、掘削具をベースフレ
ームに対して回動させて、掘削径を変更しても、立孔の
内周壁に作成するアンカー用の孔を作成することが可能
となり、作業性が向上する。
ための孔を形成する場合において、掘削具をベースフレ
ームに対して回動させて、掘削径を変更しても、立孔の
内周壁に作成するアンカー用の孔を作成することが可能
となり、作業性が向上する。
【0017】請求項6に記載の発明は、前記掘削具とし
て、前記アームの先端にバケットまたはブレーカが取付
けられるものである。
て、前記アームの先端にバケットまたはブレーカが取付
けられるものである。
【0018】
これにより、掘削する立孔の底部に岩盤等
の硬い地盤がある場合には、アームの先端をバケットか
らブレーカに交換して岩盤を破砕した上で、バケットに
再び交換し、排土することで、効率良く掘削作業が行う
ことができる。
の硬い地盤がある場合には、アームの先端をバケットか
らブレーカに交換して岩盤を破砕した上で、バケットに
再び交換し、排土することで、効率良く掘削作業が行う
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1〜図13を用いて本発明の深
礎掘削機の実施の形態について説明する。
礎掘削機の実施の形態について説明する。
【0020】図1は、深礎掘削機の全体の構成を示す全
体構成図、図2は、深礎掘削機の要部拡大図、図3は、
図2のA方向矢視図、図4は、図3のA−A方向断面
図、図5は、図2のB方向矢視図、図6は、図5におい
て、掘削作業装置の回動機構を説明する機構説明図、図
7は、掘削作業装置を回動させた状態を示す状態説明
図、図8は、掘削装置の底面図、図9は、図5における
B−B方向断面図、図10は、図5におけるC方向矢視
図、図11は、図10の側面図、図12は、図8のD方
向矢視図、図13は、掘削された土砂を排土する状態を
説明する状態説明図である。
体構成図、図2は、深礎掘削機の要部拡大図、図3は、
図2のA方向矢視図、図4は、図3のA−A方向断面
図、図5は、図2のB方向矢視図、図6は、図5におい
て、掘削作業装置の回動機構を説明する機構説明図、図
7は、掘削作業装置を回動させた状態を示す状態説明
図、図8は、掘削装置の底面図、図9は、図5における
B−B方向断面図、図10は、図5におけるC方向矢視
図、図11は、図10の側面図、図12は、図8のD方
向矢視図、図13は、掘削された土砂を排土する状態を
説明する状態説明図である。
【0021】まず、図1を用いて深礎掘削機の全体構成
について説明する。図1において、1は、地上に設置さ
れる櫓で、この櫓には、複数のシーブ1a〜1dが設け
られる。2は、地上に設置されたウインチ装置、3は、
地中に埋設されたガイドロッドでこのガイドロッドは、
図示しない施工機によって地中に挿入されるものであ
り、特開昭63−312497号公報または特開平3−
119284号公報などに開示されたダウンザホールド
リルなどによって設置される。4は、ガイドロッド3に
外挿され、ガイドロッド3に沿って移動する掘削装置、
5は、掘削される立孔9の内壁を保護するライナープレ
ート、6は、掘削装置4によって掘削される土砂を地上
に排土するバケットである。
について説明する。図1において、1は、地上に設置さ
れる櫓で、この櫓には、複数のシーブ1a〜1dが設け
られる。2は、地上に設置されたウインチ装置、3は、
地中に埋設されたガイドロッドでこのガイドロッドは、
図示しない施工機によって地中に挿入されるものであ
り、特開昭63−312497号公報または特開平3−
119284号公報などに開示されたダウンザホールド
リルなどによって設置される。4は、ガイドロッド3に
外挿され、ガイドロッド3に沿って移動する掘削装置、
5は、掘削される立孔9の内壁を保護するライナープレ
ート、6は、掘削装置4によって掘削される土砂を地上
に排土するバケットである。
【0022】掘削装置4は、図2に示すように掘削装置
4をガイドロッド3に固定する固定装置10と、固定装
置10の下方に位置し、固定装置10と円筒状の連結部
材25によって連結される主掘削装置32により構成さ
れる。固定装置10は、ガイドロッド3への固定を行う
チャック装置14(図4参照)およびガイドロッド3の
鉛直度を保持、調整するための保持装置11を備えたフ
レーム12と、該フレーム12の上面部に設けられたシ
ーブ13a、13bから構成される。
4をガイドロッド3に固定する固定装置10と、固定装
置10の下方に位置し、固定装置10と円筒状の連結部
材25によって連結される主掘削装置32により構成さ
れる。固定装置10は、ガイドロッド3への固定を行う
チャック装置14(図4参照)およびガイドロッド3の
鉛直度を保持、調整するための保持装置11を備えたフ
レーム12と、該フレーム12の上面部に設けられたシ
ーブ13a、13bから構成される。
【0023】図3に示すように、保持装置11は、フレ
ーム12に90°間隔で設けられ、立孔9の内周壁に向
けて伸縮可能な4本の油圧シリンダ11aと、油圧シリ
ンダ11aのロッド先端に設けられる当接部材11bか
