JP4859555B2 - 掘削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、大径(例えば、1000〜3000mmφ)の掘削用ケーシングを地中に回転させつつ押し込んで掘削する掘削装置に関する。
特許文献1に記載されている掘削装置は、外周面側に長手方向に沿って適宜間隔毎に被把持部が形成された掘削用ケーシングと、掘削用ケーシングの被把持部に向かって進退移動する分割ツメが設けられたチャック装置と、分割ツメを前進させた把持状態のチャック装置を回転させ、また、チャック装置を前記間隔に対応するストロークで上下移動させる回転押込み装置とを備えたものである。この掘削装置は、掘削用ケーシングの被把持部を把持するチャック装置を回転押込み装置で回転させつつ所定ストローク押し込む掘削動作と、その後に回転と押し込みを停止して非把持状態にしたチャック装置を掘削用ケーシングの外側で所定ストローク持ち上げて次の掘削動作へ移るための非掘削動作とを交互に繰り返すことで、掘削用ケーシングを所定ストロークづつ間欠的に地中に押し込んで掘削する。
実公平8−9271号公報
しかし、前記掘削装置では、掘削が進むのに伴い、掘削用ケーシングを回転させつつ押込むときの土圧による抵抗が次第に増大するため、地中深くまで掘削用ケーシングを回転押込むのに出力の大きな大型の回転押込み装置が必要となる。その結果、前記掘削装置は回転押込み装置の大型化により製造コストが増大すると共に、回転押込み装置の大きな出力を得るためにランニングコストを増大させる問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために、回転押込み装置を従来に比べて小型化できる掘削装置の提供を目的とする。
回転押込み装置を従来に比べて小型化するために請求項1記載の本発明が採用した手段は、外周面側に長手方向に沿って適宜間隔毎に被把持部が形成された掘削用ケーシングと、掘削用ケーシングの被把持部に向かって進退移動する分割ツメが設けられたチャック装置と、分割ツメを前進させた把持状態のチャック装置を回転させ、また、チャック装置を前記間隔に対応するストロークで上下移動させる回転押込み装置とを備えた掘削装置において、前記掘削用ケーシングは、その外周面から突出して点在する複数の土砂攪拌用突起が、分割ツメを後退させた非把持状態で上下移動する前記チャック装置と衝突しないように設けられ、前記掘削用ケーシングは、内筒と外筒との間に配設したリブで両筒を連結してなり、前記被把持部が外筒の一部を刳り貫いた凹部で形成されると共に、前記土砂攪拌用突起が該凹部から突設され、前記チャック装置の分割ツメは、前記土砂攪拌用突起との衝突を回避する回避部が形成されると共に、対応する凹部へ嵌入する凸部が設けられていることを特徴とする掘削装置である。
請求項1記載の本発明に係る掘削装置は、掘削回転中の掘削用ケーシングの土砂攪拌用突起が掘削用ケーシングの外周面に接する土砂を攪拌して流動性のある軟らかい状態にすることで、地中の掘削孔の内周面に対して掘削用ケーシングの外周面が滑りやすくなり、掘削用ケーシングを回転させつつ押込むのに必要な回転力及び押込み力を従来に比べて軽減できる。その結果、本発明に係る掘削装置は、回転押込みに必要な出力が従来に比べて小さな小型の回転押込み装置を採用することが可能となり、回転押込み装置の製造コスト及びランニングコストを軽減させることができる。
また、請求項記載の本発明に係る掘削装置は、分割ツメの凸部が掘削用ケーシングの被把持部に設けた凹部に嵌入するため、分割ツメと被把持部との間で回転方向及び押込み方向にスリップが生じようとしても、分割ツメの凸部が被把持部の凹部に係止するのでスリップはなく大きな回転力と押込み力を掘削用ケーシングに伝達して確実な掘削ができる。
