JP2000001852A - 杭圧入装置 - Google Patents

杭圧入装置

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JP2000001852A JP16565698A JP16565698A JP2000001852A JP 2000001852 A JP2000001852 A JP 2000001852A JP 16565698 A JP16565698 A JP 16565698A JP 16565698 A JP16565698 A JP 16565698A JP 2000001852 A JP2000001852 A JP 2000001852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング付きアースオーガで先掘りしなが
ら杭を圧入する杭圧入装置において、アースオーガを地
盤から容易に引き抜けるようにする。 【解決手段】 杭圧入装置は、杭(鋼矢板2)を掴むチ
ャック20と、該チャック20を昇降する油圧シリンダ
15とを備える。また、チャック20には、アースオー
ガ30のケーシング32を掴むケーシングチャックと、
これをチャック20内で昇降する油圧シリンダとが備え
られている。また、チャック20とは、別にケーシング
32を掴んで支持するケーシング支持部40が設けられ
ている。そして、ケーシングチャック及びそれを昇降す
る油圧シリンダと、チャック20及びそれを昇降する油
圧シリンダ15と、ケーシング支持部40とを用いるこ
とにより、クレーンを使うことなく、アースオーガ30
を地盤から迅速に引き抜くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質地盤において
も矢板等の杭を圧入可能とするために、アースオーガに
よる掘削を併用して杭を圧入する杭圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、既設の杭から反力を取って新た
に杭を地盤に圧入する図8に示すような杭圧入装置1が
知られている。この杭圧入装置1は、既に打ち込まれた
杭(U型の鋼矢板2…)をクランプ3…で掴んで、既設
の鋼矢板2…から反力を取った状態で、チャック4に掴
まれた鋼矢板2を、チャック4を降下させることにより
地盤に圧入するものである。また、図8に示される杭圧
入装置1においては、油圧だけで鋼矢板2を圧入するこ
とが困難な硬質地盤に対しても、鋼矢板2を圧入できる
ように、ケーシング付きアースオーガ5で先掘りしなが
ら、鋼矢板2を圧入できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記杭圧入
装置においては、複数の鋼矢板を連続して圧入する際
に、アースオーガで掘削を行っては、これを地盤から引
き抜いて次ぎの掘削を行うことを繰り返すことになる。
しかし、上記杭圧入装置は、例えば、油圧シリンダによ
るチャックの上下動等により、アースオーガを短いスパ
ンで昇降させることができるが、アースオーガを完全に
地盤から引き抜くようなことはできなかった。従って、
一つの鋼矢板を圧入した後に次ぎの鋼矢板を圧入する際
には、クレーン等を用いてアースオーガを地盤から引き
抜く必要があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、杭圧入に際して用いられるアースオーガの地盤か
らの引き抜きをクレーンなしで迅速に行うことができる
杭圧入装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
杭圧入装置は、杭を地盤に圧入するに際し、ケーシング
付きアースオーガで杭を圧入する部分を掘削して杭を圧
入するものであり、上記杭を掴むチャックと、該チャッ
クを昇降させることにより杭の圧入を可能とする杭昇降
手段とを備え、かつ、上記チャックに、上記アースオー
ガのケーシングを掴むケーシングチャックと、該ケーシ
ングチャックを昇降させることにより、上記杭に沿って
