JPH0586616A - 掘削機 - Google Patents

掘削機

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Publication number
JPH0586616A
JPH0586616A JP27481291A JP27481291A JPH0586616A JP H0586616 A JPH0586616 A JP H0586616A JP 27481291 A JP27481291 A JP 27481291A JP 27481291 A JP27481291 A JP 27481291A JP H0586616 A JPH0586616 A JP H0586616A
Authority
JP
Japan
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rod
excavation
excavating
leader
rods
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP27481291A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Hamada
文男 濱田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujiko KK
Fujikoo KK
Original Assignee
Fujiko KK
Fujikoo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujiko KK, Fujikoo KK filed Critical Fujiko KK
Priority to JP27481291A priority Critical patent/JPH0586616A/ja
Publication of JPH0586616A publication Critical patent/JPH0586616A/ja
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱列式地下連続壁工法に使用される多軸式柱
列型掘削機に好適な掘削機を提供する。特に、掘削深さ
を大きくするべく掘削ロッドの全長を長くする場合で
も、リーダの全長を長くする必要がない掘削機を提供す
る。 【構成】 リーダ13の上端から掘削ロッド回転駆動装
置17を昇降可能に吊下げ、その掘削ロッド回転駆動装
置17に掘削ロッド25,26,27を貫通させる。掘
削ロッド26は、上下に複数段に区分して、それらの間
で相対的に回転自在とする。リーダの前面にチャック装
置18を昇降可能に設け、チャック装置により掘削ロッ
ド26をチャックして、そのチャック装置18の下降、
上昇により掘削ロッドに対する掘進力、引上力を与える
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種建築・土木工事
に使用される掘削機に関し、特に柱列式地下連続壁工法
に最適な掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は、土地の有効利用などの観点か
ら、ビルなどの建築物のほとんどに地下室が設けられる
ようになっている。このような場合の地下工法として
は、最近では柱列式地下連続壁工法を適用することが多
く、またその場合、掘削部分の原位置土にセメント系硬
化剤を混合する原位置土攪拌系の工法を適用することが
多い。
【0003】ところで柱列式地下連続壁工法には、多軸
式柱列壁掘削機が用いられる。従来の多軸式柱列壁掘削
機は、図7、図8に示しているように、直立状態に保持
されるリーダ1の上端のトップシーブ2から減速機等の
掘削ロッド駆動装置3を吊下げ、この掘削ロッド駆動装
置3に複数本(通常は3本)の掘削ロッド4の上端を取
付けた構成とされている。したがって従来の場合は、結
果的に掘削ロッド4と駆動装置3の全体がリーダ1の上
端から吊下げられていることになる。なお従来のこのよ
うな掘削機では、各掘削ロッド4に対する回転が掘削ロ
ッド駆動装置3によって与えられ、また各掘削ロッド4
の掘進力は掘削ロッド駆動装置3等の自重によって与え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の多
軸式柱列壁掘削機においては、駆動装置3と掘削ロッド
4の全体がリーダ1の上端から吊下げられているところ
から、掘削すべき深さが大きくなって掘削ロッド4の全
長が長くなれば、それに伴ないリーダ1の全長も必然的
に長くせざるを得ない。その場合、掘削機全体の転倒モ
ーメントが大きくなり、安定を保つためには大型のベー
