JPH08303172A - ボーリングマシンの中掘り掘削装置 - Google Patents
ボーリングマシンの中掘り掘削装置Info
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- JPH08303172A JPH08303172A JP12937795A JP12937795A JPH08303172A JP H08303172 A JPH08303172 A JP H08303172A JP 12937795 A JP12937795 A JP 12937795A JP 12937795 A JP12937795 A JP 12937795A JP H08303172 A JPH08303172 A JP H08303172A
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- Japan
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- boring machine
- ground
- planetary gear
- gripper
- casing tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動や騒音が少なく、かつ、硬い地盤でも掘
削することができる、したがって、公害防止性や掘削性
に優れたボーリングマシンの中掘り掘削装置を図る。 【構成】 ボーリングマシン０１のワイヤ０１０に吊ら
れケーシングチユーブ０１の内面に同軸的に嵌着脱可能
のグリッパ装置１と、グリッパ装置１の下端に同軸的配
置されグリッパ装置１と一体になって回転可能の内歯リ
ングギヤ１４を有する遊星歯車増速装置１０と、遊星歯
車増速装置１０の下端に同軸的に配置され遊星歯車増速
装置１０のキヤリヤ１５に同軸的に連結され下端で地盤
に支持固定することができる複数のビットが突設された
円筒状のサポート２３と遊星歯車増速装置１０のサンギ
ヤ１１の中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌挿され
た昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機２０とを具
えたこと。
削することができる、したがって、公害防止性や掘削性
に優れたボーリングマシンの中掘り掘削装置を図る。 【構成】 ボーリングマシン０１のワイヤ０１０に吊ら
れケーシングチユーブ０１の内面に同軸的に嵌着脱可能
のグリッパ装置１と、グリッパ装置１の下端に同軸的配
置されグリッパ装置１と一体になって回転可能の内歯リ
ングギヤ１４を有する遊星歯車増速装置１０と、遊星歯
車増速装置１０の下端に同軸的に配置され遊星歯車増速
装置１０のキヤリヤ１５に同軸的に連結され下端で地盤
に支持固定することができる複数のビットが突設された
円筒状のサポート２３と遊星歯車増速装置１０のサンギ
ヤ１１の中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌挿され
た昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機２０とを具
えたこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はボーリングマシンの中掘
り掘削装置に関する。
り掘削装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】オールケーシング式竪穴掘削機（以下ボ
ーリングマシンという）０１としては、従来、例えば、
図２(A) 側面図に示すように、無限軌道式走行装置０２
の上に鉛直軸を介して枢着された本体０３と、これの頂
面前部に下端が水平軸を介して枢着され上端に水平軸を
介して滑車０５を枢着し、下部と本体０３の前端との間
に両端がそれぞれ横ピンで枢着されたシリンダ０４の伸
縮により起倒するブーム０６と、基端部が本体の頂面央
部に配設されたウインチ０７に巻回され中間部がブーム
０６の上端の滑車０５に掛け回わされ先端に水平軸を介
して枢着された複数のグラブ０８を有するグラブバケッ
ト０９が懸吊されたワイヤ０１０と、本体０３の前端面
に突設され鉛直状ケーシングチユーブ０１１を地盤ＧＬ
に押込むことができる押込み装置０１２等とから形成さ
れるものが知られている。
ーリングマシンという）０１としては、従来、例えば、
図２(A) 側面図に示すように、無限軌道式走行装置０２
の上に鉛直軸を介して枢着された本体０３と、これの頂
面前部に下端が水平軸を介して枢着され上端に水平軸を
