JP3239950B2 - 杭圧入システム及びこれを用いた杭圧入方法 - Google Patents

杭圧入システム及びこれを用いた杭圧入方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管矢板や鋼管杭
などの筒状部材を地中に圧入して沈設する杭圧入システ
ム及びこれを用いた杭圧入方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼管杭や鋼管矢板などの筒状部材
を地盤に圧入して沈設する方法としては、筒状部材を圧
入する油圧式圧入装置や、オーガスクリューを用いて行
う中掘り工法等がある。中掘り工法として用いられる一
例として、特許第2985068号公報に記載のような
ベースマシンにリーダマストを立てた杭打ち機がある。
この杭打ち機は、クローラと旋回台を備えたベースマシ
ンにおいて旋回台のブラケット先端部にリーダマストが
立設され、このリーダマストはステイなどを介してベー
スマシンにより3点で支持されている。そして、リーダ
マストの頂部から、該リーダーマストに案内されて昇降
しうる駆動機構が吊り下ろされており、この駆動機構の
鉛直回転軸には、円筒状杭部材(筒状部材)に内挿して
該杭部材を地中へ進入させうる掘削用スパイラル部材
(オーガスクリュー)が連結されて回転可能に垂下され
ている。さらに、上記駆動機構の下方に、スパイラル部
材が内挿された鋼管に取り付けられ、掘削した土砂を地
面に排出する排土ホッパや、排土ホッパの下部に設けら
れ、円筒状杭部材の上端部を拘束する円環状部材等が備
えられている。そして、円環状部材により上端部が拘束
された杭部材の内部に上方からスパイラル部材を挿入
し、このスパイラル部材により杭部材の下端部の地盤を
掘削、排出しながら杭部材の自重等により該杭部材を沈
設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記油圧式圧
入装置による静的圧入においては、杭部材を圧入する地
盤の土質が硬質の場合、杭部材の先端の圧入抵抗が大き
くなり杭部材自体の圧入が困難であり作業期間が長くな
る。また、オーガスクリューを用いる中掘り工法におい
ては、特許第2985068号公報に開示の杭打ち機の
ように、杭打ち機自体に、スパイラル部材を駆動させる
駆動機構を案内するリーダマストが立設され、この立設
されたリーダマストが下方のベースマシンにより支持さ
れている構成となっているため、リーダマストを確実に
支持し且つ安定性を向上させるためには、ベースマシン
から周囲に張り出すアウトリガーが占めるスペースを大
きくしたり、ベースマシン自体を大きくしたりする必要
が生じる。
【0004】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、硬質地盤への杭、矢板等となる筒状部
材の圧入が短期間で行えるとともに、作業スペースを最
小限に押さえ、安全性に優れた杭圧入システム及びこれ
を用いた杭圧入方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、
杭、矢板等となる筒状部材2を地盤に圧入する圧入引抜
機3と、該圧入引抜機により筒状部材を圧入する際に、
筒状部材内から地盤を掘削するオーガスクリュー4と、
該オーガスクリューの上端部4aに接続されるとともに
該オーガスクリューを回転駆動する駆動手段(例えば、
オーガモータ5)を備え、かつ、前記オーガスクリュー
が挿入された状態の前記筒状部材の上端部2aに着脱自
在に接続される駆動支持装置(例えば、オーガ本体部
6)と、前記駆動支持装置を昇降自在に吊った状態に支
持する吊上げ装置(例えばクレーン7)と、この吊上げ
装置と前記駆動支持装置との間に介設され、前記駆動支
持装置を前記吊上げ装置に揺動自在に接続するユニバー
サルジョイント部8とを備え、前記ユニバーサルジョイ
ント部は、前記駆動支持装置を吊上げた状態で、前記駆
動支持装置の左右への回転を阻止する回転阻止機構(例
えば、ロック機構81)を備えていることを特徴として
いる。
【0006】杭、矢板などとなる筒状部材は、地中に圧
入され筒状のものであれば、どのようなものでもよく、
例えば、鋼管杭、鋼管矢板、筒状のコンクリート杭、筒
状のコンクリート製矢板などである。
【0007】請求項1記載の杭圧入システムにあって
は、前記筒状部材は圧入引抜機と、筒状部材内から地盤
を掘削するオーガスクリューにより地盤に沈設されるの
で、前記筒状部材が圧入される地盤の土質が硬質の場合
でも、容易に圧入することができる。また、オーガスク
リューの上端部で接続された駆動手段を備え、オーガス
