JP2016071071A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 長尺な媒体に画像形成を行う際に、効率的に色ずれの補正を行うことができる画像形成装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、長尺な媒体に複数の色の現像剤を用いて画像形成を行う画像形成部を備える画像形成装置に関する。そして、本発明の画像形成装置は、画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、画像形成部を制御して、色ずれの状態を示した色ずれ確認パターンを媒体に画像形成させる色ずれ確認画像形成部と、画像形成部に適用する色ずれ補正量の入力を受付ける色ずれ補正量入力部と、色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行う制御部とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関し、例えば、大径ロール状の連続紙(以降、「大径ロール紙」)等の長尺な媒体を用いた印刷処理を行うカラープリンタに適用することができる。
従来の電子写真式のプリンタは、感光体ドラムの表面を帯電ローラによって帯電させ、帯電した表面に発光ダイオード(LED:Light−Emitting Diodes)ヘッド等を使用した露光によって静電潜像を形成する。また、従来の電子写真式のプリンタでは、感光体ドラム上に形成した静電潜像に現像ローラによって薄層化されたトナー(現像剤)を静電的に付着させて現像剤像を形成する。さらに、従来の電子写真式のプリンタでは、感光体ドラムの表面上に形成された現像剤像を搬送ベルトにより搬送された記録媒体に、転写ローラを介して転写させる。さらにまた、従来の電子写真式のプリンタでは、定着器を用いて、現像剤が転写された記録媒体に熱及び圧力を加えて定着させる処理を行う。また、従来の電子写真式のプリンタを構成する定着器は、現像剤像が転写された記録媒体に熱及ぶ圧力を加えて記録媒体に定着させる。
また、従来の電子写真式のカラープリンタでは、LEDヘッド、感光体ドラムや転写ローラからなる画像形成部は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色タンデム方式(直列配置方式)で構成されており、各色の現像剤像を順次重ね合わせることにより、フルカラーの画像形成を実現している。なお、各色の現像剤像は、記録媒体上の同じ位置に転写されている必要があり、それぞれの色の転写位置が異なっていれば、色味の相違や色ずれが発生し、良好な印刷品質を得ることが出来ないといった問題が生じる。従来のカラープリンタにおいて、色味の相違や色ずれ等の不具合は、交換部品である感光体ドラムとLEDヘッドの取り付け位置のずれや、加工精度ならびに駆動ずれが主要因となっている。したがって、従来のカラープリンタでは、印刷を繰り返すことで、経時的に、これらの誤差が変動して発生してしまう。
従来、このような複数色の現像剤像を重ねて転写するカラープリンタにおいて、これらの誤差変動に対する色ずれを補正する技術として、例えば特許文献1の記載技術が存在する。
特許文献1の記載技術では、色ずれ検知パターン認識方法として、用紙排出後に、ブラック(K)の現像剤像を用いた色ずれ検知パターンを搬送ベルト上に下地として転写形成し、その上に、その他のカラーであるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の何れかを用いた色ずれ検知パターンを所定のピッチ分ずらして転写し、ブラックの画像とカラーの画像の反射率の違いを利用して色ずれ量を検出している。
特開2001−134041号公報
しかしながら、従来の電子写真式のカラープリンタでは、大径ロール紙を搬送経路の上流側に設けたカッタユニットにより、印刷ジョブが完了した時点で記録媒体を裁断し、画像形成装置外部へ排出させるような構成(いわゆるロールツーカット(roll to cut)の構成)が存在する。従来のロールツーカットの構成が採用されたカラープリンタでは、画像形成処理の待機中に、搬送ベルト上へ色ずれ検知パターンの形成や位置認識の為の搬送ベルトの駆動が可能ではある。しかし、印刷処理の後処理として、ラミネートコート処理や粘着ラベルシートのラベル型抜きの処理(いわゆる「ダイカット」の処理)がある場合、印刷処理と後処理とをいわゆるロールツーロール(roll to roll)にて、所定方向への連続作業(以下、「ワンパス作業」と呼ぶ)として処理する必要がある。このため、従来のロールツーロールの構成が採用されたカラープリンタでは、記録媒体を装置内に装填した状態が維持され、待機中の搬送ベルトの駆動ができない。このような従来のカラープリンタにおいて、待機中の搬送ベルトの駆動ができない運用形態では、経時的に発生する機構誤差を最適なタイミングで補正することもできないため、色味の相違や色ずれが発生し、良好な印刷品質がえられない場合があった。
以上のような問題に鑑みて、長尺な媒体に画像形成を行う際に、効率的に色ずれの補正を行うことができる画像形成装置及び画像形成装置の制御方法が望まれている。
