JP2014074291A - 場所打ち杭施工装置及び場所打ち杭施工方法 - Google Patents

場所打ち杭施工装置及び場所打ち杭施工方法 Download PDF

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【課題】場所打ち杭の施工を好適に行うことができる場所打ち杭施工装置及び場所打ち杭施工方法を実現する。
【解決手段】場所打ち杭施工装置1は、ケーシングパイプPを地中に圧入するチャック装置15と、地盤Gを掘削するアースドリル18と、ケーシングパイプPやアースドリル18を吊り込んでチャック装置15に供給するクレーン装置17等を備え、場所打ち杭Kの施工に必要な構成を一体化した装置であるので、場所打ち杭Kの施工を好適に行うことを可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、場所打ち杭施工装置及び場所打ち杭施工方法に関する。
従来、地盤に縦穴を掘削し、その縦穴に鉄筋コンクリートを打設して基礎杭を造成するいわゆる場所打ち杭工法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平9−310574号公報 特開平9−71933号公報
しかしながら、上記従来技術の場合、狭隘地に場所打ち杭を施工する際に、大型の施工装置が施工箇所に入れず、作業が困難となることがあった。
また、水上や軟弱地盤などに場所打ち杭を施工する際には、施工装置が移動するための仮桟橋を設けなければならず、作業が煩雑になることがあった。
本発明の目的は、場所打ち杭の施工を好適に行うことができる場所打ち杭施工装置及び場所打ち杭施工方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、場所打ち杭施工装置であって、
装置本体に設けられ、上下動してケーシングパイプを地中に押し込む押込手段と、
既設のケーシングパイプに前記装置本体を固定する固定手段と、
前記装置本体を既設のケーシングパイプの列上を移動させる移動手段と、
前記ケーシングパイプ内の地盤を掘削して縦穴を形成する掘削手段と、
を備え、
前記縦穴を形成した箇所に場所打ち杭を施工することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の場所打ち杭施工装置において、
掘削手法が異なる複数種類の掘削手段を交換可能に備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の場所打ち杭施工装置において、
前記押込手段は、地中に押し込む前記ケーシングパイプを回転させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置において、
前記押込手段は、地盤を掘削する前記掘削手段に回転力を付与することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置において、
前記押込手段は、地盤を掘削する前記掘削手段を上下に移動させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置において、
前記押込手段の上下動に連動して、前記縦穴に注入されたコンクリート材料を圧密する加圧手段を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置を用いて、場所打ち杭を施工する場所打ち杭施工方法であって、
ケーシングパイプを地中に押し込み杭列を形成する工程と、
前記ケーシングパイプの杭列上を移動するとともに、前記ケーシングパイプに場所打ち杭施工装置を固定した状態で、所定のケーシングパイプ内の地盤を掘削し縦穴を形成する工程と、
前記縦穴にコンクリート材料を注入して場所打ち杭を施工する工程と、
を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の場所打ち杭施工方法において、
前記縦穴の深さよりも短いケーシングパイプを使用することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の場所打ち杭施工方法において、
前記縦穴に注入したコンクリート材料が固化する前に、その縦穴内の前記コンクリート材料を圧密する工程を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項7〜9の何れか一項に記載の場所打ち杭施工方法において、
前記縦穴に注入したコンクリート材料が固化する前に、その縦穴に配されているケーシングパイプを引き抜く工程を含むことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項7〜9の何れか一項に記載の場所打ち杭施工方法において、
前記場所打ち杭は、少なくとも前記ケーシングパイプと、前記縦穴に注入したコンクリート材料とを含んで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、所打ち杭の施工を好適に行うことができる。