スマシンが必要となって著しい高コスト化を招く。
【0005】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、掘削深さを深くするために掘削ロッドを長く
した場合でも、リーダの全長は長くする必要がないよう
にして、従来よりも小さいベースマシンで大深度の工事
が可能となるようにした掘削機を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述のような課題を解決
するため、請求項1の発明の掘削機は、基本的には、直
立状態に保持されるリーダの上端部のトップシーブから
リーダの前面に沿って掘削ロッド回転駆動装置が上下昇
降可能に吊下げられ、その掘削ロッド回転駆動装置に
は、リーダの前面に沿う掘削ロッドが上下に貫通され
て、その掘削ロッドが掘削ロッド回転駆動装置により軸
中心に回転駆動されるように構成され、また前記掘削ロ
ッドは、上下に複数段に区分されて、上下の各段の間が
相互に回転自在となる状態および相互に回転不能となる
状態とに切替えられるように連結されており、さらに掘
削ロッド回転駆動装置の上方には、リーダの前面に沿い
独立に昇降可能なチャック装置が配設され、このチャッ
ク装置は、掘削ロッドの一部をチャックして、掘削ロッ
ドに対し掘進力もしくは引上力を与えるように構成され
ており、さらにリーダの前面側には、掘削ロッドの下降
を一時的に阻止するべく掘進ロッドを仮支持するための
ロッド仮受装置が昇降可能に設けられていることを特徴
とするものである。
【0007】また請求項2の発明の掘削機は、特に柱列
壁掘削に適した多軸式の掘削機についてのものであり、
直立状態に保持されるリーダの上端部のトップシーブか
らリーダの前面に沿って掘削ロッド回転駆動装置が上下
昇降可能に吊下げられ、その掘削ロッド回転駆動装置に
は、リーダの前面に沿う複数本の掘削ロッドが上下に貫
通されて、各掘削ロッドが掘削ロッド回転駆動装置によ
り軸中心に回転駆動されるように構成され、また前記複
数本の掘削ロッドは、同時に昇降可能となるように上端
において相互に連結され、さらにその複数本の掘削ロッ
ドのうち、少なくとも1本の掘削ロッドは、上下に複数
段に区分されて、上下の各段の間が相互に回転自在とな
る状態および相互に回転不能となる状態とに切替えられ
るように連結されており、さらに掘削ロッド回転駆動装
置の上方には、リーダの前面に沿い独立に昇降可能なチ
ャック装置が配設され、このチャック装置は、前記複数
本の掘削ロッドのうち、前記複数段に区分された掘削ロ
ッドの一部をチャックして、その掘削ロッドに対し掘進
力もしくは引上力を与えるように構成されており、さら
にリーダの前面には前記掘削ロッドの下降を一時的に阻
止するべく掘削ロッドを仮支持するためのロッド仮受装
置が昇降可能に設けられていることを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】請求項1の発明の掘削機においては、掘削時に
おける掘削ロッドの回転力は、その掘削ロッドが上下に
貫通する掘削ロッド回転駆動装置によって与えられる。
一方掘削ロッドの下方への掘進力および上方への引上力
は、チャック装置によって与えられる。すなわち、掘削
ロッドの下部に対し上部を回転自在とした状態で、掘削
ロッドの下部に前記掘削ロッド駆動装置によって回転を
与えつつ、掘削ロッドの上部をチャック装置によりチャ
ックして、チャック装置を下降させることによって掘進
力を与え、掘削を行なうことができる。
【0009】ここで、チャック装置は掘削ロッド回転駆
動装置とは独立に昇降可能となっているから、チャック
装置がリーダの上端付近で掘削ロッドをチャックした状
態で掘削を開始してから、そのチャック装置がリーダの
下端近くの下降限界位置まで下降するまでのチャック装
置の昇降可能ストローク(リーダの全長に近いストロー
ク)を越えて掘削を行なうことができる。すなわち、上
述のように掘削ロッドをチャックしたチャック装置が、
リーダの上端付近から下降限界位置まで下降した後、掘
削ロッドに対するチャックを一旦解除してチャック装置
を上昇させ、掘削ロッドの上端付近をチャックし直して
再びチャック装置を下降させれば、さらに掘削を進める
ことができる。したがって掘削ロッドの長さをリーダの
全長よりも長くしておき、リーダの全長よりも深く掘削
することができる。すなわち、リーダの全長に制約され
ずに掘削深さを大きくすることができる。
【0010】なお、所定深さの掘削終了後に掘削ロッド
を引上げさせて原位置に復帰させる際には、上述とは逆
の動作でチャック装置の上昇によって掘削ロッドを引上
げる。その引上げ過程の中途では、一旦チャック装置に
