JP2016115952A - 歪補償装置及び歪補償方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号の位相の変化量が少ない場合でも、歪補償性能の劣化を改善すること。【解決手段】歪補償装置は、記憶部と、第1の生成部と、第2の生成部と、歪補償部とを備えた。記憶部は、入力信号を増幅する増幅部の歪を補償するための歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けて記憶する。第1の生成部は、入力信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスを生成する。第2の生成部は、入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面においてサンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成する。歪補償部は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を記憶部から取得し、取得した歪補償係数を用いて入力信号に対してプリディストーション処理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、歪補償装置及び歪補償方法に関する。
近年、無線通信の高速化に伴い、ディジタル化による高能率伝送が採用されるようになっている。このような状況の下で、信号品質の低下を抑えるために、電力増幅器に高い線形性が期待されている。また、それと同時に、装置の小型化や運用コストの削減等の観点から、高い電力交換効率で動作する電力増幅器の開発が進んでいる。ただし、一般に電力増幅器においては、線形性と電力交換率とは相反関係にある。
そこで、線形性と電力交換効率とを両立させるために、電力交換効率の高い非線形領域で電力増幅器を動作させ、その際に発生する非線形歪を除去する歪補償装置を使用して線形性を維持することが行われている。歪補償装置で用いられる歪補償の一形態として、例えば、プリディストーション方式(以下「PD方式」という)がある。PD方式は、電力増幅器の非線形歪みの逆特性を予め送信信号に付与することで電力増幅器の出力での線形性を高める技術である。PD方式を採用した歪補償装置では、例えば、歪補償を行うための歪補償係数をルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)に格納し、電力増幅器へ入力される入力信号の電力又は振幅に応じたアドレスを指定してLUTから歪補償係数を読み出す。
ここで、電力増幅器においては、メモリ効果という現象が発生することが知られている。メモリ効果とは、ある時点の電力増幅器の入力信号に対する出力信号が過去の入力信号の影響を受ける現象である。電力増幅器のメモリ効果が発生すると、現時点の入力信号の電力又は振幅に応じたアドレスのみを指定する歪補償装置では、歪補償性能が劣化する恐れがある。
これに対して、現時点の信号の電力又は振幅に応じたアドレスに加えて、異なる時点での入力信号の位相差に応じたアドレス(以下「位相差アドレス」という)を生成し、位相差アドレスでアドレスを指定してLUTから歪補償係数を読み出す技術が提案されている。
特開2011−199429号公報
しかしながら、従来技術では、入力信号の位相の変化量が少ない場合に歪補償性能が劣化するという問題がある。
図14は、従来技術の問題点を説明するための図である。図14では、入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面が示されている。図14において、破線は、各サンプル点の位相に対応する。また、破線間の角は、サンプル点間の位相差に対応する。
図14に示すように、入力信号の位相の変化量が少なくなると、異なる時点に対応するサンプル点間の位相差は、零に近づく。例えば、図14の例において、矩形枠により囲まれた部分P1〜P3に注目すると、入力信号の位相の変化量が少なくなる際に、異なる時点に対応するサンプル点間の位相差が、零に近づいている。ここで、従来技術では、異なる時点での入力信号の位相差に応じて位相差アドレスを生成し、位相差アドレスを用いてLUTから歪補償係数を読み出す。位相差アドレスの分解能は、異なる時点に対応するサンプル点間の位相差が零に近づくほど、劣化する。このため、従来技術では、LUTから歪補償係数を読み出すための最適なアドレスが位相差アドレスによって指定されない可能性がある。結果として、歪補償性能が劣化する恐れがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、入力信号の位相の変化量が少ない場合でも、歪補償性能の劣化を改善することができる歪補償装置及び歪補償方法を提供することを目的とする。
本願の開示する歪補償装置は、一つの態様において、記憶部と、第1の生成部と、第2の生成部と、歪補償部とを備えた。記憶部は、入力信号を増幅する増幅部の歪を補償するための歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けて記憶する。第1の生成部は、前記入力信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスを生成する。第2の生成部は、前記入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面において前記サンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成する。歪補償部は、前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を前記記憶部から取得し、取得した歪補償係数を用いて前記入力信号に対してプリディストーション処理を行う。
本願の開示する歪補償装置の一つの態様によれば、入力信号の位相の変化量が少ない場合でも、歪補償性能の劣化を改善することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1の歪補償装置を有する送信装置の構成を示す図である。 図2は、実施例1の歪補償装置の構成例を示す図である。 図3は、実施例1の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。 図4は、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを説明するための図である。 図5は、実施例1の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施例2の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。 図7は、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbを説明するための図である。 図8は、実施例2の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施例3の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。 図10は、外積の大きさを説明するための図である。 図11は、実施例3の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施例4の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。 図13は、実施例4の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 図14は、従来技術の問題点を説明するための図である。