介して滑車０５を枢着し、下部と本体０３の前端との間
に両端がそれぞれ横ピンで枢着されたシリンダ０４の伸
縮により起倒するブーム０６と、基端部が本体の頂面央
部に配設されたウインチ０７に巻回され中間部がブーム
０６の上端の滑車０５に掛け回わされ先端に水平軸を介
して枢着された複数のグラブ０８を有するグラブバケッ
ト０９が懸吊されたワイヤ０１０と、本体０３の前端面
に突設され鉛直状ケーシングチユーブ０１１を地盤ＧＬ
に押込むことができる押込み装置０１２等とから形成さ
れるものが知られている。
【０００３】このような装置において、ケーシングチユ
ーブ０１１は図２(B) 側面断面図に示すように、下端円
周上に適宜間隔で複数の固定ビット０１３が突設された
フアーストチユーブ０１４と、この上端にある雄ジヨイ
ント０１５に雌ジヨイント０１６で連結された上部ケー
シング０１７等から形成されている。
ーブ０１１は図２(B) 側面断面図に示すように、下端円
周上に適宜間隔で複数の固定ビット０１３が突設された
フアーストチユーブ０１４と、この上端にある雄ジヨイ
ント０１５に雌ジヨイント０１６で連結された上部ケー
シング０１７等から形成されている。
【０００４】そして、図２(C) 縦断面図に示すように、
ボーリングマシン０１（図２(A) ）でケーシングチユー
ブ０１１を回転させて押込み力を加えながら地盤ＧＬに
押込み、かつケーシングチユーブ０１１内の土砂０１８
をグラブバケット０９で掘削、排土する。上記掘削によ
り、ケーシングチユーブ０１１内が規定の深さに達する
と、ケーシングチユーブ０１１内に鉄筋篭を入れ、生コ
ンを注入しながら、今度は引抜力を加えてケーシングチ
ユーブ０１１を徐々に引抜いて基礎杭を構築する。
ボーリングマシン０１（図２(A) ）でケーシングチユー
ブ０１１を回転させて押込み力を加えながら地盤ＧＬに
押込み、かつケーシングチユーブ０１１内の土砂０１８
をグラブバケット０９で掘削、排土する。上記掘削によ
り、ケーシングチユーブ０１１内が規定の深さに達する
と、ケーシングチユーブ０１１内に鉄筋篭を入れ、生コ
ンを注入しながら、今度は引抜力を加えてケーシングチ
ユーブ０１１を徐々に引抜いて基礎杭を構築する。
【０００５】しかしながら、このような装置では、グラ
ブバケット０９をケーシングチユーブ０１１の中に自由
落下させて掘削するので、下記のような欠点がある。 (1) 周囲への振動や騒音が大きく、したがって、市街地
での工事には適用しにくい。 (2) 地盤ＧＬが硬い場合には、掘削が困難であり、した
がって、掘削性に問題がある。
ブバケット０９をケーシングチユーブ０１１の中に自由
落下させて掘削するので、下記のような欠点がある。 (1) 周囲への振動や騒音が大きく、したがって、市街地
での工事には適用しにくい。 (2) 地盤ＧＬが硬い場合には、掘削が困難であり、した
がって、掘削性に問題がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、振動や騒音が少なく、
かつ、硬い地盤でも掘削することができる、したがっ
て、公害防止性や掘削性に優れたボーリングマシンの中
掘り掘削装置を提供することを目的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、振動や騒音が少なく、
かつ、硬い地盤でも掘削することができる、したがっ
て、公害防止性や掘削性に優れたボーリングマシンの中
掘り掘削装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項１の発明はケーシングチユーブを回転
することができるボーリングマシンにおいて、上記ボー
リングマシンのワイヤに吊られ上記ケーシングチユーブ
の内面に同軸的に嵌着脱可能のグリッパ装置と、上記グ
リッパ装置の下端に同軸的に配置され上記グリッパ装置
と一体になって回転可能の内歯リングギヤを有する遊星
歯車増速装置と、上記遊星歯車増速装置の下端に同軸的
に配置され上記遊星歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に
連結され下端で地盤に支持固定することができる複数の
ビットが突設された円筒状のサポートと上記遊星歯車増
速装置のサンギヤの中心孔に中心軸がスプラインを介し
て嵌挿された昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機
とを具えたことを特徴とする。
るために、請求項１の発明はケーシングチユーブを回転
することができるボーリングマシンにおいて、上記ボー
リングマシンのワイヤに吊られ上記ケーシングチユーブ
の内面に同軸的に嵌着脱可能のグリッパ装置と、上記グ
