JPH0960462A - 掘削工法 - Google Patents

掘削工法

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JPH0960462A
JPH0960462A JP21454995A JP21454995A JPH0960462A JP H0960462 A JPH0960462 A JP H0960462A JP 21454995 A JP21454995 A JP 21454995A JP 21454995 A JP21454995 A JP 21454995A JP H0960462 A JPH0960462 A JP H0960462A
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excavating
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要 仲山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削しながら効果的に孔壁を固めていくこと
ができるとともに、このような掘削ロッドを回転駆動さ
せる駆動機としては小型かつ低重心型の装置であり、狭
い場所でも搬入、設置して安定して作業を行うことがで
き、しかも、掘削ロッドの上下の動きを阻害することな
く簡単かつ確実に行うことができる。 【解決手段】 湾曲押圧面6を側面としたコテ部5を外
周に配置してなる掘削ロッド3の該コテ部5には中央に
縦溝10を形成し、一方、この掘削ロッド3を貫通設置す
る縦の短尺筒体1およびこの短尺筒体1を回転駆動させ
る駆動機構を有する駆動機2の前記短尺筒体1にはその
内周に一側端が出没可能な縦板からなるクラッチ板18を
配置し、このクラッチ板18の一側端を前記縦溝10に挿入
して短尺筒体1と掘削ロッド3を係合させて掘削ロッド
3を回転駆動させ、かつ、この係合状態を維持しながら
掘削ロッド3を短尺筒体1に対して上下方向に移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、土木の分野
で基礎工事としての杭孔掘削を行う掘削工法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】掘削した土砂のすべてを地上に排出する
のではなく、その一部または大部分を孔壁に圧密すれば
土砂排出の手間が省けるばかりでなく、孔壁の崩壊も防
止でき、また、掘削時の摩擦抵抗も減少するので大深度
の掘削が可能となり、かつ、地盤中に玉石や転石があっ
ても掘削に必要な刃先部の面圧を随時に意識調整しなが
ら連続した掘削が可能となる。
【0003】発明者はこのような掘削土砂を圧密できる
タイプの掘削機として実願昭62-84917号(実公平4-4470
6 号公報)や特願平6-99436 号、特願平7-96535 号など
に、オーガロッド(掘削ロッド)の外周に該ロッドから
外方に張り出す湾曲押圧面を側面としたコテ部を螺旋状
に上昇するように設ける掘削土砂圧密形オーガを発明
し、これを出願した。
【0004】先端のオーガヘッド(図示せず)のビット
で切削された土砂はスクリュー羽根またはコテ部自体の
揚上作用によって上方に移送されるが、この移送の際に
コテ部の湾曲押圧面で外側に押し出され、孔壁に圧密さ
れる。
【0005】一方、オーガロッド(掘削ロッド)を回転
駆動させる駆動装置についていえば、従来からあるアー
スオーガのように重機に設けた高いリーダーマストに沿
って駆動装置を上下動自在としこの駆動装置にオーガロ
ッドを連結してなるもので、駆動装置はリーダーマスト
の上端のトップシーブからワイヤーで吊り下げられ、掘
削時は自重でリーダーマストに沿って下降するが、引き
上げはこのワイヤーで引き上げる。
【0006】オーガロッド(掘削ロッド)は必要とされ
る掘削深度に応じて適宜継ぎ足して長いものとするが、
この継ぎ足しを行うには地盤に挿入されたオーガロッド
の上端から駆動装置を切り離し、この駆動装置をリーダ
ーマストの下方位置から上方位置へ引き上げる。そして
前記切り離したオーガロッドと駆動装置との間に継ぎ足
