JP2001164572A - 杭抜き装置 - Google Patents
杭抜き装置Info
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- JP2001164572A JP2001164572A JP35273399A JP35273399A JP2001164572A JP 2001164572 A JP2001164572 A JP 2001164572A JP 35273399 A JP35273399 A JP 35273399A JP 35273399 A JP35273399 A JP 35273399A JP 2001164572 A JP2001164572 A JP 2001164572A
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Abstract
率よく引き抜くことができる杭抜き装置を提供する。 【解決手段】 杭を挿入することが出来る内筒220と、
内筒220が貫入された外筒210と、内筒を回転させる回転
装置110と、外筒210を内筒220に対して軸方向に相対移
動させるアクチュエータ140と、外筒210の軸方向の相対
移動によって内筒220に挿入された杭を把持する把持機
構240とを有する。
Description
杭を引き抜く際に使用する杭抜き装置に関する。
では、その荷重を支持するために、地中の固い地盤まで
杭が埋め込まれている。これらの地上建築物を解体等す
る場合は、地中に深く埋め込まれた杭を引き抜く必要が
ある。
固い地盤層に深く埋め込まれた杭の引き抜き作業は容易
ではなく、特に建築物が密集しているような場合や、傾
斜地の場合等では作業は困難を極める。また、作業は出
来る限り振動及び騒音を少なくして行なうことが望まし
い。
た条件下でも比較的容易に、かつ作業中の振動・騒音を
抑えながら効率よく杭抜き作業を行なうことが出来る杭
抜き装置を提供することを目的とする。
成するために以下の構成とする。
入される内筒と、前記内筒が貫入された外筒と、前記内
筒を回転させる回転装置と、前記外筒を前記内筒に対し
て軸方向に相対移動させるアクチュエータと、前記外筒
の軸方向の相対移動によって前記内筒に挿入された杭を
把持する把持機構とを有することを特徴とする。
とで掘進して、埋め込まれた杭を内筒内に納め、外筒を
相対移動させることで杭を把持することが出来る。その
後、杭抜き装置を引き上げれば、杭は内筒内に収納され
た状態で一緒に引き上げられる。杭抜き装置の掘進によ
り杭に強固に付着している地盤の土砂は杭の回りから除
去されるので、杭抜き装置の引き上げは比較的容易に行
なえる。以上により、杭の引き抜き作業を容易かつ効率
的に、低騒音・低振動で行なうことが出来る。
て図面を引用しながら説明する。
作業をしている状態を示した概略説明図である。
進部200とから構成される。図1中、10は本発明の
杭抜き装置を略鉛直方向に吊り下げるクレーン車、50
は地中に埋め込まれた杭、80は掘進部200が掘進中
に歳差運動するのを防止するための振れ止め板である。
示した断面図である。
と、外筒210の内部に軸方向に移動可能でかつ軸回り
に回転可能に収納された内筒220とから構成されてい
る。
と、カップリング120と、給水ホース130と、油圧
シリンダ140とを主要構成要素としている。回転装置
110は、内筒220を回転させるための回転力を発生
するモータ112と、減速機114とから構成される。
115はモータ112に電力を供給するための電力供給
ワイヤである。カップリング120は回転装置110の
回転トルクを内筒220に伝達する機能とともに、給水
ホース130から供給された掘進水131を内筒内の配
管に送る回転継ぎ手としての機能をも有する。シリンダ
140は、一端が駆動部100の筐体101に固定さ
れ、他端が外筒210に固定される。これにより、シリ
ンダ140は、外筒210を内筒220に対して軸方向
に相対的に移動させることが出来る。また、内筒220
のみを外筒210及び駆動部100に対して回転させる
ことが出来る。シリンダ140は上記の機能を発揮させ
るために筐体101の外周部に必要個数(本実施形態で