本発明に係る掘削装置(以下、「本発明掘削装置」と言う。)を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図7は、本発明掘削装置の第1の実施の形態を示すものである。図1は本発明掘削装置の全体を示す斜視図であって、要部を破断して示したものである。図2は本発明掘削装置の要部を破断して拡大した拡大斜視図である。図3は本発明掘削装置におけるチャック装置の把持状態を拡大して示す正面断面図である。図4は本発明掘削装置におけるチャック装置の非把持状態を拡大して示す正面断面図である。図5は図3に示すA−A線で切断した断面図である。図6は本発明掘削装置の分割ツメの斜視図である。図7は掘削中の本発明掘削装置の全体を示した正面断面図である。
本発明掘削装置10は、図1に示す如く、掘削用ケーシング20と、掘削用ケーシング20を把持するチャック装置60と、チャック装置60を回転させつつ押込みするための回転押込み装置35とを備えている。この本発明掘削装置10は、掘削用ケーシング20の被把持部31を把持するチャック装置60を回転押込み装置35で回転させつつ所定ストローク押し込む掘削動作と、その後に回転と押し込みを停止して非把持状態にしたチャック装置60を掘削用ケーシング20の外側で所定ストローク持ち上げて次の掘削動作へ移るための非掘削動作とを交互に繰り返すことで、掘削用ケーシング20を所定ストロークづつ間欠的に地中に押し込んで掘削する。
前記掘削用ケーシング20には、先端(下端)の開口周縁に掘削刃26(図7参照)が設けられた穿孔用ケーシング21と、延長用ケーシング(図示省略)との2種類がある。地中1を深く掘削する場合は、前記穿孔用ケーシング21の上方に前記延長用ケーシングの適宜個数を継ぎ足すことで、掘削用ケーシング20全体の上下寸法を延長する。(以下、「掘削用ケーシング20」は、穿孔用21及び延長用の2種類から成るものをいう。)
前記掘削用ケーシング20には、図1に示す如く、外周面20aから外側へ突出して点在する複数の土砂攪拌用突起28(突起29及び突起30)が設けられている。これら土砂攪拌用突起28は、掘削回転中に外周面20aに接する土砂を攪拌するものであって、後述するように、分割ツメ70を後退させた非把持状態で上下移動するチャック装置60と衝突させない位置に設けてある。
前記掘削用ケーシング20には、図1に示す如く、外周面20a側にチャック装置60を把持させるための被把持部31が形成されている。この被把持部31は、外周面20aの周方向に沿って間隔W毎に離れた各垂線Z上に、長手方向に沿って間隔P毎に配置されている。この間隔Wは、チャック装置60に設けられた分割ツメ70、70…の周方向の配置間隔に対応する寸法である。又、間隔P、P…各々の寸法は、回転押込み装置35の昇降装置40の上下ストロークに対応する寸法と同一にし、本例では、等間隔としてある。
前記掘削用ケーシング20に形成されている被把持部31は、凹部25と、外周面20aに形成され凹部25の開口25bの周縁となる被把持領域20bと、凹部25の底面25aから開口25bを飛び出て外周面20aの外側に突出した突起30とで構成されている。なお、これら凹部25及び突起30は、前記垂線Z上に配置されている。
前記掘削用ケーシング20には、前記の各垂線Z上に被把持部31と上下の被把持部31、31に挟まれる領域20cとが交互に形成されると共に、隣接する垂線Z、Zの間で被把持部31及び領域20cを除く外周面20aの箇所に上下長手方向に沿って非通過領域20dが形成され、非掘削動作時に非通過領域20dの外側を分割ツメ70が上昇通過しないようになっている。この非通過領域20dには、チャック装置60の内側に衝突しない寸法だけ突出させた突起29が配設されている。
なお、本例では、チャック装置60を最初に把持させる被把持部31(本例では、図7に示す最下端の被把持部31)及び、これと同じ高さの非通過領域20dには、把持の邪魔となる土砂攪拌用突起28(突起30及び29)を設けるのを省略しており、これにより、吊下げ状態の掘削用ケーシング20とチャック装置60の被把持部31とを相対的に回転させて行う位置合わせ作業を円滑にできるようにしてある。
