JP2909006B2 - 地盤掘削方法及びその装置 - Google Patents

地盤掘削方法及びその装置

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JP2909006B2
JP2909006B2 JP7204913A JP20491395A JP2909006B2 JP 2909006 B2 JP2909006 B2 JP 2909006B2 JP 7204913 A JP7204913 A JP 7204913A JP 20491395 A JP20491395 A JP 20491395A JP 2909006 B2 JP2909006 B2 JP 2909006B2
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光弘 國藤
靖朗 田崎
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Seiko Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤の掘削方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の地盤の掘削装置は装置本体に立設
したリーダに上下移動自在に駆動装置を取付け、この駆
動装置に回転軸の上端部を取付け、駆動装置により回転
軸を回転しながら駆動装置の重量を回転軸に加えて回転
軸を地盤中に挿入して掘削するようにしている。ところ
が、これだと、回転軸を地上に完全に引き上げている時
には、回転軸の上端部を取付けている重量の重い駆動装
置がリーダの上端部、すなわち、地上よりもかなり高い
位置に位置し、この結果、装置全体の重心が高くなり、
装置の転倒等の原因となり、危険であった。
【0003】そこで、装置全体の重心を低重心にするも
のとして特公平4ー68406号公報が提案されてい
る。この従来例にあっては、駆動装置をリーダの下部に
設けることで、装置全体の重心を低くして安定化を図る
ようにしたものである。すなわち、上記従来例にあって
は、リーダの下部に回転軸に対して軸方向の移動を許容
しながら回転トルクを伝達する駆動装置を設けていた。
また、リーダには上記駆動装置とは別に上下移動自在に
上昇降枠と下昇降枠とを設け、上下昇降枠にそれぞれ上
チャックと下チャックとを設け、そして、上下昇降枠間
の距離を小さくし、下昇降枠の下チャックにより回転軸
をチャックした状態で、上昇降体の上チャックを開放
し、この状態で下昇降体を下降させながら駆動装置によ
り回転軸を回転させ、同時に上チャックを開放した状態
で上昇降体を上昇させるようになっている。この時、回
転軸は駆動装置により回転トルクを受けて回転している
が、回転軸は軸方向に摺動自在であるため、駆動装置が
回転軸の下降を邪魔することがない。下昇降枠を所定の
ストロークだけ下降させ、上昇降枠を所定のストローク
だけ上昇させた後、上記とは逆に上昇降枠の上チャック
により回転軸をチャックし、下チャックを解除する。こ
の時、回転軸は引続き駆動装置により回転しておく。次
に、上チャックにより回転軸をチャックした状態で、上
昇降枠を下降させることにより回転軸を回転しながら上
昇降枠と一体的に下降させ、これと同時に下チャックを
開放した状態で下昇降枠を上昇させる。次に、上昇降枠
を所定ストローク下降させ、下昇降枠を所定ストローク
上昇させた後、下チャックにより回転軸をチャックし、
上チャックを開放する。以下同様の工程を繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような特公平4
ー68406号公報に示された従来例にあっては、駆動
装置としては、回転軸に対して軸方向の移動を許容しな
がら回転トルクを伝達するものでなければならず、この
ため、従来にあっては、回転軸は水平断面が角形のもの
でなければならない(つまり、回転軸に対して軸方向の
移動を許容しながら回転トルクを伝達するには回転軸を
水平断面角形にし、駆動装置により回転する回転枠の角
