JPH05311973A - 軸貫入装置 - Google Patents

軸貫入装置

Info

Publication number
JPH05311973A
JPH05311973A JP4119299A JP11929992A JPH05311973A JP H05311973 A JPH05311973 A JP H05311973A JP 4119299 A JP4119299 A JP 4119299A JP 11929992 A JP11929992 A JP 11929992A JP H05311973 A JPH05311973 A JP H05311973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
penetration
phase
rotation
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4119299A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Miyaoka
昇 宮岡
Takeshi Tsujii
剛 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP4119299A priority Critical patent/JPH05311973A/ja
Publication of JPH05311973A publication Critical patent/JPH05311973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)
  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ低廉な構造で、軸同士の回転位相合
わせ及び軸と貫入装置との回転位相合わせを自動的かつ
迅速に行う。 【構成】 軸駆動装置の軸把持装置で掘削軸の上端を保
持し、上記軸把持装置を回転させながら軸駆動装置を下
降させることにより掘削軸の貫入を行う装置。貫入終了
時の軸把持装置の回転位相を角度検出器19で検出し、
これを記憶部9aに記憶させる。軸把持装置と継足し用
掘削軸との連結の際には、比較部9bの制御の下、調節
用モータ13で軸把持装置を回転させてこの軸把持装置
の回転位相を継足し用掘削軸のもつ基準回転位相に合致
させ、継足し用軸と既貫入軸との連結時には、軸把持装
置の回転位相を上記記憶部9aで記憶した回転位相に合
わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中止水壁施工機械や
地盤改良機械をはじめとする基礎工事機械、ボーリング
装置等において、複数の軸同士を連結しながらこれらを
地中へ貫入するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、上記のような基礎工事機械等に
おいては、長尺の軸が使用されることが多い。例えば、
地中撹拌式の地盤改良装置においては、何十メートルに
も及ぶ撹拌軸が上下方向に設置される。このような長尺
の軸は、そのままでは製造、運搬が極めて困難であるた
め、一般には軸方向に複数に分割され、工事現場で適宜
継ぎ足されながら地中へ貫入される。
【0003】そこで近年は、軸同士を自動的に連結しな
がらこれらを貫入する装置が種々提案されている。例え
ば特公平3−44198号公報には、アーム先端に設け
られた継足しホルダで、収納位置に収納されている2本
の掘削軸を一度に把持した後、これらの掘削軸を上記ア
ームの旋回に伴って上記収納位置から貫入位置まで同時
に水平移動させ、この貫入位置で駆動部の出力軸に連結
した後、この駆動部を下降させることにより各掘削軸を
地中へ貫入するようにしたものが示されている。
【0004】ところで、上記のような掘削軸の継足しを
行う際、各軸相互の連結部が異形断面を有する形状に形
成されている場合には、互いに連結される掘削軸の連結
部同士の回転位相や上記連結部の回転位相と駆動部の出
力軸の回転位相を合致させなければならない。そこで、
上記公報の装置では、上記継足しホルダに、この継足し
ホルダで掘削軸を保持したままこの掘削軸をその中心軸
回りに回転させるモータを設置し、このモータによる回
転駆動で掘削軸の位相合わせを行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示す装置で
は、次のような解決すべき課題がある。
【0006】(1) 継足し用ホルダに保持された掘削軸と
駆動部の出力軸とを連結する際、両軸の位相合わせは、
両軸の位相を実際に目で確認しながら適宜ホルダ側のモ
ータを駆動して行わなければならず、その作業には手間
を要する。さらに、掘削軸を駆動部の出力軸に連結した