以下に、本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法が限定されるものではない。
図1は、実施例1の歪補償装置を有する送信装置の構成を示す図である。実施例1の送信装置は、送信信号発生部1、S/P(Serial to Parallel)変換器2、歪補償装置3、D/A(Digital to Analog)変換器4及びA/D(Analog to Digital)変換器5を有している。さらに、本実施例に係る送信装置は、直交変調器6、直交検波器7、周波数変換部8、搬送波生成部9、周波数変換部10、増幅器11、方向性結合器12及びアンテナ13を有している。
送信信号発生部1は、シリアルのデジタルデータ列を生成する。そして、送信信号発生部1は、生成したデータ列をS/P変換器2へ入力する。
S/P変換器2は、シリアルのデジタルデータ列の入力を送信信号発生部1から受ける。そして、S/P変換器2は、受信したデジタルデータ列を1ビットずつ交互に振り分けて歪補償装置3へ出力することで、同相成分信号(I信号:In-Phase component)と直交成分信号(Q信号:Quadrature component)の2系列に変換する。
歪補償装置3は、I信号及びQ信号に分けられた送信信号の入力をS/P変換器2から受ける。I信号及びQ信号に分けられた送信信号は、入力信号の一例である。さらに、歪補償装置3は、帰還復調信号(フィードバック信号)の入力を後述するA/D変換器5から受ける。そして、歪補償装置3は、送信信号と帰還復調信号との差から歪補償係数を算出する。そして、歪補償装置3は、算出した歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けてLUTに格納する。
また、歪補償装置3は、LUTから歪補償係数を取得するための2つのアドレスを生成する。歪補償装置3は、生成した2つのアドレスの組合せに対応する歪補償係数をLUTから取得する。歪補償装置3は、取得した歪補償係数を用いて増幅器11に入力される送信信号に対してプリディストーション処理を行う。その後、歪補償装置3は、プリディストーション処理を施した送信信号をD/A変換器4へ出力する。この歪補償装置3によるアドレスの生成及び歪補償については、後に説明する。
D/A変換器4は、I信号及びQ信号を有する送信信号の入力を歪補償装置3から受ける。そして、D/A変換器4は、受信したI信号及びQ信号のそれぞれをアナログのベースバンド信号に変換する。その後、D/A変換器4は、ベースバンド信号を直交変調器6へ出力する。
搬送波生成部9は、基準搬送波を生成する。そして、搬送波生成部9は、生成した搬送波を直交変調器6及び直交検波器7へ出力する。
直交変調器6は、D/A変換器4からベースバンド信号の入力を受ける。さらに、直交変調器6は、搬送波生成部9から基準搬送波の入力を受ける。そして、直交変調器6は、受信したベースバンド信号のうちのI信号に基準搬送波を乗算する。また、直交変調器6は、受信したベースバンド信号のうちのQ信号に、基準搬送波を90°移相した搬送波を乗算する。そして、直交変調器6は、それぞれの乗算結果を加算することで、直交変換を行う。その後、直交変調器6は、直交変換を行ったベースバンド信号である直交変調信号を周波数変換部8へ出力する。
周波数変換部8は、直交変調器6から直交変調信号の入力を受ける。そして、周波数変換部8は、受信した直交変調信号と局部発信信号とをミキシングして無線周波数に変換する。そして、周波数変換部8は、無線周波数を有する信号を増幅器11へ出力する。
増幅器11は、無線周波数を有する信号の入力を周波数変換部8から受ける。そして、増幅器11は、受信した信号の電力を増幅する。その後、増幅器11は、増幅した信号を方向性結合器12へ出力する。
方向性結合器12は、増幅器11から受信した信号の一部をアンテナ13を介して送信する。また、方向性結合器12は、増幅器11から受信した信号の一部を周波数変換部10へ出力する。
周波数変換部10は、アンテナ13を介して送信された信号と同じ信号の入力を方向性結合器12から受ける。そして、周波数変換部10は、局部発振信号を用いて受信した信号を周波数変換する。周波数変換部10は、周波数変換した直交変調信号を直交検波器7へ出力する。
直交検波器7は、周波数変換部10により周波数変換された直交変調信号の入力を受ける。そして、直交検波器7は、受信した直交変調信号に、互いに位相が90°異なる各基準搬送波を乗算して直交検波を行う。直交検波器7は、直交検波により得られたI信号及びQ信号をA/D変換器5へ出力する。
A/D変換器5は、I信号及びQ信号の入力を直交検波器7から受ける。そして、A/D変換器5は、受信したI信号及びQ信号をデジタル信号に変換する。その後、A/D変換器5は、デジタル信号に変換したI信号及びQ信号を歪補償装置3へ出力する。
次に、歪補償装置3の構成例を説明する。図2は、実施例1の歪補償装置の構成例を示す図である。
歪補償装置3は、図2に示すように、アドレス生成部31、プリディストーション部32、歪補償係数記憶部33及び歪補償係数演算部34を有している。なお、歪補償装置3は、例えばDSP(Digital Signal Processor:デジタルシグナルプロセッサ)等によって実現される。
アドレス生成部31は、S/P変換器2から入力される送信信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスを生成する。また、アドレス生成部31は、S/P変換器2から入力される送信信号のサンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成する。アドレス生成部31は、第1のアドレスと第2のアドレスの組合せをアドレスの指定情報として歪補償係数記憶部33へ出力する。
