JP3260949B2 - スパイク圧入方法及びスパイク圧入装置 - Google Patents

スパイク圧入方法及びスパイク圧入装置

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JP3260949B2 JP00533894A JP533894A JP3260949B2 JP 3260949 B2 JP3260949 B2 JP 3260949B2 JP 00533894 A JP00533894 A JP 00533894A JP 533894 A JP533894 A JP 533894A JP 3260949 B2 JP3260949 B2 JP 3260949B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土木建設機械を所定位
置に固定するためのスパイクを、地中に圧入するための
スパイク圧入方法、及びスパイク圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管類を地面に対して垂直に保持しつつ
回転させて地中に圧入する、所謂回転式チュービング装
置等の土木建設機械を使用する場合には、鋼管類を回転
させる際等に発生する反力によって土木建設機械自体が
動かないように、予め、その土木建設機械を所定位置に
固定しておく必要がある。
【0003】ここで、例えば実開平1−105645号
公報に開示されているように、回転式チュービング装置
を反力ビームによってクレーン等の他の土木建設機械に
連結する方法がある。しかしながら、この方法では、大
きな回転反力が加わった場合に、クレーン等が滑ったり
傾いてしまう可能性があり、また、他の土木建設機械等
が必要であるため、作業スペースが狭い場合には不向き
である。
【0004】そこで、例えば実開昭63−198631
号公報に開示されている如く、回転式チュービング装置
から伸びたベースフレームにスパイクを設け、このスパ
イクを地中に打ち込むようにしたものが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記後
者の装置においては、安全で且つ比較的狭いスペースで
も使用することができるものの、スパイクを重量のある
部材を用いて地中に打ち込む必要があるため、その際に
発生する振動や騒音が公害になるという問題があった。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、土木建設機械を固定するためのスパイクを無振動
且つ無騒音で地中に圧入することができる、スパイク圧
入方法、及びスパイク圧入装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた請求項1に記載の本発明は、土木建設
機械を所定位置に固定するためのスパイクを、地中に圧
入するためのスパイク圧入方法であって、筒状に形成さ
れたスパイクにスクリュウロッドを貫通させ、前記スク
リュウロッドを回転させつつ該スクリュウロッドを前記
スパイクと共に下方に押し込むことにより前記スパイク
を地中に圧入すること、を特徴とするスパイク圧入方法
を要旨としている。
【0008】一方、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のスパイク圧入方法に用いられるスパイク圧入
装置であって、筒状に形成されたスパイクを取り付ける
ための取付部を有する本体と、該本体内で回転自在に保
持されると共に、前記取付部側から突出して該取付部に
取り付けられた前記スパイクを貫通するスクリュウロッ
ドと、前記本体内に設けられ前記スクリュウロッドを回
転させる回転手段と、前記本体から前記スクリュウロッ
ドに対して垂直に伸び、先端部に地面に対して昇降可能
な所定の昇降装置へ固定可能な固定部を有するアーム
と、を備えたことを特徴とするスパイク圧入装置を要旨
としている。
【0009】また、請求項3に記載の本発明は、請求項
2に記載のスパイク圧入装置において、前記本体と前記
アームとを着脱可能に形成すると共に、前記本体の側面
に、前記アームの前記固定部とは反対側の端部を固定す