後、この掘削軸の下端部を既に貫入されている掘削軸の
上端部に連結する際には、両者の位相合わせを行うため
に駆動部の出力軸を適宜回転させなければならず、実際
に継足し貫入を行うまでには長い時間を費やすことにな
る。
【0007】(2) 掘削貫入用の駆動部だけでなく、継足
しホルダにも掘削軸を自転させるための機構を設けなけ
ればならず、その分コストが増大する。また、比較的重
量のあるモータ等を、旋回駆動される継足しホルダに設
置することは、強度上好ましくなく、また旋回時のバラ
ンスを崩す要因ともなる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、簡単か
つ低廉な構造で、軸同士の回転位相合わせ及び軸と貫入
装置との回転位相合わせを短時間で自動的に行うことが
できる軸貫入装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、地盤に対して
軸を順に継足しながら貫入するための軸貫入装置におい
て、装置本体に昇降可能に支持された昇降部材と、この
昇降部材に回転可能に設けられ、軸の上端を着脱可能に
保持する保持手段と、この保持手段を回転駆動する回転
駆動手段と、上記保持手段の回転位相を検出する回転位
相検出手段と、継足し用軸を立直状態でかつ予め定めら
れた基準回転位相をもつ状態で保持する軸収納手段と、
軸貫入が終了した時点でのこの軸及びこの軸を保持する
保持手段の回転位相を記憶する記憶手段と、上記保持手
段に継足し用軸を保持させる時にはこの保持手段の回転
位相を上記基準回転位相に合わせ、この保持手段で保持
された継足し用軸の下端を既に貫入されている軸の上端
に連結する際には上記保持手段の回転位相を上記記憶手
段で記憶された回転位相に合わせるように上記回転駆動
手段の駆動を制御する位相調節手段とを備えたものであ
る(請求項1)。
【0010】さらに、上記回転駆動手段を、貫入用回転
駆動手段と、この貫入用回転駆動手段よりも減速比の高
い調節用回転駆動手段とで構成し、この調節用回転駆動
手段と上記保持手段との間に両者を接続する駆動伝達状
態と駆動力を切り離す遮断状態とに切換えられる駆動伝
達切換手段を設けるとともに、上記貫入用回転駆動手段
の作動時には上記駆動伝達切換手段を遮断状態に切換
え、回転位相調節時には上記駆動伝達切換手段を駆動伝
達状態に切換えて調節用回転駆動手段を作動させるよう
に上記位相調節手段を構成することにより、後述のよう
なより優れた効果が得られる(請求項2)。
【0011】
【作用】請求項1記載の装置によれば、例えば次の要領
で複数本の軸の継足し貫入を行うことができる。
【0012】まず、昇降部材の保持手段により軸の上端
を保持した状態で、これら保持手段及び軸を回転駆動手
段で回転させながら昇降部材を下降させることにより、
軸を所定の深さまで地中へ貫入する。この貫入終了時の
保持手段及び軸の回転位相は、記憶手段により記憶され
る。
【0013】次に、この昇降部材による軸の保持を解除
し、昇降部材を貫入作業前の位置まで上昇させるが、こ
の際、位相調節手段による制御の下、上記保持手段の回
転位相が予め設定された基準回転位相に合致するまで保
持手段が回転駆動されることにより、この保持手段と、
軸収納手段に収納されている継足し用軸の上端とが直ち
に連結可能な状態となるので、そのまま両者を連結する
(すなわち保持手段で継足し用軸の上端を保持する)。
【0014】次に、この保持手段及びこの保持手段に保
持されている継足し用軸は、上記記憶手段で記憶された
貫入終了時の回転位相に合致するまで回転駆動される。
これにより、継足し用軸の下端部と既に貫入されている
軸の上端部とが直ちに連結可能な状態となり、この状態
から両者を連結した後、上記保持手段及び両軸を回転駆
動しながら昇降部材を下降させることにより、軸の継足
し貫入を行うことができる。
【0015】ここで、請求項2記載の装置によれば、上
記回転位相合わせの際、駆動伝達切換手段を駆動伝達状
態に切換え、貫入用回転駆動手段よりも減速比の高い調
節用回転駆動手段で保持手段を回転駆動することによ
り、貫入用回転駆動手段で駆動するよりも低速で保持手
段を回転させることができ、これにより正確な回転位相
合わせを行うことができる。これに対して軸貫入時に
は、上記駆動伝達切換手段を遮断状態に切換えて貫入用
回転駆動手段を作動させることにより、減速比の高い調
節用回転駆動手段が回転抵抗となることなく、軸を高速
で回転駆動することができる。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。なお、この実施例では、図2に示すようなスクリュ
ー6aを周面にもつ掘削軸6を回転させながら地中へ貫
入する掘削機を示すが、本発明では貫入する軸の具体的