第1の本発明は、長尺な媒体に複数の色の現像剤を用いて画像形成を行う画像形成部を備える画像形成装置において、(1)前記画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、前記画像形成部を制御して、色ずれの状態を示した色ずれ確認パターンを前記媒体に画像形成させる色ずれ確認画像形成部と、(2)前記画像形成部に適用する色ずれ補正量の入力を受付ける色ずれ補正量入力部と、(3)前記色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、前記画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行う制御部とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、長尺な媒体に複数の色の現像剤を用いて画像形成を行う画像形成部を備える画像形成装置が行う画像形成方法において、(1)色ずれ確認画像形成部、色ずれ補正量入力部、及び制御部を有し、(2)前記色ずれ確認画像形成部は、前記画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、前記画像形成部を制御して、色ずれの状態を示した色ずれ確認パターンを前記媒体に画像形成させ、(3)前記色ずれ補正量入力部は、前記画像形成部に適用する色ずれ補正量の入力を受付け、(4)前記制御部は、前記色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、前記画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行うことを特徴とする。
本発明によれば、長尺な媒体に画像形成を行う際に、効率的に色ずれの補正を行うことができる画像形成装置及び画像形成装置の制御方法を提供することができる。
実施形態に係る画像形成装置を構成する主制御部の機能的構成について示したブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御系の構成について示したブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置の動作について示したフローチャート(その1)である。 実施形態に係る画像形成装置の動作について示したフローチャート(その2)である。 実施形態に係る画像形成装置が印刷する色ずれ検知パターンの構成例について示した説明図である。 実施形態に係る画像形成装置が印刷する色ずれ有無確認パターンの構成例について示した説明図である。 実施形態に係る画像形成装置が印刷する色ずれ量確認パターンの構成例について示した説明図である。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による画像形成装置及び画像形成方法の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態に係る画像形成装置1の概略断面図である。また、図3は、この実施形態の画像形成装置の制御系の構成(機能的構成)について示したブロック図である。
画像形成装置1は、大径ロール紙等を用いた長尺の記録媒体Pに対して印刷処理を行うための、フルカラー方式の電子写真プリンタである。画像形成装置1は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナー色のトナー像を記録媒体Pに印刷(画像形成)する。
画像形成装置1では、記録媒体Pを媒体搬送の上流側(図2の右側)から、媒体搬送の下流側(図2の左側)に搬送する搬送手段としての搬送路50が、装置の中央部(図2の上下方向の中央部)を左右に横断するように設けられている。
搬送路50内には、媒体搬送の上流側に配置された記録媒体Pを、媒体搬送の下流側に搬送するための給紙ローラ40と、媒体搬送の下流側に配置されて記録媒体Pを外部へ排出するための排紙ローラ42とが設けられている。なお、以下では、記録媒体Pの幅方向を主走査方向とも呼び、記録媒体Pの搬送方向を副走査方向とも呼ぶものとする。また、搬送路50のさらに上流側で、記録媒体Pを主走査方向(幅方向)で裁断するためのカッタユニット4が配置されているものとする。カッタユニット4は、画像形成装置1の一部の構成要素としてもよいし、外部装置としてもよいが、画像形成装置1から制御可能(裁断指示可能)となっているものとする。
搬送路50内における給紙ローラ40と排紙ローラ42との間には、画像形成部18及び転写部19が配置されている。したがって、画像形成装置1では、搬送路50の上流側から順に、給紙ローラ40、画像形成部18(転写部19)、定着部16、排紙ローラ42が配置されている。
画像形成部18は、各トナー色に対応するトナー像(現像剤像)を表面上に形成する感光体ドラム28(28K、28Y、28M、28C)を有している。また、画像形成部18において、感光体ドラム28には、それぞれ帯電ローラ29、現像ローラ30及びLEDヘッド27が配置されている。感光体ドラム28には、帯電ローラ29が接触し、上方向に画像露光部17が設けられ、更に、現像ローラ30が一定の圧力で接触している。帯電ローラ29は、感光体ドラム28の表面を帯電するものである。LEDヘッド27は、帯電された感光体ドラム28を露光出力することにより静電潜像を形成する。現像ローラ30は、形成された静電潜像に薄層化された現像剤を静電的に付着させて現像剤像を形成する。以上のように、画像形成部18は、各トナー色の感光体ドラム28の表面上にトナー像を形成(現像)する構成要素となっている。
画像形成装置1は、画像形成部18を用いて、所定の印刷処理(印刷ジョブの実行)の後にカッタユニット4による記録媒体Pの裁断処理を行うロールツーカット(第1の画像形成モード)又は、所定の印刷処理の後に記録媒体Pの裁断処理を行わないロールツーロール(第2の画像形成モード)のいずれかの印刷モードで動作可能であるものとする。
