JP4385198B2 - 多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のアタッチメント、拡幅掘削方法及び装置 - Google Patents
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Description
本願第1発明群は、地中連続溝の掘削に使用してきた多軸作業ロッド掘削機を拡幅掘削の反力受けに利用することにより従来装置の欠点を解消することのできる拡幅掘削用アタッチメントを提供することを課題とし、
支持枠に、多軸作業ロッド掘削機における並列垂下する全作業ロッドに対応する位置で、作業ロッド接続用継手をそれぞれ対応する作業ロッドと同じ向きで回転自在に支持すると共に、上記継手の少くとも1つを除いた残りの1又は複数の継手のほぼ下位に、拡幅掘削ロッドを垂下位置からほぼ直角の拡幅掘削位置へ往復揺動自在に支持し、
上記拡幅掘削ロッドを、上記垂下位置から拡幅掘削位置へ往復揺動させる駆動手段及び回転させるモータを備えた、
多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメントを提案する。
本願第2発明群は、上記第1発明群のアタッチメントを多軸作業ロッド掘削機に取りつけて有効な拡幅掘削方法を実現することを課題とし、
ベースマシンに垂直に保持されたマストに昇降自在に支持された駆動部に、複数本の掘削ヘッドつき作業ロッドを並列的に接続垂下してなる多軸作業ロッド掘削機を用いて地中連続溝を掘削する途上において、
上記アタッチメントにおける作業ロッド接続用継手のうち最外側に位置する継手のほぼ下位に、上記拡幅掘削ロッドを支持すると共に、該拡幅掘削ロッドを垂下位置から上記多軸作業ロッド掘削機の作業ロッド並列線延長方向に揺動駆動可能にしたアタッチメントを使用し、該アタッチメントにおける作業ロッド接続用継手のうち上記拡幅掘削ロッド上位の継手を除いた他の少くとも1の継手に、上記拡幅掘削ロッドより若干長い掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した後、
上記多軸作業ロッド掘削機における作業ロッドの下端から適宜長さ部分を継手から分離し、それに代えて上記アタッチメントの作業ロッド接続用継手の上部をそれぞれ接続し、
上記作業ロッド掘削機の複数本作業ロッドの並列線を上記地中連続溝に沿わせ、ついで上記アタッチメントを上記地中連続溝内に挿入すると共に、上記アタッチメントの作業ロッド部分を上記連続溝の底面地盤に掘進して反力受け可能に保持し、その状態で上記拡幅掘削ロッドを揺動させて拡幅掘削を行う、
拡幅掘削方法を提案する。
一方、地中埋設物が大型である場合、上記第1発明のアタッチメントを多軸作業ロッド掘削機に装着したものでは、上記大型埋設物の下部地盤を後側から一部掘削し、ついでクレーンにより上記アタッチメントを吊り上げて向きを180度反転させ、その状態で多軸作業ロッド掘削機に再装着して残部を前側から掘削する方法をとらざるをえないが、クレーンが他に使用されているときには、作業を中断しなければならない不都合がある。
マストに昇降自在に支持された駆動部に多軸の掘削ヘッドつき作業ロッドを並列垂下した多軸作業ロッド掘削機と、上記アタッチメントとからなり、
上記作業ロッド掘削機における各作業ロッドの下端から適宜長さ部分を継手から分離し、それに代えて、拡幅掘削ロッド上位の継手を除いた他の少くとも1の継手の下部に掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した上記アタッチメントを、その継手の上部で接続し、
上記アタッチメントの1の継手と、それと接続される作業ロッド掘削機の1の作業ロッドとの間に、上記作業ロッドの回転を上記継手に伝達可能かつ伸縮自在であって、縮小状態にロック可能のスライド伸縮軸継手を介在させた、
反転自在の拡幅掘削装置を提案する。
初めに、利用すべき3軸スクリュー掘削機(B)は、図3(イ)に示すように自走式ベースマシン(1)に旋回自在に保持された垂直マスト(2)の前面側に、該マスト全長に及ぶガイドレール(3)、(3)を敷設し、該ガイドレール(3)、(3)に、モータ、減速機及び歯車列を含む回転駆動部(4)を上下摺動自在に係合支持させると共に、該回転駆動部(4)をトップシーブ(5)から垂下したワイヤロープ(6)により昇降自在に吊支し、この駆動部(4)の出力軸に、下端に掘削ヘッド(8)をそれぞれ有する3軸の掘削スクリュー(7)…の上端部をそれぞれ接続して、互に並列状態で平行に垂下してある。
上例のアタッチメント(A)を使用した拡幅掘削方法について説明する。まず、アタッチメントの拡幅掘削スクリュー(19)よりも若干長く且つ下端に掘削ヘッド(28)を、上端にオス継手を有する掘削スクリュー部分(27)を2本用意し、これを図3(ロ)に示すようにアタッチメント(A)のメス継手(13)、(13)にオス継手を嵌入してそれぞれ接続する。