は直径方向に2個)設置される。
に取り付けられたフックであり、図1に示したように、
クレーン車10のワイヤ12に取り付けられたフック1
3と掛合させて、駆動部100及び掘進部200からな
る杭抜き装置全体を吊り下げるためのものである。
所定長さのアーム107の先端に取り付けられた滑車で
ある。図1に示したように、クレーン車10のワイヤ1
4は所定の張力を付与させながら滑車108を介して地
表に固定される。これにより、内筒220を回転させた
ときに、駆動部100及び外筒210がこれと一緒に回
転するのを防止する。
り、図3(A)は上面図、図3(B)は側面図である。
外筒210は、両端が開口した中空円筒形状をしてお
り、側面には軸方向に所定間隔で所定の大きさの開口2
14が形成されている。また、上端部には、前記シリン
ダ140の一端部が接続される固定部212が直径方向
に2カ所設置されている。本実施の形態では、外筒21
0は、外径が609.6mm、肉厚12.7mmの鋼鉄
製丸管である。
図である。内筒220も、下端が開口した中空円筒形状
をしており、外周部に所定ピッチのスクリュウ222が
溶接等により取り付けられている。また、側面には開口
224が形成されている。開口224は、外筒210の
開口214と軸方向間隔及び大きさが略同一で、シリン
ダ140が短縮状態のときに軸方向に同一位置になるよ
うに形成されている。上端部には駆動部100のカップ
リング120と結合する結合部226が設けられ、結合
部226を介して回転トルクと掘進水が供給される。供
給された掘進水は内筒220の内壁面に固着された配管
238を通り、内筒220の下端部開口付近にまで導か
れ、放水孔239より噴出する。内筒220の下端部に
は、先端にダイアモンドが固定された掘削刃228が、
内筒220の下端部から突出するように、外周部に等角
度で4カ所設置されている。掘削刃228を含む最大外
径D22は外筒210の外径より太く形成されている。
08.8mm、肉厚9.5mm、長さ12000mmの
鋼鉄製丸管であり、スクリュウ222を含めた外径は外
筒210の内径に対して相対運動するために必要なクリ
アランス分だけ細く形成されている。また、掘削刃22
8を含む最大外径D22は630mmである。
部に杭把持機構240が等角度に4カ所設置されてい
る。
略図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は図5
(A)のI−I線での矢印方向からみた断面図である。
図5に示すように、把持部材242は支持軸248の回
りに回転可能に保持され、支持軸248は内筒220の
外周部に固定された一対の保持部232に固定されてい
る。内筒220には、一対の保持部232の間から下方
の領域にかけて貫通孔230が形成されている。把持部
材242は、回転方向245aに回転したときに内筒2
20の外周面に当接する当接部242aと、回転方向2
45bに回転したときに内筒220に設けられた貫通孔
230を通って内筒220の内壁面に突出する掛止部2
42bと、外筒210の下端部210aが当接しながら
摺動する、傾斜面を備えた摺動部242cとを有する。
通常状態では、ねじりコイルバネ等(図示せず)によ
り、把持部材242は回転方向245aに付勢され、当
接部242aが内筒220の外周面に押圧された状態で
静止している。図2に示したシリンダ140が伸張して
外筒210が図5(B)の矢印218の方向に移動する
と、外筒210の下端部210aが把持部材242の摺
動部242cに当接し、把持部材242は回転方向24
5bに回転する。
面図である。H型鋼等からなる一対の長辺フレーム82
a,82bと、一対の短辺フレーム84a,84bとを
略矩形状に接合し、その中央部に固定板86を接合す
る。固定板86には略円形状の開口88が形成されてい
る。開口88の径は上記外筒210の外径よりわずかに
大きく形成されている。
作業について、図1、図7〜図10を用いて順に説明す
る。なお、図7、図8、図10では、図面を簡略化する
ために、駆動部、振れ止め板、クレーン車等は省略して
おり、杭50、外筒210、内筒220のみを図示して
いる。また、これらの図では説明に必要な構成要素を誇
