JP2000002070A - 杭圧入装置 - Google Patents

杭圧入装置

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JP2000002070A
JP2000002070A JP16565598A JP16565598A JP2000002070A JP 2000002070 A JP2000002070 A JP 2000002070A JP 16565598 A JP16565598 A JP 16565598A JP 16565598 A JP16565598 A JP 16565598A JP 2000002070 A JP2000002070 A JP 2000002070A
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chuck
press
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steel sheet
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Morio Kitamura
北村  精男
Yoshio Tsuzuki
良夫 都築
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Giken Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーシング付きアースオーガで先掘りしなが
ら杭を圧入する杭圧入装置において、杭の圧入の迅速化
を図る。 【解決手段】 杭圧入装置は、前後に二つ配置された杭
チャック部20aにより二本の杭(鋼矢板2)を並んだ
状態に掴むチャック20を有する。また、このチャック
20を昇降する油圧シリンダ15を有する。チャック2
0には、前後にそれぞれ杭に対応してアースオーガ17
のケーシング16を掴む二つのケーシングチャックが備
えられている。また、ケーシングチャックは、それぞれ
チャック20内で油圧シリンダにより昇降自在となって
いる。従って、一度に二本の杭をそれぞれアースオーガ
17で先掘りしながら圧入できるようになっており、杭
の圧入作業を迅速化することができる。また、アースオ
ーガを引抜ながらアースオーガの引抜抵抗力から反力を
取って二本の杭をそれぞれ圧入することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質地盤において
も矢板等の杭を圧入可能とするために、アースオーガに
よる掘削を併用して杭を圧入する杭圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、既設の杭から反力を取って新た
に杭を地盤に圧入する図5に示すような杭圧入装置1が
知られている。この杭圧入装置1は、既に打ち込まれた
杭(U型の鋼矢板2…)をクランプ3…で掴んで、既設
の鋼矢板2…から反力を取った状態で、チャック4に掴
まれた鋼矢板2を、チャック4を降下させることにより
地盤に圧入するものである。また、図5に示される杭圧
入装置1においては、油圧だけで鋼矢板2を圧入するこ
とが困難な硬質地盤に対しても、鋼矢板2を圧入できる
ように、ケーシング付きアースオーガ5で先掘りしなが
ら、鋼矢板2を圧入できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記杭圧入
装置においては、硬質地盤に鋼矢板を圧入するために、
ケーシング付きアースオーガで先掘りを行っているとと
もに、上述のような杭圧入装置では、例えば、油圧シリ
ンダで鋼矢板の圧入や、アースオーガの掘削時の降下を
行っている。そして、油圧シリンダは、その一回の動作
による昇降距離があまり長くないので、アースオーガの
掘削時の降下や、鋼矢板の圧入に際しては、油圧シリン
ダを何度も作動させる必要があるとともに、例えば、油
圧シリンダを伸ばした際に、アースオーガの掘削時の降
下や、鋼矢板の圧入が行われるものとすれば、油圧シリ
ンダを縮める間は、待ちの時間となり、油圧シリンダを
繰り返し作動させる度に待ちの時間が生じることにな
る。従って、アースオーガで先掘りしながら鋼矢板を圧
入するのには、時間がかかることになる。
【0004】また、U型の鋼矢板を地盤に連続して圧入
することにより矢板壁を構築する場合には、一般的にU
型の鋼矢板の突出する側を一本ずつ交互に左右に向ける
ことで、矢板壁が平面視して波状となるようにしてお
