JP4838215B2 - 場所打ちコンクリート節杭の掘削方法および掘削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、杭体の表面にリブ状の節部を有する場所打ちコンクリート節杭を造成するための杭孔の掘削方法および掘削装置に関するものである。
場所打ちコンクリート杭の孔掘削には、アースドリル工法が用いられており、また小さい杭径の側面にリング状の節を付けることで、大径と同等の支持力を確保できることが知られている。従来、このような場所打ちコンクリート節杭に関しては、例えば特許文献1、2に記載されている技術がある。
特許文献1の発明は、リブ付き場所打ちコンクリート杭の拡径掘削方法及び拡径掘削機であり、場所打ちコンクリート杭の軸部孔の掘削を完了した後に、アースドリルの垂直駆動軸(ケリーバーシャフト)の先端部に軸芯固定兼掘削土砂回収バケットを装着し、この垂直駆動軸の中間部に拡径掘削機構を装着してなる拡径掘削機を挿入し、前記軸芯固定兼掘削土砂回収バケットを軸孔部の孔底に着底させて垂直駆動軸の軸芯固定を行い、その後に拡径掘削機構を垂直駆動軸に沿って昇降させてリブ掘削位置へ位置決めし、垂直回転軸を回転してリブ部の拡径掘削を行うものである。
特許文献2の発明は、場所打ち杭の拡径用掘削バケット装置であり、回転掘削軸の先端部に装着されたバケットの上方に、油圧装置によって開閉可能な拡翼スクレーパーを有し、杭穴掘削中は円筒形に折り畳まれてスタビライザーとして機能する拡径装置を間隔をおいて複数設け、油圧ホースに電磁弁を取り付けることで油圧シリンダを制御し、拡径装置を単独または同時に作動させて杭穴周壁にリング状溝を造成するものである。
特開平11−336457号公報 特開2003−74285号公報
前述のような従来の拡径掘削の場合、軸芯固定兼掘削土砂回収バケットの他に拡径掘削機を別に設け、あるいは掘削バケットの他に複数段の拡径掘削機を個別に設けるため、装置が複雑となり、コストがかかるなどの課題がある。また、リブ形成ピッチを変えるための昇降機構を拡径掘削機に設ける必要があり、あるいは複数段の拡径掘削機の油圧シリンダを電磁弁等の制御装置により選択的作動させるため、さらにコストがかかるなどの課題がある。
本発明は、場所打ちコンクリート節杭の造成において、コンパクトな掘削装置で節杭の軸部と節部を掘削形成することができ、さらに比較的簡易な駆動機構により種々の形態の節部を容易に掘削形成できる場所打ちコンクリート節杭の掘削方法および掘削装置を提供するものである。
本発明の場所打ちコンクリート節杭の掘削方法は、アースドリルにより場所打ちコンクリート節杭の軸部と節部を掘削形成するための掘削方法であり、アースドリルの回転掘削軸の先端部に装着された掘削バケットの胴部に、節部を掘削形成する拡翼板が、軸部掘削時には閉じてバケット胴部の土砂取り入れ口を塞ぎ、節部掘削時には開いて拡径するように設けられた掘削装置を用い、拡翼板を閉じた掘削バケットにより軸部を掘削形成した後、拡翼板を開いて節部を掘削形成し、掘削土砂を土砂取り入れ口から掘削バケット内部に取り込む方法である。
本発明においては、図1、図2に例示するように、回転掘削軸の正転で軸部の掘削形成を行い、回転掘削軸の逆転で節部の掘削形成(側壁削りや拡底掘削)を行う。拡翼板は、片側端部を土砂取り入れ口の片側縁部にヒンジで取り付け、水平方向にスイング開閉するようにし、かつ、回転掘削軸の正転時に拡翼板が閉じることにより、土砂取り入れ口を塞いで掘削バケット胴部の一部となり、回転掘削軸の逆転時に拡翼板が開くことにより、節部を掘削形成すると共に、掘削土砂を土砂取り入れ口から掘削バケット内に取り込むようにする。
本発明は、1台の掘削バケットにより、軸部掘削と節部掘削を行うものである。軸部掘削を先に実施しながら同バケットで節部掘削を行えるため、掘削土砂を密閉で取り込むことができ、スライムを少なくすることができる。また、軸部掘削と節部掘削の掘削装置を縦長の掘削バケットで構成することができ、コンパクトな掘削装置とすることができる。
