JP2002004280A - 高トルク回転圧入用オーガ - Google Patents

高トルク回転圧入用オーガ

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JP2002004280A
JP2002004280A JP2000191298A JP2000191298A JP2002004280A JP 2002004280 A JP2002004280 A JP 2002004280A JP 2000191298 A JP2000191298 A JP 2000191298A JP 2000191298 A JP2000191298 A JP 2000191298A JP 2002004280 A JP2002004280 A JP 2002004280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管杭の最終根入れまでを行うことを可能に
する高トルク回転圧入用オーガ及び基礎杭回転圧入施工
機を提供することを目的とする。 【解決手段】 杭打機のリーダに装着可能なものであっ
て、貫通した鋼管杭8を把持するチャック手段18と、
チャック手段18と一体に回転可能な回転体12と、回
転体12に回転を与える駆動モータ11と、駆動モータ
11の回転を減速して回転体に伝達する減速機構15,
16,17と、外部のスラストジャッキから下方への荷
重を受ける荷重受ブラケット25とを有する高トルク回
転圧入用オーガ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管杭を回転圧入
して埋設するための高トルク回転圧入用オーガ及び基礎
杭回転圧入施工機であって、更に詳細には比較的軟弱な
上層からその下の堅い地盤の支持層までに至る鋼管杭の
回転圧入を行うことを可能にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】長尺な鋼管杭を打ち込んで基礎杭とする
施工の1つに、ベースマシーンにオーガ装置を装着し、
そのオーガ装置によって鋼管杭に回転を与えながら地中
への回転圧入を行うものがある。図8は、そうした施工
方法の一工程を示した概念図である。ベースマシーンで
ある三点支持式杭打機(以下、単に「杭打機」という)
100は、クローラによる走行部101上に操縦席など
を備えた旋回体102が設けられ、その旋回体102の
フロントブラケット103にリーダ104がバックステ
ー105によって立設されている。そのリーダ104に
は、鋼管杭110を回転を与えて圧入させるオーガ装置
120が軸方向に摺動自在に装着され、旋回体102の
ドラムから繰り出されるワイヤロープ106に連結され
てリーダ104に沿って昇降するようになっている。
【0003】そこで、こうした杭打機100を使用した
鋼管杭の回転圧入は、次のような施工手順で行われる。
先ず、杭打機100は、オーガ装置120をリーダ10
4の上端にまで上昇させ、そこにクレーンを利用して鋼
管杭110を吊り込み、管端をオーガ装置120にはめ
込んでセットする。鋼管杭110の下端部分は、不図示
の振れ止め装置によって固定する。続いて、鋼管杭11
0の鉛直性を確認した後、オーガ装置120を駆動さ
せ、鋼管杭110に回転を与えて図8に示すように回転
圧入を行う。鋼管杭110の先端には螺旋刃や掘削刃が
形成されており、オーガ装置120によって与えられる
回転と、その重さや螺旋による推進力とによって地中へ
と掘進して徐々に圧入が行われていく。
【0004】ところが、鋼管杭110が所定の深さにま
で入れられると、地盤が堅くなってオーガ装置120で
得られる回転トルクではそれ以上の圧入が困難になるこ
とがある。そうした状況は、オーガ装置120に作用す
るトルクで確認され、従来は、こうしてトルクがある値
を超えた時点でオーガ装置120による施工を完了して
いた。そして、鋼管杭110の回転圧入は、オーガ装置