な外径、形状を問わない。
【0017】図2において、1は地盤10上を走行する
ベースマシンであり、このベースマシン1の前端部にテ
ーブル1aが固定されている。このテーブル1a上にリ
ーダ2が立設されており、このリーダ2及びベースマシ
ン1により本発明における装置本体が構成されている。
【0018】ベースマシン1後端部からは斜め上前方に
ロッド1bが延び、その先端に筒状のリーダホルダ1c
が上下の向きで固定されており、このリーダホルダ1c
を上記リーダ2が貫通する状態で、このリーダホルダ1
cによりリーダ2の上部が支持されている。
【0019】リーダ2には、その上下方向略全域にわた
って図略のガイドレールが固定され、このガイドレール
に沿って昇降可能に軸駆動装置(昇降部材)5が装着さ
れている。上記リーダホルダ1cの背面、リーダ2の上
端部2個所、及び軸駆動装置5の上面の各位置にはシー
ブ3a,3b,3c,3dが取付けられ、これらに適宜
ワイヤ4が掛けわたされている。このワイヤ4の基端は
ベースマシン1搭載のウインチ(図示せず)に巻きつけ
られ、このウインチの駆動により、上記軸駆動装置5が
昇降駆動されるようになっている。
【0020】なお、図2,3において7は、地中に貫入
された掘削軸6の上部を保持するための下部ホルダであ
る。
【0021】上記リーダ2の前方には、図2,3に示す
軸収納手段8が設けられている。
【0022】この軸収納手段8は、上下に延びる左右一
対の回動軸8eを有し、両回動軸8eは、複数個の軸受
8a,8b,8c,8dによってリーダ2側に回転可能
に支持されている。各回動軸8eの下端部には、軸支持
アーム8fが固定され、各軸支持アーム8fの回動端部
上面から上方に軸嵌合部8gが突設されており、この軸
嵌合部8gに継足し用の掘削軸6の下端部が嵌合された
状態で、これら掘削軸6が各軸支持アーム8f上に支持
されている。また、上記回動軸8eの上端にもアーム8
hが固定され、各アーム8hの先端に上記掘削軸6を転
倒不能に把持する状態と掘削軸6を解放する状態とに切
換えられる転倒防止把持部8jが設けられている。そし
て、図略の駆動手段で回動軸8e、軸支持アーム8f及
びアーム8hが一体に回動駆動されることにより、軸支
持アーム8fに支持された掘削軸6が図3と図4一点鎖
線で示す軸収納位置から図4二点鎖線に示す軸貫入位置
まで供給されるようになっている。
【0023】また、この軸収納手段8においては、軸支
持アーム8fに支持された継足し用掘削軸6が軸貫入位
置に供給された状態において、この掘削軸6が軸駆動装
置5に対し、予め設定された基準回転位相を有するよう
に、上記軸支持アーム8fと掘削軸6との関係が設定さ
れている。
【0024】一方、上記軸駆動装置5は、図5に示すよ
うなハウジング11を備えている。このハウジング11
内には、掘削用モータ12、調節用モータ13、原動歯
車14、中間歯車15、及び被駆動歯車16が収容さ
れ、原動歯車14の中心軸である原動軸14a、中間歯
車15の中心軸である中間軸15a、被駆動歯車16の
中心軸である被駆動軸16aはそれぞれハウジング11
に回転可能に支持されている。
【0025】上記掘削用モータ12は、減速比の低い減
速機を内蔵し、もしくは全く減速機を内蔵しない高速駆
動用のモータであり、その出力軸12aが上記原動軸1
4aの上端部に直結されている。これに対し、調節用モ
ータ13は、高い減速比をもつ減速機を内蔵した低速駆
動用のモータであり、その出力軸13aがクラッチ(駆
動伝達切換手段)17を介して上記原動軸14の下端部
に連結されている。
【0026】原動歯車14は、中間歯車15に噛合さ
れ、この中間歯車15が被駆動歯車16に噛合されてお
り、原動軸14aの回転力が中間歯車15を介して被駆
動軸16に伝達されるようになっている。この被駆動軸
16aの上端には、周縁部に多数のパルス穴をもつパル
ス板18が固定され、上記パルス穴に対応する位置に、
発光素子及び受光素子を備えたフォトセンサからなる角
度検出器19が配設されており、この角度検出器19に
より上記被駆動軸16aの回転位相が検出されるように
なっている。
【0027】この被駆動軸16aの下端には、掘削軸6
の上端部を着脱可能に把持する軸把持装置(保持手段)
20が連結されている。
【0028】図6に示すように、この軸把持装置20は
ハウジング21を備え、このハウジング21の上端に形
成されたフランジ部21aが上記被駆動軸16aの下面
に接合されている。ハウジング21の下半部は、下向き
に開口する穴21bをもつ筒状に形成され、この穴21
b及び掘削軸上端部6bは、異形断面、より具体的には
矩形状の断面を有している。そして、上記穴21b周囲
の側壁内の4個所にシリンダ室21cが貫設されてお
り、その外側がねじ24で塞がれている。シリンダ室2