歪補償係数記憶部33は、複数のアドレスの組合せと、歪補償係数とを対応付けたルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)を記憶している。歪補償係数は、増幅器11で発生する歪みを補償するための係数である。複数のアドレスの組合せは、例えば、X軸方向アドレスとY軸方向アドレスとを組合せた2次元アドレスや、X軸方向アドレスとY軸方向アドレスとZ軸方向アドレスとを組み合わせた3次元アドレス等を含む。
歪補償係数記憶部33は、アドレスの指定情報の入力をアドレス生成部31から受け付ける。歪補償係数記憶部33は、プリディストーション部32からの要求を受けて、アドレスの指定情報で指定されている、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を読み出す。読み出された歪補償係数は、プリディストーション部32によって取得される。
プリディストーション部32は、送信信号の入力をS/P変換器2から受け付ける。プリディストーション部32は、受信した送信信号に対する歪補償係数の取得を歪補償係数記憶部33に要求する。プリディストーション部32は、受信した送信信号に対する歪補償係数の入力を歪補償係数記憶部33から受け付ける。プリディストーション部32は、歪補償係数を用いて、受信した送信信号、すなわち、増幅器11に入力される送信信号に対してプリディストーション処理を施す。プリディストーション部32は、プリディストーション処理を施した送信信号をD/A変換器4へ出力する。
歪補償係数演算部34は、送信信号の入力をS/P変換器2から受け付ける。歪補償係数演算部34は、帰還復調信号の入力をA/D変換器5から受け付ける。歪補償係数演算部34は、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた適応信号処理により歪補償前の送信信号と帰還復調信号とを比較し、その差が0になるように歪補償係数を演算する。歪補償係数演算部34は、演算した歪補償係数を用いて歪補償係数記憶部33が保持しているLUTに格納された係数を更新する。
このように、歪補償装置3は、増幅器11によって増幅された信号の一部である帰還復調信号と、歪補償前の送信信号との差が0になるように、適応的に歪補償係数を更新する。
次に、図2に示した歪補償装置3の構成を更に詳細に説明する。図3は、実施例1の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。図3に示すように、歪補償装置3は、LUT101と、第1のアドレス生成回路102と、第2のアドレス生成回路103と、乗算器104とを有する。
図3のLUT101は、図2の歪補償係数記憶部33に相当する。また、図3の第1のアドレス生成回路102及び第2のアドレス生成回路103は、図2のアドレス生成部31に相当する。また、図3の乗算器104は、図2のプリディストーション部32に相当する。
LUT101は、増幅器11の歪を補償するための歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けて記憶している。LUT101は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せをアドレスの指定情報として第1のアドレス生成回路102及び第2のアドレス生成回路103から受け付ける。そして、LUT101は、アドレスの指定情報で指定されている、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を読み出す。読み出された歪補償係数は、乗算器104によって取得される。
第1のアドレス生成回路102は、送信信号が入力されると、送信信号の電力又は振幅を算出し、算出された送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスを生成する。送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスは、例えば、一次元方向のアドレスであるX軸方向アドレスである。生成された第1のアドレスは、LUT101へ出力される。第1のアドレス生成回路102は、第1の生成部の一例である。
第2のアドレス生成回路103は、送信信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面においてサンプル点間を結ぶベクトルを算出し、算出されたベクトルに一意に対応する第2のアドレスを生成する。具体的には、第2のアドレス生成回路103は、遅延素子131と、減算器132とを有する。第2のアドレス生成回路103は、第2の生成部の一例である。
遅延素子131は、送信信号を1サンプル点分だけ遅延させ、送信信号が1サンプル点分だけ遅延されて得られる遅延信号を減算器132へ出力する。
減算器132は、遅延素子131から入力される遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去の時点に対応する送信信号のサンプル点と、現在の時点に対応する送信信号のサンプル点とを結ぶベクトルaを算出する。以下では、IQ平面において過去の時点に対応する送信信号のサンプル点を「過去サンプル点」と呼び、IQ平面において現在の時点に対応する送信信号のサンプル点を「現在サンプル点」と呼ぶ。減算器132によって算出される、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaは、以下の式(1)により表される。
Figure 2016115952
減算器132は、算出されたベクトルaに一意に対応する第2のアドレスを生成する。ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスは、ベクトルaの大きさ及び向きを表すアドレスであれば良く、例えば、極座標を用いて表現される。ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスは、例えば、二次元方向のアドレスであるY軸方向アドレスである。生成された第2のアドレスは、LUT101へ出力される。
図4は、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを説明するための図である。図4では、過去サンプル点及び現在サンプル点を含む入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面が示されている。図4において、2つの破線は、それぞれ、過去サンプル点の位相及び現在サンプル点の位相に対応する。また、破線間の角は、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差に対応する。
