JP2022112245A - コントローラ、歪補償装置、通信機、及び歪補償のために入力信号を調整する方法 - Google Patents

コントローラ、歪補償装置、通信機、及び歪補償のために入力信号を調整する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歪補償における動作速度の緩和を可能とする。【解決手段】開示のコントローラは、増幅器の前置歪補償のために入力信号を調整する調整器用のコントローラであって、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備える。前記調整器は、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するよう構成されている。前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられている。前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える。【選択図】図3

Description

本開示は、コントローラ、歪補償装置、通信機、及び歪補償のために入力信号を調整する方法に関する。
信号の増幅器は、信号に歪を生じさせる。このため、増幅器の歪を補償するための歪補償が必要とされる。特許文献1及び非特許文献1は、増幅器の前置歪補償(pre-distortion)を開示している。
米国特許出願公開第2011/0032033号明細書
Karan Gumber et al. "A Modified Hybrid RF Predistorter Linearizer for Ultra Wideband 5G Systems", IEEE JOURNAL ON EMERGING AND SELECTED TOPICS IN CIRCUITS AND SYSTEMS, VOL. 7, NO. 4, DECEMBER 2017, pp.547-557
増幅器を高効率で動作させる場合、増幅器の歪(不要輻射信号)は、信号帯域幅の3倍から5倍の帯域に広がる。従来の歪補償装置は、歪成分の逆信号(逆歪)を生成することで歪信号を相殺する。したがって、逆歪も、信号帯域幅の3倍から5倍もの広帯域を持つ必要がある。広帯域の逆歪を生成するために、従来の歪補償装置は、高速に動作する必要があった。
しかも、無線通信の高速化に伴い信号帯域幅が拡大しているため、歪補償装置のさらなる高速化が必要とされている。例えば、第4世代移動通信システム(4G)における信号帯域幅は最大で20MHzであり、第5世代移動通信システム(5G)における信号帯域幅は最大で400MHzである。
さらに、第6世代移動通信システム(6G)では、信号帯域幅は1GHzを超えることが想定されている。第6世代移動通信システム(6G)に対応した歪補償装置の場合、1GHzを超える信号帯域幅の3倍から5倍もの超広帯域で歪補償ができるように、非常に高速に動作することが必要とされる。
このように、逆歪を用いた歪補償では、信号帯域幅の3倍から5倍程度の高速動作が求められるため、超広帯域に対応するには超高速動作が求められるという問題がある。
したがって、歪補償における動作速度の緩和を可能とする技術が望まれる。
本開示のある側面は、増幅器の前置歪補償のために入力信号を調整する調整器用のコントローラである。開示のコントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備え、前記調整器は、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するよう構成され、前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える。
本開示の他の側面は、歪補償装置である。開示の歪補償装置は、入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第1調整部を備える調整器と、コントローラと、を備え、前記コントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備え、前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記第1調整部へ与える。
本開示の他の側面は、通信機である。開示の通信機は、増幅器と、前記増幅器の歪補償をする歪補償装置と、を備え、前記歪補償装置は、入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する調整器と、コントローラと、を備え、前記コントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備え、前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える。
本開示の他の側面は、増幅器の歪補償のために入力信号を調整する方法である。開示の方法は、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定し、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するための制御信号を生成することを備え、前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記制御信号は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号として生成される。
本開示によれば、歪補償における動作速度の緩和が可能になる。
図1は、通信機の構成図である。 図2は、歪補償回路の構成図である。 図3は、歪補償装置の構成図である。 図4は、歪補償装置の構成図である。 図5は、コントローラの回路図である。 図6は、利得の補償特性を示す図である。 図7は、位相の補償特性を示す図である。 図8は、増幅器の利得特性図である。 図9は、増幅器の位相特性図である。 図10は、コントローラの回路である。 図11は、コントローラの回路図である。 図12は、歪補償装置の構成図である。 図13は、通信機の変形例を示す構成図である。 図14は、通信機の変形例を示す構成図である。 図15は、通信機の変形例を示す構成図である。
[本開示の実施形態の説明]
(1)実施形態に係るコントローラは、増幅器の前置歪補償のために入力信号を調整する調整器用のコントローラである。コントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備える。前記調整器は、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するよう構成され、前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える。この場合、歪補償における動作速度の緩和が可能になる。
(2)前記複数の区間の区間長は、非同一であるのが好ましい。この場合、複数の区間の区間長が同一でなくてもよい。
(3)前記判定器は、複数の区間を画定する複数の基準値それぞれに対応して設けられた比較器を備え、前記複数の基準値それぞれに対応して設けられた前記比較器は、前記基準値と前記入力電力とを比較するよう構成され、前記生成器は、前記比較器による比較結果に基づいて、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を決定するのが好ましい。この場合、複数の区間を容易に判定できる。
(4)前記判定器は、第1特性を有する第1増幅器のための第1モードと、前記第1特性とは異なる第2特性を有する第2増幅器のための第2モードと、を切り替え可能に構成され、前記第1モードにおいて、前記複数の区間は、前記第1特性に応じて設定されており、前記第2モードにおいて、前記複数の区間は、前記第2特性に応じて設定されているのが好ましい。この場合、異なる特性を有する増幅器への対応が可能になる。
(5)前記第1特性は、前記入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が単調変化である特性であり、前記第2特性は、前記入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が極値を持つ特性であるのが好ましい。この場合、単調変化する特性又は極値を持つ特性のいずれでも対応できる。
(6)前記調整器は、第1入力信号が入力され、前記第1信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第1調整器と、前記第1入力信号よりも遅れた又は進んだ第2入力信号が入力され、前記第2信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第2調整器と、を備え、前記コントローラは、第1コントローラ及び第2コントローラを備え、前記第1コントローラ及び前記第2コントローラそれぞれは、前記判定器及び前記生成器を備え、前記第1コントローラの前記判定器は、設定された複数の区間のうち、前記入力信号としての前記第1入力信号の電力に対応する対象区間を判定し、前記第2コントローラの前記判定器は、設定された複数の区間のうち、前記入力信号としての前記第2入力信号の電力に対応する対象区間を判定するのが好ましい。この場合、増幅器のメモリ効果が補償される。