ら構成される。そして、この4本の油圧シリンダ11a
を後述する掘削装置30に設けられる油圧源および操作
装置により操作して伸縮動作させる。
ーム12に90°間隔で設けられ、立孔9の内周壁に向
けて伸縮可能な4本の油圧シリンダ11aと、油圧シリ
ンダ11aのロッド先端に設けられる当接部材11bか
ら構成される。そして、この4本の油圧シリンダ11a
を後述する掘削装置30に設けられる油圧源および操作
装置により操作して伸縮動作させる。
【0024】この保持装置11の油圧シリンダ11a
を、掘削した立孔9の保護部材としてのライナープレー
ト5に向けて均等に伸長させて当接させることによって
ガイドロッド3の傾斜を修正し、鉛直状態を保持する。
を、掘削した立孔9の保護部材としてのライナープレー
ト5に向けて均等に伸長させて当接させることによって
ガイドロッド3の傾斜を修正し、鉛直状態を保持する。
【0025】また、図4に示すように、チャック装置1
4は、固定装置10をガイドロッド3に対して固定し、
後述する掘削装置30による掘削反力を支持するもの
で、フレーム12の内部の底部に立設される第1のテー
パ部材14aと、第1のテーパ部材14aとともにフレ
ーム12の内部の底部に設けられる油圧シリンダ14b
と、該油圧シリンダ14bに接続され、かつ第1のテー
パ部材14aとガイドロッド3との間に挿嵌する第2の
テーパ部材14cとから構成される。そして、油圧シリ
ンダ14bを伸縮させ、第2のテーパ部材14cを第1
のテーパ部材14bとガイドロッド3間に挿入させるこ
とで、第1のテーパ部材14aと第2テーパ部材14c
とのくさび効果により、第2のテーパ部材14cがガイ
ドロッド3側へ押圧され、テーパ部材14b、14cを
介してフレーム12がガイドロッド3に固定される。
4は、固定装置10をガイドロッド3に対して固定し、
後述する掘削装置30による掘削反力を支持するもの
で、フレーム12の内部の底部に立設される第1のテー
パ部材14aと、第1のテーパ部材14aとともにフレ
ーム12の内部の底部に設けられる油圧シリンダ14b
と、該油圧シリンダ14bに接続され、かつ第1のテー
パ部材14aとガイドロッド3との間に挿嵌する第2の
テーパ部材14cとから構成される。そして、油圧シリ
ンダ14bを伸縮させ、第2のテーパ部材14cを第1
のテーパ部材14bとガイドロッド3間に挿入させるこ
とで、第1のテーパ部材14aと第2テーパ部材14c
とのくさび効果により、第2のテーパ部材14cがガイ
ドロッド3側へ押圧され、テーパ部材14b、14cを
介してフレーム12がガイドロッド3に固定される。
【0026】なお、このチャック装置14は、クサビ型
に代えて、ケーシングドライバ等に用いられているバン
ドタイプのものも利用できる。この固定により、固定装
置10の回転および降下・上昇が阻止される。そして、
図1に示すように、この固定装置10は、フレーム12
の上面部に設けられたシーブ13a、13bに前述した
ウインチ装置2から繰出されたワイヤロープ7をシーブ
1a、1b、13a、1c、13bに掛け回し、その一
端を櫓1に固定し、ウインチ装置2によるワイヤロープ
7の繰出し、繰込みによって立孔9を上昇、降下する。
に代えて、ケーシングドライバ等に用いられているバン
ドタイプのものも利用できる。この固定により、固定装
置10の回転および降下・上昇が阻止される。そして、
図1に示すように、この固定装置10は、フレーム12
の上面部に設けられたシーブ13a、13bに前述した
ウインチ装置2から繰出されたワイヤロープ7をシーブ
1a、1b、13a、1c、13bに掛け回し、その一
端を櫓1に固定し、ウインチ装置2によるワイヤロープ
7の繰出し、繰込みによって立孔9を上昇、降下する。
【0027】図2に示すように、掘削装置30は、連結
部材25によって固定装置10に連結され、連結部材2
5に対して旋回可能とされるベースフレーム31と、該
ベースフレーム31に対し、後述の機構により水平回動
可能に軸支されたバックホウ型掘削機(主掘削装置)3
2と、原動機を含む油圧源ユニット等が収容された建屋
43と、図5に示すように、前記ベースフレーム31に
設けられ、掘削する立孔9の底部に垂直方向の孔を形成
する垂直方向削孔装置50と、図8、図12に示すよう
に、ベースフレーム31の底部に設けられ、掘削する立
孔9の内周壁に向けて水平方向の孔を形成する水平方向
削孔装置60と、図5、図10に示すように、ベースフ
レーム31上に設けられ、前述の固定装置10の保持装
置11およびチャック装置14を操作する操作装置70
から構成される。
部材25によって固定装置10に連結され、連結部材2
5に対して旋回可能とされるベースフレーム31と、該
ベースフレーム31に対し、後述の機構により水平回動
可能に軸支されたバックホウ型掘削機(主掘削装置)3
2と、原動機を含む油圧源ユニット等が収容された建屋
43と、図5に示すように、前記ベースフレーム31に
設けられ、掘削する立孔9の底部に垂直方向の孔を形成
する垂直方向削孔装置50と、図8、図12に示すよう