上記アースオーガの昇降を行うアースオーガ昇降手段と
が備えられ、さらに、上記チャックとは別の位置に、上
記ケーシングチャックに掴まれるケーシングを掴んで支
持するケーシング支持部が設けられていることを特徴と
する。上記構成によれば、アースオーガのケーシングを
掴んだケーシングチャックのアースオーガ昇降手段によ
る上昇と、ケーシングチャックからケーシングを放し、
かつ、ケーシング支持手段でケーシングを掴んで支持し
た状態でのアースオーガ昇降手段の下降による元の位置
への復帰とを繰り返すことで、クレーンを使わずにアー
スオーガを引き抜くことができる。また、ケーシングチ
ャック及びアースオーガ昇降手段だけではなく、上記ケ
ーシングチャックを備えたチャック及び杭昇降手段を併
用してアースオーガを引き上げるものとすれば、短時間
でアースオーガを地盤から引き抜くことができる。
【0006】本発明の請求項2記載の杭圧入装置は、上
記ケーシング支持部が、上記ケーシングを掴む支持チャ
ックと、該支持チャックを昇降する支持チャック昇降手
段とを備えていることを特徴とする。上記構成によれ
ば、アースオーガ昇降手段及び杭昇降手段を復帰させる
際に、ケーシング支持部の支持チャックでケーシングを
掴んでアースオーガを支持するとともに、支持チャック
を支持チャック昇降手段で上昇させることにより、アー
スオーガ昇降手段及び杭昇降手段の復帰中もアースオー
ガを引き上げることができるので、ほぼ連続してアース
オーガを引き上げることができ、ケーシングの引抜時間
をさらに短縮することができる。
【0007】本発明の請求項3記載の杭圧入装置は、上
記ケーシング支持部は、上記杭を圧入する際に上記アー
スオーガから離れた位置に配置され、かつ、上記アース
オーガを引き抜く際に該アースオーガのケーシングを掴
んで支持する位置に配置されるように、上記二つの位置
の間を移動自在となっていることを特徴とする。上記構
成によれば、杭圧入時には、ケーシング支持部をアース
オーガから離れた位置に配置できるので、杭圧入時にケ
ーシング支持部により杭の圧入動作が妨げられることが
なく、請求項1もしくは請求項2記載の構成と同様な効
果を奏する杭圧入装置において、杭の圧入を円滑に行う
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例の杭圧入装置を図面を参照して説明する。図1は第
一例の杭圧入装置10を示すものであり、図2〜図4は
上記杭圧入装置10のチャック20を示すものであり、
図5は上記杭圧入装置のケーシング支持部40を示すも
のである。図1に示すように、杭圧入装置10は、既設
のU型の鋼矢板2…を掴むクランプ11…を下部に備え
たサドル12と、該サドル12に対して前後にスライド
移動するスライドベース(図示略、サドル12の上面部
に形成されている)と、スライドベース上で旋回する旋
回部14と、旋回部14の前方において油圧シリンダ1
5により昇降可能で、かつ、鋼矢板2を掴むチャック2
0と、先掘り用のケーシング付きアースオーガ30と、
該アースオーガ30の油圧モータ31に油圧を供給する
ホース16aが巻き取られるリール16とを備えるとと
もに、チャック20とは別の位置でアースオーガ30の
ケーシング32を支持するケーシング支持部40を備え
たものである。
【0009】図1に示すように、上記アースオーガ30
には、円筒状のケーシング32が備えられるとともに、
ケーシング32内に、先端にビットを有するとともに外
周に沿って上下に螺旋状に設けられたスクリュー33を
有するスクリューロッド34(掘削ロッド)が、上記油
圧モータ31により回転可能に設けられている。また、
ケーシング32の上端部には、掘削土砂を排土するため
の排土部35が設けられ、該排土部35に排土用の図示
しない管が接続されるようになっている。また、ケーシ
ング32の表面には図3に示すように、上下にそって突
条36が形成されている。上記チャック20は、旋回部
14の前面に図2に示す環状支持部21を介して上下動
自在に嵌合した状態とされるとともに、該環状支持部2
1を介して油圧シリンダ15,15に取り付けられて、