図4に示すように、入力信号の位相の変化量が少なくなる際に、2つの破線間の角が、零に近づいている。言い換えると、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差が、零に近づいている。このため、異なる時点での入力信号の位相差に応じたアドレスを生成する従来技術では、アドレスの分解能が低下し、LUTから歪補償係数を読み出すための最適なアドレスが指定されない可能性がある。
これに対して、本実施例の第2のアドレス生成回路103は、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaに応じた第2のアドレスを生成する。ベクトルaは、図4に示すように、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差が零に近づく場合であっても、大きさ及び向きを失わない。このため、入力信号の位相の変化量が少なくなる場合であっても、ベクトルaに応じて生成される第2のアドレスの分解能の低下が抑えられる。
乗算器104は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数をLUT101から取得する。乗算器104は、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う。具体的には、乗算器104は、歪補償係数を送信信号に乗算することによって、プリディストーション処理を施した送信信号を生成する。
次に、実施例1の歪補償装置3の処理動作について説明する。図5は、実施例1の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、第1のアドレス生成回路102は、送信信号が入力されると、送信信号の電力又は振幅を算出し、算出された送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスを生成する(ステップS11)。
第2のアドレス生成回路103の減算器132は、遅延素子131から入力される遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する(ステップS12)。減算器132は、算出されたベクトルaに一意に対応する第2のアドレスを生成する(ステップS13)。
乗算器104は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数をLUT101から取得し(ステップS14)、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う(ステップS15)。
上述したように、実施例1の歪補償装置3は、入力信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスに加えて、IQ平面において入力信号のサンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成する。このため、入力信号の位相の変化量が少なくなる場合であっても、第2のアドレスの分解能の低下が抑えられ、LUTから歪補償係数を読み出すための最適なアドレスが第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せによって指定される。結果として、入力信号の位相の変化量が少ない場合でも、歪補償性能の劣化を改善することができる。
また、実施例1の歪補償装置3は、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaに応じた第2のアドレスを生成する。このため、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、第2のアドレスの分解能の低下が抑えられる。結果として、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、歪補償性能の劣化を改善することができる。
なお、実施例1では、送信信号が1サンプル点分だけ遅延されて得られる遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する例を示したが、開示の技術はこれには限定されない。例えば、送信信号が2サンプル点以上遅延されて得られる遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出しても良い。
実施例2は、IQ平面においてベクトルaによって結ばれるサンプル点とは異なるサンプル点間を結ぶ他のベクトルに応じた第3のアドレスを生成する点が、実施例1と異なる。そこで、以下では、IQ平面においてベクトルaによって結ばれるサンプル点とは異なるサンプル点間を結ぶ他のベクトルに応じた第3のアドレスを生成する例について説明する。
図6は、実施例2の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。なお、実施例2の送信装置の構成は実施例1と同様に図1で表される。また、実施例2において実施例1と同様の符号を有する各部は、特に説明の無い限り実施例1と同様の機能を有するものとする。
図6に示すように、実施例2の歪補償装置3aは、図3で示した第2のアドレス生成回路103に代えて、第2のアドレス生成回路203を有する。
第2のアドレス生成回路203は、IQ平面においてサンプル点間を結ぶベクトルに一意に対応する第2のアドレスと、IQ平面において他のサンプル点間を結ぶ他のベクトルに一意に対応する第3のアドレスとを生成する。具体的には、第2のアドレス生成回路203は、第1の遅延素子231と、第2の遅延素子232と、第1の減算器233と、第2の減算器234とを有する。
第1の遅延素子231は、送信信号を1サンプル点分だけ遅延させ、送信信号が1サンプル点分だけ遅延されて得られる第1の遅延信号を第2の遅延素子232、第1の減算器233及び第2の減算器234へ出力する。
第2の遅延素子232は、第1の遅延素子231から入力される第1の遅延信号を1サンプル点分だけ遅延させ、第1の遅延信号が1サンプル点分だけ遅延されて得られる第2の遅延信号を第1の減算器233へ出力する。
第1の減算器233は、第2の遅延素子232から第2の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第2の遅延信号を第1の遅延信号から減算することによって、IQ平面において過去の時点に対応する送信信号のサンプル点と、現在の時点に対応する送信信号のサンプル点とを結ぶベクトルaを算出する。以下では、IQ平面において過去の時点に対応する送信信号のサンプル点を「過去サンプル点」と呼び、IQ平面において現在の時点に対応する送信信号のサンプル点を「現在サンプル点」と呼ぶ。第1の減算器233によって算出される、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaは、上述の式(1)により表される。第1の減算器233は、算出されたベクトルaに一意に対応する第2のアドレスを生成する。ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスは、ベクトルaの大きさ及び向きを表すアドレスであれば良く、例えば、極座標を用いて表現される。ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスは、例えば、二次元方向のアドレスであるY軸方向アドレスである。生成された第2のアドレスは、LUT101へ出力される。