り、上記杭圧入装置では、チャックを左右に回転させる
ことにより、鋼矢板の向きを一本ずつ左右に変えられる
ようになっている。また、この際には、アースオーガを
クレーン等で引き上げて、アースオーガがチャックと共
に回転しないようにしている。従って、一本の鋼矢板を
圧入してから次ぎの鋼矢板を圧入するまで、アースオー
ガの吊上げやチャックの回転を行う必要があり、圧入作
業に時間がかかっていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、アースオーガによる掘削を併用して杭を圧入する
際に、作業の簡略化及び作業時間の短縮を図れる杭圧入
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
杭圧入装置は、杭を地盤に圧入するに際し、ケーシング
付きアースオーガで杭を圧入する部分を掘削して杭を圧
入するものであり、上記杭を連続して複数並べた状態に
掴むチャックと、該チャックを昇降させることにより複
数の上記杭を連続して並べた状態に圧入する杭昇降手段
とが備えられ、かつ、上記アースオーガのケーシングを
掴むケーシングチャックと、該ケーシングチャックを昇
降させることにより、上記杭に沿って上記アースオーガ
の昇降を行うアースオーガ昇降手段とが上記チャックに
掴まれた各杭毎にそれぞれ設けられていることを特徴と
する。上記構成によれば、複数本の杭を同時に圧入する
ことができるので、アースオーガで先掘りしながら杭を
圧入するものとしても、作業時間を短縮することができ
る。
【0007】本発明の請求項2記載の杭圧入装置は、上
記杭がU型の鋼矢板とされ、上記チャックが複数の上記
鋼矢板を並べた状態に掴む際に、並んだ上記鋼矢板の凸
部が交互に左右を向くようにしていることを特徴とす
る。上記構成によれば、鋼矢板をその凸部が交互に左右
を向くように連続して圧入する際に、チャックにおいて
既に、複数本の鋼矢板がその凸部が交互に左右を向くよ
うに掴まれ、この状態で鋼矢板が圧入されるので、鋼矢
板を圧入するたびに、チャックを回転させて次ぎに圧入
する鋼矢板の向きを変える必要がなく、作業時間の短縮
を図ることができる。なお、鋼矢板の凸部が交互に左右
を向くように連続して鋼矢板を圧入する際には、鋼矢板
を偶数本ずつ圧入することが好ましい。
【0008】本発明の請求項3記載の杭圧入装置は、上
記チャックに掴まれた各杭毎にそれぞれ設けられたケー
シングチャックにケーシングを掴まれることにより、複
数並んだ状態で配置されるアースオーガの回転方向が交
互に逆向きとなっていることを特徴とする。上記構成に
よれば、複数並んで配置されたアースオーガにおいて、
交互に回転方向を逆にすることにより、アースオーガの
回転により生じる反力が相殺されるので、上記反力が杭
の圧入に影響するのを防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の一
例の杭圧入装置を図面を参照して説明する。図1〜図3
は、この一例の杭圧入装置10を示すものであり(図2
及び図3ではアースオーガを省略)、図4は、圧入され
るU型の鋼矢板2を示すものである。図1〜図3に示す
ように、杭圧入装置10は、従来の杭圧入装置と同様
に、既設のU型の鋼矢板2…を掴むクランプ11…を下
部に備えたサドル12と、該サドル12に対して前後に
スライド移動するスライドベース13と、スライドベー
ス13上で旋回する旋回部14と、旋回部14の前方に
おいて油圧シリンダ15、15により昇降可能で、か
つ、鋼矢板2、2を掴むチャック20と、先掘り用のケ
ーシング付きアースオーガ17、17と、該アースオー
ガ17、17の油圧モータ18に油圧を供給するホース
(図示略)が巻き取られるリール19とを備えたもので
ある。
【0010】図1に示すように、上記アースオーガ17
には、円筒状のケーシング16が備えられるとともに、
ケーシング16内に、先端にビットを有するとともに外
周に沿って上下に螺旋状に設けられたスクリューを有す
るスクリューロッド17aが、上記油圧モータ18によ
り回転可能に設けられている。また、ケーシング16の
上端部には、掘削土砂を排土するための排土部16aが
設けられ、該排土部16aに排土用の管16b(上端部
だけを図示)が接続されるようになっている。なお、こ
の一例で用いられる二本のケーシング付きアースオーガ
17においては、それぞれの油圧モータ18,18の回
転方向が逆になっている。
【0011】上記チャック20は、図1〜図3に示すよ