張して記載しており、実際の装置と寸法比は一致してい
ない。
にわずかに露出させ、図6に示した振れ止め板80を、
杭の上端が開口88の略中央部に位置するように設置
し、矩形状のフレーム部分82a,82b,84a,8
4bを用いて地表に強固に固定する。次に、図1に示し
たように、クレーン車10のワイヤ12で本発明の杭抜
き装置を吊り下げて、杭抜き装置の掘進部200の外筒
210が開口88内に入り、かつ、内筒220内に杭5
0の上端が入るような位置まで杭抜き装置を移動する。
このとき、シリンダ140は短縮状態である。また、ク
レーン車のワイヤ14を地表に架張する。この状態を模
式的に示したのが図7(A)である。
接触させるとともに、駆動部100の回転装置110
(図1参照)により内筒220を回転させ、掘削を開始
する(図7(B))。掘削は、内筒220の内側下端部
に備えられた放水孔239より掘進水を放出しながら、
内筒220の下端部に固定された掘削刃228で土砂を
除去して進行する。除去された水を含んだ土砂は内筒2
20の外表面に備えられたスクリュウ222によって、
内筒220と外筒210との間を通って上昇し、外筒2
10の開口214や、掘進部200の上端から排出され
る。このように、回転する内筒220の掘進方向先端に
ダイアモンドを付着させた掘削刃228を設けているの
で、固い地盤等であっても効率よく掘進できる。また、
掘進水を供給しながら掘削するので、掘進速度が速くな
り、また土砂の排出が容易となり、掘削作業を効率よく
行なえる。また、外筒210の開口214と内筒220
の開口224とは、軸方向に略同一の間隔及び位置に形
成されているから、開口214,224を通して内部の
杭50の状態を目視することが出来る。なお、掘進中は
ワイヤ14の張力を調整して装置全体の連れ回りを防止
する。また、掘進途中で必要に応じて杭抜き装置を上下
させて、杭50と内筒220との間の土砂を掻き取るよ
うにするのが好ましい。
構240が杭50の先端にまで達したところで内筒22
0の回転を停止させる(図8(A))。
を示す。図9(A)のように、杭把持機構240が杭5
0の先端近傍まで掘進したとき内筒220の回転を止
め、シリンダ140を伸張させ、外筒210を内筒22
0に対して掘進方向と同じ方向218に相対的に移動さ
せる。これにより、外筒210の下端部210aが把持
部材242の摺動部242cに当接し、把持部材242
が矢印方向245bに回転する。これにより、把持部材
242の掛止部242bが内筒220の貫通孔230を
通って内筒220の内壁面側に突出し、杭50の下端を
把持する(図9(B))。これにより、杭50の把持動
作が完了する(図8(B))。
ち、シリンダ140を伸張させた状態)でクレーン車で
杭抜き装置を引き上げると、杭50を内筒内に収納した
状態で引き抜くことが出来る(図10)。作業開始前に
杭50の周囲に付着していた土砂は内筒220により除
去されているから、クレーン車の引き上げ荷重はほぼ杭
抜き装置と杭との合計荷重に一致し、容易に引き上げる
ことができる。
小させ、把持機構240による杭の把持を解除して、杭
50を内筒220から引き抜くことで、杭抜き作業が完
了する。本発明によれば、杭はその外径よりわずかに大
きな内径を有する内筒内に収納された状態で引き抜かれ
るので、取り出された杭には泥等はほとんど付着してお
らず、その後の杭の搬送等の取り扱いが容易である。
方向の推進力は、杭抜き装置の自重を利用しているが、
掘削の推進力の付与方法はこれに限定されない。例え
ば、図11に示すように、外筒の上端にワイヤ16の一
端を結合し、滑車を付したおもり17をワイヤ16に懸
吊し、ワイヤ16の他端をクレーン車などで把持するこ
ともできる。このようにすることにより、杭抜き装置の
自重のみでは掘進が困難な固い地盤に対しても効率よく
作業を進めることが出来る。
させたときに杭抜き装置全体の連れ回りを防止するため
に、駆動部100の筐体に取り付けた所定長さのアーム
107及び滑車108と一端を地表に固定した架張ワイ
ヤ14とを用いた。しかしながら、装置全体の連れ回り
防止機構はこれに限定されない。例えば、図12(A)
に示すように、振れ止め板80の固定板86の開口88
の所定位置に切り欠き89を設け、図12(B)に示す