第2の減算器234は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第2の減算器234は、第1の遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において現在サンプル点と、未来の時点に対応するサンプル点とを結ぶベクトルbを算出する。以下では、IQ平面において未来の時点に対応する送信信号のサンプル点を「未来サンプル点」と呼ぶ。第2の減算器234によって算出される、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbは、以下の式(2)により表される。
Figure 2016115952
第2の減算器234は、算出されたベクトルbに一意に対応する第3のアドレスを生成する。ベクトルbに一意に対応する第3のアドレスは、ベクトルbの大きさ及び向きを表すアドレスであれば良く、例えば、極座標を用いて表現される。ベクトルbに一意に対応する第3のアドレスは、例えば、三次元方向のアドレスであるZ軸方向アドレスである。生成された第3のアドレスは、LUT101へ出力される。
図7は、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbを説明するための図である。図7では、過去サンプル点、現在サンプル点及び未来サンプル点を含む入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面が示されている。図7において、3つの破線は、それぞれ、過去サンプル点の位相、現在サンプル点の位相及び未来サンプル点の位相に対応する。また、破線間の角は、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差と、現在サンプル点と未来サンプル点との間の位相差とに対応する。
図7に示すように、入力信号の位相の変化量が少なくなる際に、破線間の角が零に近づいている。言い換えると、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差と、現在サンプル点と未来サンプル点との間の位相差とが、零に近づいている。このため、異なる時点での入力信号の位相差に応じたアドレスを生成する従来技術では、アドレスの分解能が低下し、LUTから歪補償係数を読み出すための最適なアドレスが指定されない可能性がある。
これに対して、本実施例の第2のアドレス生成回路203は、過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaに応じた第2のアドレスと、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbに応じた第3のアドレスとを生成する。ベクトルaは、図7に示すように、過去サンプル点と現在サンプル点との間の位相差が零に近づく場合であっても、大きさ及び向きを失わない。また、ベクトルbは、図7に示すように、現在サンプル点と未来サンプル点との間の位相差が零に近づく場合であっても、大きさ及び向きを失わない。このため、入力信号の位相の変化量が少なくなる場合であっても、ベクトルaに応じて生成される第2のアドレスの分解能が抑えられ、かつ、ベクトルbに応じて生成される第3のアドレスの分解能が抑えられる。
なお、実施例2のLUT101は、第1のアドレスと第2のアドレスと第3のアドレスとの組合せをアドレスの指定情報として第1のアドレス生成回路102及び第2のアドレス生成回路103から受け付ける。そして、LUT101は、アドレスの指定情報で指定されている、第1のアドレスと第2のアドレスと第3のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を読み出す。読み出された歪補償係数は、乗算器104によって取得される。乗算器104は、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う。
次に、実施例2の歪補償装置3aの処理動作について説明する。図8は、実施例2の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、第1のアドレス生成回路102は、送信信号が入力されると、送信信号の電力又は振幅を算出し、算出された送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスを生成する(ステップS21)。
第2のアドレス生成回路203の第1の減算器233は、第2の遅延素子232から第2の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第2の遅延信号を第1の遅延信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と、現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する(ステップS22)。
第2の減算器234は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第2の減算器234は、第1の遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において現在サンプル点と、未来サンプル点とを結ぶベクトルbを算出する(ステップS23)。第1の減算器233及び第2の減算器234は、ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスと、ベクトルbに一意に対応する第3のアドレスとを生成する(ステップS24)。
乗算器104は、第1のアドレスと第2のアドレスと第3のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数をLUT101から取得し(ステップS25)、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う(ステップS26)。
