JP2014136861A - 杭圧入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】杭の圧入施工のために、杭圧入装置10に取り付けられた周辺機器である補助装置(ウォータージェットリール2、油圧ホースリール3)や構成機器であるチャック装置15を、コントローラー1によって判別して自動認識し、その判別結果に応じて、杭圧入装置10の動作条件、例えば、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を自動で切り替えて、好適に杭の圧入施工を行うことを可能にすることで、従来のように、杭圧入工法や鋼矢板サイズが変更される度に作業者が動作条件の設定入力を行う必要をなくして作業者の負担を軽減し、杭圧入装置10の操作性を向上させた。
【選択図】図1
Description
杭圧入機は、装置本体と、装置本体の下部に設けられ、既設の杭を掴むクランプ装置と、装置本体の前端部に設けられ、既設の杭に隣接した位置に圧入する杭を挟んで保持するチャック装置とを備えている。この杭圧入機は、クランプ装置で既設杭の上端側を掴み、その既設杭から反力を取った状態で杭を把持するチャック装置を降下させるようにして、杭を地中に圧入するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、地盤条件や施工環境に適したサイズの鋼矢板を選択して用いるために、鋼矢板を把持するチャック装置のチャック部などを交換して、杭圧入機を作動させることがある。
杭を地中に圧入する杭圧入装置であって、
当該杭圧入装置に着脱可能に取り付けられた構成機器および/もしくは周辺機器を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に応じて、当該杭圧入装置の動作条件を切り替える動作制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
特に、クランプ装置11は、掴んで支持した既設杭Pから反力を取って、杭圧入装置10が新たに杭Pを圧入することができるように、杭圧入装置10を既設杭Pの上端部に固定し設置するようになっている。
このリーダーマスト14には、杭圧入装置10の周辺機器であって、杭圧入装置10による杭Pの圧入施工を補助する補助装置を着脱可能に取り付けるための補助装置取付部14aが設けられている。つまり、杭圧入装置10は、リーダーマスト14上に各種補助装置を交換可能に備えることができる。
このチャック装置15は、杭圧入装置10に交換可能に備えられており、施工に用いる杭Pのサイズや形状に応じて、その杭Pを適正に把持することができるチャック装置15に付け替えることで、杭Pを良好に保持することが可能になる。
なお、杭圧入装置10が杭列上を自走する動作は周知であるので、ここでは詳述しない。
コントローラー1は、リーダーマスト14に取り付けられた補助装置(周辺機器)に接続するための第一ケーブル1aと、杭圧入装置10の構成機器であるチャック装置15に接続するための第二ケーブル1bとを備えている。
また、コントローラー1は、その判別処理による判別結果に応じて、杭圧入装置10の動作条件を切り替える動作制御手段として機能し、杭圧入装置10の各部の動作条件を切り替える動作制御処理を実行する。
そして、杭圧入装置10に周辺機器や構成機器を取り付けた際、コントローラー1の第一ケーブル1aや第二ケーブル1bを周辺機器や構成機器に接続することで、杭圧入装置10のコントローラー1はケーブルに接続されている周辺機器や構成機器を特定し判別することが可能になっている。
そして、コントローラー1がケーブルに接続されている周辺機器や構成機器を判別すると、表1に示す、構成機器(チャック装置)と周辺機器(補助装置)の組み合わせに対応させて、杭圧入装置10は各種動作モードに応じた動作条件で杭圧入施工を行うことができる。
また、コントローラー1は第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12のタイプを判別し、例えば、「400P用チャック」であるか、「500・600P用チャック」であるか、を判別する。
そして、コントローラー1は、杭圧入装置10に補助装置を取り付けない「単独圧入」工法が選択されているとの判別結果に応じて、補助装置への信号出力ができない制限をかけるとともに、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「単独モード」に切り替える。
さらに、コントローラー1は、第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12が「500・600P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「500・600P−単独モード」に対応する出力条件に切り替え、チャック装置12が「400P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「400P−単独モード」に対応する出力条件に切り替える。
また、コントローラー1は第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12のタイプを判別し、例えば、「400P用チャック」であるか、「500・600P用チャック」であるか、を判別する。
そして、コントローラー1は、杭圧入装置10にウォータージェットリール2を取り付けた「ウォータージェット併用圧入」工法が選択されているとの判別結果に応じて、ウォータージェットリール2によるウォータージェット噴出用ホースの巻き取りや送り出しの操作を可能にする設定を行うとともに、他の補助装置への信号出力ができない制限をかけ、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「ウォータージェット(WJ)併用モード」に切り替える。なお、「ウォータージェット併用圧入」工法は周知であるので、ここでは詳述しない。
さらに、コントローラー1は、第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12が「500・600P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「500・600P−WJ併用モード」に対応する出力条件に切り替え、チャック装置12が「400P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「400P−WJ併用モード」に対応する出力条件に切り替える。
また、コントローラー1は第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12のタイプを判別し、例えば、「400P用チャック」であるか、「500・600P用チャック」であるか、を判別する。