に、ベースフレーム31の底部に設けられ、掘削する立
孔9の内周壁に向けて水平方向の孔を形成する水平方向
削孔装置60と、図5、図10に示すように、ベースフ
レーム31上に設けられ、前述の固定装置10の保持装
置11およびチャック装置14を操作する操作装置70
から構成される。
【0028】ベースフレーム31は、図5、図8に示す
ように平面視がほぼくの字形をなす。該ベースフレーム
31は、後述する旋回装置80を有する旋回中心を挟ん
で一方側に油圧源ユニット等が収容された建屋43およ
び水平方向削孔装置60が設けられる平面形状が矩形状
の油圧源設置部31aと、旋回装置80を挟んで他方側
に屈曲して形成され、前記主掘削装置32、垂直方向削
孔装置50、操作装置70が設けられる平面形状が扇形
状の操作装置設置部31bとから構成される。
ように平面視がほぼくの字形をなす。該ベースフレーム
31は、後述する旋回装置80を有する旋回中心を挟ん
で一方側に油圧源ユニット等が収容された建屋43およ
び水平方向削孔装置60が設けられる平面形状が矩形状
の油圧源設置部31aと、旋回装置80を挟んで他方側
に屈曲して形成され、前記主掘削装置32、垂直方向削
孔装置50、操作装置70が設けられる平面形状が扇形
状の操作装置設置部31bとから構成される。
【0029】そしてベースフレーム31の中央部には、
図8に示すように連結部材25を挿通する挿通孔31c
が設けられ、連結部材25にベースフレーム31の挿通
孔31cが外挿されて、連結部材25に対し、回動可能
に連結されるとともに、図9に示すように旋回装置80
が設けられる。
図8に示すように連結部材25を挿通する挿通孔31c
が設けられ、連結部材25にベースフレーム31の挿通
孔31cが外挿されて、連結部材25に対し、回動可能
に連結されるとともに、図9に示すように旋回装置80
が設けられる。
【0030】旋回装置80は、ベースフレーム31に取
付けられたアッパーレース81と連結部材25に固定さ
れたロアーレース82とからなる軸受部材を介し、ロア
ーレース82に設けられた外歯歯車83にベースフレー
ム31上に設けられた旋回モータ84のピニオン85が
噛合してなり、旋回モータ84を駆動し、ピニオン85
を回転させることにより、ベースフレーム31は、連結
部材25に対して旋回動作する。
付けられたアッパーレース81と連結部材25に固定さ
れたロアーレース82とからなる軸受部材を介し、ロア
ーレース82に設けられた外歯歯車83にベースフレー
ム31上に設けられた旋回モータ84のピニオン85が
噛合してなり、旋回モータ84を駆動し、ピニオン85
を回転させることにより、ベースフレーム31は、連結
部材25に対して旋回動作する。
【0031】主掘削装置32は、図2、図5に示すよう
に、ベースフレーム31の操作装置設置部31b側に設
けられるもので、ベースフレーム31の膨出側、すなわ
ちくの字形の折れて膨出した側の側面の一端側に、側方
に突出して設けられるブラケット33に軸34aを中心
として水平回動可能に軸支されたスイングポスト34
と、該スイングポスト34に上下回動可能に軸支される
ブーム37と、該ブーム37に上下回動可能に軸支され
るアーム38と、該アーム38に回動可能に軸支される
掘削具の一例であるバケット39と、スイングボスト3
4に対してブーム37を回動させるブームシリンダ40
と、ブーム37に対してアーム38を回動させるアーム
シリンダ41と、アーム38に対してバケット39を回
動させるバケットシリンダ42とから構成され、この主
掘削装置32は、公知の油圧ショベルのフロント部(作
業装置)と同様のものである。
に、ベースフレーム31の操作装置設置部31b側に設
けられるもので、ベースフレーム31の膨出側、すなわ
ちくの字形の折れて膨出した側の側面の一端側に、側方
に突出して設けられるブラケット33に軸34aを中心
として水平回動可能に軸支されたスイングポスト34
と、該スイングポスト34に上下回動可能に軸支される
ブーム37と、該ブーム37に上下回動可能に軸支され
るアーム38と、該アーム38に回動可能に軸支される
掘削具の一例であるバケット39と、スイングボスト3
4に対してブーム37を回動させるブームシリンダ40
と、ブーム37に対してアーム38を回動させるアーム
シリンダ41と、アーム38に対してバケット39を回
動させるバケットシリンダ42とから構成され、この主
掘削装置32は、公知の油圧ショベルのフロント部(作
業装置)と同様のものである。
【0032】また、スイングポスト34は、図5、図6
に示すようにベースフレーム31に前述のように設けら
れるブラケット33に水平方向の回動が可能なように軸
34aにより支持される。36はスイングポスト34を
水平回動させるための油圧シリンダであり、該油圧シリ
ンダ36は一端をベースフレーム31にピン90により
連結し、他端を、ベースフレーム31にピン91、92
およびリンク35aを介して連結し、かつピン91、9
3およびリンク35bを介してスイングポスト34に連
結する。この油圧シリンダ36の伸縮動作により、スイ