るためのアーム固定部を、前記スクリュウロッドの軸方
向に向けて所定間隔で複数個設けたこと、を特徴とする
スパイク圧入装置を要旨としている。
【0010】また更に、請求項4に記載の本発明は、請
求項2又は請求項3に記載のスパイク圧入装置におい
て、前記アームを伸縮自在に形成したこと、を特徴とす
るスパイク圧入装置を要旨としている。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のような請求項1に記載の
スパイク圧入方法においては、筒状に形成されたスパイ
クにスクリュウロッドを貫通させ、そのスクリュウロッ
ドを回転させつつスパイクと共に下方に押し込むことに
より、スパイクを地中に圧入する。
【0012】従って、請求項1に記載のスパイク圧入方
法によれば、スクリュウロッドで地盤を掘削しながらス
パイクを圧入することができるため、震動や騒音を発生
することがない。しかも、固い地盤でも素早くスパイク
を圧入することができる。また、スクリュウロッドによ
り掘削される穴の直径は、スパイクの外径よりも小さい
ため、スパイクの外周面と地中との間に十分な周面摩擦
力を発生させることができる。よって、スパイクに上向
き(引き抜く方向)の力が加わっても、スパイクが地中
から抜けてしまうことがない。
【0013】尚、このように地中に圧入されたスパイク
は、所定の連結部材(例えば、ボルトや反力ビーム)を
介して、直接的に或いは間接的に固定の対象となる土木
建設機械へ連結されて、その土木建設機械の動きを抑制
する。一方、上記のように構成された請求項2に記載の
スパイク圧入装置は、以下のように使用することができ
る。
【0014】まず、本体の取付部に筒状のスパイクを取
り付ける。すると、本体の取付部側から突出したスクリ
ュウロッドの先端は、スパイクから突出することとな
る。次に、スクリュウロッドが地面とほぼ垂直になるよ
うに本体を支持しながら、本体から伸びたアームの先端
部に設けられた固定部を、地面に対して昇降可能な所定
の昇降装置に固定する。そして、本体内に設けられた回
転手段によってスクリュウロッドを回転させつつ、アー
ムの固定された昇降装置を下降させる。
【0015】すると、スクリュウロッドは、スパイクを
貫通した状態で回転しつつ、スパイクと共に地中に押し
込まれることとなるため、スクリュウロッドで地盤を掘
削しながらスパイクを地中に圧入することができる。そ
して、スパイクが所定位置まで圧入されたら、所定の昇
降装置の下降及びスクリュウロッドの回転を停止して、
本体の取付部からスパイクを取り外す。その後、地中に
圧入されたスパイクと固定の対象となる土木建設機械と
を、所定の連結部材(例えば、ボルトや反力ビーム)を
介して直接的に或いは間接的に連結すれば、その土木建
設機械の動きを抑制することができる。
【0016】一方、地中に圧入したスパイクを引き抜く
場合には、スパイクを圧入する場合と全く逆に、本体の
取付部にスパイクを取り付けて、アームを所定の昇降装
置に固定し、スクリュウロッドを逆回転させながら昇降
装置を上昇させればよい。このように、請求項2に記載
のスパイク圧入装置によれば、スクリュウロッドで地盤
を掘削しながらスパイクを地中に圧入することができる
ため、震動や騒音を発生することがない。しかも、固い
地盤でも素早くスパイクを圧入することができる。
【0017】また、スクリュウロッドにより掘削される
穴の直径は、スパイクの外径よりも小さいため、スパイ
クの外周面と地中との間に十分な周面摩擦力を発生させ
ることができる。よって、固定する土木建設機械に上向
きの反力が加わって、スパイクに抜ける方向の力が加わ
っても、スパイクが地中から抜けてしまうことがなく、
土木建設機械自身や、土木建設機械とスパイクを連結す
る反力ビーム等の上に重量のある反力ウエイトを載せて
おく必要がない。
【0018】ここで、通常、「従来技術」の項で説明し
たような回転式チュービング装置は、鋼管類を貫通させ
る開口部を有するベースフレームと、そのベースフレー
ムの上方に昇降可能に設けられ鋼管類を保持して回転さ
せる回転手段を有した昇降フレームと、昇降フレームを