うに、旋回部14の前面に上下動自在に嵌合した状態と
されるとともに、油圧シリンダ15,15に取り付けら
れて、上下に駆動されて昇降するようになっている。そ
して、チャック20は、図1に示すように前部21と後
部22とにおいて、それぞれ、鋼矢板2、2と、ケーシ
ング付きアースオーガ17、17とを支持できるように
なっている。そして、チャック20の前部21と後部2
2とには、それぞれの下部に、鋼矢板2を掴む杭チャッ
ク部20a(図3に外部を図示)が設けられている。該
杭チャック部20aは、鋼矢板2を挟持するための油圧
シリンダ(図示略)を備えたものであり、チャック20
内の図示しない固定部材に鋼矢板2を油圧シリンダが押
し付けることで、鋼矢板2を掴めるようになっている。
従って、二つの杭チャック部20aを有するチャック2
0が二本の鋼矢板2、2を掴むことになり、チャック2
0を昇降する油圧シリンダ15,15が杭昇降手段とな
る。また、チャック20においては、図2に示すように
前後に二本連続して並んだ状態に掴まれるU型の鋼矢板
2、2の凸部の向きが前後で互いに逆になるようになっ
ている。すなわち、上記チャック20が複数の上記鋼矢
板2,2を並べた状態に掴む際に、並んだ上記鋼矢板
2,2の凸部が交互に左右を向くようにしている。
【0012】また、チャック20の前部21及び後部2
2には、それぞれ、図2に示すように、上記ケーシング
16を掴むケーシングチャック23が設けられるととも
に、ケーシングチャック23を、チャック20内で昇降
させる油圧シリンダ24が設けられている。そして、ケ
ーシングチャック23には、ケーシング16を挿通させ
る挿通孔を備えた保持部23aと、該保持部23aの内
面に向かってケーシング16の外周面からケーシング1
6を押圧する油圧シリンダ23bとが備えられている。
そして、該保持部23aに挿通されたケーシング16を
ケーシング16の外側に配置された油圧シリンダ23b
で、油圧シリンダ23bに略対向する保持部23aの内
面に押し付けることで、ケーシング付きアースオーガ1
7をU型の鋼矢板2の略凹部内に挟持できるようになっ
ている。
【0013】また、ケーシングチャック23は、チャッ
ク20の内部に上下動自在に嵌合しており、この状態
で、油圧シリンダ24により昇降できるようになってい
る。また、チャック20内部には、ケーシングチャック
23のストロークを検知するストロークセンサ(図示
略)が設けられている。また、上記保持部23aの内面
及び油圧シリンダ23bのケーシング16への当接面に
は、上記ケーシング16の外面に上下に形成された突条
に対応する溝が形成されており、ケーシング16の突条
がこれら溝に係合することで、掘削時のケーシング16
の回転を阻止できるようになっている。また、図3に示
すように、チャック20の最下部には、上記ケーシング
チャック23とは別に、ケーシング16を掴む補助ケー
シングチャック26が設けられ、該補助ケーシングチャ
ック26は、ケーシング16を挟持するための油圧シリ
ンダ(図示略)有するものである。
【0014】次ぎに、以上のような杭圧入装置により鋼
矢板2を地盤に圧入して矢板壁を形成する方法を説明す
る。まず、図1に示すように、杭圧入装置10は、既設
の鋼矢板2…をクランプ11…により掴んだ状態で、新
たに二本の鋼矢板2を一度に圧入することになる。この
際には、二本のアースオーガ17をチャック20内の前
後のケーシングチャック23、23で掴んだ状態でケー
シングチャック23、23をアースオーガ昇降手段であ
る前後の油圧シリンダ24、24により下降させること
で、圧入される二本の鋼矢板2、2の下方を先掘りす
る。次ぎに、ケーシング16,16を掴んだケーシング
チャック23を上昇させることによりアースオーガ1
7、17を引き上げるとともに、鋼矢板2、2を杭チャ
ック部20aで掴んだチャック20を杭昇降手段となる
油圧シリンダ15,15で下降させて鋼矢板2、2を圧
入する。
【0015】これにより、アースオーガ17、17を引
き上げることで形成された空間に土砂を押込みながら鋼
矢板2、2が圧入されるので、硬質地盤でも杭を確実に
圧入することができるとともに、杭圧入装置10は、自
身の重量、掴んだ既設の杭の重量及び引抜抵抗力から反
力を取るだけではなく、二本のアースオーガ17、17
を引き上げる際のケーシング16、16の引抜抵抗力か
らも反力を取ることができるので、杭圧入時の反力に対
して余裕を持った状態で、杭を圧入することができる。
すなわち、安定した状態で杭を圧入することができる。