転写部19は、搬送ベルト32及び、搬送ベルト32の内側で、それぞれの感光体ドラム28に対向する位置に配置された転写ローラ31を有している。すなわち、それぞれの感光体ドラム28には搬送ベルト32を挟んで対向する位置に、転写ローラ31が配置されている。各感光体ドラム28は、対向する転写ローラ31との間で、搬送ベルト32と共に記録媒体Pを挟み込んで下流側に搬送する。このように、感光体ドラム28、転写ローラ31及び搬送ベルト32は、搬送路50の一部を構成している。そして、転写部19は、通過する記録媒体Pに対して、それぞれの感光体ドラム21表面に形成されたトナー像を転写する。
また、搬送ベルト32には、搬送ベルト32の下部に、搬送ベルト32上に形成された画像を検知するためのマークセンサ21と、搬送ベルト32上に付着したトナー(後述する色ずれ検知パターンのトナーを含む)を掻き落として清掃するクリーニングブレード44とが配置されている。マークセンサ21は、搬送ベルト32上の画像を光学的に検知するためのセンサであり、例えば、発光素子と受光素子で構成された反射型光センサを用いるようにしてもよい。
給紙ローラ40は、この給紙ローラ40の下部に設けられた給紙モータ22により駆動される。
排紙ローラ42は、この排紙ローラ42の右下部に設けられた定着モータ24により駆動される。
感光体ドラム28は、この感光体ドラム28の下部に設けられた感光体ドラムモータ23により駆動される。
搬送ベルト32は、下部に設けられた搬送ベルトモータ25により駆動される。
定着部16は、画像形成部18及び転写部19の下流側で、転写部19により転写された記録媒体P上のトナー像を加熱及び加圧して定着させる。定着部16は、記録媒体Pに熱を供給してこの記録媒体Pを搬送するために円筒状に形成された定着ローラ41と、この定着ローラ41に圧接して記録媒体Pを加圧する加圧ローラ43とを有している。定着部16には、更に、定着ローラ41の上部に、この定着ローラ41の表面温度を検出する温度検出手段としての温度センサ20が設けられている。定着ローラ41は、この定着ローラ41の円筒状芯金の内部に設けられて、記録媒体Pを加熱するための定着ヒータ26を有し、定着モータ24により、排紙ローラ42と連動して駆動される。温度センサ20としては、例えば、サーミスタを適用することができる。
図3は画像形成装置1の制御系の構成について、図3を用いて説明する。
図2、図3に示すように、画像形成装置1は、さらに制御部としての主制御部10、データ受信部11、記憶回路部12、検出回路部13、及び補正量入力手段を構成する操作パネル部14を有している。
データ受信部11は、制御デー夕、印刷データ、及び制御信号等を含む印刷指示3を上位装置2から受信するものである。データ受信部11は、受信した印刷指示3を、主制御部10に供給する。
主制御部10は、上位装置2から受信した印刷指示3を解釈して画像形成装置全体をプログラム制御するための制御部として機能する。主制御部10は、例えば、中央処理装置(CPU)等により構成することができる。
主制御部10には、記憶回路部12と、操作パネル部14と、検出回路部13と、搬送制御部15aとが接続されている。また、主制御部10には、更に定着部16を制御・駆動する定着制御部16aと、各LEDヘッド27(計4個のLEDヘッド27)を制御・駆動する露光制御部17と、画像形成部18を制御・駆動する画像形成制御部18aと、転写部19を制御・駆動する転写制御部19aとが接続されている。
記憶回路部12は、画像形成装置1の各種設定情報を記憶する記憶手段である。記憶回路部12は、例えば、各種設定情報を記憶する不揮発性メモリと、上位装置2から受信した印刷データを印刷するために一時的に記憶する一時記憶領域(以下、ラスタイメージバッファ)に展開するためのバッファメモリとを備えている。
記憶回路部12には、少なくとも各トナー色に係る色ずれを補正するための色ずれ補正量とが登録されているものとする。主制御部10は、記憶回路部12の設定値に基づいた動作(印刷処理や色ずれ補正処理)を実行する。
操作パネル部14は、画像形成装置1のユーザインタフェースとして機能するものである。この実施形態では、操作パネル部14は、画像形成装置1の印刷処理時における動作モード情報等の設定を受付けることが可能(例えば、種々のメニュー操作により受付け可能)であるものとする。この実施形態では、操作パネル部14は、操作キー14aと、操作状況を表示するための液晶表示(LCD:Liquid Crystal Display)パネル14bと、電源オン/オフ状態等を表示するためのLEDランプ14cとを備えているものとする。なお、操作パネル部14を構成する情報入出力の構成については上述の例に限定されず、種々の構成(例えば、タッチパネルディスプレイ等)を適用することができる。
検出回路部13は、前述の温度センサ20とマークセンサ21に基づく検出結果を処理して主制御部10に伝達するための回路である。
搬送制御部15aは、前述の給紙モータ22、感光体ドラムモータ23、定着モータ24、及び搬送ベルトモータ25の駆動等を行う。
定着制御部16aは、前述の定着ヒータ26の駆動等を行う。
画像形成制御部18aは、前述の帯電ローラ29、現像ローラ30に対する電圧印加等を行う。
転写制御部19aは、前述の転写ローラ31に対する電圧印加等を行う。
次に、主制御部10の機能的構成(ファームウェアの機能的構成)について図1を用いて説明する。