まず、地中連続溝の掘削に使用してきた3軸スクリュー掘削機(B)において、上記第1実施例の図3(イ)と同様に、3本の掘削スクリュー(7)…の各下端から上記拡幅掘削スクリュー(19)よりも若干長い掘削スクリュー部分(7’)…をオス・メス継手の部分から分離する。
図5は、3軸スクリュー掘削機を利用するためのアタッチメントの他の実施例(Aa)である。本例では、支持枠(9a)に並列的に固定された3個の軸受(10a)…のうち、中間の軸受(10a)に、スクリュー接続用オス継手(12a)のみを上部に有する軸部(11’a)を、両側の軸受(10a)、(10a)に、オス継手(12a)を上部に、メス継手を下部に有する軸部(11a)、(11a)をそれぞれ回転自在に支承し、このような支持枠(9a)の中間部前側面に突設したブラケット(15a)に、吊り枠(16a)の上端前側部を、該吊り枠(16a)が上記中間の継手(12a)直下の位置から前方へ揺動できるようにピン(17a)により支持し、他の構造は図1、図2(イ)、(ロ)と実質的に同一のものである。
図6は、3軸撹拌ロッド掘削機(Bb)に拡幅掘削用アタッチメント(Ab)を組みこんだ反転自在の拡幅掘削装置の要部を示し、上記3軸撹拌ロッド掘削機(Bb)は、3本の掘削ヘッドつき撹拌ロッド(7b)…の下端から適宜長さ部分を継手から分離し、残った撹拌ロッド(7b)…の各下端のメス継手(29b)…のうち、中央のメス継手(29b)を撹拌ロッド(7b)と分離し、そのメス継手(29b)がわの上端面に、先端にフランジ(30b)を有する正六角柱の伸縮軸(31b)を軸心線上に突設し、中央の撹拌ロッド(7b)がわの下端部内に、シリンダ(32b)、及びそれより狭小で、撹拌ロッド(7b)下端に開口する正六角筒のシリンダ開口底部(33b)を形成し、このフランジ(30b)を上記シリンダ(32b)内に摺動自在に嵌合した状態で、軸(31b)をシリンダ開口底部(33b)に摺動自在かつ回転不能に係合してスライド伸縮軸継手を形成し、その縮小時の軸(31b)とシリンダ開口底部(33b)との係合面にロックピン(34b)、(34b)を挿脱自在に差しこんで縮小状態にロックしてある。
図9、10のアタッチメント(Ac)は、モータを除き、それに代えて多軸作業ロッド掘削機に組合わせた際に該掘削機の駆動部の回転を拡幅掘削スクリュー(19c)に伝達させるべく回転伝達手段を設けた例である。
図11のアタッチメント(Ad)は、拡幅掘削撹拌ロッド(19d)にセメントミルク等の硬化液供給路を設けた例である。
B 3軸スクリュー掘削機
Bb 3軸撹拌ロッド掘削機
1、1b ベースマシン
2 マスト
4 回転駆動部
7 掘削スクリュー
7b 撹拌ロッド
8、28、28b 掘削ヘッド
9、9a、9b、9c、9d 支持枠
10、10a、10b、10c、10d 軸受
11、11’、11a、11’a、11b、11’b、11c、11’c、11d、11’d 軸部
12、12a、12b、12c、12d オス継手
13、13b、13c、13d メス継手
19、19b、19c 拡幅掘削スクリュー
19d 拡幅掘削撹拌ロッド
20、20b、20d 油圧モータ
23、23a、23b、23c、23d 油圧シリンダ
7’、27 掘削スクリュー部分
27b 撹拌ロッド部分
30b フランジ
31b 伸縮軸
32b シリンダ
33b シリンダ開口底部
34b ロックピン
Claims (9)
- 支持枠に、多軸作業ロッド掘削機における並列垂下する全作業ロッドに対応する位置で、作業ロッド接続用継手をそれぞれ対応する作業ロッドと同じ向きで回転自在に支持すると共に、上記継手の少くとも1つを除いた残りの1又は複数の継手のほぼ下位に、拡幅掘削ロッドを垂下位置からほぼ直角の拡幅掘削位置へ往復揺動自在に支持し、
上記拡幅掘削ロッドを、上記垂下位置から拡幅掘削位置へ往復揺動させる駆動手段及び回転させるモータを備えた、
多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメント。 - 支持枠に、多軸作業ロッド掘削機における並列垂下する全作業ロッドに対応する位置で、作業ロッド接続用継手をそれぞれ対応する作業ロッドと同じ向きで回転自在に支持すると共に、上記継手の少くとも1つを除いた残りの1又は複数の継手のほぼ下位に、拡幅掘削ロッドを垂下位置からほぼ直角の拡幅掘削位置へ往復揺動自在に支持し、
上記拡幅掘削ロッドを、上記垂下位置から拡幅掘削位置へ往復揺動させる駆動手段及び上記作業ロッド接続用継手から上記拡幅掘削ロッドへ回転を伝達する手段を備えた、