また、この際のケーシング16,16の引抜抵抗力は、
ケーシング16,16が複数あることによりケーシング
16を一本だけ引き抜いた場合に比較して大きなものと
なる。
【0016】従って、既設の杭よりも新たに圧入される
杭に近い位置で大きな反力を取ることができるので、よ
り安定した状態で杭を圧入できる。また、引き抜かれる
ケーシングから十分に反力を取ることができるのなら
ば、既設の杭から取る反力が少なくとも安定して杭を圧
入できるので、例えば、図1に示すように、四つのクラ
ンプ11…で四本の鋼矢板2…を掴むことにより既設の
杭から反力を取っていたものを、例えば、三つもしくは
二つのクランプ11…で三本もしくは二本の既設の鋼矢
板2…を掴んで二本もしくは三本の既設の杭から反力を
取るように変更することも可能となる。この際には、ク
ランプ11…の数を減らすことにより、杭圧入装置の小
型化及び軽量化を図ることができる。また、二本のアー
スオーガ17,17による先掘りに際しては、二本のア
ースオーガ17,17の回転方向が互いに逆になってい
るので、回転により生じる反力が互いに相殺されること
になり、アースオーガ17,17の回転により圧入され
る鋼矢板2,2が、例えば、既設の鋼矢板2…から離れ
るように変位するのを防止することができる。
【0017】次ぎに、鋼矢板2、2及びアースオーガ1
7、17を放した状態で、チャック20を油圧シリンダ
15,15により上昇させ、再び、上述のようにアース
オーガ17、17を下降させて先掘りを行なった後に、
アースオーガ17、17を引き上げながら鋼矢板2、2
を下方に圧入する。そして、以上の動作を繰り返し行う
ことにより、順次鋼矢板2、2を圧入していき、最終的
に鋼矢板2、2を予め決められた深さまで圧入する。こ
れにより二本ずつ鋼矢板2、2が圧入されるので、圧入
作業の迅速化を図ることができる。また、図4に示すよ
うに、二本のU型の鋼矢板2,2がその凸部を互いに異
なるように左右に向けているので、二本ずつ鋼矢板2,
2を圧入していくと、交互に凸部の向きを左右に変えた
状態となり、平面視して波状になるように矢板壁が形成
されることになる。従って、一本ずつ鋼矢板2を圧入し
た場合のように、鋼矢板2を一本圧入した後に、次ぎの
鋼矢板2を圧入する際に、鋼矢板2の向きを左右逆にす
るために、チャック20を180度回転させる必要がな
く、また、チャック20と一体にアースオーガ17が回
転してしまうのを防止するためにチャック20からアー
スオーガ17を引き上げる必要もないので、さらに圧入
作業の迅速化を図ることができる。
【0018】次ぎに、アースオーガ17を地盤から引抜
くことになるが、この際には、上記補助ケーシングチャ
ック26があるので、アースオーガ17を掴んだ状態の
ケーシングチャック23を油圧シリンダ24で上昇さ
せ、次いで、アースオーガ17のケーシング16を補助
ケーシングチャック26で掴み、この状態で、ケーシン
グチャック23からアースオーガ17を放して、ケーシ
ングチャック23を下降させ、再び、ケーシングチャッ
ク23でアースオーガ17を掴み、次いで、補助ケーシ
ングチャック26がアースオーガ17を放した状態で再
びアースオーガ17を掴んだケーシングチャック23を
上昇させる。このような動作を繰り返すことにより、ア
ースオーガを地盤から完全に引抜いた状態とすることが
できる。従って、地盤に支持されていない状態のアース
オーガ17をケーシングチャック23から放しても、ア
ースオーガ17が落ちてしまうことがないので、クレー
ンを使用せずにアースオーガ17を地盤から引抜くこと
ができる。
【0019】次ぎに、杭圧入装置10のサドル12に対
してスライドベース13を前方にスライド移動させるこ
とにより、チャック20を次ぎの二本の杭圧入位置に前
進させ、チャック20に二本の鋼矢板2をセットして、
再び、上述のように二本の鋼矢板2、2を圧入する。そ
して、このような鋼矢板2、2の圧入を繰り返し行うこ
とにより、矢板壁を構築することができる。なお、杭圧
入装置10は、鋼矢板2上を自走可能となっており、順
次杭圧入装置10を前進させて鋼矢板2を連続して圧入
することができる。また、言うまでもなく、杭圧入装置
10においては、チャック20に一本だけ鋼矢板2をセ
ットして圧入することも可能である。
【0020】そして、この際には、チャック20の後部
22に鋼矢板2をセットするとともに、チャック20の
前部21及び後部22の両方にアースオーガ17をセッ
トするようにすれば、杭圧入装置10のチャック20に
より後部22で鋼矢板2を圧入するとともに、前部21