主制御部10は、ロールツーカットの印刷モードで印刷を行った後と、ロールツーロールの印刷モードで印刷を行った後で、適用する色ずれ補正処理の内容を切替えるものとする。ロールツーカットの印刷モードで印刷を行った後、主制御部10は、カッタユニット4を制御して記録媒体Pを裁断させ、装置外部へ搬送排出させる処理を行う。そこで、主制御部10は、ロールツーカットの印刷モードで印刷を行った後は、待機中に搬送ベルト32の駆動が可能となるため、搬送ベルト32に色ずれ補正用のパターン(以下、「色ずれ補正パターン」と呼ぶ)を印刷させ、マークセンサ21で検知させることにより色ずれ量の取得及び色ずれ補正処理が可能となる。
一方、ロールツーロールの印刷モードで印刷を行った後、画像形成装置1は、記録媒体Pの裁断及び排出を行わないため、印刷処理後であっても搬送ベルト32の駆動を行うことができない。そこで、この実施形態の主制御部10は、ロールツーロールの印刷モードで印刷を行った後、画像形成部18等を制御して、記録媒体Pにユーザが目視で色ずれの状態を確認可能なパターン(以下、「色ずれ確認パターン」と呼ぶ)を印刷させる。そして、主制御部10は、ユーザ(色ずれ確認パターンを目視したユーザ)から色ずれ補正量(色ずれ量)の入力を受付けて、入力された色ずれ補正量に基づいた色ずれ補正を行う。
なお、この実施形態では、主制御部10は、ロールツーロールの印刷モードで印刷を行った直後に、色ずれ確認パターンとして、色ずれの有無を目視で確認可能なパターン(以下、「色ずれ有無確認パターン」と呼ぶ)の印刷を行うものとする。また、この実施形態では、主制御部10は、ユーザの操作に応じて、発生している色ずれ量を目視で確認可能なパターン(以下、「色ずれ量確認パターン」と呼ぶ)の印刷も行うものとする。
以下では、搬送ベルト32に色ずれ補正パターンを印刷して、マークセンサ21に色ずれ量を検知させる色ずれ補正処理を「自動色ずれ補正処理」と呼び、記録媒体Pに色ずれ確認パターンを印刷してユーザから手動で色ずれ補正量の入力を受付ける処理を「手動色ずれ補正処理」と呼ぶものとする。
また、主制御部10は、画像形成部18の稼働量(印刷量)が、前回色ずれ補正処理(自動色ずれ補正処理又は手動色ずれ補正処理)を行った時点から数えて所定量に達した時点で、次の色ずれ補正処理(自動色ずれ補正処理又は手動色ずれ補正処理)を行うと判断するものとする。以下では、主制御部10が次の色ずれ補正処理を実行すると判断したタイミングを、「補正タイミング」と呼ぶものとする。上述の稼働量の計測の仕方は限定されないものであるが、ここでは、主制御部10は、記録媒体Pの搬送距離(例えば、印刷時の搬送ベルトモータ25の回転数等)を稼動量として計測しているものとする。すなわち、この実施形態の主制御部10は、前回色ずれ補正処理を行ってから記録媒体Pの搬送距離が所定距離に達したタイミングで、補正タイミングを検出するものとする。補正タイミングに係る搬送距離は、例えば、画像形成装置1における機械的構成の取り付け精度や印刷中の環境温度変化による機械的構成の温度膨張によっても、経時的に誤差が変動するため、実験等により最適な量を求め、設定されているものとする。
主制御部10は、以上のような色ずれ補正処理を行うための構成要素として、補正タイミング判断部b1、自動色ずれ補正部b2、印刷モード判断部b3、色ずれ有無確認パターン印刷部b4、色ずれ量確認パターン印刷部b5、及び色ずれ補正量入力部としての色ずれ補正値設定操作部b6を有しているものとする。なお、主制御部10の内部構成は、上述のような色ずれ補正処理を実行可能であれば図1の構成例に限定されないものである。
補正タイミング判断部b1は、稼動量(印刷量)を計測し、色ずれ補正実行の補正タイミングを超えたか否かを判断する処理を行うものである。
自動色ずれ補正部b2は、色ずれ補正パターンを搬送ベルト32上へ転写し、マークセンサ21で読み取り補正する処理(自動色ずれ補正処理)の制御を行うものである。
印刷モード判断部b3は、上位装置2から指示された印刷モード(直前に実行した印刷ジョブの印刷モード)が、ロールツーロールもしくはロールツーカットであるか判断する処理を行うものである。
色ずれ有無確認パターン印刷部b4は、色ずれ有無確認パターンを記録媒体Pに印刷する制御処理を行うものである。
色ずれ量確認パターン印刷部b5は、色ずれ量確認パターンを記録媒体Pに印刷する制御処理行うものである。
色ずれ補正値設定操作部b6は、ユーザから、操作パネル部14を用いた色ずれ補正値の入力を受付ける処理を行うものである。
(A−2)実施形態の動作
次に、以上のような構成を有するこの実施形態の画像形成装置1の動作(この実施形態に係る画像形成装置の制御方法)を説明する。
図4、図5は、画像形成装置1(主制御部10)が行う処理について示したフローチャートである。
図4、図5のフローチャートでは、前提として、画像形成装置1に大径ロール状の記録媒体Pが装填され、上位装置2より指定された印刷指示3により、印刷ジョブが定着部16を通過し、印刷が完了した以後、又は、上位装置2から次の印刷ジョブ指定が無く印刷を停止させる必要がある場合の処理について説明している。すなわち、図4、図5のフローチャートでは、画像形成装置1において所定の印刷処理の終了後の処理について示している。
印刷終了後(または印刷停止後)、主制御部10は直前に実行した印刷ジョブの印刷モードを判断する(ステップS1)。主制御部10は、判断した印刷モードがロールツーロールであった場合、後述するステップS2から動作し、判断した印刷モードがロールツーカットである場合後述するステップS7から動作する。
印刷モードがロールツーカットの場合、主制御部10は、定着ヒータ26の駆動をOFFに制御する(ステップS7)。これにより、以後、定着ローラ41に蓄熱された熱は、放熱または記録媒体Pへの吸熱という形で温度低下状態となる。