ように、外筒210の外周に、上記切り欠き89と嵌合
するリブ状の突起216を軸方向に連続して形成する。
これにより、装置全体の回転を突起216と切り欠き8
9との嵌合で防止することが出来る。もちろん、このよ
うな嵌合機構に加えて、図1に示したアーム107及び
滑車108と架張ワイヤ14を併用して連れ回り防止機
構を構成してもよい。以上のいずれの構成であっても、
内筒の回転による掘削力の反力がクレーン車側に伝達さ
れない。よって、簡単な構成でクレーン車に負担をかけ
ることなく、効率よく掘削することができる。
れば、杭抜き装置を鉛直方向に支持するクレーン車と振
れ止め板とを設置出来るだけの広さがあれば杭抜き作業
を行なうことが出来る。また、クレーン車の設置場所と
杭の埋まっている場所とに高低差があるような傾斜地や
段差があるような地形であっても、杭抜き作業は何ら支
障なく行なうことができる。更に、作業は内筒を回転さ
せ、その後杭抜き装置を引き上げるだけであるから、低
騒音・低振動で作業が進行する。従って、本発明によれ
ば、杭抜き作業を簡単に、効率よく行なうことが出来
る。
ている状態を示した概略説明図である。
図である。
た図であり、図3(A)は上面図、図3(B)は側面図
である。
た側面図である。
した概略図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は
図5(A)のI−I線での矢印方向からみた断面図であ
る。
使用する振れ止め板の構成を示した平面図である。
程を順に示した説明図である。
程を順に示した説明図である。
した断面図である。
た状態を示した説明図である。
付加するための構成例を示した概略説明図である。
別の構成例を示した図であり、図12(A)は振れ止め
板の平面図、図12(B)は外筒の断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 杭が挿入される内筒と、前記内筒が貫入
された外筒と、前記内筒を回転させる回転装置と、前記
外筒を前記内筒に対して軸方向に相対移動させるアクチ
ュエータと、前記外筒の軸方向の相対移動によって前記
内筒に挿入された杭を把持する把持機構とを有すること
を特徴とする杭抜き装置。 - 【請求項2】 前記内筒の外表面に、掘削土を排出する
ためのスクリュウが形成されている請求項1に記載の杭
抜き装置。 - 【請求項3】 前記内筒と前記外筒はそれぞれ外周面に
貫通孔を有し、両者の貫通孔は軸方向に略同一位置に形
成されている請求項1に記載の杭抜き装置。 - 【請求項4】 前記内筒の先端部に掘削刃が取り付けら
れている請求項1に記載の杭抜き装置。 - 【請求項5】 前記内筒の先端部に水を供給できるよう
に構成されている請求項1に記載の杭抜き装置。 - 【請求項6】 前記内筒を回転させたとき装置全体が連
れ回るのを防止する連れ回り防止機構を有する請求項1
に記載の杭抜き装置。
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JP35273399A JP3589921B2 (ja) | 1999-12-13 | 1999-12-13 | 杭抜き装置 |
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JP2007138544A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Marui Kiso:Kk | 既設杭の引抜き工法 |
JP2017025653A (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 株式会社技研製作所 | 鋼管杭、鋼管杭の圧入方法及び鋼管杭連続壁 |
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1999
- 1999-12-13 JP JP35273399A patent/JP3589921B2/ja not_active Expired - Fee Related
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