リッパ装置の下端に同軸的に配置され上記グリッパ装置
と一体になって回転可能の内歯リングギヤを有する遊星
歯車増速装置と、上記遊星歯車増速装置の下端に同軸的
に配置され上記遊星歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に
連結され下端で地盤に支持固定することができる複数の
ビットが突設された円筒状のサポートと上記遊星歯車増
速装置のサンギヤの中心孔に中心軸がスプラインを介し
て嵌挿された昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機
とを具えたことを特徴とする。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１において、そ
の掘削具を下端に突設された複数のビットを有するとと
もに、上方に向かって半径が拡大するテーパ付きらせん
面の外周に複数のサイドビットが突設されてなるテーパ
スクリユー型掘削具とすることを特徴とする。
の掘削具を下端に突設された複数のビットを有するとと
もに、上方に向かって半径が拡大するテーパ付きらせん
面の外周に複数のサイドビットが突設されてなるテーパ
スクリユー型掘削具とすることを特徴とする。
【０００９】
【作用】このような構成によれば、ボーリングマシンの
ワイヤに吊られケーシングチユーブの内面に同軸的に嵌
着脱可能のグリッパ装置と、上記グリッパ装置の下端に
同軸的に配置され上記グリッパ装置と一体になって回転
可能の内歯リングギヤを有する遊星歯車増速装置と、上
記遊星歯車増速装置の下端に同軸的に配置され上記遊星
歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に連結され下端で地盤
に支持固定することができる複数のビットが突設された
円筒状のサポートと上記遊星歯車増速装置のサンギヤの
中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌挿された昇降可
能の掘削具とを有する中掘り掘削機とを設けているの
で、下記の作用が行われる。 (1) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、振動や騒音が少なくなる。 (2) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、硬い地盤の掘削が可能となる。本発明の作用
をサマライズすると、掘削時には、グリッパ装置で遊星
歯車増速装置の内歯リングギヤを回転すると、上記遊星
歯車装置のキヤリヤの回転により、これに直結された円
筒状サポートが回転しようとするが、掘削作業中は円筒
状サポートは下端が地盤に喰い込んでいるので、回転で
きない。その結果、遊星ギヤのその場回転によりサンギ
ヤつまり、掘削具が回転して地盤を掘削することにな
る。
ワイヤに吊られケーシングチユーブの内面に同軸的に嵌
着脱可能のグリッパ装置と、上記グリッパ装置の下端に
同軸的に配置され上記グリッパ装置と一体になって回転
可能の内歯リングギヤを有する遊星歯車増速装置と、上
記遊星歯車増速装置の下端に同軸的に配置され上記遊星
歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に連結され下端で地盤
に支持固定することができる複数のビットが突設された
円筒状のサポートと上記遊星歯車増速装置のサンギヤの
中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌挿された昇降可
能の掘削具とを有する中掘り掘削機とを設けているの
で、下記の作用が行われる。 (1) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、振動や騒音が少なくなる。 (2) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、硬い地盤の掘削が可能となる。本発明の作用
をサマライズすると、掘削時には、グリッパ装置で遊星
歯車増速装置の内歯リングギヤを回転すると、上記遊星
歯車装置のキヤリヤの回転により、これに直結された円
筒状サポートが回転しようとするが、掘削作業中は円筒
状サポートは下端が地盤に喰い込んでいるので、回転で
きない。その結果、遊星ギヤのその場回転によりサンギ
ヤつまり、掘削具が回転して地盤を掘削することにな
る。
【００１０】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図２と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示