本発明に係る場所打ち杭施工装置を示す概略図(a)と、場所打ち杭施工装置のチャック装置を拡大して示す上面図(b)である。 場所打ち杭施工装置に交換可能に備えられる掘削手段の一例を示す説明図であり、オーガ(a)、クラムシェル(b)、ハンマーグラブ(c)である。 場所打ち杭施工方法におけるケーシングパイプの圧入工程を示す説明図である。 場所打ち杭施工方法におけるケーシングパイプ内の地盤を掘削する縦穴形成工程を示す説明図である。 場所打ち杭施工方法における縦穴への鉄筋籠の建て込み工程を示す説明図である。 場所打ち杭施工方法におけるコンクリート材料を縦穴へ注入する打設工程を示す説明図である。 場所打ち杭施工方法における縦穴内のコンクリート材料を押し固める圧密工程を示す説明図である。 場所打ち杭施工方法におけるケーシングパイプの引き抜き工程を示す説明図である。 場所打ち杭の施工を繰り返し行うことを示す説明図である。 本発明に係る場所打ち杭施工方法の他の実施例を示す説明図である。 本発明に係る場所打ち杭施工方法の他の実施例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る場所打ち杭施工装置および場所打ち杭施工方法の実施形態について詳細に説明する。
場所打ち杭施工装置1は、図1(a)(b)に示すように、地中に埋入された既設のケーシングパイプP(杭列)の上端部を内側から拡径して把持するクランプ装置11を備えたサドル12と、サドル12に対して前後動自在なスライドベース13と、スライドベース13上で左右に旋回自在なリーダマスト14と、リーダマスト14の前面に昇降自在に取り付けられてケーシングパイプなどを保持するチャック装置15と、リーダマスト14に対してチャック装置15を昇降駆動するメイン油圧シリンダ16と、リーダマスト14上に角度調整可能に取り付けられたクレーン装置17と、クレーン装置17に支持されてチャック装置15に保持されるアースドリル18等を備えている。また、この場所打ち杭施工装置1は、クレーン装置17に支持されてチャック装置15に保持される押固め装置19(図7参照)を備えている。
クランプ装置11は、サドル12の下面に設けられている。このクランプ装置11は、地盤Gに連設されたケーシングパイプPの上端側に挿入された状態で、図示しないクランプ用油圧シリンダにより水平方向に広げられるように拡径して、そのケーシングパイプPの内壁面を押圧することで、そのケーシングパイプPの上端側を掴むことができる。つまり、クランプ装置11は、ケーシングパイプPを掴むことで場所打ち杭施工装置1を既設杭Pの上端部に固定する固定手段として機能する。
特に、クランプ装置11は、掴んで支持したケーシングパイプPから反力を取って、場所打ち杭施工装置1が新たにケーシングパイプPを圧入することや、アースドリル18で地盤Gを掘削することができるように、場所打ち杭施工装置1を既設のケーシングパイプPの上端部に固定し設置するようになっている。
スライドベース13は、サドル12に対し前方に移動してチャック装置15を水平に前側に移動させることにより、サドル12を移動することなくクランプ装置11が支持しているケーシングパイプPの先に、新たなケーシングパイプPを順次圧入することを可能にする。
リーダマスト14は、スライドベース13に対し左右に旋回可能とされることにより、順次並んで圧入されるケーシングパイプの列の方向を直角にまげたり、湾曲して曲げたりすることが可能となっている。また、リーダマスト14が旋回することで、場所打ち杭施工装置1の側方や後方から供給されてくるケーシングパイプなどをクレーン装置17で吊り込むことが可能となる。
チャック装置15は、その背面側がリーダマスト14の前面側に昇降可能に嵌合した状態とされるとともに、リーダマスト14とチャック装置15に接続されたメイン油圧シリンダ16により昇降駆動されるようになっている。
このチャック装置15の内部には、所定の油圧シリンダの駆動により作動して、上下に貫通した状態のケーシングパイプPを外側の四方から押圧して把持する杭把持部15aが設けられている。
そして、チャック装置15が把持したケーシングパイプPを地盤Gに圧入する際、チャック装置15の昇降範囲は限られているので、ケーシングパイプを把持してチャック装置15を下降させることと、ケーシングパイプを離してチャック装置15を上昇させることを繰り返すようになっている。これにより、チャック装置15が昇降する1ストローク分ずつケーシングパイプを圧入することが繰り返され、チャック装置15の昇降範囲より深くケーシングパイプを地中に圧入することが可能になっている。つまり、チャック装置15は、ケーシングパイプPを地中に押し込む押込手段として機能する。
また、杭把持部15aは、把持したケーシングパイプPを軸心に回転することができ、そのケーシングパイプPを回転させながらチャック装置15を下降させることによって、ケーシングパイプPを地中に回転圧入することができる。