よる掘削ロッドのチャックを解除してチャック装置を下
降させ、再びチャックさせることが必要であるが、この
チャック解除時には、ロッド仮受装置によって掘削ロッ
ドの自重による下降を阻止する。
【0011】また請求項2の発明の多軸式の掘削機にお
いては、掘削ロッドに対する回転力は掘削ロッド回転駆
動装置によってそれぞれの掘削ロッドごとに与えられる
が、掘進力および引上力は、全掘削ロッドのうち1本の
掘削ロッド(すなわち上下に複数段に区分された掘削ロ
ッド)に対してチャック装置をチャックさせてそのチャ
ック装置を下降、上昇させることによって与えられる。
それ以外の点は請求項1の発明の掘削機と同様である。
【0012】
【実施例】この発明を3軸式の柱列壁掘削機に適用した
実施例を図1、図2に示す。
【0013】掘削機本体(ベースマシン)10から突出
するブーム(もしくはバックステー)11とキャッチフ
ォーク12の先端がリーダ13に取付けられて、キャッ
チフォーク12の伸縮によってリーダ13の垂直状態が
維持されるようになっている。ここまでの構成は従来の
一般的な掘削機と同様である。
【0014】リーダ13の前面にはガイドロッド14が
リーダ13に沿って設けられている。一方リーダ13の
上端のトップシーブ15からはワイヤ16によってモー
タや減速機等からなる掘削ロッド回転駆動装置(いわゆ
る3軸オーガ減速機に相当する)17が吊下げられてお
り、この掘削ロッド回転駆動装置17は、前記ガイドロ
ッド14に案内されてワイヤ16により昇降せしめられ
るようになっている。この掘削ロッド回転駆動装置17
は、後述するような3本の掘削ロッド25,26,27
が上下に貫通しており、各掘削ロッド25,26,27
をそれぞれ軸中心に回転せしめるように構成される。
【0015】さらに前記掘削ロッド回転駆動装置17の
上方には、チャック装置18が配設されており、このチ
ャック装置18は、前記ガイドロッド14に昇降可能に
取付けられている。一方リーダ13内には、その上端付
近から下端付近までの間に図示しないチェーンが張り渡
されている。そして前記チャック装置18は自走装置1
9を具備していて、ガイドロッド14に案内されつつチ
ェーン上を自走して昇降するように構成されている。ま
たこのチャック装置18は、後述する3本の掘削ロッド
25,26,27のうち、中央の掘削ロッド26の所定
位置をチャックするように構成されており、したがって
そのチャック装置18の昇降によって掘削ロッド25,
26,27に掘進力、引上力が与えられる。
【0016】さらにリーダ13の前面側にはリーダ13
に沿って3本の掘削ロッド25,26,27が並列状に
配設されている。これらの掘削ロッド25,26,27
は、前述の従来の3軸柱列壁掘削機の掘削ロッドと同様
に、下端にオーガヘッド28が形成されるとともに、下
部外周上に攪拌翼29が形成されたものであって、これ
らの掘削ロッド25,26,27の上端は、3本の掘削
ロッドが同時に昇降し得るように連結部材40によって
相互に連結されている。そしてこれらの掘削ロッド2
5,26,27は前述の掘削ロッド回転駆動装置17を
上下に貫通しており、それぞれ掘削ロッド回転駆動装置
17によりその外面側から回転駆動力が与えられて軸中
心に回転せしめられるようになっている。ここで、掘削
ロッド回転駆動装置17に対し各掘削ロッド25,2
6,27は相対的に上下に摺動可能となっている。
【0017】3本の掘削ロッド25,26,27のう
ち、中央の掘削ロッド26は上下に3段に区分されてい
る。ここで、掘削ロッド26における3段に区分された
各部分を下段から下部26A,中間部26B,上部26
Cとする。これらの各部26A〜26Cのうち、下部2
6Aと中間部26Bとの間は接続部30において相互に
回転不能に一体に連結されている。そして中間部26B
と上部26Cとの間はスイベルジョイント31によって
回転可能に連結され、さらに上部26Cと前記連結部材
40との間もスイベルジョイント32によって回転可能
に連結されている。なおこれらのスイベルジョイント3
1,32のうち、下側のスイベルジョイント31は、そ
のスイベルジョイントによって連結される上下の部分
(26B,26C)の相対回転が不能となるように、図
示しないピン等によりロック可能なものが用いられてい
る。またこれらのスイベルジョイント31,32は、い
ずれも前記チャック装置18によりチャックされるよう
になっている。ここで、チャック装置18によりスイベ
ルジョイント31,32をチャックするための具体的構
成は特に限定しないが、例えばチャック装置18内の油
圧装置により図示しない係合片が進退するようにしてお
き、その係合片がスイベルジョイント31,32の外面
に形成した図示しない切欠部に係合するように構成した