1c内にはピストン22がハウジング径方向に移動可能
に収容され、各ピストン22におけるロッド22aの内
側端部に軸把持板23が固定されており、各軸把持板2
3は上記穴21b内に臨んでいる。
【0029】ハウジング21には、各シリンダ室21c
のヘッド側からハウジング21の外周面に至るヘッド側
油路25hと、各シリンダ室21cのロッド側からハウ
ジング21の外周面に至るロッド側油路25rとが形成
され、ハウジング21の外周面において各油路25r,
25hの開口を外側から覆う位置にオイルリング26が
固定されている。このオイルリング26の内周面には、
全ヘッド側油路25hと連通するヘッド側油路27h
と、全ロッド側油路25rと連通するロッド側油路27
rとが全周にわたって形成されており、両油路27h,
27rはそれぞれヘッド側ポート28h及びロッド側ポ
ート28rを介してオイルリング26の外部に連通され
ている。
【0030】従って、上記穴21b内に掘削軸6の上端
部6bが挿入された状態で、上記ヘッド側ポート28h
からヘッド側油路27h,25hを通じて各シリンダ室
21cのヘッド側に作動油が供給されることにより、各
ピストン22が内方に押されて各軸把持板23が四方か
ら掘削軸上端部6bを把持し、逆に上記ロッド側ポート
28rからロッド側油路27r,25rを通じて各シリ
ンダ室21cのロッド側に作動油が供給されることによ
り、各ピストン22が後退して掘削軸上端部6bを解放
するようになっている。
【0031】なお、本発明では保持手段の具体的な構造
を問わず、上記軸把持装置20の他、軸上端を着脱可能
に保持するものであれば種々のものが適用可能である。
【0032】一方、前記ベースマシン1にはコントロー
ラ9が搭載されている。このコントローラ9には、図1
に示すように、上記角度検出器19、掘削用モータ1
2、調節用モータ13、及びクラッチ17が接続されて
おり、コントローラ9は、記憶部9a、比較部9b、及
び掘削制御部9cを備えている。
【0033】記憶部(記憶手段)9aは、掘削制御部9
cから指令を受けた時点で、この時の角度検出器19の
検出結果、すなわち被駆動軸16a及び軸把持装置20
の回転位相を記憶するものである。
【0034】比較部(位相調節手段)9bは、次の機能
を有している。
【0035】軸収納手段8に収納された継足し用掘削
軸6の上端部6bと軸把持装置20との連結時に、クラ
ッチ17をオン(駆動伝達状態)にして調節用モータ1
3を回し、角度検出器19で検出される回転位相が前記
基準回転位相と合致した時点でクラッチ17をオフ(遮
断状態)に切換え、上記駆動を停止させる。
【0036】軸把持装置20で把持された継足し用掘
削軸6の下端部と、既に貫入されている掘削軸6の上端
部との連結時(すなわち軸継足し時)に、クラッチ17
をオン(駆動伝達状態)にして調節用モータ13を回
し、角度検出器19で検出された回転位相が上記記憶部
9aで記憶された回転位相、すなわち貫入工程直後の回
転位相と合致した時点でクラッチ17をオフ(遮断状
態)に切換え、上記駆動を停止させる。
【0037】それ例外の場合にはクラッチ17をオフ
の状態に維持する。
【0038】掘削制御部9cは、上記軸継足しが完了し
た時点で掘削用モータ12を作動させるとともに、その
駆動終了時に記憶部9aに指令信号を出力し、上記記憶
動作を行わせる。
【0039】次に、この装置による掘削軸6の継足し貫
入手順を説明する。なお、以下の説明は、1本目の掘削
軸6を所定深さまで貫入し終えた時点から行う。
【0040】(a) 既貫入の掘削軸6の上端を下部ホルダ
7で保持する。
【0041】(b) 軸駆動装置5に設けられた角度検出器
19により貫入終了時点での軸把持装置20の回転位相
を検出し、これを記憶部9aにより記憶する。
【0042】(c) 軸駆動装置5の軸把持装置20を開放
して掘削軸6の上端部6bから切離し、ウインチの作動
により軸駆動装置5を上限位置まで上昇させる。
【0043】(d) 上記軸駆動装置5のクラッチ17をオ
ンに切換え、調節用モータ13を作動させることによ
り、被駆動軸16a及び軸把持装置20の回転位相が予
め設定された基準回転位相に合致するまでこれらを回転
させ、その後クラッチ17をオフに切換えて調節用モー
タ13を停止させる。これにより、軸把持装置20の回
転位相は軸収納手段8に収納されている継足し用掘削軸
6の回転位相と合致する。
【0044】(e) 軸収納手段8における回動軸8eを回
動させ、軸支持アーム8f上に支持されている所定の掘
削軸6を貫入位置(図1の位置P2)まで移動させる。
【0045】(f) 軸駆動装置5を所定量下降させ、その
軸把持装置20を上記継足し用の掘削軸6の上端部6b
に連結する。
【0046】(g) 軸収納手段8の転倒防止把持部8jを