次に、主制御部10は、搬送部15に搬送動作を停止させる(ステップS8)。
次に、主制御部10は、搬送路50より上流にあるカッタユニット4に対して、記録媒体P(用紙)のカット(裁断)を指示する(ステップS9)。
次に、主制御部10は、カッタユニット4により、裁断が完了したことを確認し(ステップS10)、裁断が完了した場合、裁断された記録媒体Pを画像形成装置1外へ排出する制御処理(搬送制御処理)を行う(ステップS11)。
次に、主制御部10は、補正タイミングを経過したか否か(前回色ずれ補正を行った時点からの稼働量が所定量以上となったか否か)を判断し(ステップS12)、補正タイミングを経過している場合は、後述するステップS13に移行し、そうでない場合、処理を終了する。
補正タイミングに達した場合、主制御部10は、自動色ずれ補正処理を実行し(ステップS13)、処理を終了する。自動色ずれ補正処理の詳細例については後述する。
一方、上述のステップS1で、印刷モードがロールツーロールと確認された場合には、主制御部10は、補正タイミングを経過したか否か(前回色ずれ補正を行った時点からの稼働量が所定量以上となったか否か)を確認し、補正タイミングが経過していると確認された場合のみ、各部を制御して、記録媒体Pに色ずれ有無確認パターンの印刷を実行させる(ステップS2、S3)。色ずれ有無確認パターンの詳細については後述する。
次に、主制御部10は、定着ヒータ26の駆動をOFFする(ステップS4)。これにより、以後、定着ローラ41に蓄熱された熱は、放熱または記録媒体Pへの吸熱という形で温度低下状態となる。しかしながら、画像形成装置1は、印刷モードがロールツーロールの状態では、待機中においても、定着ローラ41に記録媒体Pが密着した状態で維持されことで、定着ローラ41の熱によって、記録媒体Pの変形、変色、焦げ付きが生じる恐れがある。このため、定着ローラ41の温度低下を待ってから、搬送を停止する必要がある。
そのため、主制御部10は、温度センサ20で検出された定着ローラ41の表面温度と、温度閾値以下となるまで、記録媒体Pの搬送させた後、記録媒体Pの搬送を停止させ(ステップS5〜S7)、処理を終了する。すなわち、ステップS5〜S7の処理は、色ずれ補正処理の有無にかかわらず、画像形成装置1でロールツーロールの印刷処理を行った後に必要な制御であるため、印刷ジョブに基づく印刷直後に色ずれ有無確認パターンの印刷を行っても、消費される記録媒体Pの量は増えないことになる。
その後、ユーザにより、色ずれ確認パターンが目視され、色ずれの有無が確認されることになる。そして、ここでは、ユーザが操作パネル部14に対する操作が行われ、色ずれ補正に係る操作受付が開始されたものとする。主制御部10は、例えば、操作パネル部14で所定のメニュー操作を受付けることにより、色ずれ補正に係る操作受付を開始するようにしてもよい。
そして、色ずれ補正に係る操作受付が開始されると、主制御部10は、操作パネル部14を用いて、自動的に色ずれ補正を行うための自動色ずれ補正モード、又は、手動で色ずれ補正を行う手動色ずれ補正モードのいずれかをユーザに選択させる処理を行う(S20)。主制御部10は、例えば、操作パネル部14の液晶表示パネル14bに、自動色ずれ補正モード又は手動色ずれ補正モードのいずれかを選択させる操作画面を表示して、操作キー14aの押下によりユーザに選択させるようにしてもよい。主制御部10は、手動色ずれ補正モードが選択された場合、後述するステップS21から動作し、自動色ずれ補正モードが選択された場合には、上述のステップS9から動作して自動色ずれ補正モードの処理(自動色ずれ補正処理)を実行することになる。ただし、自動色ずれ補正モードの処理(自動色ずれ補正処理)を実行するには、搬送ベルト32を駆動(空転)させる必要があるため、画像形成装置1をロールツーカットの印刷モードで動作させる必要がある。このとき、主制御部10は、ロールツーロールの印刷モードで動作している場合でも強制的にカッタユニット4に対して記録媒体Pのカットを指示し、自動色ずれ補正モードの処理(自動色ずれ補正処理)を実行するようにしてもよいし、動作を停止(例えば、停止してユーザにロールツーカットで動作させるように促すエラー処理等を行う)するようにしてもよい。
上述のステップS20で、手動色ずれ補正モードが選択された場合、主制御部10は、ユーザが目視で色ずれ量を確認することが可能な色ずれ量確認パターンを記録媒体Pに印刷するように各部の制御を行う(S21)。
次に、主制御部10は、操作パネル部14を制御して、ユーザから手動色ずれ補正処理に係るトナー色(カラー)、及び当該トナー色に係る色ずれ補正量を入力(選択)させる処理を行う(ステップS22、S23)。主制御部10は、例えば、操作パネル部14の液晶表示パネル14bに、トナー色(シアン、マゼンタ、又はイエローのいずれかの色)及び色ずれ補正量(−5〜+5のいずれかの整数)を選択させる操作画面を表示して、操作キー14aの押下によりユーザに選択させるようにしてもよい。
次に、主制御部10は、入力されたトナー色及び色ずれ補正量を登録する処理を行う(記憶回路部12への書込み処理)。これにより、主制御部10は、今回入力された色ずれ補正量を考慮した印刷処理(当該トナー色について入力された色ずれ補正量を考慮した印刷処理)を行うように、画像形成部18を制御するようになる。
次に、主制御部10は、操作パネル部14を制御して、色ずれ補正処理の終了又は続行をユーザに選択させる処理を行い(ステップS25)、色ずれ補正処理の終了が選択された場合には処理を終了し、色ずれ補正処理の続行が選択された場合には上述のステップS21に戻って処理することになる。