120の施工から回転圧入機能を備えたチュービング装
置の圧入に切り替えられていた。ここで図9は、チュー
ビング装置による施工状態を示した概念図である。
【0005】鋼管杭110は、図9に示すように比較的
柔らかい上層Aの下にある堅い地盤の支持層Bにまで打
ち込まれるため、従来は地層が支持層Bに変わる手前ま
では前述したようなオーガ装置120が利用され、その
後チュービング装置130へと切り替えられていた。こ
のチュービング装置130は、図示するように貫いた鋼
管杭110の外周をチャック手段によって把持し、油圧
モータの回転駆動により鋼管杭110に回転を与えると
ともに、上下方向に駆動するスラストジャッキによって
鋼管杭110を下降させるようにしたものである。
【0006】作業の切り替えは、先ず鋼管杭110から
オーガ装置120が外され、地中から突き出た状態の鋼
管杭110へとクレーンで吊り下げられたチュービング
装置130が搬送される。そして、チュービング装置1
30は、そのチャック手段が鋼管杭110にはめ合うよ
うにして地上に降ろされ図示するように設置される。そ
こで、チュービング装置130に把持された鋼管杭11
0にはより高いトルクの回転が与えられ、それとともに
地中への押し込みが行われ、図9に示すように堅い地盤
の支持層Bにまで鋼管杭110が回転圧入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た鋼管杭の回転圧入は、上層Aの地盤と支持層Bの地盤
とで鋼管杭110を回転圧入する際に必要とする回転ト
ルクが違うので、オーガ装置120に加えて高トルクを
発生させるチュービング装置130が必要であり、その
ため従来からその切り替えに手間がかかり、施工の段取
りが悪く作業効率が良くなかった。そこで、鋼管杭11
0の回転圧入をオーガ装置120だけで行うことができ
れば作業効率は良くなるが、高トルクを発生させるオー
ガ装置120は勢い大型になり、加えてオーガ装置12
0を支える杭打機100も大型になってしまう。
【0008】従って、従来のオーガ装置を大型化しただ
けのものは、輸送の不便さや生産コストのアップなど、
新たに生じる問題の方が大きかった。また、オーガ装置
120は、杭打機100に支持される作業装置なので、
トルクを上げること、即ち大型化に対しては杭打機10
0の強度やバランスの点から常に制約を受ける。そのた
め、オーガ装置120を大型化してもトルク不足が生じ
ることは否めず、そうした場合にはやはり別途チュービ
ング装置が必要になり、結論としてオーガ装置を大型化
することは有効な手段ではなかった。
【0009】そこで本発明は、かかる課題を解決すべ
く、鋼管杭の最終根入れまでを行うことを可能にする高
トルク回転圧入用オーガ及び基礎杭回転圧入施工機を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の高トルク回転圧
入用オーガは、杭打機のリーダに装着可能なものであっ
て、貫通した鋼管杭を把持するチャック手段と、チャッ
ク手段と一体に回転可能な回転体と、回転体に回転を与
える駆動モータと、駆動モータの回転を減速して回転体
に伝達する減速機構と、外部のスラストジャッキから下
方への荷重を受ける荷重受ブラケットとを有することを
特徴とする。よって、本発明の高トルク回転圧入用オー
ガによれば、モータの回転を減速して回転体に伝達し、
チャック部材によって把持した鋼管杭に高トルクの回転
を与え、柔らかい地盤ではオーガや鋼管杭自身の重量に
よって地中に圧入することによって回転圧入を行い、堅
い地盤では外部のスラストジャッキによって加圧するこ
とによって強制的に力を加えて圧入することによって回
転圧入を行う。従って、鋼管杭を柔らかい地盤の回転圧
入から堅い地盤への最終根入れまでを、高トルク回転圧
入用オーガによって行うことができるようになった。
【0011】また、本発明の高トルク回転圧入用オーガ
は、前記荷重受ブラケットが、前記外部のスラストジャ