(7)前記複数の区間は調整可能であるのが好ましい。この場合、増幅器の特性の変化に対応できる。
(8)前記入力信号は無線信号であり、前記入力信号の電力値を、コントローラ外部から取得するよう構成されているのが好ましい。この場合、入力信号の電力値が容易に得られる。
(9)複数の区間を画定する複数の基準値のうちの最大値と最小値との差は、50dB以下であるのが好ましい。この場合、複数の区間が適切な範囲に設定される。
(10)前記判定器は、振幅調整のために設定された複数の第1区間のうち、前記入力信号の電力に対応する第1対象区間を判定する第1判定器と、位相調整のために設定された複数の第2区間のうち、前記入力信号の電力に対応する第2対象区間を判定する第2判定器と、を備え、前記複数の第1区間それぞれには、前記入力信号の振幅調整量が対応付けられており、前記複数の第2区間それぞれには、前記入力信号の位相調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記第1対象区間に対応付けられた前記振幅調整量を示す振幅制御信号を、前記制御信号として生成する第1生成器と、前記第2対象区間に対応付けられた前記位相調整量を示す位相制御信号を、前記制御信号として生成する第2生成部と、を備えるのが好ましい。この場合、振幅及び位相の双方が調整される。
(11)実施形態に係る歪補償装置は、入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第1調整部を備える調整器と、コントローラと、を備える。前記コントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備える。前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記第1調整部へ与える。この場合、歪補償における動作速度の緩和が可能になる。
(12)実施形態に係る通信機は、増幅器と、前記増幅器の歪補償をする歪補償装置と、を備える。前記歪補償装置は、入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する調整器と、コントローラと、を備え、前記コントローラは、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、制御信号を生成する生成器と、を備える。前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える。この場合、歪補償における動作速度の緩和が可能になる。
(13)実施形態に係る方法は、増幅器の歪補償のために入力信号を調整する方法であって、設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定し、
前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するための制御信号を生成することを備える。前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、前記制御信号は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号として生成される。この場合、歪補償における動作速度の緩和が可能になる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。図1は、実施形態に係る通信機10を示している。通信機10は、無線通信用であり、例えば、移動通信システムにおける基地局又はユーザ端末として使用される。ユーザ端末は、基地局との間で無線通信をする。移動通信システムは、第5世代以降の世代の通信システムであるのが好ましく、例えば、第6世代移動通信システムである。
通信機10は、ミリ波、サブミリ波、又はサブミリ波よりも波長が短い周波数を用いて通信をするのが好ましい。これらの周波数帯では伝送容量が大きく、高速通信が可能である。ミリ波は、おおよそ、10mmから1mmの波長を有する。ミリ波は、おおよそ、30GHzから300GHzの周波数を有する。サブミリ波は、おおよそ、1mmから0.1mmの波長を有する。サブミリ波は、おおよそ、300GHzから3THzの周波数を有する。なお、通信機10が、いずれの周波数帯(ミリ波、サブミリ波等)において使用されるかは、通信機10が準拠する通信規格における周波数帯(ミリ波、サブミリ波等)の定義又は用法に従う。
図1に示す通信機10は、歪補償回路12及び増幅器13を備える。歪補償回路12は、増幅器13の歪を補償する。増幅器13の歪は、例えば、増幅器のAM-AM特性及びAM-PM特性によって表される。AM-AM特性は、増幅器13の入力電力に対する出力電力(AM-AM)を示す特性である。AM-PM特性は、増幅器13の入力電力に対する通過位相(AM-PM)を示す特性である。
図1に示す歪補償回路12は、前置歪補償のための回路である。歪補償回路12は、前置歪補償された信号を出力し、増幅器13へ与える。前置歪補償された信号を歪補償信号という。歪補償信号は、増幅器13で生じる歪を考慮して、振幅又は位相が予め調整された信号である。増幅器13は、歪補償信号を増幅して出力する。増幅器13から出力された信号は、無線信号としてアンテナ14から送信される。
図1に示す通信機10は、ベースバンド回路11をさらに備える。ベースバンド回路11は、無線信号のためのベースバンド信号を扱う回路である。なお、ベースバンド回路11は、デジタル信号を扱うデジタル回路である。ベースバンド回路11は、歪補償回路12へ、ベースバンド信号を出力する。ベースバンド信号は、ベースバンド_I信号及びベースバンド_Q信号を含む。歪補償回路12に与えられるベースバンド信号は、デジタル信号である。以下では、歪補償回路12へ与えられるベースバンド信号を「歪補償前信号」ともいう。歪補償回路12は、歪補償前信号を前置歪補償して、歪補償信号を生成する。
歪補償回路12は、ベースバンド_I信号が入力されるI信号端子12Aと、ベースバンド_Q信号が入力されるQ信号端子12Bと、を備える。I信号端子12Aは、第1ベースバンド信号パス21を介して、ベースバンド回路11に接続されている。Q信号端子12Bは、第2ベースバンド信号パス22を介して、ベースバンド回路11に接続されている。また、歪補償回路12は、歪補償信号を出力するための出力端子12Cを備える。出力端子12Cは、増幅器13に接続されている。
ベースバンド回路11は、歪補償回路12又は後述の歪補償装置100の制御ユニットとしても機能する。制御ユニットとしてのベースバンド回路11は、歪補償前信号の電力値を生成し、歪補償回路12へ与える。歪補償回路12へ与えられる電力値は、デジタル信号である。電力値は、時々刻々変化する信号電力(瞬時電力)を示す。瞬時電力は、ある瞬間における電力である。歪補償回路12は、電力値が入力される電力値端子12Dを備える。電力値端子12Dは、電力値パス23を介して、ベースバンド回路11に接続されている。
歪補償回路12又は後述の歪補償装置100は、制御ユニットであるベースバンド回路11から電力値を取得するよう構成されていることで、歪補償装置100へ入力される信号から電力値を検波するための検波器を備える必要がなく、有利である。なお、歪補償回路12又は後述の歪補償装置100は、歪補償装置100へ入力される信号から電力値を検波するための検波器を備えてもよい。
制御ユニットとしてのベースバンド回路11は、後述の電力区間用の基準値VPD*を決定し、歪補償回路12又は後述の歪補償装置100へ与える。歪補償回路12は、基準値VPD*が入力される基準値端子12Eを備える。基準値端子12Eは、基準値パス25を介して、ベースバンド回路11に接続されている。ベースバンド回路11は、電力区間用の基準値VPD*を決定するため、学習用モニタパス24を介して、増幅器13の出力信号を、学習用モニタ信号として取得する。学習用モニタパス24は、増幅器13の出力側から延びてベースバンド回路11に接続されている。学習用モニタ信号から電力区間用の基準値VPD*を決定する手法については、後述する。
図2に示すように、歪補償回路12は、前置歪補償のための歪補償装置100を備える。また、歪補償回路12は、歪補償回路12に入力されたデジタルベースバンド信号をアナログベースバンド信号に変換するためのデジタル/アナログコンバータ401,402(DAC401,402)を備える。さらに、歪補償回路12は、DAC401,402から出力されたアナログベースバンド信号を直交変調する直交変調器410を備える。直交変調器410は、ベースバンド信号から直交変調信号を生成する。実施形態においては、直交変調信号が、歪補償装置100への入力信号として、歪補償装置100へ与えられる。歪補償装置100は、入力信号に対してアナログ前置歪補償をして、歪補償信号を生成する。歪補償信号は、増幅器13へ与えられる。
歪補償回路12は、歪補償回路12に入力されたデジタル電力値をアナログ電力値に変換するためのデジタル/アナログコンバータ403を備える。アナログ電力値は、歪補償のため、歪補償装置100へ与えられる。また、歪補償装置100に入力された基準値VPD*は、歪補償のため、歪補償装置100へ与えられる。