前記掘削バケットは、その胴部に拡翼板が鉛直方向に間隔をおいて複数段配設されている。
複数段の拡翼板により一定のピッチの複数の節部を同時に掘削形成することができる。また、これを順次繰り返すことにより、一定のピッチで連続した節部を掘削形成することができる。
求項に係る場所打ちコンクリート節杭の掘削方法は、前記複数段の拡翼板を任意に選択して節部を掘削形成することを特徴とする。
例えば3段の拡翼板のうちの例えば任意の2段を選択することにより、同じ掘削バケットでピッチの異なる節部を掘削形成することができる。また、1段のみを選択し、掘削バケットを鉛直方向に所定距離だけ引き上げることにより、節部のピッチを自由に変えることができる。
求項に係る場所打ちコンクリート節杭の掘削方法は、アースドリルにより場所打ちコンクリート節杭の軸部と節部を掘削形成するための掘削方法であり、アースドリルの回転掘削軸の先端部に装着された掘削バケットの胴部に、節部を掘削形成する径方向に開閉可能な拡翼板と、この拡翼板による掘削土砂を掘削バケット内部に取り込む土砂取り入れ口とが、鉛直方向に間隔をおいて複数段設けられ、掘削バケット内に上下移動可能に設けられた駆動シャフトと前記複数段の拡翼板とが開閉アームを介して連結され、上下駆動装置による駆動シャフトの上下移動により、拡翼板が閉じて土砂取り入れ口を塞ぎ、かつ、拡翼板が開いて拡径するように構成され、前記駆動シャフトが、内側駆動シャフトと、この内側駆動シャフトをガイドとして上下移動可能な外側駆動シャフトとから構成され、これら内側駆動シャフトと外側駆動シャフトにそれぞれ開閉アームを介して拡翼板が設けられた掘削装置を用い、拡翼板を閉じた掘削バケットにより軸部を掘削形成した後、拡翼板を開いて節部を掘削形成し、掘削土砂を土砂取り入れ口から掘削バケット内部に取り込むことを特徴とする。
図3に例示するように、掘削バケットの上部において回転掘削軸が着脱可能に接続される取付構造(ケリーバボックスと補強クロスプレート)の下に上下駆動装置を設け、この上下駆動装置により駆動シャフトを上下移動させ、この駆動シャフトの上下移動により開閉アームを径方向に拡縮することにより拡翼板を径方向に開閉する。回転掘削軸の逆転時に拡翼板を駆動シャフトの下降により開くと、先端が軸部側壁に食い込むことにより拡翼板は容易に確実に開いていく。比較的簡易な駆動機構により拡翼板を確実に開閉させることができる。
前記上下駆動装置の一つとして、回転掘削軸の先端部と駆動シャフトを連結する油圧シリンダがある。
アースドリルの油圧装置を利用して拡翼板を開閉させる油圧式である。図3に例示するように、油圧シリンダのシリンダ基部を掘削バケット上部の取付構造の下に設け、ピストンロッド先端を駆動シャフトの上部に接続し、駆動シャフトを所定のストロークで上下移動させ、拡翼板を所定の開閉ストロークで開閉させる。
前記上下駆動装置の他の一つとして、回転掘削軸の先端部と駆動シャフトの間に設けられ、回転掘削軸の回転を駆動シャフトの上下移動に変換する機械的手段がある。
アースドリルの回転掘削軸の回転を利用して拡翼板を開閉させる機械式である。図5に例示するように、回転掘削軸の先端に回転シャフトを回転掘削軸と一体回転可能かつ回転掘削軸に対して上下移動可能に設け、掘削バケット上部の取付構造(補強センターホールクロスプレート)に回転シャフトを回転可能かつ上下移動可能に支持する。この回転シャフトの下端を駆動シャフトの上部に接続し、回転を上下移動に変換する機械的手段に例えば回転シャフトと取付構造との間に配置したカム溝とカムフォロワーを用い、回転掘削軸の逆転により回転シャフトを下降させて駆動シャフトを直接下降させる。