ッキを杭打機に設けられた油圧シリンダからなるフロン
トジャッキとし、そのシリンダロッドが連結可能なもの
であることを特徴とする。よって、本発明の高トルク回
転圧入用オーガによれば、堅い地盤への最終根入れを行
う際、装着した杭打機のフロントジャッキによって圧入
するための加圧力を得るので、チュービング装置のよう
に別途スラストジャッキを要せず、装置自体を小型軽量
化することができ、またコストを下げることができた。
【0012】更に、本発明の基礎杭回転圧入施工機は、
貫通した鋼管杭を把持するチャック手段と、チャック手
段と一体に回転可能な回転体と、回転体に回転を与える
駆動モータと、駆動モータの回転を減速して回転体に伝
達する減速機構と、杭打機のフロントジャッキから下方
への荷重を受ける荷重受ブラケットとを備えた高トルク
回転圧入用オーガと、前記高トルク回転圧入用オーガに
把持された鋼管杭内に挿入したスクリュウに回転を与え
る高速回転用オーガとを有し、前記高速回転用オーガを
前記高トルク回転圧入用オーガの上方に配置して取り外
し可能に連結し、両オーガを杭打機のリーダに同時に装
着したことを特徴とする。
【0013】よって、本発明の基礎杭回転圧入施工機に
よれば、装着した高トルク回転圧入用オーガによって、
柔らかい地盤では両オーガや鋼管杭自身の重量によって
地中に圧入することによって回転圧入を行い、堅い地盤
では杭打機のフロントジャッキによって加圧することに
より、強制的に力を加えて圧入することによって回転圧
入を行う。また、その際フロントジャッキが発生する高
トルクに対する反力取りも受け持つので、リーダには高
トルクに対する負荷がかからなくなる。従って、鋼管杭
を柔らかい地盤の回転圧入から堅い地盤への最終根入れ
までを、既存のリーダのまま基礎杭回転圧入施工機によ
って行うことができるようになった。また、高トルク回
転圧入用オーガの上方に高速回転用オーガも装着してス
クリュウによる中掘りを同時に行うので、鋼管杭の回転
圧入をスムーズに行うことが可能となった。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る高トルク回転
圧入用オーガ及びそれを装着した基礎杭回転圧入施工機
の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施
形態の基礎杭回転圧入施工機は、高トルク回転圧入用オ
ーガを三点支持式杭打機に装着し、従来高回転オーガと
チュービング装置を使用して行っていた鋼管杭の回転圧
入を1台の作業装置で行うことができるようにしたもの
である。そして、特に今回の基礎杭回転圧入施工機は、
この高トルク回転圧入用オーガによる回転圧入に伴い、
鋼管杭内の中掘りを行うようにしたものである。中掘り
を行うのは、鋼管杭内でスクリュウを回転させることに
より、掘削圧密による先端閉塞現象が発生しても、これ
を容易に除去できて鋼管杭のスムーズな回転圧入を行わ
せることができるからである。
【0015】図1は、本実施形態の高トルク回転圧入オ
ーガと高速回転オーガとを装着した基礎杭回転圧入施工
機の一部側面図である。この高トルク回転圧入用オーガ
(以下、単に「高トルクオーガ」とする)1及び高速回
転オーガ3は、図8に示したと同様の杭打機5に装着す
るものであり、図示するようにリーダ51のガイドパイ
プ52に摺動自在に係合している。上下に配置された高
速回転オーガ3と高トルクオーガ1とは、連結シリンダ
31,31によって連結され、高速回転オーガ3のシー
ブ32を介してワイヤロープ53に吊設されている。
【0016】次に、図3は、高速回転オーガ3を連結し
た高トルクオーガ1の断面を示した図である。高速回転
オーガ3は、通常一般的に使用されるものであって、電
動オーガの場合は電動モータ、油圧オーガの場合は油圧
モータを出力源として減速機を介して最終の回転軸に回
転出力を伝達する構造となっている。そして、その回転
軸にカップリング33を介してスクリュウ7が同軸上に