クリューが挿入された状態の筒状部材の上端部に着脱自
在に接続される駆動支持装置は、前記吊り上げ装置に昇
降自在に吊った状態で支持されているので、従来と異な
りリーダマストを使用して下方から支持しない構成で筒
状部材の沈設を行うことができる。したがって、リーダ
マストを支持するアウトリガーによるスペースの占有が
必要なく、装置自体をコンパクトにすることができると
ともにオーガスクリューや駆動手段が圧入引抜機に挟持
された筒状部材に固定されているので、これら装置の安
定性を向上させることができる。また、前記駆動支持装
置は前記吊上げ装置にユニバーサルジョイント部を介し
て揺動自在に接続され、該ユニバーサルジョイント部
は、前記駆動支持装置を吊上げた状態で、前記駆動支持
装置の左右への回転を阻止する阻止機構を備えているの
で、前記オーガスクリューを前記駆動手段により回転駆
動した際に、前記駆動手段を備えた前記駆動支持装置が
左右に回転することなく、前記オーガスクリューを駆動
させるための反力をユニバーサルジョイント部を介して
吊上げ装置から取ることができる。したがって、前記圧
入引抜機とともに前記筒状部材を地盤に圧入して沈設さ
せた後、前記駆動支持装置を前記筒状部材の上端部から
外し、前記吊り上げ手段により前記駆動支持装置を上昇
させて前記筒上部材からオーガスクリューを引き抜く際
に、駆動支持装置の駆動手段が前記オーガスクリューを
回転駆動させるための反力を前記吊上げ装置から取るこ
とができ、これにより前記オーガスクリューを逆回転さ
せながら引き抜くことができる。よって、前記オーガス
クリューの引き抜き作業を短時間で行うことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の杭
圧入システムを用いて筒状部材を地盤に圧入する杭圧入
方法において、例えば、図1〜図7に示すように、前記
回転阻止機構81は、前記駆動支持装置の回転の阻止と
その解除とが可能とされ、前記圧入引抜機に前記筒状部
材をセットするとともに、前記筒状部材と前記オーガス
クリューとが接続された前記駆動支持装置を前記ユニバ
ーサルジョイント部を介して上記吊上げ手段で昇降自在
に吊った状態に支持し、前記オーガスクリューにより前
記筒状部材内から地盤を掘削するとともに、前記筒状部
材を前記圧入引抜機により地盤に圧入した後に、前記駆
動支持装置と前記筒状部材との接続を解除し、オーガス
クリューを逆転させながら前記吊上げ装置により駆動支
持装置を吊上げる際に、前記ユニバーサルジョイント部
の前記回転阻止機構により前記駆動支持装置の左右への
回転を阻止することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の杭圧入方法にあっては、前
記オーガスクリューにより前記筒状部材内から地盤を掘
削するとともに前記筒状部材を前記圧入引抜機により地
盤に圧入した後に、前記駆動支持装置と前記筒状部材と
の接続を解除してオーガスクリューを逆転させながら前
記吊上げ装置により駆動支持装置を吊上げることがで
き、請求項1の効果と同様に前記オーガスクリューを前
記筒状部材から短時間で容易に引き抜いて施工期間の短
縮化を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る杭圧入シス
テム及びこれを用いた杭圧入方法の実施の形態例を図1
から図7に基づいて説明する。図1〜図5は本実施の形
態の杭圧入システムを用いた杭圧入方法を段階的に示す
図であり、図6は同杭圧入システムにおいて吊り上げ装
置により吊り上げられるオーガスクリュー、駆動支持装
置及びユニバーサルジョイント部等の要部を示す図、図
7はユニバーサルジョイント部の備えるロック機構の要
部構成を示す概略断面図である。
【0011】まず、本実施の形態の杭圧入システムにつ
いて説明する。なお、この実施の形態における杭圧入シ
ステムは杭、矢板などとなる筒状部材を地盤に圧入する
ものであり、この実施の形態では前記筒状部材を鋼管矢
板として説明する。杭圧入システム1は、図1〜図5に
示すように、鋼管矢板2を地盤に圧入する圧入引抜機
3、オーガ装置40、オーガ装置40を上下方向に昇降
自在に吊り上げたクレーン(吊上げ装置)7、オーガ装
置40とクレーン7との間に介設されて、クレーン7に
オーガ装置40を連結しているユニバーサルジョイント
部8等から構成されている。
【0012】圧入引抜機3は、鋼管矢板(筒状部材)2
を地盤に圧入するものであり、圧入されるべき鋼管矢板
2を上下動自在に支持するものであり、この実施の形態
における圧入引抜機3既に圧入された鋼管矢板2A,2
Aの上端部に固定され、これら鋼管矢板2Aから反力を