なお、主制御部10は、所定のメニュー操作により、色ずれ確認パターンの印刷処理のみを受付けるようにしてもよい。これにより、ユーザは、色ずれ補正量を変更した後の色ずれ量を確認することが可能となる。
次に、上述のステップS13で行われる自動色ずれ補正処理の例について説明する。
図6は、上述のステップS13の自動色ずれ補正処理の際に搬送ベルト32に転写(印刷)される色ずれ検知パターンの例について示した説明図である。
自動色ずれ補正処理において、主制御部10は、色ずれ検知パターンを搬送ベルト32上へ転写させ、マークセンサ21により転写された色ずれ検知パターンを読取らせる。そして、主制御部10は、マークセンサ21による読取結果に基づいて、色ずれの補正処理を行う。
図6の色ずれ検知パターンは、ブラックの画像を基準として、その他の色(シアン、マゼンタ、イエローのいずれかの色)に係る色ずれ量を検知するための画像となっている。図6に示す色ずれ検知パターンでは、ブラックの矩形の画像の上に、その他の色の画像(ブラックと同じ形状の画像)を、ずれ無し又は所定のずれ量(印刷データ上で補正されたずれ量)となるように転写した画像(以下、「検知ブロック画像」と呼ぶ)が複数転写されている。以下では、色ずれ検知パターンにおいて、ベルト転写方向(搬送ベルト32上に色ずれ検知パターンを転写する方向)の下流側をプラス方向(+方向)と呼び、上流側をマイナス方向(−方向)と呼ぶものとする。
そして、図6の色ずれ検知パターンは、ブラックの画像に対して、それぞれ−5ドットから+5ドットずらした11個の検知ブロック画像が転写された状態について示している。
図6(a)は、転写した際の色ずれ量が無い(色ずれ量が0)の場合の色ずれ検知パターンの転写例について示している。図6(a)では、補正量が0の検知ブロック画像G101では、ブラックの画像とその他の色の画像が完全に重なり合った状態となっているため、色ずれ量が無い状態であると認識できる。
図6(b)は、色ずれ量(ブラックの画像とその他の色の画像とのずれ量)が、−3ドット(副走査方向の上流側に3ドット)の場合の色ずれ検知パターンの転写例について示している。図6(b)では、補正量が−3ドットの検知ブロック画像G102では、ブラックの画像とその他の色の画像が完全に重なり合った状態となっている。
このように、主制御部10は、自動色ずれ補正処理の際、色ずれ検知パターンを搬送ベルト32に転写して、ブラックのパターンとその他の色のパターンとが、最も良く重なっている検知ブロック画像を検出し、当該検知ブロック画像に係る色ずれ補正量を特定する。主制御部10は、その他の色(シアン、マゼンタ、イエロー)のそれぞれについて、基準色であるブラックとの色ずれ補正量を特定する。すなわち、主制御部10は、その他の色(シアン、マゼンタ、イエロー)のそれぞれについて色ずれ検知パターンを印刷して色ずれ補正量を特定する。
そして、主制御部10は、特定した色ずれ補正量を画像形成部18に適用(ブラックに対して対象の色の露光タイミングを特定した補正量分ずらすように補正)する。例えば、色ずれ検知パターンの印刷結果が図6(b)のような内容だった場合、主制御部10は、ブラックに対して対象のカラーの露光タイミングを3ドット分先行するように、画像形成部18を制御することで、自動色ずれ補正処理を行う。
なお、この実施形態において、自動色ずれ補正処理における各トナー色に係る色ずれ量の特定、及び特定した色ずれ量に基づく補正の具体的な構成については、種々の方法を適用することができる。
次に、上述のステップS3で印刷される色ずれ有無確認パターンの構成例について図7を用いて説明する。
図7の色ずれ有無確認パターンは、ブラックの画像を基準として、その他の色(シアン、マゼンタ、イエローのいずれかの色)に係る色ずれの有無をユーザが目視で確認可能な画像となっている。図7に示す色ずれ有無確認パターンでは、基準となるブラックの矩形の枠線(例えば、2〜3ドット幅程度の線で描かれた矩形の枠線)の内側の領域をその他の色(シアン、マゼンタ、イエローのいずれか)で塗りつぶした画像(以下、「確認用ブロック画像」と呼ぶ)が複数印刷されている。以下では、色ずれ有無確認パターンにおいて、印刷方向の下流側をプラス方向(+方向)と呼び、印刷方向の上流側をマイナス方向(−方向)と呼ぶものとする。
図7に示す色ずれ有無確認パターンでは、シアン、マゼンタ、イエローについてそれぞれ1つの確認用ブロック画像(計3個の確認用ブロック画像)が主走査方向(幅方向)に並べて印刷されている。ユーザは、色ずれ有無確認パターンで、ブラックの枠線内の画像の位置(その他の色の画像)の位置がずれているか否かを目視することにより、トナー色ごとに色ずれの有無を確認することができる。
例えば、図7(a)では、いずれのトナー色の確認用ブロック画像についても、枠線内の画像のずれが発生していない(各トナー色の画像がブラックの枠線内にぴったり収まっている)ため、いずれのトナー色にも色ずれが発生していないことが確認できる。
また、例えば図7(b)では、マゼンタの確認用ブロック画像(中央の画像)において、マゼンタがブラックの枠線内にぴったりかさならず、下流側の方向(+方向)にずれていることが確認できる。具体的には、図7(b)では、ブラックの枠線内で記録媒体Pが露出している部分が確認できることから、マゼンタのトナー色について色ずれが発生していることが確認できる。すなわち、ブラックの枠線内で、記録媒体Pが露出している部分のある確認用ブロック画像があった場合、色ずれが発生しているということになる。
次に、上述のステップS21で印刷される色ずれ量確認パターンの構成例、及び、手動色ずれ補正処理の内容を説明する。