連結される。一方、本発明に係る高トルクオーガ1は、
2個の油圧モータ11,11を備え、その回転を減速ギ
ヤを介して把持した鋼管杭8に伝達するよう構成されて
いる。高トルクオーガ1は、回転体12が昇降フレーム
13に対しベアリング14を介して回転可能な状態で設
けられている。
【0017】その回転体12の外周には旋回ギア17が
形成され、それに油圧モータ11のモータ軸に固定され
たピニオンギヤ15がアイドラギヤ16を介して噛合し
ている。従って、高トルクオーガ1は、こうしたピニオ
ンギヤ15、アイドラギヤ16そして旋回ギヤ17から
なる歯車列によって、高トルクを発生させるための減速
機構が構成されている。一方、円筒状に形成された回転
体12には、その内周面にテーパ面が形され、図示する
ように鋼管杭8とその回転体12との間に挿入する楔形
状のチャック部材18,18…が複数配設されている。
【0018】チャック部材18は、リンク19を介して
回転フレーム20に連結され、その回転フレーム20
は、ベアリング21を介して上部フレーム22に回転可
能に設けられている。従って、この高トルクオーガ1
は、上下のベアリング14,21に回転支持された回転
体12、チャック部材18、そしてリンク19及び回転
フレーム20が一体になって回転可能するように構成さ
れている。また、高トルクオーガ1には、チャック部材
18を上下動させるためのチャックシリンダ23が設け
られている。チャックシリンダ23は、そのシリンダチ
ューブが上部フレーム22に固定され、そのシリンダチ
ューブから突き出されたシリンダロッドが、その先端で
昇降フレーム13側にピン結合されている。
【0019】更に高トルクオーガ1には、後述するよう
に杭打機5のフロントジャッキから下方への荷重を受け
るため、そのフロントジャッキに連結可能な荷重受ブラ
ケット25が昇降フレーム13に水平に張り出されてい
る。そして、こうした高トルクオーガ1は、図示するよ
うに高速回転オーガ3の下方に装着され、高速回転オー
ガ3に設けられた連結シリンダ31,31のシリンダロ
ッドが、その先端で上部フレーム22とピン結合されて
いる。
【0020】続いて、こうした高トルクオーガ1を利用
した基礎杭回転圧入施工機によれば、高速回転オーガ3
とともに次のようにして鋼管杭8の回転圧入が行われ
る。先ず、杭打機5のリーダ51に、図1に示すように
して高トルクオーガ1と速回転オーガ3とが連結された
状態で装着され、図3に示すようにして高トルクオーガ
1が鋼管杭8を把持し、高速回転オーガ3にスクリュウ
7が連結される。高トルクオーガ1が鋼管杭8を把持す
る場合は、図3に示す状態からチャックシリンダ23の
シリンダロッドを伸ばすと、それによって上昇する上部
フレーム22によってチャック部材18が引き上げられ
る。そのため、チャック部材18の内周面が鋼管杭8の
外周面よりも径方向に広がり、鋼管杭8が、チャック部
材18との間に隙間を空けて回転体12内に挿入され
る。
【0021】そして、チャックシリンダ23のシリンダ
ロッドを縮めると、上部フレーム22が下降し、それに
伴ってチャック部材18が回転体12と鋼管杭8との間
に強く押し込まれる。こうして鋼管杭8は、複数のチャ
ック部材18,18…によって中心方向に強く押し付け
られて図2に示すように把持される。一方、高速回転オ
ーガ3には、前述したようにカップリング33を介して
先端に螺旋刃7aを有するスクリュウ7が連結される。
その際螺旋刃7aの位置調整は、連結シリンダ31,3
1によって高トルクオーガ1と速回転オーガ3との距離
を操作することにより行い、図2に示すように先端を鋼
管杭8から突き出させたり、或いはそれより上昇させて
後退させたりする。こうした調整は、トルクのかかり具
合によって掘削抵抗が軽減するように、適宜作業状況に
応じて行われる。
【0022】こうして鋼管杭8の把持及びスクリュウ7
との連結の準備が完了すると、高トルクオーガ1と速回
転オーガ3の駆動により鋼管杭8の回転圧入が実行され