ベースフレームに対して昇降させる昇降手段と、を備え
ている。よって、その昇降フレームや昇降手段を昇降装
置として用いることができる。
【0019】つまり、当該スパイク圧入装置のアームに
設けられた固定部を、例えば、回転式チュービング装置
の昇降フレームに固定し、その昇降フレームを下降させ
ることにより、スパイクを地中に圧入することができ
る。そして、この場合には、所定の昇降装置を別途用意
しなくても、スパイクを地中に圧入して、回転式チュー
ビング装置を固定することができる。
【0020】一方、当該スパイク圧入装置においては、
スパイクが本体の取付部に着脱自在であるため、1台で
何本でもスパイクを圧入することができるのであるが、
当該装置を複数用意し、夫々のアームを所定の昇降装置
に固定するようにすれば、複数のスパイクを同時に地中
に圧入することができる。
【0021】また、上述したように、通常、地中に圧入
したスパイクにより土木建設機械を固定する際には、ス
パイクと土木建築機械とを所定の連結部材によって連結
することとなるが、例えば、当該スパイク圧入装置のア
ームを土木建設機械へも固定可能に形成しておけば、当
該装置の本体及びアームを所定の連結部材として使用す
ることができるようになる。
【0022】次に、請求項3に記載のスパイク圧入装置
は、請求項2に記載のスパイク圧入装置において、本体
とアームとを着脱可能に形成すると共に、本体の側面
に、アームの固定部とは反対側の端部を固定するための
アーム固定部を、スクリュウロッドの軸方向に向けて所
定間隔で複数個設けるようにしている。
【0023】そして、このように構成された請求項3に
記載のスパイク圧入装置は、例えば以下のように使用す
ることができる。まず、アームの固定部とは反対側の端
部を、本体に設けられたアーム固定部のうち、最もスパ
イク側(下側)のアーム固定部に固定する。そして、上
述したように、アームの固定部を所定の昇降装置に固定
した後、スクリュウロッドを回転させつつ昇降装置を下
降させて、スパイクを地中に圧入する。
【0024】そして、昇降装置が最下位置まで下降した
ら、アームを本体から外して昇降装置を再度上昇させ、
再び、アームの固定部とは反対側の端部を本体のアーム
固定部のうち、より上方に設けられた適当なアーム固定
部に固定する。そして、再び、スクリュウロッドを回転
させつつ昇降装置を下降させてスパイクを更に圧入し、
このような作業を繰り返す。
【0025】従って、請求項3に記載のスパイク圧入装
置によれば、スパイクの長さが、昇降装置の昇降ストロ
ークよりも大きい場合でも、上述のように、本体に対す
るアームの固定位置を順次上方へ変更していくことによ
り、スパイクを完全に地中に圧入することができるよう
になるのである。
【0026】また、請求項4に記載のスパイク圧入装置
においては、請求項2又は請求項3に記載のスパイク圧
入装置において、アームを伸縮自在に形成するようにし
ている。従って、請求項4に記載のスパイク圧入装置に
よれば、アームの長さを適宜調整することにより、所定
の昇降装置からみたスパイクの圧入位置を簡単に変える
ことができるようになる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。まず図1は、本発明が適用されたスパイク圧入装置
2を表す外観図である。尚、図1(A)は、スパイク圧
入装置2の上面図、図1(B)は、その正面図である。
【0028】図1に示すように、本実施例のスパイク圧
入装置2は、円筒状のスパイク4を取り付けるための後
述する取付部6を有する本体8と、本体8内に回転自在
に設けられ、本体8の取付部6側から突出して取付部6
に取り付けられたスパイク4を貫通するスクリュウロッ
ド10と、本体8内の図1(B)における上部に設けら
れ、減速機12を介してスクリュウロッド10を回転さ
せる回転手段としての油圧モータ14と、一端が本体8
の側面に固定されて本体8からスクリュウロッド10に
対して垂直に伸び、他端に、昇降装置としての、後述す
る回転式チュービング装置のスラストシリンダ16へ固
定可能な固定部18を有するアーム20と、を備えてい
る。