し用の新たなオーガロッドを嵌め込む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように重量のある
駆動装置がリーダーマストの上方位置にある場合は高い
重心の不安定な状態となり、重機全体の転倒等の事故に
もつながりかねない。また、重機のような大型の機械は
狭い現場では搬入できず、その使用が制限される。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、掘削ロッドにコテ部を設けることにより、切揉み推
進力および土砂の揚土作用を阻害することなく、掘削し
ながら効果的に孔壁を固めていくことができるととも
に、このような掘削ロッドを回転駆動させる駆動機とし
てはクローラ等の重機を用いない小型かつ低重心型の装
置であり、狭い場所でも搬入、設置して安定して作業を
行うことができ、しかも、掘削ロッドと駆動機との回転
駆動のための係合は掘削ロッドの上下の動きを阻害する
ことなく簡単かつ確実に行うことができるので、掘削ロ
ッドでの連続的掘削動作が効率的に得られる掘削工法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、第1に、湾曲押圧面を側面としたコテ部を外
周に配置してなる掘削ロッドの該コテ部には中央に縦溝
を形成し、一方、この掘削ロッドを貫通設置する縦の短
尺筒体およびこの短尺筒体を回転駆動させる駆動機構を
有する駆動機の前記短尺筒体にはその内周に一側端が出
没可能な縦板からなるクラッチ板を配置し、このクラッ
チ板の一側端を前記コテ部の縦溝に挿入して短尺筒体と
掘削ロッドを係合させて掘削ロッドを回転駆動させ、か
つ、この係合状態を維持しながら掘削ロッドを短尺筒体
に対して上下方向に移動させることを要旨とするもので
ある。
【0010】本発明は第2に、掘削ロッドの外周に配置
してなるコテ部はクラッチ板の上下長よりも短い上下間
隔で配列させ、掘削ロッドの上下方向の移動はこの上下
に配列するコテ部の少なくとも1個が常にクラッチ板に
係合するようにして行うこと、第3に、クラッチ板は短
尺筒体の周方向に複数を間隔を存して配置し、掘削ロッ
ドの外周のコテ部も同様な周方向の間隔で配置してな
り、掘削ロッドの上下方向の移動は少なくとも2以上の
クラッチ板がコテ部に係合するようにして行うこと、第
4に、掘削ロッドは先端にスクリューヘッドを有する掘
削ロッドとダウンザホールハンマーによるヘッドを有す
る掘削ロッドとを適宜選択して使用することを要旨とす
るものである。
【0011】第5に、掘削ロッドは掘削ヘッド部をダウ
ンザホールハンマーによるエアーハンマータイプのもの
であり、掘削ヘッド部の上方では周面に縦溝を設けたケ
ーシングを設け、一方、この掘削ロッドを貫通設置する
縦の短尺筒体およびこの短尺筒体を回転駆動させる駆動
機構を有する駆動機の前記短尺筒体にはその内周に一側
端が出没可能な縦板からなるクラッチ板を配置し、この
クラッチ板の一側端を前記コテ部の縦溝に挿入して短尺
筒体と掘削ロッドを係合させて掘削ロッドを回転駆動さ
せ、かつ、この係合状態を維持しながら掘削ロッドを短
尺筒体に対して上下方向に移動させることを要旨とする
ものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、駆動機の縦の
短尺筒体とこの短尺筒体を貫通するように配置される掘
削ロッドとの係合は、縦板からなるクラッチ板の一側端
を短尺筒体内に突出させ、掘削ロッド太径部の中央の縦
溝に挿入することで行い、短尺筒体の回転はクラッチ板
を介して掘削ロッドに伝えられる。
【0013】そして、先端の掘削ヘッドのビットで切削
された土砂は掘削ロッドの旋回によるコテ部そのものの
揚上作用によって上方に移送されるが、この移送の際に
ロッドから外方に張り出す湾曲押圧面を側面としたコテ
部で外側に押し出され、孔壁に圧密される。
【0014】さらに、クラッチ板と掘削ロッドの係合は
縦板と縦溝との係合なので、掘削ロッドの上下の動きは
このクラッチ板の係合では阻害されることはなく、掘削
ロッドは回転しながら徐々に地盤に挿入されていく。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、クラッチ