る。先ず、高トルクオーガ1では、油圧モータ11,1
1が駆動し、その回転出力が各ピニオンギヤ15,15
からアイドラギヤ16,16を介して回転体12の旋回
ギヤ17へと伝達される。そのため、油圧モータ11,
11の回転出力は、ピニオンギヤ15と旋回ギヤ17と
のギヤ比に従って減速して伝達され、その分旋回ギヤ1
7への伝達トルクが増大する。そして、この旋回ギヤ1
7の形成された回転体12が回転し、チャック部材18
によって把持された鋼管杭8に回転が与えられる。
【0023】そこで、施工開始段階や柔らかい地盤部分
では、高トルクオーガ1や高速回転オーガ3、そして鋼
管杭8自身の重さが鋼管杭8を地中へと圧入する加圧力
となり、鋼管杭8の先端に形成された螺旋刃8aが高ト
ルクオーガ1から与えられる回転によりねじ込まれるそ
の推進力によって、鋼管杭8が地中へと掘進して徐々に
回転圧入が行わる。このとき高トルクオーガ1では、鋼
管杭8を把持して、回転体12、チャック部材18、リ
ンク19そして回転フレーム20が、昇降フレーム13
及び上部フレーム22に対して回転する。従って、鋼管
杭8が回転圧入する際に受ける回転反力は、その回転を
支える昇降フレーム13及び上部フレーム22が装着さ
れたリーダ51のガイドパイプ52によって受けられて
いる(図1参照)。
【0024】鋼管杭8は、こうして高トルクオーガ1に
よって回転圧入されるが、その際、基礎杭回転圧入施工
機では同時に高速回転オーガ3によってスクリュウ7に
回転が与えられ、鋼管杭8の内部及び先端部分で回転す
る螺旋刃7aによって土が揉みほぐされている。従っ
て、鋼管杭8の圧入に際して掘削圧密による先端閉塞現
象が起こりにくく、また発生してもこれを容易に除去で
きる。ところで、こうした鋼管杭8の回転圧入は、例え
ば図9に示す比較的柔らかい上層Aの部分では可能であ
るが、鋼管杭8の先端が堅い地盤の支持層Bに達する
と、それまでのような高トルクオーガ1などの重量だけ
では圧入することができなくなる。そこで、本実施形態
の高トルクオーガ1では、鋼管杭8を圧入するための加
圧力を杭打機5のフロントジャッキから得るようにし
た。
【0025】ここで、図2は、フロントジャッキに高ト
ルクオーガ1を取り付けた状態を示した基礎杭回転圧入
施工機の一部側面図である。また、図4はフロントジャ
ッキを取り付けた高トルクオーガ1の断面を示した図で
ある。高トルクオーガ1を図2に示す状態に取る付ける
ためには、先ず図3に示す状態からチャックシリンダ2
3のシリンダロッドを伸ばすと、上部フレーム22の上
昇によって把持状態にあったチャック部材18が引き抜
かれる。打ち込まれた鋼管杭8に対してフリーになった
高トルクオーガ1は、高速回転オーガ3のシーブ32に
掛けられたワイヤロープ53の巻出しによって所定の高
さにまで降ろされる。そして、高トルクオーガ1は、所
定の高さで再びチャック部材18が鋼管杭8との間に差
し込まれ、そうして把持した鋼管杭8と一体になる。
【0026】続いて、高トルクオーガ1には、その荷重
受ブラケット25にフロントジャッキ55が図2及び図
4に示すように取り付けられる。ここで、図5及び図6
は高トルクオーガ1を装着した杭打機5のフロント部分
を示した平面図であり、特に図5は、オーガの重量で鋼
管杭の圧入を行う状態を示し、図6は、フロントジャッ
キを使用して鋼管杭の圧入を行う状態を示したものであ
る。杭打機5には、リーダ51が立設されたフロントブ
ラケット56の両側に開度調整が可能な揺動アーム5
7,57が軸着され、その揺動端にはフロントジャッキ
55,55が図2に示すように鉛直に固定されている。
フロントジャッキ55は油圧シリンダであり、そのシリ
ンダロッド55aが下方に突設されている。
【0027】この揺動アーム57,57は、柔らかい地
盤に鋼管杭8を回転圧入させる場合には、高トルクオー
ガ1の下降進路上に重ならないようにするため、図5に
示すように両側に大きく開いている。そして、フロント