孔内に回転軸を挿通することで回転軸に対して軸方向の
移動を許容しながら回転トルクを伝達することができる
ものであり、仮に、回転軸を横断面円形とした場合、回
転軸は回転枠の孔内で上下方向に移動できるだけでなく
回転方向にも回転ができることとなり、このため、回転
軸に回転トルクを伝達できないことになる)。このた
め、従来にあっては、通常の水平断面が円形の回転軸は
使用できないという問題がある。
【0005】また上記従来例にあっては、回転軸の下方
への押し込み時に回転軸には重量の重たい駆動装置の荷
重は何等かからず、このため、回転軸を地盤に押し込ん
で挿入するには上昇降枠又は下昇降枠を上下するための
別途油圧ジャッキにより押し込む必要があり、このた
め、油圧ジャッキとして能力の大きいものを使用する必
要がある。
【0006】本発明の課題は、できるだけ装置全体の重
心を低くしながら回転軸を連続して上下移動でき、ま
た、回転軸として断面円形の回転軸を使用でき、更に、
回転軸を地盤中に押し込むに当たって駆動装置の荷重を
回転軸に掛けて押し込むことができて、従来のように回
転軸を地盤中に押し込むための別途油圧ジャッキを設け
る必要がない地盤掘削方法及びその装置を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の地盤掘削方法
は、装置本体1に立設されたリーダ2に、チャック手段
3を備えた上部駆動装置4とチャック手段3を備えた下
部駆動装置5とを上下移動自在に取付け、下端部に掘削
手段を備えた回転軸6を、下部駆動装置5に設けたチャ
ック手段3によるチャックを解除した状態で、上部駆動
装置4のチャック手段3により回転軸6をチャックして
上部駆動装置4に対して回転軸6が上下方向に移動しな
いようにして上部駆動装置4の回転駆動力を回転軸6に
伝達し、この状態で上部駆動装置4と一緒に回転軸6を
リーダ2に沿って下降させて回転軸6で地盤7を削孔
し、上部駆動装置4を任意長さ下降させた後、下部駆動
装置5のチャック手段3により回転軸6をチャックして
下部駆動装置5に対して回転軸6が上下方向に移動しな
いようにして下部駆動装置5の回転駆動力を回転軸6に
伝達すると共に、上部駆動装置4のチャック手段3によ
る回転軸6のチャックを解除し、この状態で下部駆動装
置5と一緒に回転軸6をリーダ2に沿って下降させて回
転軸6で地盤7を削孔し、下部駆動装置5が下降してい
る時に同時に上部駆動装置4をリーダ2に沿って上昇さ
せ、次に、下部駆動装置5が任意長さ下降し且つ上部駆
動装置4が任意長さ上昇した時点で、上部駆動装置4の
チャック手段3により回転軸6をチャックして上部駆動
装置4に対して回転軸6が上下方向に移動しないように
して上部駆動装置4の回転駆動力を回転軸6に伝達する
と共に、下部駆動装置5のチャック手段3による回転軸
6のチャックを解除し、この状態で上部駆動装置4と一
緒に回転軸6をリーダ2に沿って下降させて回転軸6で
地盤7を削孔し、上部駆動装置4が下降している際に同
時に下部駆動装置5をリーダ2に沿って上昇させ、上記
工程を繰り返すことで地盤7を掘削することを特徴とす
るものである。
【0008】また、本発明の地盤改良装置は、装置本体
1に設けたリーダ2と、リーダ2に上下移動自在に設け
られ相互に近付く方向と離れる方向とに繰り返し移動す
る上部駆動装置4と下部駆動装置5と、上部駆動装置4
と下部駆動装置5とで交互に回転される下端部に掘削手
段を設けた回転軸6とを備え、上部駆動装置4にチャッ
ク状態でのみ回転軸6に回転駆動力を伝達可能なチャッ
ク手段3を設け、下部駆動装置5にチャック状態でのみ
回転軸6に回転駆動力を伝達可能なチャック手段3を設
けて成ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を以下実施の形態につき説
明する。図中1は装置本体であって、クローラのような
移動装置を備えており、該装置本体1にはリーダ2が立
設してある。リーダ2には上下方向の略中間より下方位
置及び下部にそれぞれ上部駆動装置4と下部駆動装置5