板は掘削ロッドの周面で上下(直上である場合と、斜め
上である場合の双方がある)に配列するコテ部の少なく
とも1個が常にクラッチ板に係合するようにしたので、
掘削ロッドが上下に移動しても必ずクラッチ板との係合
は確保できる。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、クラッチ
板を短尺筒体の周方向に間隔を存して複数配置し、掘削
ロッドの上下方向の移動は少なくとも2以上のクラッチ
板が2以上のコテ部に係合するようにして行うことによ
り、確実に短尺筒体の回転力を掘削ロッドに伝えること
ができる。
【0017】請求項4記載の本発明によれば、N値0〜
30相当の硬質地盤のない一般地盤ではスクリューヘッド
を有する掘削ロッドを使用し、中間に岩盤巨大転石等硬
質地盤のある場合はダウンザホールを有する掘削ロッド
に切り替え、その後、一般地盤がある場合には再度スク
リューヘッドを有する掘削ロッドに切り替えて掘削す
る。また、硬質地盤のみではダウンザホールを有する掘
削ロッドのみで掘削することもできる。
【0018】請求項5記載の本発明によれば、ダウンザ
ホールを有する掘削ロッドの場合にコテ部を設けずとも
縦溝を形成でき、この縦溝とクラッチ板との係合で掘削
ロッドとの回転駆動を行い、しかも、掘削ロッドの上下
の動きはこのクラッチ板の係合では阻害されることはな
く、掘削ロッドは回転しながら徐々に地盤に挿入されて
いく。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の掘削工法の第
1実施形態を示す縦断側面図、図7は第2実施形態を示
す縦断側面図である。
【0020】先に本発明工法で使用する掘削装置から説
明すると、縦の短尺筒体1およびこの短尺筒体1を回転
駆動させる駆動機構を有する駆動機2と、先端に掘削ヘ
ッド部を有し、この短尺筒体1を貫通するように配置さ
れ、かつ、短尺筒体1と係合される掘削ロッド3との組
み合わせからなる。
【0021】掘削ロッド3は図4〜図6に示すように、
第1実施形態としては掘削ヘッド部はスクリューヘッド
4のものである。
【0022】掘削ロッド3の外周には、外方に張り出す
湾曲押圧面6を側面としたコテ部5を該湾曲押圧面6が
螺旋状に上昇するように設ける。このコテ部5は掘削ロ
ッド3の外周からの左右両端の突出側面が必ず円弧状で
あることとした。図示の例ではコテ部5は湾曲押圧面6
が全体で円弧状になるように形成した。なお、このコテ
部5は中空のドラムタイプのものでよい。
【0023】また、コテ部5は上方に掘削ロッド3の外
周に向かい角度θで傾斜する上部傾斜面7と下方にロッ
ド3の外周に向かい角度θで傾斜する下部傾斜面8を設
けるものとする。これによりコテ部5は糸巻ボビンの形
の半割り体に近いものとなる。
【0024】なお、コテ部5の掘削ロッド3の外周への
配列は特に決まりはないが、本実施形態では平面的に4
方に均等間隔で並ぶように配置し、その際、螺旋状に旋
回上昇するような配置で並べるようにした。また、各コ
テ部5の中央には上下に抜ける縦溝10を形成する。さら
に、掘削ロッド3の上端にはスイベル9を取付け、その
上部でクレーン等で吊り下げるようにした。
【0025】一方、駆動機2は本実施形態では地上設置
型のもので、地上設置のためのベース11の上に前記短尺
筒体1を回転駆動させる駆動機構としてモーター12と歯
車を組み合わせる減速機13と減速機13を介してモーター
12に連結する中空駆動軸14とを設け、この中空駆動軸14
の内側に縦の短尺筒体1を設けた。該中空駆動軸14と縦
の短尺筒体1とは外向きフランジ同士を重ね合わせて結
合する。なお、駆動機2の内部で短尺筒体1の下端の下
方は下に抜ける開口となるがその側方には排土口15を設
けた。
【0026】前記駆動機2のベース11の周辺部には、反
力体となるウエイト16を設置できるようにしてある。
【0027】短尺筒体1にはスリット17を形成し、この
スリット17を介して一側端が短尺筒体1の内周に出没可
能な縦板からなるクラッチ板18を短尺筒体1に設けた。
【0028】このようなクラッチ板18を出没させる機構
としては、ジャッキやリンク機構等を用いるものなど種