ここで、増幅器13の歪は、無線信号の帯域幅BWの3倍から5倍の広帯域に広がる。一般的には、帯域幅BWの5倍に広がる歪を補償しようとすると、歪補償される前の信号も、無線信号の帯域幅の5倍の帯域を持つ必要がある。この場合、歪補償前のデジタルベースバンド信号をDA変換するDAC401,402は、5×BW[Msps]で高速動作する必要がある。
しかし、本実施形態では、後述のように、歪補償における動作速度の緩和が図られているため、DAC401,402は、無線信号の帯域幅BWに応じた動作速度(BW[Msps])でよい。また、DAC403の動作速度も、無線信号の帯域幅BWに応じた動作速度(BW[Msps])でよい。したがって、ベースバンド回路11の動作速度も、緩和できる。動作速度の緩和により、消費電力も低減できる。
図2に示す歪補償装置100は、コントローラ200と調整器300とを備える。実施形態に係る歪補償装置100は、アナログ前置歪補償装置である。調整器300は、増幅器の前置歪補償のために入力信号をアナログ的に調整する。コントローラ200は、調整器300用であり、調整器300における調整量を制御する。
調整器300は、歪補償装置100へ入力されたアナログ入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するよう構成されている。入力信号の振幅及び位相の少なくとも一方が調整されることで歪補償信号が生成される。図2に示す歪補償装置は、振幅及び位相の両方を調整可能である。調整器300は、振幅の調整のための可変抵抗器310(振幅調整器310)と、位相の調整のための可変位相器320(位相調整器320)と、を備える。
コントローラ200は、入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するため、調整器300へ与えられる制御信号を生成する。コントローラ200は、制御信号の生成のため、電力値を用いる。すなわち、コントローラ200は、入力信号の電力値に応じて、振幅又は位相の調整量を決定する。また、コントローラ200は、調整量の決定のため、基準値VPD*も用いる。基準値VPD*は、例えば、振幅の調整量の決定のための基準値VAM,PD*と、位相の調整量の決定のための基準値VPM,PD*と、を含む。振幅の調整量の決定のための基準値VAM,PD*と、位相の調整量の決定のための基準値VPM,PD*と、は互いに異なる。
図3に示すように、コントローラ200は、判定器210と生成器250とを備える。また、コントローラ200には、後述する複数の電力区間D0,D1,D2,D3,D4それぞれに対応付けられた調整量270が予め設定されている。実施形態において、設定された調整量270には、振幅調整量と位相調整量とを含むことができる。電力区間と調整量の対応付けについても後述する。振幅調整量と位相調整量とは、互いに異なる。
判定器210は、複数の電力区間のうち、入力された電力値(入力信号の電力)に対応する対象区間がどれであるかを判定する。この判定においては、複数の電力区間のうちいずれか一つの電力区間が、対象区間として選択される。生成器250は、対象区間に対応付けられた調整量を示す制御信号VAM,ctrl,VPM,cos,ctrl,VPM,sin,ctrlを出力する。制御信号は、可変抵抗器310に与えられる振幅制御信号VAM,ctrlと、可変位相器320に与えられる位相制御信号VPM,cos,ctrl,VPM,sin,ctrlと、を含む。可変抵抗器310は、与えられた振幅制御信号Vctrl_Aに応じて抵抗が変化することにより、入力信号の振幅を調整する。これにより、増幅器13の利得特性が、補償され、線形化する。可変位相器320は、与えられた位相制御信号VPM,cos,ctrl,VPM,sin,ctrlに応じて通過位相が変化することにより、入力信号の位相を調整する。これにより、増幅器13の位相特性が、補償され、線形化する。
図4は、可変抵抗器310及び可変位相器320の例を示している。可変抵抗器310は、例えば、可変電圧抵抗器310である。可変電圧抵抗器310は、振幅制御信号VAM,ctrlの電圧に応じて、抵抗値が変化する。可変電圧抵抗器は、例えば、PIN diode PI Attである。可変抵抗器310は、無線信号の帯域幅BWに応じた動作速度で動作可能なもので足りる。
図4に示すように、可変位相器320は、複数のλ/4伝送線路のほか、2つの可変抵抗器320A,320Bを備える。ここで、λは、無線信号(直交変調信号)の周波数に対応する波長である。複数のλ/4伝送線路は、信号の等分配・等合成を目的とする。λ/4伝送線路に代えて、等分配抵抗器を用いても良い。可変抵抗器320A,320Bは、例えば、可変電圧抵抗器320A,320Bである。可変電圧抵抗器320Aは、位相制御信号VPM,cos,ctrlの電圧に応じて、抵抗値が変化する。可変電圧抵抗器320Bは、位相制御信号VPM,sin,ctrlの電圧に応じて、抵抗値が変化する。可変電圧抵抗器320A,320Bの抵抗値が変化することにより、可変位相器320の通過位相が変化する。可変抵抗器320A,320Bは、無線信号の帯域幅BWに応じた動作速度で動作可能なもので足りる。
図4に示すように、判定器210は、第1判定器211、及び第2判定器212を備える。また、実施形態に係るコントローラの生成器250は、第1生成器251、及び第2生成器252を備える。
第1判定器211及び第1生成器251は、可変抵抗器310の制御用である。第1判定器211及び第1生成器251を総称して、第1サブコントローラ271又は振幅コントローラという。第1サブコントローラ271は、可変抵抗器310の制御を通じて、増幅器13の利得特性を線形化する。第1サブコントローラ271は、利得線形化エンコーダと呼ばれてもよい。
第2判定器212及び第2生成器252は、可変抵抗器320A及び可変抵抗器320Bの制御用である。第2判定器212及び第2生成器252を総称して、第2サブコントローラ272又は位相コントローラという。第2サブコントローラ272は、可変抵抗器320A,320Bの制御を通じて、増幅器13の位相特性を線形化する。第2サブコントローラ272は、位相線形化エンコーダと呼ばれてもよい。
以上のように、実施形態に係るコントローラ200は、第1サブコントローラ271、及び第2サブコントローラ272を備える。第1サブコントローラ271、及び第2サブコントローラ272それぞれは、判定器211,212及び生成器251,252を備える。
第1サブコントローラ271、及び第2サブコントローラ272は、それぞれ独立して、電力値から、制御信号VAM,ctrl,VPM,cos,ctrl,VPM,sin,ctrlを生成する。すなわち、第1サブコントローラ271は、電力値から、制御信号VAM,ctrlを生成する。第2サブコントローラ272は、電力値から、制御信号VPM,cos,ctrl,VPM,sin,ctrlを生成する。
図5は、第1サブコントローラ271のための判定器211及び生成器251の回路例を示している。図5では、第1サブコントローラ271のための基準値電圧VAM,PD*及び調整量電圧VAM,ATT*が示されている。なお、図5に示す回路の場合、*は、1から4の自然数である。ここで、基準値電圧VAM,PD*及び調整量電圧VAM,ATT*は、一例として、*の値が大きいほど、大きな値を持つ。つまり、VAM,PD1<VAM,PD2<VAM,PD3<VAM,PD4である。また、VAM,ATT1<VAM,ATT2<VAM,ATT3<VAM,ATT4である。ただし、この例は、可変抵抗器310に与えられる電圧が大きいほど、可変抵抗器310による減衰量が大きくなる特性を可変抵抗器310が有する場合である。可変抵抗器310に与えられる電圧が大きいほど、可変抵抗器310による減衰量が小さくなる特性を可変抵抗器310が有する場合、基準値電圧VAM,PD*及び調整量電圧VAM,ATT*は、*の値が大きいほど、小さな値を持てばよい。可変抵抗器320A,320Bについても同様である。
第1判定器211は、複数の比較器281,282,283,284を備える。比較器281,282,283,284それぞれは、入力信号の電力値(入力電力)と、基準値電圧VAM,PD*と、を比較する。なお、基準値電圧VAM,PD*と比較される際において、入力信号の電力値の大きさは電圧の大きさによって示される。以下では、入力信号の電力値の大きさを示す電圧を、入力電圧という。基準値電圧VAM,PD*は、前述のように、ベースバンド回路11から与えられる。
判定器210に備わった比較器281,282,283,284それぞれは、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧の大きさが、基準値電圧VAM,PD*よりも大きい場合、比較結果を示す出力信号としてHighを出力し、基準値電圧VAM,PD*よりも小さい場合、比較結果を示す出力信号としてLowを出力する。
比較器281,282,283,284それぞれの出力信号(High/Low)は、生成器250に与えられる。生成器250は、比較器281,282,283,284による比較結果に基づいて、電力値が示す入力電力(入力信号の電力)に対応する対象区間に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT*を決定し、制御信号VAM,ctrlを生成する。