ングポスト34が軸34aを中心に水平回動する。図8
に示すように、前記スイングポスト34は前記ベースフ
レーム31の側面部に側方に突出させて設けたブラケッ
ト33に取付けられているので、主掘削装置32はベー
スフレーム31に近接させた状態でベースフレーム31
に干渉されずに上下動可能である。また、ベースフレー
ム31は平面視がくの字形をなし、前記スイングポスト
34は前記ベースフレーム31の膨出側の側面部の一端
側に取付けられているので、バケット39をガイドロッ
ド3を中心としてスイングポスト34(主掘削装置取付
け部)の反対側に延出させた状態においてもベースフレ
ーム31に干渉されない。
に示すようにベースフレーム31に前述のように設けら
れるブラケット33に水平方向の回動が可能なように軸
34aにより支持される。36はスイングポスト34を
水平回動させるための油圧シリンダであり、該油圧シリ
ンダ36は一端をベースフレーム31にピン90により
連結し、他端を、ベースフレーム31にピン91、92
およびリンク35aを介して連結し、かつピン91、9
3およびリンク35bを介してスイングポスト34に連
結する。この油圧シリンダ36の伸縮動作により、スイ
ングポスト34が軸34aを中心に水平回動する。図8
に示すように、前記スイングポスト34は前記ベースフ
レーム31の側面部に側方に突出させて設けたブラケッ
ト33に取付けられているので、主掘削装置32はベー
スフレーム31に近接させた状態でベースフレーム31
に干渉されずに上下動可能である。また、ベースフレー
ム31は平面視がくの字形をなし、前記スイングポスト
34は前記ベースフレーム31の膨出側の側面部の一端
側に取付けられているので、バケット39をガイドロッ
ド3を中心としてスイングポスト34(主掘削装置取付
け部)の反対側に延出させた状態においてもベースフレ
ーム31に干渉されない。
【0033】垂直方向削孔装置50は、図5、図10、
図11に示すように、ベースフレーム31の操作装置設
置部31b側に設けられるもので、ベースフレーム31
の側部に設けられるレール52上を水平方向に移動可能
に設けられるとともに、ピン53を中心に半径方向に揺
動可能に設けられる。この垂直方向削孔装置50の水平
方向への移動は、ベースフレーム31と垂直方向削孔装
置50との間に取付けられた油圧シリンダ51によって
行われ、揺動動作は、ピン53の部分に設けられた図示
しないモータによって行われる。なお、この回動動作を
油圧シリンダ51とは別に設けられる油圧シリンダによ
って行うことも可能である。
図11に示すように、ベースフレーム31の操作装置設
置部31b側に設けられるもので、ベースフレーム31
の側部に設けられるレール52上を水平方向に移動可能
に設けられるとともに、ピン53を中心に半径方向に揺
動可能に設けられる。この垂直方向削孔装置50の水平
方向への移動は、ベースフレーム31と垂直方向削孔装
置50との間に取付けられた油圧シリンダ51によって
行われ、揺動動作は、ピン53の部分に設けられた図示
しないモータによって行われる。なお、この回動動作を
油圧シリンダ51とは別に設けられる油圧シリンダによ
って行うことも可能である。
【0034】また、垂直方向削孔装置50は、レール5
2上を移動可能に取付けられたフレーム54と、フレー
ム54上を上下方向にスライド可能に設けられたスライ
ドフレーム55と、スライドフレーム55をフレーム5
4に対してスライド駆動させる油圧シリンダ56と、ス
ライドフレーム55上に固定されたドリル駆動装置57
と、ドリル駆動装置57によって回転駆動するドリル5
8とからなる。
2上を移動可能に取付けられたフレーム54と、フレー
ム54上を上下方向にスライド可能に設けられたスライ
ドフレーム55と、スライドフレーム55をフレーム5
4に対してスライド駆動させる油圧シリンダ56と、ス
ライドフレーム55上に固定されたドリル駆動装置57
と、ドリル駆動装置57によって回転駆動するドリル5
8とからなる。
【0035】そして、この垂直方向削孔装置50は、図
10に示すように図の左右方向に揺動可能でかつ移動可
能とすることにより、立孔9の半径方向の全位置に亘っ
て任意位置にドリル58を配置できる。
10に示すように図の左右方向に揺動可能でかつ移動可
能とすることにより、立孔9の半径方向の全位置に亘っ
て任意位置にドリル58を配置できる。
【0036】また、水平方向削孔装置60は、図8、図
12に示すようにベースフレーム31の油圧源設置部3
1a側の底面部に設けられるものであり、ベースフレー
ム31の底面に設けられるブラケット61、61に取付
けられたフレーム62と、フレーム62に対して水平方
向にスライド可能に取付けられたスライドフレーム64
と、一端がフレーム62に固定され、他端がスライドフ
レーム64に連結された油圧シリンダ63と、スライド
フレーム64上に固定されたドリル駆動装置65と、ド
リル駆動装置65によって回転駆動されるドリル66と
からなる。そして、油圧シリンダ63を伸縮すること
で、スライドフレーム64がフレーム62に対して移動