上下に駆動されて昇降するようになっている。また、チ
ャック20は、環状支持部21の内周に沿って、左右に
回転自在となっている。そして、チャック20の断面を
示す図2とチャック20の底面を示す図4とに示される
ように、チャック20の下部には、鋼矢板2を掴む杭チ
ャック部22が設けられ、該杭チャック部22は、チャ
ック20内に固定的に設けられた固定保持部22aと、
該固定保持部22aに向かって伸長可能な油圧シリンダ
22bとを備え、固定保持部22aと油圧シリンダ22
bとにより鋼矢板2を挟持するものである。従って、杭
チャック部22を有するチャック20が鋼矢板2を掴む
ことになり、チャック20を昇降する油圧シリンダ1
5,15が杭昇降手段となる。
【0010】また、図2と、チャック20の一部を破断
した平面を示す図3とに示されるように、チャック20
には、上記ケーシング32を掴むケーシングチャック2
3が設けられるとともに、ケーシングチャック23を、
チャック20内で昇降させる油圧シリンダ24が設けら
れている。そして、ケーシングチャック23には、ケー
シング32を挿通させる挿通孔を備えた保持部23a
と、油圧シリンダ23bとが備えられており、保持部2
3aに挿通されたケーシング32をケーシング32の外
側に配置された油圧シリンダ23bで、保持部23aの
内面に押し付けることにより、ケーシング付きアースオ
ーガ30を鋼矢板2の略凹部内に挟持できるようになっ
ている。
【0011】また、ケーシングチャック23は、チャッ
ク20の内部のガイド部20a、20aに上下動自在に
嵌合しており、ガイド部20a、20aにガイドされた
状態で、油圧シリンダ24により昇降できるようになっ
ている。また、チャック20内部には、ケーシングチャ
ック23のストロークを検知するストロークセンサ25
(図2に図示)が設けられている。また、上記保持部2
3aの内面及び油圧シリンダ23bのケーシング32へ
の当接面には、上記ケーシング32の突条36に対応す
る溝23c…が形成されており、ケーシング32の突条
36がこれら溝23c…に係合することで、掘削時のケ
ーシング32の回転を阻止するようになっている。ま
た、図2及び図4に示されるように、チャック20の最
下部には、上記ケーシングチャック23とは別に、ケー
シング32を掴む補助ケーシングチャック26が設けら
れ、該補助ケーシングチャック26によりケーシング3
2を仮支持できるようになっている。
【0012】上記ケーシング支持部40は、図1に示す
ように、旋回部14の上端部に略水平な状態から略垂直
な状態まで回動自在に接合されている。また、ケーシン
グ支持部40は、旋回部14に回動自在に接合された基
部41と、該基部41の左右からそれぞれ延出する二つ
の延出部42,42とから平面視して前側に凹部を有す
るコ字状となっている。上記基部41は、図5に示すよ
うに、旋回部14の上面に配置された軸受け14aに回
動自在に支持された水平な回転軸に固定されて回動自在
とされている。そして、ケーシング支持部40を垂直に
立てた場合には、アースオーガ30のケーシング32と
ケーシング支持部40とが離れた状態となり、ケーシン
グ支持部40を回動して水平に寝かせた状態とした場合
には、ケーシング支持部40の二つの延出部42,42
の間にアースオーガ30のケーシング32が配置され
て、後述するようにケーシング32を掴める状態とな
る。
【0013】なお、ケーシング支持部40は、油圧シリ
ンダ等の駆動手段により回動駆動されるようになってい
ることが好ましい。そして、ケーシング支持部40の二
つの延出部42,42のうちの一方の延出部42には、
二つの延出部42,42の間に配置されたケーシング3
2を他方の延出部42側に押圧する油圧シリンダ43が
設けられており、ケーシング支持部40を寝かせた状態
で、該油圧シリンダ43と他方の延出部42との間にケ
ーシング32を挟持できるようになっている。なお、ケ
ーシング支持部40は、旋回部14に対して着脱自在と
なっているものとしても良い。
【0014】次ぎに、以上のような杭圧入装置により鋼