それまでの保持状態から開放状態に切換えた後、軸駆動
装置5を上限位置まで上昇させる。これにより、掘削軸
6が軸保持装置20から吊り下げられた状態になる。
【0047】(h) 回動軸8eを上記と逆の方向に回動さ
せ、貫入位置から外れた位置へ退避させる。
【0048】(i) クラッチ17をオンに切換えて掘削用
モータ13を作動させることにより、被駆動軸18a及
び軸把持装置20を回転させ、この軸把持装置20の回
転位相を上記記憶部9aで記憶した回転位相(すなわち
前回の貫入完了時点での回転位相)に合わせた時点でク
ラッチ17をオフに切換え、掘削用モータ13を止め
る。
【0049】(j) 軸駆動装置5を所定量下降させ、この
軸駆動装置5で吊下げ支持している継足し用掘削軸6の
下端部を、既貫入の掘削軸6の上端部に連結する。
【0050】(k) 下部ホルダ7を開放し、軸駆動装置5
の掘削用モータ13を作動させて掘削軸6を高速回転さ
せながら軸駆動装置5を下降させることにより、相互連
結した掘削軸6を所定深さまで貫入する。以上の工程を
最終貫入掘削軸6まで繰り返すことにより、全掘削軸6
の継足し貫入を行う。
【0051】なお、貫入後、全ての軸の引抜きを行う場
合には、上記作業と逆の作業を行うことにより、各掘削
軸6を軸収納手段8に収納することができる。
【0052】以上のように、この装置では、軸の貫入・
引抜を行う軸駆動装置5側に角度検出器19を設け、こ
の軸駆動装置5における軸把持装置20の回転によっ
て、この軸把持装置20と掘削軸6の上端部6bとの位
相合わせ、掘削軸6同士の位相合わせの双方を行うよう
にしているので、軸駆動装置5以外の個所には掘削軸6
を回転させるための機構を設ける必要がない。従って、
従来のように、掘削軸を貫入位置へ供給するための継足
しホルダに回転機構及びモータを設置した装置に比べ、
装置全体の小型、軽量化を図ることができ、また軸を搬
送するための軸支持アーム8fの強度的負担も少なくな
る。
【0053】しかも、この装置では、軸収納手段8にお
いて全ての掘削軸6をこれらが基準回転位相をもつ状態
で支持しておく一方、コントローラ9に記憶部9a及び
比較部9bを設け、軸把持装置20と継足し用掘削軸6
との連結の際には、軸把持装置20の回転位相を上記基
準回転位相に合わせ、掘削軸6同士の連結の際(軸継足
しの際)には軸把持装置20の回転位相を上記記憶部9
aで記憶した貫入終了時の回転位相に合わせるようにし
たものであるので、各連結時の位相合わせを迅速かつ自
動的に行うことができ、これにより作業能率を大幅に向
上させることができる。
【0054】さらに、この実施例装置では、掘削用モー
タ12に加えてこれよりも減速比の高い調節用モータ1
3を設け、位相調節時には低速駆動用の調節用モータ1
3を用いることによって、上記位相合わせをより正確に
かつ円滑に行う一方、軸貫入時には、クラッチ17で調
節用モータ13と被駆動軸16aとを切り離した状態で
掘削用モータ12を作動させることにより、上記調節用
モータ13を回転抵抗とすることなく掘削軸6を高速で
良好に回転駆動することができる。
【0055】なお、この実施例装置では、調節用モータ
13による駆動の際に掘削用モータ12と被駆動軸16
aとが連結されたままの状態になっているが、この掘削
用モータ12には減速比が低く、または減速機をもたな
い直結型のモータを用いているので、調節用モータ13
による駆動の際に障害とはならない。
【0056】本発明は上記実施例に限定されるものでな
く、例として次のような態様をとることも可能である。
【0057】(1) 上記各実施例では、軸収納手段8側の
軸支持アーム8fを旋回させることにより、継足し用掘
削軸6を軸駆動装置5に補給するものを示したが、逆
に、軸駆動装置5を含めた装置全体を旋回させ、軸収納
手段8に収納された継足し用軸6を迎えにいく装置にお
いても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0058】(2) 上記実施例では、軸駆動装置5で1本
の掘削軸6を保持する装置を示したが、本発明は、軸駆
動装置5で複数本の掘削軸6を保持し、一度に貫入する
多軸掘削機にも適用することができる。この場合には、
軸駆動装置5における各軸把持装置に上記と同様の角度
検出器19等を設け、個別に位相合わせを行うようにす
ればよい。
【0059】(3) 上記実施例では、原動軸14aに直接
調節用モータ13を連結したものを示したが、これに代
え、掘削軸モータ12の出力軸12aに調節用モータ1
3を連結し、調節用モータ13の駆動時には掘削軸モー
タ12を空転状態にして調節用モータ13で掘削軸モー
タ12の出力軸12aを駆動するようにしても上記と同
様の効果が得られる。