また、このチャック装置15でケーシングパイプPよりも細いアースドリル18などの掘削機や押固め装置19を保持する場合には、チャック装置15(杭把持部15a)に着脱可能なアタッチメント15bを用いる。アタッチメント15bは、ケーシングパイプPと同様に杭把持部15aによって把持される。
このアタッチメント15bは、例えば、上下に貫通した状態のアースドリル18や押固め装置19を外側から押圧して保持する4つのシリンダを備えている(図1(b)参照)。
そして、チャック装置15は、アタッチメント15bでアースドリル18を保持した状態で、そのアタッチメント15bを把持している杭把持部15aを回転させることによって、地盤Gを掘削するアースドリル18に回転力を付与することができる。つまり、この場所打ち杭施工装置1は、チャック装置15によってアースドリル18を回転させて地盤Gを掘削することができる。
また、チャック装置15は、アタッチメント15bで押固め装置19を保持した状態で、そのアタッチメント15bごと上下動することによって、押固め装置19を上下に移動させる駆動力を付与することができる。つまり、この場所打ち杭施工装置1は、チャック装置15と押固め装置19との協動によって、押固め装置19を上下動させ、コンクリート材料や地盤などを押し固めることができる。
ここで、場所打ち杭施工装置1は、既設のケーシングパイプPの先に新たなケーシングパイプPをチャック装置15で圧入する動作と、クランプ装置11による既設のケーシングパイプPの上端部の把持と解除の動作と、サドル12に対するスライドベース13の前後動の動作と、を組み合わせることで、既設のケーシングパイプPからなる杭列上を自走し移動することができる。つまり、このように協動するチャック装置15とクランプ装置11とスライドベース13とが、場所打ち杭施工装置1を既設のケーシングパイプPの杭列上を移動させる移動手段として機能する。
なお、いわゆる杭圧入装置が杭列上を自走する動作は、周知であるので、ここでは詳述しない。
クレーン装置17は、仰角角度が切替可能であって伸縮自在のアーム17aと、そのアーム17aの先端側に設けられたシーブ17bと、シーブ17bに懸架されているワイヤ17c等を備えている。このクレーン装置17は、ワイヤ17cの先端に取り付けられた図示しない吊治具を介して、ケーシングパイプPやアースドリル18や押固め装置19などを吊り込むことができ、吊り込んだケーシングパイプPやアースドリル18や押固め装置19などをチャック装置15に供給し、装着させるようになっている。
なお、ワイヤ17cは、図示しないウインチによる巻き上げや巻き下げが行われるようになっており、そのワイヤ17cの巻き上げや巻き下げに伴い、吊治具や吊治具に連結されているケーシングパイプなどが上げ下げされるようになっている。
アースドリル18は、下方先端にバケット18aが設けられた掘削機であり、地盤Gを掘削して縦穴を形成する掘削手段として機能する。
このアースドリル18は、チャック装置15によって回転されて地盤Gを掘削する。
また、アースドリル18は、チャック装置15が上下動することに伴い上下に移動するので、その上下方向に進退する力を利用した掘削を行うことができる。
なお、場所打ち杭施工装置1に装着する掘削手段はアースドリル18に限らず、例えば掘削手段は、オーガ181(図2(a)参照)、クラムシェル182(図2(b)参照)、ハンマーグラブ183(図2(c)参照)などであってもよい。これら掘削手法が異なる複数種類の掘削手段は、地盤Gの状態や施工箇所の状況などに応じて交換可能であり、最適と判断された掘削手段がクレーン装置17(吊治具)に連結され、場所打ち杭施工装置1に装着される。つまり、場所打ち杭施工装置1は、アースドリル18などの掘削機を着脱自在に備えている。
押固め装置19は、下方先端にプレス板19aが設けられた押圧機であり、縦穴H内に注入されたコンクリート材料Kが固化する前に、そのコンクリート材料Kを縦穴H内に圧密する加圧手段として機能する。
この押固め装置19は、チャック装置15によって上下動されて、コンクリート材料Kを縦穴H内に圧密する加圧処理を施す。
なお、押固め装置19は、クレーン装置17(吊治具)に連結され、場所打ち杭施工装置1に装着される。つまり、場所打ち杭施工装置1は、押固め装置19を着脱自在に備えている。
次に、本発明に係る場所打ち杭施工方法について説明する。
まず、予め幾つかのケーシングパイプPを地中に埋入しておき、その既設のケーシングパイプP上に場所打ち杭施工装置1を載置し固定する。なお、予め地中に埋入したケーシングパイプPは、図示しない反力架台に載せられた場所打ち杭施工装置1によって圧入したものでもよく、他の杭打ち機によって圧入したものでもよい。
この場所打ち杭施工装置1のクレーン装置17で、作業現場に搬入されたケーシングパイプPを吊り込み、そのケーシングパイプPをチャック装置15に供給して装着する。図3に示すように、チャック装置15にケーシングパイプPを装着した後、場所打ち杭施工装置1のチャック装置15を昇降させて、ケーシングパイプPを地中に圧入する。