矢板2を地盤に圧入する方法と、一つの鋼矢板2を圧入
した後に、アースオーガ30を引抜く方法を説明する。
まず、図1に示すように、杭圧入装置10は、既設の鋼
矢板2…をクランプ11…により掴んだ状態で、新たに
鋼矢板2を圧入することになる。この際には、アースオ
ーガ30をチャック20内のケーシングチャック23で
掴んだ状態でケーシングチャック23を油圧シリンダ2
4により下降させることで、圧入される鋼矢板2の下方
を先掘りする。次ぎに、ケーシング32を掴んだケーシ
ングチャック23を油圧シリンダ24により上昇させる
ことで、アースオーガ30を引き上げ、かつ、鋼矢板2
を杭チャック部22で掴んだチャック20を油圧シリン
ダ15,15で下降させて鋼矢板2を圧入する。この際
には、一度下降させたアースオーガ30を引き上げるこ
とにより、引き上げられたアースオーガ30の下方の地
盤内に空間が形成される。そして、上記空間に土砂を押
込みながら鋼矢板2が圧入されることになるので、杭の
圧入力を低減して硬質地盤でも杭を確実に圧入すること
ができる。また、杭圧入装置10は、自身の重量、掴ん
だ既設の杭の重量及び引抜抵抗力から反力を取るだけで
はなく、アースオーガ30を引き上げる際のケーシング
32の引抜抵抗力からも反力を取ることができるので、
杭圧入時の反力に対して余裕を持った状態で、杭を圧入
することができる。
【0015】次ぎに、鋼矢板2及びアースオーガ30を
放した状態で、チャック20を油圧シリンダ15,15
により上昇させ、再び、上述のようにアースオーガ30
を下降させて先掘りを行なった後に、アースオーガ30
を引き上げながら鋼矢板2を下方に圧入する。そして、
以上の動作を繰り返し行うことにより、順次鋼矢板2を
圧入していき、最終的に鋼矢板2を予め決められた深さ
まで圧入する。なお、以上のような杭の圧入時には、ケ
ーシング支持部40を立てた状態としてアースオーガ3
0から離し、ケーシング支持部40により杭の圧入が妨
げられないようにしておく。
【0016】次ぎに、鋼矢板2が圧入された後に、アー
スオーガ30を地盤から引き抜いて、次ぎの鋼矢板2の
圧入を行うことになる。そして、アースオーガ30を引
抜く際には、まず、ケーシング支持部40を水平にして
アースオーガ30のケーシング32を掴める状態とす
る。次いで、ケーシング32を掴んだケーシングチャッ
ク23を油圧シリンダ24により上昇させるとともに、
上記ケーシングチャック23を備えたチャック20を油
圧シリンダ15により上昇させる。そして、油圧シリン
ダ24と油圧シリンダ15とを同時に作動させること
で、ケーシング32(アースオーガ30)が、二種類の
油圧シリンダ24,15の昇降スパンを合わせた距離だ
け、二種類の油圧シリンダ24、15の上昇速度を合わ
せた上昇速度で上昇する。次いで、ケーシング支持部4
0によりケーシング32を掴むとともに、ケーシングチ
ャック23がケーシング32を放した状態とする。
【0017】次いで、ケーシングチャック23を油圧シ
リンダ24により下降させるとともに、上記ケーシング
チャック23を備えたチャック20を油圧シリンダ15
により下降させる。これにより、ケーシングチャック2
3が、二種類の油圧シリンダ24,15の昇降スパンを
合わせた距離だけ、二種類の油圧シリンダ24、15の
下降速度を合わせた下降速度で下降して、元の位置に復
帰することになる。次いで、ケーシングチャック23で
ケーシング32を掴むとともに、ケーシング支持部40
がケーシング32を放した状態とする。そして、再び、
ケーシングチャック23を上昇させるとともにチャック
20を上昇させて、アースオーガ30を引き上げる。そ
して、以上のような動作を繰り返し行うことにより、ク
レーンなしでアースオーガを地盤から引抜くことができ
る。また、上述のようにケーシングチャック23の昇降
は、二種類の油圧シリンダ24,15のそれぞれによる
昇降速度を合わせた昇降速度で行われるので、アースオ
ーガ30の引き抜きに必要な時間を短縮することができ
る。
【0018】次ぎに、本発明の実施の形態の第二例の杭