とがリーダ2に沿って上下移動自在に取付けてある。こ
の上部駆動装置4と下部駆動装置5とは図示を省略して
いるが、それぞれワイヤにより吊り下げてあり、ワイヤ
を巻いたり、巻戻したりすることでリーダ2に沿って上
下移動するようになっている。
【0010】上部駆動装置4及び下部駆動装置5は同じ
構造をしている。すなわち、上部駆動装置4及び下部駆
動装置5はそれぞれ回転装置10とチャック手段3とを
有している。チャック手段3は図13、図14に示すよ
うな構造となっている。上部駆動装置4や下部駆動装置
5の主体を構成する駆動装置本体9には回転装置10に
より回転する回転筒11が設けてあり、該回転筒11に
先端に掘削手段26を有する回転軸6を上下移動自在に
挿通してある。駆動装置本体9に設けた支持枠12に設
けた油圧シリンダーのようなシリンダー装置13により
移動自在な円盤状の支持体14を設け、該支持体14に
ベアリングを介して円盤状の回転体15を回転自在に取
付け、回転体15に傾斜面16を備えた腕部17を突設
し、回転筒11に設けた窓19に移動自在に挿通したチ
ャック体18の外側端部の傾斜面20に上記腕部17の
傾斜面16を対向させ、シリンダー装置13を駆動する
ことで腕部17を上昇させるとチャック体18が押し込
まれて回転軸6がチャックされてチャック体18を介し
て回転筒11の回転が回転軸6に伝達されると共に回転
軸6が駆動装置本体9に対して上下に移動できないよう
にするものである。
【0011】そして、腕部17を後退させるとチャック
体18の押し込みが解除されてチャック体18による回
転軸6のチャックが解除されるようになっている。上記
のようにシリンダー装置13、支持体14、回転体1
5、腕部17、チャック体18等によりチャック手段3
が構成してある。ここで、チャック体18には回転軸6
から離れる方向のばね力を付勢しておいてもよい。
【0012】上記のように、上部駆動装置4及び下部駆
動装置5にはそれぞれチャック手段3が設けてある。例
えば、下部駆動装置5のチャック手段3で回転軸6のチ
ャックを解除し、上部駆動装置4のチャック手段3で回
転軸6のチャックをした状態では、回転軸6は下部駆動
装置5に対して上下方向に移動自在であり、また、下部
駆動装置5の回転装置10の回転駆動力が回転軸6には
伝達されないが、上部駆動装置4のチャック手段3が回
転軸6をチャックすることで回転軸6が上部駆動装置4
に対して上下に移動することなく回転装置10の回転駆
動力が回転軸6に伝達されることになる。したがって、
この状態では上部駆動装置4をリーダ2に沿って上下す
ることで上部駆動装置4と共に回転軸6が上下方向に移
動しつつ同時に上部駆動装置4に設けた回転装置10に
より回転軸6が回転するものである。一方、上部駆動装
置4のチャック手段3で回転軸6のチャックを解除し、
下部駆動装置5のチャック手段3で回転軸6のチャック
をした状態では、回転軸6は上部駆動装置4に対して上
下方向に移動自在であり、また、上部駆動装置4の回転
装置10の回転駆動力が回転軸6には伝達されないが、
下部駆動装置5のチャック手段3が回転軸6をチャック
することで回転軸6が下部駆動装置5に対して上下に移
動することなく回転装置10の回転駆動力が回転軸6に
伝達されることになる。したがって、この状態では下部
駆動装置5をリーダ2に沿って上下することで下部駆動
装置5と共に回転軸6が上下方向に移動しつつ同時に下
部駆動装置5に設けた回転装置10により回転軸6が回
転するものである。
【0013】ここで、回転軸6は水平断面形状が角形を
した非円形であってもよいが、水平断面円形であっても
何等支障はない。つまり、本発明においては、駆動装置
として上部駆動装置4と下部駆動装置5との2つ設け、
上部駆動装置4と下部駆動装置5とにそれぞれ設けたチ
ャック手段3により交互に回転軸6をいずれかの駆動装
置に対してチャックして当該駆動装置に対して上下方向
に移動しない状態で当該駆動装置に設けた回転装置10
の回転駆動力を回転軸6に伝達するようにしてあるの