複数段の拡翼板を1台の上下駆動装置で開閉させる場合、図3、図4に例示するように、二重構造の駆動シャフトとし、内側の駆動シャフトを外側よりも長くする。内側駆動シャフトの上部は油圧式や機械式の上下駆動装置の固定板に上下スライド可能に取り付け、下部を取付構造(補強センターホールクロスプレート)に上下スライド可能に取り付け、その下に下段の拡翼板を設ける。外側駆動シャフトと内側駆動シャフトのいずれか一方に上下駆動装置を接続する。外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとを固定手段により一体化することにより、1台の上下駆動装置で上段と下段の拡翼板を同時に開閉させることができる。上下駆動手段の接続されていない駆動シャフトを固定手段により固定することにより、上段の拡翼板のみ、または下段の拡翼板のみを開閉させることができる。
なお、以上は1台の上下駆動装置で開閉を行う場合であるが、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトのそれぞれに上下駆動装置を接続すれば、上下の拡翼板を任意に選択開閉させることができる。
前記上下駆動装置は上下駆動装置外側駆動シャフトに接続、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとをロックピンにより固定することにより、外側駆動シャフトの拡翼板と内側駆動シャフトの拡翼板とが同時に開閉し、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとの固定を解除することにより、外側駆動シャフトの拡翼板のみが開閉するように構成することができる。
図3に例示するように、駆動シャフトの固定手段にロックピンを用いる場合である。スライド孔の上下両端部にロックピンを差し込むことにより、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとを固定することができ、上下の拡翼板を開閉させることができる。スライド孔のロックピンの一つを抜き出して内側駆動シャフトの上部のピン挿入孔に差し込んで内側駆動シャフトの下降を係止めすることにより、外側駆動シャフトのみを上下移動させることができ、上段の拡翼板のみを開閉させることができる。ロックピンを用いた簡単な固定手段により複数段の拡翼板の選択使用が可能となる。
本発明は、以上のような構成からなるので、次のような効果が得られる。
(1) アースドリルを用いた場所打ちコンクリート節杭の杭孔の掘削において、1台の掘削バケットで、軸部掘削と節部掘削の両方を行うことができ、工期の短縮および施工コストの低減が可能となる。
(2) 節部の掘削土砂を掘削バケット内に密閉状態で取り込むことができ、スライムを少なくすることができる。
(3) 掘削バケットの胴部に拡翼板を取り付けているため、コンパクトで低コストの節杭の掘削装置が得られる。
(4) 拡翼板の開閉駆動機構に上下駆動装置と駆動シャフトと開閉アームから構成することにより、比較的簡易で低コストの装置で拡翼板を確実に開閉することができる。
(5)上下駆動方式に油圧式と機械式が可能であり、種々の形式のアースドリルに適用することができる。
(6)駆動シャフトを外側・内側の二重構造とすることにより、複数段の拡翼板を1台の上下駆動装置で開閉させることができ、さらに装置コストを低減することができる。
(7)外側・内側の二重構造の駆動シャフトを固定手段により選択的に上下移動させることにより、種々の態様の節部を掘削形成することができる。
(8)固定手段にロックピンを使用することにより、多彩な節部形成の掘削装置をさらに簡易で低コストの装置とすることができる。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。図1は本発明による場所打ちコンクリート節杭の施工状態を示す鉛直断面図である。図2は本発明の掘削装置の一例を示す正面図である。図3は図2の掘削装置内部の駆動機構の一例を示す正面図である。図4は図2の水平断面図である。図5は掘削装置内部の駆動機構の他の例を示す正面図である。