々考えられるが、本実施形態はクラッチ板18は垂直状態
では一側端がスリット18を介して内周に突出するように
短尺筒体1の外周部で上下の一端を軸着して上下方向に
傾倒するように回動自在とし、垂直状態では他端をロッ
クピン19で固定可能なものとする。
【0029】さらにこのような一端を軸着し、他端をロ
ックピン19で固定可能とするのに、軸着するのはクラッ
チ板18の下端であり、上端をロックピン19で固定可能と
するようにした。これにより短尺筒体1内に一側端を突
出させるには上端を起こすようにして垂直状態に立ち上
げ、また、短尺筒体1から没するには上端を寝かせるよ
うにしてクラッチ板18の全体を倒せばよいので手で簡単
に行うことができる。
【0030】なお、図3に示すように前記短尺筒体1内
に突出させるクラッチ板18の一側端はこれをクラッチ板
18の本体部より多少薄い板厚のものとしてもよい。
【0031】また、前記クラッチ板18は短尺筒体1の周
方向に複数(図示では4個)を均等間隔を存して配置し
た。
【0032】第2実施形態として図7、図8に示すよう
に、掘削ロッド3は先端の掘削ヘッド部はダウンザホー
ル20のエアーハンマータイプのものとしてもよい。この
場合には掘削ロッド3の上端にはエアースイベル21を配
置する。この掘削ロッド3の外周にコテ部5を外方に張
り出す湾曲押圧面6を側面とし、該湾曲押圧面6が螺旋
状に上昇するように設けるのは前記第1実施形態と同じ
であり、駆動機2についても同一である。
【0033】次に前記掘削装置を用いて行う本発明の掘
削工法について説明する。先に述べたように掘削ロッド
3はその上端をクレーン等で吊られ、駆動機2の縦の短
尺筒体1を貫通するように配置される。
【0034】そして、縦板からなるクラッチ板18はこれ
を垂直状態にして上端をロックピン19で固定すれば、ク
ラッチ板18の一側端が短尺筒体1内に突出するので、こ
の一側端をコテ部5の縦溝10に挿入させる。
【0035】このようにして、モーター12を動かせば、
その回転は減速機13および中空駆動軸14を介して短尺筒
体1に伝わり、短尺筒体1の回転はクラッチ板18を介し
て掘削ロッド3に伝えられる。
【0036】N値0〜30相当の硬質地盤のない一般地盤
ではスクリューヘッド4を有する掘削ロッド3を使用
し、5〜10m相当で掘削ロッド3を継ぎ足しながら掘削
を行い、掘削ロッド3ではスクリューヘッド4で切削さ
れた土砂はロッド3の旋回によるコテ部5そのものの揚
上作用によって上方に移送されるが、この移送の際にロ
ッド3から外方に張り出す湾曲押圧面6を側面としたコ
テ部5で外側に押し出され、孔壁に圧密される。
【0037】また、掘削ロッド3の回転はスイベル9よ
り下で行われ、このスイベル9からはエアー、水、セメ
ントミルク等が掘削ロッド3の中空内に送り込まれ、ス
クリューヘッド4の先端から注出される。
【0038】さらに、掘削ロッド3は回転しながら地盤
に挿入されていくものであるが、クラッチ18板と掘削ロ
ッド3のコテ部5の係合は縦板と縦溝との係合なので、
掘削ロッド3の上下の動きはこのクラッチ板18の係合で
は阻害されることはなく、掘削ロッド3は回転しながら
徐々に地盤に挿入されていく。
【0039】なお、掘削ロッド3の外周に配置してなる
コテ部5は先に述べたように平面的に4方に均等間隔
で、かつ、螺旋状に旋回上昇するような配置で並べるよ
うにしてあり、隣接する上下のコテ部5間はクラッチ板
18の上下長よりも短い上下間隔であり掘削ロッド3の上
下方向の移動はこの上下に配列するコテ部5の少なくと
も1個が常にクラッチ板18に係合するようにして行なわ
れる。
【0040】また、クラッチ板18は短尺筒体1の周方向
に複数(図示では4個)を均等間隔を存して配置されて
いるが、掘削ロッド3の上下方向の移動に係わらず少な
くとも2以上のクラッチ板18が常にコテ部5に係合する
ようにして、短尺筒体1の回転がクラッチ板18を介して
確実に掘削ロッド3に伝わるようにしている。
【0041】なお、コテ部5は近接して並ぶ連続体とし
て順次組み合わせるものであり、湾曲押圧面6を螺旋状
に上昇するように設けるコテ部5は連続体として順次組
み合わせることにより、掘削土砂はスクリュー羽根がな