で、従来の駆動装置の回転軸6に対して軸方向の移動を
許容しながら回転トルクを伝達するもののように、回転
軸6として水平断面が非円形のものとする必要がなく、
水平断面が円形の回転軸6であっても何等支障なく使用
できるものである。したがって、本実施形態において
は、回転軸6としては従来から一般的でコストの安い水
平断面円形のものを使用している。
【0014】なお、図に示す実施形態においては、リー
ダ2の上部駆動装置4よりも上方位置には回転軸6の上
端部を回転自在に支持した移動支持体30が上下移動自
在に設けてあるが、この移動支持体30には駆動装置を
設けてないのでこの部分の重量は軽く、上部駆動装置
4、下部駆動装置5がリーダ2の略中間位置よりも下方
及びリーダ2の下部に位置しているので、装置全体とし
ての重心は低くなり、低重心化が図れるものである。
【0015】上記のような構成の掘削装置を用いて地盤
7を掘削するには以下のようにして行うものである。す
なわち、図1に示すように、上部駆動装置4をその上下
移動範囲の上限位置に位置させた状態で、上部駆動装置
4のチャック手段3により回転軸6をチャックする(こ
の場合、下部駆動装置5のチャック手段3は回転軸6を
チャックしておらずフリーとしておく)、次に、上部駆
動装置4の回転装置10を回転することでチャック手段
3を介して回転軸6に回転駆動力が伝達されて回転軸6
が回転し、このように回転軸6を回転しながら上部駆動
装置4をリーダ2に沿って下降させる。このようにして
回転軸6を回転しながら地盤7中に挿入して掘削するも
のである。
【0016】上記のようにして上部駆動装置4を任意の
長さ下降させて図2の位置まで到らせると、下部駆動装
置5のチャック手段3により回転軸6をチャックすると
同時に上部駆動装置4のチャック手段3によるチャック
を解除して上部駆動装置4と回転軸6とをフリーとす
る。この状態で、下部駆動装置5の回転装置10の回転
駆動力をチャック手段3を介して回転軸6に伝達して回
転軸6を回転しながら下部駆動装置5を下降させること
で、回転軸6が回転しながら下部駆動装置5と共に下降
し、回転軸6を地盤7中に更に挿入して掘削するもので
ある。この下部駆動装置5が下降する際に同時に回転軸
6に対してフリーとなっている上部駆動装置4をその上
下移動範囲の上限位置まで移動させ、図3の状態とな
る。
【0017】次に、図3の状態となると、上部駆動装置
4のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に下部駆動装置5のチャック手段3によるチャックを
解除して下部駆動装置5と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、上部駆動装置4の回転装置10の回転駆動
力をチャック手段3を介して回転軸6に伝達して回転軸
6を回転しながら上部駆動装置4を下降させることで、
回転軸6が回転しながら上部駆動装置4と共に下降し、
回転軸6を地盤7中に更に挿入して掘削するものであ
る。この上部駆動装置4が下降する際に同時に回転軸6
に対してフリーとなっている下部駆動装置5をその上下
移動範囲の上限位置まで移動させ、図4の状態となる。
【0018】次に、図4の状態となると、下部駆動装置
5のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に上部駆動装置4のチャック手段3によるチャックを
解除して上部駆動装置4と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、下部駆動装置5の回転装置10の回転駆動
力をチャック手段3を介して回転軸6に伝達して回転軸
6を回転しながら下部駆動装置5を下降させることで、
回転軸6が回転しながら下部駆動装置5と共に下降し、
回転軸6を地盤7中に更に挿入して掘削するものであ
る。この下部駆動装置5が下降する際に同時に回転軸6
に対してフリーとなっている上部駆動装置4をその上下
移動範囲の上限位置まで移動させ、図5の状態となる。
【0019】次に、図5の状態となると、上部駆動装置
4のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に下部駆動装置5のチャック手段3によるチャックを
解除して下部駆動装置5と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、上部駆動装置4の回転装置10の回転駆動
力をチャック手段3を介して回転軸6に伝達して回転軸
6を回転しながら上部駆動装置4を下降させることで、
回転軸6が回転しながら上部駆動装置4と共に下降し、
回転軸6を地盤7中に更に挿入して掘削するものであ
る。この上部駆動装置4が下降する際に同時に回転軸6
に対してフリーとなっている下部駆動装置6をその上下
移動範囲の上限位置まで移動させる。
【0020】上記のような工程を繰り返しながら目的と
する深さまで回転軸6を挿入掘削するものである。一
方、地盤7の所定深さまで回転軸6を挿入掘削すると、
今度は回転軸6を引き上げるのであるが、この場合は上
記と逆の動作で引き上げるのである。図6乃至図10は
回転軸6の引き上げの順序を示している。図6は引き上
げの途中の段階を示しており、この図6の状態の前段階
の引き上げ工程は、上部駆動装置4のチャック手段3に
より回転軸6をチャックすると同時に下部駆動装置5の
チャック手段3によるチャックを解除して下部駆動装置
5と回転軸6とをフリーとする。この状態で、上部駆動
装置4を上方に移動させることで、回転軸6が上部駆動
装置4と共に一定長さ引き上げられる。この時、回転軸
6に対してフリーとなっている下部駆動装置5は上下移
動範囲の下限位置まで移動する。上記のようにして上部
駆動装置4が上限位置まで移動し且つ下部駆動装置5が
下限位置まで移動して図6の状態になる。
【0021】次に、図6の状態になると、下部駆動装置
5のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に上部駆動装置4のチャック手段3によるチャックを
解除して上部駆動装置4と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、下部駆動装置5を上方に移動させること
で、回転軸6が下部駆動装置5と共に一定長さ引き上げ
られる。この時、回転軸6に対してフリーとなっている
上部駆動装置4は上下移動範囲の下限位置まで移動す
る。上記のようにして下部駆動装置5が上限位置まで移
動し且つ上部駆動装置4が下限位置まで移動して図7の
状態になる。
【0022】次に、図7の状態になると、上部駆動装置
4のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に下部駆動装置5のチャック手段3によるチャックを
解除して下部駆動装置5と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、上部駆動装置4を上方に移動させること
で、回転軸6が上部駆動装置4と共に一定長さ引き上げ
られる。この時、回転軸6に対してフリーとなっている
下部駆動装置5は上下移動範囲の下限位置まで移動す
る。上記のようにして上部駆動装置4が上限位置まで移
動し且つ下部駆動装置5が下限位置まで移動して図8の
状態になる。
【0023】次に、図8の状態になると、下部駆動装置
5のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に上部駆動装置4のチャック手段3によるチャックを
解除して上部駆動装置4と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、下部駆動装置5を上方に移動させること
で、回転軸6が下部駆動装置5と共に一定長さ引き上げ
られる。この時、回転軸6に対してフリーとなっている
上部駆動装置4は上下移動範囲の下限位置まで移動す
る。上記のようにして下部駆動装置5が上限位置まで移
動し且つ上部駆動装置4が下限位置まで移動して図9の
状態になる。
【0024】次に、図9の状態になると、上部駆動装置