【0060】(4) 本発明は、軸を互いに連結させながら
貫入するための装置に広く適用できるものであり、地盤
改良装置、ボーリング装置等、種々の貫入装置に適用可
能である。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明は、貫入時に軸を保
持する保持手段の回転角度を検出し、この保持手段の回
転によって、この保持手段と掘削軸の上端部との位相合
わせ、掘削軸同士の位相合わせの双方を行うようにして
いるので、昇降部材以外の個所には掘削軸を回転させる
ための機構を設ける必要がない。従って、従来のよう
に、掘削軸を貫入位置へ供給するための継足しホルダに
回転機構及びモータを設置した装置に比べ、装置全体の
小型、軽量化を図ることができる。
【0062】しかも、この装置では、軸収納手段におい
て全ての掘削軸をこれらが基準回転位相をもつ状態で支
持しておく一方、記憶手段及び位相調節手段の設置によ
り、保持手段と継足し用掘削軸との連結の際には、保持
手段の回転位相を上記基準回転位相に合わせ、掘削軸同
士の連結の際(軸継足しの際)には保持手段の回転位相
を上記記憶部で記憶した貫入終了時の回転位相に合わせ
るようにしたものであるので、各連結時の位相合わせを
迅速かつ自動的に行うことができ、これにより作業能率
を大幅に向上させることができる。
【0063】さらに、請求項2記載の装置では、回転駆
動手段として貫入用回転駆動手段と調節用回転駆動手段
とを併設し、位相調節時には低速駆動用の調節用回転駆
動手段を用いることによって、上記位相合わせをより正
確にかつ円滑に行う一方、軸貫入時には、駆動伝達切換
手段で調節用回転駆動手段と保持手段とを切り離した状
態で貫入用回転駆動手段を作動させることにより、上記
調節用回転駆動手段を回転抵抗とすることなく掘削軸を
高速で良好に回転駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における掘削機に設けられた
コントローラの機能構成を示すブロック図である。
【図2】上記掘削機の側面図である。
【図3】上記掘削機の正面図である。
【図4】上記掘削機の断面平面図である。
【図5】上記掘削機に設けられた軸駆動装置の正面図で
ある。
【図6】上記軸駆動装置に設けられた軸把持装置の断面
正面図である。
【符号の説明】
1 ベースマシン(装置本体を構成) 2 リーダ(装置本体を構成) 5 軸駆動装置(昇降部材) 6 掘削軸(軸) 8 軸収納手段 9 コントローラ 9a 記憶部(記憶手段) 9b 比較部(位相調節手段) 10 地盤 12 掘削用モータ(貫入用回転駆動手段) 13 調節用モータ(調節用回転駆動手段) 17 クラッチ(駆動伝達切換手段) 19 角度検出器(回転位相検出手段) 20 軸把持装置(保持手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に対して軸を順に継足しながら貫入
    するための軸貫入装置において、装置本体に昇降可能に
    支持された昇降部材と、この昇降部材に回転可能に設け
    られ、軸の上端を着脱可能に保持する保持手段と、この
    保持手段を回転駆動する回転駆動手段と、上記保持手段
    の回転位相を検出する回転位相検出手段と、継足し用軸
    を立直状態でかつ予め定められた基準回転位相をもつ状
    態で保持する軸収納手段と、軸貫入が終了した時点での
    この軸及びこの軸を保持する保持手段の回転位相を記憶
    する記憶手段と、上記保持手段に継足し用軸を保持させ
    る時にはこの保持手段の回転位相を上記基準回転位相に
    合わせ、この保持手段で保持された継足し用軸の下端を
    既に貫入されている軸の上端に連結する際には上記保持
    手段の回転位相を上記記憶手段で記憶された回転位相に
    合わせるように上記回転駆動手段の駆動を制御する位相
    調節手段とを備えたことを特徴とする軸貫入装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の軸貫入装置において、上
    記回転駆動手段を、貫入用回転駆動手段と、この貫入用
    回転駆動手段よりも減速比の高い調節用回転駆動手段と
    で構成し、この調節用回転駆動手段と上記保持手段との
    間に両者を接続する駆動伝達状態と駆動力を切り離す遮
    断状態とに切換えられる駆動伝達切換手段を設けるとと
    もに、上記貫入用回転駆動手段の作動時には上記駆動伝
    達切換手段を遮断状態に切換え、回転位相調節時には上
    記駆動伝達切換手段を駆動伝達状態に切換えて調節用回
    転駆動手段を作動させるように上記位相調節手段を構成
    したことを特徴とする軸貫入装置。