生成器250は、複数のスイッチ291,292,293,294を備える。スイッチ291は、ゲート電圧がHighになると、ONになり、調整量電圧VAM,ATT1がソースに現れるよう構成されている。スイッチ292は、ゲート電圧がHighになると、ONになり、調整量電圧VAM,ATT2がソースに現れるよう構成されている。スイッチ293は、ゲート電圧がHighになると、ONになり、調整量電圧VAM,ATT3がソースに現れるよう構成されている。スイッチ294は、ゲート電圧がHighになると、ONになり、調整量電圧VAM,ATT4がソースに現れるよう構成されている。
スイッチ291,292,293,294は、比較器281,282,283,284の出力(比較結果)がゲートに与えられるよう設けられている。スイッチ291,292,293,294の数は、比較器281,282,283,284の数に対応している。
比較器281,282,283,284は、基準値電圧VAM,PD*の数に応じて設けられる。図5では、簡略した図示のため、4つの基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4が示されていることに対応して、4個の比較器281,282,283,284が設けられている。なお、基準値電圧VAM,PD*の数は、30個以上であるのが好ましく、60個以上であるのがより好ましい。また、基準値電圧VAM,PD*の数は、300個以下であるのが好ましく、150個以下であるのがより好ましく、100個以下であるのがさらに好ましい。基準値電圧VAM,PD*の数は、例えば64個であってもよい。
例えば、4つの基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4によって、入力電力が5つの区間に画定される。ここで、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4に対応する基準値電力を、それぞれP(VAM,PD1),P(VAM,PD2),P(VAM,PD3),P(VAM,PD4)と表す。Pは、電圧を引数に電力に変換する関数である。すなわち、P(VAM,PD1)は、基準値電圧VAM,PD1に対応する基準値電力である。P(VAM,PD2)は、基準値電圧VAM,PD2に対応する基準値電力である。P(VAM,PD3)は、基準値電圧VAM,PD3に対応する基準値電力である。P(VAM,PD4)は、基準値電圧VAM,PD4に対応する基準値電力である。基準値電力P(VAM,PD1),P(VAM,PD2),P(VAM,PD3),P(VAM,PD4)は、入力信号の電力(入力電力)がとり得る値の範囲を、複数の電力区間D0,D1,D2,D3,D4に区切るための閾値になっている。複数の区間D0,D1,D2,D3を画定する複数の基準値のうちの最大値(最大電力値)であるP(VAM,PD4)と最小値(最小電力値)であるP(VAM,PD1)との差は、50dB以下であるのが好ましい
5つの区間は、例えば、入力電力がP(VAM,PD1)よりも低い区間D0、入力電力がP(VAM,PD1)とP(VAM,PD2)との間である区間D1、入力電力がP(VAM,PD2)とP(VAM,PD3)との間である区間D2、入力電力がP(VPD3)とP(VAM,PD4)との間である区間D3、及び、入力電力がP(VAM,PD4)よりも高い区間D4である。基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4は、複数の区間D0,D1,D2,D3,D4を、電圧によって画定するための閾値になっている(図6参照)。4つの基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4それぞれは、5つの区間D0,D1,D2,D3,D4の境界を示す電力値に対応した電圧値である。
複数の区間D0,D1,D2,D3,D4の区間長は、同一である必要はなく、非同一でよい。複数の区間D0,D1,D2,D3,D4の区間長が非同一であるとは、複数の区間D0,D1,D2,D3,D4の区間長が全て同じではないことをいい、複数の区間D0,D1,D2,D3,D4に含まれる少なくとの一つの区間の区間長が、複数の区間D0,D1,D2,D3,D4に含まれるいずれかの他の区間の区間長に対して異なっていれば足りる。
なお、振幅調整のための第1サブコントローラ271における基準値電圧VAM,PD*と、位相調整のための第2サブコントローラ272における基準値電圧VPM,PD*とは、図7に示すように、異なる。このため、設定された複数の区間D0,D1,D2,D3の区間長は、第1サブコントローラ271と、第2サブコントローラ272と、では異なる。振幅調整のための第1サブコントローラ271に設定された複数の区間を、複数の第1区間ともいう。また、位相調整のために第2サブコントローラ272に設定された複数の区間を第2区間ともいう。記複数の第1区間それぞれには、入力信号の振幅調整量が対応付けられており、複数の第2区間それぞれには、入力信号の位相調整量が対応付けられている。
図6に示すように、第1サブコントローラ271による利得調整に関しては、区間D0には調整量電圧VAM,ATT0が対応付けられ、区間D1には調整量電圧VAM,ATT1が対応付けられ、区間D2には調整量電圧VAM,ATT2が対応付けられ、区間D3には調整量電圧VAM,ATT3が対応付けられ、区間D4には調整量電圧VAM,ATT4が対応付けられている。電圧を引数に利得に変換する関数をgとすると、調整量電圧によって調整される利得は、g(VAM,PD*)で表される。
区間D0に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT0は、区間D0における増幅器13の利得が目標利得[dB]を中心とする誤差範囲x[dB]に収まるように可変抵抗器310を制御するためのものである。
区間D1に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT1は、区間D1における増幅器13の利得が目標利得[dB]を中心とする誤差範囲x[dB]に収まるように可変抵抗器310を制御するためのものである。
区間D2に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT2は、区間D2における増幅器13の利得が目標利得[dB]を中心とする誤差範囲x[dB]に収まるように可変抵抗器310を制御するためのものである。
区間D3に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT3は、区間D3における増幅器13の利得が目標利得[dB]を中心とする誤差範囲x[dB]に収まるように可変抵抗器310を制御するためのものである。
区間D4に対応付けられた調整量電圧VAM,ATT4は、区間D4における増幅器13の利得が目標利得[dB]を中心とする誤差範囲x[dB]に収まるように可変抵抗器310を制御するためのものである。
また、図7に示すように、第2サブコントローラ272による位相調整に関しては、例えば、4つの基準値電圧VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4によって、入力電力が5つの区間に画定される。ここで、基準値電圧VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4に対応する基準値電力を、それぞれP(VPM,PD1),P(VPM,PD2),P(VPM,PD3),P(VPM,PD4)と表す。
位相調整に関しても、各区間には、調整量電圧VPM,cos,ATT*,VPM,sin,ATT*が対応付けられている。調整量電圧VPM,cos,ATT*は、第1位相制御信号VPM,cos,ctrl
決めるために用いられる。調整量電圧VPM,sin,ATT*は、第2位相制御信号VPM,sin,ctrlを決めるために用いられる。電圧を引数に位相に変換する関数をgとすると、調整量電圧によって調整される利得は、g(VPM,cos,PD*,VPM,sin,PD*)で表される。
調整量電圧によって調整される利得は、g(VAM,PD*)で表される。
各区間に対応付けられた調整量電圧VPM,cos,ATT*,VPM,sin,ATT*は、各区間における増幅器13の位相が0[度]を中心とする誤差範囲x[度]に収まるように可変位相器320を制御するためのものである。
一般的な歪補償は、図8及び図9に示すように、歪補償前の非線形特性を、全体的に直線化するアナログ的な歪補償である。これに対して、実施形態の歪補償は、非線形特性が、各区間D0,D1,D2,D3,D4に対応つけられた単一の調整量VATT*によって補償される。したがって、図6及び図7に示すように、実施形態の歪補償では、歪補償前の非線形特性は、全体的に線形ではなく、ギザギザ形状になっている。しかし、利得及び位相は、許容される誤差範囲x,xに収まっている。したがって、歪補償性能としては図8及び図9に示す歪補償と同等である。このように、一般的な歪補償では全体的に線形化されるアナログ的な歪補償であるのに対して、実施形態の歪補償では、区間ごとに補償されるデジタル的な歪補償になっている。実施形態では、区間ごとに補償されるため、ラフな制御でよく、制御のための動作速度(帯域)が緩和される。