し、まず、図１(A) 側面断面図及び同図(B) 水平断面図
において、１はワイヤ０１０を介してブーム０６（図２
(A) ）に吊られたグリッパ装置で、これは頂面中心線部
に吊上げ用アイプレート２が突設された厚肉短円筒状の
ウエイト部３と、上端ピストン部がウエイト部３の中空
部に上下移動可能に緩く嵌合され中間部が鉛直円筒部４
に構成され下端にフランジが水平に突設された上部ケー
シング５と、これを挟んで左右１対的に配置されそれぞ
れ上下方向へ延び水平断面がケーシングチユーブ０１の
内面に外接可能の円弧状グリッパ６，６と、ウエイト部
３の下面と各グリッパ６の上部とをそれぞれ連結する左
右１対の上部リンク７，７と、上部ケーシング５の央部
と各グリッパ６の央部とをそれぞれ連結する左右１対の
央部リンク８，８と、上部ケーシング５の下部と各グリ
ッパ６の下部とをそれぞれ連結する左右１対の下部リン
ク９，９とから形成されている。なお、上部ケーシング
５と央部リンク８と下部リンク９とグリッパ６とは協働
して平行四辺形リンク機構を構成している。
と、図２と同一の符号はそれぞれ同図と同一の部材を示
し、まず、図１(A) 側面断面図及び同図(B) 水平断面図
において、１はワイヤ０１０を介してブーム０６（図２
(A) ）に吊られたグリッパ装置で、これは頂面中心線部
に吊上げ用アイプレート２が突設された厚肉短円筒状の
ウエイト部３と、上端ピストン部がウエイト部３の中空
部に上下移動可能に緩く嵌合され中間部が鉛直円筒部４
に構成され下端にフランジが水平に突設された上部ケー
シング５と、これを挟んで左右１対的に配置されそれぞ
れ上下方向へ延び水平断面がケーシングチユーブ０１の
内面に外接可能の円弧状グリッパ６，６と、ウエイト部
３の下面と各グリッパ６の上部とをそれぞれ連結する左
右１対の上部リンク７，７と、上部ケーシング５の央部
と各グリッパ６の央部とをそれぞれ連結する左右１対の
央部リンク８，８と、上部ケーシング５の下部と各グリ
ッパ６の下部とをそれぞれ連結する左右１対の下部リン
ク９，９とから形成されている。なお、上部ケーシング
５と央部リンク８と下部リンク９とグリッパ６とは協働
して平行四辺形リンク機構を構成している。
【００１１】次に、図１(A) 及び同図(C) 水平断面図に
おいて、１０は遊星歯車増速装置で、これはサンギヤ１
１の外周に配置されそれぞれ竪軸１２を有する複数のプ
ラネタリギヤ１３と、リングギヤ１４と一体になった上
部ケーシング５と、プラネタリギヤ１３を支持するキヤ
リヤ１５と、上部ケーシング５のフランジの上面に突設
されグリッパ装置１から遊星歯車増速装置１０に回転力
を伝達する左右１対のブラケット１６と、下部ケーシン
グ１７と、サンギヤ１１及びキヤリヤ１５を支持する上
部ベアリング１８及び下部ベアリング１９とから形成さ
れている。
おいて、１０は遊星歯車増速装置で、これはサンギヤ１
１の外周に配置されそれぞれ竪軸１２を有する複数のプ
ラネタリギヤ１３と、リングギヤ１４と一体になった上
部ケーシング５と、プラネタリギヤ１３を支持するキヤ
リヤ１５と、上部ケーシング５のフランジの上面に突設
されグリッパ装置１から遊星歯車増速装置１０に回転力
を伝達する左右１対のブラケット１６と、下部ケーシン
グ１７と、サンギヤ１１及びキヤリヤ１５を支持する上
部ベアリング１８及び下部ベアリング１９とから形成さ
れている。
【００１２】そして、２０は中掘り掘削機で、これは上
部ケーシング５に取付けられボーリングマシン（図２
(A) ）の図示省略の油圧源から圧油が供給されるシリン
ダ２１と、キヤリヤ１５に取付けられ下端に適宜間隔で
複数のビット２２が突設された円筒状のサポート２３
と、サンギヤ１１とスプライン２４で嵌合され回転可能
であるとともにシリンダ２１で上下方向に昇降可能であ
るシヤフト２５と、これの下半部に周設され下端に複数
の先行ビット２６が突設されるとともに、周縁に適宜間
隔で複数のサイドビット２７が突設された上方に向かっ
て断面が拡開するテーパ付きスクリユー２８とから形成
されている。さらに、２９は中掘り掘削装置で、これは
グリッパ装置１と遊星歯車増速装置１０と中掘り掘削機
２０とが協働して形成している。
部ケーシング５に取付けられボーリングマシン（図２
(A) ）の図示省略の油圧源から圧油が供給されるシリン
ダ２１と、キヤリヤ１５に取付けられ下端に適宜間隔で
複数のビット２２が突設された円筒状のサポート２３
と、サンギヤ１１とスプライン２４で嵌合され回転可能
であるとともにシリンダ２１で上下方向に昇降可能であ
るシヤフト２５と、これの下半部に周設され下端に複数
の先行ビット２６が突設されるとともに、周縁に適宜間