4のチャック手段3により回転軸6をチャックすると同
時に下部駆動装置5のチャック手段3によるチャックを
解除して下部駆動装置5と回転軸6とをフリーとする。
この状態で、上部駆動装置4を上方に移動させること
で、回転軸6が上部駆動装置4と共に一定長さ引き上げ
られ、図10のように完全に地上に引き上げられる。こ
の時、図10のように、回転軸6に対してフリーとなっ
ている上部駆動装置4は上下方向に移動せず、その上下
移動範囲の上限位置に位置させておく。このようにする
ことで、最初の図1の状態にすることができる。この状
態で、装置本体1を移動して次の掘削を行うものであ
る。
【0025】上記回転軸6の引き上げ工程においては、
上部駆動装置4、下部駆動装置5に設けた回転装置10
の回転を回転軸6に伝達して回転軸6を回転しながら引
き上げてもよく、あるいは回転装置10は回転せず(つ
まり回転軸6は回転せず)引き上げてもよい。ところ
で、上記の実施例においては、図1に示す最初の段階
で、上部駆動装置4をその上下移動範囲の上限位置に位
置させた際に、下部駆動装置5をその上下移動範囲の上
限位置に位置させ、図1から図2への工程では下部駆動
装置5を上下方向に移動しないようにし、また、図9か
ら図10への工程ではその上下移動範囲の上限位置に位
置する下部駆動装置5を上下方向に移動しないようにし
た例を示したが、図1に代えて図11に示すように、第
1段階において、上部駆動装置4をその上下移動範囲の
上限位置に位置させるとと共に下部駆動装置5をその上
下移動範囲の下限位置に位置させ、この状態で、上部駆
動装置4のチャック手段3により回転軸6をチャック
し、下部駆動装置5のチャック手段3は回転軸6をチャ
ックしておらずフリーとし、、次に、上部駆動装置4の
回転装置10を回転することでチャック手段3を介して
回転軸6に回転駆動力が伝達されて回転軸6が回転し、
このように回転軸6を回転しながら上部駆動装置4をリ
ーダ2に沿って下降させて回転軸6により地盤7を掘削
すると共に、回転軸6に対してフリーとなった下部駆動
装置5をその移動範囲の上限位置まで移動させて図2の
状態としてもよいものであり、また、図9の状態におい
て、上部駆動装置4のチャック手段3により回転軸6を
チャックすると同時に下部駆動装置5のチャック手段3
によるチャックを解除して下部駆動装置5と回転軸6と
をフリーとし、上駆動装置4と共に回転軸6を上昇させ
ると共に、回転軸6に対してフリーとなった下部駆動装
置5をその移動範囲の下限位置まで移動させて図12の
ようにしてもよいものであり、この図12にすること
で、図11に示す第1段階に戻るものである。
【0026】ここで、図1、図9のようにするのは、回
転軸6の下部に攪拌部25を設けた場合に攪拌部25が
下部駆動装置5の邪魔にならないようにするためであ
る。したがって、下部に攪拌部25を有しない場合には
図11、図12のようにすることができるものである。
また、図1の掘削開始段階において、下部駆動装置5を
その上下移動範囲の上下位置に位置させた状態で回転軸
6をチャックして下降することから掘削を開始するよう
にしてもよいものである。この場合、上部駆動装置5は
あらかじめその上下移動範囲の上限位置に位置していて
もよく、その下限位置に位置していてもよいが、下限位
置に位置している場合には下部駆動装置5が下降する際
に回転軸6に対してフリーとなった上部駆動装置5は上
昇するようにする。
【0027】なお、回転軸6の引き上げ時には上部駆動
装置4と下部駆動装置5とをいずれも回転軸6にチャッ
クしない状態でワイヤーにより回転軸6を引き上げても
よいものである。上記のようにして地盤7を掘削するの
であるが、上記回転軸6を地盤7に挿入して掘削する
際、あるいは回転軸6を引き上げる際、あるいは挿入す
る際と引き上げる際、回転軸6からセメントミルクのよ
うな固結材を噴射しながら掘削し、掘削土砂と固結材と
を攪拌混合して掘削孔内に掘削土砂と固結材との混合物
を充填して地盤改良をしたり、改良柱体を形成したりす
ることができる。また、改良柱体を連続して形成するこ