なお、図6では、後述の説明のため、区間D5,D6,D7,D8が示されており、各区間D5,D6,D7,D8には、それぞれ、調整量電圧VAM,ATT3,VAM,ATT2,VAM,ATT1,VAM,ATT0が対応付けられている。ただし、図5の説明においては、説明の簡略化のため、区間D5,D6,D7,D8は、無視される。なお、以下での調整量電圧は、振幅調整電圧である。図6では、振幅調整(利得制御)の場合における、複数の第1区間D0,D1,D2,D3,D4に対応付けられた振幅調整量電圧VAM,ATT0,VAM,ATT1,VAM,ATT2,VAM,ATT3,VAM,ATT4が示されているが、位相調整量電圧VPM,ATT0,VPM,ATT1,VPM,ATT2,VPM,ATT3,VPM,ATT4についても、同様に、位相調整のための複数の第2区間D0,D1,D2,D3,D4に対応付けられる。
前述のように、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4は、学習用モニタ信号に基づいて、ベースバンド回路11によって、増幅器13の動作中に適応的に調整される。基準値電圧VPM,PD*についても同様である。ベースバンド回路11は、例えば、次のようにして、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4を決定することができる。まず、ベースバンド回路11は、無線信号になるベースバンド信号と学習用モニタ信号とから、増幅器13のモデルを求める。増幅器13のモデルは、例えば、多項式で表される。多項式に含まれる係数が、無線信号になるベースバンド信号と学習用モニタ信号とから決定される。続いて、ベースバンド回路11は、増幅器13のモデルを用いて、図7に示すような利得特性(AM-AM)及び図8に示すような位相特性(AM-PM)を得る。
そして、ベースバンド回路11は、得られた利得特性に基づき、振幅調整量電圧VATT0によって調整される区間D0、振幅調整量電圧VATT1によって調整される区間D1,振幅調整量電圧VATT2によって調整される区間D2、振幅調整量電圧VATT3によって調整される区間D3、振幅調整量電圧VATT4によって調整される区間D4を決定するとともに、各区間D0,D1,D2,D3,D4を区切る閾値となる基準値電力P[dB]を決定する。各区間D0,D1,D2,D3,D4は、調整後の利得又は位相が、誤差範囲x,xに収まるように決定される。
そして、ベースバンド回路11は、基準値電力P[dB]を、電圧値[V]に変換することで、振幅調整のための基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4を得る。同様に、得られた位相特性から、位相調整のための基準値電圧VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4が得られる。
基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4は、学習用モニタ信号に基づいて、ベースバンド回路11によって、次の方法で決定されてもよい。次に説明する方法では、増幅器13のモデルは用いられない。まず、ベースバンド回路11は、学習用モニタ信号から増幅器13の利得特性(AM-AM)及び位相特性(AM-PM)を測定する。そして、ベースバンド回路11は、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4それぞれの値を少し変更する。そして、ベースバンド回路11は、利得特性(AM-AM)及び位相特性(AM-PM)を再測定する。利得特性における利得が目標利得又は位相特性における位相が0に近づく方向に改善していれば、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4の変更を反映する。利得又は位相が劣化していれば、変更前の元の基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4を採用する。以上の手順を繰り返すことにより、最適化された基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4が得られる。なお、振幅調整のための基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4と、相調整のための基準値電圧VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4と、は、それぞれ独立して決定されてもよい。
増幅器13の動作中においては、以上のようにして決定された基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VPM,PD1,VPM,PD2,VPM,PD3,VPM,PD4を用いて、入力信号の電力が属する対象区間が判定される。
例えば、入力信号の電力が区間D0にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D0を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。第0区間D0が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VAM,ATT0を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT0を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT0を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。各制御信号は、ローパスフィルタ260を介して出力される。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D0にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4よりも小さい。したがって、図5に示す比較器281,282,283,284の出力(比較結果)は、全てLowになる。この結果、図5に示すスイッチ291,292,293,294は全てOFFになる。このため、調整量電圧VAM,ATT0を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D1にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D1を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D1が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VAM,ATT1を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT1を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT1を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D1にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1よりも大きく、VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4よりも小さい。したがって、比較器281の出力(比較結果)はHighになるが、比較器282,283,284の出力(比較結果)は、全てLowである。この結果、スイッチ291はONになるが、スイッチ292,293,294は全てOFFである。このため、調整量電圧VAM,ATT1を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D2にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D2を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D2が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VAM,ATT2を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT2を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT2を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D2にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2よりも大きく、VAM,PD3,VAM,PD4よりも小さい。したがって、比較器281,282の出力(比較結果)はHighになるが、比較器283,284の出力(比較結果)は、Lowである。