くてもこのコテ部5の揚上作用によって上方に移送で
き、また、このコテ部5の湾曲押圧面6で外側に押し出
された土砂の孔壁への圧密も連続的に得られる。
【0042】さらに、推力はスクリューヘッド4でも得
られるが、先端部には掘削に必要なウエイトを入れてこ
の自重を推力とし、コテ部5でも推力を助長させる作用
は得られる。
【0043】さらに、コテ部5は上部傾斜面7と下部傾
斜面8を設けることにより、土等が必ず上下に移動して
コテ部5の上部・下部双方に残らず、コテ部5の湾曲押
圧面6により多く集めることができるので、孔壁への圧
密がより効率的となり、完全無排土のものにすることが
できる。
【0044】ところで、中間に岩盤巨大転石等硬質地盤
のある場合はダウンザホール20を有する掘削ロッド3に
切り替え、このダウンザホール20の打撃力を推力として
掘削を行う。また、エアースイベル21を介してエアーを
注入し、打撃掘削を行う。
【0045】その後、一般地盤がある場合には再度スク
リューヘッド4を有する掘削ロッド3に切り替えて掘削
する。また、硬質地盤のみではダウンザホール20を有す
る掘削ロッド3のみで掘削する。
【0046】所定深度まで掘削した後、掘削ロッド3を
引き上げる時は、クラッチ板18の一側端を短尺筒体1内
から外へ没するようにしてコテ部5との係合を解除する
ようにすればよい。
【0047】スクリューヘッド4を有する掘削ロッド3
を使用する場合、ダウンザホール20を有する掘削ロッド
3を使用する場合いずれの方式でも、コテ部5にて孔壁
を圧密させるので崩壊がなく、スムーズに掘削可能であ
る。また、杭の高止まりがなく、掘削精度もよいので杭
の曲がりも生じにくい。
【0048】なお、第3実施形態として図9に示すよう
に前記駆動機2はこれを地上設置タイプとせずに重機22
にこれを取り付けるようにしてもよい。この場合掘削ロ
ッド3は同じ重機22のブームから吊り下ろして駆動機2
を貫通させればよく、また、駆動機2はシリンダーその
他で水平な状態を保てるように工夫した。
【0049】さらに、図10、図11は第4実施形態を示す
もので、図7に示すように、掘削ロッド3の掘削ヘッド
部をダウンザホール20のエアーハンマータイプのものと
する場合に、ダウンザホール20の上方では掘削ロッド3
にケーシング24を固定してこれを太径部とし、このケー
シング24の周面に縦溝10を設けるものとした。
【0050】この第3実施形態においても、掘削ロッド
3はケーシング24が駆動機2の縦の短尺筒体1を貫通す
るように配置され、縦板からなるクラッチ板18はこれを
垂直状態にして上端をロックピン19で固定すれば、クラ
ッチ板18の一側端が短尺筒体1内に突出するので、この
一側端をコテ部5の縦溝10に挿入させる。
【0051】このようにして、モーター12を動かせば、
その回転は減速機13および中空駆動軸14を介して短尺筒
体1に伝わり、短尺筒体1の回転はクラッチ板18を介し
て掘削ロッド3に伝えられる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明の掘削工法は、
掘削ロッドにコテ部を設けることにより、切揉み推進力
および土砂の揚土作用を阻害することなく、掘削しなが
ら効果的に孔壁を固めていくことができるとともに、こ
のような掘削ロッドを回転駆動させる駆動機としては小
型かつ低重心型の装置であり、狭い場所でも搬入、設置
して安定して作業を行うことができ、しかも、掘削ロッ
ドと駆動機との回転駆動のための係合は掘削ロッドの上
下の動きを阻害することなく簡単かつ確実に行うことが
できるので、掘削ロッドでの連続的掘削動作が効率的に
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘削工法の第1実施形態を示す縦断側
面図である。
【図2】駆動機の一部切欠いた側面図である。
【図3】駆動機の要部を示す一部切欠いた平面図であ
る。
【図4】第1実施形態で使用する掘削ロッドの1例を示
す側面図である。
【図5】掘削ロッドの要部を示す側面図である。
【図6】掘削ロッドの要部を示す平面図である。
【図7】本発明の掘削工法の第2実施形態を示す縦断側
面図である。
【図8】第2実施形態で使用する掘削ロッドの1例を示