とで、土留め壁を形成することができるものである。
【0028】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、装置
本体に立設されたリーダに、チャック手段を備えた上部
駆動装置とチャック手段を備えた下部駆動装置とを上下
移動自在に取付け、下端部に掘削手段を備えた回転軸
を、下部駆動装置に設けたチャック手段によるチャック
を解除した状態で、上部駆動装置のチャック手段により
回転軸をチャックして上部駆動装置に対して回転軸が上
下方向に移動しないようにして上部駆動装置の回転駆動
力を回転軸に伝達し、この状態で上部駆動装置と一緒に
回転軸をリーダに沿って下降させて回転軸で地盤を削孔
し、上部駆動装置を任意長さ下降させた後、下部駆動装
置のチャック手段により回転軸をチャックして下部駆動
装置に対して回転軸が上下方向に移動しないようにして
下部駆動装置の回転駆動力を回転軸に伝達すると共に、
上部駆動装置のチャック手段による回転軸のチャックを
解除し、この状態で下部駆動装置と一緒に回転軸をリー
ダに沿って下降させて回転軸で地盤を削孔し、下部駆動
装置が下降している時に同時に上部駆動装置をリーダに
沿って上昇させ、次に、下部駆動装置が任意長さ下降し
且つ上部駆動装置が任意長さ上昇した時点で、上部駆動
装置のチャック手段により回転軸をチャックして上部駆
動装置に対して回転軸が上下方向に移動しないようにし
て上部駆動装置の回転駆動力を回転軸に伝達すると共
に、下部駆動装置のチャック手段による回転軸のチャッ
クを解除し、この状態で上部駆動装置と一緒に回転軸を
リーダに沿って下降させて回転軸で地盤を削孔し、上部
駆動装置が下降している際に同時に下部駆動装置をリー
ダに沿って上昇させ、上記工程を繰り返すことで地盤を
掘削するので、回転軸に回転を与えるための駆動装置に
回転軸の上端部を接続する必要がなく、重量の重い上部
駆動装置と下部駆動装置とをできるだけ低い位置に位置
させて、装置全体の低重心化が図れるものであり、この
結果、装置の転倒を防止できるものであり、また、上部
駆動装置と下部駆動装置とはいずれもチャック手段によ
り回転軸に対して上下方向に移動しないようにチャック
して回転駆動力を伝達し、チャック手段によりチャック
解除した状態でフリーとなって回転軸に対して移動でき
るものであるから、従来の回転軸に対して軸方向の移動
を許容しながら回転トルクを伝達するもののように回転
軸として水平断面が非円形のものにのみ限定されること
がなく、水平断面が円形のものでもチャック手段により
回転軸をチャックして回転駆動力を伝達できるものであ
る。更に、上部駆動装置、下部駆動装置に設けたチャッ
ク手段により回転軸をチャックした状態では回転軸が上
下に移動しないようにチャックするので、チャックした
状態で上部駆動装置又は下部駆動装置を下降する際に、
駆動装置の荷重を回転軸に掛けた状態で地盤中に押し込
むことができて、従来のように回転軸を地盤中に押し込
むための別途油圧ジャッキを設ける必要がないものであ
る。
【0029】また、請求項2記載の発明にあっては、装
置本体に設けたリーダと、リーダに上下移動自在に設け
られ相互に近付く方向と離れる方向とに繰り返し移動す
る上部駆動装置と下部駆動装置と、上部駆動装置と下部
駆動装置とで交互に回転される下端部に掘削手段を設け
た回転軸とを備え、上部駆動装置にチャック状態でのみ
回転軸に回転駆動力を伝達可能なチャック手段を設け、
下部駆動装置にチャック状態でのみ回転軸に回転駆動力
を伝達可能なチャック手段を設けてあるので、低重心
且つ回転軸として水平断面が円形あるいは非円形のいず
れのものにも使用でき、また、回転軸の挿入時に回転軸
に上駆動装置又は下駆動装置の荷重を掛けて地盤中に押
し込むことができる掘削装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転軸の挿入の施行順序を示す説明図
である。
【図2】同上の施行順序を示す説明図である。
【図3】同上の施行順序を示す説明図である。