図1に示すように、小規模の重機(ミニアースドリル)1を用い、その回転掘削軸(ケリーバ)2の先端部に本発明の掘削装置10を装着し、回転掘削軸2を正転させて掘削装置10により軸部Aを掘削形成し、回転掘削軸2を逆転させて掘削装置10の拡翼板によりリング状の節部Bを掘削形成する。
掘削装置10は、図2に示すように、軸方向に長い円筒形の掘削バケット11を用いる。この掘削バケット11の底面には、掘削刃を有する底蓋12が設けられ、その上の土砂取り入れ口13から掘削土砂がバケット内部に取り込まれる。掘削バケット11は、上部が回転掘削軸2の先端部に着脱可能に装着され、回転掘削軸2と一体的に回転する。
このような掘削バケット11の胴部に、節部Bを掘削形成する径方向に開閉可能な拡翼板14と、この拡翼板14による掘削土砂をバケット内部に取り込む土砂取り入れ口15とを設け、後述するバケット内部の駆動機構により、正転時には、拡翼板14が閉じて土砂取り入れ口15を塞ぎ、かつ、逆転時には、拡翼板14が開いて拡径し、土砂取り入れ口15から掘削土砂をバケット内部に取り込むように構成する。これにより、1台の掘削バケット11で杭の軸部掘削と節部掘削を行うことができる。また、節部形成の掘削土砂をバケット内部に密閉状態で取り込んで搬出することができ、スライムを大幅に低減することができる。
拡翼板14の片側端部が土砂取り入れ口15の片側縁部にヒンジ16により取り付けられている。拡翼板14の水平断面形状は、掘削バケット11の胴部の円弧と同じ円弧状であり、正面視形状は土砂取り入れ口15の形状と同じであり、閉じた時に、掘削バケット11の円筒の一部を形成する。拡翼板14の内面には、掘削刃17が設けられており、開いた状態で所定の断面形状の節部Bが掘削形成される。
このような拡翼板14および土砂取り入れ口15は、掘削バケット11の周方向に間隔をおいて複数個配置され(図示例では180度の対称位置に計2個)、軸方向に間隔をおいて複数段配置されている(図示例では2段)。また、掘削バケット11の胴部外周には、上端に補強スタビライザー18、中間部に第1補強バンド19と第2補強バンド20が設けられている。第1補強バンド19と第2補強バンド20の間に上段の拡翼板14が配置され、第2補強バンド20と底蓋12との間に下段の拡翼板14が配置される。なお、上下の拡翼板14は互い違いに配置するのが好ましい。
図3、図4に示すように、掘削バケット11の内部の駆動機構は、主に、上下駆動装置21と、駆動シャフト22と、開閉アーム23から構成し、上下駆動装置21により駆動シャフト22を上下移動させることにより、開閉アーム23を介して拡翼板14を開閉させる。また、一台の上下駆動装置21で上下の拡翼板14の開閉を行うことができるように構成する。さらに、ロックピン29により上下の拡翼板14の同時開閉と、上段の拡翼板14の単独開閉ができるように構成する。
図3、図4は、上下駆動装置21に油圧シリンダ21aを用いた油圧式の場合である。掘削バケット11の内部における上部中央には、回転掘削軸2の先端部が着脱可能に接続されるボックス(ソケット)24が配置され、平面視十字状の第1補強クロスプレート25で掘削バケット11の胴部に固定されている。このボックス24の下部に軸方向に平行な油圧シリンダ21aを左右一対で配置し、この油圧シリンダ21aで駆動シャフト22を上下移動させる。
駆動シャフト22は、外側駆動シャフト22aと内側駆動シャフト22bの二重構造とし、外側駆動シャフト22aよりも内側駆動シャフト22bを長くして外側駆動シャフト22aが内側駆動シャフト22bをガイドとして上下移動できるようにする。外側駆動シャフト22aに上段の拡翼板14の開閉アーム23を取り付け、内側駆動シャフト22bの下部に下段の拡翼板14の開閉アーム23を取り付け、油圧シリンダ21aのピストンロッド先端を外側駆動シャフト22aに接続する。