多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメント。 - 上記拡幅掘削ロッドに、下端に吐出口を開口する硬化液供給路を縦通すると共に、その上位の作業ロッド接続用継手に硬化液供給路を縦通し、上記継手の供給路下端と上記拡幅掘削ロッドの供給路上端とを連通状態に接続した請求項1、2のいずれかに記載の多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメント。
- 上記作業ロッド接続用継手のうち最外側に位置する継手のほぼ下位に、上記拡幅掘削ロッドを支持すると共に、該拡幅掘削ロッドを垂下位置から上記多軸作業ロッド掘削機の作業ロッド並列線延長方向に揺動駆動可能にした、請求項1、2、3のいずれかに記載の多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメント。
- 上記拡幅掘削ロッドを垂下位置から上記多軸作業ロッド掘削機の作業ロッド並列線に対し直角方向に揺動駆動可能にした、請求項1、2、3のいずれかに記載の多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のためのアタッチメント。
- ベースマシンに垂直に保持されたマストに昇降自在に支持された駆動部に、複数本の掘削ヘッドつき作業ロッドを並列的に接続垂下してなる多軸作業ロッド掘削機を用いて地中連続溝を掘削する途上において、
上記請求項4のアタッチメントを使用し、該アタッチメントにおける作業ロッド接続用継手のうち上記拡幅掘削ロッド上位の継手を除いた他の少くとも1の継手に、上記拡幅掘削ロッドより若干長い掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した後、
上記多軸作業ロッド掘削機における作業ロッドの下端から適宜長さ部分を継手から分離し、それに代えて上記アタッチメントの作業ロッド接続用継手の上部をそれぞれ接続し、
上記作業ロッド掘削機の複数本作業ロッドの並列線を上記地中連続溝に沿わせ、ついで上記アタッチメントを上記地中連続溝内に挿入すると共に、上記アタッチメントの作業ロッド部分を上記連続溝の底面地盤に掘進して反力受け可能に保持し、その状態で上記拡幅掘削ロッドを揺動させて拡幅掘削を行う、
拡幅掘削方法。 - ベースマシンに垂直に保持されたマストに昇降自在に支持された駆動部に、複数本の掘削ヘッドつき作業ロッドを並列的に接続垂下してなる多軸作業ロッド掘削機を用いて地中連続溝を掘削する途上において、
上記請求項5のアタッチメントを使用し、該アタッチメントにおける作業ロッド接続用継手のうち上記拡幅掘削ロッド上位の継手を除いた他の少くとも1の継手に、上記拡幅掘削ロッドより若干長い掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した後、
上記作業ロッド掘削機における各作業ロッドの下端から適宜長さ部分を継手から分離し、それに代えて上記アタッチメントの作業ロッド接続用継手の上部をそれぞれ接続し、
上記作業ロッド掘削機の複数本作業ロッドの並列線を上記地中連続溝に対し直交方向に向け、ついで上記拡幅掘削ロッドを上記地中連続溝内に挿入すると共に、上記作業ロッド部分を上記地中連続溝の側方の地盤に掘進して反力受け可能に保持し、
その状態で上記拡幅掘削ロッドを揺動させて拡幅掘削を行う、
拡幅掘削方法。 - 上記アタッチメントの継手の下部に掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した後、上記多軸作業ロッド掘削機における作業ロッドの下端から適宜長部分を分離し、それに代えて上記アタッチメントの継手の上部を接続する工程に代え、まず、上記多軸作業ロッド掘削機における作業ロッドの下端から適宜長部分を分離し、この分離した作業ロッド部分を上記アタッチメントの継手の下部に接続した後、上記アタッチメントの継手の上部を上記多軸作業ロッド掘削機の一部分離された作業ロッドの下端に接続することとした、請求項6又は7に記載の拡幅掘削方法。
- マストに昇降自在に支持された駆動部に多軸の掘削ヘッドつき作業ロッドを並列的に接続垂下してなる多軸作業ロッド掘削機と、請求項1、2、3、4、5のいずれかのアタッチメントとからなり、
上記作業ロッド掘削機における各作業ロッドの下端から適宜長さ部分を継手から分離し、それに代えて、拡幅掘削ロッド上位の継手を除いた他の少くとも1の継手の下部に掘削ヘッドつき作業ロッド部分を接続した上記アタッチメントを、その継手の上部で接続し、
上記アタッチメントの1の継手と、それと接続される作業ロッド掘削機の1の作業ロッドとの間に、上記作業ロッドの回転を上記継手に伝達可能かつ伸縮自在であって、縮小状態にロック可能のスライド伸縮軸継手を介在させた、
反転自在の拡幅掘削装置。
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