【図4】同上の施行順序を示す説明図である。
【図5】同上の施行順序を示す説明図である。
【図6】同上の回転軸の引き上げの施行順序を示す説明
図である。
【図7】同上の施行順序を示す説明図である。
【図8】同上の施行順序を示す説明図である。
【図9】同上の施行順序を示す説明図である。
【図10】同上の施行順序を示す説明図である。
【図11】本発明の他の施行方法を示す説明図である。
【図12】同上の他の施行方法を示す説明図である。
【図13】同上に用いる上部駆動装置(下部駆動装置)
に設けたチャック手段の概略正面図である。
【図14】同上に用いる上部駆動装置(下部駆動装置)
に設けたチャック手段の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 リーダ 3 チャック手段 4 上部駆動装置 5 下部駆動装置 6 回転軸 7 地盤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に立設されたリーダに、チャッ
    ク手段を備えた上部駆動装置とチャック手段を備えた下
    部駆動装置とを上下移動自在に取付け、下端部に掘削手
    段を備えた回転軸を、下部駆動装置に設けたチャック手
    段によるチャックを解除した状態で、上部駆動装置のチ
    ャック手段により回転軸をチャックして上部駆動装置に
    対して回転軸が上下方向に移動しないようにして上部駆
    動装置の回転駆動力を回転軸に伝達し、この状態で上部
    駆動装置と一緒に回転軸をリーダに沿って下降させて回
    転軸で地盤を削孔し、上部駆動装置を任意長さ下降させ
    た後、下部駆動装置のチャック手段により回転軸をチャ
    ックして下部駆動装置に対して回転軸が上下方向に移動
    しないようにして下部駆動装置の回転駆動力を回転軸に
    伝達すると共に、上部駆動装置のチャック手段による回
    転軸のチャックを解除し、この状態で下部駆動装置と一
    緒に回転軸をリーダに沿って下降させて回転軸で地盤を
    削孔し、下部駆動装置が下降している時に同時に上部駆
    動装置をリーダに沿って上昇させ、次に、下部駆動装置
    が任意長さ下降し且つ上部駆動装置が任意長さ上昇した
    時点で、上部駆動装置のチャック手段により回転軸をチ
    ャックして上部駆動装置に対して回転軸が上下方向に移
    動しないようにして上部駆動装置の回転駆動力を回転軸
    に伝達すると共に、下部駆動装置のチャック手段による
    回転軸のチャックを解除し、この状態で上部駆動装置と
    一緒に回転軸をリーダに沿って下降させて回転軸で地盤
    を削孔し、上部駆動装置が下降している際に同時に下部
    駆動装置をリーダに沿って上昇させ、上記工程を繰り返
    すことで地盤を掘削することを特徴とする地盤掘削方
    法。
  2. 【請求項2】 装置本体に設けたリーダと、リーダに上
    下移動自在に設けられ相互に近付く方向と離れる方向と
    に繰り返し移動する上部駆動装置と下部駆動装置と、上
    部駆動装置と下部駆動装置とで交互に回転される下端部
    に掘削手段を設けた回転軸とを備え、上部駆動装置にチ
    ャック状態でのみ回転軸に回転駆動力を伝達可能なチャ
    ック手段を設け、下部駆動装置にチャック状態でのみ回
    転軸に回転駆動力を伝達可能なチャック手段を設けて成
    ることを特徴とする地盤掘削装置。
JP7204913A 1995-08-10 1995-08-10 地盤掘削方法及びその装置 Expired - Lifetime JP2909006B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2796615B2 (ja) * 1989-03-09 1998-09-10 三和機材株式会社 ケリーバー型掘削機の掘削ロッド押込み装置

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