ジャッキ55,55で鋼管杭8を圧入させる場合には、
前述したように高トルクオーガ1が所定の高さにまで降
ろされて鋼管杭8を把持したところで、揺動アーム5
7,57が図6に示すように閉じられる。そのため、フ
ロントジャッキ55,55は、高トルクオーガ1の荷重
受ブラケット25,25上に配置され、そこでシリンダ
ロッド55a,55aが突き出されると、その先端が荷
重受ブラケット25,25の位置決穴25a,25aに
はめ込まれて連結される(図2、図4参照)。
【0028】一方、鋼管杭8の先端を支持層B(図9参
照)に回転圧入(根入れ)する場合には、その地盤を乱
さないようにスクリュウ7による中掘りを行わないこと
がある。そのため、そうした場合には、図2及び図4に
示すように高トルクオーガ1から連結シリンダ31,3
1の連結を外し、高速回転オーガ3だけを上昇させてス
クリュウ7を退避させる。
【0029】根入れの準備が完了すると、再び高トルク
オーガ1の油圧モータ11が駆動し、その回転出力がピ
ニオンギヤ15からアイドラギヤ16を介して回転体1
2の旋回ギヤ17へと減速して伝達され、チャック部材
18によって把持された鋼管杭8に回転が与えられる。
また、こうした回転とともに杭打機5のフロントジャッ
キ55が駆動して、そのシリンダロッド55aが下方に
突き出される。そのため、高トルクオーガ1は、荷重受
ブラケット25を介して下方に強い力で押し下げられ、
同時に高トルクオーガ1に把持された鋼管杭8が圧入さ
れる。
【0030】支持層Bのような堅い地盤へ鋼管杭8を回
転圧入させる場合には大きなトルクが必要となるが、高
トルクオーガ1では、油圧モータ11の回転出力がピニ
オンギヤ15と旋回ギヤ17とのギヤ比によって十分な
トルクを発生させることができる。なお、こうして鋼管
杭8が回転圧入する際に受ける回転反力はフロントジャ
ッキ55で受け、また圧入反力は杭打機5全体で受ける
ことになる。よって、リーダ51は、高トルクオーガ1
に対応させて強度を上げる必要がなくなり、既存のもの
が使用できる。
【0031】ところで、フロントジャッキ55を使用し
た場合、1回の駆動でシリンダロッド55aの1ストロ
ーク分しか鋼管杭8を圧入できないので、更に圧入が必
要な場合には高トルクオーガ1を再度上昇させて同じ動
作を繰り返す必要がある。そのためには、高トルクオー
ガ1を上昇させて鋼管杭8の更に上を把持するように、
掴み換えを行わなければならない。そこで、例えば一旦
チャック部材18による把持を放して高トルクオーガ1
を鋼管杭8に沿って上昇させ、後退したシリンダロッド
55aを荷重受ブラケット25,25の位置決穴25
a,25aに再度はめ込ませる。
【0032】なお、高トルクオーガ1の上昇には、先ほ
ど切り離した高速回転オーガ3を連結するようにしても
よい。その場合、連結及び切り離しを容易にするために
自動連結ピンを用いるようにすることが好ましい。ま
た、高トルクオーガ1から切り離した時点で高速回転オ
ーガ3を杭打機5から外し、図7に示すように、高トル
クオーガ1に設けたシーブ26に直接ワイヤロープ53
を掛けるようにしてもよい。更に、高トルクオーガ1の
荷重受ブラケット25と、フロントジャッキ55のシリ
ンダロッド55aとを、ピン連結や自動連結ピン、或い
はフランジ結合等によって連結し、フロントジャッキ5
5の駆動によって上昇させるようにしてもよい。
【0033】続いて、鋼管杭8を把持した高トルクオー
ガ1を再び回転させ、同時にフロントジャッキ55によ
って圧入することにより、その鋼管杭8の先端部分が支
持層B(図9参照)へ更に回転圧入される。そして、根
入れが終了したところで、高トルクオーガ1を上昇させ
て鋼管杭から外して鋼管杭8の施工を完了する。ところ
で、本実施形態では、高トルクオーガ1を使用した場
合、鋼管杭8内にスクリュウ7を通して同時に中掘りを
行うことができるので、そうした施工を一例として説明
したが、地盤によっては図7に示すようにして高トルク