圧入装置を図面を参照して説明する。図6は第二例の杭
圧入装置10を示すものであり、図7はこの杭圧入装置
10のケーシング支持部50を示すものである。そし
て、第二例の杭圧入装置10は、そのケーシング支持部
50を除いて第一例の杭圧入装置10と同様のものであ
り、第一例の杭圧入装置10と同様の構成要素には、同
一の符号付してその説明を省略する。図6に示すよう
に、第二例のケーシング支持部50は、旋回部14の上
面に回転軸14bを介して左右に旋回可能に接続されて
いる。そして、ケーシング支持部50は、旋回部14の
前方に延出した状態から旋回部14の側方に延出した状
態に旋回可能とされるとともに、その側部に側方に開口
する凹部が形成され、平面視して側方に凹部を有するコ
字状とされている。そして、ケーシング支持部50の凹
部に臨む部分には、凹部内に配置されたケーシング32
を掴む支持チャック51が上下動自在に設けられてい
る。
【0019】また、支持チャック51は、ケーシング支
持部50の後部に設けられた当接部52と、該当接部に
向かって伸長可能な油圧シリンダ53とを備え、当接部
52と油圧シリンダ53との間にケーシング32を挟持
できるようになっている。また、支持チャック51は、
上下に伸縮する油圧シリンダ54が接続され、該油圧シ
リンダ54により昇降させられるようになっている。そ
して、ケーシング支持部50を旋回部14の側方に延出
するように回転させた際には、ケーシング支持部50が
アースオーガ30から離れるようになっているととも
に、ケーシング支持部50を旋回部14の前方に延出す
るように回転させた際には、アースオーガ30がケーシ
ング支持部50の凹部内に配置され、支持チャック51
によりアースオーガ30のケーシング32を掴める状態
となるようになっている。なお、ケーシング支持部50
は、油圧シリンダ等により駆動されて旋回されるように
なっていることが好ましい。
【0020】そして、上述のようなケーシング支持部5
0を有する第2例の杭圧入装置10によれば、ケーシン
グ支持部50を側方に旋回させた状態で、第一例の杭圧
入装置10と同様に杭を圧入することができる。また、
第2例の杭圧入装置10によれば、第一例の杭圧入装置
10とほぼ同様に地盤を掘削したアースオーガ30を地
盤から引き抜くことができるとともに、第一例において
は、ケーシング支持部40によりケーシング32を掴ん
で支持した状態で、ケーシング32を放した状態のケー
シングチャック23及びチャック20を下降させていた
のに対して、第二例においては、ケーシング32を放し
た状態のケーシングチャック23及びチャック20を下
降させている間、ケーシング支持部50のケーシング3
2を掴んで支持している支持チャック51を油圧シリン
ダ54により上昇させることができる。なお、ケーシン
グ32を掴んだケーシングチャック23及びチャック2
0を上昇させる際に、ケーシング32を放した状態の支
持チャック51を油圧シリンダ54により降下させて元
の位置に復帰させておく必要がある。
【0021】そして、上述のようにケーシング支持部5
0を動作させれば、第一例においては、ケーシングチャ
ック23及びチャック20を降下させる間、アースオー
ガ30の引き上げが中断した状態となり、アースオーガ
30の引き上げが断続的に行われていたのに対して、第
二例においては、ケーシングチャック23及びチャック
20を降下させ復帰させる間も、支持チャック51と油
圧シリンダ54によりケーシング32を引き上げること
ができ、略連続的にケーシング32を引き上げてケーシ
ング32を引き抜くことができる。従って、第二例の杭
圧入装置10は、第一例の杭圧入装置10と同様の効果
を奏するとともに、第一例の杭圧入装置10よりも短時
間でアースオーガ30を地盤から引き抜くことができ
る。
【0022】また、第2例の杭圧入装置10において
は、上述の動作の逆の動作をさせることによりアースオ
ーガ30を略連続的に降下させることができるので、ア
ースオーガ30により掘削だけを行う際に、油圧シリン
ダ15,24、54でアースオーガ30を降下させるも