側でアースオーガ17により地盤の掘削、すなわち、地
盤の揉み込みができる。このようにすれば、チャック2
0の前部21のアースオーガ17で地盤を先揉みした後
に、後部22のアースオーガ17で先掘りしながら杭を
圧入することができるので、より硬い地盤に対しても杭
を圧入することが可能となる。なお、上述の波状の矢板
壁を構築する場合には、チャック20もしくはその一部
が左右に回転できるようになっていることが好ましい。
また、本発明の杭圧入装置は、鋼矢板2用に限定される
ものではなく、他の鋼管矢板、H型矢板、Z型矢板、直
線型矢板、コンクリート矢板等や他の矢板以外の杭にも
応用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の杭圧入装置によ
れば、複数本の杭を同時に圧入することができるので、
杭の圧入の作業時間を短縮することができる。また、ケ
ーシングチャックに掴まれたアースオーガにより先掘り
を行い、アースオーガを引く抜きながら杭を圧入するこ
とにより、アースオーガの引抜抵抗力から反力を取って
杭を圧入できるとともに、複数本のアースオーガの引抜
抵抗力から反力を取れるので、安定して杭を圧入でき
る。また、杭圧入装置が既存の複数本の杭から反力取っ
て新たに杭を圧入するものである場合に、上述のように
複数本のアースオーガの引抜抵抗力から大きく反力を取
れるので、反力を取る杭の数を減らすことができ、これ
により杭圧入装置の小型化及び軽量化を図ることができ
る。
【0022】本発明の請求項2記載の杭圧入装置によれ
ば、鋼矢板の左右を交互に変更するようにして連続して
地盤に複数の鋼矢板を圧入する際に、チャックを回転し
なくとも、順次、チャックにより複数本の杭を圧入して
いくだけで、鋼矢板の凸部が交互に左右を向くように鋼
矢板を圧入できる。従って、チャックを回転する作業及
びそれに付随する作業が必要なくなるので、杭の圧入作
業の省力化及び作業時間の短縮を図ることができる。
【0023】本発明の請求項3記載の杭圧入装置によれ
ば、複数並んで配置されたアースオーガにおいて、交互
に回転方向を逆にすることにより、アースオーガの回転
により生じる反力が相殺されるので、反力が杭の圧入に
影響するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の杭圧入装置を示す
側面図である。
【図2】上記例の杭圧入装置を示す平面図である。
【図3】上記例の杭圧入装置を示す正面図である。
【図4】上記例の杭圧入装置に圧入された鋼矢板を示す
平面図である。
【図5】従来の杭圧入装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2 鋼矢板(杭) 10 杭圧入装置 15 油圧シリンダ(杭昇降手段) 16 ケーシング 17 ケーシング付きアースオーガ 20 チャック 20a 杭チャック部 23 ケーシングチャック 24 油圧シリンダ(アースオーガ昇降手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭を地盤に圧入するに際し、ケーシング
    付きアースオーガで杭を圧入する部分や圧入部近傍を掘
    削して杭を圧入する杭圧入装置であって、 上記杭を連続して複数並べた状態に掴むチャックと、該
    チャックを昇降させることにより複数の上記杭を連続し
    て並べた状態に圧入する杭昇降手段とが備えられ、か
    つ、上記アースオーガのケーシングを掴むケーシングチ
    ャックと、該ケーシングチャックを昇降させることによ
    り、上記杭に沿って上記アースオーガの昇降を行うアー
    スオーガ昇降手段とが上記チャックに掴まれた各杭毎に
    それぞれ設けられていることを特徴とする杭圧入装置。
  2. 【請求項2】 上記杭がU型の鋼矢板とされ、上記チャ
    ックが複数の上記鋼矢板を並べた状態に掴む際に、並ん
    だ上記鋼矢板の凸部が交互に左右を向くようにしている
    ことを特徴とする請求項1記載の杭圧入装置。
  3. 【請求項3】 上記チャックに掴まれた各杭毎にそれぞ
    れ設けられたケーシングチャックにケーシングを掴まれ
    ることにより、複数並んだ状態で配置されるアースオー
    ガの回転方向が交互に逆向きとなっていることを特徴と
    する請求項1または2記載の杭圧入装置。
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