【0029】ここで、本体8は、3枚の側壁板8a,8
b,8cを順次直角に接続することにより断面形状がコ
の字状に形成された外枠を備えており、その外枠の背面
(アーム20が固定される側の面)となる側壁板8bの
長手方向、即ち、スクリュウロッド10の軸方向には、
2枚の突条板22a,22bがアーム20の幅に応じた
間隔で並行に固定されている。そして、各突条板22
a,22bには、アーム20の一端を固定するための、
アーム固定部としての固定穴24が所定間隔で複数個
(本実施例においては、8個)設けられている。
【0030】一方、アーム20は、断面が四角の筒状に
形成された第1アーム20aと、同じく断面が四角の筒
状に形成された第2アーム20bとからなり、第2アー
ム20bは第1アーム20aに対して突出・縮退自在に
なっている。そして、図1(A)の点線で示すように、
第2アーム20bの第1アーム20aとは反対側の端部
には、突条板22a,22bに設けられた固定穴24の
間隔と等しい間隔で、孔26a,26b(26bは図示
されず)が形成されている。
【0031】そして、本体8とアーム20との固定は、
本体8の突条板22a,22bの間に第2アーム20b
の端部を挿入し、第2アーム20bの孔26a,26b
を、突条板22a,22bにおいて隣接する任意の固定
穴24に合せて、その固定穴24に、夫々、固定ピン2
8a,28bを挿入することにより行われる。
【0032】また、第1アーム20aの第2アーム20
bとは反対側の端部に設けられた固定部18は、第1ア
ーム20aの図1(B)における上面と下面とに夫々取
り付けられた一対の固定板30a,30bからなり、固
定板30a,30bの第1アーム20aから突出した部
分には、夫々、孔32a,32bが形成されている。
【0033】そして、アーム20は、固定板30a,3
0bの間に、後述する回転式チュービング装置のスラス
トシリンダ16から突出した突出部16aを挿入し、固
定板30a,30bの孔32a,32bを突出部16a
に形成された孔(図示せず)に合わせて、孔32a,3
2bに固定ピン34を挿入することにより、スラストシ
リンダ16に固定される。
【0034】次に、本体8の内部構造について図2を用
いて説明する。尚、図2は、図1(A)におけるX−X
方向の断面を表しているが、便宜上、スクリュウロッド
10と、それを回転駆動する減速機12及び油圧モータ
14の部分については断面図示していない。また、図2
は、突条板22a,22bに設けられた固定穴24のう
ち、上から4番目と5番目の固定穴24によりアーム2
0を固定した場合を例示している。
【0035】図2に示すように、本体8の内部において
は、側壁板8a,8b,8c(8aは図示されず)の内
壁に長方形の支持板36が水平に固定されている。尚、
支持板36は、その3つの側縁を夫々側壁板8a,8
b,8cの内壁に溶接することにより固定されている。
そして、支持板36の上面には、減速機12が固定され
ており、減速機12の上に油圧モータ14が取り付けら
れている。尚、図2において、14a,14bは油圧モ
ータ14にオイルを供給するための供給孔である。
【0036】一方、支持板36には円孔36aが形成さ
れており、その円孔36aからは減速機12の回転軸1
2aが下方へ突出している。そして、減速機12の回転
軸12aには、スクリュウロッド10の上端部が連結具
38により連結されている。また、支持板36の減速機
12とは反対側の面(下面)には、円筒部材40が取り
付けられており、この円筒部材40の下端部に、スパイ
ク4を取り付けるための後述する取付部6が形成されて
いる。そして、この取付部6は、本体8(側壁板8a,
8b,8c)の下端部から突出している。
【0037】ここで、円筒部材40の上端付近の外周に
は、フランジ42が形成されており、フランジ42から
上方に突出した円筒部材40の端部を、支持板36の円
孔36aに挿入しつつ、フランジ42を支持板36に固
定することにより、支持板36と円筒部材40との固定
が行われている。
【0038】また、円筒部材40の側面には、長方形の
排土口44が形成されており、その排土口44の各周縁