この結果、スイッチ291,292はONであるが、スイッチ293,294はOFFである。このため、調整量電圧VAM,ATT2を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D3にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D3を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D3が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VAM,ATT3を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT3を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT3を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D3にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3よりも大きく、VAM,PD4よりも小さい。したがって、比較器281,282,283の出力(比較結果)はHighになるが、比較器284の出力(比較結果)は、Lowである。この結果、スイッチ291,292,293はONであるが、スイッチ294はOFFである。このため、調整量電圧VAM,ATT3を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D4にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D4を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D4が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VATT4を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT4を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT4を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D4にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4よりも大きい。したがって、比較器281,282,283,284の出力(比較結果)は全てHighになる。この結果、スイッチ291,292,293,294は全てONになる。このため、調整量電圧VAM,ATT4を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
以上のように生成された制御信号によって、調整器300が制御されることで、利得又は位相を誤差範囲x,x内に収めることができる。
さて、図5の回路は、増幅器13が、利得(又は位相)が単調変化する特性(第1特性)を有する場合のための回路である。ここで、単調変化とは、単調増加又は単調減少である。第1特性を持つ増幅器13の場合、入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が単調変化である。
一方、図10の回路は、増幅器13が、入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が極値を持つ特性(第2特性)を有する場合のための回路である。ここで、極値とは、極大値又は極小値である。図6に示す利得特性の場合、利得は、区間D4内において極大値を持つ。図5の回路では、図6に示す複数の区間のうち、区間D0から区間D4までの歪補償に対応していたが、図10の回路では、図6に示す区間D0から区間D8までの歪補償に対応している。
図10の回路は、図5の回路に、比較器285,286,287,288、NOTゲート235,236,237,238、及び、ANDゲート231,232,233,234を追加したものである。
増幅器13の動作中においては、基準値電圧VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VAM,PD5,VAM,PD6,VAM,PD7,VAM,PD8を用いて、複数の区間D0,D1,D2,D3,D4,D5,D6,D7,D8から、入力信号の電力が属する対象区間が判定される。なお、ここでは、一例として、VAM,PD1<VAM,PD2<VAM,PD3<VAM,PD4<VAM,PD5<VAM,PD6<VAM,PD7<VAM,PD8である。
入力信号の電力が区間D0から区間D4にある場合、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD5,VAM,PD6,VAM,PD7,VAM,PD8よりも小さい。したがって、比較器285,286,287,288の出力は、全てLowである。そして、比較器285,286,287,288の出力を判定するNOTゲート235,236,237,238の出力は、全てHighである。よって、入力信号の電力が区間D0から区間D4にある場合、NOTゲート235,236,237,238からANDゲート231,232,233,234へは、Highが入力される。この結果、入力信号の電力が区間D0から区間D4にある場合、図10の回路は、図5と等価であり、図5において説明したのと同様に、制御信号が出力される。
また、入力信号の電力が区間D5にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D5を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D5が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VATT3を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT3を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT3を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D5にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VAM,PD5よりも大きく、VAM,PD6,VAM,PD7,VAM,PD8よりも小さい。比較器281,282,283,284の出力は、全てHighであるとともに、比較器285の出力もHighになる。ただし、比較器286,287,288の出力はLowである。この場合、NOTゲート235の出力は、Lowであり、NOTゲート236,237,238の出力はHighである。この結果、ANDゲート234の出力はLowになり、他のANDゲート231,232,233の出力は、Highである。このため、調整量電圧VAM,ATT3を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D6にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D6を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D6が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VATT2を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT2を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT2を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D6にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VAM,PD5,VAM,PD6よりも大きく、VAM,PD7,VAM,PD8よりも小さい。比較器281,282,283,284の出力は、全てHighであるとともに、比較器285,286の出力もHighになる。ただし、比較器287,288の出力はLowである。この場合、NOTゲート235,236の出力は、Lowであり、NOTゲート237,238の出力はHighである。この結果、ANDゲート233,234の出力はLowになり、他のANDゲート231,232の出力は、Highである。このため、調整量電圧VATT2を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D7にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D7を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D7が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VATT1を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT1を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT1を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D7にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VAM,PD5,VAM,PD6,VAM,PD7よりも大きく、VAM,PD8よりも小さい。比較器281,282,283,284の出力は、全てHighであるとともに、比較器285,286,287の出力もHighになる。ただし、比較器288の出力はLowである。この場合、NOTゲート235,236,237の出力は、Lowであり、NOTゲート238の出力はHighである。この結果、ANDゲート232,233,234の出力はLowになり、他のANDゲート231の出力は、Highである。このため、調整量電圧VATT1を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