隔で複数のサイドビット２７が突設された上方に向かっ
て断面が拡開するテーパ付きスクリユー２８とから形成
されている。さらに、２９は中掘り掘削装置で、これは
グリッパ装置１と遊星歯車増速装置１０と中掘り掘削機
２０とが協働して形成している。
【００１３】このような装置において、図１の中心線よ
り右側はグリッパ装置１のケーシングチユーブ０１に対
する固定を解除した状態を、左側はグリッパ装置１でケ
ーシングチユーブ０１を固定した状態をそれぞれ示し、
以下の要領で各作業をそれぞれ実施する。 (1) 中掘り掘削機２０の取付け ワイヤ０１０で吊上げ用アイプレート２を吊上げると、
ウエイト部３が上がり、上部ケーシング５にウエイト部
３が当たって、中掘り掘削機２０等が吊上げられる。こ
の際、上部リンク７によりグリッパ６が引上げられ、同
図(A) の中心線より右側に示すように、グリッパ６は内
側に引寄せられる。その状態でケーシングチユーブ０１
の中に中掘り掘削機２０等を挿入して降ろし、これの下
端が地盤に接地するとワイヤ０１０が弛み、ウエイト部
３が下がると上部リンク７によりグリッパ６が外に押出
されケーシングチユーブ０１の内壁に押付けられ、中掘
り掘削機２０等はケーシングチユーブ０１に固定され
る。
り右側はグリッパ装置１のケーシングチユーブ０１に対
する固定を解除した状態を、左側はグリッパ装置１でケ
ーシングチユーブ０１を固定した状態をそれぞれ示し、
以下の要領で各作業をそれぞれ実施する。 (1) 中掘り掘削機２０の取付け ワイヤ０１０で吊上げ用アイプレート２を吊上げると、
ウエイト部３が上がり、上部ケーシング５にウエイト部
３が当たって、中掘り掘削機２０等が吊上げられる。こ
の際、上部リンク７によりグリッパ６が引上げられ、同
図(A) の中心線より右側に示すように、グリッパ６は内
側に引寄せられる。その状態でケーシングチユーブ０１
の中に中掘り掘削機２０等を挿入して降ろし、これの下
端が地盤に接地するとワイヤ０１０が弛み、ウエイト部
３が下がると上部リンク７によりグリッパ６が外に押出
されケーシングチユーブ０１の内壁に押付けられ、中掘
り掘削機２０等はケーシングチユーブ０１に固定され
る。
【００１４】(2) 掘削 グリッパ装置１で中掘り掘削機２０等をケーシングチユ
ーブ０１に固定した状態で、ボーリングマシン０１（図
２(A) ）でケーシングチユーブ０１を下方に押して、ケ
ーシングチユーブ０１の下端は地盤より接しないように
して、サポート２３のみを地盤に押し付けて固定する。
次に、ケーシングチユーブ０１を回転させながらシリン
ダ２１でシヤフト２５を押してスクリュー２８を地盤に
押込んでゆく。その際、サポート２３は地盤に押付けら
れているので、キヤリヤ１５は固定され、一方、リング
ギヤ１４はケーシングチユーブ０１を把持しているグリ
ッパ装置１から上部ケーシング５に設けられたブラケッ
ト１６を介してトルクが伝えられて回転する。したがっ
て、リングギヤ１４の回転力は、プラネタリギヤ１３を
介してサンギヤ１１に伝えられ、図１(C) に示すよう
に、サンギヤ１１はリングギヤ１４の回転と反対方向に
リングギヤ１４とサンギヤ１１の歯数比で増速される。
以上の作用により、スクリュー２８はケーシングチユー
ブ０１の回転に伴って反対方向に増速され駆動され、か
つシリンダ２１の推進力により地盤に押込まれるので、
地盤を掘削することができる。また、シリンダ２１にて
スクリュー２８に押付け力を与えてサンギヤ１１の回転
を固定して、ケーシングチユーブ０１の推力を調整して
回転させると、キヤリヤ１５が回転するので、サポート
２３でスクリュー２８の外周を掘削することもできる。
なお、スクリュー掘削具として先細テーパ付スクリュー
を採用することにより、先行ビット２６とサイドビット
２７とが協働して効果的に掘削を行うので、掘削速度を
高めることができる。
ーブ０１に固定した状態で、ボーリングマシン０１（図
２(A) ）でケーシングチユーブ０１を下方に押して、ケ
ーシングチユーブ０１の下端は地盤より接しないように
して、サポート２３のみを地盤に押し付けて固定する。
次に、ケーシングチユーブ０１を回転させながらシリン
ダ２１でシヤフト２５を押してスクリュー２８を地盤に
押込んでゆく。その際、サポート２３は地盤に押付けら
れているので、キヤリヤ１５は固定され、一方、リング
ギヤ１４はケーシングチユーブ０１を把持しているグリ
ッパ装置１から上部ケーシング５に設けられたブラケッ
ト１６を介してトルクが伝えられて回転する。したがっ
て、リングギヤ１４の回転力は、プラネタリギヤ１３を
介してサンギヤ１１に伝えられ、図１(C) に示すよう
に、サンギヤ１１はリングギヤ１４の回転と反対方向に