からは、排土用側壁46a,46b,46c,46d
(46aは図示されず)が突出して形成されている。ま
た更に、円筒部材40内においては、排土口44の上端
部から斜め下方に向けて排土板48が設けられており、
スクリュウロッド10は、その排土板48の中心位置に
形成された円孔48aを貫通している。
【0039】ここで、このように構成された本体8は、
以下のような手順で組み立てられている。まず、側壁板
8a,8b,8cにより断面形状がコの字状の外枠を形
成し、その外枠内に支持板36を溶接によって固定す
る。次に、側壁板8a,8b,8cからなる外枠に円筒
部材40を挿入し、そのフランジ42を支持板36にボ
ルト等によって固定する。そして、円筒部材40の下端
からスクリュウロッド10を挿通して、その上端部を支
持板36の円孔36aに貫通させ、支持板36の上方に
て、減速機12の回転軸12aとスクリュウロッド10
の上端とを連結具38により連結する。その後、減速機
12を支持板36にボルト等によって固定する。
【0040】次に、円筒部材40の下端部に形成された
取付部6とスパイク4について、図1及び図2に図3を
併用して説明する。まず、図2及び図3に示すように、
円筒部材40のフランジ42とは反対側の端部付近に
は、排土用側壁46dと連続するフランジ50が形成さ
れている。そして、排土用側壁46d及びフランジ50
の下面からは、排土用側壁46dの中心位置を基準とし
て円筒部材40の円周を4等分する位置に、夫々、所定
間隔で並設された一対の固定片52a,52bが突出し
て形成されている。そして、この4組の固定片52a,
52bが取付部6に対応している。
【0041】尚、図3において、固定片52a,52b
は2組しか図示されていない。また、図2及び図3にお
いて、54は、フランジ50に設けられた補強用のリブ
であり、排土用側壁46dの下面に形成された固定片5
2a,52b以外の3組の固定片52a,52bの上方
に設けられている。
【0042】一方、本実施例のスパイク圧入装置2が使
用するスパイク4は、円筒部材40と同じ直径の円筒状
に形成されており、その上端部付近にはフランジ56が
形成されている。そして、スパイク4の外周面及びフラ
ンジ56には、スパイク4の上端部側に向けて、上述し
た固定片52a,52bの離間間隔よりも若干幅の薄い
連結片58が固定されている。尚、この連結片58も、
スパイク4の外周を4等分する位置に夫々形成されてい
る。
【0043】そして、スパイク4は、図1(B)及び図
3に示すように、各連結片58を円筒部材40の固定片
52a,52bの間に挿入し、固定片52a,52b及
び連結片58に夫々形成された固定孔に、夫々連結ピン
60を貫通させることにより、円筒部材40、即ち本体
8の下端部に取り付けられるようになっている。
【0044】ここで、このように構成されたスパイク圧
入装置2の使用方法について、図4を用いて説明する。
尚、図4は、本実施例のスパイク圧入装置2を用いて、
回転式チュービング装置62を固定する場合を例示して
いる。まず、回転式チュービング装置(以下、チュービ
ング装置という)62について簡単に説明する。尚、本
実施例のチュービング装置62は、ケーシングチューブ
64を地面に対して垂直に保持しつつ回転させて地中に
圧入するものであり、図4において、ケーシングチュー
ブ64よりも左側は、ケーシングチューブ64を保持し
た状態を表し、ケーシングチューブ64よりも右側は、
ケーシングチューブ64の保持を解除した状態を表して
いる。
【0045】図4に示すように、チュービング装置62
は、4本の水平ジャッキ66により水平に保持されるベ
ースフレーム68と、ベースフレーム68に対して昇降
フレーム70を昇降させる4本のスラストシリンダ16
と、昇降フレーム70に軸受72によって回転可能に支
持されたリング状の回転体74と、昇降フレーム70に
対して支持フレーム76を昇降可能に支持する複数のチ
ャックシリンダ78と、支持フレーム76に軸受80を
介して回転可能に支持された回転フレーム82と、回転
フレーム82にリンク84を介して吊持され、支持フレ
ーム76の昇降に応じて、回転体74に形成されたテー