上述したように、実施例2の歪補償装置3aは、第1のアドレス及び第2のアドレスに加えて、IQ平面においてベクトルによって結ばれるサンプル点とは異なるサンプル点間を結ぶ他のベクトルに応じた第3のアドレスを生成する。このため、入力信号の位相の変化量が少なくなる場合であっても、第2のアドレス及び第3のアドレスの分解能の低下が抑えられ、LUTの最適なアドレスが第1のアドレスと第2のアドレスと第3のアドレスとの組合せによって指定される。結果として、入力信号の位相の変化量が少ない場合でも、歪補償性能の劣化をより改善することができる。
また、実施例2の歪補償装置3aは、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaに応じた第2のアドレスと、IQ平面において現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbに応じた第3のアドレスとを生成する。このため、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量と、現在の入力信号の位相と未来の入力信号の位相との間の変化量とが少なくなる場合であっても、第2のアドレス及び第3のアドレスの分解能の低下が抑えられる。結果として、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量と、現在の入力信号の位相と未来の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、歪補償性能の劣化を改善することができる。
実施例3は、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaと、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbとの外積に応じた第2のアドレスを生成する点が、実施例2と異なる。そこで、以下では、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaと、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbとの外積に応じた第2のアドレスを生成する例について説明する。
図9は、実施例3の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。なお、実施例3の送信装置の構成は実施例1と同様に図1で表される。また、実施例3において実施例2と同様の符号を有する各部は、特に説明の無い限り実施例2と同様の機能を有するものとする。
図9に示すように、実施例3の歪補償装置3bは、図6で示した第2のアドレス生成回路203に代えて、第2のアドレス生成回路303を有する。
第2のアドレス生成回路303は、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaと、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbとの外積に応じた第2のアドレスを生成する。具体的には、第2のアドレス生成回路303は、第1の遅延素子231と、第2の遅延素子232と、第1の減算器233と、第2の減算器234と、外積演算器335とを有する。
第1の遅延素子231及び第2の遅延素子232は、それぞれ、図6で示した第1の遅延素子231及び第2の遅延素子232に対応する。
第1の減算器233は、図6で示した第1の減算器233と同様に、第2の遅延信号を第1の遅延信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と、現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する。第1の減算器233によって算出されたベクトルaは、外積演算器335へ出力される。
第2の減算器234は、図6で示した第2の減算器234と同様に、第1の遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において現在サンプル点と、未来サンプル点とを結ぶベクトルbを算出する。第2の減算器234によって算出されたベクトルbは、外積演算器335へ出力される。
外積演算器335は、第1の減算器233から入力されるベクトルaと、第2の減算器234から入力されるベクトルbとの外積a×bを算出する。外積演算器335は、算出された外積a×bに一意に対応する第2のアドレスを生成する。外積a×bに一意に対応する第2のアドレスは、例えば、外積a×bの大きさを用いて表現される。生成された第2のアドレスは、LUT101へ出力される。ベクトルaの成分が(x1,y1)であり、ベクトルbの成分が(x2,y2)であり、ベクトルaとベクトルbとの成す角がθである場合に、外積演算器335によって算出される外積a×bの大きさ|a×b|は、以下の式(3)により表される。
Figure 2016115952
図10は、外積の大きさを説明するための図である。図10に示すように、外積a×bの大きさ|a×b|は、ベクトルa及びベクトルbを2辺とする平行四辺形Pabの面積|a||b|sinθに等しい。つまり、外積a×bの大きさ|a×b|は、ベクトルaの大きさと、ベクトルbの大きさと、ベクトルaとベクトルbとの成す角とに応じて決定されるスカラー量である。
次に、実施例3の歪補償装置3bの処理動作について説明する。図11は、実施例3の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、第1のアドレス生成回路102は、送信信号が入力されると、送信信号の電力又は振幅を算出し、算出された送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスを生成する(ステップS31)。
第2のアドレス生成回路303の第1の減算器233は、第2の遅延素子232から第2の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第1の減算器233は、第2の遅延信号を第1の遅延信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と、現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する(ステップS32)。第1の減算器233によって算出されたベクトルaは、外積演算器335へ出力される。
第2の減算器234は、第1の遅延素子231から第1の遅延信号の入力を受け付ける。第2の減算器234は、第1の遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において現在サンプル点と、未来サンプル点とを結ぶベクトルbを算出する(ステップS33)。第2の減算器234によって算出されたベクトルbは、外積演算器335へ出力される。
外積演算器335は、ベクトルaと、ベクトルbとの外積a×bを算出する(ステップS34)。外積演算器335は、外積a×bに一意に対応する第2のアドレスを生成する(ステップS35)。例えば、外積演算器335は、外積a×bの大きさ|a×b|を第2のアドレスとして生成する。