し、ドリル66を立孔9の内周壁に対して突進あるいは
収縮させることができる。
12に示すようにベースフレーム31の油圧源設置部3
1a側の底面部に設けられるものであり、ベースフレー
ム31の底面に設けられるブラケット61、61に取付
けられたフレーム62と、フレーム62に対して水平方
向にスライド可能に取付けられたスライドフレーム64
と、一端がフレーム62に固定され、他端がスライドフ
レーム64に連結された油圧シリンダ63と、スライド
フレーム64上に固定されたドリル駆動装置65と、ド
リル駆動装置65によって回転駆動されるドリル66と
からなる。そして、油圧シリンダ63を伸縮すること
で、スライドフレーム64がフレーム62に対して移動
し、ドリル66を立孔9の内周壁に対して突進あるいは
収縮させることができる。
【0037】図7に示すように、ベースフレーム31上
には、その油圧源設置部31aに設けられる原動機とし
ての電動モータ44と、該電動モータ44により駆動さ
れる油圧ポンプ45と、オイルクーラ46と、作動油タ
ンク47とが載置され、これらは、前述した建屋43内
に収容される。
には、その油圧源設置部31aに設けられる原動機とし
ての電動モータ44と、該電動モータ44により駆動さ
れる油圧ポンプ45と、オイルクーラ46と、作動油タ
ンク47とが載置され、これらは、前述した建屋43内
に収容される。
【0038】また、操作装置70は、ベースフレーム3
1上の操作装置設置部31bに載置されるものであり、
前述の油圧ポンプ45により吐出される圧油を制御する
バルブ群95(図6参照)からなり、該操作装置70
は、主掘削装置32、垂直方向削孔装置50および水平
方向削孔装置60を駆動させ、所望の操作を行う操作レ
バー装置等を備える。
1上の操作装置設置部31bに載置されるものであり、
前述の油圧ポンプ45により吐出される圧油を制御する
バルブ群95(図6参照)からなり、該操作装置70
は、主掘削装置32、垂直方向削孔装置50および水平
方向削孔装置60を駆動させ、所望の操作を行う操作レ
バー装置等を備える。
【0039】これらが深礎掘削機の全体構成であり、ベ
ースフレーム31に上述したように機械類を配置するこ
とにより、全体の重量バランスをとっている。
ースフレーム31に上述したように機械類を配置するこ
とにより、全体の重量バランスをとっている。
【0040】なお、主掘削装置32により掘削した土砂
は、図1に示すように櫓1からシーブ1dを介して吊下
されたバケット6に投入されて地上へ排土される。この
バケット6の立孔9への投入スペースを確保するために
ベースフレーム31は、上述した形状をなしている。
は、図1に示すように櫓1からシーブ1dを介して吊下
されたバケット6に投入されて地上へ排土される。この
バケット6の立孔9への投入スペースを確保するために
ベースフレーム31は、上述した形状をなしている。
【0041】次に上述した深礎掘削機における立孔9の
施工方法について説明する。
施工方法について説明する。
【0042】(1)立孔9を施工する位置に前述したよ
うなダウンザホールドリル等を用いてガイドロッド3を
地中に建て込む。
うなダウンザホールドリル等を用いてガイドロッド3を
地中に建て込む。
【0043】(2)ガイドロッド3を建て込んだ後、ガ
イドロッド3の外周部に地上に設けた掘削機、例えば油
圧ショベルにより、深礎掘削機投入用の孔を掘削する。
この孔は、掘削装置30で施工する立孔9の口径でかつ
主掘削装置32および固定装置10が立孔9内に収容さ
れる程度の深さで良い。
イドロッド3の外周部に地上に設けた掘削機、例えば油
圧ショベルにより、深礎掘削機投入用の孔を掘削する。
この孔は、掘削装置30で施工する立孔9の口径でかつ
主掘削装置32および固定装置10が立孔9内に収容さ
れる程度の深さで良い。
【0044】(3)前記孔の内周壁に立孔9の内周壁の
崩壊を防止するためライナープレート5を設置する。こ
のライナープレート5は、立孔9の内周壁の崩壊を防止
するとともに、立孔9を掘削した後に杭を形成するため
にセメントまたはモルタルを注入するための型枠を兼ね
るものであり、外側プレートと所定間隔持った内側プレ
ートからなる2重構造からなり、この外側プレートと内
側プレート間にセメントを注入して円筒杭を形成する。
なお、ライナープレート5に代えて、トンネル施工用の
セグメントを用いることも可能であり、この場合は、セ
メント等は必要としない。
崩壊を防止するためライナープレート5を設置する。こ
のライナープレート5は、立孔9の内周壁の崩壊を防止
するとともに、立孔9を掘削した後に杭を形成するため
にセメントまたはモルタルを注入するための型枠を兼ね
るものであり、外側プレートと所定間隔持った内側プレ
ートからなる2重構造からなり、この外側プレートと内
側プレート間にセメントを注入して円筒杭を形成する。
なお、ライナープレート5に代えて、トンネル施工用の
セグメントを用いることも可能であり、この場合は、セ
メント等は必要としない。
【0045】(4)櫓1およびウインチ装置2を設置す
る。なお、ウインチ装置2に代えて移動式のクレーンを