パ状のチャック溝内を昇降する複数のくさび状のチャッ
ク部材86と、昇降フレーム70に固定されて回転体7
4を回転駆動する油圧モータ88と、を備えている。
尚、油圧モータ88は、その回転軸に設けられたギヤ8
8a、アイドラ90、及び回転体74の外周に形成され
たギヤ74aを介して、回転体74を回転させる。ま
た、各スラストシリンダ16の上部には、上述した突出
部16aが突出して設けられている。
【0046】このようなチュービング装置62におい
て、ケーシングチューブ64を地中に押し込む場合に
は、まず、スラストシリンダ16により昇降フレーム7
0を上昇させた状態で、ケーシングチューブ64を回転
体74に挿通し、チャックシリンダ78を作動させて支
持フレーム76を下方に引く。すると、回転フレーム8
2と共にチャック部材86が下降して、チャック部材8
6が回転体74とケーシングチューブ64との間に押し
込まれるため、ケーシングチューブ64がチャッキング
される。
【0047】そして、油圧モータ88により回転体74
を回転させると、チャック部材86及び回転フレーム8
2と共にケーシングチューブ64が回転し、この状態で
スラストシリンダ16により昇降フレーム70を下降さ
せると、ケーシングチューブ64が地中に押し込まれる
こととなる。
【0048】一方、ケーシングチューブ64を引き抜く
場合には、ケーシングチューブ64をチャッキングして
回転させながら、スラストシリンダ16により昇降フレ
ーム70を上昇させる。このように、チュービング装置
62は、ケーシングチューブ64を回転させながら地中
へ押し込んだり引き抜いたりしているため、その作動時
には、チュービング装置62に回転反力や上下方向の反
力が加わることとなる。従って、それらの反力によって
チュービング装置62自体が動かないように、予め、チ
ュービング装置62を固定しておく必要がある。
【0049】そこで、本実施例においては、予めチュー
ビング装置62の周辺にスパイク4を圧入し、そのスパ
イク4とチュービング装置62とを所定の連結部材によ
って連結することにより、チュービング装置62を固定
するのであるが、そのスパイク4を上述したスパイク圧
入装置2によって地中に圧入する。
【0050】以下、本実施例のスパイク圧入装置2によ
りスパイク4を圧入する手順について説明する。尚、こ
のときには、ケーシングチューブ64はチュービング装
置62に挿通されていないものとする。まず、上述した
ように本体8の取付部6にスパイク4を取り付ける。ま
た、図4に示す如くスクリュウロッド10が地面とほぼ
垂直になるように本体8を立てた際に、本体8の突条板
22a,22bに形成された固定穴24のうち、スラス
トシリンダ16の突出部16aとほぼ水平位置になる固
定穴24に、第2アーム20bの端部を固定しておく。
【0051】そして、スクリュウロッド10が地面とほ
ぼ垂直になるように本体8を支持しながら、第1アーム
20aの先端部に設けられた固定部18を、スラストシ
リンダ16の突出部16aに固定し、その突出部16a
からスパイク4までの距離を、アーム20の長さ(第1
アーム20aからの第2アーム20bの突出量)によっ
て調節する。
【0052】尚、この状態が図4に示す状態であり、本
例の場合は、本体8の突条板22a,22bに形成され
た固定穴24のうち、下から2番目と3番目に形成され
た固定穴24に第2アーム20bの端部が固定されてい
る。そして、本体8内に設けられた油圧モータ14に油
圧を供給してスクリュウロッド10を回転させつつ、ス
ラストシリンダ16を下降させる。尚、油圧モータ14
の油圧源としては、チュービング装置62のスラストシ
リンダ16等を駆動する油圧源を利用することができ
る。
【0053】すると、スクリュウロッド10は、スパイ
ク4を貫通した状態で回転しつつ、スパイク4と共に地
中に押し込まれることとなるため、スクリュウロッド1
0で地盤を掘削しながらスパイク4を地中に圧入するこ
とができる。また、このとき、スクリュウロッド10に
より掘削された土は、円筒部材40に形成された排土口
44及びその周縁に突出して設けられた排土用側壁46