そして、連設したケーシングパイプPの列である杭列上を自走させて場所打ち杭施工装置1を移動し、その杭列に並べて新たなケーシングパイプPを地中に圧入することを繰り返して、所定数のケーシングパイプPを地盤Gに建て込む。
次いで、場所打ち杭施工装置1のクレーン装置17でアースドリル18を吊り込み、そのアースドリス18をチャック装置15に装着する。このとき、チャック装置15には、アタッチメント15bが取り付けられている。
そして、図4に示すように、場所打ち杭施工装置1のチャック装置15でアースドリル18を回転させるとともに、そのアースドリル18を下降させていき、ケーシングパイプP内の地盤Gを掘削・排土して縦穴Hを形成する。アースドリル18は縦穴Hの形成後に引き上げられ、クレーン装置17から外される。
なお、縦穴Hは、ケーシングパイプPよりも深く掘削して形成されている。換言すれば、形成する縦穴Hの深さよりも短いケーシングパイプPを使用している。ケーシングパイプPは、場所打ち杭施工装置1を支持することや、アースドリル18を地中に案内することが可能な長さを有していればよく、そのような必要な長さを有しつつ短いものが好ましい。ケーシングパイプPが短ければ、地中に圧入する作業時間や後述する引き抜き作業時間を短縮することができ、工費を削減することができる。
次いで、図5に示すように、作業現場に搬入された鉄筋籠Bをクレーン装置17で吊り込み、チャック装置15で支えつつ、その鉄筋籠Bを縦穴H内に建て込む。
次いで、図6に示すように、トレミー管20をクレーン装置17で吊り下げて、鉄筋籠Bを配設した縦穴H内に挿入し、縦穴H内にコンクリート材料K(例えば、生コンクリート)を注入する。
なお、トレミー管20によって縦穴Hの底部からコンクリート材料Kを打設する際、トレミー管20の先端側がある程度コンクリート材料に埋まっている状態を維持しつつ、クレーン装置17でトレミー管20を徐々に引き上げることが好ましい。
次いで、場所打ち杭施工装置1のクレーン装置17で押固め装置19を吊り込み、その押固め装置19をチャック装置15に装着する。このとき、チャック装置15には、アタッチメント15bが取り付けられている。
そして、図7に示すように、場所打ち杭施工装置1のチャック装置15で押固め装置19を上下動させて、コンクリート材料Kを縦穴H内に圧密する。押固め装置19は圧密・加圧処理後に引き上げられ、クレーン装置17から外される。
次いで、図8に示すように、縦穴Hに注入したコンクリート材料Kが固化する前に、その縦穴Hに配されているケーシングパイプPをチャック装置15で掴んで地中から引き抜く。
なお、ケーシングパイプPを引き抜く過程で場所打ち杭施工装置1を自走させ、一つ後方(図中左方)のケーシングパイプP上に場所打ち杭施工装置1を移動させることが、施工作業を繰り返すうえで好ましい。
また、ケーシングパイプPを引き抜かずに、ケーシングパイプPと固化したコンクリート材料Kを含んで構成される場所打ち杭Kを施工するようにしてもよい。場所打ち杭Kの上部にケーシングパイプPが固着された基礎杭は、高い強度を有するので好ましい。
次いで、図9に示すように、再度アースドリル18をクレーン装置17で吊り込み、チャック装置15に装着して、先にコンクリート材料Kの打設を終えた箇所の隣のケーシングパイプP内の地盤Gを掘削して縦穴Hを形成する。この後、鉄筋籠Bの建て込み、コンクリート材料Kの打設、ケーシングパイプPの引き抜き及び場所打ち杭施工装置1の後退移動を繰り返すことで、順次場所打ち杭Kを施工していく。
そして、縦穴Hに打設したコンクリート材料Kが固化することで、場所打ち杭Kが出来上がり、全ての場所打ち杭Kが完成して、場所打ち杭の施工作業が終了する。
以上のように、本発明に係る場所打ち杭施工装置1を用いた場所打ち杭施工方法によれば、場所打ち杭Kの施工を好適に行うことができる。
具体的に、場所打ち杭施工装置1は、ケーシングパイプPの杭列上を自走し移動することができるので、軟弱地盤での施工や水上施工が可能であり、施工箇所の自由度が高く、様々な状況下で場所打ち杭Kの施工を良好に行うことができる。
また、場所打ち杭施工装置1は、チャック装置15とクレーン装置17に加え、アースドリル18などの掘削機や押固め装置19を着脱自在に備えており、場所打ち杭Kの施工に必要な構成を一体化した装置であるので、場所打ち杭Kの施工を効率的に行うことができる。
また、この場所打ち杭施工装置1におけるアースドリル18は、チャック装置15によって回転されたり上下動されたりするので、アースドリル18自体が回転機構や上下動機構を備えなくてもよく、装置本体をコンパクト化するとともに低コスト化を図ることができる。
また、この場所打ち杭施工装置1における押固め装置19は、チャック装置15によって上下動されるので、押固め装置19自体が上下動機構を備えなくてもよく、装置本体をコンパクト化するとともに低コスト化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図10に示すように、杭列上を自走可能であり、チャック装置15を備えた杭圧入装置10と、杭列上を自走可能であり、クレーン装置17を備えた吊り込み装置100とを協働させて、場所打ち杭を施工する場所打ち杭施工方法であってもよい。この施工方法では、杭圧入装置10と吊り込み装置100とが協働して、場所打ち杭施工装置として機能している。