り、あるいはスイベルジョイント31,32の外周面を
両側から把持する構成とすれば良い。なおまた、掘削ロ
ッド26の下部26Aは、前述のように攪拌翼29が形
成された部分であり、また掘削前の状態すなわち掘削ロ
ッド26が最上昇位置にある状態では中間部26Bの下
端付近が前述の掘削ロッド回転駆動装置17を貫通して
いる。また同じく掘削前の状態では、掘削ロッド26の
中間部26Bと上部26Cとの中間のスイベルジョイン
ト31の位置にチャック装置18が位置している。
【0018】また前記掘削ロッド回転駆動装置17の下
側には、掘削ロッド回転駆動装置17と一体に昇降する
ロッド仮受装置41が設けられている。このロッド仮受
装置41は、掘削ロッド25,26,27を所要時に一
時的に支持して、掘削ロッド25,26,27の下降を
阻止するためのものであり、平常時は掘削ロッド25,
26,27の下降、上昇を妨げず、必要な時にだけこれ
らの掘削ロッド25,26,27の下降を防止するよう
に構成されていれば良い。具体的には、各掘削ロッド2
5,26,27を両側から把持したり、あるいは掘削ロ
ッド25,26,27の外面に形成された図示しない凹
部に係合片を係合させたりする構成とすれば良い。
【0019】さらに3本の掘削ロッド25,26,27
の下部にはこれらの相互間を連結して各掘削ロッド2
5,26,27の振れを防止するための振れ止め装置3
4が設けられており、またリーダ13の下端の前面側に
は、掘削ロッド25,26,27を取囲んでその振れを
防止する下部振れ止め装置35が固定されている。
【0020】以上の実施例における掘削時の動作を図2
〜図6に従って次に説明する。なお図2〜図6は、理解
を容易にするため、手前側(図1の右側)の掘削ロッド
27を省略した状態、すなわち中央の掘削ロッド26が
見える状態で図示した。
【0021】掘削開始前の状態では、図2に示すよう
に、掘削ロッド26が最上昇位置にあり、この状態では
前述のように掘削ロッド回転駆動装置17が掘削ロッド
26の中間部26Bの下端近くに位置しており、またチ
ャック装置18は掘削ロッド26の中間部26Bと上部
26Cとの間のスイベルジョイント31の部分に位置し
ている。そしてこのスイベルジョイント31は掘削ロッ
ド26の中間部26Bに対して回転自在の状態とされて
おり、そのスイベルジョイント31の部分がチャック装
置18によってチャックされている。なおこの状態では
スイベルジョイント31に対してその下側の掘削ロッド
26の中間部26Bおよび下部26Aは相対的に回転可
能となっている。
【0022】上述のような状態から、掘削ロッド回転駆
動装置17によって両側の掘削ロッド25,27が軸中
心に回転せしめられるとともに、中央の掘削ロッド26
の中間部26Bおよび下部26Aが軸中心に回転せしめ
られる。またその掘削ロッド回転駆動装置17が所定の
速度で下降を開始するとともに、同じ速度でチャック装
置18が下降を開始する。このチャック装置18の下降
によって掘削ロッド25,26,27に掘進力が与えら
れ、地中への掘削が開始される。
【0023】そして図3に示すように掘削ロッド回転駆
動装置17、ロッド仮受装置41が下部振れ止め装置3
5に接した時にその掘削ロッド駆動装置17の下降は停
止する。一方チャック装置18はそのまま下降を継続
し、したがって掘削はさらに進行する。
【0024】次いで図4に示すようにチャック装置18
が掘削ロッド回転駆動装置17の上面側に接する位置ま
で下降した時に、一旦掘削を停止する。すなわちチャッ
ク装置18の下降を停止させるとともに、掘削ロッド回
転駆動装置17による各掘削ロッド25,26,27の
回転を停止させる。そしてチャック装置18による掘削
ロッド26のチャックを解除し、チャック装置18を上
昇させ、図5に示すようにチャック装置18を上側のス
イベルジョイント32の位置、すなわち上部掘削ロッド
26Cの上側の部分に至らせ、チャック装置18によっ
てスイベルジョイント32をチャックさせる。また下側
のスイベルジョイント31は図示しないピン等により回
転不能にロックさせる。すなわち掘削ロッド26の下部
26A、中間部26Bと上部26Cとが相互に回転不能
となってこれらが一体に回転可能な状態となる。そこで
再び掘削ロッド回転駆動装置17を駆動させて、掘削ロ
ッド25,27と掘削ロッド26(上側のスイベルジョ
イント32よりも下側の部分)を回転させるとともに、
チャック装置18の下降を開始させる。これにより、さ
らに掘削が進行することになる。
【0025】そして図6に示すように、上側のスイベル
ジョイント32をチャックしたチャック装置18が掘削
ロッド回転駆動装置17の上面側に接する位置に下降す
るまでは掘削の進行が可能となる。