a,46b,46c,46dを介して、本体8の外部へ
排出されていく。
【0054】そして、スパイク4がスラストシリンダ1
6の1ストローク分だけ地中に圧入されたら、スラスト
シリンダ16の下降及びスクリュウロッド10の回転を
停止して、第2アーム20bを本体8から外す。その
後、スラストシリンダ16を再度上昇させ、本体8の突
条板22a,22bに形成された固定穴24のうち、そ
のときスラストシリンダ16の突出部16aと水平位置
にある固定穴24に第2アーム20bの端部を固定す
る。
【0055】そして、再び、スクリュウロッド10を回
転させつつスラストシリンダ16を下降させてスパイク
4を更に圧入し、このような作業を繰り返す。その後、
スパイク4を所望の位置まで圧入することができたら、
本体8の取付部6からスパイク4を取り外し、更に、複
数本のスパイク4を地中に圧入する場合には、上記作業
を初めから繰り返す。
【0056】このような作業によって所望本数のスパイ
ク4を地中に圧入することができたら、そのスパイク4
とチュービング装置62のベースフレーム68とを、例
えば、ボルトや反力ビームといった所定の連結部材によ
って連結する。そして、これによりチュービング装置6
2の動きを抑制することができる。
【0057】一方、地中に圧入したスパイク4を引き抜
く場合には、スパイク4を圧入する場合と全く逆に、本
体8の取付部6にスパイク4を取り付けて、アーム20
をスラストシリンダ16に固定し、スクリュウロッド1
0を逆回転させながらスラストシリンダ16を上昇させ
ればよい。
【0058】このように、本実施例のスパイク圧入装置
2によれば、スクリュウロッド10で地盤を掘削しなが
らスパイク4を地中に圧入することができるため、震動
や騒音を発生することがなく、しかも、固い地盤でも素
早くスパイク4を圧入することができる。
【0059】また、スクリュウロッド10により掘削さ
れる穴の直径は、スパイク4の外径よりも小さいため、
スパイク4の外周面と地中との間に十分な周面摩擦力を
発生させることができる。よって、固定するチュービン
グ装置62に上向きの反力が加わって、スパイク4に抜
ける方向の力が加わっても、スパイク4が地中から抜け
てしまうことがなく、チュービング装置62自身や、チ
ュービング装置62とスパイク4とを連結する反力ビー
ム等の上に重量のある反力ウエイトを載せておく必要が
ない。
【0060】また更に、本実施例においては、チュービ
ング装置62のスラストシリンダ16にアーム20を固
定してスパイク4を圧入するようにしているため、所定
の昇降装置を別途用意しなくても、スパイク4を地中に
圧入して、チュービング装置62を固定することができ
る。尚、アーム20は、チュービング装置62の昇降フ
レーム70に固定するように形成してもよい。
【0061】一方、本実施例のスパイク圧入装置2にお
いては、スパイク4が本体8の取付部6に着脱自在であ
るため、1台で何本ものスパイク4を圧入することがで
きる。また、本実施例のスパイク圧入装置2によれば、
本体8の突条板22a,22bに複数の固定穴24を設
けるようにしているため、スパイク4の長さがスラスト
シリンダ16の昇降ストロークより大きくても、上述の
ように、本体8に対するアーム20の固定位置を順次上
方へ変更していくことにより、スパイク4を完全に地中
へ圧入することができる。
【0062】また更に、本実施例のスパイク圧入装置2
においては、アーム20の長さを適宜調整することがで
きるため、スラストシリンダ16からみたスパイク4の
圧入位置を任意に調整することができる。尚、本実施例
のスパイク圧入装置2を複数用意し、夫々のアーム20
(第1アーム20a)をチュービング装置62の各スラ
ストシリンダ16に固定するようにすれば、複数のスパ
イク4を同時に地中に圧入することができる。
【0063】また、チュービング装置62のベースフレ
ーム68にもスラストシリンダ16の突出部16aと同
様の突出部を形成しておき、スパイク4を圧入した後、
アーム20の固定部18をベースフレーム68に固定す
るようにすれば、別途連結部材を用意しなくても、当該