リングギヤ１４とサンギヤ１１の歯数比で増速される。
以上の作用により、スクリュー２８はケーシングチユー
ブ０１の回転に伴って反対方向に増速され駆動され、か
つシリンダ２１の推進力により地盤に押込まれるので、
地盤を掘削することができる。また、シリンダ２１にて
スクリュー２８に押付け力を与えてサンギヤ１１の回転
を固定して、ケーシングチユーブ０１の推力を調整して
回転させると、キヤリヤ１５が回転するので、サポート
２３でスクリュー２８の外周を掘削することもできる。
なお、スクリュー掘削具として先細テーパ付スクリュー
を採用することにより、先行ビット２６とサイドビット
２７とが協働して効果的に掘削を行うので、掘削速度を
高めることができる。
【００１５】(3) 排土 スクリュー２８で一定の深さを掘削した後、ワイヤ０１
０で中掘り掘削機２０等を引上げ、グリッパ装置１の把
持を解除し、中掘り掘削機２０等をケーシングチユーブ
０１から取出し、スクリュー２８とサポート２３の間に
溜まった掘削土を排土する。なお、本発明では、ウエイ
ト部３によりグリッパ６を作動させる機構を採用してい
るが、油圧シリンダを用いることも考えられる。
０で中掘り掘削機２０等を引上げ、グリッパ装置１の把
持を解除し、中掘り掘削機２０等をケーシングチユーブ
０１から取出し、スクリュー２８とサポート２３の間に
溜まった掘削土を排土する。なお、本発明では、ウエイ
ト部３によりグリッパ６を作動させる機構を採用してい
るが、油圧シリンダを用いることも考えられる。
【００１６】このような、実施例の装置によれば、ボー
リングマシンのワイヤに吊られケーシングチユーブの内
面に同軸的に嵌着脱可能のグリッパ装置と、上記グリッ
パ装置の下端に同軸的に配置され上記グリッパ装置と一
体になって回転可能の内歯リングギヤを有する遊星歯車
増速装置と、上記遊星歯車増速装置の下端に同軸的に配
置され上記遊星歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に連結
され下端で地盤に支持固定することができる複数のビッ
トが突設された円筒状のサポートと上記遊星歯車増速装
置のサンギヤの中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌
挿された昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機とを
設けているので、下記効果が奏せられる。 (1) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、振動や騒音が少なくなり、したがって、公害
防止性が向上する。 (2) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、硬い地盤の掘削が可能となり、したがって、
掘削性が向上する。 (3) さらに、スクリューに先行ビットやサイドビットが
突設されている結果、鉄筋コンクリートや岩盤の掘削が
可能となり、したがって、掘削性がさらに向上する。
リングマシンのワイヤに吊られケーシングチユーブの内
面に同軸的に嵌着脱可能のグリッパ装置と、上記グリッ
パ装置の下端に同軸的に配置され上記グリッパ装置と一
体になって回転可能の内歯リングギヤを有する遊星歯車
増速装置と、上記遊星歯車増速装置の下端に同軸的に配
置され上記遊星歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に連結
され下端で地盤に支持固定することができる複数のビッ
トが突設された円筒状のサポートと上記遊星歯車増速装
置のサンギヤの中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌
挿された昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機とを
設けているので、下記効果が奏せられる。 (1) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、振動や騒音が少なくなり、したがって、公害
防止性が向上する。 (2) ビットが突設されたスクリューを回転させたり、又
はビットが突設されたサポートを回転させて地盤を掘削
する結果、硬い地盤の掘削が可能となり、したがって、
掘削性が向上する。 (3) さらに、スクリューに先行ビットやサイドビットが
突設されている結果、鉄筋コンクリートや岩盤の掘削が
可能となり、したがって、掘削性がさらに向上する。
【００１７】
【発明の効果】要するに、請求項１の発明によれば、ケ
ーシングチユーブを回転することができるボーリングマ