図8は、色ずれ量確認パターンの構成例について示した説明図である。
図8の色ずれ量確認パターンは、ブラックの画像を基準として、その他の色(シアン、マゼンタ、イエローのいずれかの色)に係る色ずれ量をユーザが目視で確認可能な画像となっている。
色ずれ量確認パターンは、上述の色ずれ確認パターンと同様の確認用ブロック画像を用いて構成されている。以下では、色ずれ量確認パターンにおいて、印刷方向の下流側をプラス方向(+方向)と呼び、上流側をマイナス方向(−方向)と呼ぶものとする。
そして、図8の色ずれ量確認パターンは、ブラックの画像に対して、その他の色(シアン、マゼンタ、イエロー)の画像を、印刷方向(副走査方向)で−5ドットから+5ドットずらした確認用ブロック画像で構成されている。具体的には、図8に示す色ずれ量確認パターンは、シアン、マゼンタ、イエローについて、それぞれ、−5ドットから+5ドットずらした確認用ブロック画像(各トナー色について11個、計33個の確認用ブロック画像)で構成されている。
図8では、基準色のブラックに対してマゼンタのトナー色が3ドット分プラス方向(下流側)に色ずれが発生しており、それ以外のシアン、イエローについては色ずれが発生していない状態について示している。図8では、マゼンタの確認用ブロック画像のうち、−3ドットずらした確認用ブロック画像G201(中央列の上から3番目の確認用ブロック画像)のみ、基準色であるブラックの枠線内に、マゼンタの画像が隙間なく収まっており(完全に重なり合っており)、記録媒体Pが露出していない状態となっていることが目視で確認できる。すなわち、ユーザは、図8の色ずれ量確認パターンを目視した場合、マゼンタのトナー色についてのみ−3ドットの色ずれが発生していることを確認できる。このように、ユーザは、色ずれ量確認パターンが印刷された記録媒体Pを目視して、現在発生しているトナー色ごとの色ずれ量を確認し、確認した色ずれ量を画像形成装置1に入力(例えば、操作パネル部14等を用いた入力)を行うことができる。
例えば、図8の色ずれ量確認パターンを目視した場合、ユーザは、マゼンタのトナー色について−3ドットの色ずれ補正量を入力すればよいことがわかるので、上述のステップS22で「マゼンタ」、上述のステップS23で色ずれ補正量として「−3ドット」を入力することになる。このように、主制御部10では、ユーザに手動で色ずれ補正対象となるトナー色及び色ずれ補正量の入力を実行させることができる。
(A−3)実施形態の効果
この実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
この実施形態の画像形成装置1では、ロールツーロールの印刷モードで、印刷ジョブの印刷完了後に、記録媒体Pに色ずれ確認パターン(この実施形態では、色ずれ有無確認パターン)を印刷することにより、手動色ずれ補正処理を行っている。すなわち、この実施形態の画像形成装置1では、ロールツーロールの印刷モードで、印刷ジョブの印刷完了後に、定着ローラ41の温度低下判断までの空搬送部分(損紙部分)に、色ずれ確認パターン(この実施形態では、色ずれ有無確認パターン)を印刷している。これにより、この実施形態では、ユーザが、色ずれが発生しているか否かを目視にて容易に確認が可能となる。すなわち、ユーザにより色ずれが発生していると認識された場合でも、画像形成装置1では記録媒体Pを装填したまま色ずれを補正することができるため、長尺な記録媒体P(大径ロール紙)の前後に亘って、良好な印刷品質を得ることができる。すなわち、この実施形態では、上述の手動色ずれ補正処理に基づく作業をユーザが行ったとしても、記録媒体Pを裁断することがないため、以降もワンパス作業することが可能となり、後処理工程に記録媒体を装填する手間と時間が省かれ、作業効率が向上するものである。
また、この実施形態の画像形成装置1では、ロールツーロールの印刷モードでの印刷完了直後に発生する空搬送部分(損紙部分)に、色ずれ確認パターン(この実施形態では、色ずれ有無確認パターン)を印刷しているため、記録媒体Pの効率的な利用が可能となる。
さらに、この実施形態では、ロールツーカットの印刷モードで印刷ジョブの実行を行った後は、自動色ずれ補正処理を行っているため、より効率的な色ずれ補正処理を行うことができる。
(B)他の実施形態
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(B−1)上記の実施形態において、画像形成装置1に適用される補正タイミング、色ずれ補正範囲、ならびに定着部16に係る温度閾値等の各パラメータは、可変可能な構成としてもよい。また、それぞれのパラメータの値は、画像形成装置1の構成に合わせて、実験検証により決定されることが望ましい。
(B−2)上記の実施形態では、画像形成装置1は、自動色ずれ補正処理と、手動色ずれ補正処理の両方に対応するものとして説明したが、手動色ずれ補正処理のみに対応(すなわち、ロールツーロールの印刷モードのみに対応)するようにしてもよい。その場合、画像形成装置1からカッタユニット4を省略するようにしてもよい。
(B−3)上記の実施形態では、ロールツーロールの印刷モード時に、印刷終了後、上述のステップS3で色ずれ確認パターンとして色ずれ有無確認パターンを印刷しているが、これに替えて色ずれ量確認パターンを印刷するようにしてもよい。この場合、上述のステップS21の処理(ユーザの操作に応じた色ずれ量確認パターンの印刷処理)を省略するようにしてもよい。