用いることも可能である。
る。なお、ウインチ装置2に代えて移動式のクレーンを
用いることも可能である。
【0046】(5)ウインチ装置2のワイヤロープ7を
櫓1のシーブ1a、1b、1c、固定装置10のシーブ
13a、13bを図1に示すように順次掛け回し、その
端部を櫓1に固定する。
櫓1のシーブ1a、1b、1c、固定装置10のシーブ
13a、13bを図1に示すように順次掛け回し、その
端部を櫓1に固定する。
【0047】(6)ウインチ装置2またはクレーンによ
り固定装置10、連結部材25および掘削装置30を支
持してガイドロッド3に外挿させ、固定装置10が立孔
9内に収容される位置でチャック装置14によってガイ
ドロッド3にチャックし、支持装置11の油圧シリンダ
11aを張り出して固定する。そして、主掘削装置32
の油圧シリンダ36を伸縮動作させて、主掘削装置32
のバケット39の先端が目標掘削径となる位置まで回動
させる。これにより、バケット39の立孔の半径方向の
位置を変える。
り固定装置10、連結部材25および掘削装置30を支
持してガイドロッド3に外挿させ、固定装置10が立孔
9内に収容される位置でチャック装置14によってガイ
ドロッド3にチャックし、支持装置11の油圧シリンダ
11aを張り出して固定する。そして、主掘削装置32
の油圧シリンダ36を伸縮動作させて、主掘削装置32
のバケット39の先端が目標掘削径となる位置まで回動
させる。これにより、バケット39の立孔の半径方向の
位置を変える。
【0048】(7)主掘削装置32のブーム37、アー
ム38、バケット39を操作装置70により操作して掘
削を開始する。この場合ベースフレーム31も適宜旋回
させながら掘削することで、立孔9の全断面を掘削でき
る。バケット39によって掘削した土砂は、地上からバ
ケット6を降下させ、このバケット6内に収容して地上
まで揚げ、シーブ1dを側方移動させて排土する。
ム38、バケット39を操作装置70により操作して掘
削を開始する。この場合ベースフレーム31も適宜旋回
させながら掘削することで、立孔9の全断面を掘削でき
る。バケット39によって掘削した土砂は、地上からバ
ケット6を降下させ、このバケット6内に収容して地上
まで揚げ、シーブ1dを側方移動させて排土する。
【0049】(8)主掘削装置32による掘削におい
て、硬い岩盤がある場合には、垂直方向削孔装置50に
より削孔し、この孔には発破を仕掛けて岩盤を破砕す
る。この場合、掘削装置30は、図13に示すように、
ウインチ装置2またはクレーンにより、地面近傍に退避
させておく。
て、硬い岩盤がある場合には、垂直方向削孔装置50に
より削孔し、この孔には発破を仕掛けて岩盤を破砕す
る。この場合、掘削装置30は、図13に示すように、
ウインチ装置2またはクレーンにより、地面近傍に退避
させておく。
【0050】(9)主掘削装置32による掘削に伴い、
立孔9の内周壁には、水平方向削孔装置60を用いて水
平方向の孔を作成し、内周壁にライナープレートを設置
してこの孔にアンカーを埋め込んでライナープレートを
係止する。
立孔9の内周壁には、水平方向削孔装置60を用いて水
平方向の孔を作成し、内周壁にライナープレートを設置
してこの孔にアンカーを埋め込んでライナープレートを
係止する。
【0051】(10)所定量掘削したのち、チャック装
置14、支持装置11によるガイドロッド3および立孔
9との係合を解き、掘削装置30を再びウインチ装置2
またはクレーンにより降下させて、上述のような作業を
繰り返す。
置14、支持装置11によるガイドロッド3および立孔
9との係合を解き、掘削装置30を再びウインチ装置2
またはクレーンにより降下させて、上述のような作業を
繰り返す。
【0052】(11)目標深さまで掘削した後、掘削装
置30を地上に収容する。
置30を地上に収容する。
【0053】以上が本発明による深礎掘削機における立
孔9の施工方法である。なお、所定の目標深度に達した
ときに、主掘削装置32を油圧シリンダ36によって回
動させて、掘削口径を拡張することで、いわゆる拡底部
を施工することもできる。
孔9の施工方法である。なお、所定の目標深度に達した
ときに、主掘削装置32を油圧シリンダ36によって回
動させて、掘削口径を拡張することで、いわゆる拡底部
を施工することもできる。
【0054】以上、上述した実施の形態にあっては、主
掘削装置32を水平方向に回動可能に取付けて立孔の半
径方向に変位可能としたので、掘削する立孔9の口径を
任意に設定でき、その結果、1台の機械で種々の口径の
立孔9を施工できるので、コストの低減と作業性を向上
させることができる。また、立孔9の掘削時に硬い岩盤
がある場合には、垂直方向に削孔できる垂直方向削孔装
置を設けたから発破用の孔を作成することができるた
め、作業性を向上できる。また、前記掘削において、バ
ケット39の立孔の半径方向の位置を変えて第1の目標
掘削径に設定し、そしてバケット39によって立孔を掘
削し、目標掘削深度に達した後、前記バケット39の立
孔の半径方向の位置をさらに変えて、第2の目標掘削径