前記掘削用ケーシング20は、図3に示す如く、本例では、内筒22の外周面と外筒23の内周面との間に複数個のリブ24、24…を溶接する等して配設されている。前記凹部25は、外筒23の一部を刳り貫いて穿設され、内筒22と外筒23との間の開口部分に横断面が四角の連結集壁部34(図5も参照)を配置して内筒22及び外筒23に溶接して形成されている。前記突起30は、凹部25の底面25aとなる内筒22の外周面に棒材等を溶接して形成されている。掘削用ケーシング20の製造工程において、凹部25を形成する作業と、土砂攪拌用突起30を凹部25から突設させる作業とを並行して行うことができるため、製造コストの低減を図ることができる。
前記掘削用ケーシング20を把持するチャック装置60は、図1に示す如く、掘削用ケーシング20が配置される配置スペースSの周りに間隔Wに対応するように周方向へ等間隔に分散配置された分割ツメ70、70…と、分割ツメ70、70…を掘削用ケーシング20の被把持部31へ向かって進退移動させるためのツメ駆動部59とを備える。
前記分割ツメ70は、図6に示す如く、上方の連結部71と、外側の摺動部72と、内側の把持領域73、凸部74、74及び回避部75とを備える。該凸部74、74は、把持領域73から配置スペースS側へ向かって突出している。該回避部75は、上面70bから下面70cまで延び、把持領域73から適宜深さ寸法ぶん凹ませた溝状に形成されており、これにより、把持状態から非把持状態まで進退移動する際に前記突起30を通過させて衝突を回避するようにしてある。本例の分割ツメ70は、前記被把持部31の凹部25の中央に突起30を設けているため、中央に回避部75を形成すると共に回避部75の両脇に凸部74、74を形成した形態であるが、これ以外に、図示は省略したが、被把持部31の突起30を凹部25の一方寄りに設ける場合には、周方向の一方に回避部75を形成し、他方に凸部74を形成する形態もある。
前記ツメ駆動部59は、分割ツメ70、70…を、被把持部31を把持しない外側の待機位置O(図4参照)と、被把持部31を把持する内側の把持位置I(図3参照)との間で進退移動させるものである。前記ツメ駆動部59は、図2に示す如く、各分割ツメ70を上方から吊って支持する支持装置61と、各分割ツメ70の下側を上下摺動自在に保持する保持装置62とからなる。
前記支持装置61は、分割ツメ70の連結部71をリンク機構67を介して揺動自在に支持するロアリング66と、このロアリング66をベアリング65を介して回転自在に支持するアッパリング64と、アッパリング64を下方から支持して上下動させるチャック用シリンダ63とで構成されている。
前記保持装置62は、前記回転装置50の内側にベアリング68を介して回転自在に連結されたコーンリング69で構成されている。このコーンリング69には、その内側に分割ツメ70、70…を上下摺動自在に保持するツメ保持部69b、69b…が形成されており、ツメ保持部69b、69b…には、それぞれ、分割ツメ70の摺動部72が摺動できて、上方へ行く程に内径が連続的に拡径するように傾斜した傾斜面からなる摺動部69aが形成されている。
本発明掘削装置10は、図3に示す如く各分割ツメ70を把持位置Iに前進させるには、先ず、チャック用シリンダ63を縮めて、分割ツメ70を支持装置61全体と一緒に降下させる。すると、分割ツメ70は、摺動部69aの傾斜方向に沿って摺動する。被把持部31の被把持領域20bに把持領域73が当接する把持位置Iまで各分割ツメ70を前進させたらチャック用シリンダ63を縮めるのを停止する。
この把持位置Iでは、図5に示す如く、凸部74、74が前記凹部25に嵌入して周方向の遊間a1、a2が形成され、突起30が回避部75に嵌入して周方向の遊間b1、b2が形成された状態となる。本例では、遊間b1又は遊間b2の方が、遊間a1と遊間a2との合計よりも大きくなっている(b1>a1+a2とb1>a1+a2とが成り立つ)ので、ケーシング20を回転させた際には、凸部74の外側側面74aと凹部25の集壁34とが面接触してケーシング20が周方向に滑るのを係止し、回避部75の内側側面75aは突起30に衝突しないようになっている。又、ケーシング20を押込んだ際には、凸部74、74の下端面74b、74bと凹部25の集壁34とが面接触してケーシング20が分割ツメ70に対して上方に滑るのを係止する。したがって、本発明掘削装置10は、掘削回転中に大きな回転力と押込み力を掘削用ケーシング20に伝達して確実な掘削ができる。