入力信号の電力が区間D8にある場合、判定器210(第1判定器211,第2判定器212)は区間D8を対象区間(第1対象区間又は第2対象区間)として判定する。区間D8が対象区間である場合、第1生成器251は、調整量電圧VATT0を有する制御信号VAM,ctrlを生成する。また、第2生成器252は、調整量電圧VPM,cos,ATT0を有する制御信号VPM,cos,ctrl及び調整量電圧VPM,sin,ATT0を有する制御信号VPM,sin,ctrlを生成する。
すなわち、利得に関しては、入力信号の電力が区間D8にある場合は、入力信号の電力値(入力電力)を示す電圧は、VAM,PD1,VAM,PD2,VAM,PD3,VAM,PD4,VAM,PD5,VAM,PD6,VAM,PD7,VAM,PD8よりも大きい。したがって、比較器281,282,283,284の出力は、全てHighであるとともに、比較器285,286,287,288の出力もHighになる。この場合、NOTゲート235,236,237,238の出力は、全てLowである。この結果、ANDゲート231,232,233,234の出力は全てLowになる。このため、調整量電圧VATT0を有する制御信号VAM,ctrlが出力される。位相に関しても同様である。
なお、図9に示す回路において、例えば、VAM,PD1>VAM,PD2>VAM,PD3>VAM,PD4>VAM,PD5>VAM,PD6>VAM,PD7>VAM,PD8に設定することで、極小値を有する特性(第2特性)に対応することができる。
図11は、第1特性を有する第1増幅器のための第1モードと、第2特性を有する第2増幅器のための第2モードと、を切り替え可能に構成した回路を示している。図11の例は、利得に関する図であるが、位相に関しても同様である。図11の回路は、図10の回路に、モード切替スイッチ245,246,247,248を追加したものである。また、図11では、調整量電圧VAM,ATT5,VAM,ATT6,VAM,ATT7,VAM,ATT8が追加されており、それに伴い、調整量電圧VAM,ATT5,VAM,ATT6,VAM,ATT7,VAM,ATT8のためのスイッチ295,296,297,298が追加されている。なお、図11において、VAM,PD1<VAM,PD2<VAM,PD3<VAM,PD4<VAM,PD5<VAM,PD6<VAM,PD7<VAM,PD8である。また、VAM,ATT1<VAM,ATT2<VAM,ATT3<VATT4<VAM,ATT5<VAM,ATT2<VAM,ATT3<VATT4である。
モード切替スイッチ245,246,247,248が、第1モードに切り替えられている場合、比較器285,286,287,288の出力が、直接、スイッチ295,296,297,298のゲートに与えられる(図11に示す状態)。一方、モード切替スイッチ245,246,247,258が、第2モードに切り替えられている場合、比較器285の出力は、NOTゲート235の入力に与えられる。したがって、図11の回路は、図10と同様に動作する。モード切替スイッチ245は、切替信号によって切り替えられる。切替信号は、歪補償回路12の外部から与えられる。切替信号は、例えば、ベースバンド回路11から与えられる。第1モード及び第2モードのうちのいずれのモードにするかは、増幅器13が第1特性(単調変化特性)を有するか、第2特性(極値を持つ特性)有するかによって、選択される。
図12は、前述の歪補償装置100を、増幅器13のメモリ効果も補償するように変形したものである。図12に示す歪補償装置100は、ノンメモリ項回路101、メモリ項(+)回路102、及びメモリ項(-)回路103を備えている。メモリ項(+)回路102及びメモリ項(-)回路103の構成は、ノンメモリ項回路101と同様である。また、図12に示す歪補償装置100は、遅延素子105A,105B,105C,105Dを備えている。図3に示す歪補償装置100は、図12に示すノンメモリ項回路101に相当する。すなわち、図3に示す歪補償装置100は、図12に示す歪補償装置100から、メモリ項(+)回路102、メモリ項(-)回路103、遅延素子105A,105B,105C,105Dを除いたものに相当する。
ノンメモリ項回路101には、歪補償前信号が遅延素子105Aによって遅延された第1入力信号が与えられる。第1入力信号は、図3の歪補償装置100における入力信号に対応する。ノンメモリ項回路101は、第1入力信号の振幅及び位相を調整し、第1出力信号を出力する。ノンメモリ項回路101は、可変抵抗器及び可変位相器を有する第1調整器300Aを備える。第1調整器300Aは、第1コントローラ200Aによって制御される。第1コントローラ200Aには、歪補償前信号の電力値が遅延素子105Cによって遅延された第1電力値が与えられる。第1コントローラ200Aは、第1電力値に基づいて、振幅制御信号と位相制御信号を生成する。
メモリ項(+1)回路102には、第1入力信号が遅延素子105Bによって遅延された第2入力信号が与えられる。メモリ項(+1)回路102は、第2入力信号の振幅及び位相を調整し、第2出力信号を出力する。メモリ項(+1)回路102は、可変抵抗器及び可変位相器を有する第2調整器300Bを備える。第2調整器300Bは、第2コントローラ200Bによって制御される。第2コントローラ200Bには、第1電力値が遅延素子105Dによって遅延された第2電力値が与えられる。第2コントローラ200Bは、第2電力値に基づいて、振幅制御信号と位相制御信号を生成する。
メモリ項(-1)回路103には、歪補償前信号が第3入力信号として与えられる。メモリ項(-1)回路103は、第3入力信号の振幅及び位相を調整し、第3出力信号を出力する。メモリ項(-1)回路103は、可変抵抗器及び可変位相器を有する第3調整器300Cを備える。第3調整器300Cは、第3コントローラ200Cによって制御される。第3コントローラ200Cには、歪補償前信号の電力値が第3電力値として与えられる。第3コントローラ200Cは、第3電力値に基づいて、振幅制御信号と位相制御信号を生成する。
第1出力信号、第2出力信号、第3出力信号は、合成器107A,107Bによって合成され、歪補償信号になる。
図13から図15は、図1に示す通信機10の変形例を示している。図13に示す通信機10では、ベースバンド回路11から歪補償回路12へは、ベースバンド信号は与えられるが、電力値及び基準値VPD*は与えられない。また、学習用モニタ信号は、ベースバンド回路11ではなく、歪補償回路12に与えられる。図13に示す歪補償回路12は、学習用モニタパス24を介して得られた学習用モニタ信号に基づき、基準値VPD*を自ら決定する。また、図13に示す歪補償回路12は、入力信号の電力値を外部から取得しないため、入力信号を検波する検波器を備えている。電力値は、歪補償回路12に内蔵された検波器によって得られる。
図14に示す通信機10では、ベースバンド回路11から歪補償回路12へは、ベースバンド信号は与えられるが、電力値及び基準値VPD*は与えられない。また、図14に示す歪補償回路12は、図1に示す歪補償回路と同様に、基準値VPD*をベースバンド回路11から取得する。このため、図14に示す通信機10では、増幅器13の出力からベースバンド回路11へ延びる学習用モニタパス24と、ベースバンド回路11から歪補償回路12へ延びる基準値パス25とが存在する。図14に示す歪補償回路12は、入力信号の電力値を外部から取得しないため、入力信号を検波する検波器を備えている。
図15に示す通信機10では、図13に示す歪補償回路12は、学習用モニタパス24を介して得られた学習用モニタ信号に基づき、基準値VPD*を自ら決定する。図15において、その他の点は、図1と同様である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 :通信機
11 :ベースバンド回路
12 :歪補償回路
12A :I信号端子
12B :Q信号端子
12C :出力端子
12D :電力値端子
12E :基準値端子
13 :増幅器
14 :アンテナ
21 :第1ベースバンド信号パス
22 :第2ベースバンド信号パス