す側面図である。
【図9】本発明の掘削工法の第3実施形態を示す側面図
である。
【図10】本発明の掘削工法の第3実施形態を示す縦断
側面図である。
【図11】第2実施形態で使用する掘削ロッドの1例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1…短尺筒体 2…駆動機 3…掘削ロッド 4…スクリューヘ
ッド 5…コテ部 6…湾曲押圧面 7…上部傾斜面 8…下部傾斜面 9…スイベル 10…縦溝 11…ベース 12…モーター 13…減速機 14…中空駆動軸 15…排土口 16…ウエイト 17…スリット 18…クラッチ板 19…ロックピン 20…ダウンザホー
ル 21…エアースイベル 22…重機 24…ケーシング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲押圧面を側面としたコテ部を外周に
    配置してなる掘削ロッドの該コテ部には中央に縦溝を形
    成し、一方、この掘削ロッドを貫通設置する縦の短尺筒
    体およびこの短尺筒体を回転駆動させる駆動機構を有す
    る駆動機の前記短尺筒体にはその内周に一側端が出没可
    能な縦板からなるクラッチ板を配置し、このクラッチ板
    の一側端を前記コテ部の縦溝に挿入して短尺筒体と掘削
    ロッドを係合させて掘削ロッドを回転駆動させ、かつ、
    この係合状態を維持しながら掘削ロッドを短尺筒体に対
    して上下方向に移動させることを特徴とした掘削工法。
  2. 【請求項2】 掘削ロッドの外周に配置してなるコテ部
    はクラッチ板の上下長よりも短い上下間隔で配列させ、
    掘削ロッドの上下方向の移動はこの上下に配列するコテ
    部の少なくとも1個が常にクラッチ板に係合するように
    して行う請求項1記載の掘削工法。
  3. 【請求項3】 クラッチ板は短尺筒体の周方向に複数を
    間隔を存して配置し、掘削ロッドの外周のコテ部も同様
    な周方向の間隔で配置してなり、掘削ロッドの上下方向
    の移動は少なくとも2以上のクラッチ板がコテ部に係合
    するようにして行う請求項1または請求項2記載の掘削
    工法。
  4. 【請求項4】 掘削ロッドは先端にスクリューヘッドを
    有する掘削ロッドとダウンザホールハンマーによるヘッ
    ドを有する掘削ロッドとを適宜選択して使用する請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の掘削工法。
  5. 【請求項5】 掘削ロッドは掘削ヘッド部をダウンザホ
    ールハンマーによるエアーハンマータイプのものであ
    り、掘削ヘッド部の上方では周面に縦溝を設けたケーシ
    ングを設け、一方、この掘削ロッドを貫通設置する縦の
    短尺筒体およびこの短尺筒体を回転駆動させる駆動機構
    を有する駆動機の前記短尺筒体にはその内周に一側端が
    出没可能な縦板からなるクラッチ板を配置し、このクラ
    ッチ板の一側端を前記コテ部の縦溝に挿入して短尺筒体
    と掘削ロッドを係合させて掘削ロッドを回転駆動させ、
    かつ、この係合状態を維持しながら掘削ロッドを短尺筒
    体に対して上下方向に移動させることを特徴とした掘削
    工法。
JP21454995A 1995-08-23 1995-08-23 掘削工法 Expired - Fee Related JP2715275B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000045670A (ja) * 1998-07-28 2000-02-15 Sun Tec:Kk 掘削・攪拌工法および装置
JP2014163113A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Kouchi Marutaka:Kk 掘削装置
CN109812224A (zh) * 2019-02-24 2019-05-28 刘凤梅 一种地下资源开采机

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