とり、新たに圧入されるべき鋼管矢板2を地盤に圧入す
るもである。なお、この鋼管矢板2は、第2クレーン9
により吊り上げられて圧入引抜機3に支持される。オー
ガ装置40は、オーガスクリュー4、オーガスクリュー
4を回転駆動するオーガモータ(駆動手段)5、オーガ
モータ5を備えたオーガ本体部(駆動支持装置)6等を
備えている。これらオーガ装置40、クレーン(吊上げ
装置)7、ユニバーサルジョイント部8等については図
1〜図5に加えて図6及び図7を参照して説明する。な
お図6は、鋼管矢板2を接続して地盤上に寝かせた状態
のオーガ装置40の側面図である。
【0013】オーガスクリュー4は、圧入引抜機3によ
り鋼管矢板2を圧入する際に、鋼管矢板2内から地盤1
0を掘削するものであり、上端部(図6では右側)に接
続されたオーガモータ5により回転駆動される。このオ
ーガモータ5は、下端部で鋼管矢板2の上端部を着脱自
在に接続するオーガ本体部6に設けられている。オーガ
本体部6は筒状をなし、内部にオーガモータ5に接続さ
れたオーガスクリュー4が回転自在に挿入されている。
またオーガ本体部6は、下端部6bにオーガスクリュー
4が挿入された状態の鋼管矢板2の上端部2aを着脱自
在に把持するクランプ部62が設けられた下本体部60
と、この下本体部60に接続され、オーガモータ5を備
え、上端部61aで後述するユニバーサルジョイント部
8に接続される上本体部61とを備える。 このクラン
プ部62は、内側に出没するシリンダ62a,62a
と、鋼管矢板2の上端部2a内に挿入される固定部62
cとを有し、シリンダ62aと固定部62cとの間に鋼
管矢板2の上端部2aを挿入しシリンダ62,62aを
伸長させることにより鋼管矢板2を挟持する。なお、図
6中、62bはクランプ部62の端部に設けられ、鋼管
矢板2の上端部をクランプ部62に案内する案内片であ
る。また、下本体部60には、オーガスクリュー4によ
って掘削された土砂を外部に排出する排土シュート60
1が設けられている。上本体部61には、内部にオーガ
スクリュー4の上端部が挿通され、オーガモータ5の駆
動が伝達されるように構成されている。また、上本体部
61には、上本体部61を上方に離間可能にする上下移
動部63が設けられている。この上下移動部63は、上
本体部61を上方に移動させる上下シリンダ63aと、
上下シリンダ63aによる上本体部61の移動を案内す
るガイドレール63bとを備えている。この上本体部6
1の移動によって、オーガスクリュー4は、下本体部6
0に接続された鋼管矢板2に対して上下動するようにな
っている。なお、鋼管矢板2圧入中のオーガスクリュー
4の上下動は上下シリンダ63aにより行われる。
【0014】クレーン7は、オーガ装置40を昇降自在
に吊った状態で支持している。ユニバーサルジョイント
部8は、クレーン7のブーム71の先端部71aとオー
ガ本体部6との間に介設されており、該オーガ本体部6
がクレーン7に対して前後左右に揺動自在に接続された
状態とするユニバーサルジョイント本体部80を備えて
いる。そして、このユニバーサルジョイント本体部80
の一端部80aには、オーガ本体部6と回転自在に連結
し、このオーガ本体部6の左右への回転を阻止したり、
また解除することにより回転可能にさせるロック機構
(回転阻止機構)81が設けられている。なお、他端部
80bは、クレーン7のブーム71の先端部71aに接
続されているシーブ(図示しない)に設けられているピ
ンを介して前記クレーン7に連結された状態となってい
る。なお、このユニバーサルジョイント部80の全長
は、地面に倒した状態のクレーン7のブーム71の先端
部とオーガ本体部6との間の長さより長いものとなって
いる。つまり、ブーム71を一番倒した状態でオーガ装
置40を地面に水平に置ける長さ以上のものとしてい
る。また、このユニバーサルジョイント部80の他端部
80bはシーブに設けられているピンを介してクレーン
7に連結された状態となっているので、クレーンのタイ
プを変更しても、クレーンにオーガ本体部を連結させ
て、該オーガ本体部を昇降自在に吊り上げることができ
るものとなっている。
【0015】ロック機構81は、図7に示すように、ユ
ニバーサルジョイント本体部80の一端部80aに接続
され前記オーガ本体部6の上端部6aに上方から挿入さ
れたシャフト82、シャフト82の先端部82aに固定
された底板83、オーガ本体部6上端部6a内に基端部
85aが固定され、突出することで底板83をオーガ本
体部6の上端面の裏面86に押圧するシリンダ85等か
ら概略構成されている。シャフト82はオーガ本体部6
の上面602に形成された開口部602aからオーガ本
体部6の延在方向に挿入されており、シリンダ85がオ