1…画像形成装置、P…記録媒体、50…搬送路、10…主制御部、11…データ受信部、12…記憶回路部、13…検出回路部、14…操作パネル部、14a…操作キー、14b…液晶表示パネル、14c…LEDランプ、15…搬送部、16…定着部、17…画像露光部、18…画像形成部、19…転写部、5a…搬送制御部、16a…定着制御部、17a…露光制御部、18a…画像形成制御部、19a…転写制御部、20…温度センサ、21…マークセンサ、22…給紙モータ、23…感光体ドラムモータ、24…定着モータ、25…搬送ベルトモータ、26…定着ヒータ、27…LEDヘッド、28、28K、28Y、28M、28C…感光体ドラム、29…帯電ローラ、30…現像ローラ、31…転写ローラ、32…搬送ベルト、40…給紙ローラ、41…定着ローラ、42…排紙ローラ、43…加圧ローラ、44…クリーニングブレード、b1…補正タイミング判断部、b2…自動色ずれ補正部、b3…印刷モード判断部、b4…色ずれ有無確認パターン印刷部、b5…色ずれ量確認パターン印刷部、b6…色ずれ補正値設定操作部、2…上位装置、4…カッタユニット。

Claims (7)

  1. 長尺な媒体に複数の色の現像剤を用いて画像形成を行う画像形成部を備える画像形成装置において、
    前記画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、前記画像形成部を制御して、色ずれの状態を示した色ずれ確認パターンを前記媒体に画像形成させる色ずれ確認画像形成部と、
    前記画像形成部に適用する色ずれ補正量の入力を受付ける色ずれ補正量入力部と、
    前記色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、前記画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行う制御部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部について色ずれ補正処理を行う補正タイミングを判断する補正タイミング判断部をさらに備え、
    前記色ずれ確認画像形成部は、前記画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、前記補正タイミング判断部が補正タイミングに達したと判断したときに、前記画像形成部を制御して、色ずれ確認パターンを前記媒体に画像形成させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正タイミング判断部は、前記画像形成部の稼働量が所定量に達するごとに補正タイミングとなったと判断することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記色ずれ確認画像形成部は、前記画像形成部が所定の画像形成処理を実行した後、前記画像形成部を制御し、ユーザが目視で色ずれの有無を確認可能な色ずれ有無確認パターンを前記媒体に画像形成させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記色ずれ確認画像形成部は、ユーザの操作に応じて、前記画像形成部を制御し、ユーザが目視で色ずれの量を確認可能な色ずれ量確認パターンを前記媒体に画像形成させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、自装置内で前記媒体を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに形成された画像を検知するセンサとをさらに備え、
    前記画像形成部は、前記媒体に画像形成処理を行った後に前記媒体の裁断が行われる第1の画像形成モード、又は前記媒体に画像形成処理を行った後に前記媒体の裁断が行われない第2の画像形成モードのいずれかで前記媒体に画像形成が可能であり、
    前記第1の画像形成モードで前記画像形成部が所定の画像形成処理を実行し、前記媒体の裁断が行われた後、前記画像形成部を制御して前記搬送ベルトに自動色ずれ補正パターンを画像形成させ、前記センサを制御して前記搬送ベルト上の自動色ずれ補正パターンを検知させ、前記センサの検知結果に応じて、前記画像形成部に適用する色ずれ補正量を取得する自動色ずれ補正部をさらに備え、
    前記色ずれ確認画像形成部は、前記画像形成部が前記第2の画像形成モードで所定の画像形成処理を実行した後、前記画像形成部を制御して、前記媒体に色ずれ確認パターンを画像形成させ、
    前記制御部は、前記自動色ずれ補正部が取得した色ずれ補正量、又は、前記色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、前記画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 長尺な媒体に複数の色の現像剤を用いて画像形成を行う画像形成部を備える画像形成装置が行う画像形成方法において、
    色ずれ確認画像形成部、色ずれ補正量入力部、及び制御部を有し、
    前記色ずれ確認画像形成部は、前記画像形成部で所定の画像形成処理が実行された後、前記画像形成部を制御して、色ずれの状態を示した色ずれ確認パターンを前記媒体に画像形成させ、
    前記色ずれ補正量入力部は、前記画像形成部に適用する色ずれ補正量の入力を受付け、
    前記制御部は、前記色ずれ補正量入力部が受付けた色ずれ補正量に基づいて、前記画像形成部が画像形成処理を行う際の色ずれ補正を行う
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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