乗算器104は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数をLUT101から取得し(ステップS36)、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う(ステップS37)。
上述したように、実施例3の歪補償装置3bは、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaと、現在サンプル点と未来サンプル点とを結ぶベクトルbとの外積に応じた第2のアドレスを生成する。過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量と、現在の入力信号の位相と未来の入力信号の位相との間の変化量とが少なくなる場合であっても、第2のアドレスの分解能の低下が抑えられる。結果として、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量と、現在の入力信号の位相と未来の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、歪補償性能の劣化を改善することができる。さらに、LUTから歪補償係数を読み出すための最適なアドレスが第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せによって指定されるので、LUTの読み出しアドレスの数の増大を抑えることができる。
実施例4は、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaの平均値に応じた第2のアドレスを生成する点が、実施例1と異なる。そこで、以下では、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaの平均値に応じた第2のアドレスを生成する例について説明する。
図12は、実施例4の歪補償装置の構成の詳細を説明するための図である。なお、実施例4の送信装置の構成は実施例1と同様に図1で表される。また、実施例4において実施例1と同様の符号を有する各部は、特に説明の無い限り実施例1と同様の機能を有するものとする。
図12に示すように、実施例4の歪補償装置3cは、図3に示した第2のアドレス生成回路103に代えて、第2のアドレス生成回路403を有する。
第2のアドレス生成回路403は、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaの平均値に応じた第2のアドレスを生成する。具体的には、第2のアドレス生成回路403は、遅延素子131と、減算器132と、平均値演算器433とを有する。
遅延素子131は、図3で示した遅延素子131に対応する。
減算器132は、図3で示した減算器132と同様に、遅延素子131から入力される遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と、現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する。減算器132によって算出されたベクトルaは、平均値演算器433へ出力される。
平均値演算器433は、減算器132から入力されるベクトルaの平均値を算出する。平均値は、例えば、単純移動平均値や加重移動平均値等を含む。平均値演算器433は、算出されたベクトルaの平均値に一意に対応する第2のアドレスを生成する。ベクトルaの平均値に一意に対応する第2のアドレスは、ベクトルaの大きさ及び向きの平均値を表すアドレスであれば良く、例えば、極座標を用いて表現される。ベクトルaに一意に対応する第2のアドレスは、例えば、二次元方向のアドレスであるY軸方向アドレスである。生成された第2のアドレスは、LUT101へ出力される。
次に、実施例4の歪補償装置3cの処理動作について説明する。図13は、実施例4の歪補償装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。
図13に示すように、第1のアドレス生成回路102は、送信信号が入力されると、送信信号の電力又は振幅を算出し、算出された送信信号の電力又は振幅に一意に対応する第1のアドレスを生成する(ステップS41)。
第2のアドレス生成回路103の減算器132は、遅延素子131から入力される遅延信号を送信信号から減算することによって、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaを算出する(ステップS42)。
平均値演算器433は、ベクトルaの平均値を算出する(ステップS43)。平均値演算器433は、算出されたベクトルaに一意に対応する第2のアドレスを生成する(ステップS44)。
乗算器104は、第1のアドレスと第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数をLUT101から取得し(ステップS45)、取得した歪補償係数を用いて送信信号に対してプリディストーション処理を行う(ステップS46)。
上述したように、実施例4の歪補償装置3cは、IQ平面において過去サンプル点と現在サンプル点とを結ぶベクトルaの平均値に応じた第2のアドレスを生成する。このため、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、第2のアドレスの変動が平滑化され、第2のアドレスの分解能の低下がより一層抑えられる。結果として、過去の入力信号の位相と現在の入力信号の位相との間の変化量が少なくなる場合であっても、歪補償性能の劣化をさらに改善することができる。
これまで本願の開示する歪補償装置及び歪補償方法の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよいものである。そこで、以下では実施例5として実施例の変形例を説明する。
上記実施例2では、第2のアドレス生成回路203が、ベクトルaに応じた第2のアドレスと、ベクトルbに応じた第3のアドレスとを生成する例を説明したが、開示技術はこれには限られない。例えば、第2のアドレス生成回路203が、ベクトルaの平均値と、ベクトルbの平均値とを算出する平均値演算器を含み、ベクトルaの平均値に応じた第2のアドレスと、ベクトルbの平均値に応じた第3のアドレスとを生成しても良い。
また、上記実施例3では、第2のアドレス生成回路303が、ベクトルaと、ベクトルbとの外積に応じた第2のアドレスを生成する例を説明したが、開示技術はこれには限られない。例えば、第2のアドレス生成回路303が、ベクトルaと、ベクトルbとの外積の平均値を算出する平均値演算器を含み、ベクトルaと、ベクトルbとの外積の平均値に応じた第2のアドレスを生成しても良い。