に設定し、前記バケット39によってさらに立孔を掘削
することにより、立孔の底部に拡底部を形成することが
可能となり、拡底杭等の施工も容易に行うことができる
とともに、拡底径も任意に設定でき、作業性が向上す
る。
掘削装置32を水平方向に回動可能に取付けて立孔の半
径方向に変位可能としたので、掘削する立孔9の口径を
任意に設定でき、その結果、1台の機械で種々の口径の
立孔9を施工できるので、コストの低減と作業性を向上
させることができる。また、立孔9の掘削時に硬い岩盤
がある場合には、垂直方向に削孔できる垂直方向削孔装
置を設けたから発破用の孔を作成することができるた
め、作業性を向上できる。また、前記掘削において、バ
ケット39の立孔の半径方向の位置を変えて第1の目標
掘削径に設定し、そしてバケット39によって立孔を掘
削し、目標掘削深度に達した後、前記バケット39の立
孔の半径方向の位置をさらに変えて、第2の目標掘削径
に設定し、前記バケット39によってさらに立孔を掘削
することにより、立孔の底部に拡底部を形成することが
可能となり、拡底杭等の施工も容易に行うことができる
とともに、拡底径も任意に設定でき、作業性が向上す
る。
【0055】
【発明の効果】以上発明の深礎掘削機および深礎掘削機
による掘削工法は、請求項1では、掘削具を、立孔の径
方向に変位可能に設けたから、掘削具を変位させること
で、掘削する立孔の径を任意に設定することができるた
め、掘削する立孔の口径に合わせて複数の掘削装置を容
易することがなくなり、コストを低減でき、作業性が向
上する。
による掘削工法は、請求項1では、掘削具を、立孔の径
方向に変位可能に設けたから、掘削具を変位させること
で、掘削する立孔の径を任意に設定することができるた
め、掘削する立孔の口径に合わせて複数の掘削装置を容
易することがなくなり、コストを低減でき、作業性が向
上する。
【0056】請求項2では、掘削装置のベースフレーム
に、垂直方向の削孔を行う垂直方向削孔装置を設けたか
ら掘削する立孔の底部に硬い岩盤等がある場合に、垂直
方向削孔装置によって岩盤を垂直方向に削孔し、この孔
に発破を仕掛けることにより、岩盤を破壊し、掘削効率
を向上させることができる。
に、垂直方向の削孔を行う垂直方向削孔装置を設けたか
ら掘削する立孔の底部に硬い岩盤等がある場合に、垂直
方向削孔装置によって岩盤を垂直方向に削孔し、この孔
に発破を仕掛けることにより、岩盤を破壊し、掘削効率
を向上させることができる。
【0057】請求項3では、垂直方向削孔装置は、ベー
スフレーム上を水平方向に移動可能とするとともに、前
記ベースフレームの取付軸を中心に立孔の半径方向に揺
動可能に設けたから、立孔を掘削する際に、岩盤等の硬
い地盤がある場合に、垂直方向削孔装置によって発破用
の孔を作成する際に、岩盤の任意位置に削孔可能とな
り、作業性が向上する。
スフレーム上を水平方向に移動可能とするとともに、前
記ベースフレームの取付軸を中心に立孔の半径方向に揺
動可能に設けたから、立孔を掘削する際に、岩盤等の硬
い地盤がある場合に、垂直方向削孔装置によって発破用
の孔を作成する際に、岩盤の任意位置に削孔可能とな
り、作業性が向上する。
【0058】請求項4では、掘削装置のベースフレーム
に、水平方向の削孔を行う水平方向削孔装置を設けたか
ら、立孔の掘削に伴い、立孔の内周壁に保護用のライナ
ープレートを設置する際に、水平方向削孔装置によって
立孔の内周壁を削孔し、その孔にライナープレートの固
定用のアンカーを打設することができるため作業性が向
上する。
に、水平方向の削孔を行う水平方向削孔装置を設けたか
ら、立孔の掘削に伴い、立孔の内周壁に保護用のライナ
ープレートを設置する際に、水平方向削孔装置によって
立孔の内周壁を削孔し、その孔にライナープレートの固
定用のアンカーを打設することができるため作業性が向
上する。
【0059】請求項5では、水平方向削孔装置は、水平
方向に移動可能に設けたから、ライナープレートを係止
するための孔を形成する場合において、掘削具をベース
フレームに対して回動させて、掘削径を変更しても、立
孔の内周壁に作成するアンカー用の孔を作成することが
可能となり、作業性が向上する。
方向に移動可能に設けたから、ライナープレートを係止
するための孔を形成する場合において、掘削具をベース
フレームに対して回動させて、掘削径を変更しても、立
孔の内周壁に作成するアンカー用の孔を作成することが
可能となり、作業性が向上する。
【0060】請求項6では、掘削具として、アームの先
端にバケットまたはブレーカが取付けられるものであ
り、掘削する立孔の底部に岩盤等の硬い地盤がある場合
には、アームの先端をバケットからブレーカに交換して
岩盤を破砕した上で、バケットに再び交換し、排土する
ことで、効率良く掘削作業が行うことができる。
端にバケットまたはブレーカが取付けられるものであ
り、掘削する立孔の底部に岩盤等の硬い地盤がある場合
には、アームの先端をバケットからブレーカに交換して
岩盤を破砕した上で、バケットに再び交換し、排土する
ことで、効率良く掘削作業が行うことができる。