そして、コントローラー1は、杭圧入装置10にオーガ装置駆動用の油圧ホースリール3を取り付けた「パイルオーガ併用圧入」工法が選択されているとの判別結果に応じて、油圧ホースリール3の駆動や、オーガ装置(パイルオーガ)の上下動・回転駆動などに関する操作を可能にする設定を行うとともに、他の補助装置への信号出力ができない制限をかけ、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「パイルオーガ(PA)併用モード」に切り替える。なお、図示はしないが杭圧入装置10に油圧ホースリール3を取り付けた後、チャック装置15にオーガ装置(図示省略)を組み付けている。この「パイルオーガ併用圧入」工法は周知であるので、ここでは詳述しない。
さらに、コントローラー1は、第二ケーブル1bに接続されているチャック装置12が「500・600P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「500・600P−PA併用モード」に対応する出力条件に切り替え、チャック装置12が「400P用チャック」であるとの判別結果に応じて、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「400P−PA併用モード」に対応する出力条件に切り替える。
起動した杭圧入装置10のコントローラー1は、リーダーマスト14に取り付けられている補助装置(周辺機器)の識別を行う(ステップS102)。
例えば、コントローラー1が、リーダーマスト14に補助装置が取り付けられているか否か判断し、補助装置が取り付けられている場合、その補助装置がウォータージェットリール2であるか、オーガ装置駆動用の油圧ホースリール3であるかを判断する。
ステップS104における判断によって、コントローラー1が、「400P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS105)、「400P−単独モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS106)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
一方、ステップS104における判断によって、コントローラー1が、「500・600P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS107)、「500・600P−単独モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS108)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
ステップS110における判断によって、コントローラー1が、「400P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS111)、「400P−ウォータージェット併用モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS112)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
一方、ステップS110における判断によって、コントローラー1が、「500・600P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS113)、「500・600P−ウォータージェット併用モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS114)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
ステップS116における判断によって、コントローラー1が、「400P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS117)、「400P−パイルオーガ併用モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS118)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
一方、ステップS116における判断によって、コントローラー1が、「500・600P用チャック」であると認識し判別すると(ステップS119)、「500・600P−パイルオーガ併用モード」に切り替え、そのモードに応じた工法による杭の圧入施工を実施する(ステップS120)。その後、所定の停止操作によって杭圧入装置10を停止させて、施工作業を終了する。
また、杭圧入装置10に補助装置であるウォータージェットリール2が取り付けられて、「ウォータージェット併用圧入」工法が選択されている場合、自動的にウォータージェットリール2に関連する操作を可能にする設定を行うとともに、他の補助装置への信号出力ができない制限をかけ、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「ウォータージェット併用圧入」工法に適した「ウォータージェット併用モード」に自動で切り替えて、杭圧入装置10は「ウォータージェット併用圧入」工法による杭圧入施工を良好に行うことが可能になる。
また、杭圧入装置10に補助装置である油圧ホースリール3が取り付けられて、「パイルオーガ併用圧入」工法が選択されている場合、自動的に油圧ホースリール3(オーガ装置)に関連する操作を可能にする設定を行うとともに、他の補助装置への信号出力ができない制限をかけ、チャック装置15による杭の打ち抜き動作条件を「パイルオーガ併用圧入」工法に適した「パイルオーガ併用モード」に自動で切り替えて、杭圧入装置10は「ウォータージェット併用圧入」工法による杭圧入施工を良好に行うことが可能になる。
つまり、この杭圧入装置10は、従来のように、杭圧入工法や鋼矢板サイズが変更される度に作業者が動作条件の設定入力を行う必要がない。
従って、本発明に係る杭圧入装置10であれば、作業者の負担を軽減して操作性を向上させることができる。
2 ウォータージェットリール(周辺機器)
3 油圧ホースリール(周辺機器)
10 杭圧入装置
14 リーダーマスト
14a 補助装置取付部
15 チャック装置(構成機器)
P 杭
Claims (1)
- 杭を地中に圧入する杭圧入装置であって、
当該杭圧入装置に着脱可能に取り付けられた構成機器および/もしくは周辺機器を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に応じて、当該杭圧入装置の動作条件を切り替える動作制御手段と、
を備えたことを特徴とする杭圧入装置。
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