シンにおいて、上記ボーリングマシンのワイヤに吊られ
上記ケーシングチユーブの内面に同軸的に嵌着脱可能の
グリッパ装置と、上記グリッパ装置の下端に同軸的に配
置され上記グリッパ装置と一体になって回転可能の内歯
リングギヤを有する遊星歯車増速装置と、上記遊星歯車
増速装置の下端に同軸的に配置され上記遊星歯車増速装
置のキヤリヤに同軸的に連結され下端で地盤に支持固定
することができる複数のビットが突設された円筒状のサ
ポートと上記遊星歯車増速装置のサンギヤの中心孔に中
心軸がスプラインを介して嵌挿された昇降可能の掘削具
とを有する中掘り掘削機とを具えたことにより、振動や
騒音が少なく、かつ、硬い地盤でも掘削することができ
る、したがって、公害防止性や掘削性に優れたボーリン
グマシンの中掘り掘削装置を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
ーシングチユーブを回転することができるボーリングマ
シンにおいて、上記ボーリングマシンのワイヤに吊られ
上記ケーシングチユーブの内面に同軸的に嵌着脱可能の
グリッパ装置と、上記グリッパ装置の下端に同軸的に配
置され上記グリッパ装置と一体になって回転可能の内歯
リングギヤを有する遊星歯車増速装置と、上記遊星歯車
増速装置の下端に同軸的に配置され上記遊星歯車増速装
置のキヤリヤに同軸的に連結され下端で地盤に支持固定
することができる複数のビットが突設された円筒状のサ
ポートと上記遊星歯車増速装置のサンギヤの中心孔に中
心軸がスプラインを介して嵌挿された昇降可能の掘削具
とを有する中掘り掘削機とを具えたことにより、振動や
騒音が少なく、かつ、硬い地盤でも掘削することができ
る、したがって、公害防止性や掘削性に優れたボーリン
グマシンの中掘り掘削装置を得るから、本発明は産業上
極めて有益なものである。
【００１８】請求項２の発明によれば、請求項１におい
て、その掘削具を下端に突設された複数のビットを有す
るとともに、上方に向かって半径が拡大するテーパ付き
らせん面の外周に複数のサイドビットが突設されてなる
テーパスクリユー型掘削具とすることにより、請求項１
の発明による効果のほか、掘削スクリューに先細テーパ
を付したことにより、掘削速度を高めることができるか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
て、その掘削具を下端に突設された複数のビットを有す
るとともに、上方に向かって半径が拡大するテーパ付き
らせん面の外周に複数のサイドビットが突設されてなる
テーパスクリユー型掘削具とすることにより、請求項１
の発明による効果のほか、掘削スクリューに先細テーパ
を付したことにより、掘削速度を高めることができるか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図１】本発明を図２(A) のケーシングチユーブ０１１
に適用した一実施例を示し、(A) ，(B) ，(C) はそれぞ
れ縦断面図，Ｂ−Ｂ矢視水平断面図，Ｃ−Ｃ矢視水平断
面図である。
に適用した一実施例を示し、(A) ，(B) ，(C) はそれぞ
れ縦断面図，Ｂ−Ｂ矢視水平断面図，Ｃ−Ｃ矢視水平断
面図である。
【図２】公知のボーリングマシンを示し、(A) ，(B) ，
(C) はそれぞれ全体側面図，ケーシングチユーブの縦断
面図，グラブバケット側面図である。
(C) はそれぞれ全体側面図，ケーシングチユーブの縦断
面図，グラブバケット側面図である。
１ グリッパ装置 ２ アイプレート ３ ウエイト部 ４ 円筒部 ５ 上部ケーシング ６ グリッパ ７ 上部リンク ８ 央部リンク ９ 下部リンク １０ 遊星歯車増速装置 １１ サンギヤ １２ 竪軸 １３ プラネタリギヤ １４ リングギヤ １５ キヤリヤ １６ ブラケット １７ 下部ケーシング １８ 上部ベアリング １９ 下部ベアリング ２０ 中掘り掘削機 ２１ シリンダ ２２ ビット ２３ サポート ２４ スプライン ２５ シヤフト ２６ 先行ビット ２７ サイドビット ２８ スクリュー ２９ 中掘り掘削装置 ０１ ケーシングチユーブ ０１０ ワイヤ ０１３ 固定ビット
Claims (2)
- 【請求項１】 ケーシングチユーブを回転することがで
きるボーリングマシンにおいて、上記ボーリングマシン
のワイヤに吊られ上記ケーシングチユーブの内面に同軸
的に嵌着脱可能のグリッパ装置と、上記グリッパ装置の
下端に同軸的に配置され上記グリッパ装置と一体になっ
て回転可能の内歯リングギヤを有する遊星歯車増速装置
と、上記遊星歯車増速装置の下端に同軸的に配置され上
記遊星歯車増速装置のキヤリヤに同軸的に連結され下端