一対の油圧シリンダ21aのシリンダチューブの先端には、水平の固定板26を設け、この固定板26の中央に内側駆動シャフト22bの上部を挿通することにより、内側駆動シャフト22bを固定板26に上下移動可能に取り付ける。内側駆動シャフト22bの下部は第2補強センターホールクロスプレート27により上下移動可能に掘削バケット11の胴部に固定する。
外側駆動シャフト22aの中央部には上下方向のスライド孔28が設けられ、このスライド孔28の上下端部においてロックピン29を内側駆動シャフト22bのピン挿入孔30に差し込むことにより外側駆動シャフト22aと内側駆動シャフト22bとが一体化する。油圧シリンダ21aのピストンロッドを上方へ収縮させた状態で外側駆動シャフト22aと内側駆動シャフト22bとは上限位置にあり、それぞれの開閉アーム23が閉状態を維持する(図3(a)参照)。この状態から油圧シリンダ21aのピストンロッドを下方へ伸長させると、外側駆動シャフト22aと内側駆動シャフト22bとが一体的に下降し、それぞれの開閉アーム23が同時に開く(図3(b)参照)。
スライド孔28内の上部のロックピン29を抜いて内側駆動シャフト22bの上部のピン挿入孔30に差し込むと、このロックピン29が固定板26の上面に係止めされることにより、内側駆動シャフト22bが下降しないように固定される。この状態から油圧シリンダ21aのピストンロッドを伸長させれば、外側駆動シャフト22aのみが下降し、上段の開閉アーム23のみが開く(図3(c)参照)。
開閉アーム23は、駆動シャフト22に水平ピンを介して上下方向に回転可能に取り付けられるアーム23aと、このアーム23aの先端に同様に取り付けられる翼取付板23bから構成され、アーム23aのピン着位置を拡翼板14よりも上に配置し、翼取付板23bを拡翼板14の内面に取り付ける。駆動シャフト22の上昇により、アーム23aが縮径して拡翼板14が閉じ、駆動シャフト22の下降によりアーム23aが拡径して拡翼板14が開く。油圧シリンダ21aにより拡翼板14を少し開けば、回転掘削軸2の逆転により拡翼板14の先端が軸部側壁に食い込んでいき、容易に確実に開いていく。
図5は、上下駆動装置21に回転シャフト21bを用いた機械式の場合である。回転掘削軸2の回転を利用して、回転シャフト21bを上下移動させ、この回転シャフト21bにより外側駆動シャフト22aを直接上下移動させる。
回転シャフト21bは、回転掘削軸2の先端に回転掘削軸2と一体回転可能に、かつ、回転掘削軸2に対して上下移動可能に取り付け、また第1補強センターホールクロスプレート31により回転可能かつ上下移動可能に支持する。回転シャフト21bの下端は固定板26に固定し、外側駆動シャフト22aを上下移動できるようにする。
回転シャフト21bと第1補強センターホールクロスプレート31との間には、例えば回転運動を直線運動に変換するカム溝とカムフォロワーを設け、回転掘削軸2の逆転により回転シャフト21bが下降して外側駆動シャフト22aを下降させ、開閉アーム23が開くようにする。また、回転掘削軸2の正転では、回転シャフト21bが上昇して外側駆動シャフト21bを上昇させ、開閉アーム23が閉じるようにする。
その他の構成は、油圧式と同様であり、同様に作動する。なお、油圧式は硬質地盤に適し、機械式は軟質地盤に適している。
図1に示すように、以上のような構成の掘削装置10をミニアースドリル1等の回転掘削軸(ケリーバ)2の先端部に装着し、回転掘削軸2を正転させて拡翼板14を閉じた掘削装置10により軸部Aを先に掘削形成する。回転掘削軸2を逆転させると共に上段と下段の拡翼板14を開いてリング状の節部Bを底部や中間部に掘削形成し、掘削土砂を掘削バケット11内に取り込み、地上に排出する。また、上段の拡翼板14のみを開き、回転掘削軸2を引き上げることにより、所望のピッチで節部Bを掘削形成していく。
なお、本発明は以上のような図示例に限定されないことはいうまでもない。