スパイク圧入装置2の本体8及びアーム20を介して、
スパイク4とチュービング装置62との連結を行うこと
ができる。
【0064】一方、アーム20の伸縮(第1アーム20
aからの第2アーム20bの突出及び縮退)は、手動で
行うようにしてもよいし、また、油圧によって行うよう
に構成してもよい。そして、前者の場合には、スパイク
圧入装置2の重量を軽減することができ、後者の場合に
は、作業性を向上させることができる。
【0065】また、上記実施例においては、アーム20
をチュービング装置62のスラストシリンダ16に固定
して、このスラストシリンダ16を昇降装置として使用
したものであったが、アーム20は、クレーン等の他の
土木建設機械が有する昇降部分に固定するように形成し
てもよいし、また、専用の昇降装置に固定するようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のスパイク圧入装置を表す外観図であ
る。
【図2】 スパイク圧入装置の本体の内部構造を説明す
る説明図である。
【図3】 本体に設けられた取付部を説明する説明図で
ある。
【図4】 実施例のスパイク圧入装置の使用方法を説明
する説明図である。
【符号の説明】
2…スパイク圧入装置 4…スパイク 6…取
付部 8…本体 10…スクリュウロッド 12…減速機 14…
油圧モータ 16…スラストシリンダ 16a…突出部 18…
固定部 20…アーム 20a…第1アーム 2
0b…第2アーム 22a,22b…突条板 24…固定穴 28a,2
8b,34…固定ピン 30a,30b…固定板 32a,32b…孔 3
6…支持板 40…円筒部材 42,50,56…フラン
ジ 44…排土口 52a,52b…固定片 58…連結片 6
0…連結ピン 62…回転式チュービング装置 64…ケーシングチ
ューブ 68…ベースフレーム 70…昇降フレーム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 7/20 E02D 7/22 E02D 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木建設機械を所定位置に固定するため
    のスパイクを、地中に圧入するためのスパイク圧入方法
    であって、 筒状に形成されたスパイクにスクリュウロッドを貫通さ
    せ、 前記スクリュウロッドを回転させつつ該スクリュウロッ
    ドを前記スパイクと共に下方に押し込むことにより前記
    スパイクを地中に圧入すること、 を特徴とするスパイク圧入方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスパイク圧入方法に用
    いられるスパイク圧入装置であって、 筒状に形成されたスパイクを取り付けるための取付部を
    有する本体と、 該本体内で回転自在に保持されると共に、前記取付部側
    から突出して該取付部に取り付けられた前記スパイクを
    貫通するスクリュウロッドと、 前記本体内に設けられ前記スクリュウロッドを回転させ
    る回転手段と、 前記本体から前記スクリュウロッドに対して垂直に伸
    び、先端部に地面に対して昇降可能な所定の昇降装置へ
    固定可能な固定部を有するアームと、 を備えたことを特徴とするスパイク圧入装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスパイク圧入装置にお
    いて、 前記本体と前記アームとを着脱可能に形成すると共に、 前記本体の側面に、前記アームの前記固定部とは反対側
    の端部を固定するためのアーム固定部を、前記スクリュ
    ウロッドの軸方向に向けて所定間隔で複数個設けたこ
    と、 を特徴とするスパイク圧入装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載のスパイク
    圧入装置において、 前記アームを伸縮自在に形成したこと、を特徴とするス
    パイク圧入装置。
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