で地盤に支持固定することができる複数のビットが突設
された円筒状のサポートと上記遊星歯車増速装置のサン
ギヤの中心孔に中心軸がスプラインを介して嵌挿された
昇降可能の掘削具とを有する中掘り掘削機とを具えたこ
とを特徴とするボーリングマシンの中掘り掘削装置。 - 【請求項２】 請求項１において、その掘削具を下端に
突設された複数のビットを有するとともに、上方に向か
って半径が拡大するテーパ付きらせん面の外周に複数の
サイドビットが突設されてなるテーパスクリユー型掘削
具とすることを特徴とするボーリングマシンの中掘り掘
削装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12937795A JPH08303172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボーリングマシンの中掘り掘削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12937795A JPH08303172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボーリングマシンの中掘り掘削装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08303172A true JPH08303172A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15008081
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12937795A Withdrawn JPH08303172A (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ボーリングマシンの中掘り掘削装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08303172A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006241919A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Haseko Corp | 杭施工機および杭施工方法 |
| JP2008255694A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corp | 杭施工用掘削装置および杭の施工方法 |
| EP3272992A4 (en) * | 2015-05-11 | 2018-12-05 | Xuzhou Xugong Foundation Construction Machinery Co., Ltd. | Power head of rotary drilling rig and rotary drilling rig |
| CN114086899A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-25 | 内蒙古工业大学 | 一种地质勘探用钻井用液压推进设备 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP12937795A patent/JPH08303172A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006241919A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Haseko Corp | 杭施工機および杭施工方法 |
| JP2008255694A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Nippon Steel Corp | 杭施工用掘削装置および杭の施工方法 |
| EP3272992A4 (en) * | 2015-05-11 | 2018-12-05 | Xuzhou Xugong Foundation Construction Machinery Co., Ltd. | Power head of rotary drilling rig and rotary drilling rig |
| CN114086899A (zh) * | 2021-11-23 | 2022-02-25 | 内蒙古工业大学 | 一种地质勘探用钻井用液压推进设备 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020702 |