本発明による場所打ちコンクリート節杭の施工状態を示す鉛直断面図である。 本発明の掘削装置の一例を示す正面図である。 図2の掘削装置内部の駆動機構の一例を示す正面図である。 図2の水平断面図である。 掘削装置内部の駆動機構の他の例を示す正面図である。
符号の説明
A…軸部
B…節部
1…小規模の重機(ミニアースドリル)
2…回転掘削軸(ケリーバ)
10…掘削装置
11…掘削バケット
12…底蓋
13…土砂取り入れ口
14…拡翼板
15…土砂取り入れ口
16…ヒンジ
17…掘削刃
18…補強スタビライザー
19…第1補強バンド
20…第2補強バンド
21…上下駆動装置
21a…油圧シリンダ
21b…回転シャフト
22…駆動シャフト
22a…外側駆動シャフト
22b…内側駆動シャフト
23…開閉アーム
23a…アーム
23b…翼取付板
24…ボックス(ソケット)
25…第1補強クロスプレート
26…固定板
27…第2補強センターホールクロスプレート
28…スライド孔
29…ロックピン
30…ピン挿入孔
31…第1補強センターホールクロスプレート

Claims (5)

  1. アースドリルにより場所打ちコンクリート節杭の軸部と節部を掘削形成するための掘削方法であり、アースドリルの回転掘削軸の先端部に装着された掘削バケットの胴部に、節部を掘削形成する拡翼板が、軸部掘削時には閉じてバケット胴部の土砂取り入れ口を塞ぎ、節部掘削時には開いて拡径するように、鉛直方向に間隔をおいて複数段設けられた掘削装置を用い、拡翼板を閉じた掘削バケットにより軸部を掘削形成した後、複数段の拡翼板を任意に選択して開いて節部を掘削形成し、掘削土砂を土砂取り入れ口から掘削バケット内部に取り込むことを特徴とする場所打ちコンクリート節杭の掘削方法。
  2. アースドリルにより場所打ちコンクリート節杭の軸部と節部を掘削形成するための掘削方法であり、アースドリルの回転掘削軸の先端部に装着された掘削バケットの胴部に、節部を掘削形成する径方向に開閉可能な拡翼板と、この拡翼板による掘削土砂を掘削バケット内部に取り込む土砂取り入れ口とが、鉛直方向に間隔をおいて複数段設けられ、掘削バケット内に上下移動可能に設けられた駆動シャフトと前記複数段の拡翼板とが開閉アームを介して連結され、上下駆動装置による駆動シャフトの上下移動により、拡翼板が閉じて土砂取り入れ口を塞ぎ、かつ、拡翼板が開いて拡径するように構成され、前記駆動シャフトが、内側駆動シャフトと、この内側駆動シャフトをガイドとして上下移動可能な外側駆動シャフトとから構成され、これら内側駆動シャフトと外側駆動シャフトにそれぞれ開閉アームを介して拡翼板が設けられた掘削装置を用い、拡翼板を閉じた掘削バケットにより軸部を掘削形成した後、拡翼板を開いて節部を掘削形成し、掘削土砂を土砂取り入れ口から掘削バケット内部に取り込むことを特徴とする場所打ちコンクリート節杭の掘削方法
  3. 請求項に記載の掘削方法において、上下駆動装置が外側駆動シャフトに接続され、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとをロックピンにより固定することにより、外側駆動シャフトの拡翼板と内側駆動シャフトの拡翼板とが同時に開閉し、外側駆動シャフトと内側駆動シャフトとの固定を解除することにより、外側駆動シャフトの拡翼板のみが開閉するように構成されていることを特徴とする場所打ちコンクリート節杭の掘削方法
  4. 請求項2または3に記載の掘削方法において、上下駆動装置は、回転掘削軸の先端部と駆動シャフトを連結する油圧シリンダであることを特徴とする場所打ちコンクリート節杭の掘削方法
  5. 請求項2または3に記載の掘削方法において、上下駆動装置は、回転掘削軸の先端部と駆動シャフトの間に設けられ、回転掘削軸の回転を駆動シャフトの上下移動に変換する機械的手段であることを特徴とする場所打ちコンクリート節杭の掘削方法
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