のとしても、略連続的に降下させて掘削を行うことがで
きる。従って、杭を圧入する前に、一回、アースオーガ
30により、杭を圧入する部分のほぼ上から下まで掘削
を行って地盤を先揉みするものとした場合に、ほぼ連続
して迅速に掘削を行うことができる。なお、本発明の杭
圧入装置は、鋼矢板2用に限定されるものではなく、他
の鋼管矢板、H型矢板、Z型矢板、直線型矢板、コンク
リート矢板等や他の矢板以外の杭にも応用できる。
【0023】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の杭圧入装置によ
れば、ケーシング付きアースオーガをクレーン無しで地
盤から迅速に引き抜くことができる。本発明の請求項2
記載の杭圧入装置によれば、ほぼ連続してケーシングを
引き上げることができ、ケーシングの引抜時間をさらに
短縮することができる。本発明の請求項3記載の杭圧入
装置によれば、杭圧入時にケーシング支持部により杭の
圧入動作が妨げられることがなく、請求項1もしくは請
求項2記載の構成と同様な効果を奏する杭圧入装置にお
いて、杭の圧入を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第一例の杭圧入装置を示
す側面図である。
【図2】上記第一例の杭圧入装置のチャックを示す側断
面図である。
【図3】上記第一例の杭圧入装置のチャックを示す一部
を破断した平面図である。
【図4】上記第一例の杭圧入装置のチャックを示す一部
を破断した底面図である。
【図5】上記第一例の杭圧入装置のケーシング支持部を
示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の第二例の杭圧入装置を示
す側面図である。
【図7】上記第二例の杭圧入装置のケーシング支持部を
示す平面図である。
【図8】従来の杭圧入装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2 鋼矢板(杭) 10 杭圧入装置 15 油圧シリンダ(杭昇降手段) 20 チャック 22 杭チャック部 23 ケーシングチャック 24 油圧シリンダ(アースオーガ昇降手段) 30 ケーシング付きアースオーガ 32 ケーシング 40 ケーシング支持部 50 ケーシング支持部 51 支持チャック 54 油圧シリンダ(支持チャック昇降手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭を地盤に圧入するに際し、ケーシング
    付きアースオーガで杭を圧入する部分や圧入部近傍を掘
    削して杭を圧入する杭圧入装置であって、 上記杭を掴むチャックと、該チャックを昇降させること
    により杭の圧入を可能とする杭昇降手段とを備え、か
    つ、上記チャックに、上記アースオーガのケーシングを
    掴むケーシングチャックと、該ケーシングチャックを昇
    降させることにより、上記杭に沿って上記アースオーガ
    の昇降を行うアースオーガ昇降手段とが備えられ、さら
    に、上記チャックとは別の位置に、上記ケーシングチャ
    ックに掴まれるケーシングを掴んで支持するケーシング
    支持部が設けられていることを特徴とする杭圧入装置。
  2. 【請求項2】 上記ケーシング支持部は、上記ケーシン
    グを掴む支持チャックと、該支持チャックを昇降する支
    持チャック昇降手段とを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の杭圧入装置。
  3. 【請求項3】 上記ケーシング支持部は、上記杭を圧入
    する際に上記アースオーガから離れた位置に配置され、
    かつ、上記アースオーガを引き抜く際に該アースオーガ
    のケーシングを掴んで支持する位置に配置されるよう
    に、上記二つの位置の間を移動自在となっていることを
    特徴とする請求項1または2記載の杭圧入装置。
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