オーガ1のみで回転圧入するようにしてもよい。
【0034】よって、本実施形態の高トルクオーガ1を
使用した場合、図9に示す上層Aから支持層Bへの鋼管
杭8の回転圧入をそれ1台で行うことができるので、従
来のように地盤の堅さによってオーガとチュービング装
置とを使い分けるような必要がなくなった。そのため、
設備費用を大幅に抑えることができ、施工中の段取りが
良く作業効率が格段に向上した。高トルクオーガ1を杭
打機5に装着した基礎杭回転圧入施工機は、鋼管杭8を
堅い地盤へ強制的に圧入するための手段として杭打機5
に常設されているフロントジャッキ55を利用するよう
にしたので、チュービング装置のように別途スラストジ
ャッキを要せず、その点で装置自体を小型軽量化し、コ
ストを下げることができた。更に、フロントジャッキ5
5にて高トルクに対する回転反力取りを受け持つので、
リーダ51の強度を上げる必要がなく、既存のものの使
用が可能となり、この面でもコストを下げることができ
た。
【0035】また、チュービング装置はクレーンを使用
して施工場所間を移動させる必要があったが、その点で
基礎杭回転圧入施工機は、杭打機5に高トルクオーガ1
を装着して使用するので、機動性(取り回しやすさ)の
面でも格段に向上した。更に、高トルクオーガ1と高速
回転オーガ3とを杭打機5に同時に装着して使用するこ
とができるので、従来のオーガを使用した回転圧入(図
8参照)ではできなかったスクリュウによる中掘りを同
時に行うことができ、鋼管杭8の回転圧入をスムーズに
行うことが可能となった。
【0036】なお、本発明は、前記実施形態のものに限
定される訳ではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々
な変更が可能である。例えば、前記実施形態の高トルク
オーガ1は、そのチャック手段として楔形状のチャック
部材18を鋼管杭8との間に挿入する構成のものを示し
たが、その他にバンドタイプのものを使用するようにし
てもよい。また、例えば、高トルクオーガ1では、ピニ
オンギヤ15、アイドラギヤ17及び旋回ギヤ18から
なる平歯1段減速の減速機構で構成したが、その他複数
段にしても良く、遊星減速機を用いるようにするなどし
ても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は、杭打機のリーダに装着可能な
ものであって、貫通した鋼管杭を把持するチャック手段
と、チャック手段と一体に回転可能な回転体と、回転体
に回転を与える駆動モータと、駆動モータの回転を減速
して回転体に伝達する減速機構と、外部のスラストジャ
ッキから下方への荷重を受ける荷重受ブラケットとを有
する構成としたので、鋼管杭の最終根入れまでを行うこ
とを可能にする高トルク回転圧入用オーガを提供するこ
とが可能となった。
【0038】また、本発明は、貫通した鋼管杭を把持す
るチャック手段と、チャック手段と一体に回転可能な回
転体と、回転体に回転を与える駆動モータと、駆動モー
タの回転を減速して回転体に伝達する減速機構と、杭打
機のフロントジャッキから下方への荷重を受ける荷重受
ブラケットとを備えた高トルク回転圧入用オーガと、前
記高トルク回転圧入用オーガに把持された鋼管杭内に挿
入したスクリュウに回転を与える高速回転用オーガとを
有し、前記高速回転用オーガを前記高トルク回転圧入用
オーガの上方に配置して取り外し可能に連結し、両オー
ガを杭打機のリーダに同時に装着した構成としたので、
鋼管杭の最終根入れまでを行うことを可能にする基礎杭
回転圧入施工機を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高トルク回転圧入オーガと高速回
転オーガとを装着した基礎杭回転圧入施工機の一実施形
態を示した低トルク駆動状態の一部側面図である。
【図2】本発明に係る高トルク回転圧入オーガと高速回
転オーガとを装着した基礎杭回転圧入施工機の一実施形
態を示した高トルク駆動状態の一部側面図である。