【図1】本発明の深礎掘削機の全体構成図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2のA方向矢視図である。
【図4】図3のA−A方向断面図である。
【図5】図2のB方向矢視図である。
【図6】図5の主掘削装置の回動機構を説明する機構説
明図である。
明図である。
【図7】主掘削装置を回動させた状態を示す状態説明図
である。
である。
【図8】掘削装置の底面図である。
【図9】図5におけるB−B方向断面図である。
【図10】図5におけるC方向矢視図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】図8のD方向矢視図である。
【図13】掘削された土砂を排土する状態を説明する状
態説明図である。
態説明図である。
3:ガイドロッド、4:深礎掘削機、6:バケット、
9:立孔、10:固定装置、11:支持装置、14:チ
ャック装置、30:掘削装置、31:ベースフレーム、
32:主掘削装置、50:垂直方向削孔装置、60:水
平方向削孔装置、70:操作装置
9:立孔、10:固定装置、11:支持装置、14:チ
ャック装置、30:掘削装置、31:ベースフレーム、
32:主掘削装置、50:垂直方向削孔装置、60:水
平方向削孔装置、70:操作装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 板谷 広喜
東京都千代田区大手町二丁目6番2号
日立建機株式会社内
(72)発明者 佐貫 祥紀
東京都千代田区大手町二丁目6番2号
日立建機株式会社内
(56)参考文献 特開 平10−102973(JP,A)
特開 平8−303169(JP,A)
実開 平7−4591(JP,U)
特公 平1−33637(JP,B2)
特許2553986(JP,B2)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
E21D 1/03
E21B 11/00
E21B 17/10
E21D 1/08
Claims (6)
- 【請求項1】施工機により地中に埋設されるガイドロッ
ドと、 前記ガイドロッドが埋設される場所の地上に設置される
櫓と、 ウインチにより、前記櫓から垂下されるワイヤロープを
介して、またはクレーンのワイヤロープにより支持さ
れ、前記ガイドロッドにその中心部が外挿し、ガイドロ
ッドに対して固定するチャック装置および掘削される立
孔の内周壁に向けて、伸縮動作可能な固定装置とを備え
る支持装置と、 前記支持装置の下部に連結され、前記ガイドロッドを中
心に旋回可能なベースフレームを有する掘削装置とを備
え、前記ベースフレームは平面視がほぼくの字の屈曲形状を
なし、 前記ベースフレームの旋回中心を挟んで一方側の面上に
油圧源装置を搭載し、他方側の面上に操作装置を搭載
し、かつ前記他方側の部分の膨出側の側面に側方に突出
させてブラケットを設け、 前記掘削装置の主掘削装置は、前記ブラケットに水平回
動可能に取付けられたスイングポストに上下回動可能に
取付けられたブームと、該ブームに上下回動可能に取付
けられたアームと、前記アームに回動可能に取付けられ
た掘削具とを備えることを特徴とする深礎掘削機。 - 【請求項2】請求項1に記載の深礎掘削機において、前
記掘削装置の前記ベースフレームには、垂直方向の削孔
を行う垂直方向削孔装置をさらに備えることを特徴とす
る深礎掘削機。 - 【請求項3】請求項2に記載の深礎掘削機において、前
記垂直方向削孔装置は、前記ベースフレーム上を水平方
向に移動可能とするとともに、前記ベースフレームの取
付軸を中心に立孔の半径方向に揺動可能に設けられるこ
とを特徴とする深礎掘削機。 - 【請求項4】請求項1から3までのいずれかに記載の深
礎掘削機において、前記掘削装置の前記ベースフレーム
には、水平方向の削孔を行う水平方向削孔装置をさらに
備えることを特徴とする深礎掘削機。 - 【請求項5】請求項4に記載の深礎掘削機において、前
記水平方向削孔装置は、水平方向に移動可能に設けられ
ることを特徴とする深礎掘削機。 - 【請求項6】請求項1から4までのいずれかに記載の深
礎掘削機において、前記掘削具として、前記アームの先
端にバケットまたはブレーカが取付けられることを特徴
とする深礎掘削機。
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JP18175198A JP3451275B2 (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 深礎掘削機 |
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JP18175198A Expired - Fee Related JP3451275B2 (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | 深礎掘削機 |
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