ーガ本体部6側に後退している場合には、シャフト82
を中心にオーガ装置40が左右に回転する。シリンダ8
5がオーガ本体部6側から底板83側に突出して該底板
83をオーガ本体部6の上端部裏面86に向かって押圧
した際には、オーガ本体部6がシャフト82に固定され
た状態となる。尚、図7中、89はシャフトに対してオ
ーガ本体部の回転を円滑に行うためのベアリングであ
る。これにより、排土シュート601の向きを変更した
り、またオーガ本体部6を地面に倒す際には、シリンダ
85を後退(縮める)ことにより、回転ロックを解除し
てオーガ本体部6を回転させることができる。
【0016】次に本実施の形態の杭圧入システムを用い
た杭圧入方法について図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、第2クレーン9によって圧入される
べき鋼管矢板2を吊り上げて、所定の位置に固定されて
いる圧入引抜機3に支持させる。つまり所定の位置に鋼
管矢板2を建て込む。このときクレーン7は、オーガス
クリュー4及びオーガモータ5等が接続されたオーガ本
体部6を吊った状態で支持している。なお、この図1で
は、第2クレーン9は圧入引抜機3に鋼管矢板2を支持
させた後の状態が示されており、第2クレーン9から鋼
管矢板2は外されている。そして、図2に示すように、
圧入引抜機3により支持された鋼管矢板2内に該鋼管矢
板2の上方からオーガスクリュー4を挿入し、鋼管矢板
2内にオーガスクリュー4が挿入された状態でオーガ本
体部6に、下端部のクランプ部で鋼管矢板2の上端を接
続する。また、このとき鋼管矢板2及びオーガスクリュ
ー4の鉛直度を調整する。なお、圧入されるべき鋼管矢
板2を吊り終えた第2クレーン9は排土タンク91を吊
り上げて、該排土タンク91をオーガ本体部6に設けら
れた排土シュート601の開口部下部に設置する。これ
により排土シュート601から排土される土砂を周囲に
飛散させることなく、排土タンク91内に溜めることが
できる。そして、図3に示すように、鋼管矢板2とオー
ガスクリュー4とが接続されたオーガ本体部6をユニバ
ーサルジョイント部8を介してクレーン7で昇降自在に
吊った状態に支持するとともに、ロック機構81による
オーガ本体部6の回転の阻止を解除した状態で、オーガ
スクリュー4により鋼管矢板2内から地盤を掘削する。
このとき、オーガスクリュー4の掘進に伴って下降する
排土シュート601に合わせて第2クレーン9により排
土タンク91も下降させていく。
【0017】そして、圧入引抜機3により鋼管矢板2を
地盤に所定の深さまで圧入した後、オーガ本体部6のク
ランプ部62を開放して、オーガ本体部6と鋼管矢板2
との接続を解除し、オーガスクリュー4を逆転させなが
らクレーン7によりオーガ本体部6を吊上げる。つまり
オーガ装置40を鋼管矢板2から吊り上げる。このと
き、ユニバーサルジョイント部8のロック機構81にお
いてシリンダ85を突出させて底板83をオーガ本体部
6の上端裏面86に押圧させることによって、オーガ本
体部6をユニバーサルジョイント部8に接続されたシャ
フト82に固定して、該オーガ本体部6の左右への回転
を阻止する。これによりオーガ本体部6の左右への回転
を阻止させた状態でオーガスクリュー4を逆転させなが
ら引き抜くことができる(図4参照)。なお、図4で
は、第2クレーン9によって排土タンク91に溜まった
土砂を降ろす。そして、図5に示すように鋼管矢板2の
圧入が完了する。これを順次繰り返すことにより鋼管矢
板2を圧入して地盤に沈設していく。
【0018】なお、以上の実施の形態例においては、筒
状部材を鋼管矢板としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、コンクリート製の杭や、鋼管杭などとし
てもよい。また、クレーン、オーガスクリュー、オーガ
本体部等も機能的に同じものであれば、どのように構成
されていてもよい。さらに、ユニバーサルジョイント部
8において、ロック機構81をオーガ本体部6との連結
部分に設けたがこれに限定されるものではなく、オーガ
スクリューを備えたオーガ本体部の回転を阻止したり解
除したりできるように構成されていれば、クレーンとの
連結部分に設けた構成としてもよい。さらに、ロック機
構81の構成は上述した作用効果を有するものであれば
どのように構成されていてもよく、その他、具体的な細
部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論で
ある。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載及び2の発