JP4119299A 1992-05-12 1992-05-12 軸貫入装置 Pending JPH05311973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4119299A JPH05311973A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 軸貫入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4119299A JPH05311973A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 軸貫入装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05311973A true JPH05311973A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14757982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4119299A Pending JPH05311973A (ja) 1992-05-12 1992-05-12 軸貫入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05311973A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103898898A (zh) * 2012-12-26 2014-07-02 株式会社不动堤土乐 地基改进装置
JP2020084502A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 株式会社ワイビーエム 地盤施工機における制御方法および地盤施工機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103898898A (zh) * 2012-12-26 2014-07-02 株式会社不动堤土乐 地基改进装置
JP2020084502A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 株式会社ワイビーエム 地盤施工機における制御方法および地盤施工機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6320996B1 (ja)
JP4092665B1 (ja) 掘削作業機における長尺部材立ち上げセット装置
JPH05311973A (ja) 軸貫入装置
JPH08270366A (ja) ボーリング装置
JP6731507B1 (ja) パイル圧入機及びパイル圧入工法
JP7245248B2 (ja) 掘削またはボーリング装置用アセンブリおよび作動方法
JP2652808B2 (ja) ダウンザホールドリル掘削装置
JP2813144B2 (ja) 施工機用ロッド振れ止め装置
CN210238501U (zh) 双旋转地锚
JP2001193060A (ja) ソイルセメント杭造成機
JPH0996196A (ja) トンネル用ロックボルト施工装置
JP2794447B2 (ja) ケリーバー型掘削機の掘削ロッド押込み装置
JP2989531B2 (ja) 杭施工機用作業台昇降装置
JP4385198B2 (ja) 多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のアタッチメント、拡幅掘削方法及び装置
JP2002004280A (ja) 高トルク回転圧入用オーガ
JPH0716756Y2 (ja) 掘削機における掘削ロッド旋回装置
JP4136277B2 (ja) 減速機付き回転圧入装置
CN210829094U (zh) 一种钻探机械的钻架提升结构
JPH0529247Y2 (ja)
JPH0742472A (ja) 自動ボーリング装置
JPH0634425Y2 (ja) 姿勢修正装置
JPS6133104Y2 (ja)
JP2786476B2 (ja) 掘削機
JPH0136986Y2 (ja)
JP3323634B2 (ja) アースオーガ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051115

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051213

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20080715

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761