3、3a、3b、3c 歪補償装置
11 増幅器
31 アドレス生成部
32 プリディストーション部
33 歪補償係数記憶部
34 歪補償係数演算部
102 第1のアドレス生成回路
103、203、303、403 第2のアドレス生成回路
104 乗算器
131 遅延素子
132 減算器
231 第1の遅延素子
232 第2の遅延素子
233 第1の減算器
234 第2の減算器
335 外積演算器
433 平均値演算器

Claims (10)

  1. 入力信号を増幅する増幅部の歪を補償するための歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けて記憶する記憶部と、
    前記入力信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスを生成する第1の生成部と、
    前記入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面において前記サンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成する第2の生成部と、
    前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を前記記憶部から取得し、取得した歪補償係数を用いて前記入力信号に対してプリディストーション処理を行う歪補償部と
    を備えたことを特徴とする歪補償装置。
  2. 前記第2の生成部は、
    前記入力信号が遅延されて得られる遅延信号を出力する遅延素子と、
    前記遅延信号を記入力信号から減算することによって、前記IQ平面において過去の時点に対応する前記サンプル点と、現在の時点に対応する前記サンプル点とを結ぶベクトルを算出する減算器と
    を含み、
    前記減算器によって算出された前記ベクトルに応じた第2のアドレスを生成することを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  3. 前記第2の生成部は、
    前記減算器によって算出された前記ベクトルの平均値を算出する平均値演算器をさらに含み、
    前記平均値演算器によって算出された前記ベクトルの平均値に応じた第2のアドレスを生成することを特徴とする請求項2に記載の歪補償装置。
  4. 前記第2の生成部は、
    前記第2のアドレスと、前記IQ平面において前記ベクトルによって結ばれる前記サンプル点とは異なる他のサンプル点間を結ぶ他のベクトルに応じた第3のアドレスとを生成し、
    前記歪補償部は、
    前記第1のアドレスと前記第2のアドレスと前記第3のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を前記記憶部から取得し、取得した歪補償係数を用いて前記入力信号に対してプリディストーション処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  5. 前記第2の生成部は、
    前記入力信号が遅延されて得られる第1の遅延信号を出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延信号が遅延されて得られる第2の遅延信号を出力する第2の遅延素子と、
    前記第2の遅延信号を前記第1の遅延信号から減算することによって、前記IQ平面において過去の時点に対応する前記サンプル点と、現在の時点に対応する前記サンプル点とを結ぶ第1のベクトルを算出する第1の減算器と、
    前記第1の遅延信号を前記入力信号から減算することによって、前記IQ平面において現在の時点に対応する前記サンプル点と、未来の時点に対応する前記サンプル点とを結ぶ第2のベクトルを算出する第2の減算器と
    を含み、
    前記第1の減算器によって算出された前記第1のベクトルに応じた第2のアドレスと、前記第2の減算器によって算出された前記第2のベクトルに応じた第3のアドレスとを生成することを特徴とする請求項4に記載の歪補償装置。
  6. 前記第2の生成部は、
    前記第1の減算器によって算出された前記第1のベクトルの平均値と、前記第2の減算器によって算出された前記第2のベクトルの平均値とを算出する平均値演算器をさらに含み、
    前記平均値演算器によって算出された前記第1のベクトルの平均値に応じた第2のアドレスと、前記平均値演算器によって算出された前記第2のベクトルの平均値に応じた第3のアドレスとを生成することを特徴とする請求項5に記載の歪補償装置。
  7. 前記第2の生成部は、
    前記ベクトルと、前記IQ平面において前記ベクトルによって結ばれる前記サンプル点とは異なる他のサンプル点間を結ぶ他のベクトルとの外積に応じた第2のアドレスを生成することを特徴とする請求項1に記載の歪補償装置。
  8. 前記第2の生成部は、
    前記入力信号が遅延されて得られる第1の遅延信号を出力する第1の遅延素子と、
    前記第1の遅延信号が遅延されて得られる第2の遅延信号を出力する第2の遅延素子と、
    前記第2の遅延信号を前記第1の遅延信号から減算することによって、前記IQ平面において過去の時点に対応する前記サンプル点と、現在の時点に対応する前記サンプル点とを結ぶ第1のベクトルを算出する第1の減算器と、
    前記第1の遅延信号を前記入力信号から減算することによって、前記IQ平面において現在の時点に対応する前記サンプル点と、未来の時点に対応する前記サンプル点とを結ぶ第2のベクトルを算出する第2の減算器と、
    前記第1のベクトルと、前記第2のベクトルとの外積を算出する外積演算器と
    を含み、
    前記外積演算器によって算出された前記外積に応じた第2のアドレスを生成することを特徴とする請求項7に記載の歪補償装置。
  9. 前記第2の生成部は、
    前記外積演算器によって算出された前記外積の平均値を算出する平均値演算器をさらに含み、
    前記平均値演算器によって算出された前記外積の平均値に応じた第2のアドレスを生成することを特徴とする請求項7に記載の歪補償装置。
  10. 入力信号の電力又は振幅に応じた第1のアドレスを生成し、
    前記入力信号のサンプル点が時系列に描かれるIQ平面において前記サンプル点間を結ぶベクトルに応じた第2のアドレスを生成し、
    前記第1のアドレスと前記第2のアドレスとの組合せに対応する歪補償係数を、前記入力信号を増幅する増幅部の歪を補償するための歪補償係数を複数のアドレスの組合せに対応付けて記憶する記憶部から取得し、取得した歪補償係数を用いて前記入力信号に対してプリディストーション処理を行う
    ことを特徴とする歪補償方法。
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