23 :電力値パス
24 :学習用モニタパス
25 :基準値パス
100 :歪補償装置
101 :ノンメモリ項回路
102 :メモリ項(+)回路
103 :メモリ項(-)回路
105A :遅延素子
105B :遅延素子
105C :遅延素子
105D :遅延素子
107A :合成器
107B :合成器
200 :コントローラ
200A :第1コントローラ
200B :第2コントローラ
200C :第3コントローラ
210 :判定器
211 :第1判定器
212 :第2判定器
213 :第3判定器
231 :ANDゲート
232 :ANDゲート
233 :ANDゲート
234 :ANDゲート
235 :NOTゲート
236 :NOTゲート
237 :NOTゲート
238 :NOTゲート
245 :モード切替スイッチ
250 :生成器
251 :第1生成器
252 :第2生成器
253 :第3生成器
260 :ローパスフィルタ
270 :調整量
271 :第1サブコントローラ
272 :第2サブコントローラ
273 :第3サブコントローラ
281 :比較器
282 :比較器
283 :比較器
284 :比較器
285 :比較器
286 :比較器
287 :比較器
288 :比較器
289 :比較器
291 :スイッチ
292 :スイッチ
293 :スイッチ
294 :スイッチ
295 :スイッチ
300 :調整器
300A :第1調整器
300B :第2調整器
300C :第3調整器
310 :可変抵抗器
320 :可変位相器
320A :可変抵抗器
320B :可変抵抗器
401 :デジタル/アナログコンバータ
402 :デジタル/アナログコンバータ
403 :デジタル/アナログコンバータ
410 :直交変調器

Claims (13)

  1. 増幅器の前置歪補償のために入力信号を調整する調整器用のコントローラであって、
    設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、
    制御信号を生成する生成器と、
    を備え、
    前記調整器は、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するよう構成され、
    前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、
    前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える
    コントローラ。
  2. 前記複数の区間の区間長は、非同一である
    請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記判定器は、複数の区間を画定する複数の基準値それぞれに対応して設けられた比較器を備え、
    前記複数の基準値それぞれに対応して設けられた前記比較器は、前記基準値と前記入力信号の電力とを比較するよう構成され、
    前記生成器は、前記比較器による比較結果に基づいて、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を決定する
    請求項1又は請求項2に記載のコントローラ。
  4. 前記判定器は、第1特性を有する第1増幅器のための第1モードと、前記第1特性とは異なる第2特性を有する第2増幅器のための第2モードと、を切り替え可能に構成され、
    前記第1モードにおいて、前記複数の区間は、前記第1特性に応じて設定されており、
    前記第2モードにおいて、前記複数の区間は、前記第2特性に応じて設定されている
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコントローラ。
  5. 前記第1特性は、前記入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が単調変化である特性であり、
    前記第2特性は、前記入力信号の電力に対する利得又は位相の変化が極値を持つ特性である
    請求項4に記載のコントローラ。
  6. 前記調整器は、
    第1入力信号が入力され、前記第1入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第1調整器と、
    前記第1入力信号よりも遅れた又は進んだ第2入力信号が入力され、前記第2入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第2調整器と、
    を備え、
    前記コントローラは、第1コントローラ及び第2コントローラを備え、
    前記第1コントローラ及び前記第2コントローラそれぞれは、前記判定器及び前記生成器を備え、
    前記第1コントローラの前記判定器は、設定された複数の区間のうち、前記入力信号としての前記第1入力信号の電力に対応する対象区間を判定し、
    前記第2コントローラの前記判定器は、設定された複数の区間のうち、前記入力信号としての前記第2入力信号の電力に対応する対象区間を判定する
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコントローラ。
  7. 前記複数の区間は調整可能である
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコントローラ。
  8. 前記入力信号は無線信号であり、
    前記入力信号の電力値を、コントローラ外部から取得するよう構成されている
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のコントローラ。
  9. 複数の区間を画定する複数の基準値のうちの最大値と最小値との差は、50dB以下である
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のコントローラ。
  10. 前記判定器は、
    振幅調整のために設定された複数の第1区間のうち、前記入力信号の電力に対応する第1対象区間を判定する第1判定器と、
    位相調整のために設定された複数の第2区間のうち、前記入力信号の電力に対応する第2対象区間を判定する第2判定器と、
    を備え、
    前記複数の第1区間それぞれには、前記入力信号の振幅調整量が対応付けられており、
    前記複数の第2区間それぞれには、前記入力信号の位相調整量が対応付けられており、
    前記生成器は、
    前記第1対象区間に対応付けられた前記振幅調整量を示す振幅制御信号を、前記制御信号として生成する第1生成器と、
    前記第2対象区間に対応付けられた前記位相調整量を示す位相制御信号を、前記制御信号として生成する第2生成部と、
    を備える
    請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のコントローラ。
  11. 入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する第1調整部を備える調整器と、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、
    制御信号を生成する生成器と、
    を備え、
    前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、
    前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記第1調整部へ与える
    歪補償装置。
  12. 増幅器と
    前記増幅器の歪補償をする歪補償装置と、
    を備え、
    前記歪補償装置は、
    入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整する調整器と、
    コントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定する判定器と、
    制御信号を生成する生成器と、
    を備え、
    前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、
    前記生成器は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号を前記制御信号として生成し、前記制御信号を前記調整器へ与える
    通信機。
  13. 増幅器の歪補償のために入力信号を調整する方法であって、
    設定された複数の区間のうち、前記入力信号の電力に対応する対象区間を判定し、
    前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方を調整するための制御信号を生成する
    ことを備え、
    前記複数の区間それぞれには、前記入力信号の振幅及び位相の少なくともいずれか一方の調整量が対応付けられており、
    前記制御信号は、前記対象区間に対応付けられた前記調整量を示す信号として生成される
    方法。

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