一方、図4に示す如く分割ツメ70を待機位置Oに後退させるには、先ず、チャック用シリンダ63を伸ばして、分割ツメ70を支持装置61全体と一緒に上昇させる。すると、分割ツメ70は、摺動部69aの傾斜方向に沿って摺動して後退する。待機位置Oまで分割ツメ70を後退させたらチャック用シリンダ63を伸ばすのを停止する。この待機位置Oでは、凸部74、74の先端は凹部25の開口25bから抜け出て外側にある状態となる。
チャック装置60を回転押込みする前述の回転押込み装置35は、把持状態のチャック装置60を回転させる回転装置50と、回転装置50と一緒にチャック装置60を前記間隔P、P…に対応するストロークで上下移動させる昇降装置40とを備える。
前記回転装置50は、図1及び図2に示す如く、前記昇降装置40に支持された環状のスラストフレーム51と、前記スラストフレーム51に内蔵され、前記コーンリング69の外側に設けた大径ギア69cに噛合するピニオンギア52、52…と、ピニオンギア52、52…を回転させる回転モータ53、53…とで構成されている。
前記回転装置50でチャック装置60を回転させるには、前記回転モータ53を起動して、回転力をピニオンギア52を介してコーンリング69の大径ギア69cに伝達する。すると、コーンリング69と一緒にベアリング65及び68で回転自在に支持された部分(分割ツメ70、リンク機構67、及び、ロアリング66)が回転する。
前記昇降装置40は、図1に示す如く、前記スラストフレーム51に連結され、伸縮するスラストシリンダ43、43…と、スラストシリンダ43、43…が上面に設けられた基盤42と、地上に配置され基盤42を支持する水平ジャッキ41、41…とで構成されている。昇降装置40は、スラストシリンダ43を伸縮させることで、回転装置50と一緒にチャック装置60をストロークぶんだけ上下移動できる。
本発明掘削装置10による地中1の掘削を、図7に示す既設杭2を撤去する場合を例に挙げて説明する。
(1)第1工程(ケーシングの配置工程):先ず、既設杭2の上方の土砂を取り除いて杭頭部2aを露出させる。続いて、本発明掘削装置10をその配置スペースSが杭2の真上に位置するように地面に設置し、チャック装置60を非把持状態とする。次に、掘削用ケーシング20をクレーン等(図示省略)で吊下げた状態で降下させ、前記配置スペースSへ上方から挿入していき、ケーシング20の下端側で杭頭部2aを外嵌する。
(2)第2工程(分割ツメの位置合わせ工程):クレーン等でケーシング20を上下移動させたり、チャック装置60を回転装置50で回転させたりする等して、被把持部31の外側の待機位置Oに分割ツメ70を位置合わせをする。本発明掘削装置10は、掘削の初期にチャック装置60を把持させる被把持部31(本例では図7に示す最下端の被把持部31)、及び、これと同じ高さの非通過領域20dに突起28を設けていないので、上述の位置合わせの際に、回転装置50で分割ツメ70を全周回転しても、分割ツメ70が突起28に衝突することが無く安全で容易に位置合わせ作業ができる。
(3)第3工程(最初のチャック装置の把持状態への移行工程):続いて、前述の如く、チャック用シリンダ63を縮めて、分割ツメ70を把持位置Iへ前進させた後、チャック用シリンダ63を停止する。
(4)第4工程(ケーシングの回転工程):チャック装置60を把持状態にしたまま、前述の如く回転モータ53を起動して掘削用ケーシング20を回転させる。