【0026】以上のようにして掘削が完了した後には、
掘削ロッド25,26,27を図6の状態から図2に示
す状態まで引上げる。
【0027】すなわち、先ず図6に示す状態(チャック
装置18が上側のスイベルジョイント32をチャックし
ている状態)からチャック装置18を上昇させて、図5
に示すように下側のスイベルジョイント31が掘削ロッ
ド回転駆動装置17のやや上方に位置する状態まで掘削
ロッド25,26,27を引上げる。
【0028】次いで図5の状態でロッド仮受装置41を
作動させて、掘削ロッド25,26,27を一時的に支
持する。すなわち掘削ロッド25,26,27の下降を
ロッド仮受装置41によって阻止する状態とする。この
状態でチャック装置18によるスイベルジョイント32
のチャックを解除し、そのチャック装置18を下降させ
る。そして図4に示すようにチャック装置18が下側の
スイベルジョイント31の位置に至った時にチャック装
置18の下降を停止させ、チャック装置18により下側
のスイベルジョイント31をチャックさせ、続いてロッ
ド仮受装置41を解除する。すなわちロッド仮受装置4
1に対して各掘削ッド25,26,27をフリーな状態
とする。
【0029】その後チャック装置18を上昇させれば、
掘削ロッド25,26,27が引上げられて図3の状態
となり、続いてその図3の状態からチャック装置18と
ともに掘削ロッド回転駆動装置17を上昇させれば図2
に示す初期状態に戻る。
【0030】以上のようにして掘削時の一連の動作が終
了する。
【0031】なお以上の実施例においては、チャック装
置18はリーダ13内に上下に張り渡された図示しない
チェーン上を自走するものとしたが、要はこのチャック
装置18は掘削ロッド回転駆動装置17に対して独立に
昇降すれば良く、したがって例えばリーダ13内のチェ
ーンを上下方向に回巡するように駆動させ、そのチェー
ンにチャック装置18を固定しておいても良い。
【0032】またロッド仮受装置41は、実施例では掘
削ロッド回転駆動装置17に一体に固定して掘削ロッド
回転駆動装置17とともに昇降するように構成している
が、掘削ロッド回転駆動装置17とは別に独立に昇降す
るように構成しても良い。また場合によってはチャック
装置18の下側に固定して、チャック装置18と一体に
昇降しかつチャック装置18によるチャック位置より下
側の位置で掘削ロッド25,26,27を一時的に支持
するようにしても良い。
【0033】さらに、実施例の場合は中央の掘削ロッド
26を上下に3段に区分して、下部26Aと中間部26
Bとは一体に回転するように直接接続し、中間部26B
と上部26Cとが相互に回転自在となるようにスイベル
ジョイント31によって連結している。しだかって下部
26Aと中間部26Bとは回転の点から見れば一体であ
るから、両者を合わせて1段と見ることができる。換言
すれば、相互に回転自在な区分段数から見れば、実施例
の掘削ロッド26は2段に区分されていることになる。
但し、この発明の場合、相互に回転自在な上下の区分段
数は2段に限らず、3段以上とすることができるのは勿
論である。
【0034】さらに、実施例では3本の掘削ロッド2
5,26,27のうち、中央の掘削ロッド26のみを相
互に回転自在に上下に区分して、チャック装置18が中
央の掘削ロッド26のみをチャックする構成としている
が、場合によっては他の2本の掘削ロッド25,27も
中央の掘削ロッド26と同様に構成し、チャック装置1
8が3本の掘削ロッド25,26,27を同時にチャッ
クするようにしても良い。
【0035】また実施例では3本の掘削ロッド25,2
6,27を用いた3軸構成としているが、3軸に限らな
いことは勿論である。また、場合によっては実施例にお
ける中央の掘削ロッド26のみの1軸とすることもで
き、この場合が請求項1の発明の実施例に相当する。こ
の場合、掘削ロッド26の上端の連結部材40は不要と
なるから、上側のスイベルジョイント32も不要とな
る。それ以外の点は、前述の実施例と同様であれば良
い。
【0036】
【発明の効果】この発明の掘削機によれば、リーダの長
さに制約されることなく、掘削ロッドの長さを長くする
ことができ、そのため掘削深さを大きくするべく掘削ロ
ッドの長さを長くする場合でもリーダの全長はさほど長
くする必要がなく、したがってその場合でも装置全体の
転倒モーメントを小さくすることができるから、ベース
マシン(掘削機本体)も大型化する必要がなく、コスト
低減を図ることができるとともに、狭い場所での掘削作
業も容易となる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を3軸式掘削機に適用した実施例にお
ける掘削ロッド前面側からの正面図である。