【図3】低トルク駆動状態の高速回転オーガ3を連結し
た高トルクオーガ1の断面を示した図である。
【図4】高トルク駆動状態の高速回転オーガ3を連結し
た高トルクオーガ1の断面を示した図である。
【図5】高トルクオーガ1を装着した杭打機5のフロン
ト部分を示した低トルク駆動状態の平面図である。
【図6】高トルクオーガ1を装着した杭打機5のフロン
ト部分を示した高トルク駆動状態の平面図である。
【図7】本発明に係る高トルク回転圧入オーガのみを装
着した基礎杭回転圧入施工機の一実施形態を示した一部
側面図である。
【図8】鋼管杭を打ち込んで基礎杭とする施工の一工程
を示した概念図である。
【図9】従来の回転圧入装置による施工を示した概念図
である。
【符号の説明】 1 高トルク回転圧入用オーガ 3 高速回転オーガ 5 杭打機 7 スクリュウ 8 鋼管杭 11 油圧モータ 12 回転体 15 ピニオンギヤ 16 アイドラギヤ 17 旋回ギヤ 18 チャック部材 25 荷重受ブラケット 55 フロントジャッキ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭打機のリーダに装着可能なものであっ
    て、貫通した鋼管杭を把持するチャック手段と、チャッ
    ク手段と一体に回転可能な回転体と、回転体に回転を与
    える駆動モータと、駆動モータの回転を減速して回転体
    に伝達する減速機構と、外部のスラストジャッキから下
    方への荷重を受ける荷重受ブラケットとを有することを
    特徴とする高トルク回転圧入用オーガ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高トルク回転圧入用オ
    ーガにおいて、 前記荷重受ブラケットは、前記外部のスラストジャッキ
    を杭打機に設けられた油圧シリンダからなるフロントジ
    ャッキとし、そのシリンダロッドが連結可能なものであ
    ることを特徴とする高トルク回転圧入用オーガ。
  3. 【請求項3】 貫通した鋼管杭を把持するチャック手段
    と、チャック手段と一体に回転可能な回転体と、回転体
    に回転を与える駆動モータと、駆動モータの回転を減速
    して回転体に伝達する減速機構と、杭打機のフロントジ
    ャッキから下方への荷重を受ける荷重受ブラケットとを
    備えた高トルク回転圧入用オーガと、 前記高トルク回転圧入用オーガに把持された鋼管杭内に
    挿入したスクリュウに回転を与える高速回転用オーガと
    を有し、 前記高速回転用オーガを前記高トルク回転圧入用オーガ
    の上方に配置して取り外し可能に連結し、両オーガを杭
    打機のリーダに同時に装着したことを特徴とする基礎杭
    回転圧入施工機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087436A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 杭打機
JP2013133670A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 杭打機
JP2018105085A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社技研製作所 杭圧入機および杭圧入方法
JP2018159191A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 日本ベース株式会社 管状体の埋設工法
JP2019143449A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 東急建設株式会社 ホームドアの基礎構造、その構築方法及びねじ込み治具

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