(5)第5工程(ケーシングの回転押込み工程):掘削用ケーシング20を回転させた状態で、前述の如く昇降装置40で回転装置50と一緒にチャック装置60を間隔Pに対応するストロークぶん降下させる。これにより、ケーシング20は、その掘削刃26で地中1を回転しながら掘削し、地中1に前記ストローク分だけ押し込まれた状態となる。掘削回転中には、土砂攪拌用突起28が、外周面20aに接する土砂を攪拌して流動性のある軟らかい状態にし、地中1の掘削孔1aの内周面に対して掘削用ケーシング20の外周面20aを滑りやすくする。又、凸部74、74が凹部25に嵌入してあるから、掘削回転中に、分割ツメ70がケーシング20に対して周方向及び下方にスリップするのを係止し、掘削用ケーシング20を確実に回転押込みすることができる。
(6)第6工程(チャック装置の非把持状態への移行工程):第5工程の回転押し込み工程が終了したら回転モータ53を停止して掘削用ケーシング20の回転を止める。続いて、前述の如く、チャック用シリンダ63を伸ばして、図4に示す如く、分割ツメ70を待機位置Oへ後退させ、待機位置Oに到達したら、チャック用シリンダ63を停止する。
(7)第7工程(チャック装置の上昇工程):チャック装置60を非把持状態にしたまま、前述の如く昇降装置40でチャック装置60を間隔Pに対応するストロークぶん上昇させる。この際、チャック装置60の分割ツメ70は垂線Zの外側を上昇していく。
(8)第8工程(前記第7工程後のチャック装置の把持状態への移行工程):続いて、前述の如くチャック用シリンダ63を縮め、図3に示す如く、分割ツメ70を把持位置Iまで前進させた後、チャック用シリンダ63を停止する。本発明掘削装置10は、分割ツメ70に回避部75が形成されているので、この第8工程で、分割ツメ70が突起30に衝突しないようにできる。
(9)第9工程(繰り返し工程・ケーシング継ぎ足し工程):第8工程が終了したら、再び上述の第4工程、第5工程、第6工程、第7工程及び第8工程をこの順番で適宜回数繰り返すことで掘削用ケーシング20を所望深度へ到達させる。なお、繰り返して行く間に、第7工程で掘削用ケーシング20の上下寸法が不足した場合には、延長用ケーシング(図示省略)をケーシング20に接続して延長すればケーシング20の地中1への押し込みを続行できる。
(10)第10工程(所望深度到達後の工程):ケーシング20の先端が所望深度に到達したら、ケーシング20の内側の杭2を持上げが可能な長さ寸法に切断しつつクレーン等で引き抜き、更に、地中1からケーシング20も引き抜いて杭2の撤去を完了する。必要に応じて、杭2の引き抜いた掘削孔1aに土砂等を埋め戻す作業を追加する場合もある。
本発明掘削装置10は、前述の如く、掘削回転中(第5工程)に、土砂攪拌用突起28が外周面20aに接する土砂を攪拌して流動性のある軟らかい状態にすることで、地中1の掘削孔1aの内周面に対して掘削用ケーシング20の外周面20aが滑りやすくなり、掘削用ケーシング20を回転させつつ押込むのに必要な回転力及び押込み力を従来に比べて軽減できる。その結果、本発明掘削装置10は、回転押込みに必要な出力が従来に比べて小さな小型の回転押込み装置35を採用することが可能となり、回転押込み装置35の製造コスト及びランニングコストを軽減させることができる。
なお、本例では、本発明掘削装置10による既設杭2の撤去の態様を例示したが、本発明掘削装置10により杭を新設する態様もある。この杭の新設は、先ず、杭の新設予定箇所の上方に本発明掘削装置10を設置し、続いて、上述の第2工程〜第9工程に倣って、地中1にケーシング20を所望深度まで押し込んだ後、ケーシング20の内側の土砂を取り除いて形成した掘削孔にコンクリートを打設する等して地中杭を形成して完了する。
(第2の実施の形態)
図8は本発明掘削装置の第2の実施の形態を示すものであって、図(A)は本発明掘削装置の要部を示す正面断面図であり、チャック装置を把持状態としたものである。図(B)は主要部を破断して示した分解斜視図である。本実施の形態に係る本発明掘削装置80が第1の実施の形態の本発明掘削装置10と大きく相違する点は、チャック装置60に分割ツメ81を水平に進退するように設けたことにある。