【図2】図1に示される実施例の掘削機の右側面図であ
って、図1における最も右側の掘削ロッド27を省略し
た状態で示す右側面図である。
【図3】実施例の掘削機による掘削進行時の状況の第1
段階を、図2と同様に掘削ロッド27を省略して示す右
側面図である。
【図4】実施例の掘削機による掘削進行時の状況の第2
段階を、図2と同様に掘削ロッド27を省略して示す右
側面図である。
【図5】実施例の掘削機による掘削進行時の状況の第3
段階を、図2と同様に掘削ロッド27を省略して示す右
側面図である。
【図6】実施例の掘削機による掘削進行時の状況の第4
段階(最終段階)を、図2と同様に掘削ロッド27を省
略して示す右側面図である。
【図7】従来の3軸式柱列型掘削機の一例を略解的に示
す側面図である。
【図8】図7の従来の掘削機の正面図である。
【符号の説明】
13 リーダ 15 トップシーブ 17 掘削ロッド回転駆動装置 18 チャック装置 25,26,27 掘削ロッド 31,32 スイベルジョイント 41 ロッド仮受装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直立状態に保持されるリーダの上端部の
    トップシーブからリーダの前面に沿って掘削ロッド回転
    駆動装置が上下昇降可能に吊下げられ、その掘削ロッド
    回転駆動装置には、リーダの前面に沿う掘削ロッドが上
    下に貫通されて、その掘削ロッドが掘削ロッド回転駆動
    装置により軸中心に回転駆動されるように構成され、ま
    た前記掘削ロッドは、上下に複数段に区分されて、上下
    の各段の間が相互に回転自在となる状態および相互に回
    転不能となる状態とに切替えられるように連結されてお
    り、さらに掘削ロッド回転駆動装置の上方には、リーダ
    の前面に沿い独立に昇降可能なチャック装置が配設さ
    れ、このチャック装置は、掘削ロッドの一部をチャック
    して、掘削ロッドに対し掘進力もしくは引上力を与える
    ように構成されており、さらにリーダの前面側には、掘
    削ロッドの下降を一時的に阻止するべく掘進ロッドを仮
    支持するためのロッド仮受装置が昇降可能に設けられて
    いることを特徴とする掘削機。
  2. 【請求項2】 直立状態に保持されるリーダの上端部の
    トップシーブからリーダの前面に沿って掘削ロッド回転
    駆動装置が上下昇降可能に吊下げられ、その掘削ロッド
    回転駆動装置には、リーダの前面に沿う複数本の掘削ロ
    ッドが上下に貫通されて、各掘削ロッドが掘削ロッド回
    転駆動装置により軸中心に回転駆動されるように構成さ
    れ、また前記複数本の掘削ロッドは、同時に昇降可能と
    なるように上端において相互に連結され、さらにその複
    数本の掘削ロッドのうち、少なくとも1本の掘削ロッド
    は、上下に複数段に区分されて、上下の各段の間が相互
    に回転自在となる状態および相互に回転不能となる状態
    とに切替えられるように連結されており、さらに掘削ロ
    ッド回転駆動装置の上方には、リーダの前面に沿い独立
    に昇降可能なチャック装置が配設され、このチャック装
    置は、前記複数本の掘削ロッドのうち、前記複数段に区
    分された掘削ロッドの一部をチャックして、その掘削ロ
    ッドに対し掘進力もしくは引上力を与えるように構成さ
    れており、さらにリーダの前面には前記掘削ロッドの下
    降を一時的に阻止するべく掘削ロッドを仮支持するため
    のロッド仮受装置が昇降可能に設けられていることを特
    徴とする多軸式の掘削機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280997B1 (ko) * 2012-01-10 2013-07-17 오거토탈 주식회사 지반 굴착기용 슬라이딩 로드
JP2016079613A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 日本車輌製造株式会社 ロッド回転駆動装置及び地盤改良機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101280997B1 (ko) * 2012-01-10 2013-07-17 오거토탈 주식회사 지반 굴착기용 슬라이딩 로드
JP2016079613A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 日本車輌製造株式会社 ロッド回転駆動装置及び地盤改良機

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