明によれば、リーダマストを支持するアウトリガーによ
るスペースの専有が必要なく、装置自体をコンパクトに
することができるとともにオーガスクリューや駆動手段
が圧入引抜機に挟持された筒状部材に固定されているの
で、これら装置の安定性を向上させることができるとと
もに、オーガスクリューの引き抜き作業を短時間で行う
ことができ施工時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の杭圧入システムを用いた杭圧入
方法を段階的に示す全体図である。
【図2】本実施の形態の杭圧入システムを用いた杭圧入
方法を段階的に示す全体図である。
【図3】本実施の形態の杭圧入システムを用いた杭圧入
方法を段階的に示す全体図である。
【図4】本実施の形態の杭圧入システムを用いた杭圧入
方法を段階的に示す全体図である。
【図5】本実施の形態の杭圧入システムを用いた杭圧入
方法を段階的に示す全体図である。
【図6】同杭圧入システムにおいて吊り上げ装置により
吊り上げられるオーガスクリュー、駆動支持装置及びユ
ニバーサルジョイント部等の要部を示す図である。
【図7】図6のユニバーサルジョイント部の備えるロッ
ク機構の要部構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 杭圧入システム 2 鋼管矢板(筒状部材) 2a鋼管矢板の上端部(筒状部材の上端部) 3 圧入引抜機 4aオーガスクリューの上端部 4 オーガスクリュー 5 オーガモータ(駆動手段) 6a上端部 6b下端部 6 オーガ本体部(駆動支持装置) 7 クレーン(吊上げ装置) 8 ユニバーサルジョイント部 10 地盤 60 下本体部 61 上本体部 62 クランプ部 81 ロック機構(回転阻止機構)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−98639(JP,A) 特開 昭63−161217(JP,A) 特開 昭62−72815(JP,A) 特開 昭55−142826(JP,A) 特開 平11−200368(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 7/00 E02D 7/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭、矢板等となる筒状部材を地盤に圧入
    する圧入引抜機と、 該圧入引抜機により筒状部材を圧入する際に、筒状部材
    内から地盤を掘削するオーガスクリューと、 該オーガスクリューの上端部に接続されるとともに該オ
    ーガスクリューを回転駆動する駆動手段を備え、かつ、
    前記オーガスクリューが挿入された状態の前記筒状部材
    の上端部に着脱自在に接続される駆動支持装置と、 前記駆動支持装置を昇降自在に吊った状態に支持する吊
    上げ装置と、 この吊上げ装置と前記駆動支持装置との間に介設され、
    前記駆動支持装置を前記吊上げ装置に揺動自在に接続す
    るユニバーサルジョイント部とを備え、 前記ユニバーサルジョイント部は、前記駆動支持装置を
    吊上げた状態で、前記駆動支持装置の左右への回転を阻
    止する回転阻止機構を備えていることを特徴とする杭圧
    入システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の杭圧入システムを用いて
    筒状部材を地盤に圧入する杭圧入方法において、 前記回転阻止機構は、前記駆動支持装置の回転の阻止と
    その解除とが可能とされ、 前記圧入引抜機に前記筒状部材をセットするとともに、
    前記筒状部材と前記オーガスクリューとが接続された前
    記駆動支持装置を前記ユニバーサルジョイント部を介し
    て上記吊上げ手段で昇降自在に吊った状態に支持し、 前記オーガスクリューにより前記筒状部材内から地盤を
    掘削するとともに、前記筒状部材を前記圧入引抜機によ
    り地盤に圧入した後に、 前記駆動支持装置と前記筒状部材との接続を解除し、オ
    ーガスクリューを逆転させながら前記吊上げ装置により
    駆動支持装置を吊上げる際に、前記ユニバーサルジョイ
    ント部の前記回転阻止機構により前記駆動支持装置の左
    右への回転を阻止することを特徴とする杭圧入方法。
JP37107699A 1999-12-27 1999-12-27 杭圧入システム及びこれを用いた杭圧入方法 Expired - Fee Related JP3239950B2 (ja)

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