分割ツメ81は、その下方が支持リング89の保持部89aに内側又は外側へ水平に進退できるように支持されており、その背面側には上方へ行く程に連続的に拡径するように傾斜した傾斜面からなる摺動部82が形成されている。又、分割ツメ81の内側には、突起30を回避して衝突しないようにした丸孔等の回避部90が凹設されている。前記摺動部82はその両端に周方向へ突出した突出部83、83を備える。
ロアリング66の下方には分割ツメ81を上方から押し付ける押付部85が設けられている。押付部85は、その表側(内側)に前記摺動部82と摺動する摺動部86が形成されており、この摺動部86はその両端に前記突出部83、83に対応するレール87、87を備える。
本発明掘削装置80は、分割ツメ81を把持状態にするには、チャック用シリンダ63を縮めて押付部85を降下させ、摺動部86で摺動部82を押し付けて摺動させる。これにより、分割ツメ81は内側へ向かって水平に前進する。ケーシング20に分割ツメ81が当接してチャック装置60が把持状態となったら、チャック用シリンダ63を停止する。この際、各分割ツメ81の凸部74、74は被把持部31の凹部25に水平に嵌入し、回避部90に突起28が水平に進入する。
一方、分割ツメ81を非把持状態にするには、チャック用シリンダ63を伸ばして押付部85を上昇させ、レール87、87と突出部83、83とを摺動させる。これにより、分割ツメ81は外側へ向かって水平に後退する。回避部90の開口が突起30の先端よりも外側に抜け出たら、チャック用シリンダを停止する。
上記相違点以外の構成は第1の実施の形態における本発明掘削装置10と実質的に同一であり、図8に図示された符号のうち第1の実施形態における本発明掘削装置10と同一の符号は同一の部材などを示している。
本発明掘削装置の第1の実施の形態を示すものであって、本発明掘削装置の全体を示す斜視図であり、要部を破断して示したものである。 同実施形態において、本発明掘削装置の要部を破断して拡大した拡大斜視図である。 同実施形態において、本発明掘削装置におけるチャック装置の把持状態を拡大して示す正面断面図である。 同実施形態において、本発明掘削装置におけるチャック装置の非把持状態を拡大して示す正面断面図である。 同実施形態において、図3に示すA−A線で切断した断面図である。 同実施形態において、本発明掘削装置の分割ツメを示す斜視図である。 同実施形態において、掘削中の本発明掘削装置の全体を示した正面断面図である。 本発明掘削装置の第2の実施の形態を示すものであって、図(A)は本発明掘削装置の要部を示す正面断面図であり、チャック装置を把持状態としたものであって、図(B)は主要部を破断して示した分解斜視図である。
符号の説明
10…本発明掘削装置 20…掘削用ケーシング
20a…外周面 31…被把持部
回転押込み装置…35 チャック装置…60
70…分割ツメ 28…土砂攪拌用突起 P…間隔

Claims (1)

  1. 外周面側に長手方向に沿って適宜間隔毎に被把持部が形成された掘削用ケーシングと、掘削用ケーシングの被把持部に向かって進退移動する分割ツメが設けられたチャック装置と、分割ツメを前進させた把持状態のチャック装置を回転させ、また、チャック装置を前記間隔に対応するストロークで上下移動させる回転押込み装置とを備えた掘削装置において、前記掘削用ケーシングは、その外周面から突出して点在する複数の土砂攪拌用突起が、分割ツメを後退させた非把持状態で上下移動する前記チャック装置と衝突しないように設けられ、前記掘削用ケーシングは、内筒と外筒との間に配設したリブで両筒を連結してなり、前記被把持部が外筒の一部を刳り貫いた凹部で形成されると共に、前記土砂攪拌用突起が該凹部から突設され、前記チャック装置の分割ツメは、前記土砂攪拌用突起との衝突を回避する回避部が形成されると共に、対応する凹部へ嵌入する凸部が設けられていることを特徴とする掘削装置。
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