なお、図10は、ケーシングパイプP内の地盤Gを掘削して縦穴Hを形成する縦穴形成工程を示している。
また、図11に示すように、杭列上を自走可能な搬送装置Cを利用して、生コンクリートなどのコンクリート材料を貯留するバッチャープラント21を場所打ち杭施工装置1の近傍に搬送したり、鉄筋籠BやケーシングパイプPあるいは各種掘削機を場所打ち杭施工装置1の近傍に搬送したりすることも、本発明の好ましい態様である。
杭列上を自走可能な搬送装置Cによって、施工に必要な材料や装置を場所打ち杭施工装置1の近傍に搬送できれば、効率的に場所打ち杭Kの施工を行うことができる。特に、例えば水上施工を行う際に、場所打ち杭施工装置1が岸や陸地から離れても、好適に施工作業を継続することができる。
なお、図11は、トレミー管20をクレーン装置17で吊り下げて、コンクリート材料Kを縦穴Hへ注入する打設工程を示している。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 場所打ち杭施工装置
11 クランプ装置(固定手段、移動手段)
12 サドル
13 スライドベース(移動手段)
14 リーダマスト
15 チャック装置(押込手段、移動手段)
15a 杭把持部
15b アタッチメント
16 メイン油圧シリンダ
17 クレーン装置
18 アースドリル(掘削手段)
18a バケット
181 オーガ(掘削手段)
182 クラムシェル(掘削手段)
183 ハンマーグラブ(掘削手段)
19 押固め装置(加圧手段)
20 トレミー管
21 バッチャープラント
G 地盤
P ケーシングパイプ
H 縦穴
B 鉄筋籠
K 場所打ち杭,コンクリート材料
C 搬送装置

Claims (11)

  1. 装置本体に設けられ、上下動してケーシングパイプを地中に押し込む押込手段と、
    既設のケーシングパイプに前記装置本体を固定する固定手段と、
    前記装置本体を既設のケーシングパイプの列上を移動させる移動手段と、
    前記ケーシングパイプ内の地盤を掘削して縦穴を形成する掘削手段と、
    を備え、
    前記縦穴を形成した箇所に場所打ち杭を施工することを特徴とする場所打ち杭施工装置。
  2. 掘削手法が異なる複数種類の掘削手段を交換可能に備えることを特徴とする請求項1に記載の場所打ち杭施工装置。
  3. 前記押込手段は、地中に押し込む前記ケーシングパイプを回転させることを特徴とする請求項1又は2に記載の場所打ち杭施工装置。
  4. 前記押込手段は、地盤を掘削する前記掘削手段に回転力を付与することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置。
  5. 前記押込手段は、地盤を掘削する前記掘削手段を上下に移動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置。
  6. 前記押込手段の上下動に連動して、前記縦穴に注入されたコンクリート材料を圧密する加圧手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の場所打ち杭施工装置を用いて、場所打ち杭を施工する場所打ち杭施工方法であって、
    ケーシングパイプを地中に押し込み杭列を形成する工程と、
    前記ケーシングパイプの杭列上を移動するとともに前記ケーシングパイプに場所打ち杭施工装置を固定した状態で、所定のケーシングパイプ内の地盤を掘削し縦穴を形成する工程と、
    前記縦穴にコンクリート材料を注入して場所打ち杭を施工する工程と、
    を含むことを特徴とする場所打ち杭施工方法。
  8. 前記縦穴の深さよりも短いケーシングパイプを使用することを特徴とする請求項7に記載の場所打ち杭施工方法。
  9. 前記縦穴に注入したコンクリート材料が固化する前に、その縦穴内の前記コンクリート材料を圧密する工程を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の場所打ち杭施工方法。
  10. 前記縦穴に注入したコンクリート材料が固化する前に、その縦穴に配されているケーシングパイプを引き抜く工程を含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の場所打ち杭施工方法。
  11. 前記場所打ち杭は、少なくとも前記ケーシングパイプと、前記縦穴に注入したコンクリート材料とを含んで構成されていることを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載の場所打ち杭施工方法。
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